同日、日は傾いてゆき。

夕には、兄弟が入れ替わるようにして出掛け、そして戻ってくる。
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アレクシア
弟を見送って、リビングでスマホを片手に紅茶を飲んでいる。
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シャルル:兄
『仕事』の予定を終え、ついでにいくつか晩御飯材料を買いこんで戻る。
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シャルル:兄
「ただいま戻りました。」
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アレクシア
「……ん。おかえり」
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シャルル:兄
「夕食ですが……今日は数日分買ってきたので。洋食と和食と中華、どれがいいですか?」
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シャルル:兄
冷蔵庫の中に箱を見ておや、と漏らしながら。
買ってきたものを入れていく。
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アレクシア
「……和食がいい」
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アレクシア
珍しく、スマホを置かずにそう答える。
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シャルル:兄
「では、鯵の南蛮漬けと筑前煮にしましょう。」
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アレクシア
「ん」
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アレクシア
答えた後、息をつく。
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シャルル:兄
「他に食べたいものがあれば言ってくだされば……明日以降なら作れますので。」
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アレクシア
「いや……大丈夫」
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アレクシア
「でも明日は中華がいい」
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シャルル:兄
「ふふ、いいですよ。」
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シャルル:兄
「ある材料だと青椒肉絲か酢豚ができますが。」
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アレクシア
「んー……」
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アレクシア
「じゃあ青椒肉絲……」
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シャルル:兄
「はい。」
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アレクシア
なんとなくぼんやりした答え方。
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アレクシア
ようやくスマホを置いて。
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アレクシア
「疲れる……」
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シャルル:兄
おちついたころには食材の整理も追えている。
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シャルル:兄
「は?」
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アレクシア
「あ、いや」
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アレクシア
「お前じゃなくて」
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アレクシア
「後輩の子が……」
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アレクシア
ちら、と視線がスマホに向く。
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シャルル:兄
「おや、何か困ったことでもありましたか?」
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シャルル:兄
そちらへと歩み寄る。
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アレクシア
「……彼氏ができたそうだ」
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アレクシア
「で、話に付き合わされてる……」
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シャルル:兄
「んふふ。」
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シャルル:兄
「ほほえましいじゃありませんか。」
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アレクシア
「まあな……」
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アレクシア
「まあ……いいんだが」
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アレクシア
「……いいんだが、こう」
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アレクシア
「テンションが高い……」
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シャルル:兄
「あはは。」
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シャルル:兄
「そんなものじゃないんですか?恋人ができた時って。」
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アレクシア
「…………そういうものか」
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シャルル:兄
「大げさに言えば、世界が輝いて見えるとか聞きますし。」
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アレクシア
いまいちわからないな……という顔。
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シャルル:兄
「してみます?」
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アレクシア
「……は?」
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シャルル:兄
「恋人っぽいこと。」
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アレクシア
「……なんで」
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シャルル:兄
「何事も経験ですし。」
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アレクシア
「……はあ……」
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アレクシア
溜息。
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アレクシア
「……お前、飽きないか?そういうこと言うの」
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シャルル:兄
「まったく?」
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シャルル:兄
「まあ、それに世間一般で言う『彼氏』がどんな感じかというのも……たぶん大体わかりますし。」
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シャルル:兄
「一度実践してみるのも良いかなと。」
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アレクシア
「嫌だが」
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シャルル:兄
「えー」
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アレクシア
「あいも変わらず楽しそうだな……」
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シャルル:兄
「それはもう。」
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シャルル:兄
距離を詰めて顔を覗き込む。
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シャルル:兄
「試してみません?」
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アレクシア
「嫌だが?」
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アレクシア
「というか、近い」
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シャルル:兄
「それは残念ですね。」
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シャルル:兄
「どうして嫌なんです?」
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アレクシア
「お前、我が身を振り返ってわかれ」
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シャルル:兄
「えー……こんなに尽くしておりますのに。」
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アレクシア
「頼んだ覚えはないし、そもそもお前がここにいるのもおかしい」
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シャルル:兄
「…………出て行って欲しいんですか?」
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アレクシア
「……そう言って出ていってくれるのか?」
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シャルル:兄
「いいえ。」
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シャルル:兄
「仕事ですから。」
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アレクシア
「…………」
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アレクシア
仕事ってなんだ。
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アレクシア
聞いても無駄なことはもうわかっているが。
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シャルル:兄
「まあ、今はそれだけではありませんけれど……」
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アレクシア
「……どういう意味だ、それは」
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シャルル:兄
「アナタを好きになってしまったので。」
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アレクシア
「……はあ」
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アレクシア
「まあ冗談はいい」
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シャルル:兄
「本心ですのに。」
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アレクシア
「左様で」
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アレクシア
「……はあ……」
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アレクシア
もう一度溜息をつき。
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アレクシア
「まあいい。ちょっと待ってろ」
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アレクシア
席を立つ。
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アレクシア
部屋へ戻り、さほどの間もなく戻ってくる。
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アレクシア
「ん」
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アレクシア
小さな紙袋。
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シャルル:兄
「おや。」
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アレクシア
「いらんならわたしが食べる」
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シャルル:兄
「アレクシアからですか?」
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アレクシア
「……まあな」
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シャルル:兄
「愛をこめて?」
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アレクシア
「お前な……」

*かけひき開始!

