*
夕には、兄弟が入れ替わるようにして出掛け、そして戻ってくる。
アレクシア
弟を見送って、リビングでスマホを片手に紅茶を飲んでいる。
シャルル:兄
『仕事』の予定を終え、ついでにいくつか晩御飯材料を買いこんで戻る。
シャルル:兄
「夕食ですが……今日は数日分買ってきたので。洋食と和食と中華、どれがいいですか?」
シャルル:兄
冷蔵庫の中に箱を見ておや、と漏らしながら。
買ってきたものを入れていく。
シャルル:兄
「では、鯵の南蛮漬けと筑前煮にしましょう。」
シャルル:兄
「他に食べたいものがあれば言ってくだされば……明日以降なら作れますので。」
シャルル:兄
「ある材料だと青椒肉絲か酢豚ができますが。」
シャルル:兄
おちついたころには食材の整理も追えている。
シャルル:兄
「おや、何か困ったことでもありましたか?」
シャルル:兄
「そんなものじゃないんですか?恋人ができた時って。」
シャルル:兄
「大げさに言えば、世界が輝いて見えるとか聞きますし。」
アレクシア
「……お前、飽きないか?そういうこと言うの」
シャルル:兄
「まあ、それに世間一般で言う『彼氏』がどんな感じかというのも……たぶん大体わかりますし。」
シャルル:兄
「一度実践してみるのも良いかなと。」
シャルル:兄
「えー……こんなに尽くしておりますのに。」
アレクシア
「頼んだ覚えはないし、そもそもお前がここにいるのもおかしい」
シャルル:兄
「…………出て行って欲しいんですか?」
アレクシア
「……そう言って出ていってくれるのか?」
アレクシア
聞いても無駄なことはもうわかっているが。
シャルル:兄
「まあ、今はそれだけではありませんけれど……」
シャルル:兄
「アナタを好きになってしまったので。」
アレクシア
部屋へ戻り、さほどの間もなく戻ってくる。
アレクシア
1d6+1
DiceBot : (1D6+1) > 1[1]+1 > 2
シャルル:兄
1d6
DiceBot : (1D6) > 4
シャルル:兄
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 6[1,5]+1 > 7
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗
シャルル:兄
「アナタからいただけるものが、嬉しくないわけないですよ。」
シャルル:兄
「そうですね……好意の贈り物をいただくことはそこそこありますが。」
シャルル:兄
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 6[2,4]+1 > 7
アレクシア
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 5[4,1]+1 > 6 > 失敗
シャルル:兄
「結構素直だと思うのですけれどね。」
アレクシア
「何かにつけ、わたしたちで遊んでいるだろう、お前」
シャルル:兄
「どうでもいい、みたいに見えます?」
アレクシア
「どうでもいい相手と暮らすのは、嫌じゃないのか」
シャルル:兄
「私がアナタに『どうでもいい』と思っていたら。」
シャルル:兄
「もっと同情を誘うようなことを言いそうじゃないですか?」
シャルル:兄
「どうでもいい、の程度にもよりますが……」
シャルル:兄
「少なくとも、私自身は現状を気に入っていますよ。」
シャルル:兄
2d6+1
DiceBot : (2D6+1) > 10[5,5]+1 > 11
シャルル:兄
1d6
DiceBot : (1D6) > 5
*
*極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
アレクシア
2d6+1>=11
DiceBot : (2D6+1>=11) > 8[2,6]+1 > 9 > 失敗
シャルル:兄
「出て行って欲しい、と言われるたびに。」
シャルル:兄
「アナタは……信じてはくれないのでしょうね。」
シャルル:兄
「まあ、それは私が決められることではありませんので。」
アレクシア
「時々そうやって、わたしに決めさせるな」
シャルル:兄
「…………アナタは、優しいですから。」
シャルル:兄
「同情を誘う事も、仕方ない風を装う事も。」
シャルル:兄
「でも、それは私にとっては『嘘』になってしまうので。」
シャルル:兄
「何でしょうね……あまり、偽りたくなかったというか。その結果がこれなのですが。」
シャルル:兄
「どうしてほしい、というのは……難しいですね。」
シャルル:兄
「参考書を読んでから考えるでしょう?」
シャルル:兄
「しいて言うならば……お考えいただいたら。それ以上の事は。」
シャルル:兄
「個人として向き合っていただけるという事、そうそうないので。」
アレクシア
「……お前はお前以外の何者でもないと思うが……」
シャルル:兄
「そこに意味が存在するか否かで、大きく違いますし。」
シャルル:兄
「考える、という事はとてもリソースを使う事ですから。」
シャルル:兄
「それが些細な事でも、私の為に選んでくださったという事がとても……嬉しいので。」
アレクシア
深い朱と黒の、長方形の箱。そこに、水引のように編まれた赤い紐。
アレクシア
日本酒の香り。箱の中には五つ。チョコレートの枡に、あざやかな色のジュレ。
アレクシア
「日本酒のジュレだそうだ。全部違うやつ」
シャルル:兄
そのうちのひとつを手に取り、口に運ぶ。
シャルル:兄
「ありがとうございます、アレクシア。」
シャルル:兄
「もっと好きになってくださってもいいんですよ?」
シャルル:兄
箱の蓋を閉じ、丁寧に袋の中に戻して。
シャルル:兄
「では、そろそろ食事の準備を始めましょうか。」
シャルル:兄
「今日のにんじんはハート型にしましょうねぇ。ああ、でもそろそろ梅がいいですか?」
シャルル:兄
「……アナタも、人のこと言えませんからね。」