GM
人波を抜け、蝶を追い、見知らぬ道を過ぎていく。
GM
やがて、蝶の数が増える。それを追う誰かが視界に増える。
GM
ただ一心に紅い蝶だけを見つめる者。
カメラを向けて写真を撮る者。
誰かと嬉しげに通話しながら歩いていく者。
黒羽 あまね
「今日これから行くって言ってたんだけど、今ね、見つけちゃったの、紅い蝶々!」
黒羽 あまね
「あたろーちゃんも来る?場所はね……」
小比類巻 阿太郎
通話の向こうから驚いた声。『分かった、今からそっちに行くよ──…』
小比類巻 阿太郎
『余所見をして、車やなんかに轢かれないように』
黒羽 あまね
「子供じゃないんだから大丈夫ですよ、ふふ」
GM
楽しげな、嬉しげな数人と一緒に、星珠は何処とも知れなくなっていく道を進んでいく。
GM
星珠は、よく似た光景を見たことがありますね。
GM
けれどもそれは、よく似てはいても、違うものです。
GM
あまねを含めて、四人。星珠の他に、ここにいます。
百希 星珠
先ほど誰かに連絡していたらしい女性へと近づき、声をかける。
黒羽 あまね
「…………?あなたは違うんですか?」
黒羽 あまね
首を傾げて立ち止まる。先へゆく残りの三人から取り残される。
GM
そうして立ち止まった、その間に。
蝶を追ってか、他の理由か。
足芝 木槿
悪夢めいて人々が集まっているところへ、またひとり踏み入れる。
百希 星珠
「他の人達は行っちゃったみたいだな……」
宮間 燐光
「うわ~~遊佐さんヤバいです~!ちょうちょ見つけちゃいましたよ~!」
男が電話をしながらもたもた駆けてくる。
足芝 木槿
どこかへと引き寄せられて歩いていく人々を追ってきた、という様子。
足芝 木槿
うわ、なんかすごい派手なの居るな……と立ち止まって。
宮間 燐光
「ワッ!なんか強そうなゴスロリがいます!魔女!?」
小比類巻 阿太郎
言われた場所に来てみれば、なにやら絡まれている黒羽の姿。
宮間 燐光
「怒られました!」小声で電話口に報告している。
宮間 燐光
「といっても最近なったばかりで俺は全然戦ったこととかなくてその……」モニャモニャムニャムニャ
足芝 木槿
「そっちの人もか」ひらひらと手を振る。
小比類巻 阿太郎
何の話をしてるんだろう、という目で見つつ、黒羽さんの横に立つ。
宮間 燐光
生きててすいませんという気持ちになりつつ手を振られたことにびくついています。
小比類巻 阿太郎
昆虫採集者ではないな……とゴスロリの人を見て思います。
足芝 木槿
「俺、足芝。……そっちのひとは?」眼鏡その2(あたろうさん)に目を向けて。
宮間 燐光
「ももきせーじゅさんらしいです」電話口に報告している。知らない人の群れが心細くて電話を切らない男。
足芝 木槿
「ちがうちがう、蝶々追っかけてきた人達のほう」
GM
……とまあ、そんなかんじであなたがたがわちゃわちゃしているとですね。
足芝 木槿
「……ども」肩から提げたロッドケースに軽く手を掛ける。
蝶々の魔女
「ようこそ。みなさん、どんなお願いがあっていらしたのかしら」
蝶々の魔女
「あら。どんなお願いでもよろしくてよ?」
小比類巻 阿太郎
願いを叶える紅い蝶々。まことしやかに囁かれる都市伝説。
宮間 燐光
「わわわ……願い事するとロクでもないことになるやつだ……習ったんだぞそのぐらい……」
小比類巻 阿太郎
…の中に、こういう女性はいなかったと思うんだけどな。
足芝 木槿
「みやまサンはちゃんとお勉強しててえらいなあ」
小比類巻 阿太郎
横ではどこかボタンひとつかけ違えたような、知らない常識の中で交わされるやり取り。
足芝 木槿
無駄口を叩きながらも、眼差しは警戒しています。
小比類巻 阿太郎
ピアスつけてるいちばんチャラそうな青年に目を向けます。
小比類巻 阿太郎
「これは一体、どういう集まりなんです?」
足芝 木槿
「見たとこ蝶を追っかけてきたわけでもない。えっとねえ……」頬を掻く。
蝶々の魔女
「もう、無粋なお話ばっかりしないで!」
宮間 燐光
一般人ですか?って聞こうとしてそもそも自分に話しかけられたわけじゃないし、足芝が普通に同じこと聞いているし……で変な声を出した陰キャになるだけだった。
