GM
【メインフェイズ第1サイクル : 蝶々の魔女①】
GM
花の香りがする。
GM
それは甘く、わずかに青い。
一度嗅いだら、忘れられないような。
GM
蝶が増えるのと同じほど、花苑は現実を侵食し始めている。
蝶々の魔女
何処とも知れぬ場所で、指先が花びらを撫でる。
蝶々の魔女
その奥に眠る蜜が指先に絡むように巻き上げられて、
蝶々の魔女
魔女のくちびるに触れる。
蝶々の魔女
甘い蜜は、魔女の力へと変わる。
蝶々の魔女
輸血パックを、なんと3つも使います。
小比類巻 阿太郎
《過剰投与》を使用します。興奮剤を1使用し、輸血パックの効果を1つ打ち消します。
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 8 → 11
GM
いいでしょう。では、魔女の血量の上昇は4です。
GM
ダメージを2d6でどうぞ。
小比類巻 阿太郎
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
GM
はい、では6
[ 蝶々の魔女 ] 血量 : 5 → 9
[ 蝶々の魔女 ] 余裕 : 11 → 5
蝶々の魔女
では。
GM
あなたがたは、再び魔女を。あるいは次の花苑を探して、街を歩いている。
GM
そして、最後方を歩いていた星珠は……先を行く三人が角を曲がった、そのあとに続いて角を曲がったその瞬間。
GM
三人を見失う。
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
後方の足を前の足に合わせて止める。
GM
曲がった先、視界には白い花。
GM
ひとつ、ひとつ。招くように、ぽつぽつと咲いて。
百希 星珠
傘を下ろして花を見下ろす。
GM
いつか見て、焦がれて、愛おしんだ花と、それはよく似ている。
GM
美しいもの。
百希 星珠
再び足を踏み出す。
百希 星珠
一歩、一歩。
百希 星珠
触れず、距離をとって。
GM
追っていけば、徐々に数を増す。
百希 星珠
こうして、全てが綺麗なものに埋め尽くされてしまえば
百希 星珠
世界から醜いものは消え去るだろうか
蝶々の魔女
わたしは偽物だとあなたはおっしゃるけれども。
蝶々の魔女
この世界は、もともと、ずっと、いつだって。偽物ばかり。
蝶々の魔女
でも、たくさんのものを集めて、集めて、集めて……きれいに並べて、磨いて、磨いて、そうしたら。
蝶々の魔女
その中に、本物はきっとある。
蝶々の魔女
ほら、例えば。
蝶々の魔女
もしかしたらあなたは、本物になれるのでなくて?
百希 星珠
「…………」
蝶々の魔女
お姉さまはあなたを側に寄せた。
蝶々の魔女
あなたは一度、選んでもらったでしょう?あの美しい魔女に。
百希 星珠
どんなに努力しても、手に入らないものはある。
百希 星珠
骨格、肉付き、顔の作り。
百希 星珠
化粧や服やウィッグで補うことは出来ても
百希 星珠
果たしてそれは本当の美しさといえるのだろうか
蝶々の魔女
あなたが『本物』になったら。なることができたら。
蝶々の魔女
あなたは選べるようになる。
蝶々の魔女
その手で、自分で、欲しいものを。
百希 星珠
魔女に……?
蝶々の魔女
あなたはなれるかもしれない。
蝶々の魔女
なれるのではないかしら。
蝶々の魔女
あなたがそう望むなら。
蝶々の魔女
サバトを使用。星珠の背徳『美しき世界』を破壊します。
宮間 燐光
*妨害します
[ 蝶々の魔女 ] 血量 : 9 → 3
GM
では、特技を決めますね。
GM
AST ランダム全特技表(3) > 腕部(11) > 掴む
宮間 燐光
*興奮剤使用
GM
補正は-4、必要テンションが6+4-1で9
百希 星珠
*援護します
GM
では+1
GM
興奮剤と援護、マイナス補正で差し引き-1
宮間 燐光
2D6-4+2+1>=6 (判定:振る) (2D6-4+2+1>=6) > 6[1,5]-4+2+1 > 5 > 失敗
GM
失敗ですね。
宮間 燐光
オエッ
蝶々の魔女
蝶があなたを招く。
百希 星珠
だんだんと、足が軽やかに
百希 星珠
踊るように。
蝶々の魔女
あなたは、自分を偽物だなんて思わなくていい。
蝶々の魔女
美しいものは、美しいものを選べる。
蝶々の魔女
あなたはかつて選ばれたのだし。
蝶々の魔女
だとしたら、今。
蝶々の魔女
あなたは選ぶ側に回ってもいい。
蝶々の魔女
紅い蝶々が、招く手の幻影を連れてくる。
蝶々の魔女
その手を取れば。
蝶々の魔女
きっと。
百希 星珠
僕の欲しい世界があるのは、此処じゃない
百希 星珠
僕が守っているのは何?
宮間 燐光
その幻が、星珠の前でかき消える。
百希 星珠
「……っ!」
宮間 燐光
「……あっ!」
宮間 燐光
幻は払われて、美しさは遠のき。
宮間 燐光
無骨な刀のきらめきが地面に刺さっていた。
百希 星珠
思わずその胸ぐらを掴んで引き寄せる。
小比類巻 阿太郎
「み、宮間さん!」
百希 星珠
「なんで」
百希 星珠
「なんで……!」
足芝 木槿
「百希サン!」
宮間 燐光
「も、もも……うわっ!!!」あっさりと引き寄せられ、美顔の圧を食らう。
百希 星珠
足元から花びらが舞う。
小比類巻 阿太郎
目の前で急に日本刀が振るわれたのにも驚いたが。
百希 星珠
「どうして邪魔したんだ」
宮間 燐光
「えっ、えっ、あの、その、急にいなく、なって」
足芝 木槿
踏み込み、引き剥がしにかかる。
小比類巻 阿太郎
それにも怯まず胸倉を掴む百希の言動は、明らかに正気ではない。
宮間 燐光
「そ、その……ま、魔女に……」
百希 星珠
「もう少しで僕は……」
宮間 燐光
「す、すいませんすいません……」
小比類巻 阿太郎
「ちょっと……」
足芝 木槿
「とりあえず手ぇ離して」
百希 星珠
突き飛ばして、傘の先端を突きつける。
宮間 燐光
べちゃっと地面に落ちる。
小比類巻 阿太郎
「!」
百希 星珠
「醜い、だらしない、臆病で頼りない」
宮間 燐光
刀も地面に取り落し――持っていたからって向ける気もないが――傘の先端をただ見ている。
宮間 燐光
「あ、う……」
宮間 燐光
全くもってそのとおりだ。
百希 星珠
傘を下ろし。とん、と指先で肩を突いて睨む。
宮間 燐光
目をそらす。
小比類巻 阿太郎
……何だこれは?
宮間 燐光
とても見ていられるものではないし、このような人の視界に移りたくないとも思った。
百希 星珠
「君のような奴が、世界を損ねているんだ」
宮間 燐光
「はい……」
宮間 燐光
本当にそう思う。
足芝 木槿
「……ヒスも立派に醜いけどね」
小比類巻 阿太郎
「あの……」
百希 星珠
「何?」
小比類巻 阿太郎
「いったい何があったんですか?」
宮間 燐光
口論が始まりそうな気配に身を竦める。
百希 星珠
「…………」
小比類巻 阿太郎
「百希さんは急にいなくなるし」
小比類巻 阿太郎
「燐光さんは走っていっていきなり刀を振るし」
宮間 燐光
「あの、今のは、多分……魔女の、力で……」
小比類巻 阿太郎
「喧嘩は始まるし……」
宮間 燐光
「そういう時って大体近くで見えなくなってるだけみたいなのが、多くて……」
宮間 燐光
「そういう時は、さっきみたいに、それっぽいところ総当りしろって遊佐さんが……」
百希 星珠
「…………」
宮間 燐光
「魔女に捕まったら、よくないことが起きるって……」
宮間 燐光
「魔女が強くなるとか、人生おわるとかそういう、ことが」
小比類巻 阿太郎
「……確かに、百希さんも、突然現れましたね」
百希 星珠
赦し難い。
小比類巻 阿太郎
「…………」
百希 星珠
「どうして」
百希 星珠
「どうして何も気にしないんだい」
小比類巻 阿太郎
「?」
宮間 燐光
「…………?」
足芝 木槿
「?」
百希 星珠
なんの努力もしようとしない、見ようともしない。
百希 星珠
ただ、少しだけ。変わろうと思えばいいだけなのに。
百希 星珠
「いい返す言葉もないわけ?」
足芝 木槿
「なににキレてるのかわかんない」
宮間 燐光
「すいません……」とりあえず謝ってしまう。
足芝 木槿
肩を竦める。
GM
星珠の思う美しさを理解するのは、星珠だけ。
百希 星珠
僕が魔女になれば、変えられる?
