GM
IST 先制判定指定特技表(2) > 《地位/社会9》
小比類巻 阿太郎
2D6>=6 (判定:笑う) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
宮間 燐光
2D6>=6 (判定:騙す) (2D6>=6) > 7[2,5] > 7 > 成功
足芝 木槿
2D6>=11 (判定:投げる▲) (2D6>=11) > 5[1,4] > 5 > 失敗
小比類巻 阿太郎
2D6>=7 (判定:逸らす) (2D6>=7) > 7[1,6] > 7 > 成功
宮間 燐光
2D6>=6 (判定:振る) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
足芝 木槿
2D6>=7 (判定:這う) (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
宮間 燐光
2D6>=5 (判定:振る) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
宮間 燐光
1d6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
宮間 燐光
BRT 身体部位決定表(4) > 《利き脚》
蝶々の魔女
2d6>4 再起判定 (2D6>4) > 7[2,5] > 7 > 成功
宮間 燐光
人の形をしたパーツを落とすように、何度も何度も刀を振るう。
蝶々の魔女
群れ飛ぶ蝶の数は増え続ける。それは血だ。
[ 宮間 燐光 ] テンション : 29 → 30
GM
燐光のテンションがバースト。激情を1つ獲得。
宮間 燐光
足回りを奪うことにどれだけの意味があるのか、それは考えないことにした。
小比類巻 阿太郎
2D6>=5 (判定:撃つ) (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
小比類巻 阿太郎
BRT 身体部位決定表(7) > 《攻撃したキャラクターの任意》
蝶々の魔女
2d6>5 (2D6>5) > 7[3,4] > 7 > 成功
小比類巻 阿太郎
は、と気づいた瞬間には、さっきまでとは全く違う光景が広がっている。
小比類巻 阿太郎
星珠は斃れ、木槿は動かず、燐光だけがひとり気を吐いて魔女に切りかかっている。
小比類巻 阿太郎
手の中には、投擲用の注射器がまだ辛うじて、引っ掛かるように握られている。
小比類巻 阿太郎
燐光に足を切り裂かれた魔女へ向かって、言われたとおりに注射器を投擲する。
小比類巻 阿太郎
人間には決して打ってはいけないような薬品が、魔女に注入される。
蝶々の魔女
この世ならざる獣にすら通る針が、肌を貫く。
小比類巻 阿太郎
どれぐらい自分は意識を失っていた? 手が震えている。
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 23 → 29
『標本製作者』千崎 ひじり
基本攻撃。対象は阿太郎
『標本製作者』千崎 ひじり
2d6>=9 (2D6>=9) > 7[1,6] > 7 > 失敗
『標本製作者』千崎 ひじり
「すごいもん投げるね」
小比類巻 阿太郎
気軽にかけられた声の方へ視線を向けるが、答える余裕はない。
『標本製作者』千崎 ひじり
「そういうの、自分で引かない?」
小比類巻 阿太郎
どういう観点からの発言なのか一瞬取れない。脳の動きが鈍い。
宮間 燐光
「……!小比類巻さん、気がついたんですね……」
宮間 燐光
ぜえぜえと息を切らし、それでも刀を構えたまま。
小比類巻 阿太郎
