神崎ミキ
プランは、
・前哨戦 フォロワーを一体潰す
・前哨戦 血を削る
・交流
のどれか。
神崎ミキ
狩猟で相手の支配力を削るのはまだだ……。
神崎ミキ
ここは焦らず交流し、的確な連携をしていくべきだろう。
神崎ミキ
ST シーン表(12) > 高い塔の上。都市を一望できる。
神崎ミキ
では、街を一望できる、高い建物に登っていきます。
神崎ミキ
当然のように従業員しか通れない通用口などを通っていきます。二人で。
神崎ミキ
人の行き交う街を、高いところから見下ろしています。二人で。
神崎ミキ
「古河あやめさん。あなたもこの街を守護してきたと聞きました」
古河あやめ
「はい……狩人になってからは、ずっと」
古河あやめ
「あの魔女……エンパープルの言った通りです」
古河あやめ
「……わたしは、かつて、魔女の誘惑に負けてしまったことがあります」
古河あやめ
「……そのときのわたしは、ただの一般人でした。それから、さんくちゅありに保護されて……狩人になる、と決めるのに、時間はかかりませんでした」
神崎ミキ
「怪物と対峙するものは、まず、怪物を知ることになる……」
神崎ミキ
「この平和に見える都市のなかで、その怪物との遭遇を……まずは犠牲者という形で果たしたということですか……」
古河あやめ
「……そうですね。あのときのわたしは……」
古河あやめ
「ほんとうに、弱くて、愚かだった。わたしが、弱かったせいで……」
古河あやめ
「あのあたりに、わたしの家があったんです」
古河あやめ
「わたしは、その日……妹と喧嘩をして、学校からの帰り道、家に帰りたくない、と思ってしまいました」
古河あやめ
「そうしたら、あのエンパープルのように……やさしいほほえみをたたえた女の人が現れて、わたしに、その願いを叶えてあげる、と」
古河あやめ
「わたしは、……その甘言に、乗ってしまいました」
神崎ミキ
「その誘惑を打ち払うことは、狩人ではない者にとって不可能に等しい」
神崎ミキ
魔女狩人にそれを諭すなど、釈迦に説法ですね……。
古河あやめ
「あなたはわたしの友人と、同じことを言うんですね……」
古河あやめ
「はい。つかさちゃんと言って…… 身寄りのない私には、友人でありながら、姉のような人……という感じもします」
古河あやめ
「この前の満月の夜にした怪我が、まだ治りきっていなくて……心配、です」
古河あやめ
「……今のわたしの、守りたいものの、ひとつです」
神崎ミキ
「すべての狩人は、相応の理由があります」
神崎ミキ
「いつ死ぬともわからない戦いにその身を置く理由」
神崎ミキ
「そのつかささんが、あなたの理由であり、幸福なのですね……」
神崎ミキ
そしてモンスターは、その幸福を常に脅かす。
古河あやめ
「ミキちゃんは、コーヒーは飲めますか?」
神崎ミキ
「コーヒー? ええ、普段は紅茶を嗜みますが……」
神崎ミキ
カフェインは、+2の修正がつくので……。
古河あやめ
保温性のある水筒から、コーヒーを注いで渡す。
古河あやめ
「つかさちゃんが持たせてくれたもののひとつです。どうぞ」
神崎ミキ
「……さんくちゅありの方は、不思議ですね」
神崎ミキ
「普段は、同じヴァンデルガルデや、警察組織、曙光騎士団など……そうした、専門色の強い方々と戦うことが多いものですから」
神崎ミキ
無駄に高いところにいるので、無駄に寒いです。
古河あやめ
「新鮮……ですか。それは、わたしも感じてます」
古河あやめ
「ヴァンデルガルデの人と一緒に、仕事をするのははじめてなので……」
古河あやめ
「最初はああは言いました、し……それは、本心でもあるんですけど……でも、仲良くしたいな、って、思います」
古河あやめ
「ミキちゃんは、当然ですが、さんくちゅありの人とは違いますね」
古河あやめ
「わたしとそう年は変わらなそうなのに、きりっとしてます……」
神崎ミキ
「どうしても格式張ってしまいますね。そのように育ったものですから……」
古河あやめ
「半吸血鬼というのは、どういう感じなんでしょうか……?」
古河あやめ
「棺桶に入って寝たりするんでしょうか……?」
神崎ミキ
「日光には敏感なので、日焼け止めは欠かせないですね……」
神崎ミキ
いまも、いい感じに影になるところで街を見てます。
古河あやめ
「わたしもこうなる前は、二段ベットで寝てました。……そんなに上質なものでは、ないですが」
神崎ミキ
「鮮血を見ると、相応の衝動が湧きますね」
古河あやめ
「じゃあ、あんまり血を流さないように頑張らなきゃですね……」
神崎ミキ
「それは僕の前に限らず、いつでもそうなのでは……」
神崎ミキ
己の影に手を突っ込み、重たい鎖を引きずり出す。
古河あやめ
「わたしは杭なので……人目が気になりますね」
古河あやめ
「欲張って大きいものを抜いてきてしまったし……」
古河あやめ
「もう少し、細いものにしておけばよかったかも……」
古河あやめ