蝶々の魔女
「ほら。そちらのお嬢さんなんて……待ちきれないのじゃないかしら?」
足芝 木槿
「あれね、やばいやつ」魔女を指して、声をひそめた。
宮間 燐光
「蝶に着いてったひとなんか全員失踪してるんで~……」
蝶々の魔女
「わたしと一緒にいらして?この花苑の奥まで、一緒に」
宮間 燐光
「危険だとおもうんですけどぉ……」しぼみゆく声。
GM
そうして伸べられる手に、あまねは少し、手を伸ばしかけます。
宮間 燐光
同意されてヒェ…と身をすくめて画面端にいる。
小比類巻 阿太郎
怪しいのはどう見ても男三人の方なのだが……
足芝 木槿
「知らない人についてっちゃだめって習ったでしょ、おねえさんも」
小比類巻 阿太郎
以前電話をした時からこびりついている違和感が、咄嗟に黒羽を止めさせた。
百希 星珠
「知り合いなら、ちゃんと連れて帰ってくれない?」
GM
しかし言葉は、魔女の誘惑の前には無力ですね。
GM
あまねは阿太郎を軽く避けて、向こうへ行こうとします。夢見るような瞳で。
百希 星珠
「流石に僕も女の子の足を折ったりするのは気がひけるからね」
小比類巻 阿太郎
もはやそれは違和感ではなかった。
百希 星珠
「何?連れていかれたほうがいいなら黙ってみてれば?」
宮間 燐光
「ハンター……らしいですよ!」って遊佐先輩が……
小比類巻 阿太郎
慌てて、手を掴もうとする。引き留めるように。
小比類巻 阿太郎
多少苦しくてもいいから、気が散るような奴を。
小比類巻 阿太郎
「願いを叶えるのは、紅い蝶々だよね」
小比類巻 阿太郎
「それにこの辺りに、花苑なんてあったかな」
蝶々の魔女
「紅い蝶々。願いの叶う花苑」 歌うような声。
蝶々の魔女
紅い蝶々がどこからとなく現れて、指先に止まる。
小比類巻 阿太郎
尋常な状況ではない、ということだけが分かる。
小比類巻 阿太郎
説得できないなら、とせめて黒羽さんの手を掴む手にわずか力を籠める。
蝶々の魔女
「わたし、お姉さまの花苑をもう一度作るの」
足芝 木槿
星珠と魔女のやりとりから、話が僅かに見えてくる。
魔女というやつは、なまじ会話が出来るのが幸いなんだか、不幸なんだか。
蝶々の魔女
「でも、あなたがたは……わたしの手を取ってくださらないのかしら?」
小比類巻 阿太郎
芝居がかって、わざとらしい、劇に巻き込まれたような会話。
小比類巻 阿太郎
知らないうちにテーマパークにでも足を踏み入れたようだった。
蝶々の魔女
「それじゃあ、ねえ、みんな。この方たち、ご退場願って」
GM
誰かを呼ばわる声に、風が舞う。それに紛れるように、人影が増える。今度は魔女の背後に。
足芝 木槿
話ができるったって獣とそう変わらない。話せるようでいて、その実鳴き声みたいなものだ。ああ、ほら。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「え~あのひといるの?やだなあ」
宮間 燐光
「い、いやなら帰ってくれませんか~?」
『死に損ない』柚木 かおり
「あ、わたしあのゴスロリの子見たことあるな~」
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃんのお姉さまのとこにいた子!」
『死に損ない』柚木 かおり
言いながら、よっこいしょ、と長銃を構える。
『死に損ない』柚木 かおり
「たぶんあたしが『お姉さま』から引っ張り戻した子だな~?」
『死に損ない』柚木 かおり
「ま……いまさらだな!じゃ、」
小比類巻 阿太郎
咄嗟に動けない。その『二人』が誰を意味するのかも分からない。
『死に損ない』柚木 かおり
笑顔のまま、リズムよく銃声を響かせる。
足芝 木槿
阿太郎とあまねを丸ごと引っ張り、後ろにかばう。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「かおりちゃん容赦ねえな~」
宮間 燐光
身近な遮蔽物……人間以外の!を探して身を低くしながら逃げる!