大丈夫ですか、とも、何があったんですか、とも聞けない。
宮間 燐光
「……百希さんがやられました、足芝さんも、かなり」
宮間 燐光
「だ、だから……小比類巻さん、小比類巻さんにも頑張ってもらわなきゃいけません」
百希 星珠
血を流し、倒れている。
もはや口を開く力もない。
宮間 燐光
「……この蝶のせいで動けなくなったりするんですけど、……どうしようもないです。気合でなんとかしろとしか言いようがない……」
足芝 木槿
燐光の言葉の通り、そちらに目を向ける余裕もない。
重くのしかかる疲労と倦怠に、それでもトーチを握りしめてゆらりと立つばかり。
宮間 燐光
逃げて下さいとも言えなかった。この状況で頭数が1人でも減るのは、自分の死を意味しているように思えたからだ。
蝶々の魔女
「頑張らなくたって、花苑は叶えてくれるわ」
蝶々の魔女
花苑の花が伸び上がり、花輪が編み上がる。
蝶々の魔女
2D6>=5 (判定:捕らえる) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
蝶々の魔女
1d6+10+2 (1D6+10+2) > 4[4]+10+2 > 16
蝶々の魔女
BRT 身体部位決定表(7) > 《攻撃したキャラクターの任意》
蝶々の魔女
BRT 身体部位決定表(3) > 《利き腕》
宮間 燐光
1d6>2 (1D6>2) > 2 > 失敗
蝶々の魔女
編まれた花輪を投げかける、あくまでもたおやかな腕。
蝶々の魔女
刀を構える腕を、ぎりっ、と締め上げる。
宮間 燐光
花輪に向かって刀を振ろうとしたときには、すでに両腕がキツく締め上げられ。
宮間 燐光
「……うるさい!こちとら29年頑張らずにやってきたんだ!」
宮間 燐光
「頑張らなきゃどうしようもないとこまで来ちゃったんだよこっちはぁ!」
蝶々の魔女
「頑張らなきゃどうしようもない、なんて」
[ 蝶々の魔女 ] テンション : 41 → 42
GM
IST 先制判定指定特技表(4) > 《人脈/環境7》
小比類巻 阿太郎
2D6>=8 (判定:逃げる) (2D6>=8) > 11[5,6] > 11 > 成功
宮間 燐光
2D6>=8 (判定:隠れる) (2D6>=8) > 7[2,5] > 7 > 失敗
足芝 木槿
2D6>=6 (判定:現れる) (2D6>=6) > 4[1,3] > 4 > 失敗
宮間 燐光
2D6>=9 (判定:歩く▲) (2D6>=9) > 9[4,5] > 9 > 成功
足芝 木槿
2D6>=7 (判定:這う) (2D6>=7) > 5[1,4] > 5 > 失敗
小比類巻 阿太郎
2D6>=7 (判定:逸らす) (2D6>=7) > 5[2,3] > 5 > 失敗
GM
先攻が行動済になったため、モンスターサイド。
『標本製作者』千崎 ひじり
2d6>=9 (2D6>=9) > 7[3,4] > 7 > 失敗
蝶々の魔女
続けて『魔女の呪い』、《捕らえる》を使用して燐光へ!
蝶々の魔女
2D6>=5 (判定:捕らえる) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
蝶々の魔女
2d6+2 (2D6+2) > 5[2,3]+2 > 7
蝶々の魔女
BRT 身体部位決定表(5) > 《消化器》
宮間 燐光
1d6>3 (1D6>3) > 5 > 成功
蝶々の魔女
頑張らなきゃならないなんて、そんな辛くて苦しいこと。
宮間 燐光
呪いの毒に蝕まれ、蹲ったまま血を吐く。
宮間 燐光
頑張りたくない、頑張ろうにも、体が冷えてしょうがない。
宮間 燐光
どうしてこんなことをしているんだろう?
