GM
さて、お前たちはチョコレートの泉のほとりを歩き続けた。
だが、C・C・Cがこのあたりにいた以上、ずっとここにいるのは得策じゃないな。
GM
1d12 シーン表 (1D12) > 1
GM
行けども行けどもか?
GM
1d12 (1D12) > 9
GM
9:タルトの広間。床がフルーツタルトでできた円形の大広間。つやつやのいちごに足を取られないように注意!
GM
延々歩き続けて、ようやく。
GM
今度はタルトの大広間。
GM
いちごにオレンジ、ピーチにラズベリーに……フルーツが所狭しと並んだタルトが、足元いっぱいに広がっている。
GM
ナパージュがつやつやしているが、柔らかくって滑りやすい。
レディ・メグ
「ま~!きれいな広間!」
セイラン
「今度は果物がたくさん!」
古森 朱
「ようやく泉を抜けたか……」
アニス
「長かったですね……」
レディ・メグ
「長かったわねえ……」
レディ・メグ
「まだカカオの匂いがするみたい」
古森 朱
「本当にな……」
セイラン
「色んな味があったとはいえ、流石に飽きてきたところだったわね」
レディ・メグ
「セイランったら飲み干しちゃうかと思ったわ」
セイラン
「ンッフフフ、ワタシ結構食べるのよ」
古森 朱
「……ふ」ちょっとじわっと来た。
アニス
「チョコいっぱい食べると、ちょっとさっぱりしたの食べたくなりますよね」
セイラン
「ええ、ラズベリーなんか酸味があってちょうどいいわね」しゃがんでフルーツを掘り始めた。
レディ・メグ
フルーツはやわらかいので……結構……沈む。ずし……
レディ・メグ
若干難儀しながら歩いている。
セイラン
「色艶も形もワタシの好物に似てるし……あら?」掘り出したラズベリーをしげしげ眺めていたが、メグはどうやら歩くのに難儀している様子。「大丈夫?」
レディ・メグ
「ええ、だいじょうぶ。バランス感覚はあるのよ」そういう問題か?
古森 朱
「その靴でこの辺歩けるの器用だな……」こちらはオレンジを掘り出している。
アニス
じゃあブルーベリー掘っちゃおっと。
レディ・メグ
みんな掘り出した。メグはキウイとか掘っちゃお
セイラン
「そう? 転びそうになったら遠慮なくつかまってね♥」ひょいひょいと危なげなくラズベリーの間を歩いている。
レディ・メグ
「ええ」自分の足元で潰れてしまったキウイを拾い上げる。
アニス
「わたしちっちゃいころ、こういうタルトとかケーキとか、いっぱい作るの夢だったなあ~」
古森 朱
「タルト、生地も好きだな。あのサクサクした感じ」
セイラン
「あら、それじゃ夢が叶ったじゃない。今ならたくさん作れるでしょう?」ラズベリーをぺろりと口に放り込みながら。
アニス
「ん~、そうだけどそうじゃなくて……」
アニス
「ちゃんと粉をふるって、混ぜて、焼いて~、みたいな……」
古森 朱
「ああ……」「"救世主の力"でなく、って事か?」
レディ・メグ
「手間暇かけて、心を込めて?」
アニス
「うん」
アニス
「パティシエさんになりたかったの」
セイラン
「えっ……お菓子ってそんな手順がたくさんあるものなの?」
古森 朱
「俺は作ったことないけど、結構ややこしいらしい」
「ただの料理より分量とか精確にしないといけないとか何とか」
セイラン
「なにそれ……錬金術か何か……??? ぱぱっと出てくるものかと思っていたわ……」
アニス
「お菓子作りはげーじゅつだよ!」
アニス
ぐっ!とこぶしを握る。
古森 朱
