GM
忙しい日々をゆく街が、ざわざわ、がやがや、立てる音。
GM
喋り声。流れる音楽、歌う声。車のブレーキ。雨音、虫の音、風切り音。
GM
ブラッドムーン / ギルティウィッチーズ 『静寂に愛』
GM
どことは知れぬ道端。
夕暮れのチャイムが鳴る。
GM
遠き山に日は落ちて
星は空を散りばめぬ
今日のわざをなし終えて――
GM
気づけば誰もいない。
人も、猫も、鳥もいない。
GM
暮れきるにはまだ早い空の色だけが変わっていく。
GM
あれ?
くちびるが動いて、喉が動いて、けれどもやはり、声は出なかった。
GM
何か嫌な感じがして、一歩、歩きだそうとする。
GM
耳がおかしくなったのかな。
じゃあきっと、病院に行ったほうがいい。
GM
通りを右に曲がり、左に曲がり、大通りに出て――ざわめきが戻ってくる。
人の声やら、車の行き交う音やら、ざわざわ、がやがや。
GM
ああ、じゃあ、耳は大丈夫かも。
病院は次の休みにでも、一応、行けば。
GM
誰かの笑う声が、そっと聞こえて、消えていった。
GM
『黄金の杯』。日本にもいくつかあるその支部の会員名簿に、庭 陶子の名前がある。
庭 陶子
庭 陶子は一介の主婦だ。
朝露が太陽にとけきらない早朝に、大事にしている庭に出て草むしりを始める。
庭 陶子
黄金の杯に所属したのは、成り行きというほかない。
ないけれど、自分の意志だ。
庭 陶子
元より、素質だけはあった。
霊感がある、この世のものではないものが見える、他者の憑きものを軽くする、程度の。
庭 陶子
それが決定的に変わってしまったのは、あの日から。
庭 陶子
夫があの事件に巻き込まれて死んでしまってから。
庭 陶子
以来、成り行きで。
黄金の杯に籍を置いている。
GM
陶子に対する前線への出動要請は、それほど多くはない。
GM
けれど、支援要請は満月のたび、ほどほどにやってくる。
GM
けれど、今日。満月にはまだ遠い、三日月の日。
庭 陶子
そう言いつつ、もう予感はしている。
受話器をとった。
GM
『こんにちは、庭さん』 名乗らない、聞き慣れた声。
庭 陶子
「あ~!こんばんわあ、狭霧さん~。ご無沙汰しております」
庭 陶子
受話器の向こうの相手にぺこぺこと頭を下げながら。
GM
『どうもどうも。満月も遠いのにすみませんね。ちょっとご相談が』
GM
『えーっとね』 向こう側で、なんだか紙をぱらぱら捲る音。
庭 陶子
電話脇のメモ帳にくるくるとボールペンで丸を書きながら。
GM
『なんか、庭さんのとこに『いる』んですって。あ、魔女ね。魔女。うちのおえらいさんが『見た』って話で』
GM
『いやね、今回は、庭さんにはわかるはずだ~って言ってて。ほら、魔女ってわかんないときは全然わかんないじゃないですか』
庭 陶子
「“波長”が合わないと見えないんですものね」
GM
『ね。私も一回遭ったきりだけど、いつものパーティとはぜんぜん違う面子とやることになって大変でしたよ』
庭 陶子
「黄金の杯東京支部も年々人が減ってますからね……」
GM
『今ね、大急ぎで、他所でも『わかる』ひとがいないか見てもらってるから』
GM
『たぶん杯の外のひとになっちゃうと思うんですけどね、わかったらまた連絡しますから。とりあえず、変な噂とか、注意しててください』
庭 陶子
「ええ、新しい夜明けが見れますよう。幸運を」
GM
それから、スマホ宛に、海の物とも山の物ともつかない噂話がだばだば入ったファイルが送られてきました。
庭 陶子
zipってどうやって開くんだったっけ~……。
庭 陶子
眼鏡をかけてにらめっこしながら。
該当書類(噂話)を眺め始めた。
GM
つづみのハンマーの頭が、血に濡れたアスファルトに下ろされる。
GM