『シャム猫』沢城 しぐれ
笑う声が力を持っている。
小比類巻 阿太郎
絶句している。黒羽さんの手だけは離さないように握りしめる。
『シャム猫』沢城 しぐれ
歌うように笑う。ころころと転がる声が場に響く。
『標本製作者』千崎 ひじり
「こわー……自意識ツヨ……」
『死に損ない』柚木 かおり
「ひじりくん黙ってたほうがいいよ」
足芝 木槿
ロッドケースを片手で器用に開けて、得物を手にする。
『死に損ない』柚木 かおり
だかだか連射しながら、逃げる燐光を追い回しています。
宮間 燐光
ギャアアーーッと脳内だけで叫びながらゴロゴロ転がったりして逃げ回っています。銃弾を避ける練習なんてバカだと思ってたけどやっててよかったあ!
『死に損ない』柚木 かおり
「あっ、しぐれちゃん、そっち逃げちゃうよ!」
足芝 木槿
半ば引きずるように立たせ、庇ったまま退路を探す。
小比類巻 阿太郎
立ち上がり、黒羽さんの手を引く。
宮間 燐光
足元で花が撃たれて飛び散る!「アーッ!」
宮間 燐光
「そっちに逃げればいいんですね!!!」
宮間 燐光
銃弾のデコイになりながらびゅんと駆け抜けて行きます。
GM
やがて、どことも知れぬ路地裏に、視界が切り替わる。
宮間 燐光
「!!」ようやく現れた、幻想の排除された真っ当な光景を走りながら安堵する。
GM
視界が切り替わる頃には、もう弾丸も追ってきません。
小比類巻 阿太郎
ぜえ、ぜえ、と息をつきながら走っていく。
宮間 燐光
殆ど転がる勢いで遊佐の足元に……転がってるな……
黒羽 あまね
「あたろーちゃん……花苑、きえちゃった……」
小比類巻 阿太郎
そんなこと言ってる場合じゃないだろう、という言葉を何とか飲み込む。
小比類巻 阿太郎
さっきの夢見る表情。こびりついていた違和感が、そうさせた。
小比類巻 阿太郎
小さく頷いて、近づいてくる星珠の方へ目を向ける。
宮間 燐光
「遊佐さん……あのロン毛の……より地味なほうの方、一般人っぽいんですけど波長合ってるっぽいんですよ……」ひそひそ
宮間 燐光
「隣の子を連れ戻しに来たっぽいけどあっちの子は普通に連れてかれそうになってて……」
百希 星珠
「君たちの願いは、死んでも叶えたいこと?」
黒羽 あまね
黙っていますが、釈然としてはいないですね。
百希 星珠
「命より大事だって言うなら止めないけど」
小比類巻 阿太郎
「さっきの銃、本物でしたよね?」
宮間 燐光
美麗派が2人もいると美圧が高いなあと思いながら背景になっています。
遊佐 みなき
「そう言って帰したって、どうせ遅かれ早かれで連れてかれるだけだぞ。もうちょっと優しくしたれ」
小比類巻 阿太郎
「オレたちには、何が何だか分からないんですが……」
遊佐 みなき
「ああ、そうだろな。……そうだな、あんたはちゃんと違和感があるんだな?」
遊佐 みなき
じゃあ、と言ってみなきは非常に端折った説明をしてくれます。
百希 星珠
「そっちの子はひとりでいるの、危ないかもね」
小比類巻 阿太郎
何言ってんだ? 頭がおかしいのか? という顔をしている。
足芝 木槿
魔女は専門外なのでふんふんほほうと聞いていました。
遊佐 みなき
「まあ狩人は大概頭おかしいやつだよ。頭がおかしいからそういうのが見えるし、わかる」
宮間 燐光
「まあでもさっきので完全に魔女に認知されただろうし……小比類巻さん、襲われますよねこれから……」
宮間 燐光
がんばれ、ってガッツポーズを小比類巻にする。
遊佐 みなき
「まあ、とりあえず。今後はともあれ、今回は」
遊佐 みなき
「一緒に頑張ってもらったほうがいいな」
遊佐 みなき
「魔女狩りは、できるやつが限られるからな~……」
百希 星珠
「大丈夫?君の弟子よりは頼りになるかもしれないけど」
足芝 木槿
「まあ、何かの縁だし、出来る範囲では助けるけど……」
宮間 燐光
自分より新人だあ~ってニコニコしている。
遊佐 みなき
