GM
では、次のシーン。燐光か星珠のどちらかから。
百希 星珠
調達します
GM
OK!
GM
GM
【メインフェイズ第2サイクル : 百希 星珠】
GM
では、どういうシーンにしますか?
百希 星珠
美麗派でよく利用しているようなおしゃサロンで足芝君を手当しましょうか。
GM
おしゃサロン。
百希 星珠
皆を引き連れて一番近いサロンに退避する。
GM
すっきりとした白と、淡い青でまとめられた室内。柔らかく明るい照明。
百希 星珠
『事情』を聞かない店は多くない。
GM
ここは『美麗派』と『さんくちゅあり』の共同出資で経営されています。
百希 星珠
「此処は色々気にしなくて大丈夫」
足芝 木槿
場違いに焦げた肉の臭いを纏って連れられる。
百希 星珠
「とりあえず応急処置と、痛み止めかな」
小比類巻 阿太郎
「病院には……」
百希 星珠
「説明が難しいし、時間がないから」
GM
「とりあえず処置できるように用意してくるね」
GM
スタッフの一人が奥へ引っ込んでいく。
宮間 燐光
「病院はまあ、倒すまで我慢って感じですね……」
百希 星珠
「腐って落ちるような怪我じゃないから大丈夫でしょ」
足芝 木槿
「女、焼こうとして……自分が焦げた、なんて恥ずかしくて、……言えないでしょ」
百希 星珠
ミナキに補給物資の連絡を入れてその到着を待ちながら、手当にあたる。
小比類巻 阿太郎
「まあ、それは……」
足芝 木槿
「ーーーーっづ……!」
GM
「はいよ、とりあえず消毒がこっち、薬がこっちでガーゼがこれね」
百希 星珠
「暫く使い物にならなそうか」
百希 星珠
消毒を割と雑にかけながらため息をつく。
百希 星珠
「コヒル君はこういうの得意?」
小比類巻 阿太郎
「コヒルくん」
足芝 木槿
いたいいたいいたい、と声にならない悲鳴が上がる。
宮間 燐光
メチャクチャ痛そうだな……と少し遠くで身を縮めている。
小比類巻 阿太郎
「火傷の手当てはそんなに経験ないですね」
百希 星珠
消毒液は惜しみなく。傷の周囲からコットンで拭いてガーゼをあてる。
百希 星珠
「本当はすぐに水で流すんだけど、もうコレだから」
百希 星珠
「これ以上ひどくならないようにね。」
百希 星珠
ガーゼの上から包帯を巻いて固定する、
小比類巻 阿太郎
慣れた手つき。とは言え怪我が怪我だ。痛むだろうし、歩くのもそこそこきつそうに見える。
百希 星珠
「まだいけそう?」
足芝 木槿
「……」細く、肺から押し出すように息を吐く。
足芝 木槿
「いけるよ」
足芝 木槿
「いける、ぜんぜん」
足芝 木槿
「これくらいなら1ヶ月ありゃ自力で治るし」
宮間 燐光
「……」普通ならとっとと病院に行くべきなんだが、そうも言ってられないのがハンターなんだなあ、とぼんやり思っている。
足芝 木槿
「…………怖いの見せちゃってごめんねえ」
足芝 木槿
小比類巻に目が向く。
小比類巻 阿太郎
「え」
小比類巻 阿太郎
「……いえ、謝ることは」
百希 星珠
「……はい、これで。とりあえず」
百希 星珠
「動けるかな」
足芝 木槿
「ありがと」
百希 星珠
「どういたしまして」
足芝 木槿
頷いたが、すぐに立ち上がって見せることはできなかった。
百希 星珠
スマートフォンを確認する。
百希 星珠
無事に手に入っているといいんだけど。
百希 星珠
調達判定をします。
百希 星珠
興奮剤を使用
百希 星珠
獲得するのは「興奮剤」4つ「勝利の護符」1つ
宮間 燐光
*えんごしましゅ
足芝 木槿
*援護援護援護
GM
調達の基礎目標値は5。
各種補正として、行動力で+1、興奮剤で+2、援護が二人分で+2、不労の罪で-2。
狙うのは興奮剤4つ、勝利の護符1つ。
ということで、必要な達成値は7です。
GM
判定は任意の特技でどうぞ。
百希 星珠
調達先に一声いれておこう
百希 星珠