GM
隔絶。断絶。
足芝 木槿
「宮間サンは君を助けにいったんだけど?」
宮間 燐光
「あの、もう、戻ってきましたし……ね……」
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
どうして誰もわかってくれないんだ
宮間 燐光
「ま、魔女を今は、倒さないと……」立ち上がり、百希の視界から逃げる。
小比類巻 阿太郎
「大丈夫なんですか?」
小比類巻 阿太郎
誰ともなしに問いかけて、見回す。
百希 星珠
ぐ、と腕を握る。
百希 星珠
もう少しで手が届きそうだったのに。
宮間 燐光
「……」身を屈めながら頷く。
宮間 燐光
程々に身長のある男がこのように背を丸めているのは随分とみっともない。
百希 星珠
「…………」
足芝 木槿
「百希サン次第かな」
小比類巻 阿太郎
百希を見る。
百希 星珠
「大丈夫だよ」
百希 星珠
よく考えろ。
百希 星珠
もっと、不要なものはたくさんある。
百希 星珠
別に、真っ先に彼をどうこうしないといけないわけじゃない。
小比類巻 阿太郎
「……」
百希 星珠
「うん、大丈夫。」
百希 星珠
「ごめんよ」
足芝 木槿
ちらと宮間を見たが、それだけだった。
GM
そこに見える隙間は、星珠の内側にこそある。
GM
その空白を、魔女はそっと撫でる。招く。
GM
狩人もまた人であるゆえに、それに抗えない。
小比類巻 阿太郎
穴が開くほど見つめたところで、彼のことが分かるわけではない。
小比類巻 阿太郎
ただ少し見ないうちに、
小比類巻 阿太郎
自身に満ちていたその姿がほんの少しだけ頼りなげになったように見えて。
小比類巻 阿太郎
それが不気味に感じた。
GM
では、データをまとめて処理しましょう。
GM
まず、妨害に入った燐光のテンションが+9、援護をした星珠のテンションが+3されます。
燐光は激情を1つ獲得。
[ 百希 星珠 ] テンション : 5 → 8
[ 宮間 燐光 ] テンション : 3 → 12
GM
次。星珠の背徳『美しき世界』が破壊されたため、リンクした精神部位に部位ダメージ。日常ですね。
[ 百希 星珠 ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
さらに、星珠の耐久が1下がります。
[ 百希 星珠 ] 耐久力 : 6 → 5
蝶々の魔女
ここで、魔女は常駐アビリティ『背徳の輝き』を発動。
蝶々の魔女
背徳の輝き:PCの破壊された背徳の数だけ耐久力が上昇。それに伴って、余裕が耐久と同じ値に変更。
GM
魔女の耐久力が+1、余裕を耐久と同じ値に変更します。
さらに、魔女は追加行動を1つ獲得。
[ 蝶々の魔女 ] 耐久力 : 11 → 12
[ 蝶々の魔女 ] 余裕 : 5 → 12
GM
また、星珠は魔女に【深度】が1の関係を獲得してください。
百希 星珠
動揺で獲得します。
GM
OK
GM
ではこれで一通りですね。
GM
次のシーンに参りましょう。
GM
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 蝶々の魔女②】
蝶々の魔女
「……どうして謝ることがあるのかしら?」
蝶々の魔女
路地の奥、今や花苑ではなくなった場所に立つ。
蝶々の魔女
「欲しいものを求めるのは、悪いこと?」
小比類巻 阿太郎
今やどこか、場違いな姿の魔女に目を向けた。
小比類巻 阿太郎
取るに足らない子供っぽい問いかけが、妙に耳に残る。
蝶々の魔女
「誰だって、夢を見るわ。こうだったらいいな、ああなったらいいな……」
小比類巻 阿太郎
夢を見るのは自由だ。それが現実でないのなら。
足芝 木槿
「耳を貸さないほうがいい」誰にともなく呟く。
宮間 燐光
魔女に向かい刀を構える。
小比類巻 阿太郎
「……はい」
宮間 燐光
「……魔女と会話しても意味なんてありませんよ」
小比類巻 阿太郎
返事をする声がどこか上滑りになるのが自分で分かる。
蝶々の魔女
「あら。魔法は、何にも縛られないものよ」
小比類巻 阿太郎
狙いを定められたように、女の声だけが深く心に飛び込んでくる。
蝶々の魔女
「もし、わたしの声を聞かなくたって……」
蝶々の魔女
「こころにお願い事が眠っているのなら、蝶々はそこに宿る」
蝶々の魔女
ふわり、蝶が舞う。四人の視界に、溢れるように。
百希 星珠
「…………」
宮間 燐光
「うわっ」蝶の群れを刀で乱暴に払う。
蝶々の魔女
狩人たちは、振り払えるかもしれない。
小比類巻 阿太郎
目を奪われる。
蝶々の魔女
けれど阿太郎は、そうではない。
小比類巻 阿太郎
紅い蝶々。追えば願いが叶う、ありふれた都市伝説。
宮間 燐光
……彼はまだ、一般人だ。
蝶々の魔女
心構えが違う。振り払うだけの力も、そうするだけのはっきりとした意志も、まだ、そこにはない。
小比類巻 阿太郎
それが耳を貸してはならない悪しきものだと、心の底から納得できているわけではない。
蝶々の魔女
だからそのひと翅が、胸に止まるのを、避けられない。
小比類巻 阿太郎
けれど、同時に、
小比類巻 阿太郎
願いを叶えてくれる、だなんて。
そんな不思議な話に飛びついてしまうほど希っていることなど、
小比類巻 阿太郎
ないはずだった。
GM
ひとつ、瞬いただけで。
GM
そのまなうらに、自分の部屋の標本箱を思い出す。
GM
ピンで止められた蝶々たち。
小比類巻 阿太郎
もう動かない、しかばねの群れ。
小比類巻 阿太郎
その美しさを思い出す。
GM
触れれば壊してしまう、脆い、死のかたち。
小比類巻 阿太郎
────自分は満足しているはずだ。
GM
本当にそれを愛でるには、硝子の向こうは遠い。
GM
触れてもいいもの。
壊れないもの。
変わらぬ死。
小比類巻 阿太郎
その美しさを知っている。のだから。
小比類巻 阿太郎
それ以上に求めるものなどないはず。
GM
たとえば……もっと大きなもの。
もっとしなやかなもの。
小比類巻 阿太郎
気が付けばそう、自分に言い聞かせている。
GM
触れた温度がわかるような、
小比類巻 阿太郎
その冷ややかさがわかるような、
GM
撫でた指先に感触の確かな、
小比類巻 阿太郎
──例えば、そう、
GM
思考は止まらない。
小比類巻 阿太郎
言い聞かせることさえできなくなって、望みが溢れていく。
GM
欲しいもの。
欲しいと思ったことを、そっとしまい込んだもの。
小比類巻 阿太郎
欲しいと思ってはならないから、欲しいと思わないようにしていったもの。
蝶々の魔女
蝶々がその望みを、胸の中から外へと吸い出していく。
蝶々の魔女
現実に。
蝶々の魔女
阿太郎の背徳『死体愛好』を破壊します。
宮間 燐光
*妨害しましゅ……
百希 星珠
援護します
GM
いいでしょう。では特技を決めますね。