*先制判定
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アレクシア
1d6+1 
DiceBot : (1D6+1) > 1[1]+1 > 2
avatar
シャルル:兄
1d6 
DiceBot : (1D6) > 4

兄>アレクシア

1R
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シャルル:兄
*d7,d8,sA
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アレクシア
*h7 s8 s10
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シャルル:兄
*パスです
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アレクシア
「愛があるように見えるか?」
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アレクシア
*s8 アピール
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シャルル:兄
*誘い受け d7
avatar
シャルル:兄
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 6[1,5]+1 > 7
avatar
アレクシア
2d6+1>=7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗
[ アレクシア ] 情緒 : 0 → 1
avatar
シャルル:兄
「ないんですか?」
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シャルル:兄
「では、感謝ですか?」
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アレクシア
「……………………」
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アレクシア
「まあ」
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アレクシア
「世話にはなってる」
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アレクシア
「頼んではいないが」
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シャルル:兄
「そこに好意があるというだけで」
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シャルル:兄
「私には、十分すぎるほどです。」
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シャルル:兄
「アナタからいただけるものが、嬉しくないわけないですよ。」
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アレクシア
「…………」
avatar
アレクシア
「お前、なんというか」
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アレクシア
「もらい慣れてるんじゃないのか?」
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シャルル:兄
「嫉妬ですか?」
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アレクシア
「そんなわけないだろ……」

*手札捨てタイム
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シャルル:兄
*キープで
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アレクシア
*s10

2R
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シャルル:兄
*c3(d8,sA)
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アレクシア
*h2 h4(h7)
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シャルル:兄
*sA 一押し
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 0 → 1
[ アレクシア ] 情緒 : 1 → 2
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シャルル:兄
以上で
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シャルル:兄
「そうですね……好意の贈り物をいただくことはそこそこありますが。」
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シャルル:兄
「比べるものではありませんから。」
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アレクシア
「……それはまあ、そうだな」
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アレクシア
「ただ、なんというか……」
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アレクシア
「喜ぶとは思ってなかったというか」
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シャルル:兄
「え?そうですか?」
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アレクシア
「ん」
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アレクシア
*h7 アピール
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シャルル:兄
*誘い受け c3
avatar
シャルル:兄
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 6[2,4]+1 > 7
avatar
アレクシア
2d6+1>=7 
DiceBot : (2D6+1>=7) > 5[4,1]+1 > 6 > 失敗
[ アレクシア ] 情緒 : 2 → 3
avatar
シャルル:兄
「結構素直だと思うのですけれどね。」
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シャルル:兄
「私、わかりにくいですか?」
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アレクシア
「……本心はわからんな」
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アレクシア
「何かにつけ、わたしたちで遊んでいるだろう、お前」
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シャルル:兄
「本心ですのにー」
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シャルル:兄
「…………もしかして。」
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シャルル:兄
「どうでもいい、みたいに見えます?」
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アレクシア
「………………」
avatar
アレクシア
「正直」
avatar
アレクシア
「よくわからんな」
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シャルル:兄
「あはは。」

*手札捨てタイム
avatar
シャルル:兄
*c3
avatar
アレクシア
*h4

3R
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シャルル:兄
*s3,s5(d8)
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アレクシア
*d5 hK(h2)
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アレクシア
「仕事で」
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アレクシア
「どうでもいい相手と暮らすのは、嫌じゃないのか」
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アレクシア
「だから遊んでるのか?」
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シャルル:兄
「逆に」
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シャルル:兄
「私がアナタに『どうでもいい』と思っていたら。」
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シャルル:兄
「もっと同情を誘うようなことを言いそうじゃないですか?」
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アレクシア
じっとその顔を見る。
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シャルル:兄
「どうでもいい、の程度にもよりますが……」
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シャルル:兄
「少なくとも、私自身は現状を気に入っていますよ。」
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シャルル:兄
*パス
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アレクシア
「気に入ってる、ね……」
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アレクシア
*d5 アピール
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シャルル:兄
*誘い受け  d8
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シャルル:兄
2d6+1 
DiceBot : (2D6+1) > 10[5,5]+1 > 11

*ハプニング!
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シャルル:兄
1d6 
DiceBot : (1D6) > 5