「それに……杭を扱うには、もう少し筋力があれば、と思うこともあります」
古河あやめ
「どれだけ鍛えても、あまり力がつかないので……技量でカバー、しているのですが」
神崎ミキ
キャラクターシートにはパワー! って書いてある。
神崎ミキ
「それでもここまで戦い抜いてきたのだから、大したものです」
古河あやめ
「……でも、これではまだ、足りないんです」
古河あやめ
「わたしにもっと、力があれば……エンパープルが、人を殺す前に、なんとかできたかもしれません」
古河あやめ
「いままでに受けた、他の仕事だって……そうです」
神崎ミキ
「……僕たち狩人の力は、いつだって足りないものです」
神崎ミキ
「誰一人とりこぼすことなく守ることは難しい」
古河あやめ
「焦る……わたし、焦ってるのかな……」
神崎ミキ
焦らずレベル4になると、常識という超強いアビリティがゲットできるのです……。
神崎ミキ
「僕が半吸血鬼であることも、これは、正しいことだとは……思いません」
神崎ミキ
「ヴァンデルガルデ家は、吸血鬼狩人として、半吸血鬼を作り、育てている」
神崎ミキ
「これは……人の道に反した、魔の方法です」
古河あやめ
「……ミキちゃん自身も、そう思うんですね……」
古河あやめ
「正直なところ、ヴァンデルガルデ家と聞いて身構えたんですが……」
古河あやめ
「ミキちゃんが、わたしと、あまり変わらない、やさしそうなひとで、よかったです」
GM
AST ランダム全特技表(2) > 頭部(2) > 聴く
神崎ミキ
*興奮剤を使用! 締めるから判定するぞ。
神崎ミキ
2D6+2>=6 (判定:締める▲) (2D6+2>=6) > 7[3,4]+2 > 9 > 成功
神崎ミキ
仮に、もし、すべてのモンスターを斃すことができたなら。
神崎ミキ
次はすべての半吸血鬼が死ぬべきときだろう。
神崎ミキ
「僕も、共に戦うのがあなたでよかったです」
古河あやめ
では属性の名前を、『仲良くなりたい』に変更します。
GM
真昼の光の中に、ただ戦いのさなかには交わすことのできない言葉がある。
GM
夜の中に隠されるものと、夜の中で露わになるもの。
古河あやめ
*前哨戦します。対象は『下女』倉骨ミナ
GM
ランダム特技ですね。打撃力がプラス補正に付きます。
GM
AST ランダム全特技表(3) > 腕部(8) > 刺す
古河あやめ
2D6+2>=5 (判定:刺す) (2D6+2>=5) > 3[1,2]+2 > 5 > 成功
GM
魔女も吸血鬼も、力の楔としての支配力を持ち、
古河あやめ
ST シーン表(6) > 普通の道端。様々な人が道を行き交う。
古河あやめ
杭の入ったリュックサックを背負って、道行く人々を観察する。
古河あやめ
「魔女の味方が、普通の人間だとしたら、どうしますか?」
神崎ミキ
「力を分け与えられた者も多く、モンスターを殺してもその力が残り、犯罪を行うものもいる」
神崎ミキ
「それに、一度でもモンスターの側につけば、また別のモンスターの手下になる傾向は明らかに強い」
神崎ミキ
「そして、そのすべてを監禁し、留置するような余力もない」
古河あやめ
「わたしは……気持ちの上では、あまり、殺したくありません」
古河あやめ
「さんくちゅありの中には、そういう人たちも、また、被害者だと、考える子もいます」
古河あやめ
「……ですから、わたしはこういう時、思います」
古河あやめ
「人間じゃなければいいのになって……」
神崎ミキ
「そうしたときに、一切の躊躇なく殺す訓練を受けています」
神崎ミキ
「半吸血鬼の血もまた、そうした暴力に対する歯止めというものを取り払うのに役立っているでしょうね」
神崎ミキ
「あなたのその良心は、それこそ、護られるべき価値でもあります」
GM
貴方がたの目に、普通の人々が行き過ぎ、行き過ぎ、行き過ぎていく……
GM
紫色のリボンで髪をまとめたその女の目は、どこか、現実ではない場所を見ているようで。
神崎ミキ
人混みに姿を消し、路地を駆け、先回りをする。
古河あやめ
紫色のリボンの女の背を追い、挟み撃ちにする。
『下女』倉骨ミナ
それはほとんど、声というよりも、奇妙な振動。
古河あやめ
「あなたは……エンパープルの手のものですね」
『下女』倉骨ミナ
「エンパープルさま、……そう、ごしゅじん、さま」
『下女』倉骨ミナ
なんらかの軋みが、女の視線を定めさせ。
古河あやめ
杭を持ち直し、こちらに向かって走る相手の体の真ん中に、打ち込む。
『下女』倉骨ミナ
過たず打ち込まれた杭に、血が吹き出す……かと、思いきや。
『下女』倉骨ミナ
紫色の蜘蛛が、服一枚を残して無数に散らばっていく。
GM
『下女』倉骨ミナは、Lv.3カード使いでした。
古河あやめ
「すみません……残された時間は、少ないというのに……」
GM
それでも、エンパープルの力の一端ではあった。
神崎ミキ
「ただただ、僕達はできる限りのことをするまでです」
