一月半ば過ぎ、土曜の昼下がり。

窓からは、冬の澄んだ陽の光。

玄関のドアが開いて、閉じる。
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アレクシア
「ただいま」
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アレクシア
土曜は、大学も午前だけ。
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シャルル:弟
「ん……おかえり。」
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シャルル:弟
欠伸をして、玄関へと目を向ける。
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シャルル:弟
昨晩は警備の仕事で夜勤だった。
丁度先ほど目を覚まし、部屋着に裸足で洗面所からでてくる。
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アレクシア
「寝起きか?」
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シャルル:弟
「さっき起きたとこ。アレクシアは……ああ、もう昼か。」
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シャルル:弟
ちょっと寝ぐせとかが残っている。
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シャルル:兄
遅れて玄関から。
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シャルル:兄
週末2日分の食事の材料が入ったトートバックを下げて車から戻る。
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シャルル:兄
「おや、起きていたんですね。」
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シャルル:兄
もろもろを冷蔵庫にしまいながら。
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シャルル:兄
「アレクシア。本日のご予定は?」
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アレクシア
「今日はもう家にいるが」
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アレクシア
「…………」
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アレクシア
友人の結婚式に着ていくドレスを選ぼうと思っている、と言いかけて。
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アレクシア
言ったらうるさいだろうな……という気がして途中で口を閉じる。
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シャルル:兄
「でしたら、少し軽食でも作りましょうか。」
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アレクシア
「ん」
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シャルル:兄
「甘いのと、甘くないのとどちらがよろしいですか?」
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アレクシア
「……甘いの」
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シャルル:兄
「はーい。」
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シャルル:弟
「俺も喰う。」
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シャルル:兄
「はいはい。」
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シャルル:弟
ケトルで湯を沸かしている。
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アレクシア
かばんを置きに一度部屋へ行き、戻ってくる。
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シャルル:弟
「…………紅茶かコーヒー。いる?」
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アレクシア
「ああ、……じゃあ、紅茶を。悪いな」
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シャルル:弟
「へいよ。」
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アレクシア
いまさら兄のいる台所に手を出す気もなく、テーブルについた。
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シャルル:弟
兄のこだわりらしい茶葉の配合されたティーバックを、コルク瓶からふたつとりだしてカップに。
そこへ熱湯を注ぐ。
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シャルル:弟
そのカップのひとつをアレクシアに。
向かい側の椅子に座って。
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アレクシア
「ん、ありがとう」
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シャルル:兄
冷蔵庫から取り出した生地を薄く、丸く焼いていく。
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シャルル:兄
端が乾いてきたら砂糖をまぶして折りたたみ、皿へ。
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シャルル:兄
それを何度か繰り返し、出来上がったものをテーブルへ。
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シャルル:兄
とりわけ用の皿とナイフ、フォークを並べて。
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シャルル:兄
「後で休暇中の焼き菓子も作りますが、ひとまずは。」
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アレクシア
「ありがとう」
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アレクシア
「いただきます」
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シャルル:兄
「召し上がれ。」
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シャルル:弟
「ん。いただきます。」
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シャルル:弟
適当に皿にとって食べ始める。
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アレクシア
こちらも手元の皿へ。お行儀は非常によろしいです。
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アレクシア
しばらくそうして、パンケーキをつついた後。
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アレクシア
「……明日はちょっと、買い物に行くから」
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アレクシア
「……行くけど」
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アレクシア
「ついてこなくていいからな」
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シャルル:兄
「……おや。」
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シャルル:兄
「わざわざついてくるなとは、どちらに?」
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アレクシア
墓穴を掘ったな……という顔。
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シャルル:兄
「送っていきますのに。」
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アレクシア
「……あー」
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アレクシア
「いや」
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アレクシア
「……どこに行くかは、まだ決まってない」
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シャルル:弟
「……買い物か。俺が最寄りまで送ってってもいいけど。」
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シャルル:弟
「決まってないって、なんか特別な感じか?」
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アレクシア
「まあ……これからネットで目星をつける、つもりで」
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アレクシア
「………………」
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シャルル:兄
追加のパンケーキを焼きながら聞いている。
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シャルル:弟
「へぇ。」
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アレクシア
「なんというか」
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アレクシア
「……ドレスを」
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アレクシア
言ってから、いや言わなければよかったか?と思っています。
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シャルル:弟
「ドレス?」
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アレクシア
「ん」
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アレクシア
「友人が一人、今度、結婚するらしくて……」
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シャルル:兄
「おやおや、それはおめでたいですねぇ。」
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シャルル:兄
追加のパンケーキを置きながら。
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シャルル:兄
「出席される用の……ドレスですか。」
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アレクシア
「まあな」
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シャルル:兄
「ちなみに、どういったものを?」
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アレクシア
「……無難なやつ」
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シャルル:兄
「お選びしましょうか?」
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アレクシア
「え」
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シャルル:弟
「え?」
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シャルル:兄
「んふふ。」
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アレクシア
「……いや、……」
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アレクシア
「なんでお前が……?」
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シャルル:兄
「せっかくなので。」
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シャルル:弟
「せっかくってなんだよ。」
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アレクシア
「まったくだ」
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シャルル:兄
「えー……」
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シャルル:兄
「こう見えて、結構センスはある方だと思うのですが……」
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シャルル:兄
「そこの誰かさんとは違って。」
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シャルル:弟
「喧嘩売ってんのかてめーは。」
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シャルル:兄
「いえいえ。」
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シャルル:兄
「それで……無難とは、どんなものをお探しですか?」
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アレクシア
「いや」
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アレクシア
「うー……ん」
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アレクシア
「……んん……」
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シャルル:兄
「一緒にお選びしましょうか?」
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アレクシア
「えー……」
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シャルル:兄
「客観的な意見も言えますし……。」
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シャルル:弟
「…………。」
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アレクシア
目で弟に助けを求めはじめる。
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シャルル:弟
「いや、別に……それなら俺でもよくねーか?」
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シャルル:兄
「断言しますけど、アナタ『可愛い』と『似合ってる』しか言わないでしょう。」
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シャルル:弟
「…………。」
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シャルル:弟
「あー……」
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シャルル:弟
どうしようという視線を返す。
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アレクシア
「…………わかった」
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アレクシア
かなり長く溜息をついて。
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アレクシア
「……一応」
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アレクシア
「聞くだけ……」
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シャルル:兄
にこ。
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アレクシア
なんだかんだ言って盛装のたぐいに自信がない。
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アレクシア
「……パソコン持ってくる」
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シャルル:兄
「ええ。テーブルをあけておきますね。」
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アレクシア
一旦部屋に戻り、白いノートパソコンを手にして。