宮間 燐光
2D6>=5 (判定:考えない) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
宮間 燐光
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
GM
この攻撃で部位はないですが、流血処理があるので1部位。身体部位決定表を振ります。
GM
BRT 身体部位決定表(7) > 《攻撃したキャラクターの任意》
GM
BRT 身体部位決定表(6) > 《感覚器》
蝶々の魔女
2d6>6 (2D6>6) > 9[4,5] > 9 > 成功
宮間 燐光
BRT 身体部位決定表(6) > 《感覚器》
GM
すでに潰れていますので、任意で選んでください。
蝶々の魔女
1d6>7 (1D6>7) > 6 > 失敗
宮間 燐光
両腕が痛い。わけがわからないぐらい痛い。口は血と蝶がついて気持ち悪い。
宮間 燐光
それでも立ち上がって、刀を持つしか、俺にできることはない。そうしなければ本当に、俺はどうしようもないまま終わってしまう。
宮間 燐光
構える事もできずに、ただ握って、身体を捻って無理やりに振る。
蝶々の魔女
そうして振るわれる暴力に、翅の弾ける音がする。
宮間 燐光
マジで!!!マジで腕が痛い!!!もう、もう、無理かも。これは、無理かも。――そう思った時に、音を聴く。
宮間 燐光
ひ、ひ、と音を立てて無理やり息を吸う。
足芝 木槿
重くのしかかる倦怠の中にその声を聞くーーうなずく。
小比類巻 阿太郎
茫洋とした視線の焦点が、わずかに合う。
GM
IST 先制判定指定特技表(5) > 《退路/環境11》
小比類巻 阿太郎
2D6>=5 (判定:逃げる) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
宮間 燐光
2D6>=8 (判定:歩く▲) (2D6>=8) > 9[3,6] > 9 > 成功
足芝 木槿
2D6>=7 (判定:這う) (2D6>=7) > 4[1,3] > 4 > 失敗
宮間 燐光
2D6>=9 (判定:歩く▲) (2D6>=9) > 5[2,3] > 5 > 失敗
小比類巻 阿太郎
2D6>=7 (判定:逸らす) (2D6>=7) > 7[3,4] > 7 > 成功
足芝 木槿
2D6>=7 (判定:這う) (2D6>=7) > 4[1,3] > 4 > 失敗
宮間 燐光
2人にそう告げた後、蝶に集られて倒れ伏す。
小比類巻 阿太郎
2D6>=5 (判定:隠れる) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
小比類巻 阿太郎
1d6+3 (1D6+3) > 4[4]+3 > 7
小比類巻 阿太郎
倒れ、あるいは動かなくなった三人を横目に、銃を持つ男の姿が目に入る。
小比類巻 阿太郎
銃の構え方はさまになっていなかったが、それでも弾の当たりどころが悪ければ人ならば死ぬ可能性もある。
小比類巻 阿太郎
注射器を投げるか迷って、さすがにやめた。
小比類巻 阿太郎
立ち尽くす木槿の陰に隠れるようにして動き、男に向かって跳びだしていく。
小比類巻 阿太郎
奪い取って、思い切り遠くへ放り投げる。
小比類巻 阿太郎
息をつきながら、懐から注射器を取り出した。
『標本製作者』千崎 ひじり
「ちょうちょさん……」
『標本製作者』千崎 ひじり
どん、と阿太郎に向かっていく。
小比類巻 阿太郎
咄嗟に、注射器の針が刺さらないように腕を広げる。
『標本製作者』千崎 ひじり
ほとんど、ただ体当たりするように。
『標本製作者』千崎 ひじり
そうして、注射器を持つ腕に取りすがる。
小比類巻 阿太郎
ばか野郎、という罵倒が途中で止まる。注射器を奪われまいと手を動かす。
『標本製作者』千崎 ひじり
奪うまでもなく、その太い針へと突き刺さりにいく。
小比類巻 阿太郎
人が死ぬ量の薬物なのだ。奪われたらこちらが刺される可能性もある。
『標本製作者』千崎 ひじり
掠めただけで、十分に人は倒れる。