GM
*メインフェイズ 第1サイクル エンパープル
GM
何せ今は昼日中、吸血鬼の出歩くはずのない時間。
エンパープル
日傘を差した女が、路地裏を歩いている。
エンパープル
「それは、わたくしの十八番よ、狩人さん」
エンパープル
エンパープルから、血のにおいが漂う。
エンパープル
たららっ、とアスファルトに血が跳ねて、
エンパープル
「ねえ。わたくし、知っているわ。あやめちゃん」
エンパープル
「それがどういう意味なのか……それがどういう場所なのか」
エンパープル
「お願い事、叶えてもらったことがあるでしょう?」
古河あやめ
「違う。あんなのは……叶ったなんて、言わない」
古河あやめ
「わたしは、あんなこと、望んでない……!」
エンパープル
「叶ったということは、望んだということ」
古河あやめ
エンパープルの腹に、杭を突き立てようとする。
エンパープル
「ほらほら、人生で二回もお願い事が叶う機会があるなんて、めったにないことよ!」
古河あやめ
「わたしは……家に帰りたくない、って思っただけ……」
エンパープル
冷え切った指先が、あやめの手の甲に這う。
エンパープル
その冷たさが、この女の在りようを伝える。
古河あやめ
「一日とか、すこし……家から、離れてみたかっただけ、だったの……」
古河あやめ
「みんな、いなくなればいいなんて、願ったわけじゃないのに……!」
古河あやめ
「あなたが願いを叶えても、なにも、素敵なことなんて、起きない。あるのは、かなしいことばっかり……!」
古河あやめ
杭を掴む手の力が、どんどん失われていく。
エンパープル
「あのときも、今も、これからも……」
エンパープル
サバトを使用。古河あやめの背徳「力への憧れ」を破壊します。
GM
レベル5のサバトは【血量】消費6、コスト上昇5、マイナス修正5。
[ エンパープル ] 血量 : 15 → 9
GM
では、あやめの背徳は破壊されます。伴って、あやめの耐久力が1減少。
GM
また、自信に部位ダメージ。エンパープルへの関係深度が1上昇。
[ 古河あやめ ] 耐久力 : 7 → 6
[ 古河あやめ ] 部位ダメージ : 0 → 1
古河あやめ
「みんなよりも、ずっとずっと、強くなりたい……」
古河あやめ
「そうしたら……みんなを、守れる……」
古河あやめ
「みんなを、幸せに、してあげられる……」
エンパープル
手の甲を撫でる指先が、あやめの頬に伸びる。
エンパープル
細く、冷たく、優しげな指先が頬を包んで、
エンパープル
エンパープルは、その牙で自分のくちびるに傷をつけ。
エンパープル
あやめの口腔に、冷たい血が流れ込む。
エンパープル
モンスターの血肉を身体に取り込むことが、どういうことか。
エンパープル
血はとめどなく、あやめの求めるだけ与えられて。
エンパープル
冷たい血が、喉の奥から、胸から、腹の底から、氷のように温度を奪っていく。
GM
そして、新たに、何かが身体の内側に生まれ出る。
古河あやめ
地面よりもなによりも、自分の肌が冷たく感じられる。
古河あやめ
靴やスキニー、パーカーを突き破って、黒くてらてらと光る棘がいくつも生える。
古河あやめ
口から涎をだらだらと垂らしながら、叫ぶ。
エンパープル
それをただ、優しげな表情で見下ろしている。
エンパープル
「新しい自分はどうかしら、あやめちゃん」
古河あやめ
動かしたこともないものを動かす感覚。いくつもの足が、ずるずると床を滑る。
エンパープル
「わたくしは、あやめちゃんが欲しいものをちょっぴりお裾分けしてさしあげただけよ」
古河あやめ
「わたしも……これで、ミキちゃんと同じ」
神崎ミキ
結界に対して、まったく手も足も出なかった。これが魔女の魔法。
神崎ミキ
モンスターの血肉を喰らい、その異形の力を己のものにした姿。
神崎ミキ
それは一つの手段だ。モンスターの狩人として、特別めずらしいものではない。
神崎ミキ
護られるべき何かが傷つき、それは永遠に失われた。
古河あやめ
「わたし……みんなに、しあわせになってほしくて……」
神崎ミキ
人間から離れれば離れるほどに、日常は遠ざかる。
古河あやめ
硬く鋭い棘が、神崎ミキの体を傷つける。
神崎ミキ
結界に対して、強引に干渉することは……おそらく出来た。
神崎ミキ
それをすれば、今後の戦闘に回すべき力が失われる……。
古河あやめ
蜘蛛の足が縋り、ミキの体により深く棘が食い込む。
古河あやめ
「つかさちゃんに、無事に帰ってくるって、約束したのに……」
古河あやめ
「こんな、怖くて……気持ち悪い、体になっちゃった……」
神崎ミキ
「……接触者であれば、コントロールできます」
神崎ミキ
「必要であれば、僕の知り合いの接触者を紹介します」
古河あやめ
目を閉じると、浮かぶ、大切なものの姿。
古河あやめ
きっと、わたしのことを、わたしだってわからない。
古河あやめ