「……って事は元居た世界でも、菓子作りはよくやってたのか?」
アニス
「お母さんと一緒に、毎週いっぱい作ってた!」
レディ・メグ
「リンデンさんの奥さまも、毎週アップルパイを焼いてらしたわねえ」
アニス
「お菓子って、丁寧に作らないと美味しくならないから」
アニス
「頑張ったぶん、大切な人に美味しく食べてもらいたいじゃない?」
レディ・メグ
「そう。そうよね!」
レディ・メグ
「最高の材料を、最高のレシピで、最高の人に料理してもらって!」
レディ・メグ
「おいしく食べてもらいたいわよねえ……」
古森 朱
「ふーん」「どこの家も凝った事するな……。」
アニス
「うんうん。ふっくら焼けたスポンジに、王冠みたいにクリームを絞って、銀色のアラザンできらきら……」
レディ・メグ
ゆめみるような溜息がこぼれる。
レディ・メグ
「アニスに作ってもらえるお菓子はきっとしあわせねえ……」
アニス
「そうかなあ」 えへへ。
セイラン
「ネー。人間って凝り性よねぇ」アヤの横で頷いている。
アニス
「子供のころ、すっごくきれいに焼けた自信作のカップケーキがあってね」
アニス
「クリームとマジパンとチョコレートで、きれいにデコレーションして」
アニス
「それを、お誕生日だったおばあちゃんに食べてもらおうと思ったんだけど……」
アニス
「……近所の男の子がね、盗み食いしちゃったの」
アニス
「それがもうすっごく悔しくて……」
アニス
「美味しく食べてもらおうと思って、あんなに頑張ったのに……」
アニス
「折角の作り手の努力を……!!」
アニス
悔しい顔。怒ったような、悲しいような。
レディ・メグ
「……それは……」
レディ・メグ
「かなしかったわね……」
レディ・メグ
料理されたらそのあとは。
レディ・メグ
食材にはなんにもできない。
GM
食材には選べない。選べないはずだ。
誰に作られ育てられ、誰に食われるかなんてことは。
GM
自慢の逸品。
GM
それが、どれだけ手間ひまかけて作られたか!
レディ・メグ
きっとあの男も、メグがどんなに努力したかなんて知らないし、
牧場主がどんな思いで育ててくれたかなんて知らないまま!
GM
わからないやつには、けっしてわかりはしないが……
GM
お前にはわかる!
レディ・メグ
足元で、フルーツがつぶれる音がする。
レディ・メグ
そうしてメグは立ちすくんでしまう。
C・C・C
*じゃ、メグの『食用』を抉るぞ。
GM
横槍はあるか?
セイラン
*横槍します。
GM
では、能力値のチョイスからだ。
セイラン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
セイラン
2d6+1 (2D6+1) > 7[3,4]+1 > 8
GM
成功。効果量を振れ。
セイラン
1d6 (1D6) > 5
[ セイラン ] HP : 21 → 20
GM
では補正は-5
C・C・C
*判定は猟奇でいくぞ!
C・C・C
2d6+3-5>=7 (2D6+3-5>=7) > 5[2,3]+3-5 > 3 > 失敗
GM
出ねえな。
レディ・メグ
足元を見る。この国に落ちて来てから肉が減った。
俯き覗き込んだナパージュにかすかに映る自分の顔は、
完璧な仕上がりだったあの日よりもずいぶん褪せて見える。
レディ・メグ
「わたし……まだちゃんと、おいしいかしら……」
レディ・メグ
潰れたキウイに目を移す。
いまのわたしはこんなふうに、なってしまってはいないだろうか?