笑うで判定しましょう。
百希 星珠
2D6>=7 (判定:笑う) (2D6>=7) > 6[1,5] > 6 > 失敗
百希 星珠
激情を使用します。
この1は6
百希 星珠
余裕は+1
GM
では、出目が11となって成功です。
百希 星珠
「…………ちょっと待ってて」
百希 星珠
そう言って部屋を出る。
百希 星珠
扉を閉めてよりかかりながら、溜息。
調達先の番号を押して通話を開始する。
百希 星珠
「…………もしもし。ええ、ご無沙汰しております。」
GM
電話の向こうは、魔女のことを知らない。
GM
とくに慌てることもなく、はいはい、こんな時期にこの数は珍しいね、とだけ。
百希 星珠
「……はい。それで……ええ。また、お伺いします」
百希 星珠
ミナキにどうにか渡してもらえるよう、伝えて。
GM
「遊佐くんに持たせればいいんだね?うん、手配しておくよ」
百希 星珠
声色は明るく、人当たりよく。
百希 星珠
正直言って聞かれたくない。
百希 星珠
「ありがとうございます」
GM
「はい、またね」
GM
電話が切れる。
百希 星珠
通話が終わってから、部屋に戻る。
百希 星珠
「……補給用の物資だけど。なんとか、少しは都合つきそう」
百希 星珠
「はぁ……」
小比類巻 阿太郎
美しい空間の比較的隅の方から星珠へ目を向ける。
宮間 燐光
美しい空間の出来る限り薄暗いところでお礼代わりにへこりと頷く。
百希 星珠
「ミナキ君が持ってきてくれるから」
百希 星珠
「少し休んでよっか」
宮間 燐光
そ、そうですね、と声を出さずに同意する。
足芝 木槿
「ありがとね」
小比類巻 阿太郎
「……はい」
百希 星珠
「ミヤマ君、僕のこと苦手?」
宮間 燐光
「え、いや、いえ」
宮間 燐光
「そんな、ことは……」
小比類巻 阿太郎
こういう時に苦手かと直截に聞く人と、たとえ苦手でもそうとは答えられない人だなあ、と思っています。
百希 星珠
近づいていって、見下ろす。
宮間 燐光
社会人や美空間に囲まれ、床に落ちた輪ゴムのような気分にはなるが、足芝の足がジュワワになってしまった以上、少しでも休んだほうがいいと思っているのだが……
宮間 燐光
それを言うほどの度胸がなかった。
宮間 燐光
一度見上げて、目をそらす。
宮間 燐光
「す、すいません」
足芝 木槿
なんだかやたらに質の良さそうな椅子にもたれてその様子を眺めて。
足芝 木槿
気は紛れるのか薄く笑っている。
宮間 燐光
キュ……と小さくなりたい。
宮間 燐光
身長は無駄にでかい。ああちいさくてかわいいやつになりたいなあ。
百希 星珠
「あのさ」
宮間 燐光
「ひぇい……」上擦った声が出た。
百希 星珠
「こないだ」
百希 星珠
「色々言って、ごめん。助けてくれたのに。」
宮間 燐光
「え……」
宮間 燐光
思ってもいなかった言葉に思わず顔を上げた。
百希 星珠
「ミヤマ君がいてよかったし」
百希 星珠
「これからも、きっと頼りにする」
宮間 燐光
「…………」
宮間 燐光
人生でめったにない褒めの言葉に、脳の処理力がグンと落ちている。
百希 星珠
「だから……」
百希 星珠
「怖がらないで」
宮間 燐光
「は、はい、あ、りがとう、ござ……」
宮間 燐光
「……」
宮間 燐光
「はっ、はい、あの」
宮間 燐光
「はい、でも、その、怖がってる、んじゃなくて」
宮間 燐光
「俺その……こういうとこ、慣れてなくて緊張してるだけなんでへへへ……」
宮間 燐光
早口になりながらなんだか恥ずかしすぎて汗が出てきた。
百希 星珠
「誰も気にする人なんていないんだから」
百希 星珠
「好きにしたらいいのに」
宮間 燐光
「…………」
宮間 燐光
そうだ、外に出て人の目を気にするのは自分ばかりで……意外と他人は自分のことなんか見ていない。
宮間 燐光