「なんか得意なことある?ちょっと物騒にやっていけそうな方面で」
宮間 燐光
弟子よりはと言われて、そうかも……いや……と悩み始めた。
遊佐 みなき
「まっとうなとこだと、昔剣道やってましたとか」
宮間 燐光
「魔女ってちょっと……ヤバいのでそれなりにヤバいことしなきゃいけなくて……」
小比類巻 阿太郎
もしかして……この人たちの方についてきたの失敗だったのか?!
宮間 燐光
この男の背にも長い何か棒状のものが背負われている。
百希 星珠
「僕はサポートのほうが得意だから、できれば戦えるほうが良いんだけど」
遊佐 みなき
「薬品か。……注射器あたり用意するかね」
遊佐 みなき
「大丈夫、普通に見るほっそいやつじゃないから」
百希 星珠
「死にたくなければいう事聞いておいたほうが良いよ」
遊佐 みなき
「いきなり近接戦闘させるのは無理だろうから、投擲でも使えるやつにしとくな」
宮間 燐光
「職場からですか?持ち出すの大変だろうな……頑張ってください!」
GM
まあそんな感じで、阿太郎を巻き込んで暴力的な話が進んでいきます。
小比類巻 阿太郎
どうして……という顔しています。
GM
ということであなたがたは、お互いが、この魔女と波長の合った……あるいは合ってしまった人間であることを認知しました。
GM
これから、この面々であの魔女を狩らねばなりません。
GM
ここで、それぞれ自分以外の一人を選んで、関係をひとつ、深度1で取得してください。どんな名前で取っても良いです。
GM
関係は援護とか、連携攻撃とか、そういうときにプラスが付きます。
小比類巻 阿太郎
阿太郎⇔足芝さん 星珠さん⇔宮間さん でも
GM
では、メインフェイズに入る前に、いくつか情報開示を行います。
GM
願いの叶う花苑:なんでも叶うわ。あなたがなんにもしなくても。
GM
次に、魔女の初期テンション。これは13。なので、最初から激情を1個持っています。
GM
特技やアビリティの類は秘匿ですが、相はお伝えしておきましょう。蝶々の魔女の相は怠惰です。
GM
あとは、フォロワー。集合シーンに出てきたように、3人います。
『シャム猫』沢城 しぐれ
『シャム猫』沢城しぐれ。バベルネットのハンター。燐光の姉弟子で、実は燐光をポータルサイトに案内したのはこいつです。
『標本製作者』千崎 ひじり
『標本製作者』千崎ひじり。こいつのことは、狩人の誰も知らないですね。どこから来たどんなやつなのかわかりませんが、陰キャの匂いがすごいです。
『死に損ない』柚木 かおり
『死に損ない』柚木かおり。星珠を含めた多数の人間を花園の魔女から引き剥がした、シルバーバレットのハンターです。当時のチームは、かおりを残して全滅したと風の噂に聞いています。
GM
フォロワーの種別とレベルは、特殊能力が使用されるか、または前哨戦などで排除したときに判明します。
GM
今回、メインフェイズは2サイクル。行動回数は、ハンターが各サイクル1回ずつ。モンスターは各サイクル2回ずつ。
GM
手番決めに際しては、ハンター全員の出目のうち一番高いものをひとつ、6として扱っても良いことになっています。
同じ出目のキャラクターが複数いる場合、ハンター同士の順番は自由に決めて良いですが、モンスターは必ずハンターの後です。
GM
ちなみに現在の町の現状は……そうですね。今すぐ目に見えてばたばた人が死んでいくような状態ではありませんが、人々の失踪は加速度的に増加しています。
GM
どうやらここ数日は、日に5人、10人。平然と消えていくようになっているようです。
GM
早いところ手を打たないと、誰がどれだけ消えるかわかったものじゃないですね。
GM
今のところ死体は出ていませんが、かといって、今後失踪者が帰ってくるかどうかは……どうでしょう。運次第ではないでしょうか。
GM
というところで、手番を決めてまいりましょう。それぞれ1d6をどうぞ!