*かけひきをはじめます。

*手番決め
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シャルル:兄
1d6 
DiceBot : (1D6) > 5
avatar
シャルル:弟
1d6 
DiceBot : (1D6) > 4
avatar
アレクシア
1d6+1 
DiceBot : (1D6+1) > 3[3]+1 > 4

弟とアレクシアで振り直し
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シャルル:弟
1d6 
DiceBot : (1D6) > 2
avatar
アレクシア
1d6+1 
DiceBot : (1D6+1) > 1[1]+1 > 2

もう一回!
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シャルル:弟
なかよしか
avatar
シャルル:弟
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
avatar
アレクシア
1d6+1 
DiceBot : (1D6+1) > 2[2]+1 > 3
avatar
シャルル:弟
ふふふ
avatar
シャルル:弟
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3
avatar
アレクシア
1d6+1 
DiceBot : (1D6+1) > 1[1]+1 > 2

兄>弟>アレクシア

*1R
avatar
シャルル:兄
*d7.s7,s9
avatar
シャルル:弟
*h2,c9,cJ
avatar
アレクシア
*h7 c7 dK
avatar
シャルル:兄
広いテーブルは綺麗に片付けられ、新しいお茶のカップが置かれている。
avatar
シャルル:兄
*パスです。
avatar
シャルル:弟
*アレクシアにアピール c9
avatar
アレクシア
*誘い受け dK
avatar
アレクシア
2d6+1>=7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 8[5,3]+1 > 9 > 成功
avatar
シャルル:弟
2d6>=9 
DiceBot : (2D6>=9) > 8[2,6] > 8 > 失敗
avatar
シャルル:弟
1たりないな
avatar
アレクシア
ふふ
[ シャルル:弟 ] 情緒 : 0 → 1
avatar
アレクシア
テーブルの上、ノートパソコンを開く。
avatar
シャルル:弟
「結婚式に来ていくドレスって、なんか……花嫁と色が被らないとかルールがあるんだっけ。」
avatar
アレクシア
「あるな」
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アレクシア
「……あまり詳しくないが」
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シャルル:弟
スマホで調べる。
avatar
シャルル:弟
「…………ふぅん。」
avatar
アレクシア
白はだめとか。黒一色もだめとか。
avatar
シャルル:弟
「どんなのがある?」
avatar
シャルル:弟
後ろからパソコンを覗き込む。
avatar
アレクシア
適当に検索をかける。『結婚式』『参列』『ドレス』。
avatar
アレクシア
検索結果を画像に切り替えると、ずらずらと出てくる。
avatar
アレクシア
華やかなものからシックなものまで。
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アレクシア
「……うわ」
avatar
シャルル:弟
「結構いろいろあるな……」
avatar
アレクシア
「…………」
avatar
アレクシア
選ぶのか……ここから……。
avatar
アレクシア
*兄にアピール h7
avatar
シャルル:兄
*誘い受けします d7
avatar
シャルル:兄
2d6+1>=7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 6[3,3]+1 > 7 > 成功
avatar
シャルル:兄
ハプニング!
avatar
シャルル:兄
1d6 
DiceBot : (1D6) > 3

3 なんだか気持ちが昂ぶってきた。自身の情緒+1。
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 0 → 1
avatar
シャルル:兄
はは。
avatar
アレクシア
兄テンション高いな……
avatar
アレクシア
2d6+1>=7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 5[2,3]+1 > 6 > 失敗
avatar
シャルル:兄
ふふ
avatar
アレクシア
うう
[ アレクシア ] 情緒 : 0 → 1
avatar
アレクシア
「…………」
avatar
アレクシア
やや釈然としない顔で。
avatar
アレクシア
「……どういうのがいいと思う……?」
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シャルル:兄
弟の隣から。
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シャルル:兄
「そうですね……」
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シャルル:兄
「結婚されるご友人との付き合いや、他の参列者などにもよりますが。」
avatar
シャルル:兄
「無難、と言いますと……」
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シャルル:兄
「年齢的にも、このあたりでしょうか。」
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シャルル:兄
と、ボリュームは少な目で落ち着いた色の。
しかし背中が開いていたりするのを示し。
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アレクシア
「……背中開いてないかこれ」
avatar
シャルル:兄
「開いてますねぇ」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
アレクシア
微妙に唸るような呻くような声。
avatar
シャルル:兄
「移動するときは上からボレロなど羽織るのもいいですし……」
avatar
アレクシア
「んん……」

*手札捨てタイム!
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アレクシア
*キープ
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シャルル:兄
*s7,s9
avatar
シャルル:弟
*h2,cJ

*2R 手札を引きます
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シャルル:兄
*s4,h5,dA
avatar
シャルル:弟
*c5,c8,hJ
avatar
アレクシア
*d8 hQ(c7)
avatar
シャルル:兄
*一押し dA
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 1 → 2
avatar
シャルル:兄
では、アレクシアに
[ アレクシア ] 情緒 : 1 → 2
avatar
シャルル:兄
「……肌を見せるのはお嫌ですか?」
avatar
アレクシア
「…………なんというか」
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アレクシア
「まあ……」
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アレクシア
「あんまり」
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アレクシア
「得意では、ないな……」
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シャルル:兄
「でしたら……こういうのもいいとは思いますが。」
avatar
シャルル:兄
肩までで、袖のないものとか。
avatar
シャルル:兄
「アレクシアが着ると、少し子供っぽく見えるかもしれませんね」
avatar
アレクシア
「子供っぽいか……」
avatar
シャルル:弟
(子供っぽいか……)
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アレクシア
くるくると画面をスクロールしていく。
avatar
シャルル:弟
*アレクシアにアピール c8 
avatar
シャルル:弟
2d6=>7 
DiceBot : (2D6>=7) > 8[5,3] > 8 > 成功
[ アレクシア ] 情緒 : 2 → 3