セイラン
「あらあら、盗み食いなんて。そんな不届き者は丸呑みにしちゃえばいいのよ」
本気なんだか冗談なんだか、そんなことを言いながらメグの隣にやってくる。長身を折り曲げて、俯くメグの顔を覗き込む。
セイラン
「大丈夫、メグはずっと美味しそうだわ。我慢するのが大変なくらい」
口の周りについたラズベリーの汁をぺろりと舐め取る。
レディ・メグ
ぱちりと瞬いてセイランを見た。
レディ・メグ
「……でも。そうだと思うけど。……まだわたし、誰にも食べられたことがないんだもの」
レディ・メグ
「わたしが本当においしいかなんて、まだ誰も知らないのよ……」
レディ・メグ
血のような汁を舐めとった舌を、目が追う。
セイラン
「……そうねえ。まだ誰もアナタの味を知らない」ちろちろと舌が出入りする。「でも……」
セイラン
「これまで食べたどんな生き物よりも」
セイラン
「ワタシはアナタの香りに惹かれているわ」
レディ・メグ
「……………………」
レディ・メグ
「セイランったら」
レディ・メグ
「つまみ食いはしないでね」
レディ・メグ
食べてもらうなら、ちゃんと最高のレシピで、最高の料理人に。
そう決めている。
レディ・メグ
でも、丸のみももしかしたら、ちょっといいかもな、と。
思ってしまう自分が照れくさかった。
セイラン
「勿論よ。……ワタシ、ちゃんと我慢できているでしょう?」
セイラン
「それに、食べるならつまみ食いじゃなくて全部美味しくいただく主義なの」そう言って、またラズベリーに手を伸ばした。
GM
菓子も料理も、実のところ、腹に入ればおんなじだ。
食ったやつの中で、骨になって肉になる。それだけ!
GM
でも大概のやつが、本当はそうじゃないと思ってる。
GM
おいしく食べること。おいしく食べてもらうこと。
GM
そういうことが大事だと、思ってる。
GM
それが、飲み食いを大事にするってことなんだろう。
GM
お前たちはそういう何かを、それなりに大事に生きている。
GM
まあ、誰しも泥水啜って生きたいわけじゃないしな?
GM
美味いもんを食いたい。そういう気持ちで素敵な誰かに食べてもらえるのを、お前は待ってる。
GM
だが、ここから出られなきゃ、お前はC・C・Cの腹の中だ。
GM
さてさて、手番も少なくなってきたな。
お前たちの手番はあとふたつ。
GM
次はどいつだ?
セイラン
*ではワタシがいくわ。アヤの心の疵を舐めます。
GM
よし。
古森 朱
二人の会話を横目に見ながら、プチプチとオレンジを食べている。
セイラン
「…………」いつの間にかまたラズベリーの汁を顔につけながら、アヤの方をちらりと見た。
古森 朱
……目が合う。
古森 朱
ラズベリーの赤は、血の色とよく似ている。
セイラン
「そういえば……」ちろちろと舌を出しながら近づいてくる。「アヤもなんだか変わった匂いがするわね? ほんの微かにだけど……」
古森 朱
てっきりメグの方に気を取られていると思っていたので、若干意外な様子でセイランを見る。
セイラン
匂いを嗅ぎ分けるのに集中しているのか、べったりとついた赤を拭うことは忘れている。
古森 朱
「……メグの時も思ったが、随分利く鼻をしてるんだな。
それも"食う側"としての力って訳か?」
セイラン
「人間にすごく近いけど、少しだけ違うような……」ンン~?と首を傾げつつ。
セイラン
「ええ。どこにどんな獲物がいるか、ちゃんと嗅ぎ分けられないと捕食者としてはやっていけないもの」嗅覚については自信があるらしく、堂々と頷いた。
古森 朱
「…………。
言っておくが、俺は"お前の方の側"だぞ」
古森 朱
「ま、殆ど人間に近いってのは正解だけどな。
こっちの世界なら大した差じゃないんだろうが」
古森 朱
甘いものは好きだ。好きではあるのだが、好きなものだけでは生きてはいけない。
……赤色から目を逸らす様に、ふいと横を向く。
セイラン
「あら……フフ、そうなの。美味しそうな匂いに混じっているのは"こちら側"の臭いだったのね」
セイラン
「これ、気になる?」横を向いた視線に、ぺろりと顔についた甘い汁を舐め取った。青い舌の上に、鮮やかな赤が乗る。
