GM
3:キャンディのプラネタリウム。夜空色の天井に、色とりどりのキャンディ。手が届けば、星の数ほど手に入る。
GM
めちゃめちゃに寒かったシャーベットの氷河で、とりあえず建物を見つけてお前らはそこに避難した。
GM
きらきらの小さなキャンディが、夜の藍色をした天井を星のように彩っている。
アニス
「おお……」 天井を仰いで感心したような声。
セイラン
「だいぶ寒さがマシになったわね……」やはり顔色は青いが。
セイラン
「あら? まあ!」つられて天井を見上げる。
セイラン
「宝石がたくさん!」色とりどりのキャンディを見て、なんだか嬉しそう。
レディ・メグ
「……あの亡者は、センスはとってもいいわねえ」
古森 朱
「利便性はクソだけど、センスは確かにあるよな」
アニス
「あれ多分、飴じゃないかなあ……赤っぽいのはストロベリーで、あの白っぽいのが……レモンかな?ハッカかな?」
レディ・メグ
手を伸ばしてみたが、流石に天井には届かなかった。
レディ・メグ
「これまでもぜんぶお菓子で出来てたものね」
セイラン
「あら、そうなの?」飴と聞いて眉を下げるが。
セイラン
「でも、食べなければずっと保つんじゃないかしら……硬いし……」
レディ・メグ
「どうかしら。お砂糖の塊だから、暑くなると溶けちゃうかも……あっ」
セイラン
「あの亡者だって目はキャンディだったし……あら、ホント!」流れ星!
古森 朱
「外は極寒だし、多少ここも長持ちするんじゃないかと思うが」
GM
お前たちが空を仰ぐと、きらっ、きらっ、とキャンディが輝く。
レディ・メグ
手のひらを出していれば、あっちから飛び込んでくる!
GM
大小も様々だな。パールみたいな小さいのから、口がいっぱいになっちまいそうなでっかいのまで。
セイラン
ころころころ、と足元に転がってきた飴玉をひとつ拾った。自身の掌に載るくらいの、金色の粒。
古森 朱
拾ったものは、ビー玉ぐらいの大きさの赤い飴。
セイラン
「これは何味かしら~」首を傾げながら、あちこち傾けて品定めしている様子。
古森 朱
「……なんだこれ、デカっ。ゴルフボールか?」
その隣に落ちている飴を見ながら。
レディ・メグ
「……頭にぶつかったらケガしちゃいそうね……」
流石に心配になってきて、朱の頭に手をかざした。
セイラン
「あら、その大きいの食べてみたら? つまらせちゃったらとってあげるわよ」舌をちろちろさせた。
古森 朱
赤い飴を口に放りこんだ。大きい方ではなく、常識的なサイズの方を。
セイラン
「ウフフ……」否定も肯定もせず、指先で瞳と同じ色の飴玉を弄んでいる。
GM
その手の中にあるきれいなものが、お前に囁くような気がする。
C・C・C
*このままセイランの『腐り落ちる左目』を抉るぞ。
古森 朱
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
古森 朱
2D6+1>=7 (2D6+1>=7) > 11[6,5]+1 > 12 > 成功
C・C・C
2d6+3-6>=7 (2D6+3-6>=7) > 5[3,2]+3-6 > 2 > 失敗
セイラン
「…………」じ、と金色の飴玉を見る。"わたしをたべて"と語りかけてくるような、艷やかな光沢。
セイラン
それはまるで、かつて顔の左側から落ちていった大切なものにそっくりに見えて。
古森 朱
「食わないのか、その『飴』」
――目玉では、ない。/
セイラン
「!」魅入られたように飴玉に向けられていた視線が、はっと声の方に向く。
セイラン
「これ、そっくりでしょ? なんだか懐かしくって」ばつが悪そうに苦笑してから、金色の粒をつまんで眼帯の上に重ねてみせて。
GM
一瞬、しゅわっとした感触。ハニーソーダの味。
GM
失くしたものを思わせる、甘くて、そして儚い味!