*アレクシアは情緒が爆発しました。
avatar
シャルル:弟
「あー……でも、こういうのとか。」
avatar
シャルル:弟
「可愛いんじゃない?」
avatar
シャルル:弟
裾が広がるタイプのもの。飾りがついているもの。
avatar
シャルル:弟
「似合うと思う。」
avatar
アレクシア
「……そうか……?」
avatar
アレクシア
もはや何もわからなくなっている。
avatar
シャルル:弟
「……うん。」
avatar
シャルル:弟
「アレクシア……綺麗だからなに着ても似合うと思うけど。」
avatar
シャルル:弟
「俺はこういうのが好きかな。」
avatar
アレクシア
「き」
avatar
アレクシア
綺麗ってなんだ。
avatar
シャルル:兄
「そうですねぇ。」
avatar
シャルル:兄
「首から背までのラインはやはり……見せた方がいいのでは。」
avatar
シャルル:兄
「きっとお似合いになりますよ。」
avatar
アレクシア
なにやら思考がいまいち回っていない気がするが。
avatar
アレクシア
「んん……じゃあまあ……」
avatar
アレクシア
ためらいがちに頷く。

*手札捨てタイム
avatar
シャルル:兄
*h5
avatar
シャルル:弟
*hJ

*3R 手札を引いてください
avatar
シャルル:兄
*sJ,sQ(s4)
avatar
シャルル:兄
*弟にアピール sQ
avatar
シャルル:兄
2d6+1=>7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 3[1,2]+1 > 4 > 失敗
avatar
シャルル:兄
ええー
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 2 → 3