けれど、やっぱり、自分には……星珠やみなきのように、堂々と振る舞う自信がない。
宮間 燐光
「努力します……」
百希 星珠
「飲み物頼んでくるけど、何がいい?」
宮間 燐光
「……じゃ、じゃあ、つめたいものを……」
宮間 燐光
漠然注文野郎。
百希 星珠
「苦手なものある?」
宮間 燐光
人と長時間話したから熱い。
宮間 燐光
「え~と……トマトジュースですかね……」
宮間 燐光
小さい頃飲まされてマズッとなった思い出。
百希 星珠
「じゃ、アイスティーにしちゃお」
百希 星珠
「2人は?」
宮間 燐光
ありがとうございます、とぺこりと頭を下げる。
足芝 木槿
「ビール」
小比類巻 阿太郎
「オレも……えっ」
小比類巻 阿太郎
「アイスティーでお願いします」
宮間 燐光
2人も呑むのか……って顔をして、違うのか……って顔をした。
百希 星珠
「せめてカクテルとかじゃない?ま、聞いてみるけど」
足芝 木槿
「うそうそ、アイスティーでいいよ」
小比類巻 阿太郎
「怪我してるときにアルコール、あんまりお勧めしませんよ」
百希 星珠
肩を竦める。
足芝 木槿
「冗談だってば」
宮間 燐光
「血行がよくなっちゃうんでしたっけ」
足芝 木槿
「痛み止めも入れてるから下手したら死ぬな~」
宮間 燐光
「ひえ~」
宮間 燐光
星珠の言葉でいくらか緊張が取れたのか、少し身を揺すってから椅子に座り直した。
GM
まあ、そんなこんなで30分か40分くらいすると、
遊佐 みなき
みなきがやってきます。
遊佐 みなき
「おら、物資のお届けに来てやったぞ」
宮間 燐光
「あっお疲れ様です」
百希 星珠
「どうも。向こう、なにか言われた?」
遊佐 みなき
「いや、別に。俺、基本的に信用されてるから」
百希 星珠
「ユサ君いい人そうだもんね。」
遊佐 みなき
「お前と違ってな」
遊佐 みなき
「ただまあ、美麗派は物資の補給経路細いからな。あんま数持ってこれなくて悪い」
百希 星珠
「それだけでも十分助かる」
GM
興奮剤が4つ、勝利の護符が1つ。
GM
誰がいくつずつ持ちますか?
百希 星珠
では一人一つの興奮剤と、勝利の護符はミヤマ君に。
宮間 燐光
軽く会釈して受け取る。
GM
OK ではそのように分配されました。
遊佐 みなき
「こいつ役に立ってる?」 燐光を指して。
百希 星珠
「うん」
百希 星珠
「助けてもらったし、結構ちゃんと……」
百希 星珠
「戦えるんだね」
宮間 燐光
はわわ……
宮間 燐光
「が、頑張って……多分頑張ってます……」
百希 星珠
「この自信ないのは仕方ないか」
遊佐 みなき
「そうだな~」
遊佐 みなき
「ま、頑張れてるならよかった」
宮間 燐光
元引きこもりで学業もちょっと失敗した男に自信が一朝一夕で身につくわけでもなかった。
百希 星珠
「そういうわけだから、大丈夫」
百希 星珠
「ちゃんと終わらせるからさ」
遊佐 みなき
「ん。頼むわ」
遊佐 みなき
「死ぬなよ」
小比類巻 阿太郎
「……」
百希 星珠
「当然」
足芝 木槿
受け取った物資を手で弄びながら、曖昧に頷いた。
GM
では、データを処理していきましょう。
GM
まず、援護を行った燐光と木槿はテンションが+3です。
燐光は激情を1つ獲得。
宮間 燐光
わーい(瀕死)
[ 宮間 燐光 ] テンション : 18 → 21
[ 足芝 木槿 ] テンション : 5 → 8
GM
続けて、星珠の所持したアビリティ『ド派手』の効果で、星珠の余裕が+1されます。
[ 百希 星珠 ] 余裕 : 7 → 8
GM
では、このシーンは以上です。
GM
GM
【メインフェイズ第2サイクル : 宮間 燐光】
宮間 燐光
壊れないとわかっていても俺たちは狩猟をするしかねえんだ
GM
狩猟ですね。ではシーンを始めていきましょう
宮間 燐光
*オラ!狩猟だ!支配力!