GM
出目6 : 木槿 魔女 魔女
出目4 : 阿太郎 燐光 星珠
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 足芝 木槿】
足芝 木槿
前哨戦で、魔女の【血量】を減らします。
足芝 木槿
ST シーン表(10) > にぎやかな飲食店。騒ぐ人々に紛れつつ事態は進行する。
GM
今は昼ですからね。路地を抜ければ人はそれなりに多いですね。
GM
ざわめきの中に戻ってくると、あの花苑は幻だったように思えます。
足芝 木槿
あの花苑燃やすのが早そうなんだけどな~
GM
大概のことは燃やせば解決しますね。社会的な死とは隣り合わせですが……
GM
魔女と波長が合っているあなたがたは、実際に魔女と出会ったことによって、街に想定以上に多くの紅い蝶がいることに気づきます。
足芝 木槿
不自然な光景。まるでところどころ焦げ付いた写真のような。
足芝 木槿
人々は蝶に気づけばそちらに足を向けてしまう。ひとりひとり引き止めていてはきりがない。
足芝 木槿
本体を叩いて少しでもその力を削るしかなさそうだ。
GM
蝶は、魔女のところへと飛んでいく、その居所の目印でもある。
百希 星珠
「確かに、待っていても状況は悪化するだけだしね」
宮間 燐光
「魔女には出血を強いるのがいいらしいですからね……」
小比類巻 阿太郎
自然に物騒な会話が成されている。
足芝 木槿
あまねはみなきが見てくれているという。
小比類巻ーーすごい名前だなーーは、一人で居るよりは、無理にでも戦う方に慣れてもらうほうがいいということで、連れてくることになった。
百希 星珠
「なれるのは難しいかもしれないけど……」
小比類巻 阿太郎
「……まあ、その……撃たれましたからね」
足芝 木槿
「自分の身を守れるのって、最終的に自分だけだし……」
遊佐 みなき
ちなみに狩人用の注射器はさほど時間がかからずに仕入れられてきます。
遊佐 みなき
具体的には次のシーンあたりにはお届けされてくるでしょう。
足芝 木槿
「今度はまあ、あの子もいないし、多少は立ち回れると思う。
庇いながら戦れる相手じゃないしね」
小比類巻 阿太郎
しかし自分で言うのもなんだけど、オレたちかなり謎の集団では?
小比類巻 阿太郎
「……つまり、今度はオレは自分の身は自分で守れ、と」
宮間 燐光
「まあ、手伝えそうなら手伝いますけど……」
小比類巻 阿太郎
魔女と『波長』とやらが合わないと、人が何人消えてもおかしいとは認識できないらしい。
足芝 木槿
「そうそう、小比類巻サンの運が良ければ俺らが先に死ぬってとこ」
小比類巻 阿太郎
なんで自分がこんなことを、と思ったけれど。
足芝 木槿
「先に死ぬほうが運がいいこともあるかもね」
小比類巻 阿太郎
「それだけ危険な相手、ってことですよね」
宮間 燐光
「魔女は、叶えちゃいけない願いを叶えるって聞いてて……」
小比類巻 阿太郎
ピンとは来ていない顔で聞いている。
宮間 燐光
「例えば露出趣味があるとかで、魔女に誘惑されたら実際に駅前で露出して社会生活が終わるみたいな……」
足芝 木槿
「街燃やしてみたいとか、好きな子の風呂覗いてみたいとか?」
宮間 燐光
「そういう……抑えているものを開放しちゃうらしいですよ」
足芝 木槿
「だからそうーー手をこまねいてるわけにもいかないわけ」
小比類巻 阿太郎
「どうして、皆さんはそんなことを」
宮間 燐光
「……俺は、したくてやってるわけじゃないのでえ」小さくなる。
足芝 木槿
「俺は故郷が焼かれた系。魔女に、じゃないけど」
宮間 燐光
「ひええ……」そんなことあるの?現代日本で?