セイラン
「おいしい!」呑み下す瞬間、喉を通り抜けるしゅわっとした感覚。
古森 朱
「こっちはイチゴだった。予想通りといえば予想通りだけど」
セイラン
「あら、イチゴも美味しそう! ワタシにもちょうだい?」じりじり。
セイラン
喪ったことには、もうだいぶ慣れた。欲しくなることはあるけれど、目先に別のものがあればこの通り。
古森 朱
「ほらよ」素早く近くの赤い飴を取って、押し付ける。
セイラン
「……ありがとぉ……」アヤが口の中で転がしているのを見ながら、やたら大きい飴を受け取った。
アニス
「えっ、ちょっと割ったりとかしなくて大丈夫?」
古森 朱
「こいつにはこのぐらいで丁度いいだろ」
扱いが……雑!
セイラン
隠れるように後ろを向いて、少し顔を上向きにしてもごもごやっている。
セイラン
「……おいしいわ!」振り向くと、何事もなかったように飴は消えている。ちょっと喉を何かが通っていくのが見えたかもしれないが。
セイラン
「舐めるのはあんまり得意じゃないのよ~」細い舌を見せながら、ドヤ顔をしている。
セイラン
「まあ!」ぽこぽこ出てきたロリポップに目を瞠る。「かわいい!」
古森 朱
「もしかして、これも一つ一つ味が違ったりするのか?」
アニス
「えっ、うん。あ、好きな味ある?作ろっか?」
セイラン
教えてもらった通りに棒の部分を持って、ぺろぺろ。
セイラン
「ええ! これ、舐めやすくていいわね! ありがと、アニス!」メグに頷きつつ、ぺろぺろぺろぺろ……
古森 朱
「マジか。すごい」種類も豊富なのかと改めて関心。
「じゃあ、バニラで」
古森 朱
「器用なのかそうじゃないのか……」
舐めている様子を見つつ。
GM
お前らはそうやって、飴玉だのロリポップだのを舐めながら進む。
どこの世界のものともしれない星座が頭上を通り過ぎていく。
GM
そうしているうちに、やがて、プラネタリウムの夜は明ける。
GM
お前が背負った呪いにとっては、どこで夜が明けようと、何日が過ぎようと関係ない。
飴玉が美味いだの不味いだのは、なおさら関係ない。
GM
失ったものは、このまま戻ってこないかもしれない。
GM
だがそれでもまあ、ずっとシケたツラをしてる必要もない。
GM
いつかは、もっと役に立つことも知るかもしれない。
古森 朱
1d12 シーン表 (1D12) > 1
GM
1:チョコレートの泉。とろりと溶けたチョコレートの泉。いつまでも固まることなく甘いにおいをさせている。
GM
プラネタリウムを通り抜けると、今度はずいぶんあったかいな。
GM
溶けたチョコレートの泉が、ひとつ、ふたつ、みっつ……たくさん!
レディ・メグ
「まあまあ!いいにおい!」
メグは見かけによらず足が結構速い。
プラネタリウムの向こうに見えたチョコレートの泉を察知して、
どったどったと歩いていく。
セイラン
「ああん、待ってメグ~」ぺたぺたついていく。
古森 朱
「これ、何ていうんだったか……ファウンテン?だっけ?」
アニスに横目で問いつつ、メグの後を追う。
アニス
「チョコレートファウンテンは……なんか……うーん、これも泉だけど……」
セイラン
「さっきの白い……マシュマロ? ふわふわでかわいいわ~!」両手ですくってもちもち。
アニス
「これをチョコレートに浸して……食べる!」
古森 朱
「画像とかで見た事はあるが、やった事はないんだよな」
心なしかわくわくしている。
レディ・メグ
ぽこぽこ生まれるマシュマロが、すぐにいっぱい。
「とってもすてき!」
レディ・メグ
「……でもアニス?少し気になっていたのだけど。
アニスがお菓子をいっぱい出せるのは……心の疵の力よね?」
レディ・メグ
「そんなにいっぱい出してだいじょうぶ?」
アニス
「うん。『特別なお菓子』を作るんじゃなきゃ、そんなに大変じゃないし」
セイラン
「『特別なお菓子』……?」ロリポップの棒でマシュマロを突き刺して、首を傾げる。
古森 朱
「今まで出してきたものの中にも、手間のかかってそうな物は合ったが。