GM
シーン表振りますか?それともなんか自由にやっていきますか?
宮間 燐光
ふるかあ
宮間 燐光
ST シーン表(6) > 普通の道端。様々な人が道を行き交う。
宮間 燐光
ふわふわ
GM
サロンを出たところで、そろそろ夜になってきました。
GM
人の流れはずいぶん減ってきています。
宮間 燐光
過ごしやすい時間帯になったが……それは職質されやすい危険な一面を持つ時間だ……
GM
空中には、あいも変わらず紅い蝶。
GM
そして足元にも、ぽつりぽつりと花が咲き始めている。
GM
花苑は現実を侵食し始めています。
宮間 燐光
「うわあ……」足元の花を足でさっさとちらしつつ。
GM
路地の隅から。電柱の足元から。
GM
目立たぬ場所にひっそりと、一輪、一輪。
GM
それは街の翳りに踏み込むにつれ、数を増やしていく。
宮間 燐光
溜息を吐きながらその花を散らす。少しでも魔女の妨害になるように……
宮間 燐光
このような日の当たらない場所にまで咲かれては自分のような苔みたいな生き物の住むところがなくなってしまう。
GM
追うように散らしていけば、やがて、足では散らしきれない白い花苑。
GM
夜の中にも仄白い。
宮間 燐光
眩しく思って、目を細める。
宮間 燐光
この花苑も破壊すればいいのだろうが、う~ん……頑張って散らすか?
宮間 燐光
芝刈り機とか落ちてないかな……と思いましたが、無いので刀を抜きます。
GM
では特技を出しましょう。
GM
AST ランダム全特技表(5) > 脚部(8) > 踏む
GM
違うわ。狩猟だから退路ですね。
宮間 燐光
*興奮剤……
GM
はい。不労の罪の-2と差し引きです。
宮間 燐光
2D6+1+2-2>=8 (判定:歩く▲) (2D6+1+2-2>=8) > 8[4,4]+1+2-2 > 9 > 成功
GM
成功!
宮間 燐光
花苑の上を歩き回りました。
GM
現実の靴底が幻想を殺す。
宮間 燐光
アスファルトと同じように、無感情に踏みしめる。
宮間 燐光
ただの灯りを眩しく思う。それぐらいの心情で。
GM
蝶の誘いに頷かない者を、花苑は受け入れられない。
GM
だから、壊れていく。
宮間 燐光
願い事の思い浮かばない凪のような心のまま、ただ壊す。
GM
やがて多くが踏みしだかれて散ると、そこから幻想は去っていく。
宮間 燐光
現実の薄暗い路地が戻り、ようやく身に馴染む。
GM
アスファルトに踏みつけられたガムの色。
GM
卑近な汚れ。
宮間 燐光
幻想的な花の色も、砂と塵に塗れて消えていった。
GM
では、魔女の支配力が1削れ、伴って耐久力が1減少します。
[ 支配力 ] 願いの叶う花苑 : 3 → 2
宮間 燐光
わーい
[ 蝶々の魔女 ] 耐久力 : 10 → 9
GM
GM
【メインフェイズ第2サイクル : 蝶々の魔女①】
GM
散らしても散らしても花は咲き。
払っても払っても蝶は舞う。
GM
時に肩に、時に腕に止まろうとする蝶々。
GM
夜になってなお休む様子もなく、夜になったからこそ、その鱗粉はきらきらと。
GM
燐光にみなきから連絡が入ります。
GM
通話ですね。
遊佐 みなき
『もしもし、燐光?』
宮間 燐光
「あ、遊佐さん、はい」
遊佐 みなき
『小比類巻さんいる?いたら代わってほしいんだけど』
宮間 燐光
片手で蛾でも払うようにしっしと蝶を払いつつ、振り向く。
宮間 燐光
いるのかな~?