化け物だって、言って、逃げ出すかもしれないな、と思った。
GM
狩人は失う。失い続ける。失い続けながら、戦うしかない。
GM
得たものがあっても、それは、何かを失うことと引き換えでしか。
古河あやめ
エンパープルの関係深度1、属性は『魔女』で
GM
*メインフェイズ 第1サイクル エンパープル追加行動
GM
裏路地に並んだエアコンの室外機が、低い唸りを上げて運転し続けている傍ら。
古河あやめ
「もう、大丈夫……だいぶ、しまえたし……?」まだ二本ほど出ている。
神崎ミキ
人目を避け、暗がりに逃れる。それが人ならざるものの生き方。
神崎ミキ
何かを隠し、人であるフリをして、紛れる。
古河あやめ
「狩人になれば……なにか、変わると思って……頑張り続けていたけど……」
古河あやめ
「またやられてしまうなんて、恥ずかしいです……」
神崎ミキ
「大切なものを護るために戦い、そして死んでいくしかないんです」
神崎ミキ
「あるいは、どこかで気が狂い、己を失うか……」
神崎ミキ
「狩人として生きるというのは、きっとそういうことなんでしょう」
古河あやめ
「わたしが失ったとき……あなたが、いてくれて、よかった……」
古河あやめ
「あのとき、わたしは……失った、はずなのに……」
古河あやめ
「なんだか、手に入れたような、気持ちにもなりました……」
古河あやめ
「……あなたが抱きしめてくれて、よかったです……」
神崎ミキ
その言葉を、言葉通りに受け止めることは出来ない。
古河あやめ
「ミキちゃんは、狩人として、間違っていません……」
GM
しかしこの狂気に満ちた夜の世界で、正しいこととはなんだろう。
GM
けれど、そうでないものは失われ続けていく……。
エンパープル
パイプの這う壁の間から、柔らかな微笑みが現れる。
エンパープル
「やだ。狩人さんたちって本当に気が短いわ」
エンパープル
「こんなことって……あやめちゃんに新しい力をあげたことかしら」
古河あやめ
ぞわぞわと、体から蜘蛛の手足が伸び……
エンパープル
「あら。わたくしの差し上げるものはお気に召さなかったかしら……」
エンパープル
「今度は、別の叶え方をしてみましょうね」
エンパープル
あやめが伸ばした蜘蛛の手足に、自ら触れて。
エンパープル
そうすれば、切り裂けたと同時に血が滴り落ちる。先ほどと同じように。
エンパープル
今度は、外に残されるのはあやめのほうだ。
古河あやめ
「……!? ミキちゃん!? ミキちゃん!!」
エンパープル
薄紫の中にミキを隔離して、優しげに微笑む。
エンパープル
「貴方は、お願い事をするのは初めて?」
神崎ミキ
「あるとすれば、お前たちモンスターの全滅だ」
エンパープル
「怖い顔。そんなふうに睨んだって、わたくしたちが消えて失せるわけじゃないのよ」
神崎ミキ
「それが、ヴァンデルガルデに生まれた狩人の本願だ」
エンパープル
「あるものは消えて失せない。あったことは、なかったことにならない……」
神崎ミキ
いわば俎上の鯉。いまは魔女の術中にある。
エンパープル
「あやめちゃんのことも、なかったことにはならないけれど……」
エンパープル
「ミキちゃんは、あやめちゃんのこと、可哀想にって思ったかしら?」
神崎ミキ
「そのどちらにもなりきれない狭間にあることを」
神崎ミキ
「己の価値の証明を、戦いのなかでしか果たせない世界を」
エンパープル
「貴方が知らないままではいられなかったことを……」
エンパープル
「知ってもらったら、嬉しくないかしら?」
神崎ミキ
「窓から漏れる温かい光に背を向けて、夜の中、戦いに暮れる覚悟がある」
エンパープル
「それはね、不要、って言わないのよ」
エンパープル
「だから、そこから引き剥がされたあやめちゃんが可哀想なんでしょう?」
エンパープル
それを受け止める。血が弾ける。そして、
エンパープル
「これと同じ血が、貴方の中にも流れている」
エンパープル
「貴方が窓の光に背を向けなければいけないのなら」
神崎ミキ
ヴァンデルガルデ家は地下深くに、吸血鬼の女を飼う。
神崎ミキ
あやめは、まだ人の姿をしていたあやめは、狩人でありながら、そこに平穏を宿していた。
神崎ミキ
家族を失いながらも、幸福と呼びうる友人を持っていた。
エンパープル
「抜いてみたら、いいんじゃないかしら?」
エンパープル
サバト使用。神崎ミキの背徳「平穏への憧れ」を破壊します。
GM
では、神崎ミキの「平穏への憧れ」は破壊されます。
GM
伴って、耐久力が1減少。エンパープルへの関係深度を1獲得。
GM
さらに、エンパープルがもうひとつ追加行動を獲得。
[ エンパープル ] 血量 : 9 → 3
神崎ミキ
鎖は、外套の内側に作った影から、まっすぐ吸血鬼へと伸びている。
神崎ミキ
それはまるで、腸を引きずり出すかのような、危険な手触りがある。
神崎ミキ
赤い滴りを帯びた鎖が、影の中から引きずり出ていく。
エンパープル