「……よっっっしゃ~~~!!今回も生き延びたっ!!」
GM
隣で、今回組んでいた狩人の一人が両手を挙げた。
津々土 つづみ
「………」
その歓喜の雄叫びを横目に、目の前で潰れている化物の頭を見つめる。
津々土 つづみ
動く気配がもうないことを再度確認して、ようやく息を吐いて背筋を伸ばす。
津々土 つづみ
周囲を見回せば、五体満足の狩人もいれば…大きな傷を負っているものもいる。
GM
無事なうちの一人が、どこかに連絡を取っている。状況報告と、怪我人の回収要請と、その他もろもろ。
津々土 つづみ
「今回は被害少なめで済んだか、運が良かったね」
誰に言うでもなく、つぶやく。
津々土 つづみ
「こんな生活してる時点で、運が良いとはいえないか」
槌を振るって、こびりついた血を払う。
GM
「まあまあ、そう言うなよ。それ言っちゃおしまいなんだからさ」
GM
「こんな生活でも、無事は無事、幸運は幸運!」
津々土 つづみ
「その幸運が続くことを祈ってるよ」
津々土 つづみ
「…するのは勝手だけど、別に私はそういうの信じてないからね」肩すくめ
津々土 つづみ
偶然化物共の戦いに巻き込まれ、「目覚め」てしまってからもう何年が経っただろう。
津々土 つづみ
こうして疲れ切った体で満月の見上げるのも、もう何度目になるのか…。
津々土 つづみ
「じゃ、私はそろそろ」
そう言って血を拭き取り終わった槌をギターケースに入れ、背負う。
GM
「おつかれさん。命と機会があれば、またな!」
津々土 つづみ
「ああ」
振り向くことはせず、手を振って返す。
GM
駆けつけてきたバンから人が降りてきて、怪我人を回収したりするのを横目に、その場を離れ。
GM
ほどなく通りかかったビルの二階の窓から、知った顔が手を振っている。
GM
「つづみん、やっほ~。元気に狩りしてる~?」
津々土 つづみ
その声に反応し、苦虫を噛み潰したような顔でそちらを見る。
GM
「怖い顔しなーいでっ。お仕事の依頼持ってきたんだから」
GM
ひらひらと、コピー用紙の薄い束を振ってみせる。
津々土 つづみ
諦めたようにため息を吐き、ギターケースをその場に下ろす。
GM
「ご依頼主は~、黄金の杯、東京支部~……の、狭霧ってひと」
津々土 つづみ
「黄金の杯からの依頼ってことは、それなりに大きな案件かな。断る理由はないけど、魔女か…」
GM
「今回はつづみんも波長が合うはず……なんだってさ。あそこ、そういうのが『見える』ひとがいるから」
GM
「んで、自分とこからも一人出すって。さらにもう一人、声かけ中」
GM
「えーっと、報酬は~……こんな感じ」 書類が紙飛行機になって二階から飛んでくる。
GM
「東京の杯って最近人数減ってるから、お金で買える戦力は欲しいんでしょ~ね」
津々土 つづみ
「人手に関しちゃ、そうかもしんないけどさ…」
津々土 つづみ
「…つまり"これだけ"の案件ってことじゃん。勘弁してほしいんだけど」
書類をぺしぺしと叩く。
GM
「でも、魔女ってどーせ、わかる人間でなんとかしなきゃいけないんだし。断ってもそのうちタダ働きする可能性大だよ」
津々土 つづみ
「あー、わかったわかった。受けるよ、受けますよ」
GM
ひとつには、庭 陶子の簡単な情報。もうひとつには、井上 フェルナンドの、陶子のものよりもさらに簡単な情報。
GM
「あっ、井上家のほうはわたしが勝手に出したやつだから、よそにバラしちゃだめだよ」
津々土 つづみ
「…怖いもの知らずだね、あんた。いつか死ぬよ」
GM
「でもまあ、おまけおまけ。仲介料結構もらってるからねっ」
津々土 つづみ
「そりゃ良うござんした」肩をすくめる
津々土 つづみ
書類をしまい、ギターケースを背負う。