小比類巻 阿太郎
視線を受けて目を瞬かせる。
宮間 燐光
「遊佐さんが、小比類巻さんに」短くそう言って、真新しいスマートフォンを渡す。
小比類巻 阿太郎
「オレに?」
小比類巻 阿太郎
受け取って、スマートフォンを耳に当てる。
小比類巻 阿太郎
「もしもし、かわりました」
遊佐 みなき
『あ、どうも』
遊佐 みなき
『あのさ、預かってる黒羽さんなんだけど』
小比類巻 阿太郎
「はい」
小比類巻 阿太郎
「黒羽さんがなにか?」
遊佐 みなき
『あの子、家に帰さないとまずい?小比類巻さんと会うとか言って出てきてたら、確保しとくとそれはそれでやばい気がするんだけど』
小比類巻 阿太郎
「……彼女は……」
GM
あまねは実家ぐらしです。
小比類巻 阿太郎
「願い事を叶えたいと、言っていて」
遊佐 みなき
『うん』
小比類巻 阿太郎
「……いなくなった人が、生きているかって不明なんですよね?」
遊佐 みなき
『うん、そう』
小比類巻 阿太郎
「……彼女の様子、どうですか」
遊佐 みなき
『美麗派の……まあ喫茶店みたいなガワの施設でおとなしくはしてるよ。常識的な子って感じ』
遊佐 みなき
『でもときどき、窓の外見ながら蝶を探してる』
小比類巻 阿太郎
「……ですよね」
小比類巻 阿太郎
「魔女、に……話しかけられたんですが」
小比類巻 阿太郎
「ちょっと尋常な感じではなかった」
小比類巻 阿太郎
「ほかの方がいなかったら、オレも行方不明者になっていたかもしれない」
小比類巻 阿太郎
「ただ……そうですね、家には帰した方がいいか」
小比類巻 阿太郎
眉間にできた皺を揉む。
遊佐 みなき
『大丈夫?』
小比類巻 阿太郎
「え」
遊佐 みなき
『悪いけど、選ぶのはあんた。このままじゃ社会的にまずいかもしれないし、でも帰したら黒羽さんがまずいかもしれない』
小比類巻 阿太郎
「えっ」
遊佐 みなき
『まあ……』 言いかけて途中で声が遠ざかり、電話の向こうで、きみいくつ?みたいな問いかけ。
遊佐 みなき
『ハタチか~……』 声が戻ってくる。
遊佐 みなき
『ぎりぎりだな、なんか、いろんなもんが』
小比類巻 阿太郎
「いろんなもんとは」
遊佐 みなき
『条例は大丈夫だろ。ただハタチの子って、親からしたら「まだ」ハタチだからな』
遊佐 みなき
『法の大丈夫さと、社会的な大丈夫さってけっこう別だぞ』
小比類巻 阿太郎
「それは分かっていますが……」
小比類巻 阿太郎
「そういう問題ではなくて……」
遊佐 みなき
電話の向こうで部屋を移動するような扉の音。
小比類巻 阿太郎
「ええと……これは人の命がかかっているかもしれない、緊急事態なんですよね」
遊佐 みなき
『うん』
小比類巻 阿太郎
「ただし、それが社会的には理解されていない」
遊佐 みなき
『そう。小比類巻さんも、普通なら信じないだろ』
小比類巻 阿太郎
「ええ……」
小比類巻 阿太郎
ため息交じりに呻く。頭がまだついていかない。
小比類巻 阿太郎
今日一日のことを思い返す。銃で撃たれたこと。足芝が焼かれたありさま。
小比類巻 阿太郎
それに何より、魔女の言葉だ。
小比類巻 阿太郎
「……分かりました」
小比類巻 阿太郎
「つまり遊佐さんは、彼女が死ぬかもしれないうえで、オレが社会的な立場を保つために彼女を帰すべきか、ということを問うているわけですね」
遊佐 みなき
『そう。……酷なこと聞いて悪いね』
小比類巻 阿太郎
「なら、大丈夫です。そのまま彼女を確保しておいてください」
遊佐 みなき