結ばれた鎖を辿るようにして、一歩、二歩。
エンパープル
そしてミキのすぐ間近に、吸血鬼の冷たい体温が立つ。
エンパープル
ミキとエンパープルの足元に、小さな血溜まりが作られていく。
神崎ミキ
弛んだ鎖が、赤い血溜まりに折り重なり、とぐろを巻いていく。
エンパープル
貴方の影にも、エンパープルの血が落ちる。
神崎ミキ
血を失う、失っているのに、不思議な温かさが残る。
神崎ミキ
引きずり出していた長い鎖は、端部に到達する。
神崎ミキ
あと一度引けば、それは抜き去られ、きっと。
神崎ミキ
そして鎖はミキの身体から離れ、一端の支えを失った鎖は、
神崎ミキ
よって立つものを失えば、発する言葉がわからない。
エンパープル
「だって、普通の人は、そうやって生きているんだから」
古河あやめ
激情のまま、エンパープルに蜘蛛の糸を吐く。
神崎ミキ
これまで積み上げてきたすべてが、僕のすべてが。
古河あやめ
「エンパープル! わたしはお前を、許さない……!」
[ 神崎ミキ ] 耐久力 : 7 → 6
[ 神崎ミキ ] 部位ダメージ : 0 → 1
GM
*メインフェイズ 第1サイクル エンパープル追加行動2
『下男』倉骨リョウ
フォロワーの『下男』倉骨リョウの、上位吸血コウモリの特殊能力を使用。
エンパープル
1d6 【血量】回復量 (1D6) > 5
[ エンパープル ] 血量 : 3 → 8
エンパープル
「あやめちゃんが、わたしを許さないとして……」
エンパープル
「わたくしを倒して、殺して……それで元に戻るものはなんにもない」
エンパープル
「それは、もうどうしようもないこと」
古河あやめ
「これ以上、あなたに奪われてたまるものか!」
古河あやめ
ミキを守るように前に立ち、精一杯虚勢を張る。
エンパープル
「そうね、わたくしは奪っていったわ」
エンパープル
「ミキちゃんが縛られていた、血の楔をね」
エンパープル
「だから、ミキちゃんはもう縛られなくてもいいのよ」
神崎ミキ
違和感がある。本来、そうするのは僕の側ではなかったか。
神崎ミキ
僕は、半吸血鬼で……ヴァンデルガルデ家の狩人だ。
古河あやめ
「エンパープル! わたしたちの思いは、願いは、お前が無遠慮につかんで、ぐちゃぐちゃにしていいものじゃない!」
神崎ミキ
――ヴァンデルガルデ家とは、吸血鬼の胸に打つ杭であり、その穢れた血を焼く炎です。
神崎ミキ
――血には血を。私のこの、半吸血鬼の血は、
古河あやめ
蜘蛛の足の毛の一本一本が、荒々しく逆立つ。
神崎ミキ
血の中に落ちている、冷たい鎖を手に取る。
神崎ミキ
半吸血鬼でなくなっても、僕は、ヴァンデルガルデ家の狩人だ。
エンパープル
サバト使用。神崎ミキの幸福「半吸血鬼の血」を破壊します。
神崎ミキ
友といえる者もなく、愛するものもなく、吸血鬼を殺すために生まれた、一揃えの武装。
エンパープル
「それを一番最初に決めたのは、だあれ?」
エンパープル
「ミキちゃんが、生まれて、そして、何かを考えられるようになるよりも前に」
神崎ミキ
あとにも先にも、きっとそれは戦い続ける。
古河あやめ
「ミキちゃん、魔女に耳を貸しちゃだめ……!」
エンパープル
「普通に生きたいとどこかで思ったとき、それでも、何も手放せなかったでしょう?」
神崎ミキ
――吸血鬼の言葉に耳を貸すな。繰り返し言われ続けてきた言葉。
エンパープル
「貴方が普通の人間であれば、そうすることができるのじゃないかしら」
神崎ミキ
けれども、わかる。その言葉は誘惑であると共に、また一つの真実でもあることを。
古河あやめ
「奪うなら……わたしから奪いなさい!」
神崎ミキ
拾い上げた鎖が、再び音を立てて地面に落ち、
神崎ミキ
目を瞑れば、そこには何にもない暗闇だけがある。
神崎ミキ
もう、何もしなくても、いいんじゃないか。
GM
微笑む女の眼前で、そこに溶けていくものがある。
GM
神崎ミキの幸福「半吸血鬼の血」の強度が1減少。耐久力が1減少。
[ エンパープル ] 血量 : 8 → 2
[ 神崎ミキ ] 耐久力 : 6 → 5
[ 神崎ミキ ] 部位ダメージ : 1 → 2
[ 神崎ミキ ] 部位ダメージ : 2 → 1
エンパープル
「貴方は、ミキちゃんをどこまで守ってあげられるかしらね」
古河あやめ
血だまりの中に同じようにしゃがんで、背に触れ……気付いた。
古河あやめ
リュックサックにしまって、ミキを背負う。
古河あやめ
ひとまずは……さんくちゅありに戻ろう。
GM
ひとつを取りこぼし、ひとつを拾い上げ、手のひらの中のものを握りしめて、
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(6) > 測る
[ 神崎ミキ ] テンション : 5 → 8
古河あやめ
2D6+3>=6 (判定:受ける) (2D6+3>=6) > 3[1,2]+3 > 6 > 成功