あれとはまた別なのか?」
アニス
「食べると、傷とか病気とかが、ちょっといい感じになるやつ!」
セイラン
「なるほど……薬効のあるお菓子ってことかしら」じゃぶ、とマシュマロを泉に浸けてみながら。
古森 朱
同じように、マシュマロを串に刺して泉に漬ける。
レディ・メグ
「まあ……アニスったら、ほんとうにすごいのね。
さらわれて閉じ込められてるって噂を信じるひとがいたのも無理ないわ」
セイラン
「ちょっとでもすごく助けになると思うわ~。お味も気になるし……」あーん。
レディ・メグ
メグもマシュマロフォンデュする~~!もちもち……
古森 朱
「傷の治療、この世界では特に役に立つしな」お菓子そのものも凄く役に立つけれど。
古森 朱
もちもち、ぱくっ。ごくり。
……おいしい。
古森 朱
「…………。今みたいな事。前に裁判やった所では、考えられないよな。
あの墓所、ほぼ湯みたいなスープしかなかったし」マシュマロを指さしつつ。
レディ・メグ
「ああ~……思い出すだけで羽が抜けちゃうわ……
あんなに味のしない食べ物って、わたし初めてだったもの!」
古森 朱
「俺も。食事って何だっけってなるレベルだよアレ……」
レディ・メグ
「だから、ここにいると少し牧場を思い出すわ」
レディ・メグ
「おいしいものがたくさん!……さすがに、こんな甘いものばかりじゃなかったけれど」
古森 朱
「適切な身体の為に、食事にも気を遣ってる……とか言ってたっけ。
メグの居た牧場」
レディ・メグ
「ええ。とってもいい飼料で育てられたのよ、わたし」
レディ・メグ
「……リンデンさん、いまごろどうしているかしら」
レディ・メグ
マシュマロをぽにぽにしながら、溜息。
レディ・メグ
「………………戻っても、合わせる顔は、ないのだけれど……」
古森 朱
「食われる事を喜ばしいと思うお前が、何で牧場から逃げたんだ?」
レディ・メグ
驚いたような、困ったような、恥ずかしそうな……
古森 朱
「嫌なものから逃げるのは分かる。
けれど、喜ばしいはずのものから。何で逃げたのかと思って」
レディ・メグ
「わたし、ずっとがんばっていたわ。最高の感謝祭のメインディッシュになるんだって」
レディ・メグ
「リンデンさんもとってもがんばってくれたんだけれど」
レディ・メグ
言葉に迷うように手元でマシュマロをもてあそびながら。
GM
頑張って、そのために生きてきて、今だって食べてもらいたがっていて。
レディ・メグ
「感謝祭前に開かれる大きなオークションで……わたしに一番の高値をつけて競り落としたひとがね」
レディ・メグ
「……これがもう、ほんとうに、すっごく!センスが悪くって。
ひどくって。わたし思わず飛び上がっちゃったの」
レディ・メグ
「リンデンさんのよかったねって声も、ぜんぜんうれしくなくって……」
レディ・メグ
「ばかなことしたって、わかってるけれど」
レディ・メグ
「わたしのそれまでが、ずっとそんなひとのためのものだったんだって思ったら……かなしくなっちゃって……」
GM
さて、その気持ち。お前は寄り添ってやれるかな?
古森 朱
*クエスト3『フェーヴの剥奪』も一緒に挑戦。
古森 朱
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
レディ・メグ
泣きこそしないけれど、すっかりしょんぼりしてしまった。
古森 朱
「んで、それを実際に成し遂げてるのは。
いい事なんじゃないのか。と思うけど」
レディ・メグ
「……そんなもの、あってよかったのかしら」
レディ・メグ
自分の生の目標を果たせなかったという事実は、そこに残っていて。
レディ・メグ
今のメグには、正直ーー生きる理由は少しあいまいだ。
レディ・メグ
”箱入り”だったから、その自覚は薄いけれど。
新しく食べてくれるひとを探すと言っても、常識の違うこの国ではけっこう難しい。
レディ・メグ
「自分でハードルをあげちゃったんだもの」
古森 朱
「食われるのは最期の晴れ舞台って奴だろ?