小比類巻 阿太郎
注射器本体は頑丈に作られていて、割れはしない。
『標本製作者』千崎 ひじり
叩きつけられた注射器の傍らに、どさりと倒れる。
小比類巻 阿太郎
獣が死に至るような薬剤を花苑にぶちまける。
小比類巻 阿太郎
男は動かない。死んだ? 分からない。
小比類巻 阿太郎
生死を確かめたり、救命したりする暇はない。
小比類巻 阿太郎
殺したかもしれない。殺されたかもしれない。
小比類巻 阿太郎
緊張で胃が引っくり返り、動かなくなった男を退けて這い出す。
蝶々の魔女
『魔女の呪い』、対象は阿太郎。指定特技は《考えない》。
蝶々の魔女
2D6>=5 (判定:考えない) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
蝶々の魔女
2d6+2 (2D6+2) > 4[2,2]+2 > 6
小比類巻 阿太郎
2D6-2>=7 (判定:見る) (2D6-2>=7) > 8[3,5]-2 > 6 > 失敗
[ 小比類巻 阿太郎 ] 部位ダメージ : 0 → 1
小比類巻 阿太郎
1d6>1 再起判定 (1D6>1) > 3 > 成功
蝶々の魔女
BRT 身体部位決定表(5) > 《消化器》
[ 小比類巻 阿太郎 ] テンション : 29 → 30
GM
阿太郎のテンションがバースト。激情を1獲得。
蝶々の魔女
声はもはや、ひとの声と、虫の羽撃きとの境を漂っている。
蝶々の魔女
そのまま、それを倒した阿太郎への呪いとして響く。
小比類巻 阿太郎
こみ上げた気持ちの悪さに従って、吐く。
GM
Choice[呼吸器,消化器,逆脚] (choice[呼吸器,消化器,逆脚]) > 呼吸器
蝶々の魔女
1d6>8 (1D6>8) > 1 > 失敗
蝶々の魔女
蝶が、紅い蝶が、激しく羽撃いて、羽撃いて、羽撃いて……
小比類巻 阿太郎
逃げたのか、と一瞬、頭をよぎる。
足芝 木槿
重くのしかかっていた何かが解け、ようやく身体が動く。
百希 星珠
手の届かない場所に行ってしまう。また。
宮間 燐光
「…………ゔ……ぐ……」激痛に呻きながら立ち上がって、きらきらと舞い散るものを見る。
小比類巻 阿太郎
三人の方を見て、大丈夫ですか、と言いかけて、また噎せこむ。
小比類巻 阿太郎
ぼたぼたと血交じりのものを受け止めていた花苑も、もはや幻のごとく。
蝶々の魔女
輝くような花冠がひとつ、残されているばかり。
小比類巻 阿太郎
興奮剤を星珠さんにお渡ししておきます。
GM
星珠は背徳が破壊されていますので、修復判定も行います。
百希 星珠
視覚が、聴覚が、まともと言わずとも機能し始めたとき、戦いは既に終わっていて。
百希 星珠
魔女の散り際の美しさに手を伸ばしていた。
百希 星珠
魔女になって、世界を美しく作り変えて。
百希 星珠
現実、現在、その後も。
僕はなんとか生きていて。
百希 星珠
あのときと同じ様に、病室から窓の外を眺めている。
宮間 燐光
両腕にギブスを巻いてへにゃへにゃの顔をしている男。
足芝 木槿
利き脚を吊り上げられてぼんやりスマホをいじっている男。
百希 星珠
僕は、ひとりでは生きていなかっただろう
宮間 燐光
顔を上げて百希の方を向いた後、目を逸らしつつ気恥ずかしそうに笑った。
宮間 燐光
「ほんともう、死ぬかと思いました……」
百希 星珠
「無様でみっともないところを見られて」
足芝 木槿
こちらの声にはまだ、嗄れが残っている。
宮間 燐光
「でもアレすごかったですね、ラップ……ラップバトル……」
百希 星珠
「言霊には力が宿る……って、昔から言うでしょ」
宮間 燐光
ただものではない……という感想を抱いた。
足芝 木槿
「大活躍でしたよ。見直したもん。やべー男だね、宮間サン」
百希 星珠
ちゃんと全部見ていたわけではないけれど
宮間 燐光
「いやっはぁ……」照れて腕をもやっと動かそうとして
百希 星珠
「この世界に美しくないものなんて、必要ないと思ってた」
百希 星珠
「だから、全部消えてしまえばいいって」
GM
では、このあたりで修復判定を。