『ん、……おっけ』
遊佐 みなき
と、みなきの声が届いたあなたの耳元。
GM
電話の向こうで。バタンッ、と激しい音。
GM
『遊佐さん、やばい、ごめんなさい』
GM
『あの子、逃げちゃった!』
遊佐 みなき
『はあ!?』
GM
にわかに騒がしくなる耳元。
小比類巻 阿太郎
「!」
蝶々の魔女
阿太郎の幸福『黒羽あまね』を破壊します。
宮間 燐光
電話の内容は聞こえないが、嫌な空気だけを感じている。
百希 星珠
「…………」
百希 星珠
「コヒル君」
足芝 木槿
「行ったほうが、いいかも」
足芝 木槿
*妨害します。
GM
では特技を出します。
GM
AST ランダム全特技表(2) > 頭部(9) > 予感
小比類巻 阿太郎
援護します
GM
阿太郎に関係を持っているのでコストは-1、達成値は援護で+1
足芝 木槿
興奮剤を使用します。
GM
ではさらに+2!
足芝 木槿
2D6+3>=9 (判定:投げる▲) (2D6+3>=9) > 6[1,5]+3 > 9 > 成功
GM
成功!
遊佐 みなき
『悪い、俺も追っかける。そっちもすぐ向かって』
遊佐 みなき
『GPSの情報抜けるようにしてあるから』
足芝 木槿
「まだ間に合う。……ていうか、間に合わせないと」
小比類巻 阿太郎
「了解です!」
遊佐 みなき
燐光のスマホに位置情報検索用のあれそれが送られてきます。
遊佐 みなき
狩人用のやつ。
足芝 木槿
立ち上がる。足は痛むがそこはそれ、アドレナリンで何とか。
小比類巻 阿太郎
言うが早いか、勝手に燐光のスマホを操作し始める。
足芝 木槿
「俺ある程度道わかるから」
百希 星珠
「コヒル君スマホスピーカーにしといて」
宮間 燐光
ホーム画面には大量のソシャゲ。
小比類巻 阿太郎
どれ? これか。
宮間 燐光
「はははははい一番左のとこに」
足芝 木槿
「なんか大きい車借りれます?」サロンの人に確認している。
GM
開くと、画面上を赤いピンが移動している。
宮間 燐光
よく使うものはホーム画面の一番端にまとめてあるスマホ。
GM
「あります、キー持ってきますね。下で待ってて」
小比類巻 阿太郎
えらい。
小比類巻 阿太郎
「はい!」
宮間 燐光
ちょっと右に行くといっぱいソシャゲがあって……
百希 星珠
同じアプリを受け取って確認し
百希 星珠
「アシバ君、僕のバイク使っていいから先に行ける?」
足芝 木槿
こちらもまた、自分のスマホで確認している。
百希 星珠
「道わかるんでしょ?」
足芝 木槿
「あ、まじ?ありがたいな」
小比類巻 阿太郎
「すいません、お願いします」
足芝 木槿
「じゃあそれで、……免許持ってるやつ他にいる?」
宮間 燐光
首を横に振る。
小比類巻 阿太郎
「普通車ならマニュアルでも行けます」
足芝 木槿
「宮間サンもってなさそ~(笑)」
百希 星珠
「ちょっと歩いたとこのパーキング、鍵はこれ。黒の大型だからすぐわかると思う。」
足芝 木槿
鍵を受け取る。
足芝 木槿
「じゃ、お先」
足芝 木槿
足早に、と言ってもたかが知れた速度でパーキングに向かった。
GM
バイクを飛ばせば、さほどの距離ではない。
足芝 木槿
配達で鍛えた道勘が唸る。
黒羽 あまね
ふわふわと歩いているあまねは、人目を気にしてはいるようですが……まあ狩人相手にはまったく意味がありませんね。
足芝 木槿
「えーっと、黒羽さん!」
足芝 木槿
かろうじて名前を覚えていた。声を張り上げて。
黒羽 あまね
急に呼ばれて、びく、と肩が跳ねる。