*シャルル兄は爆発しました。
avatar
シャルル:兄
「うーん……」
avatar
シャルル:兄
アレクシアの首筋に触れる。
avatar
アレクシア
「ちょ」
avatar
シャルル:兄
「寸法通りだと……」
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シャルル:兄
そこから、親指と人差し指であいている部分まで背を測り。
avatar
シャルル:兄
「ここまで。」
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アレクシア
「いきなり触るな馬鹿者!」
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シャルル:弟
「おい。」
avatar
シャルル:兄
「そんなに怒らなくても。」
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アレクシア
「お前な……」
avatar
シャルル:兄
「ふふ。」
avatar
シャルル:兄
「これだと、そうですね……あまり。」
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シャルル:兄
「うーん……やはり、実際着た方が早いのでは。」
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シャルル:弟
「アンタなぁ……」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:弟
「……なら、俺が行く。」
avatar
シャルル:兄
「えー……」
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アレクシア
「……お前」
avatar
アレクシア
「その顔は、結局お前もついてくる気か」
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シャルル:兄
「行きますよ?」
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シャルル:兄
「ほら、目は二人分あった方がいいですし。」
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シャルル:兄
「さっきも言いましたが、シャルルは全部いいって言いますし……」
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シャルル:弟
「全部良くて何が悪いんだよ。」
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シャルル:兄
ね?という顔でアレクシアを見る。
avatar
アレクシア
「…………」
avatar
アレクシア
弟には悪いが、実際全部良いと言われると困ることは困る。
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アレクシア
「……一人で行くつもりだったんだが……」
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シャルル:兄
「荷物、多いですし。」
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シャルル:兄
「せっかくなのでアクセサリーも見に行きましょうか。美容室も予約して……当日の予定も。」
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シャルル:弟
「…………」
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シャルル:弟
「あー……えっと。」
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シャルル:弟
「あの。」
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シャルル:弟
「俺、これとか……いいと思うんだけど。」
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シャルル:弟
「どうかな。」
avatar
シャルル:弟
後方から、アレクシアと同じ目線になるようにして画面を覗き込み。
耳のすぐ隣で問いかける。
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アレクシア
耳元に息のかかるような声に、かすかにだけ肩が跳ねて。
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アレクシア
「……ん」
avatar
アレクシア
「んー……」
avatar
アレクシア
「……そうだな」
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シャルル:弟
「…………うん。ここ、行ってみるか。」
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シャルル:弟
「他に、もっといいのもあるかもしれないしさ。」
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アレクシア
「……じゃあ、とりあえず明日はここだな」
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シャルル:兄
「えー……もっと大人っぽいのがよくないですか?」
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シャルル:弟
「アレクシアがいいって言ってんだからいいだろ。」
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シャルル:兄
「はいはい。」
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アレクシア
「まあ、最終的には現地で決める」
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アレクシア
「試着もしないとならんし」
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シャルル:兄
「楽しみですねぇ。」
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シャルル:弟
(それはそう)
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アレクシア
「……いまさらだが、なんでお前が一番楽しそうなんだ……」
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シャルル:兄
「え?」
avatar
シャルル:兄
「それは……まあ。」
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シャルル:兄
「素敵な女性にお似合いのドレスを選ぶ機会なんてなかなかないですし。」