古河あやめ
ST シーン表(11) > ざわめく木立。踊る影。
古河あやめ
さんくちゅありの自室にミキを寝かせ、一人歩く。
古河あやめ
日の陰りゆく午後、木々の間に異様な気配。
『下男』倉骨リョウ
使用人の服を纏った男が、その糸に巻き取られる。
『下男』倉骨リョウ
先ほど蜘蛛と化した女と同じように、奇妙な振動が音を成す。
古河あやめ
「エンパープル。それがあなたの、主人の名前ですね」
古河あやめ
「……あなたの存在を、わたしは許せない」
『下男』倉骨リョウ
すると、この男もまた、ざららっ! とそのかたちを崩し。
エンパープル
排除の直前に、上位吸血コウモリの特殊能力を使用。
エンパープル
1d6 【血量】上昇 (1D6) > 3
[ エンパープル ] 血量 : 2 → 5
『下男』倉骨リョウ
使用人の服だけを残して、ばたばたと飛び去っていく。
古河あやめ
しゅるる、と蜘蛛の足が体に収納されていく。
神崎ミキ
あやめが残していったミキの武装である鎖が、机からずり落ちる。
神崎ミキ
上体を起こし、見知らぬ部屋をぼーっと見渡す。
高萩つかさ
「さんくちゅありの施設だよ。あやめちゃんがあなたを連れてきたの」
古河あやめ
布団の敷かれた、狭い畳の部屋。低い机の上に、本や筆記用具が几帳面に整頓されている。この部屋を、あやめはつかさと共用している。
高萩つかさ
「高萩つかさです。ここは、あたしとあやめちゃんの部屋」
神崎ミキ
生活感のある、人間らしい部屋だと思った。
神崎ミキ
「僕は……神崎ミキです。ヴァンデルガルデ家の狩人」
神崎ミキ
「お恥ずかしいことですが……吸血鬼の甘言に、身を委ねてしまった」
高萩つかさ
ミキの言葉に、つかさは表情をやや引き締める。
高萩つかさ
「聞いてるよ。……今回の相手、魔女が吸血鬼に『成った』やつだって」
高萩つかさ
「だからって、こんなこと言ったって、気休めにしかならないけど……」
高萩つかさ
「あたしたちは、仲間だよ。みんな、おんなじように傷ついてる……」
神崎ミキ
「吸血鬼……いや、魔女という方が、この場合は正しいんでしょうね」
神崎ミキ
「あれによって与えられた眠りは、今までになく……」
神崎ミキ
「……深く、安らかに眠ることができてしまった」
神崎ミキ
「でも、あんまりこうしていられませんね」
神崎ミキ
「彼女だけをひとりで戦わせるわけにはいかない」
神崎ミキ
「そう思う意地くらいは、まだ残されています」
神崎ミキ
混乱が収まり、さきほどよりは、自分の状況を理解している。
神崎ミキ
「すみません、少し、工具とかありますか?」
高萩つかさ
「工具? ……工具箱ならあるよ。ふつうのだけど」
高萩つかさ
「オッケー。じゃ、持ってくるから、ちょっと待ってて」
高萩つかさ
立ち上がったつかさは、わずかに足を引きずっている。
高萩つかさ
とはいえ、さほども経たずに工具箱を手に戻ってきた。
神崎ミキ
工具のうち、ウォーターポンププライヤーを取り、
神崎ミキ
人の身に使えうる形というと、これくらいか。
神崎ミキ
こじ開けた鎖の一つをポケットにしまい込んで、
神崎ミキ
「お世話になりました。あなたのぶんも、頑張ります」
神崎ミキ
ST シーン表(11) > ざわめく木立。踊る影。
GM
そこで、あやめがエンパープルの下男を倒した後。
エンパープル
「まあ、ひどい。わたくしの使用人だったのに」
古河あやめ
「なぜおまえは、そんなに、吸血鬼に拘るんですか……?」
古河あやめ
蜘蛛の足を体から伸ばし、人の手で杭を持ち直す。
エンパープル
「そうね……憧れに理由をつけるのは、ちょっぴり難しいけれど……」
エンパープル
「あたたかくて、柔らかくて、みんな頑張って生きていて……」
古河あやめ
ろくな返答は返ってこないと、わかっていた。
エンパープル
「だから、そのあたたかさと柔らかさを、魔女のわたくしよりも、もっと近くで」
エンパープル
「だから、その首筋に噛みつくのって、とっても素敵! って思ったの」
古河あやめ
「……好きって感情を、あなたに語られたくは、ないですね」
古河あやめ
「好きって気持ちは、もっと……だれかを、幸せに、笑顔にするものだと思う……」
古河あやめ
「エンパープル。あなたを、わたしは許さない」
古河あやめ
杭の尖った先を、エンパープルに向ける。
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(7) > 心臓
[ 古河あやめ ] テンション : 7 → 10
神崎ミキ
2D6+3>=6 (判定:逸らす) (2D6+3>=6) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
GM
では、エンパープルの血量が-6。0未満にはならないので、全部ですね。
[ エンパープル ] 血量 : 5 → 0
神崎ミキ