黒羽 あまね
「えっ、あっ……」 木槿を見て、ちょっと引いたふう。
足芝 木槿
バイクを停めて、すぐには降りずにメットを外す。
黒羽 あまね
「ど、どちらさまですか……?」
足芝 木槿
「小比類巻サンといっしょに居たでしょ」
足芝 木槿
「忘れちゃった?」
黒羽 あまね
「あっ……ああ……昼の……」
足芝 木槿
「そうそ。……どこ行くの。お家帰りたくなっちゃった?」
黒羽 あまね
「いえ……」 蝶が、と。曖昧に声が落ちる。
黒羽 あまね
一度止められたことを覚えている。
足芝 木槿
「小比類巻サンも、すぐこっち来ると思うから」
足芝 木槿
「とりあえず、ね。俺と待ってよ」
黒羽 あまね
不審げな目をされますが。
遊佐 みなき
「……黒羽さん!」
黒羽 あまね
「あ」
足芝 木槿
「あっ、遊佐サン」ひら、と手を振る。
遊佐 みなき
こちらもバイクで駆けつけてきました。ノーヘルですが。
足芝 木槿
「あっ、ノーヘルだ。違反違反」
足芝 木槿
「ひとまずなんとか間に合ってよかった」
遊佐 みなき
バイクふたつであまねの進路を塞ぐように停める。
遊佐 みなき
「黒羽さん、今外に出たらだめだと言ったよね」
黒羽 あまね
「…………」
足芝 木槿
監禁するわけにもいかないもんなあ、とか思いながらその様子を見る。
小比類巻 阿太郎
車が乗りつける。
小比類巻 阿太郎
「──黒羽さん!」
黒羽 あまね
「あたろーちゃん」
小比類巻 阿太郎
慌てた様子で、運転席から降りてくる。
小比類巻 阿太郎
ばたばたと黒羽の前まで来て、安堵するように大きなため息。
足芝 木槿
「……はあ~……」全員の到着に、いくらか安堵して。
百希 星珠
「お疲れ様。間に合ってよかったね」
足芝 木槿
「百希サン、バイク返していい?これおっもい、足死ぬ」
百希 星珠
「うん」
小比類巻 阿太郎
「よかった……」
黒羽 あまね
「……ごめんね、あたろーちゃん」
遊佐 みなき
こっちもこっちで、間に合ったことに安堵の息。
小比類巻 阿太郎
「いや…………」
小比類巻 阿太郎
息をついて、かぶりを振る。
宮間 燐光
車の中から皆の様子を見て、間に合った様子にふへぇ~っと息を吐いている。
小比類巻 阿太郎
「……」
小比類巻 阿太郎
言葉を続けようとして、ふと言葉を失った。
小比類巻 阿太郎
「…………黒羽さんの」
小比類巻 阿太郎
「願い事、って──秘密なんだったっけ」
黒羽 あまね
「…………」
小比類巻 阿太郎
「ほら、もし、オレに叶えられることなら」
小比類巻 阿太郎
「蝶に頼らなくても……」
黒羽 あまね
「…………」 少し笑う。
小比類巻 阿太郎
「……あんま、軽々しく言えることじゃ、なかったかな」
黒羽 あまね
「……ふふ。あたろーちゃんて、ほんと、いい人」
小比類巻 阿太郎
「人並みだよ」
小比類巻 阿太郎
黒羽さんは特別だよ、という言葉をさすがに飲み込んだ。
黒羽 あまね
「ふふふ」
小比類巻 阿太郎
「……あの蝶が、魅力的なのは分かるけど」
小比類巻 阿太郎
「もうしばらく、遊佐さんのところで待っていてもらえるかな」
黒羽 あまね
「……あたろーちゃんが、そう言うなら……」
小比類巻 阿太郎
「……こんな大騒ぎになってすまない」
小比類巻 阿太郎
「今度、ちゃんと何か埋め合わせをするよ」
黒羽 あまね
「うん。なんか考えとく」
遊佐 みなき
「小比類巻さん。黒羽さんに、今のうちに家、連絡させといて。俺から言っても困らせちゃうから」