津々土 つづみ
「まあ、今度なんか奢るよ。お互い生きてたらね」
手を雑に振って、歩き出す。
GM
「良い狩りを~!あっ、寿司がいいのでそこんとこよろしく~!」
津々土 つづみ
「へいへい」
手を振って去っていく。
GM
――街中に、ふと、有り得べからざる静寂の訪れる瞬間がある。
GM
人の溢れる学校。華やかな歓楽街。車の行き交う大通り。どんな場所にも。
GM
その静けさの中に、『音』を置いてきてしまう者がいる。
GM
聞こえる音。発する声。衣擦れも、髪の触れ合う音もすべて――まるで最初からそうだったかのように。
GM
そしてそれは『当然のように』受け入れられている。
井上 フェルナンド
街を見下ろす長身の男――井上フェルナンド。
井上 フェルナンド
街に溶け込むつもりが全然ないカソックに、杭が連なるよう改造されたストラが靡く。
井上 フェルナンド
「また、か。近頃は魔女が多い。世も末だな」
井上 フェルナンド
今朝削ったばかりのまだ木のいい匂いがする杭を、親指の腹でなぞりながら、道行く人々を見る。
井上 フェルナンド
「資本主義は欲望によって成り立っている。欲によって動くこの街は、魔女を育てる庭のようなものだ……」
井上 フェルナンド
「魔女のにおいがすると思えば……お前か」
沢城 しぐれ
「魔女のにおいってどんなだよ。なあ」
井上 フェルナンド
「花の香りやせっけんで隠そうとしても無駄だ、おれにはわかる」
沢城 しぐれ
「ふーん」 聞いたくせにあっさり流す。
沢城 しぐれ
「ところでさ、その魔女のにおいっての、最近出たやつにも感じる?」
井上 フェルナンド
「むせかえるほどだ。至るところに魔女の気配がある」
井上 フェルナンド
「今すぐ熱した灰を撒いてまわりたいほどだよ」
沢城 しぐれ
「で、そんな血気盛んな井上くんに、チャリスから共闘の要請が来てるってよ」
井上 フェルナンド
「よく魔女見習いどもがこの井上家に関わろうとしたものだ!」
沢城 しぐれ
「できるだけ関わりたくねーからアタシがメッセンジャーしてるんじゃんよ」
井上 フェルナンド
「少しは頭が回るようだな……」
井上 フェルナンド
支部がわかれば焼き討ちに行くところなのだが……。しかたがない。
井上 フェルナンド
「毒杯の連中が魔女ともめ事か……愚かな奴らだ」
井上 フェルナンド
フェルナンドはガタガタ言ってる方が機嫌がよいし、常にキレています。
沢城 しぐれ
「音を置き去りにしてきちゃうやつらがいるって話、聞いてる? まあもう知ってるかもしれないけど、あれが当たりなんだってさ」
井上 フェルナンド
「ああ。不自然な静けさだ。本当の静寂というのは、むしろ穏やかな音があるものだ……。静謐な朝の教会のようにな……」
沢城 しぐれ
「今回使えそうなのは、アタシとあんたを入れて四人。顔合わせの予定は明日だ。あんたどうせ狩り以外は暇でしょ」
井上 フェルナンド
「人聞きの悪いことを。おれはいつも狩りをしている。それだけだ」
井上 フェルナンド
街の色んなところに興奮剤を忍ばせたり……。
井上 フェルナンド
鴉を監視したり、人をにらみつけたり……している。
沢城 しぐれ
「あ、先に言っとくけど、残りの面子は女二人だよ」
井上 フェルナンド
顔をしかめる。正確には既にしかめているのをもっとしかめる。
井上 フェルナンド
あと2段階しかめることができる。
井上 フェルナンド
「堕ちる前に死ぬ狩人だけが、良い狩人だ」
沢城 しぐれ
「とにかく、明日な。面子の情報も含めて、詳細はメールすっから」
井上 フェルナンド
