*
年は明け、スマートホンに飛び交った年始の挨拶も一段落して。
シャルル:弟
脱いだ靴を靴箱に。
その習慣にもだいぶ慣れた。
シャルル:弟
年末に片付けた部屋は今だ整然としており、少し落ち着かない。
シャルル:弟
玄関で脱いだ厚手のダウンジャケットを部屋に置きに行く。
ハンガーにかけないと怒られる。
アレクシア
こちらはピーコートのボタンを外しながら、ごく短く答える。
シャルル:兄
アパートの前で二人を下ろし、駐車場に車を置いてから遅れて戻る。
シャルル:兄
「賑やかでしたねぇ。一年で一番神社に人が集まる日ですか。平和ですねぇ。」
アレクシア
「このへんだと一番大きいところだしな」
シャルル:兄
鍵をかけて。
ベージュのトレンチコートを腕にかける。
シャルル:兄
「一月一日は一年に1日しかありませんしね。」
シャルル:弟
「1月2日だって1日しかねーじゃん。」
アレクシア
「というか、同じ日が3日も4日もあったらどうするんだ」
シャルル:兄
「さて。カレンダーを作る方が困るのでは?」
シャルル:兄
「あとは予定をすり合わせる時に困りますね。2回目の1月2日とか。最後の4日とか。」
アレクシア
こいつ、また適当なことを言い出したな……という顔。
シャルル:兄
「ふふ、順番さえもばらばらなら、いつからいつまでというのが困難になりますね。」
シャルル:兄
「よかったですねぇ、数が1から順に並んでいて。」
シャルル:兄
「アレクシア。もう少し遊んでくれてもいいんですよ?」
アレクシア
「お前に付き合っているとキリがないからな」
アレクシア
一度、やはりコートを部屋に置きに戻り。
シャルル:弟
「学校、いつからだっけ。俺は明日からバイトだけど……」
アレクシア
「まあ、院まで行くとな。遊んでもいられない」
アレクシア
「忙しくするために進級したようなものだ」
シャルル:兄
「きっと、ご両親も安心なさっているでしょう。」
アレクシア
シャルルが来て。それについて口を濁した両親が何を考えているのかは知らない。
アレクシア
「……学費のぶんは結果を出す気だからな」
シャルル:弟
「先月が忘年会シーズンで飲食系のシフト多かったから今月は結構入るんだ。まあ、でも何とか……固定職も見つけねーとな。」
シャルル:弟
「いつまでも世話になるわけにはいかねーし。」
シャルル:兄
「本当ですよ。床が狭くてかわいそうです。」
シャルル:兄
カップに3人分、紅茶をいれてテーブルへ。
アレクシア
「……わたしがそこでお前に同意すると思うか?」
シャルル:弟
少なくとも、なんか恋人とかそういうのでないことはわかっているのだが。
何か複雑な事情そうだ。
シャルル:兄
缶からクッキーと、メレンゲと
マドレーヌとかいくつか。
シャルル:兄
「アレクシアは神様に、何をお祈りしたんですか?」
アレクシア
「何事もなく、というか……そういう……?」
シャルル:兄
「むしろ、神頼みであるからこそでは?」
シャルル:兄
「叶ったらワンチャンラッキー……というものかと。」
シャルル:兄
「叶うようなお願いをして、それを神頼みの結果だと思わされるのも癪ですし。」
シャルル:弟
「つーか、こないだモテるとかなんとか抜かしてなかったか?」
アレクシア
「そもそも、女子大生の家で暮らしながら恋愛をしようとするな」
シャルル:兄
「アレクシアが相手をしてくださってもいいんですよ?」
シャルル:弟
「確かに神でも叶えらんねーわ、それは」
シャルル:兄
「あ。恋愛成就は嘘じゃありませんよ。ふふ。」
アレクシア
「……お前に好かれる相手には同情する……」
シャルル:弟
「アレクシアは、好きな奴とかいるのか?」
シャルル:弟
「そういう奴いたら、俺達さ。邪魔じゃね?」
シャルル:兄
「さては……惚れました?まあ、そうですよね一緒に暮らしていればそういう事も……」
シャルル:兄
「あんまりおられるようには見えませんね。」
アレクシア
「お前、学内でうろうろするなとあれほど……」
シャルル:兄
「おやおや、綺麗なお顔が可愛くなっておりますよ?」
シャルル:兄
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
アレクシア
1d6+1
DiceBot : (1D6+1) > 4[4]+1 > 5
シャルル:弟
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
シャルル:兄
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
アレクシア
1d6+1
DiceBot : (1D6+1) > 4[4]+1 > 5
シャルル:兄
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 4[1,3]+1 > 5
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 9[6,3]+1 > 10 > 成功
シャルル:弟
2d6
DiceBot : (2D6) > 9[6,3] > 9
シャルル:弟
「まあ……頑張っていいなら、がんばるけど……」
シャルル:弟
がんばって何とかなるのか?いや、どうなんだ?いや……
アレクシア
「……別にお前、わたしに気兼ねする必要は、なくないか?」
シャルル:兄
がんばってもどうにもならないのでは~?