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アレクシア
こっちは素敵と来たか……
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アレクシア
まあ、しかし、兄だからな……
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アレクシア
そういう顔。
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シャルル:兄
「アレクシアは元がいいのに、あまり華やかな衣装を好まれませんので。」
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シャルル:兄
「楽しみに決まっているではないですか。」
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シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:弟
「……まあ、それは。」
avatar
シャルル:弟
「俺も楽しみだけど。」
avatar
シャルル:兄
「なんなら、次に選べるのはウェディングドレスかもしれませんし。」
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アレクシア
「は?」
avatar
シャルル:弟
「は?」
avatar
シャルル:兄
「んふふ。」
avatar
アレクシア
「いや、笑うところじゃないだろ」
avatar
シャルル:弟
「…………いや、アンタだけはないだろ。」
avatar
シャルル:弟
「……ないよな?」
avatar
アレクシア
「いや、そもそも」
avatar
アレクシア
「結婚なんて考えたこともないぞ」
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シャルル:弟
「えっ?」
avatar
アレクシア
「え?」
avatar
シャルル:兄
「じゃあ、せっかくなので私と結婚します?」
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シャルル:弟
「は?」
avatar
アレクシア
「何がせっかくだ」
avatar
アレクシア
「というかお前」
avatar
アレクシア
「先日恋愛成就とか言ってなかったか」
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シャルル:兄
「言いましたねぇ。」
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アレクシア
「そういうことばっかり言ってる自分についてちょっと振り返ってみろ」
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シャルル:兄
「ですから」
avatar
シャルル:兄
「『アレクシアが私の事を好きになってくれますように』と」
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シャルル:兄
「言ったじゃないですか。」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:弟
「俺の方が……いや。」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
アレクシア
「お前、適当ばかり言ってるとそのうち後悔するぞ……?」
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シャルル:兄
「……例えば?」
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アレクシア
「本命ができたときとか」
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シャルル:兄
「あはは。」
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シャルル:兄
「婚姻届けお預けしましょうか?」
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アレクシア
「だから、そういうところだぞ……」
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シャルル:兄
「…………私は。」
avatar
シャルル:兄
「自分が困ることはしませんよ。」
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シャルル:兄
「そうでしょう?」
avatar
アレクシア
「……そうでしょう、と言われてもな……」
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シャルル:兄
「んふふ。」
avatar
シャルル:弟
「…………いや、普通恋人とかのが先だろ。」
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シャルル:弟
「つーか、アンタはないだろ。ないよな?あるのか?」
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アレクシア
「そんなに繰り返さないでもいいぞ?」
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アレクシア
「ないだろ」
avatar
シャルル:弟
「だよな。」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:兄
「ふふ、そんなに気になるなら聞けばいいじゃないですか。」
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シャルル:弟
「な……」
avatar
シャルル:弟
「は……?」
avatar
シャルル:弟
「聞くって何を!」
avatar
シャルル:弟
「何を!」
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シャルル:兄
「俺もなし?って顔してますよ。」
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シャルル:弟
「っ……」
avatar
アレクシア
「お前な。からかってやるなよ」
avatar
シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:兄
「で、実際どうなんですか?」
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アレクシア
「……言う流れだったか今?」
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アレクシア
「いや、まあ」
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アレクシア
「いいやつだとは思っているが」
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シャルル:弟