目標は破壊された《日常》です。
百希 星珠
2D6+2>=8 (判定:走る▲) (2D6+2>=8) > 6[3,3]+2 > 8 > 成功
GM
成功。では、星珠の背徳『美しき世界』は修復されます。
百希 星珠
「君が僕のことを嫌いでも、怖いと思っても仕方ないと思ってる」
百希 星珠
「外見や振る舞いだけで君を判断したことを」
百希 星珠
「美しくあろうと思う、君の振るった刃のように」
宮間 燐光
……自分はそう言われてもしかたがない人間ではあったし、実際に言われた時にはほんとうにひどい気持ちになって、今すぐ帰りたい消えたいこの人こわい、とも思った。
宮間 燐光
……けど、怖がらないでいい、好きにしていいと、そう言われて、……それほど怖い人ではないのかもしれないと、思った。
宮間 燐光
自分なんかが応援してるって上からすぎないかな?と口にしてから少し後悔した。
宮間 燐光
えへへ、とまた弱く笑って……百希の言葉に、頷いた。
小比類巻 阿太郎
「これ、お見舞いなんで、みんなで分けていただけると……」
小比類巻 阿太郎
大きな紙袋を持った男が病室に入ってくる。
足芝 木槿
「うんうん。一時はどうなるかと思ったけど」
小比類巻 阿太郎
「皆さんが指示してくれたおかげです」
小比類巻 阿太郎
「……ほとんど意識なかったですし……」
足芝 木槿
「俺も途中からほとんど意識なかったよ。なーんも覚えてない」
百希 星珠
「初めてであれなら才能あるんじゃない?」
小比類巻 阿太郎
「………でも、みんな、生きててよかった」
GM
かすかに笑いさざめく病室で。そしてやがては、その外で。
GM
やがて、まずはみなきが。
そしてそれを追うように、ぱらぱらと、病室からは人が減り。
遊佐 みなき
「ほら、あんなに褒められてたんだから気合い入れろ」
遊佐 みなき
あいも変わらず、トレーニングの日々を送らせている。
宮間 燐光
泣き言を全身で表現しつつも、体力は着々とついていった。
遊佐 みなき
刀を振るのも、以前に比べればずっとさまになるようになってきた。
宮間 燐光
その所作は魔女との戦いから、なおのこと。
宮間 燐光
「両腕折れると大変すぎるんですけど~!」
遊佐 みなき
「そりゃな。折れないに越したことねえけど」
宮間 燐光
「あんな痛いのはもうこりごりですよ~」
遊佐 みなき
「こないだ、まともに助けてやれなくて悪かったな」
遊佐 みなき
「前線、出られればよかったんだけどな」
宮間 燐光
「いえ、……」
……元はと言えば、自分の考えてしまった事が悪いのだから。
遊佐 みなき
「お前が死んだら申し訳立たねえなと思って」
宮間 燐光
百希さんが倒れた時とかもうパニック寸前だったし……
宮間 燐光
「もうほんと、生きててよかったですよ、みんな……」
宮間 燐光
一端刀を振るのをやめて、宮間の所持品である黒一色のリュックの方に向かっていく。
宮間 燐光
そうして取り出したのは、魔女の残した花輪。
宮間 燐光
美麗派の人間というのは、魔女の遺した物を集めるらしい。……この師匠もまた。
宮間 燐光
「魔女が居なくなっても残ってたんです」
宮間 燐光
「いるかなぁと思ってとりあえず持ってかえりました」
宮間 燐光
クシャっとしないように気を遣って持って帰った。
遊佐 みなき
燐光の手から、花輪をそっと受け取る。
遊佐 みなき
「このために狩人やってるんだよな~!」
宮間 燐光
遊佐さんがめっちゃ喜んでる。やった~。
遊佐 みなき
「あ、お前このあとなんか食いたいものある?」
宮間 燐光
おごってくれるんですか!?という期待の目。
宮間 燐光
なんだろう、何がいいかな……焼き肉?寿司?と考えたうち……
宮間 燐光
「そ、その……もしよかったら~そのおごりって~……」
宮間 燐光
「あと3人ぐらい増えてもよかったりしません?」
遊佐 みなき
「……まあいいだろ。今の俺はものすごく機嫌がいいからな!」
遊佐 みなき
「ただし、予定はお前がまとめろよな」
宮間 燐光
燐光にとって魔女よりも苦しく困難な戦いは……これからだ!