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(9) > かわす
宮間 燐光
*興奮剤使用
GM
では計+3
宮間 燐光
2D6+2+1>=7 (判定:振る) (2D6+2+1>=7) > 9[4,5]+2+1 > 12 > 成功
『死に損ない』柚木 かおり
ではお察しの通り犯罪者です。
『死に損ない』柚木 かおり
そしてかおりは、Lv.6上位犯罪者です。
『死に損ない』柚木 かおり
上位犯罪者:メインフェイズに各サイクル1回、成功した判定を振り直させる。振り直す判定にはマイナス[レベル-3]の修正がつく
『死に損ない』柚木 かおり
-3の補正を付けて振り直しを。
宮間 燐光
2D6+2+1-3>=7 (判定:振る) (2D6+2+1-3>=7) > 8[3,5]+2+1-3 > 8 > 成功
GM
成功ですね。
GM
では妨害に入って大丈夫ですよ。
宮間 燐光
ふわふわした小比類巻の頬を――衝撃が通り抜ける。
宮間 燐光
小比類巻の様子がおかしくなり、呼びかけに反応がなくなる。……迷った挙げ句、宮間は小比類巻をグーで殴った。
小比類巻 阿太郎
まるで意識を失ったように呆然と立ち尽くしていた小比類巻は、何の構えもなく吹っ飛んだ。
足芝 木槿
「うわっ」突然の暴力にびっくりした。
宮間 燐光
自分の力は大したことないし、刀でみねうちとか危ないだろうし、頭とか揺らせばいいだろうという判断だ。
蝶々の魔女
「まあ」
宮間 燐光
「魔女に、その、ハートキャッチされてたっぽいんで……」
宮間 燐光
「されてなかったらどうしよう……ごめんなさい……」
小比類巻 阿太郎
膝ががくりと折れて、不自然に頽れる。
宮間 燐光
「でもほら、されてますよね?」ね?って顔。
百希 星珠
「大丈夫なの?」
小比類巻 阿太郎
「…………っ!?」
宮間 燐光
「小比類巻さん、大丈夫……っすよね?」
小比類巻 阿太郎
ぶわ、と汗が噴き出す。
足芝 木槿
「まあ……十中八九されてるんじゃないかな」
宮間 燐光
殴ったけど大丈夫だよな?という問い。
小比類巻 阿太郎
俯いたまま、全力疾走した後のようにぜえぜえと息をつく。
小比類巻 阿太郎
燐光の問いが全く耳に入らない。いや、耳に入ってはいるが、頭で処理するのに時間がかかる。
小比類巻 阿太郎
今、………
蝶々の魔女
「……かわいそうに」
小比類巻 阿太郎
「い、いま…………」
蝶々の魔女
「せっかく、叶いそうだったのに」
小比類巻 阿太郎
自分は何を考えていた?
宮間 燐光
「……」小比類巻の願いを類推することは出来ない。ただこの様子から、とてつもない願いがあった事だけは察せられる。
小比類巻 阿太郎
ばっと顔を上げる。魔女を見る。
百希 星珠
「…………正解だったんじゃない?」
蝶々の魔女
「……わたしは、いつでも」
宮間 燐光
「よ、よかったぁ」
蝶々の魔女
阿太郎を優しく見て。
蝶々の魔女
「あなたを待っているわ」
小比類巻 阿太郎
その優しい視線に、今は怯えが滲んだ。
宮間 燐光
「そうはさせるか」砂を魔女に向かって投げる。
蝶々の魔女
それだけ言い置いて、ふわりと蝶々の群れに身を隠す。
宮間 燐光
ファンタジーには物理無骨だ。
宮間 燐光
蝶に虫除けスプレーを噴射して追い払っている。
足芝 木槿
「宮間サンがいると心強いな~」遠慮がなくて……
百希 星珠
肩を竦める
宮間 燐光
考えない暴力の賜物である。
小比類巻 阿太郎
ぜえ、ぜえ、と息をついている。
小比類巻 阿太郎
「すい、すいません…………」
宮間 燐光
「……大丈夫だったなら、よかったです」
小比類巻 阿太郎
声が震えている。恐怖が沸き起こるが、何に由来する恐怖なのか分からない。
足芝 木槿
「さっき起きてたのはたぶんそういうこと」軽く肩を竦めて星珠を示す。
宮間 燐光
「……」そして自分もされうるという事。
足芝 木槿
「立てます?」
小比類巻 阿太郎
「……」
小比類巻 阿太郎
「な、なんとか」
小比類巻 阿太郎
膝に力を入れて、よろよろと立ち上がる。
小比類巻 阿太郎
デカい生まれたての小鹿みたいになってる。
宮間 燐光
自分の望みは……メチャクチャ金がほしいとか起きたらイケメンになりたいとかで、叶えられても影響がないように思える。
足芝 木槿
ぷるぷるしてるな……
宮間 燐光
足芝に目配せして、小比類巻の両脇を支える感じで行くか……
小比類巻 阿太郎
「すいません…………」
百希 星珠
「大丈夫?」
小比類巻 阿太郎
「………………」
小比類巻 阿太郎
項垂れている。
足芝 木槿
宮間の意図を汲むと、それに倣って軽く支えた。
宮間 燐光
「ま、まあ人間、誰だって人に言えない望みの一つふたつありますもんね」
百希 星珠
「そうだね」
小比類巻 阿太郎
「オレは…………」
小比類巻 阿太郎
「……望んでいない…………」
百希 星珠
「…………大丈夫だよ」
小比類巻 阿太郎
「あんなことは…………」
宮間 燐光
「…………」
小比類巻 阿太郎
力ない。
小比類巻 阿太郎
本当は望んでいると分かってしまった。
小比類巻 阿太郎
望んでいないと思い込もうとしているだけだと理解してしまった。
GM
言葉は、硝子の向こう側の翅のように、遠く儚い。
小比類巻 阿太郎
叶えてはいけない望みが自分にあることを知ってしまった。
小比類巻 阿太郎
あの蝶々が、魔女が、それをオレに教えた。
GM
もはや忘れられない。
小比類巻 阿太郎
この胸には背徳がある。
GM
それは、阿太郎がここにいる理由。
GM
背徳があるからこそ、今ここに立っている。
GM
立たされている。
GM
ではデータ処理のお時間です。
GM
妨害に入った燐光のテンションが+6、援護した星珠のテンションが+3。
星珠は激情を1つ獲得。
[ 百希 星珠 ] テンション : 8 → 11
[ 宮間 燐光 ] テンション : 12 → 18
蝶々の魔女
魔女は補助アビリティ『不労の罪』を発動。
蝶々の魔女
不労の罪:魔女が判定に失敗したとき、次の魔女の行動まですべてのPCは判定に-2の修正。
GM
妨害に成功したので、阿太郎は燐光への感情の【深度】を1獲得。
[ 蝶々の魔女 ] テンション : 13 → 14
小比類巻 阿太郎
*信用で取ります。
GM
OK!
GM
GM
では次の手番ですが、残り三人がお団子ですね。
GM
狩人の手番は自由に順番を決められます。
GM
誰から行きますか?
百希 星珠
では、いきます
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 百希 星珠】
百希 星珠
前哨戦で、フォロワーの柚木かおりを選択
GM
では、シーンづくりどういう感じにしたいか希望ありますか?