「ところでメールのセキュリティ対策は万全だろうな? 最近の魔女はコンピュータにも詳しいから市販のセキュリティソフトやブラウザのメーラーなどは魔女にとってはほとんどドアの開け放たれた家のようなものだ。ちゃんと専門家に用意された魔女対策の施されたサーバーとメーラーを――」
沢城 しぐれ
「バベルネットなんだと思ってんだ?」
沢城 しぐれ
「いや……まあガバいとこはガバいな」 思い直した。
沢城 しぐれ
「いっそ手書きで矢文とかのほうが安心ってこと?」 軽く笑う。
沢城 しぐれ
ひらっと手を振って、こだわりなくすたすたと帰っていく。
井上 フェルナンド
鳩を手なずけるのにもノウハウがいる。井上家という名家であるからこそ鳩による最もセキュアなネットワークが構築出来ているだけであり、ましてや魔女の手先に聖なる鳩を取り扱うことなど期待する方が間違いなのだ。
GM
庭 陶子、津々土 つづみの情報と、明日の集合場所と。
GM
『ついでに、先に言っとく。悪いんだけど、やらかした。明日全員揃ったら説明する』
井上 フェルナンド
「これだから女は!!!!!!!!!」
GM
ということで。前日のうちに、それぞれのツテから全員に伝えられた集合日時。
GM
フェルナンドが前日しぐれと会った屋上に、赤い光が差している。
井上 フェルナンド
貯水タンクの上で、真っ直ぐ立っている。夕日を受けて誰よりも長く影が伸びていて、かっこいい感じになっている。
庭 陶子
昼の間かぶっていた大きな日よけ帽子を畳みながらバッグに入れて、屋上への階段をふうふう言いながら上がる足音。
庭 陶子
やっと上がりきって、汗をハンカチで拭きながら凍らせたアクエリアスのボトルをふりふりして飲む。
井上 フェルナンド
それだと……濃いアクエリアスだけ先に飲むことに……なるだろうが!!
井上 フェルナンド
後半は……なんともいえない味の氷と水に…………なるだろうが!!!
津々土 つづみ
少し遅れて、ギターケースを背負って気だるげに階段を登ってくる。
登り終えてから周囲を見回し、二人に視線を送ってからため息を吐く。
津々土 つづみ
「…はぁ」
特に何かを言うことはなく、そのまま屋上の壁に背を預ける。
井上 フェルナンド
「ふん……。揃ったようだな、今宵の狩人”ハンター”が……」
井上 フェルナンド
「まったく、緊張感のない奴らだ……」
GM
そこに、やや遅れて、なんとも……ハンターとは思えぬ……のたのたした足音が聞こえ……
鈴原 斗束
なんかすべてに戸惑ったような表情の知らない顔。
沢城 しぐれ
と、その後ろから、一切の音もなくしぐれが現れる。
沢城 しぐれ
ひらひらと手を振る。どーもどーも。そういう感じ。
沢城 しぐれ
しぐれはでかめのタブレットを片手に翳し、もう片方の手でスマホサイズの端末を操作しています。
井上 フェルナンド
「なんだ、この覇気のない男は」
沢城 しぐれ
『すずはらとつかくん』 翳したタブレットの方に、だららっ、と勢いよく文字が並ぶ。
井上 フェルナンド
「それになんだ、それは……目の前にいるのだから喋ればいいだろう」
津々土 つづみ
タブレットを使った会話に、少し首を傾げる。
沢城 しぐれ
『そーしたいのはやまやまなんだけどさあ』
沢城 しぐれ
それから、どうも、喋っているような。口の動き、喉の動き。
井上 フェルナンド
「ふふふ、ははは、ずいぶんと奥ゆかしくみえるぞ、沢城しぐれ」
庭 陶子
気にしつつもどちらかというととつかくんのほうをみている。
鈴原 斗束
斗束くんはフェルナンドのでっけえ態度にやや引いています。
井上 フェルナンド
貯水塔から跳躍し、屋上に降り立つ。音を持って行かれたしぐれを値踏みするようにじろじろと見る。ははあ。これは面白い。
津々土 つづみ
「…そこ、さ。知り合いなのか知らんけど、私らを放置しないでくれるかな」