では、エンパープルがあやめと対峙している、その背後から。
神崎ミキ
「不意打ちは、吸血鬼だけのものじゃない」
神崎ミキ
後ろから、エンパープルの首に鎖を掛け、締め上げる。
神崎ミキ
そして懐からナイフを取り出し、その心臓を一突きする。
エンパープル
突き入れられた刃に、ばっ、と血が弾ける。今度は、エンパープルの意思とは関係なく。
神崎ミキ
瞬間を、吸血鬼の血の獣性に身を任せるのではなく。もっと複雑な殺意で。
古河あやめ
「信じていました。ミキちゃんなら……」
古河あやめ
「きっと、また立ち上がってくれるって……!」
エンパープル
二人のやり取りに、くちびるを尖らせて。
エンパープル
首元の鎖を細指が掴んで、ぐっと引く。
エンパープル
女の腕に見えて、それはしかし、吸血鬼の腕。化け物の腕。
エンパープル
強い力で隙間を作り、広げ、その戒めから抜け出す。
神崎ミキ
勝手が違う。いままでのようにはまだ、うまくは動けない。
神崎ミキ
すぐさま距離をとり、エンパープルに対峙する。
GM
*メインフェイズ 第2サイクル エンパープル
エンパープル
しかしそれだけでは、吸血鬼は死に至らない。
エンパープル
「……せっかく、自由にしてあげようと思ったのに」
古河あやめ
「ミキちゃんの決意を、無粋な言葉に変えないで……」
神崎ミキ
「ただ、あやめちゃんをひとりで戦わせるわけにはいかない」
エンパープル
「せっかく、半吸血鬼じゃなくなったのに……」
エンパープル
「じゃあ……狩人だけど、もう人間のミキちゃん」
エンパープル
「人間が吸血鬼にとってなんなのか、貴方は知ってるはず!」
エンパープル
*神崎ミキを襲撃。血量を狙います。また、常駐アビリティ「吸血」の効果を使用。
エンパープル
吸血(悪鬼):襲撃に成功したとき、目標の【血量】をすべて減少させ、自分の【血量】を減少させたのと同じ値増加させる。
GM
妨害の基本コストは6、関係深度ぶん減少して、コストは3です。
[ 古河あやめ ] テンション : 10 → 13
GM
AST ランダム全特技表(2) > 頭部(6) > 考える
[ 神崎ミキ ] テンション : 8 → 11
古河あやめ
2D6+3+1>=7 (判定:見る) (2D6+3+1>=7) > 7[1,6]+3+1 > 11 > 成功
エンパープル
そして、そのまま抱きしめようとする。
古河あやめ
エンパープルの体に蜘蛛の糸が張り付き、ミキとエンパープルを引きはがす。
神崎ミキ
その人ならざる力に、歯噛みする思いを抱きつつ。
古河あやめ
蜘蛛の足でエンパープルを思い切り蹴って、木に叩きつけた。
古河あやめ
ミキに、まだ残されている人の手を差し出す。
古河あやめ
「……足りないぶんは、わたしが補います。」
神崎ミキ
「あやめちゃんが、あの吸血鬼に怒っていたから……」
神崎ミキ
「僕のことでそんなに感情的になってくれるなんて、僕には初めてで」
神崎ミキ
「それを手放したくはないと思ったんです」
古河あやめ
「あなたが傷つくことも、なにもできないわたし自身も、魔女……エンパープルも」
古河あやめ
「わたし、……何度だって、あなたのために、あいつを怒ります。わたしは……エンパープルが、許せない」
エンパープル
木にぶつかって一度跳ねた身体は、しかしそのまま、何事もなかったように立っている。
古河あやめ
「自由にしただとか……笑わせてくれる」
エンパープル
「……まあ、いいわ。まだ、夜は来たばかり」
エンパープル
「また後ほど。かわいい狩人さんたち」
古河あやめ
「あいつに、一撃、与えられましたね……!」
神崎ミキ
「これでもう自由に魔法は使えないですよ」
GM
第3ラウンドの手番順を決定します。各自1d6を振ってください。
GM
5:神崎ミキ
4:エンパープル
2:古河あやめ
神崎ミキ
*狩猟で支配力『傲慢の魔女』を破壊していきます
神崎ミキ
ST シーン表(7) > 明るく浮かぶ月の下。暴力の気配が満ちていく。
神崎ミキ
ST シーン表(3) > 血まみれの惨劇の跡。いったい誰がこんなことを?
GM
名前も知らない、普通の家々の窓が光っている。
GM
きゃはは、と笑う楽しげな声が、しかし不自然に途切れる。
GM
そして今度は、火のついたような泣き声に変わる。
GM
貴方がたがそちらに顔を向けると、鼻先に血が臭った。
神崎ミキ
吸血鬼の血を失っても、血の匂いに対する敏感さは残った。
GM
小さな一軒家。掃き出し窓のカーテンの僅かな隙間に、
GM
飛び込んだ先、窓のすぐそばには男が倒れていて。
エンパープル
もう一人、女が、まさに今、エンパープルの牙に掛かっている。
神崎ミキ
平穏と残酷を隔てるものはない。夜に隠されていて、たまたま、それはやってくる。
神崎ミキ
わかっている。僕が人間になって、狩人をやめたとして、
古河あやめ
わたしがこの力を手に入れたのは、何のためだった?