GM
なければシーン表を振ったりするといいと思います。
百希 星珠
ST シーン表(8) > 打ち捨てられた廃墟。荒れ果てた景色に心も荒む。
GM
花苑はどこにでもあり、蝶はどこにでも舞っている。
GM
誰もいない廃墟にもまた。
GM
そこに導くべき相手がいなくとも。
GM
蝶はいる。
百希 星珠
傘を手にそこを訪れる。
百希 星珠
埃っぽくて嫌になる。
GM
朽ちかけたコンクリートの湿ったにおい。
GM
街中を覆いつつある花の匂いと拮抗する現実。
百希 星珠
前に伸ばした傘で蝶を払う。
百希 星珠
こういう場所に、飢えた人間の集まることもある。
GM
ここには、誰かの生々しい生活の気配はない。
GM
ただ、それ故に。
GM
その、常には誰の目も届かない場所に。
GM
もはや蝶の導きを必要としない者が一人、いた。
『死に損ない』柚木 かおり
「ありゃ?」
百希 星珠
「おや」
『死に損ない』柚木 かおり
広げたブルーシートに並んだ銃。
『死に損ない』柚木 かおり
そのひとつを手に取る。
百希 星珠
「こんな場所に隠れていたなんてね」
『死に損ない』柚木 かおり
「えーっと……名前は知らないや」
『死に損ない』柚木 かおり
「なりそこないちゃん」
百希 星珠
「君が余計なことをしてくれたおかげでね」
『死に損ない』柚木 かおり
「え~」
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃんのお姉さまのとこにいたときだって、魔女にはなれなかったんでしょ~?」
『死に損ない』柚木 かおり
「魔法少女らしいじゃん。そんなの、魔女のなりそこないでしょ」
百希 星珠
「僕はこの力を正しく使える」
百希 星珠
「魔女にならなくても、魔女になったとしても……」
百希 星珠
「でも、それはあの魔女の元でじゃない」
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃん、かわいいじゃない」
『死に損ない』柚木 かおり
「あれね、お花畑の中にもう一回『お姉さま』を見つけたいんだよ」
『死に損ない』柚木 かおり
「きれいなお花の花びらに止まって、ずうっと優しい夢を見てたいの、ちょうちょちゃんは」
百希 星珠
「あの人は『美しいもの』になった」
百希 星珠
「夢は本物じゃない」
百希 星珠
「あの魔女も、死んできれいになったほうが……世界のためなんじゃない?」
『死に損ない』柚木 かおり
「こえ~こと言うな、この子」
百希 星珠
「君の」
百希 星珠
「願いは何だったの?」
『死に損ない』柚木 かおり
「あたし?」
『死に損ない』柚木 かおり
「ちょうちょちゃんと似たようなもん」
『死に損ない』柚木 かおり
「なりそこないちゃんだって、お願い事はあるはずでしょ」
『死に損ない』柚木 かおり
「見てたんだから。眼鏡の人どついてキレてたとこ~」
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
「あるよ」
百希 星珠
「すごく勝手で、イケナイこと」
百希 星珠
「でもね、願うことは自由でしょう?」
『死に損ない』柚木 かおり
「叶えようと努力するのも自由だと思うな~」
『死に損ない』柚木 かおり
よっこいしょ、と立ち上がる。
百希 星珠
「誰もが不幸にならないなら、ね」
『死に損ない』柚木 かおり
長銃を片手に、まだ銃口は下げたまま。
百希 星珠
「彼女のは違う」
『死に損ない』柚木 かおり
「なりそこないちゃんのは違うっての?」
百希 星珠
にこりと微笑む
『死に損ない』柚木 かおり
笑い返して。
百希 星珠
「綺麗になって、不幸になる人なんていないさ」
百希 星珠
傘を肩に乗せる。
『死に損ない』柚木 かおり
「それは嘘だな~」
『死に損ない』柚木 かおり
「なりそこないちゃんの基準」
『死に損ない』柚木 かおり
「めっちゃ偏ってそうだもん!」
『死に損ない』柚木 かおり
からかうように言って、予備動作なしに発砲。
『死に損ない』柚木 かおり
どっ、と重い発砲音。
百希 星珠
それを、軽やかなステップで避けながら。
百希 星珠
「その醜い傷も消えるといいね」
GM
では、判定に使用する特技を決めましょう。
GM
AST ランダム全特技表(1) > 社会(5) > 自信
GM
不労の罪で-2
百希 星珠
興奮剤を使用します
GM
では差し引きゼロ
百希 星珠
2D6>=7 (判定:脅す) (2D6>=7) > 7[2,5] > 7 > 成功
『死に損ない』柚木 かおり
「黙れよ。名誉の負傷ってやつなんだから」
百希 星珠
黒いドレスが翻る。
『死に損ない』柚木 かおり
繰り返す銃声。
百希 星珠
爪先で跳ね、柱の後ろに隠れ。
百希 星珠
「黙れ?つまり、気にしてるってこと?」
『死に損ない』柚木 かおり
「馬鹿にすんなっつってんだよ!」
百希 星珠
銃弾で柱が削れていく。
百希 星珠
その、音が止むのを待って。
百希 星珠
青い花弁がかおりの視界を遮る。
『死に損ない』柚木 かおり
「チッ……」
百希 星珠
その死角を黒い影がよぎる。
百希 星珠
少し冷たい白い手が、後方から口を塞いで。
百希 星珠
「どうしてそんなに怒るんだい?」
『死に損ない』柚木 かおり
銃身が前に振り出される。
それを一転、背後の星珠へ向けて突きこんで。
百希 星珠
「醜いから?」
百希 星珠
青い花弁が舞う。
百希 星珠
魔法少女はそこにいない。
百希 星珠
「名誉なんてどこにもない」
『死に損ない』柚木 かおり
「……あんたみたいに」
『死に損ない』柚木 かおり
「自分のことばーっか考えてるやつ、大嫌い!」
『死に損ない』柚木 かおり
もうひとつ、銃声を響かせる。
百希 星珠
「自分もそうだからじゃないの?」
百希 星珠
黒いフリルが銃弾で弾け跳ぶ
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
それを見て、唇を噛むと
百希 星珠
とん、と前に踏み込み。
百希 星珠
両手で握った傘で、柚木 かおりの側頭部を殴打した。
『死に損ない』柚木 かおり
「ぅぐっ……!」
百希 星珠
「不名誉だね」
『死に損ない』柚木 かおり
がくん、とたたらを踏む。
百希 星珠
もう一歩踏み込んで、かがみ
百希 星珠
腹に一撃
『死に損ない』柚木 かおり
鋭く漏れる息。
百希 星珠
「おやすみ」
百希 星珠
そのまま体当たりで、壁に打ち付ける。
『死に損ない』柚木 かおり
肺から空気を吐ききって、
『死に損ない』柚木 かおり
そのまま、意識を失った。
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
グループラインに書き込みをする
百希 星珠
『フォロワー1名無力化!』
百希 星珠
倒れた女の写真をとって送る。
足芝 木槿
『おつ~ 写真送るのはやめなね~』
百希 星珠
『まだ生きてるよ』
宮間 燐光
反応に暫く迷ってから当たり障りのないジャンプして喜ぶどうぶつのスタンプを送信した。
足芝 木槿
『生きててもダメでしょ』
小比類巻 阿太郎
怖いので二人に任せて既読スルーした
百希 星珠
『あとほら、武器がけっこうあって』
百希 星珠
『誰か処理できる人いる?』
足芝 木槿
『通信会社の人に監視されてたらどうすんだよ BANだよ』
遊佐 みなき
『じゃあ、こっちでまとめて回収しとく』
遊佐 みなき
『場所は?』
百希 星珠
『お願い』のスタンプ
百希 星珠
『それこそそっちに電話する』
百希 星珠
『殺さなくていいよね?』
小比類巻 阿太郎
殺すとか言ってる………………
遊佐 みなき
『まあ、生かしといてもなんとかなる』
遊佐 みなき
『銃があるってことはどっかの所属だろ。終わったらそっちに引き渡し処理するわ』
百希 星珠
『かわいそう』
遊佐 みなき
『お前思ってないだろ』
宮間 燐光
はわわ…
遊佐 みなき
『とりあえず引き続き前線よろしく』
百希 星珠
目が潤んでる猫のスタンプ
足芝 木槿
キャラ違うな……
百希 星珠
『じゃ、今からユサ君に電話するからよろしく』
GM
みなきは手早く場所だけ聞いて、さくさく回収しにきます。
GM
ついでに、阿太郎に渡す狩人向けの注射器を三本くらい持ってきてくれます。
百希 星珠
後で渡しておこうっと
GM
なんか投擲命中させるとガス圧で薬液注入してくれるような……そんな……『注射器』的なものを……
小比類巻 阿太郎
注射…………器?
宮間 燐光
投げるだけでいいので簡単ですね~
GM
ということで以後のセッションから、犯罪者の『死に損ない』柚木かおりが排除されます。
GM
特に援護等もなかったので、データ処理もなし。
GM
このまま次のシーンに移ります。
GM
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 宮間 燐光】
宮間 燐光
*狩猟だ!支配力 願いの叶う花苑をぶっ壊しま~す
GM
シーンどういう感じにしますか?