「…………う。」
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シャルル:兄
「いいやつですか~」
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シャルル:兄
「よかったですねー」
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シャルル:弟
「テメ……」
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シャルル:兄
「はいはいはい、喧嘩は怒られますよ。」
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アレクシア
「というか、ありもなしも」
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アレクシア
「わたしが判じてどうする」
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シャルル:兄
「え?」
avatar
シャルル:弟
「え?」
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アレクシア
「……え?」
avatar
シャルル:弟
「…………えーっと。」
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シャルル:兄
「アレクシア。ブーケとってきてくださいね。食卓に飾りましょ。」
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アレクシア
「いや、せっかくなんだから、結婚願望のある子が取ったほうがいいだろ……」
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シャルル:兄
「えー」
avatar
アレクシア
「第一、まだ学生だぞわたしは」
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シャルル:弟
(就職先はやく決めないとな……)
avatar
シャルル:兄
「ふふ……そうですね。」
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シャルル:兄
「でも、恋愛するなら今が一番時間があるのでは?」
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シャルル:弟
「…………。」
avatar
シャルル:弟
「……スマブラで。」
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シャルル:兄
「キャラクターランダム式、CPなし1本勝負。」
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シャルル:弟
「……よし。」
avatar
シャルル:兄
「では、アレクシア。」
avatar
シャルル:兄
「兄弟喧嘩をしてきますね。」
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アレクシア
「え、ああ」
avatar
アレクシア
「……なんで?」
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シャルル:兄
「罪な女性ですねぇ。」
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シャルル:弟
「黙れ、いくぞ。」
シャルル:兄
「アナタ、今日は負けたら足置きにしますからね。」
シャルル:弟
「アンタは床で寝かせっからな……!」
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アレクシア
「………………」
avatar
アレクシア
「………………」
avatar
アレクシア
「さて」
avatar
アレクシア
ぱたん、とノートパソコンを閉じる。
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アレクシア
置き去りにされたカップを、まとめて流しへ持っていき。
avatar
アレクシア
スポンジを手に取る。
avatar
アレクシア
結婚。恋愛。なんとなく、自分に結びつかないもの。
avatar
アレクシア
けれど、同年代の友人たちがそれで幸せそうにしているのは、いいなと思わなくもない。
avatar
アレクシア
恋人がほしいわけでもないし、強く憧れるようなこともないが。
avatar
アレクシア
どこかで淡く。
avatar
アレクシア
「ブーケね……」
avatar
アレクシア
そう、小さく笑った。
シャルル:兄
兄弟の使っている部屋からゲームのBGMが聞こえてくる。
シャルル:兄
アレクシアを心配させないための兄弟喧嘩。
avatar
シャルル:弟
こういうことを考えてくるのはいつもアイツで、でも。なんとなく説得力があって乗せられるのがめちゃくちゃ腹立つ。
avatar
シャルル:弟
「よっしゃ!今日は勝ちもらったぜ!」
avatar
シャルル:兄
「えー……もう一回キャラ決めなおしません?」
avatar
シャルル:弟
「ランダムって言ったのアンタだろ。」
avatar
シャルル:兄
「はーい。」
シャルル:弟
いや、そう。まあ。
シャルル:弟
だって、全部似合うんだから似合うっていうだろ……。
シャルル:弟
そうじゃダメだってのもわかるけどさ。
シャルル:弟
好きなもの、同じだったら嬉しいけど。
シャルル:弟
結婚かぁ。
シャルル:弟
結婚……
シャルル:弟
流石に今のままじゃな……結婚どころかって感じだ。
シャルル:弟
でも、まあ、なんか。安心したっていうか……
シャルル:弟
いや、安心しちゃだめだろ。
シャルル:弟
恋なんて、いつ落ちるかわかんないんだし。
シャルル:兄
大丈夫ですよ。
シャルル:兄
何も心配なんてしていない。
シャルル:兄
本当にどうしようもなく、駄目な時は。
シャルル:兄
何とかできる。そう、思って。
シャルル:兄
何とかするんですか?
シャルル:兄
ここに、あの男が来てからどうも調子が狂う。
シャルル:兄
…………。
シャルル:兄
まあ、何とかなるでしょう。
シャルル:兄
本命か……。
シャルル:兄
いや、何とかならないかもしれないな……。
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シャルル:弟
「…………勝った。」
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シャルル:兄
「負けましたねぇ。」
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シャルル:弟
「床で寝ろ。」
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シャルル:兄
「はいはい。」
シャルル:弟
殴らなくても。怒鳴らなくても。
シャルル:弟
気持ちが、すっとする方法ってあるんだな。
シャルル:弟
大丈夫。
シャルル:弟
俺は、きっとうまくやれる。