古河あやめ
それなのに、新しい犠牲者を出してしまった。
エンパープル
女を抱きしめるようにしていた腕が、ぱっ、と放される。
エンパープル
人間の体が放り出される、重い音がする。
エンパープル
「あら。わたくしはただ、お食事をしているだけよ」
エンパープル
「さっき、ミキちゃんがわたくしに血を流させたから」
[ エンパープル ] 血量 : 0 → 4
神崎ミキ
エンパープルが、魔女の力を持つ吸血鬼なのは真実だ。
神崎ミキ
2D6+3+1>=6 (判定:考えない) (2D6+3+1>=6) > 8[3,5]+3+1 > 12 > 成功
神崎ミキ
周囲の子どもや、被害者に気取られることなく、
GM
エンパープルの支配力『傲慢の魔女』の強度が1減少します。伴って、耐久力も1減少。
[ 傲慢の魔女 ] 強度 : 3 → 2
[ エンパープル ] 耐久力 : 13 → 12
エンパープル
ただ、何かに届いた手応えがある。狩人が、狩りの折にしか感じることのない奇妙な手応えが。
神崎ミキ
吸血鬼になったのにサバトだけ残すほうがひどいぞ。
エンパープル
だって、それは、わたくしに嬉しい力なんだもの。
エンパープル
「人にも、魔女にも、吸血鬼にも……それぞれに在り方があるものね」
エンパープル
「だったらわたくし、これから吸血鬼のお仕事をしに行こうかしら」
エンパープル
「ふふふっ。……さ、大事なものはなーあに?」
神崎ミキ
鎖でエンパープルを絡め取ろうと、鎖を操作する。
エンパープル
するりと消えてしまう。死体と子どもを残して。
古河あやめ
「……っ」動こうとして……息を荒く吐く。
古河あやめ
あまりに濃厚な血の匂いに、覚えたことのない高揚を覚える。
GM
*メインフェイズ 第3サイクル エンパープル
高萩つかさ
「はい、お疲れさま! ……みんな、気をつけて帰ってね」
高萩つかさ
今日は満月。夜の底で狩人たちが戦う夜。
高萩つかさ
今は療養中のつかさは、店舗の戸締まりをして、部屋へ帰る。
GM
本や筆記用具が几帳面に整頓されている、低い机……
エンパープル
しかし、口元をルージュのように彩る黒ずんだ血。
高萩つかさ
サポーターをした足が、急な動きに軋んだ。
高萩つかさ
ポケットに忍ばせている武装は、一人きりで戦えるほどのものではない。
古河あやめ
「つかさちゃんに何をするつもりだっ……!」
古河あやめ
おぞましい蜘蛛の手足が、エンパープルを切り裂こうとする。
エンパープル
それを掻い潜り、人の身体の部分を突き飛ばす。
エンパープル
あやめの身体が、扉の向こう、廊下の壁まで跳ね跳んだ。
高萩つかさ
あやめが、真正面から攻撃を受けたからなのか。
あやめの身体から生じた、蜘蛛の足を見たからなのか。
高萩つかさ
息を呑んで、それでも駆け寄ろうとした手が、冷たい指に強く引き止められる。
エンパープル
「あやめちゃんに、そのお顔をよく見せてあげてね」
古河あやめ
「や……め、ろ……」しゅうしゅうと、爬虫類のような唸り声を喉に絡ませながら、つぶやく。
エンパープル
*古河あやめの幸福「高萩つかさ」を破壊します。
GM
AST ランダム全特技表(4) > 胴部(6) > 測る
[ 古河あやめ ] テンション : 13 → 19
[ 神崎ミキ ] テンション : 11 → 13
神崎ミキ
2D6+1+3>=7 (判定:逸らす) (2D6+1+3>=7) > 6[2,4]+1+3 > 10 > 成功
神崎ミキ
古河あやめよりも先に出た神崎ミキが先にその現場にいなかったのは、ひとえに、機を伺っていたからだ。
神崎ミキ
そのギリギリの瞬間まで、待って、待って――
神崎ミキ
つかさに触れようとしたその瞬間、銀で作られた鎖が、四方よりエンパープルに絡みつく。
[ 神崎ミキ ] テンション : 13 → 16
古河あやめ
2D6+4>=7 (判定:伝える) (2D6+4>=7) > 8[3,5]+4 > 12 > 成功
GM
支配力「傲慢の魔女」の強度が1減少。耐久力が1減少。
[ 傲慢の魔女 ] 強度 : 2 → 1
[ エンパープル ] 耐久力 : 12 → 11
古河あやめ
ミキちゃんが作ってくれたチャンスを、逃すわけにいかない。
古河あやめ
自分の、なおも脆弱な人の腕に抱えた杭を、
エンパープル
それはエンパープルの肉体とともに、肉ではない何かを傷つける。
エンパープル
あやめの手から、それをもぎ取ろうとする。
古河あやめ
窓ガラスを突き破り、吸血鬼ごと落ちる。
エンパープル
空中では、人間の腕は、吸血鬼に敵わない。
神崎ミキ
鎖は解け、むしろあやめを手繰り寄せ、エンパープルから距離をとる。
エンパープル
二人が取ったその距離に、エンパープルが目を細め。
神崎ミキ
吸血鬼に誘われるまま、満月の夜を駆ける。
GM
やがて貴方がたは、初めてエンパープルと遭遇した緑化公園へ。
古河あやめ
気付く。夜目が効くようになっていることを……。
古河あやめ
思う。あの時のつかさの悲鳴の、その意味を。
古河あやめ
「どうしてお前たちは……魔女は、吸血鬼は。こんなふうに、人を傷つけることしかできないの?」
エンパープル
「そんなこと、わたくしはわからないけれど。わたくしはあやめちゃんに、こう聞きかえすわね」
エンパープル
「貴方がたって、どうして、そんなにどうしようもなく傷つきやすいのかしら?」
エンパープル
「わたくしたちが、ちょっぴり、何かを引っ掻いただけで」
エンパープル
「壊れてしまうほど、脆くて儚いのはどうして?」
古河あやめ
「わたしたちには、あなたたちよりずっと、守りたい、ゆずれないものがたくさんあるの」
古河あやめ
「あなたたちにとっては、弱くて、もろい生き物が、あわれに足掻いているようにしか見えなくても……」
古河あやめ
「わたしたちは、それでも、あなたたちに立ち向かう。守りたいものがあるわたしたちは……あなたたちより、ずっと強い……!」
古河あやめ
杭を構えるあやめの背に、影のように異形の足が伸びる。
神崎ミキ
「そして僕たちが、再び登る太陽を見るだろう!」
GM
今はまだ月の架かる空に、やがて朝日が登るとき。