宮間 燐光
見つけ次第破壊します なのでシーン表振ってやっていきをしましょう
宮間 燐光
ST シーン表(2) > どこまでも広がる荒野。風が吹き抜けていく。
GM
では、星珠がかおりを無力化した後、一行は一度集合しようとしています。
GM
その道すがら。
GM
燐光は、普段、みなきの訓練を受けながら走るルートに差し掛かる。
GM
そこには、大きな商業ビルの解体跡地がありますね。
GM
とはいえそれも、見果てぬ、というほどではないはずでしたが。
GM
今、あなたの足元には、白い花がぽつぽつと咲いています。
GM
そしてそれが増えていくその方向は、視界に霧がかかったように、先が見通せない。
宮間 燐光
まあまあの空き地があって、まあまあのビルがあったが、気づいたころには解体現場になっていた。
宮間 燐光
建物の取り壊しと一緒にその土地に対する記憶も消えていったが、ここまで広くはないはずだ。
宮間 燐光
魔女の影響力を削ぐには、魔女が影響した場所を"どうにかすればいい"という事を教えてもらった。
宮間 燐光
足を止め、その跡地を見る。
GM
今は、人を招く魔の花苑。
宮間 燐光
つまりここを破壊すればいいのだ。
宮間 燐光
元々跡地なんだから少々荒らしたって構わないだろう……魔女の力を削げるのなら、やってみるべきだ。
GM
狩猟は退路を目標に。
GM
不労の罪で-2
小比類巻 阿太郎
*援護します
百希 星珠
援護します
GM
では二人分の援護で差し引きゼロ。
宮間 燐光
2D6+1+2-2>=8 (判定:歩く▲) (2D6+1+2-2>=8) > 6[1,5]+1+2-2 > 7 > 失敗
宮間 燐光
*激情しまひゅ…
宮間 燐光
*このゴミクソ1は6
GM
では、激情を消費して出目は11。成功です。
宮間 燐光
というわけで張り切って花々を切り始めます。
GM
斬るほどに、青い匂いが広がる。
GM
むせるような濃いにおい。
[ 支配力 ] 願いの叶う花苑 : 5 → 4
GM
やがて、現実の刃の前に、幻は消えていく。
GM
残り香とともに、蝶がふわりと舞って、あなたの肩口を過ぎていく。
宮間 燐光
切り払う。
GM
翅が散った。
GM
そしてそれは地に落ちることなく、虚空に消える。
宮間 燐光
蝶の羽の鱗粉の事を考えて眉を顰めている。
宮間 燐光
あれキモいんだよな~
宮間 燐光
なんとなく、もうよさそうだな……というところで刀を仕舞う。魔女の影響力がなくなったところで刀を持っていると法的インシデントが発生するからだ。
GM
あなたはそうして、花苑をひとつ、現に還す。
GM
ひとつ、ひとつ。
GM
そうして繰り返すしかないことを、あなたはすでに知っている。
GM
ではデータ処理です。
GM
支配力が1削れたので、魔女の耐久力が1減少。
[ 蝶々の魔女 ] 耐久力 : 12 → 11
GM
判定に援護をした阿太郎と星珠のテンションが+3されます。
[ 百希 星珠 ] テンション : 11 → 14
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 11 → 14
GM
このシーンの処理は以上。
GM
次に参ります。
GM
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 小比類巻 阿太郎】
小比類巻 阿太郎
狩猟 魔女のでっけえ支配力を削ります
小比類巻 阿太郎
ST シーン表(3) > 血まみれの惨劇の跡。いったい誰がこんなことを?
GM
では、阿太郎は木槿と一緒に行動しています。
GM
阿太郎がこれまで一度も足を踏み入れたことのないような裏道。
小比類巻 阿太郎
日頃、生徒にも立ち入らないように言い聞かせているし、自分も立ち入ろうという発想も持ってこなかった。
GM
翳りの中、淀んだ空気。
足芝 木槿
そんな裏道を平気な顔で先導する。
GM
ところどころ、何のものか皆目わからない染みがある。
小比類巻 阿太郎
あまり吸うことのないような空気のなか、眉をしかめながらついていく。
GM
血飛沫のように跳ねている。
GM
何かが。あるいは、本当に血が?
足芝 木槿
「落ちてるもの踏まないよう気をつけて」
小比類巻 阿太郎
「あ、はい」
小比類巻 阿太郎
鉄錆のにおいが、本当に血のそれのようにも思える。
GM
エアコンの室外機から垂れる水が立てる小さな音。
小比類巻 阿太郎
そこから流れてくる、まとわりつくようなむっとした空気。
小比類巻 阿太郎
「……あんまり、長居したい場所じゃあないですね」
小比類巻 阿太郎
どれも花苑とはかけ離れている。
足芝 木槿
「そうすねえ。狭いとこってそれだけで動きにくくてヤだしね」
小比類巻 阿太郎
こんなところに、あの魔女の影響が及んでいるのか疑問に思うが。
GM
それでも蝶はいる。
足芝 木槿
いつかと同じように、それを追う。
小比類巻 阿太郎
蝶のいる先、その下に、花がぽつぽつと咲き始める。
GM
花の匂いが、路地の空気と入り混じり。
GM
やがてそれを塗り替えていく。
小比類巻 阿太郎
泥中の蓮というにはいささか歪で、場違いな、小さくて可憐な花が、
小比類巻 阿太郎
饐えた路地裏の空気を塗り替える。
足芝 木槿
路地に入り。人目を断ったときから、トーチを握りしめて。
いつでも臨めるようにして。
GM
その花が、咲き乱れていく先に、
蝶々の魔女
淡い笑顔で出迎える、女。
小比類巻 阿太郎
立ち止まる。
蝶々の魔女
あなたはその笑みに、先程の誘惑を思い出す。
蝶々の魔女
思い出さずにいられない。
小比類巻 阿太郎
肌が粟立ち、身体が強張る。
蝶々の魔女
「そんなに怯えないで」
蝶々の魔女
「ねえ、願いが叶うのは、そんなに怖いこと?」
蝶々の魔女
「なんにもしなくていいのに。あなたが何もしなくても、あなたは、あなたの夢を手に入れられる」
小比類巻 阿太郎
「や」
足芝 木槿
ごう、と隣で炎の燃える音。
小比類巻 阿太郎
やめてくれ、と叫びだそうとする声が喉に詰まる。
小比類巻 阿太郎
はっとした顔で、横の足芝を見た。
足芝 木槿
周辺を舞う蝶を焼き払う。
足芝 木槿
「コスいことなんだかんだ言われても、気にしないほうがいいすよ」
足芝 木槿
「気になるだろうけど。そういうのってしょうがないから」
小比類巻 阿太郎
「……」
蝶々の魔女
それでも女は微笑む。
小比類巻 阿太郎
胸を押さえる。
蝶々の魔女
何もしなくていい。そう赦す。
蝶々の魔女
その誘惑こそが花苑を作っている。
小比類巻 阿太郎
そして、確かに自分の中に望みはある。
小比類巻 阿太郎
振るか………………
小比類巻 阿太郎
足芝さんの援護と興奮剤をください…………
足芝 木槿
言葉が、邪悪の前にはほとんど意味をなさないことはわかっている。
足芝 木槿
それでも連れて行かれぬように、意識を此処に縫い付けておくこと。
GM
では退路から。不労の罪の-2もあります。
足芝 木槿
*援護と興奮剤譲渡!
小比類巻 阿太郎
2D6+1-2+1+2>=6 (判定:逃げる) (2D6+1-2+1+2>=6) > 5[1,4]+1-2+1+2 > 7 > 成功
GM
成功!