そう言ってフェルナンドとしぐれを二人を指差す。
沢城 しぐれ
『アタシは沢城しぐれ。そっちのは井上フェルナンド。井上はうるさいから気をつけな』
津々土 つづみ
「うん、うるさいのはもう知ってる」
フェルナンドの方をちらと見る。
津々土 つづみ
「私は津々土つづみ、所属はなし。黄金の杯の方から依頼を受けてきた」
井上 フェルナンド
「おれは井上フェルナンド。最も由緒正しき魔女狩りの系譜を受け継ぐ井上家の狩人」
庭 陶子
あと何言ったらいいのかわかんないな……。
井上 フェルナンド
「魔術師などという魔女見習いに勤しむ連中だろう」
井上 フェルナンド
「黄金などという相応しからぬ名前を名乗っているようだが……」
庭 陶子
「ああ!はいはい、どくはいの庭 陶子です~」
沢城 しぐれ
つかつかと近寄って、お前黙ってろとばかりにフェルナンドに軽く蹴りをくれた。足音はしなかった。ついでに蹴りの打撃音もしなかった。
沢城 しぐれ
『今回はこの4人でコトに当たる予定だったんだけど』
沢城 しぐれ
『昨日、このとつかくんが魔女に遭遇してるところに行きあって』
鈴原 斗束
「へんな女のひと……女の子?が、こう」
津々土 つづみ
「それで、なるほど…。"持って"いかれたと…」
沢城 しぐれ
『アタシ歌なんだよね、困ったことに』
沢城 しぐれ
『歌使いが音持ってかれちゃ戦力にならねえんだわ』
津々土 つづみ
「まあ、そりゃそうだわな」
髪をかきあげ、うーん…と唸る。
井上 フェルナンド
「ふん、魔女の傀儡にならずに逃げ帰っただけでも褒めてやろう」
井上 フェルナンド
「きれいな音とやらに心当たりはあるのか、鈴原斗束」
庭 陶子
ふわふわと魔女の姿をあらかじめ思い描く。
実際の魔女とこたえあわせをするのが少しだけのたのしみ。
鈴原 斗束
「……うーん、俺、一応、音大生ではありますけど」
井上 フェルナンド
ひらながでしか教わっていないが漢字で喋る……なぜならひらがなが多いとかっこ悪いからな。かっこ悪いと魔女に狙われやすい。
鈴原 斗束
「きれいな音……まあ、欲しいって言えば欲しいですよ。音楽やってるやつで欲しくないやついます?」
庭 陶子
「あそこの大学?アセビがいっぱい塀のとこに咲いててきれいなのよねえ」
井上 フェルナンド
「なるほど。音大があればそのような魔女が現れるのも無理はない、か……」
井上 フェルナンド
「欲望は人の生に等しいもの。人あるところに欲があり、欲があるところに魔女は現れる……」
庭 陶子
「うーん逆に……きれいな音ってほしくないひとがいないんだったら。ここじゃなくてもよくない?」
庭 陶子
海外にもいっぱい音楽大学あるし……楽団も海外の方が多いし……。
沢城 しぐれ
『魔女自体は結構適当に生まれるからな』
津々土 つづみ
「…悪いけど、私は魔女に詳しくないんでそういう探偵みたいなことは任せるわ」
井上 フェルナンド
「まったく適当というわけでもない」
井上 フェルナンド
「特別そこにいる理由はなくとも、産まれるには理由がある」
井上 フェルナンド
「魔女と行き会うのは波長が合う者、近しい欲望を持つ者だ」
井上 フェルナンド
「確かにどこにでも現れる余地はあるが、まったく無縁ではないだろう」
津々土 つづみ
「へぇ…」
さすが井上家、知識はしっかりしてるな。
沢城 しぐれ
『まあとにかく、今のとつかくんは、魔女にチューニングばっちりってかんじ』
沢城 しぐれ
『たぶんほっときゃ連れてかれちまうし』
沢城 しぐれ
『こっちに置いておけば、魔女の方から誘惑に現れるかもしれない』
井上 フェルナンド
「自ら囮に志願するなどよい心がけだな」
鈴原 斗束
「囮」 そんなものに志願はしてませんけど……!?