GM
夢幻に刃を振るって、ようやく戻ってきたもの。
GM
けれども、夢幻のかけらは、どこにでもあって。
足芝 木槿
マンスリーで借りていたマンションを引き払い、職場へも挨拶を済ませ。
これでもかと買い込んだもろもろの日用品を載せて車を走らせる。
足芝 木槿
忌々しい蝶の姿は嘘のようになくなって。
足芝 木槿
けれど全てが元の通りとはいかないだろう。
証拠にアクセルを踏む足は引き攣れたような痛みを残しまま。
足芝 木槿
深い山間に、古びた小さな看板が見えてくる。
足芝 木槿
家の風体だけは、なんとか保ったままの木造建築の敷地。
自分で敷き詰めた砂利を鳴らして車を滑り込ませる。
足芝 木槿
防犯意識というものがまるでないような鍵を回して、
擦り硝子の嵌まった玄関の引き戸をを開けて。
足芝 木槿
まずはブレーカーを上げて、ガス栓を開けるところから、暮らしを取り戻さなければならない。
足芝 木槿
これが木槿の手にあの日からただひとつ残っているもので。
足芝 木槿
これからもおそらくは、そうあり続ける。
足芝 木槿
一段落して、スマホを見る。
ハンターたちの連絡のために作ったグループチャットが動いている。
みなどうにか無事に退院して、生活に戻っていったらしい。
足芝 木槿
『日にちいつでもいける、合わせるよ』とだけ、返信しておいた。
足芝 木槿
いつでも行ける。街へは、車を少し走らせればいい。
足芝 木槿
なにも世界がすべて終わったわけではないのだから、いつでも。
GM
それでも繋がるものがあり、そこからもたらされるものがあり。
GM
世界の裏側を覗いた後、あなたは、日常に戻る。
GM
しかしその中に、あの日のことは消えずにある。
GM
それは例えば、傍から見れば何の集まりだかわからない飲み会とか。
GM
そのまま持っとけと言われた、ケースの中の注射器だとか。
小比類巻 阿太郎
ほかの四人と違って自分は大した怪我もなく入院はしなかったし。
小比類巻 阿太郎
黒羽さんの帰宅が遅くなったことについても、それはもちろんご両親はいい顔をしなかったろうけど──
小比類巻 阿太郎
問題にはなっていない。例えば、この手の中にある注射器が、単純所持しているだけで犯罪であることだとか……
小比類巻 阿太郎
そればかりではなく、自分がこの注射器をもってして、人を殺したのにもかかわらず。
小比類巻 阿太郎
ひじりと呼ばれていた青年。フォロワーと呼ばれる魔女の協力者。
小比類巻 阿太郎
殺すつもりはなかった、とか、こちらが殺されるかもしれなかった、とか。
小比類巻 阿太郎
正当化する言い訳は無数に浮かび、事実、彼の死はみなきの手によってもみ消されて。
小比類巻 阿太郎
彼が死んだ、という事実と、自分が殺した、という手応えだけが残っている。
小比類巻 阿太郎
夜が明けて、最初の出勤日は念のための通院で休んだけれど、あとはいつも通りだ。
小比類巻 阿太郎
学校に出れば、だれもオレが人殺しをしたなどと思ってない。
小比類巻 阿太郎
生徒はいつも通り、オレの授業は聞き流している。
小比類巻 阿太郎
ともかくそういう風にして、変わらない生活が戻ってきた。
小比類巻 阿太郎
上に挙げたような、多少の変化を除いて。
小比類巻 阿太郎
暇潰しに覗いていたスマートフォンをポケットに入れて、笑顔を向ける。
小比類巻 阿太郎
「こっちこそ、埋め合わせが遅くなって悪かったね。ちょっとバタバタしてて」
黒羽 あまね
「それでもいいくらい、いいやつを予約してあるからね」
黒羽 あまね
わりとお高めのアフタヌーンティーです。
小比類巻 阿太郎
「いいね。それじゃ、早速行こうか」