小比類巻 阿太郎
あぶねえよぉ
小比類巻 阿太郎
「……っう」
小比類巻 阿太郎
目をつぶり、かぶりを振る。
小比類巻 阿太郎
魔女から視線を無理やり背けて、その言葉から逃れようとする。
蝶々の魔女
その女はただ待っているだけ。
足芝 木槿
と、と軽い音で跳び、魔女に火を仕掛ける。
小比類巻 阿太郎
目を閉じれば、花の香りは火に覆われ、蝶の羽撃きも見えなくなった。
足芝 木槿
悔い改めることを求めるものではなく、獣を追い立てる炎。
蝶々の魔女
「……ふふ」
蝶々の魔女
花苑。
蝶々の魔女
それに火がつく。
GM
燃えていく。
小比類巻 阿太郎
誘う場所が消えてゆく。
GM
そうしてあなたは、誘惑の手から逃げおおせる。
GM
それを否定した。
[ 支配力 ] 願いの叶う花苑 : 4 → 3
小比類巻 阿太郎
目を開けば、魔女の姿も蝶の姿も、花苑もどこにもない。
小比類巻 阿太郎
あとに残るのは、自分の胸の裡に残る望みのみだ。
小比類巻 阿太郎
「……す、すいません」
足芝 木槿
「いーよいーよ」
足芝 木槿
「まだまともに耐えてる。才能あるよ、小比類巻サン」
小比類巻 阿太郎
「でも、何もできなかった……」
足芝 木槿
「駆け出しなんだからそんなもんす」
足芝 木槿
「足引っ張ったわけじゃなし」
小比類巻 阿太郎
「……はい」
小比類巻 阿太郎
「あれが、よくないものだってのは、分かってきました」
足芝 木槿
「でしょ。あれの言うことまともに聞いてたらあっち側になっちゃうよ」
小比類巻 阿太郎
「……それは…………」
小比類巻 阿太郎
「ぞっとしないですね」
足芝 木槿
「そんときは俺ら、あんたも殺らなきゃですからね」
足芝 木槿
「気をしっかり持ってくれるとありがたいな」
小比類巻 阿太郎
「はは……」
小比類巻 阿太郎
思わず顔をひきつらせた。
GM
誘惑は何度も手を伸ばしてくる。
GM
それを振り払い続け、戦い続けること。
GM
あなたはこれから、そうしなければならない。
GM
そうでなければ、
GM
何かが終わる。
GM
データ処理を行います。
GM
まず、支配力が1削れたので、魔女の耐久力が1減少。
[ 蝶々の魔女 ] 耐久力 : 11 → 10
GM
判定に援護をした木槿のテンションは+3です。
[ 足芝 木槿 ] テンション : 2 → 5
足芝 木槿
興奮剤を星珠に譲渡。
百希 星珠
いただきます
GM
OK!
GM
ではこのシーンの処理は以上です。
GM
GM
【メインフェイズ第1サイクル : 蝶々の魔女③】
GM
木槿は阿太郎を連れて、示し合わせた集合場所へと向かう。
GM
暗い路地を抜け、表通りへ出る。
GM
街にはあいも変わらず蝶の群れ。
GM
まもなく夕刻。
足芝 木槿
薄明るい世界に人々が行き交う。
小比類巻 阿太郎
いつも通りの人通り。何の変わりもないように見える世界。
足芝 木槿
ロッドケースにトーチをしまい、涼しい顔で通りを歩く。
小比類巻 阿太郎
魔女を焼いた炎。人に使えば明確な凶器だろう。
足芝 木槿
「そろそろ晩飯時だね~」他愛なく笑う。
小比類巻 阿太郎
「……はい」
足芝 木槿
「あとで焼肉でも食います?」
小比類巻 阿太郎
「え」
足芝 木槿
「あ、でも百希サン嫌がるか、煙いの……」
小比類巻 阿太郎
「……オレもちょっと、肉は……」
小比類巻 阿太郎
魔女が焼かれた時のにおいが、まだ鼻に残っている気がする。
GM
繁華街の雑踏には、飲食店の看板がいくつも。
居酒屋の呼び込み、ドアを開け放したままの焼き鳥店、ところによっては、しっとりしたイタリアンの店構え。
足芝 木槿
「そっか。でも飯は食えるときに食っといたほうがいいですよ」
足芝 木槿
「身体が資本なんでね」
小比類巻 阿太郎
「はあ……」
小比類巻 阿太郎
モンスターを認知するようになった人間は、狙われる。
小比類巻 阿太郎
そういう話を思い出して、眉根を寄せる。
小比類巻 阿太郎
「……オレって、もしかして仕事辞めたりしなきゃいけなかったりします?」
足芝 木槿
「いや……あ~……どうかな~……」
小比類巻 阿太郎
ここまで見た『ハンター』、全員見た目から仕事が想像できない。
足芝 木槿
「結構ちゃんとした職の人ですよね、小比類巻サン」
小比類巻 阿太郎
「あ、はい」
足芝 木槿
「こう……所属するトコによっちゃ朝も昼もなく呼び出されたりするから……」
小比類巻 阿太郎
マトモそうな職に就いてるのは、あの小綺麗そうな眼鏡の人だけかな……
足芝 木槿
「ちゃんとした仕事があるなら、まあ、やめないほうが良いですよ。たぶん」
足芝 木槿
「俺はフリーターなんでそのへんめちゃ自由にやってるんですけどね」
小比類巻 阿太郎
「……副業がそもそも……」
小比類巻 阿太郎
「あんまりなとこで……」
足芝 木槿
「あ~。大変だあ。……やめなくていいと、いいですね」
足芝 木槿
曖昧に笑う。多くを持っている人間の気は知れない。
GM
笑う木槿の鼻先を蝶が掠める。
GM
ふと、火のにおいを感じた。
足芝 木槿
「うお」咄嗟に首を反らして避けて。
GM
それは、今しがた通り過ぎた焼き鳥屋のものだろうか。
GM
いや。
GM
記憶の中のにおいだ。
足芝 木槿
「…………」立ち止まる。
小比類巻 阿太郎
「足芝さん?」
GM
あの日、あなたの村に訪れた災厄。
GM
食い荒らされる人々、どこかから広がる炎。
足芝 木槿
ロッドケースを、握りしめる。
足芝 木槿
あのときには持っていなかった武器。
GM
火の粉と血飛沫が、舞っていた。
GM
赤く、赤く、
GM
紅く。
GM
今この場に、蝶の舞うように。
足芝 木槿
頭の何処かでこれは現実ではないとわかっているのに、
身体はどうしようもなくその恐怖を思い出す。
足芝 木槿
浅い息をひとつ。
蝶々の魔女
蝶が視界を飛び回る。
蝶々の魔女
あなたの眼に、それは炎のように、血飛沫のように、
蝶々の魔女
現実と記憶とが混ざって濁る。
足芝 木槿
ここで自分が火を点ければ、今度は現実が襲いかかってくる。
足芝 木槿
ふ、ふ、と息を繰り返して。
蝶々の魔女
けれど、あなたが幻想を振り払う手段は、炎ばかりだ。
足芝 木槿
立ち並ぶビルの隙間に、獣の瞳を探してしまう。
蝶々の魔女
そのトーチ。魔を、獣を、敵を焼くもの。
足芝 木槿
あの日村を喰らった獣の。
蝶々の魔女
それはあなたの中にいて。
蝶々の魔女
壊せと囁く。
蝶々の魔女
燃やしてしまえ。
足芝 木槿
ロッドケースを開けるのも億劫で、安っぽいナイロンの上からスイッチを探す。
小比類巻 阿太郎
足芝さん、と男の声が、どこか遠くで聞こえる。
蝶々の魔女
炎が燃える。
蝶々の魔女
木槿の背徳『手に入れた力』を破壊します。
百希 星珠
妨害します
GM
はい、では特技を出します。
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(4) > 止める
百希 星珠
2D6>=8 (判定:走る▲) (2D6>=8) > 6[2,4] > 6 > 失敗
GM
防御力の補正が1ありますが、それでも1足りないですね。
百希 星珠
激情を使用します。この2は6!