井上 フェルナンド
「お前は今、生きるか死ぬかの瀬戸際に立っているのだぞ」
鈴原 斗束
「えっ、あっ、はい……ええ……っと……はい……」 未だ半信半疑の顔つき。
庭 陶子
「あんまり気を重くしすぎないのもだいじよ。検査入院みたいなものだと思って」
井上 フェルナンド
魔女の傀儡となった人間に容赦はしない。勿論、魔女に堕ちればなおさらだ。
庭 陶子
「あと、寝る時になるべくスニーカーを履いて寝た方がいいわね」
井上 フェルナンド
存外に実戦的なアドバイスだな……。
津々土 つづみ
(なんか調子狂うなぁ、このメンツ…)
井上 フェルナンド
「貴重品も探す必要がないよう持ちやすい鞄などにいれておくとよいだろう……」
庭 陶子
「ポカリとカロリーメイトもまとめて置いておくと便利よ」
津々土 つづみ
「防災時の備えみたいだな…、まああながち間違いでもないか…」
井上 フェルナンド
「すぐに繋がる連絡先を確認しておくのも忘れるな」
鈴原 斗束
「…………???」 疑問符が飛びまくっています。
GM
まあ、あなたがたがそんなかんじでああだこうだ言い合っていると、
津々土 つづみ
「………」
無言でギターケースを蹴って開ける。
PPP
「お気に入りの音はずうっと聞いていたいでしょ」
PPP
「ハーイ」 ひらひら~っと手を振ってくれる。
井上 フェルナンド
浮いたりふわっとしたりする女はだいたい魔女だからな!
PPP
「私が見えて、そういうお顔をするってことは~」
井上 フェルナンド
「そのとおりだ。おれは井上フェルナンド。最も正統な魔女狩人の家系である井上家の狩人。そしてお前を殺すものだ」
PPP
「えーっ……? じゃあ、聞かせてあげよっか」
PPP
きれいな。それはそれは美しい、音の連なり。それが、
井上 フェルナンド
鈴原斗束に、首にかけている布を被せてしゃがませる。
井上 フェルナンド
そう呼びかけるが、この音量で言葉が届くかは怪しい。
鈴原 斗束
「あっ……!」 言われずとも被せられた上から耳を塞ぐ。
井上 フェルナンド
強引に、屋上の入ってきたドアのほうに青年を蹴飛ばす。
PPP
耳だけではない、血肉のすべてを揺らすような大音量。
井上 フェルナンド
魔女の力は強大だ。いくら魔女狩人といえど、全力の魔女と戦えばまず勝算はない。
井上 フェルナンド
しかし魔女には力の源や、弱点や、なにがしかの狙うべきものが必ずある。
津々土 つづみ
「くそっ、わかった…っよ!」
片手で耳を塞ぎながら、鎖を魔女の方へと投げつけ牽制する。
井上 フェルナンド
同様に、鋭利に研ぎ澄まされた杭を投じる。
『歌い手』 ぺりかん
激しく揺れる音の中、その振動に影響を受けたようにも見えない一人と、
『調律師』 笹井 里香
魔女をその軌道から引っ張り出す者。
庭 陶子
わたわたととつかくんを引っ張るようにして階段を下りていく。
沢城 しぐれ
一番最後に、ばんっ、と屋上の扉を閉める。
GM
ということであなたがたは、お互いが、この魔女と波長の合った……あるいは合ってしまった人間であることを認知しました。
GM
これからこの面々で、あの魔女を狩らねばなりません。
GM
それぞれ自分以外の一人を選んで、関係をひとつ、深度1で取得してください。どんな名前で取っても良いです。
井上 フェルナンド
庭陶子に関係を『警戒』でとります。
庭 陶子
津々土 つづみ さんに関係を『プロ!』でとります。
井上 フェルナンド
この女は監視しておいたほうが良さそうだ。
津々土 つづみ
*井上フェルナンドに「苦手」でとります
津々土 つづみ
会話にならない気がする ちょっと距離置いとこ
GM
では、メインフェイズに入る前に、いくつか情報開示。
GM
PPP(ピアニッシシモ):魔女が憩う静寂の地。
強度は4、リンクは日常。
GM
FFF(フォルテッシシモ):各地に散在する、魔女の集めた美しい音や歌のコレクションルーム。
強度は3、リンクは自信。
GM
次に、初期テンション。これは11。なので、最初から激情を1個持っています。
特技やアビリティの類は秘匿ですが、相はお伝えしておきます。PPPの相は強欲です。
GM
あとは、フォロワー。集合シーンに出てきたように、2人います。
『歌い手』 ぺりかん
『歌い手』 ぺりかん
動画サイトではそこそこ有名な歌い手。性別不詳の声がそこそこ受けているが、そこそこ止まり。
『調律師』 笹井 里香
『調律師』 笹井 里香
斗束の大学にも来ているピアノの調律師。
GM
フォロワーの種別とレベルは、特殊能力が使用されるか、または前哨戦などで排除したときに判明します。