足芝 木槿
「5年くらい前にK町のガス爆発事故ってのあったでしょ、あれね」
宮間 燐光
wi○ip○diaにも載ってるやつだ。
小比類巻 阿太郎
吹っ飛ばすような相手、ってことか?
足芝 木槿
「そういうこともある。そういうことをできるやつが、この世にはいる」
小比類巻 阿太郎
注射器なんかで対抗しろと言われているのが信じられない。
宮間 燐光
「俺は夜歩いてたらモンスター……?に出会っちゃって」
宮間 燐光
「もう出会ったらそういうのってやってくしかないらしくて……」
宮間 燐光
「あっ今の小比類巻さんと一緒ですね……」
小比類巻 阿太郎
「認識されたら狙われるってやつですか」
足芝 木槿
「怪談にも、見えるって気づかれると~ってやつあるよね」
宮間 燐光
「ああいうやつのコトだったんですねえ」
GM
今、あなたがたの眼に、たくさんの蝶が舞っているように。
GM
一度見えれば、見えなかったことにはならない。
小比類巻 阿太郎
耳の奥に、まだ銃声がこびりついている。
小比類巻 阿太郎
それと不釣り合いな、のん気そうな会話。
足芝 木槿
「戦い方って話なら、俺は燃やしてるけど……」肩のロッドケースを叩く。
足芝 木槿
「命賭けて戦ってんだから野蛮も上品もねーよ」
百希 星珠
「僕は『花園の魔女』に誘惑されて……」
宮間 燐光
「ああそうそう、魔女って誘惑した人を魔女にしたりすることもあるみたいな感じで……」
足芝 木槿
話をしている間にも、町を舞う蝶は数を増やす。
今や意識をせずとも視界をちらつき、花苑が近づくのがわかる。
百希 星珠
「あの魔女はね『花園の魔女』の模造品、偽物……お姉さまだとか言ってたけど」
宮間 燐光
ワッ固定値+2ぐらいはついてそうな靴!
足芝 木槿
「まあ、幸運で戦うハンターも世にはいるらしいからなあ」
小比類巻 阿太郎
「いや、歌でどう戦うのかと……」
小比類巻 阿太郎
それ以上は聞いても分からないと思ったのか、視線は宮間の方へ。
宮間 燐光
人の気配がないのを良いことに、長いケースから刀を取り出す。
小比類巻 阿太郎
いきなり直接的な武器が出てきたな……
宮間 燐光
「色々選んで、これがいいかなあってことになって……」
宮間 燐光
「でも国家権力には負けちゃうので……」
足芝 木槿
「国家が守ってくれるなら俺らこんなことやってないしな!」
宮間 燐光
そんな世界にお前は飛び込まされたんだぞ、という目。
GM
そうして話す間にも、あなたがたはざわめきから遠ざかり、ひと気は減り続け。
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(7) > 心臓
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 5 → 8
足芝 木槿
2D6+1+1>=6 (判定:測る) (2D6+1+1>=6) > 6[3,3]+1+1 > 8 > 成功
GM
では、あなたがたは再び、白い花苑を見つけます。
蝶々の魔女
「またいらしたの。わたしの手を取るおつもりもないのに」
足芝 木槿
抜身のトーチを振る。炎がごう、と音を立てる。
足芝 木槿
「小比類巻サン、気を張ってて。避けられそうなものは避けて」
小比類巻 阿太郎
何の変哲もないように見えるたおやかな女。
小比類巻 阿太郎
ただ強い違和感だけがある。その違和感を補強するように、
足芝 木槿
トーチを振り、払い。一足で距離を詰める。
魔女の心臓を目掛けて飛び込む。
足芝 木槿
談笑していた面影はなく、ただ目の前の女のかたちをした何かに襲いかかる。
小比類巻 阿太郎
その違和感は、さすがに、男が女に飛びかかって火をかけることまでは感覚的に許容しない。
蝶々の魔女