GM
では、計11で成功になります。
足芝 木槿
ショーウィンドウのガラスに向かって、トーチを振り抜こうと腕を上げた。
百希 星珠
ふわ、と。薔薇の香りが思考を遮る。
百希 星珠
駆けてきた男のブーツの底が上段蹴りでトーチを狙う。
小比類巻 阿太郎
「えっ」
小比類巻 阿太郎
「えっ!?」
足芝 木槿
「ぎゃっ」
足芝 木槿
短い悲鳴。
百希 星珠
「間に合った」
小比類巻 阿太郎
「もっ……百希さん…………」
小比類巻 阿太郎
繁華街のど真ん中……
足芝 木槿
トーチから手を離さなかったがゆえに、腕が痺れる。
百希 星珠
「僕が蹴ったらパフォーマンスにしか見えないでしょ」
百希 星珠
「もしくは痴話喧嘩」
宮間 燐光
変な集団がわちゃわちゃしてるなあと思いながら遅れて集合する陰気な男。
小比類巻 阿太郎
「いやっ……」
足芝 木槿
トーチを握った右腕を押さえ、信じられないものを見る顔で百希を見る。
小比類巻 阿太郎
きょろきょろ辺りを見回す。というか、今、足芝さんは一体何を?
百希 星珠
ぱん、と手を払って腕組をする。
宮間 燐光
派手と比較的派手の2人だからまあなんとかなるんじゃないですか、とか思っている。
足芝 木槿
幸いに、火は点火する前で。
百希 星珠
「それとも、止めてほしくなかった?」
小比類巻 阿太郎
「と、とにかく、移動しましょう」
足芝 木槿
灯油の微かな匂いに呆然と瞬いた。
小比類巻 阿太郎
「同僚とかに見られたらその……」
GM
がやがやと人が集まりつつある。
GM
なんだなんだとざわめく人々。
百希 星珠
「先に行ってていいよ」
百希 星珠
「うまくごまかしとくから」
宮間 燐光
すす……とさり気なく歩いて行きます。
小比類巻 阿太郎
「は、はい……」
小比類巻 阿太郎
離れます。
百希 星珠
人を隠すなら人の中だ。
足芝 木槿
「……は、あはは」
足芝 木槿
「そんな怒んないでよせーじゅチャン~」
百希 星珠
「…………」
足芝 木槿
「ごめんって、浮気じゃないから、飯食っただけだから」
百希 星珠
「一緒に食事するのが浮気なんだけど~?」
百希 星珠
「信じらんない最悪、人間のクズ」
足芝 木槿
左手をひらひらさせる。すいませんすいません、と周囲に頭を下げて。
足芝 木槿
「ごめんってば~」
GM
それ以上騒ぎが大きくならないと見て、人垣はぱらぱらと崩れていく。
足芝 木槿
「せーじゅチャンだけだから!ねっ!」手を取って、さも機嫌をとる風に歩き出す。
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
「次やったら殺すから」
足芝 木槿
そうして人気の少ない方へ。
足芝 木槿
「………………」
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
ちら、と後方の様子をうかがって
足芝 木槿
「…………」頭を抱えて深く息を吐いた。
百希 星珠
「はぁ」
足芝 木槿
「たすかった……」
足芝 木槿
「ごめん、いや、マジで」
足芝 木槿
「ありがと……」
足芝 木槿
この状況でしょっぴかれてはたまったもんじゃない。
百希 星珠
「お礼が言えたから許してあげるよ」
足芝 木槿
「寛大……」
足芝 木槿
手が震えている。それを押さえるように握る。
足芝 木槿
「小比類巻サンの方に行くと思ってたんだけどな……」
百希 星珠
「次はそうかも……早く合流しよう」
足芝 木槿
「うん」
GM
そうしてあなたがたは合流する。
足芝 木槿
間一髪だった。その感覚が後から襲ってくる。
足芝 木槿
「ほんとありがと」掠れた声で、付け加えた。
GM
では、データ処理のお時間です。
GM
まず、妨害に入った星珠のテンションは+6です。
星珠は激情を1獲得。2つ目ですね。
[ 百希 星珠 ] テンション : 14 → 20
GM
また、妨害に成功したので、木槿は星珠への感情を深度1で獲得してください。
足芝 木槿
*恩義でとります。ふつうに助けられたからね。
GM
OK
GM
続けて、星珠の所持したアビリティ『ド派手』の効果で、星珠の余裕が+1されます。
[ 百希 星珠 ] 余裕 : 6 → 7
蝶々の魔女
そして魔女は再び『不労の罪』を発動。
次の魔女の行動まで、すべての判定に-2修正。
[ 蝶々の魔女 ] テンション : 14 → 15
GM
シーンの処理が終了。
GM
追加行動までが一通り終わりましたので、これで第1サイクルが終了します。
GM
第2サイクル。
GM
手番を決めていきますので、各自1d6を振ってください。
宮間 燐光
1d6 (1D6) > 3
小比類巻 阿太郎
1d6 (1D6) > 2
足芝 木槿
1d6 (1D6) > 4
百希 星珠
1d6 (1D6) > 3
蝶々の魔女
1d6 (1D6) > 3
蝶々の魔女
1d6 (1D6) > 2
GM
出目4 : 木槿
出目3 : 燐光 星珠 魔女
出目2 : 阿太郎 魔女
GM
【メインフェイズ第2サイクル : 足芝 木槿】
足芝 木槿
シーン表でも振るか
足芝 木槿
ST シーン表(5) > 豪華な調度が揃えられた室内。くつろぎの空間を演出。
足芝 木槿
狩猟します。
足芝 木槿
燃やすぞ!
GM
一旦休憩してるのかな。夕飯時って話もしましたからね。
小比類巻 阿太郎
木槿さんに興奮剤をお返ししておきます。
GM
星珠セレクトのいい感じなカフェです。
足芝 木槿
興奮剤もらいました。
GM
OK、移動を確認しました。
GM
間接照明多めの、暗めの店内。
足芝 木槿
「食った気しねえ~」コーヒーを片手に笑う。
百希 星珠
「追加頼めばいいんじゃない?」
宮間 燐光
角の席で店の暗めの部分と同化します。
小比類巻 阿太郎
「疲れてるからか、逆に食欲ないですね……」
百希 星珠
「ま、吐くかもしれないし……不安そうなら飲み物だけでもいいかも」
足芝 木槿
「やっぱ腹減ってるとつけ入られ易くなるんだよな」
小比類巻 阿太郎
「……そういうものですか」
足芝 木槿
「さっきはマジでせーじゅチャンいなかったらやばかった~」
宮間 燐光
オムライスとオムレツの区別が付かなかったのでオムライスだと思ったらオシャレなオムレツだったがそれを言うのも恥ずかしいのでそのまま食っています。
小比類巻 阿太郎
足芝を見る。……あれがこの人の望みというのなら、この人はどういう人間なんだ?と思ったのだった。
百希 星珠
「警察沙汰にならなくてよかったよ」
小比類巻 阿太郎
「………」
足芝 木槿
「ホントホント」
宮間 燐光
「社会生活終わりそうになるの怖いですね~」もぐもぐ
小比類巻 阿太郎
ギクッとする。
足芝 木槿
「いまがっつり武装してるからね~。見た目はギリギリ誤魔化してても流石に捕まるとマズい。言い訳利かないから」
百希 星珠
「大学に連絡行って停学にでもなったら親に引っ張り戻されるし……最悪」
足芝 木槿
「お、親と上手くいってない学生だ」
小比類巻 阿太郎
「……学生なんですか」
百希 星珠
「大学3年、就活真っ最中」
足芝 木槿
「うわ~、前途ある若者だ~」
宮間 燐光
「……」年齢の話になったらイヤだなと思いながらカフェラテを飲んでいます。
小比類巻 阿太郎
「なるほど……」
足芝 木槿
「眩し~」両手で顔を覆う。些か空元気の様相で。
百希 星珠
紅茶のはいったカップを口に運び。
百希 星珠
「だから、捕まる。ダメ、絶対。よろしく」
足芝 木槿
「最悪俺らのことは置いて逃げな」
宮間 燐光
刀を持っているのでへこへこ頷いている。
小比類巻 阿太郎
言い訳がきかない二人組を見ています。
百希 星珠
「あ、そうだ」
小比類巻 阿太郎
「はい」
百希 星珠
注射器の入った包みを小比類巻に手渡す。
百希 星珠
「ユサ君から」
小比類巻 阿太郎
