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夕食も終え部屋に戻った兄弟は、それぞれのことをしつつ。
シャルル:兄
ベッドに横になり、スマートフォンで家計簿をまとめている。
シャルル:弟
ベッド脇に座っていたが、スマートフォンの画面を落とし。
シャルル:兄
「ちゃんと言わないとわかりませんよ」
シャルル:弟
「なんでそんなに余裕なんだよ……まじで……」
シャルル:兄
「で、なんですか?そうじゃないなら……いっしょがいいとか?」
シャルル:兄
そのまま、居間の電気もつけずにアレクシアの部屋の扉を叩く。
シャルル:兄
その頬に手をのばし、反対側に口づけて。
シャルル:弟
後からきて、何ともしがたい顔をしている
アレクシア
「……お前、なんでそんなに楽しそうなんだ」
シャルル:兄
「雨ですし、一緒に過ごすのはどうかと」
シャルル:弟
「…………いや、本当に聞きに行くとは……」
シャルル:兄
「アナタが先に言わないからでしょう?」
シャルル:兄
慣れた様子で抱き上げると、にこりと笑いかけ
シャルル:兄
「どこにでもお連れいたしますよ、お姫様」
アレクシア
小さくくちびるを尖らせる。顔を隠した。
シャルル:兄
言えば、そのままアレクシアの部屋へと足を踏み入れる。
アレクシア
小綺麗な部屋。
ベッドと、ノートパソコンが開かれたままのデスク、ローテーブル。
アレクシア
ごく小さな本棚とカラーボックスに詰め込まれた本や教科書。
シャルル:弟
特別用事がなければ訪れることもない。
シャルル:兄
その横をすっと通り、アレクシアをベッドの上へ。
アレクシア
触れている手を、ためらいがちな指先がかすかに辿る。
シャルル:兄
「ふふ……3人だと、ちょっと狭いですね」
シャルル:兄
ベッドに上がって腰のあたりを両手で抱き寄せる。
シャルル:弟
反対側から上がって、向き合うように。
シャルル:弟
そのまま、前から。
二人で挟むようにして唇を重ねる。
シャルル:兄
強く抱きしめたまま、すり寄るようにして。
シャルル:兄
「贔屓してくださってもかまいませんけれどね」
シャルル:兄
抱きしめた先の手を服の内側へと忍ばせて
アレクシア
ごく小さく、ぴくりと跳ねる。二人にはわかる。
シャルル:弟
耳へと口付け、膝を前に。
目を閉じて。
アレクシア
「……わがまま、聞いてくれて。……ありがとう」