遊佐 みなき
こそっと。
小比類巻 阿太郎
「…ああ、そうですね。オレから言います」
遊佐 みなき
「うん。ごめん」
小比類巻 阿太郎
「いえ。……ありがとうございます」
小比類巻 阿太郎
「……俺にとっては、彼女は大切な教え子ですから」
遊佐 みなき
「だろーね。大丈夫。人員増やすわ」
小比類巻 阿太郎
「お手数をおかけします」
遊佐 みなき
「ま、狩人って言っても、できること少ないからな。できることはやっとく、ってだけ」
小比類巻 阿太郎
「……はい」
遊佐 みなき
「あんたもそういうふうになる。ていうか、ならないと、困るんだ」
遊佐 みなき
「守れるものは少ないかもしれねえけど」
GM
そんなこんなしているうちに、まつげの長い女子が二人駆けてきます。
GM
「あっ、あまねちゃんつかまえられたんですね、よかった~……」
小比類巻 阿太郎
まつげが長いな……
遊佐 みなき
「お前ら、とりあえず黒羽さん連れてって」
GM
「はあい」
小比類巻 阿太郎
「あ、黒羽さん」
黒羽 あまね
「ん」
小比類巻 阿太郎
「時間が時間だから、親御さんに連絡した方がいいよ」
小比類巻 阿太郎
「……蝶、気になって帰るどころじゃないだろうからさ」
黒羽 あまね
「……うん。わかった」
遊佐 みなき
「……黒羽さん、あとで小比類巻さん迎えに行かせるな。まあ、どんだけ遅くても明日」
黒羽 あまね
「はい。……じゃ、あたろーちゃん、待ってるね」
小比類巻 阿太郎
「うん」
GM
そうして、美麗派の子たちに連れられてあまねが去っていきます。
遊佐 みなき
「……いや、まじでごめんな。これは俺が悪い」
小比類巻 阿太郎
「いいえ……」
足芝 木槿
「間に合ったんだからノーカンノーカン」
小比類巻 阿太郎
「……この街で、蝶を追って消えてる人はたくさんいて、止められない」
小比類巻 阿太郎
「彼女を助けてもらって、感謝してます」
百希 星珠
「だってさ」
宮間 燐光
「……」こうやって一人止める間にも、気づかない人間が何人も消えているんだろうな、と車内でぼんやり思う。
遊佐 みなき
「……おっけ。……ただまあ、早いとこケリを付けないといつまでもは無理だ」
小比類巻 阿太郎
「分かってます」
遊佐 みなき
「花、増えてるからな。町中呑まれる前になんとか」
足芝 木槿
「時間、ないねえ」
遊佐 みなき
「今夜がヤマだな。怪我人も出てるし、時間掛ければ掛けただけ狩人は不利だ」
百希 星珠
「うん」
宮間 燐光
「は、はい……」
小比類巻 阿太郎
「……」
小比類巻 阿太郎
懐の注射器セットに手を当てている。
遊佐 みなき
「黒羽さんがとりあえず一旦は納得したみたいだし、しばらく俺もついてくわ」
GM
ではデータを処理していきます。
GM
まず、妨害を行った木槿は、関係深度によるコスト減を含め、テンションが+5。
援護を行った阿太郎のテンションが+3です。
木槿と阿太郎は、それぞれ激情を1つ獲得。
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 17 → 20
[ 足芝 木槿 ] テンション : 8 → 13
蝶々の魔女
狩人の妨害が成功したため、魔女は『不労の罪』を発動。
次の魔女の行動まで、すべての判定に-2修正。
[ 蝶々の魔女 ] テンション : 15 → 16
GM
妨害が成功したので、阿太郎から木槿への関係深度が1増えます。
GM
感謝が2になりますね。
GM
では、このシーンは以上です。