それが流されるままで、悔いが残ったまま終わるのは……」
レディ・メグ
「……でも、そうね…………そう……」
レディ・メグ
「……やっぱり食べられるなら、センスがよくてしゅっとして、目が大きくて牙が鋭くて爪がきれいなひとじゃなきゃ……!」
レディ・メグ
「ありがとう朱。なんだかちょっと、頑張れる気がしてきたわ」
古森 朱
(俺としては、こいつを食うのも吝かではないけど)
古森 朱
(向こうが言ってこないという事は、あいつにとっては『違う』んだろうな)
GM
お前たちは似たような顔をして、似たような身体をして、それでも全然違う生き物だ。
GM
だから、まあ。
わからないことがあったままでも、すれ違ったままでも。
GM
お前たちがマシュマロだの、新たに追加されたクッキーだのドーナツだのをチョコレートでコーティングしていると。
C・C・C
そのキャンディのおめめが、何かを探してきょろきょろしている。
セイラン
あちこちの泉でいろんなチョコを試して、戻ってきたところで。出たわ!!という顔をした。
レディ・メグ
「どうしましょう。まっすぐ突っ切って逃げられるかしら」ひそひそ。
C・C・C
それが、少しずつ、お前たちに向かってくる。
まだ、気づいたふうではないけれども。
セイラン
「目を狙って、怯んだ隙に走り抜けるとか……」こそこそ。
古森 朱
「今は気付いて無さそうだが、そうだな。
全力で走って奴の反対側に向かうのがいいか?」こしょこしょ。
C・C・C
どすん。どすん。歩くたび、チョコレートの泉にさざ波が立つ。
レディ・メグ
「泉に飛び込んで逃げるわけにもいかないものね。茹で鳥になっちゃう」
セイラン
「足音が大きいから、こっちの音には気付かないんじゃないかしら。今のうちに……あっ」あっ。
C・C・C
大きな手が開かれる。そして、にっこり。
C・C・C
「――――――!!」 叫んで、がむしゃらに手を伸ばす!
セイラン
三人が走り出したのを確認して、一番最後に逃げ出した。
C・C・C
アニスの服を引っ掛け……られずに、空振って。
GM
だが、その場で確かめているヒマはない!とっとと逃げろ、だ!
レディ・メグ
疾風のごとくばたばたと駆けていくーー!
古森 朱
「しつっこいな……!!」
振り返り際にもう一本。怯めば御の字とばかりに手を目掛けて投げ。
セイラン
「ああんもう、止まっちゃダメ!」空振っていった手から何か落ちたのは見たが、とにかく今は逃げるのが先!
GM
1:チョコレートの泉。とろりと溶けたチョコレートの泉。いつまでも固まることなく甘いにおいをさせている。
GM
痛む肺に容赦なく染み透る甘いにおいにむせ返りながら。
GM
アニスの手には、ちっちゃな陶器の赤いハート。
古森 朱
「……フェーヴ?」流石にちょっと息を切らしている。
アニス
「ガレット・デ・ロワっていうお菓子に入れるんだよ」
セイラン
「フェーヴ……?」ぜえはあ。肩で息をしながらアニスの手元を見た。
アニス
「切り分けた自分のピースにそれが入ってたら、当たったひとはその日の王様になるの」
アニス
手のひらの上の赤いハートを、ころんと転がして。
古森 朱
「ん。……どうも」くれるというなら遠慮なく貰う。
セイラン
「そうね、さっきのナイフ投げ。惚れ惚れしちゃったわ」
古森 朱
「女王様。なるほど。
……ま、悪くはないな」
GM
これで、C・C・Cは『第二ボタン』を失った。
代わりに今、お前の手に『第二ボタン』がある。
衣装を入れ替えるか?
古森 朱
貰った赤のハートを、マーブルの空に翳しながら見る。
GM
いいだろう。ではお前の衣装は『第二ボタン』に変更だ。
GM
誰かが幸せなテーブルのために用意した小さなハートが、お前を少しだけ助けてくれる。たぶんな。