古森 朱
「…………。」じとりと睨む。
「わざとやってんのか」
セイラン
「あら怖い」舌を引っ込めた。
古森 朱
「"そっち側"なら分かってるだろうが」
「余計な事するならそれなりの覚悟を持ってんだろうな?」
セイラン
「もう、ちょっとからかっただけじゃなぁい」
セイラン
「……でも、アナタあのメグとしばらく一緒にいたんでしょう? 随分我慢強いのねぇ」
古森 朱
「…………。そうだな、自分でも偉いと思うよ」
古森 朱
「なんなら勝負でもするか?」
ふ、と。ほんの少し、挑発するように。
セイラン
「……勝負?」挑発の色に、金の瞳が高揚するような輝きを帯びる。「……どっちが長く我慢できるかってこと?」
古森 朱
「そういうこと。……どうだ?」
いつものむすっとした表情ではあるが、仕返しのつもりなのかそこにからかうような色が混じる。
セイラン
「……フフ。アナタがそんなかわいい顔するなんて。いいわ、乗った。勝ったら何がもらえるのかしら?」
セイラン
「ああ、アヤが勝ったらワタシの血、少し舐めてもいいわよ♥ それとも指とかの方がいい?」食欲のわかなそうな景品が提示された。
古森 朱
「本気かよ……そうだな」
「相手の言う事を1回聞く、とか?」
古森 朱
「……指や血はいらないけど、どうだ?」割と自信があるらしく、じっとあなたの方を見てくる。
セイラン
「アナタこそ、随分自信があるじゃない。いいわ、アナタが勝ったら1回言うこと聞いてあげる。勿論、ワタシが勝った時は……ね?」
セイラン
*アヤの心の疵『吸血衝動』を愛で舐めます。
セイラン
*クエスト『アニスの信頼』にも挑戦!
GM
いいだろう。目標値は7、クエストは9だ。
セイラン
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[1,6]+3 > 10 > 成功
GM
両方成功だ。
古森 朱
「……。」「上等だ」
古森 朱
相変わらずの不機嫌そうな表情。しかし、どこか楽しそうにも思えるかもしれない。
[ 古森 朱 ] 吸血衝動 : 0 → 1
セイラン
「フフフ……」楽しそうなのはこちらも同じ。後に楽しみがあれば、今抱える衝動を我慢することだって、きっとできる。
古森 朱
再びフルーツを一つ。今度はセイランが取ったのと同じ、ラズベリーの果実。
古森 朱
後の楽しみの為に、今の衝動を抑える為に。あるいは、今この楽しみを共有するために。
口に運んで、ぷちり。かみ砕いた。
セイラン
血に濡れたような艷やかな果実を、二人で口に運ぶ。その衝動の深さも激しさも、互いに知らなくとも。この瞬間、舌の上で弾ける甘さは共有できるのだ。
GM
お前にも、お前の目の前の相手にも、時に抑えがたい衝動がある。
GM
だが、それが溢れるのは今じゃない。
GM
今はまだ早い。
GM
フルーツに食べごろが、一番美味い瞬間があるように。
GM
お前たちの衝動は機を伺っている。
アニス
「……あっちの二人、なんか、仲良さそうですね」
レディ・メグ
「そうね。気が合うのかしら」
レディ・メグ
「朱って照れ屋さんだけど、セイランとは仲良くなれそうでよかった」
アニス
「セイラン、人付き合いが上手なんだねえ」
レディ・メグ
「ええ、笑顔も魅力的!」
アニス
「あとで、アヤさんと仲良くなるコツ聞いちゃおっかな」
レディ・メグ
「あら、朱ならもうあなたとも仲良しよ」
アニス
「そうかな?」
レディ・メグ
「ええ、とっくに!」
アニス
「えへへ……そっか!」
アニス
セイランと朱のやり取りを見ながら。
アニス
セイランの青い肌の内側に、自分と同じ何かを。
仲良くなれるという、小さな幻想を見出す。
アニス
心を寄せる。少しだけ。
GM
この手番で、セイランはアニスの信頼を得た。
GM
裁判のときには、アニスはお前に手を貸してやるだろう。
GM
それは、大したことじゃないかもしれないが……
GM
『大したこと』ばっかりでも、なかなかやっていけないからな。
GM
さて。
GM
お次はまた、C・C・Cの手番!