シャルル:兄
「気兼ねする理由があるとすれば、何だと思います?」
アレクシア
「……女子大生の部屋に転がり込んでること」
シャルル:兄
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 5[2,3]+1 > 6
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 9[4,5]+1 > 10 > 成功
シャルル:兄
「アレクシアはないんですか?誰かに告白したこととかされたこととか。」
アレクシア
「……お前に言うと、藪からどれだけ蛇が出るかわからんな……」
シャルル:兄
「まあ、お願いごとに免じて許してください。」
シャルル:兄
「アレクシアが私の事を好きになってくれますように~って、お願いしましたのでね。」
シャルル:兄
別に、全部が嘘ってわけじゃないんですけどね。
シャルル:兄
神頼みの結果ならまあ、いいかもなって思っただけで。
シャルル:兄
必要なものも、欲しいものも、全て。
自分の努力次第でしょう?
シャルル:兄
だから、お願いするなら……まあ。
このくらいがちょうどいい。
シャルル:兄
『叶うようなお願いをして、それを神頼みの結果だと思わされるのも癪ですし。』
シャルル:弟
あれは、流石にないよな……と思いながら。
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 10[6,4]+1 > 11 > 成功
シャルル:弟
2d6
DiceBot : (2D6) > 9[4,5] > 9
アレクシア
「……さっきから今ひとつ煮え切らないな?」
シャルル:弟
無理だろ、だからって何て言ったらいいんだ?
シャルル:兄
「がんばるって言っておけばいいんじゃないですか?」
シャルル:弟
「うっせ、頑張ってんだよ。これでも。」
シャルル:弟
どんなものが好き?何をあげたら喜ぶ?
シャルル:弟
今まで気にしたことなかったようなことが、いろいろと不安になって。
シャルル:弟
「好きなやつがいないなら、まあ……」
アレクシア
「……お前に言われると不安になるんだが……」
シャルル:兄
「これより、私にしておいた方がよくありません?」
アレクシア
「お前なあ……あんまり遊んでやるなと、さっきも言ったろ」
シャルル:兄
「おや、すみませんちょっと電話に。」
シャルル:兄
スマートフォンへの着信、画面を見て玄関を出る。
シャルル:弟
「俺、アンタの……邪魔にはなりたくないんだけど。」
アレクシア
「わたしは本当に出ていってほしければそう言う」
シャルル:弟
「……あ、そうだ。今度の土曜って休み?ちょっと行きたいところがあるんだけどさ。」
アレクシア
「土曜か。……確か空いてた、と、思うが」
シャルル:弟
「こないだ面接のバイトでさ、とりあえず一回見に来いって……遊園地なんだけど。」
シャルル:弟
「一人で行くのも、だから……一緒に来てくれると嬉しいっていうか……。」
アレクシア
「別にいいが。……あんまり、こう……わたしとで楽しいかは保証できないぞ」
シャルル:兄
「アナタ、着物はお召しにならないんですか?」
シャルル:兄
「ほら、せっかくですからご両親に元気なお姿をですね。」
シャルル:兄
「ほら、振袖とか。流石に既製品にはなってしまいますがほら、お正月ですし。お正月は振袖って聞きました。」
アレクシア
「お前。その曖昧で雑な認識にわたしを付き合わせようとするな」
アレクシア
「……さらっとそら恐ろしいことを言うな、お前……」
シャルル:弟
「いや、アンタ先にもっと出すものあんだろ。」
シャルル:兄
「3秒……いや、6秒ほどいただければ。」
シャルル:兄
きっと、俺みたいな男の願いなんてかなえないだろう。
シャルル:兄
お願いごとを、言うくらいでちょうどいい。
シャルル:弟
正月に初詣に行くこと?
七夕の短冊に願いを書くこと?
サンタクロースにプレゼントをねだること?
シャルル:弟
どれもこれも、なんか……利己的だな。
まさか、そんなものに本気で『世界平和』なんて書く奴はいないだろうし。
シャルル:弟
叶ったかどうかもわからいものを祈るなんて、俺には到底出来っこない。