少女のような可憐な悲鳴がひとつ。それとともに、トーチと女の間に蝶が殺到する。
宮間 燐光
「魔女ってまあ、ファンタジーっぽいけどそれなりに暴力が通るみたいなんですよねえ」
足芝 木槿
ーー故郷の焼けるさまを想起する。吐き気がする。
小比類巻 阿太郎
幻想的というにはいささか暴力的過ぎる光景。
宮間 燐光
目の前で女と蝶が燃える様を見ながら平然と。
小比類巻 阿太郎
横で陰気な男の暢気な解説が妙に大きく聞こえる。
蝶々の魔女
――しかし、燃え落ちたそこに女はいない。
足芝 木槿
群がる蝶ごとその胸の中心を貫くように、トーチを差し込んで……
蝶々の魔女
「わたしの蝶々になんてひどいことするの!」
足芝 木槿
感触がなくなれば、重心がもっていかれないように引き戻し、腕を払う。
蝶々の魔女
ふうわりとスカートの裾を翻して、少し離れたところに現れ出る。
足芝 木槿
ステップを踏み、再出現した魔女へと身体を向けて。
百希 星珠
「脳焦がす炎 燃え散るは蝶
合わせる波長……」
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃんイジメんなよ」
足芝 木槿
再度振りかぶり、踏み込もうとしたところに、銃声。
小比類巻 阿太郎
花苑は開けていて、隠れられる場所はない。
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃん、こんなやつら構ってちゃだめだよお」
『死に損ない』柚木 かおり
「いっぱいお願い事叶えなきゃ。それでお花畑作るんでしょ?」
足芝 木槿
そこらの蝶を払うようにトーチを振りながら、かおりを見る。
足芝 木槿
炎が揺らぐ。かおりへの距離と、魔女への距離を測る。
『死に損ない』柚木 かおり
「はあい、ちょうちょちゃん」
GM
草花のさやぐ音、匂い、すべてが夢のように溶けていく。
GM
最後にそう舌を出したかおりも、そのまま魔女とともに、花苑とともに、消えていきました。
足芝 木槿
魔女を睨みつけるが、深追いはしない。
初めの一撃から逃げられた時点で、決着をつけられないことは分かっていた。
百希 星珠
「でも、君が戦えることがわかってよかったよ」
足芝 木槿
「やんなっちゃうな、人型は。絵面に緊迫感がないっていうか」
小比類巻 阿太郎
そう言われても、というところが本音だ。
小比類巻 阿太郎
「あの女性が、手品師や何かじゃない、ってのは」
足芝 木槿
「いくらでも人間だまくらかして、この町の人間ぜんぶ花苑の肥料にしちまうつもりだぜ」
小比類巻 阿太郎
「……それはまだ、信じがたいですが……」
小比類巻 阿太郎
彼女たちが、そういう風なことを言っているのは聞いた。
小比類巻 阿太郎
なにか、こっちとは別の論理・異なる常識で動いている。
宮間 燐光
「横にいたあの銃撃ってた女子……あの人とか多分普通に死にますからね、あの火」
百希 星珠
「銃の子だって、心配してたわけじゃないだろう?」
小比類巻 阿太郎
「でも、効いてはいる、んですよね」
足芝 木槿
「2000度くらい出るんだったかな~、これ」トーチを扇いで冷ましている。
宮間 燐光
「血を使って魔法ってやつを使うらしいんで……」
足芝 木槿
「でかいペットボトル1本分くらいの血は焼けたんじゃない?」
小比類巻 阿太郎
「確かに、妙に血のにおいが……」
足芝 木槿
「俺絶対口利かないようにしてんの。言葉通じるって思ったら怖いでしょ」
小比類巻 阿太郎
さっきの光景。幻覚や特撮じゃあなかった。
小比類巻 阿太郎
オレを担ぐにしては手が込み過ぎている。信じざるを得ないところまで来ている。
GM
街の中にはまだ、数多の蝶が舞い。
そしておそらく、何処にでも花苑はある。