*極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 1 → 0
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アレクシア
2d6+1>=11 
DiceBot : (2D6+1>=11) > 8[2,6]+1 > 9 > 失敗
[ アレクシア ] 情緒 : 3 → 4
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シャルル:兄
「出て行って欲しい、と言われるたびに。」
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シャルル:兄
「少し傷いていると言っても」
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シャルル:兄
「アナタは……信じてはくれないのでしょうね。」
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アレクシア
「……信じてほしいのか」
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シャルル:兄
「まあ、それは私が決められることではありませんので。」
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アレクシア
「……お前は」
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アレクシア
「時々そうやって、わたしに決めさせるな」
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アレクシア
「どうしてほしいんだ、一体」
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シャルル:兄
「…………アナタは、優しいですから。」
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シャルル:兄
「できたんですよ。」
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シャルル:兄
「同情を誘う事も、仕方ない風を装う事も。」
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シャルル:兄
「でも、それは私にとっては『嘘』になってしまうので。」
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シャルル:兄
「何でしょうね……あまり、偽りたくなかったというか。その結果がこれなのですが。」
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シャルル:兄
「どうしてほしい、というのは……難しいですね。」
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アレクシア
「……難しいか?」
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シャルル:兄
「アナタ、そうやって。」
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シャルル:兄
「参考書を読んでから考えるでしょう?」
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アレクシア
「参考書」
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シャルル:兄
「しいて言うならば……お考えいただいたら。それ以上の事は。」

*手札捨てタイム
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シャルル:兄
*s3,s5
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アレクシア
*h2

4R
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アレクシア
*c2 d6(hK)
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シャルル:兄
*hJ,hQ,cA
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シャルル:兄
*一押し cA
[ シャルル:兄 ] 情緒 : 0 → 1
>
[ アレクシア ] 情緒 : 4 → 5

*アレクシアの情緒は爆発しました。
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シャルル:兄
「個人として向き合っていただけるという事、そうそうないので。」
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アレクシア
「……そうなのか?」
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シャルル:兄
「そうですよ。」
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アレクシア
「……お前はお前以外の何者でもないと思うが……」
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シャルル:兄
「そこに意味が存在するか否かで、大きく違いますし。」
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シャルル:兄
「考える、という事はとてもリソースを使う事ですから。」
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アレクシア
「…………」
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アレクシア
「お前、意外と……」
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アレクシア
言いかけて閉じる。
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シャルル:兄
「いただいてよろしいですか?」
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シャルル:兄
「それが些細な事でも、私の為に選んでくださったという事がとても……嬉しいので。」
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アレクシア
「……そうか」
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アレクシア
「まあ、……いい」
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アレクシア
紙袋を手渡す。
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シャルル:兄
受け取って中身を取り出し。
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アレクシア
深い朱と黒の、長方形の箱。そこに、水引のように編まれた赤い紐。
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シャルル:兄
「綺麗ですね。」
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アレクシア
「ん」
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シャルル:兄
指先に紐を巻き引く。
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シャルル:兄
それを外して、箱を開け。
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アレクシア
日本酒の香り。箱の中には五つ。チョコレートの枡に、あざやかな色のジュレ。
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シャルル:兄
「……おや。」
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アレクシア
「日本酒のジュレだそうだ。全部違うやつ」
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シャルル:兄
そのうちのひとつを手に取り、口に運ぶ。
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シャルル:兄
「…………美味しいです。」
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アレクシア
「……そうか」
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シャルル:兄
「ええ。」
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シャルル:兄
「ありがとうございます、アレクシア。」
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アレクシア
「ん。……どういたしまして」
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シャルル:兄
「愛を感じますねぇ。」
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シャルル:兄
「んふふふ」
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アレクシア
「愛……」
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アレクシア
「愛ねえ……」
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アレクシア
「……まあ、」
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アレクシア
「心底嫌いな相手とは住めない」
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シャルル:兄
「…………ふふ。」
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シャルル:兄
「もっと好きになってくださってもいいんですよ?」
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アレクシア
「……そういうところだぞ」
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シャルル:兄
「…………」
avatar
シャルル:兄
「本心ですよ。」
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アレクシア
「……よく言う」
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シャルル:兄
「はは。」
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シャルル:兄
「今のところ、フリーですからね。」
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シャルル:兄
「いつでも告白していいんですよ?」
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アレクシア
「はいはい」
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アレクシア
「仕方のないやつ」
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シャルル:兄
「ふふふ。」
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シャルル:兄
箱の蓋を閉じ、丁寧に袋の中に戻して。
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シャルル:兄
「では、そろそろ食事の準備を始めましょうか。」
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アレクシア
「ん」
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アレクシア
「……いつも」
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アレクシア
「ありがとう」
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シャルル:兄
「どういたしまして。」
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シャルル:兄
「今日のにんじんはハート型にしましょうねぇ。ああ、でもそろそろ梅がいいですか?」
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アレクシア
「お前、凝り性だよな……」
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シャルル:兄
「お好きじゃないです?」
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アレクシア
「……そういうわけじゃないが」
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アレクシア
「……楽しいのか?」
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シャルル:兄
「ええ、楽しいですよ。」
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アレクシア
「……やっぱり変なやつだよ、お前は」
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シャルル:兄
「……アナタも、人のこと言えませんからね。」