「……」
小比類巻 阿太郎
「あ」
小比類巻 阿太郎
「ああ…………」
足芝 木槿
「お」
小比類巻 阿太郎
受け取って、チラッと中を検めた。
GM
ガラス製ではなく、軽い銀色の合金の筒です。
百希 星珠
「使えそう?」
GM
針はものすごく太い。
小比類巻 阿太郎
「見たことない形ですが……投げて当てたらいいと伺ってます」
足芝 木槿
「うっかり仕事場に落とさないようにね」
GM
みなき曰く、刺さればなんとかなるとのことです。
小比類巻 阿太郎
「その時はおしゃれなアンティークグッズだとでも言っておきます」
小比類巻 阿太郎
ギリギリ言い訳できない気がするな。
足芝 木槿
「あははは」ギャグだと思ったらしい。
宮間 燐光
「まあ人向けじゃないサイズだしうまいことごまかせるといいですね」
百希 星珠
「大丈夫じゃない?もともとの印象とか……」
小比類巻 阿太郎
「家畜用より太いですね……」
百希 星珠
「真面目そうに見えるし」
宮間 燐光
「インテリアってことで…」
小比類巻 阿太郎
「……まあ、影は薄い方です」
GM
筒を揺らすとかすかに液体の音がする。
あと、ケースの中にやや薄青い液体のアンプルが何本か一緒に入ってます。
小比類巻 阿太郎
取り扱いに注意した方がいいやつだな……
GM
内容物検査されると一発で社会的に死にます。
足芝 木槿
俺が持ってたら完全にヤクだと思われて一発アウトだな~
小比類巻 阿太郎
「見つかっちゃいけないのは、注射器本体よりこっちですね」
小比類巻 阿太郎
ため息をついて、しまい込む。完全に犯罪者だな。
足芝 木槿
……と。談話の中で、ふと通りに面した大きな窓を見やる。
蝶が飛び、そのあとを人が付いていくのが見えた。
GM
その、ふわふわと夢見るような表情。
GM
踊るような足取り。
足芝 木槿
「そろそろ行こうか」
小比類巻 阿太郎
「はい」
宮間 燐光
慌てて残りを飲む。
宮間 燐光
「っは、はい」
百希 星珠
「うん」
足芝 木槿
鍵のかたちのテーブルナンバーを持って会計を済ませ、店を後にする。
足芝 木槿
もう何度も足繁く通ったような花苑へ。
GM
どこにあっても、同じ匂い。同じような花。
足芝 木槿
まるで夢見る少女みたいだ。笑えない。
GM
明らかに、見つけやすくなっている。
GM
時の経つほどに、どこにでも現れるようになっている。
足芝 木槿
踏み込み、もはや魔女の姿を探すこともせず。
GM
では、退路から振ってください。攻撃力が補正につきます。
足芝 木槿
ロッドケースからトーチを取り出し、花に翳す。
小比類巻 阿太郎
はあ、はあ、援護を、します……
GM
不労の罪で-2
足芝 木槿
興奮剤を使用。
足芝 木槿
2D6+2+1+1-2>=7 (判定:這う) (2D6+2+1+1-2>=7) > 2[1,1]+2+1+1-2 > 4 > ファンブル(【余裕】が 0 に)
GM
ファンブル!
[ 足芝 木槿 ] 余裕 : 6 → 0
足芝 木槿
いやだ
GM
なお、狩猟はファンブルで失敗すると部位ダメージが出ます。
足芝 木槿
いやだっ
足芝 木槿
いやだーーーーーっっっっ
GM
身体部位決定表はBRTです
足芝 木槿
BRT 身体部位決定表(4) > 《利き脚》
[ 足芝 木槿 ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
あなたはトーチに火を点す。
GM
……点そうとする。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「はい、ストーップ」
『シャム猫』沢城 しぐれ
声が響く。
足芝 木槿
慣れた動作だ。その手に躊躇いはないはずだったのに。
『シャム猫』沢城 しぐれ
響いた声が、どうやってか、その火を掻き消してしまう。
足芝 木槿
「……何」
『シャム猫』沢城 しぐれ
「これ、ちょうちょちゃんの頑張って作ったお花畑だからさあ」
足芝 木槿
がり、がりと何度かフリントを回すが、点かない。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「摘まれたり焼かれたりばっかじゃあ、かわいそうでしょ?」
『シャム猫』沢城 しぐれ
「だからアタシはおじゃま虫をしにきたってわけだ」
足芝 木槿
妨害は入ることはそう珍しくもない。慌てることでもない。
足芝 木槿
「……そりゃご苦労なことだ」
足芝 木槿
「あんたの可愛い顔から焼くか」
『シャム猫』沢城 しぐれ
「はは。やってみな」
足芝 木槿
間髪入れず、トーチで殴りかかる。
足芝 木槿
火は、相変わらず点かない。灯油とガスの匂いがするばかりだ。
足芝 木槿
あの冬の日みたいに。
『シャム猫』沢城 しぐれ
さらり、髪の触れ合う音が聞こえるほどの近くを、すれ違うように躱していく。
足芝 木槿
空振るまま、振り向いてその残像を追う。
『シャム猫』沢城 しぐれ
耳元に、囁くように。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「届かないよ。思い出みたいに、願いみたいに、そこにあっても触れられやしない」
『シャム猫』沢城 しぐれ
歌いかける。
『シャム猫』沢城 しぐれ
そして、空振ったはずのトーチがいきなり点火する。
『シャム猫』沢城 しぐれ
あなたの利き脚を炎が舐める。
足芝 木槿
「あ”」
足芝 木槿
「づ、……!」
足芝 木槿
燃え上がる。
足芝 木槿
咄嗟に地面に這い、転がって。
足芝 木槿
「ーーーーッ!」
『シャム猫』沢城 しぐれ
「ほーら。燃えるの、かわいそうでしょ」
足芝 木槿
肉の焼ける匂い。
足芝 木槿
必死に火を払う。
足芝 木槿
声にならない悲鳴。
『シャム猫』沢城 しぐれ
「あ~、あ」
『シャム猫』沢城 しぐれ
「ほんと、かわいそ」
『シャム猫』沢城 しぐれ
木槿のさまを軽く笑って。
『シャム猫』沢城 しぐれ
そして花苑ごと、消えて失せる。
足芝 木槿
「う”、……」
足芝 木槿
惨めに這う。
GM
そこはもはや、ただありふれた路地の一角。
小比類巻 阿太郎
「──足芝さん!」
小比類巻 阿太郎
声とともに駆けてくる複数の足音が、ほかの狩人の到着をあなたに伝える。
足芝 木槿
「来んな!」
足芝 木槿
鋭い声。
足芝 木槿
惨めで、無様で、思わず。
宮間 燐光
「でっ、でも……」うろたえる。
百希 星珠
「不避けたこと言ってるなよ」
足芝 木槿
「見た目ほど酷くない」
百希 星珠
「気にせず駆け寄る」
足芝 木槿
「一応火器使ってんだ、これくらい」
足芝 木槿
「……これくらい」
百希 星珠
「近くに水出せるとこあったっけ」
宮間 燐光
「あああ、あっちに公園が……」
百希 星珠
「連れてこう」
百希 星珠
「腕回して、重心こっち」
足芝 木槿
僅かに嫌がるような気色を見せたがーー諦めて腕を回す。
GM
あなたがたは、抱えるようにして木槿を連れていく。
GM
大きなやけど。
足芝 木槿
「浅いよ、表面だけ、大したことない。それより服……」
足芝 木槿
口を突くのはそんなことばかり。
百希 星珠
「また作るからいいよ」
百希 星珠
「コヒルイマキ君は他の人が来ないか確認して……ミヤマ君は案内して」
小比類巻 阿太郎
「はい」
足芝 木槿
「……」
宮間 燐光
「は、はい」
足芝 木槿
燃え上がったのは、肉よりも記憶。
足芝 木槿
冬の日だった。
足芝 木槿
心に張った根を丸ごと引き抜かれたような。
GM
痛みだけが残る。
GM
そしてそれは今、どこにもたどり着かない。
GM
ファンブルの処理は先にしたので、データは阿太郎の援護だけ、テンションが+3です。
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 14 → 17