小比類巻 阿太郎
「オレ、ちょっと道が怪しいな……」
黒羽 あまね
片手のスマホを時折ちらりと見ながら、迷う様子もなく歩いていきます。
小比類巻 阿太郎
その彼女に、大人しくついていく。
GM
やがて、ちりん、と涼しいベルの鳴る扉を開けて。
GM
あの日あまねを連れて行った、まつげの長い女子の声。
小比類巻 阿太郎
あの日のことが夢幻でなかったと、これも証明するもののひとつ。
小比類巻 阿太郎
……思い出すたびに、胸焼けするような気分になるけれども。
黒羽 あまね
「ここ、紅茶がすごいイイトコのやつなんだって」
小比類巻 阿太郎
「……ほんとだ。産地とか茶葉の名前が書いてあるな」
黒羽 あまね
「わかんなかったらオススメを淹れてくれるって」
黒羽 あまね
「なんか、あの、この間の……遊佐さん?は詳しいらしいよ」
小比類巻 阿太郎
「蝶々も、あれからすっかり見なくなった」
小比類巻 阿太郎
その元凶が消えるところを目の前で見たけれど。
小比類巻 阿太郎
黒羽さんも見たあの魔女を殺す現場に居合わせたとは、まさか言えるはずもない。
黒羽 あまね
あまねに魔女の影響はすでになく、ただ、過ぎ去った噂としてしか覚えてはいない。
小比類巻 阿太郎
あんなに熱心に、憑かれたように蝶々を追っていたのがうそのように。
黒羽 あまね
ただ、夢のような、幻のような。けれど、現に繋がっている、奇妙な記憶。
小比類巻 阿太郎
彼女の願い事が結局何だったのかは、そういえば聞き出せずじまいだったな。
小比類巻 阿太郎
好奇心はあるけれど、教えてくれるようなことでもないのだろう。
小比類巻 阿太郎
……自分が人の言えないような願いを持っている手前、そのへん無理に聞き出そうとも思わないし。
小比類巻 阿太郎
「とにかく、なんでも好きなものを頼んでくれ」
黒羽 あまね
「ふふっ。とりあえず、これから三段のケーキスタンドが来ることになってまーす」
小比類巻 阿太郎
あのSNSでたまに流れてくるやつだ。
小比類巻 阿太郎
楽しそうに話す黒羽さんに、うんうんと相槌を打つ。
小比類巻 阿太郎
「それじゃ、それに合うおすすめの紅茶を……」
黒羽 あまね
「あ、わたしもおすすめのやつにしてもらおっと」
小比類巻 阿太郎
「このメニュー、図鑑みたいに詳細で、見てるだけで圧倒される」
小比類巻 阿太郎
「今度授業で話に出してみようかな……」
GM
そうこうするうち、三段のケーキスタンドがテーブルに。
黒羽 あまね
テーブルの全景から、可愛いケーキのアップまで、数枚。
黒羽 あまね
「スコーン食べるの下手でも内緒ですよ」
小比類巻 阿太郎
「オレは食べるの初めてだよ。下手かも」
黒羽 あまね
「けっこうぽろぽろするからな~、スコーン」
黒羽 あまね
「うん。適当に割って、ジャムとクロテッドクリームを乗っけて……」
小比類巻 阿太郎
何かがひとつ間違えていたら、たぶん失われていた。
小比類巻 阿太郎
彼女を家に帰すのか、それとも留めておくのか、自分が選べ、と彼は言った。
小比類巻 阿太郎
大切なものが、誰にも守られてはいないことを知ってしまった。
小比類巻 阿太郎
その言葉を、持っておけと言われた注射器の存在とともに、もう忘れることはないだろう。
小比類巻 阿太郎
彼女を守ることができた。そうして、日常に戻っていく。
小比類巻 阿太郎
けれど、元の日常の裏には、別の貌がある。
小比類巻 阿太郎
それと向き合いながら、この先を生きてゆく。
GM
守れることを。守りたいと、そう思えることを。
GM
蝶々が呼ぶのはだあれ?
つらく、かなしく、せつないあなた。