GM
あま~いお菓子のその味に、ゆめもうつつも、とろけて混ざる。
GM
とろけて混ざったゆめとうつつに、どこからとなく忍び寄る……
GM
さて、早速だがお前らの自己紹介タイムからだ。
いずみこ
「そりゃあ確かにおデコで眼鏡だけどさぁ!」
いずみこ
「名前は……額田 泉巫女(ぬかた いずみこ)」
いずみこ
「名字も名前もあんまり好きじゃないから、適当に呼んで」
いずみこ
「学校では委員長とかぬーとか呼ばれてたけど」
いずみこ
「ほら、クラスにもいるでしょ?わがままに振舞ってても受け入れられて許されてるような子」
いずみこ
「ああいうの見て、あたしもあたしのやりたいようにするようにしてるの」
いずみこ
「やりたいようにしてても、誰かの役に立ってたり、みんなのためになってればいいじゃん?」
いずみこ
「お母さんやお父さんのいうことだってうるさいばっかりだし」
いずみこ
「だからあたしはそんな風にふるまえるあたしのことが好きだし」
GM
お前のそんな態度に文句があるかどうかは、残りの連中に聞いてくれ。
江瓊
「名前は~江瓊っていうんだけど、みんなコーって呼ぶねえ」
江瓊
「見ての通りのうるおいボディなわけだけど、このボディでいい感じにやらせてもらってま~す」
江瓊
「で、このボディなんだけどー……まあまあお察しのとおり心の疵の力なんだよねえ」
江瓊
「え?聞いてなかった?あーじゃあまあいいや。それで!」
江瓊
「そんなわけで私の体は水で満たされてるってワケ……」
江瓊
「こんなこと気にする奴なんてもうどこにもいないんだからねえ~」
GM
オーケー、お前の頭がぷるぷるのゼリーみたいだってことはよくわかった。
GM
最後。そこでフワフワ夢見心地のツラしたうさぎ。
クラウド
「あいたあ!! ……え、なに…僕の番……??」
クラウド
「ほあほあ…相変わらずコーのお話はねむねむだねぇ……
ええと、なんのはなし…ん、はいはい、自己紹介……?」
クラウド
「僕は見ての通り、灰色うさぎのクラウドだよ~」
クラウド
「……僕もあだ名とかあったほうがいい? クーとか?ウドーとか…?」
クラウド
「まぁ、好きなように呼んじゃって~ここじゃあみんなお友達~」
クラウド
「出身はどこにでもあるふつ~の森!綺麗なはらっぱにさらさら流れる綺麗な川に…かわいいクローバーにたんぽぽがたくさ~ん!」
クラウド
「タンポポが似合うかわいいお嫁さんを探してここまできたんだけど……ここ、そういう場所じゃないみたいで……わはは…」
クラウド
「でもま、運命の人ってどこかしらにいるものだしね。
そのうち縁も巡ってくるかな~って!」
クラウド
「そんなかんじでいじょうで~す! あとはよろしく~!」
GM
ゼリー頭とお花畑が揃ってて、デコッパチにはご苦労さまってところだな。
GM
ま、お前らがどういう苦労をしようがそれはどうでもいいとして。
GM
そんなこんなのお前らの耳に、先日とある噂が届いた。
GM
この馬鹿みたいに物資に乏しい堕落の国で、甘いお菓子をたっぷり作ってくれるって女の子の噂だ。
GM
ついでにそいつは、どっかの救世主にとっ捕まってるって話。
GM
そいつを助けてやりたいと思うか、カネになると思うか、単なる甘いもん食いたさか。
どういう理由にせよ、お前たちはその話に興味を持つ。
GM
それでもって、そいつがどこの村にいるかってのも、そこそこ有名な話。
GM
なんせ、どこでもかしこでもお菓子を作って回ってるようだからな。
GM
ってことで――お前たちは今。
どこにでもあるような、ちっさい村で顔を合わせている。
江瓊
「お菓子食べたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
クラウド
「今日もコーは元気だねぇ おかし?小松菜じゃなくて?」
いずみこ
「うるさい!あたしだって食べたいんだから!」
クラウド
「でも噂は噂でしょう、本当にそんなものがあるのかな?」
いずみこ
「作って配ってるなら食べたことあるやつのレビューとかないの?」
クラウド
「まぁまぁ、穴には潜ってみなけりゃあ何もわからないとよく言いますし……」
江瓊
「正直私の水だけじゃ次の大きい街での路銀にびみょ~に足りないしねえ」
江瓊
「ほかは日雇いしなきゃってなると、お菓子食べれそうなこっちの噂に乗りたいね」
クラウド
「はは、僕ら働くのも戦うのも得意じゃあないしねぇ」
クラウド
「じゃあまずは噂の根っこをさがしてみよ~!」
いずみこ
「甘い匂いのする方でも探し回ってみるとか?」
クラウド
「甘い匂い~ 甘い匂いはどこかな~」 フンスフンス
GM
甘い匂いのするほう……はわからねえが、お前たちがでかい声でわあわあやっていると、
GM
「おやあ、救世主様方、あまいものをお探しですか?」
いずみこ
「そう!何か知ってる?最近甘いお菓子食べたとか?」
クラウド
「おやあ、さすが同志のきみ! どう?一緒にお茶してく?」
GM
「ええ、ええ、あのクッキーはまさしく、アリスのお茶会に供される甘い甘いクッキーでした……」
GM
「いやあ、仕事がなけりゃあずうっとあの村でおやつの時間に混ざっていたかった……」
GM
「救世主様も是非行ってみるべきですよ。なんならこの村にあの救世主様をお招きしてくださいよ。ねっ、ねっ」
いずみこ
「へえーっ、そんなに大規模なんだ。クッキー以外に何かあった?ミルフィーユとかモンブランは?」
江瓊
「えーじゃあ、そしたらみんなでこの村に住んでもいいかも~?」
GM
白兎は、我欲八割、救世主に対する親切心二割くらいの割合でお前らに情報を提供してくれる。
GM
目的地は、三日くらい歩いたところの、これまたちっさい村のようだ。
クラウド
「いや~どうなるかと思ったけどラッキーラッキー!」
クラウド
「やっぱり巡り合わせには恵まれているようだね」置いてかれてるらしいけど
いずみこ
「村なら踏み固められてる道を選べばつくんでしょ?」
GM
「一応、近くまでは街道が通っておりまして……」
GM
最後はちょっと離れたところだが、道順と目印はきちんと教えてくれた。
GM
本当は救世主の足なら二日もあれば着くはずだが、お前たちがポヤポヤ歩いたら四日かかった。
GM
お前たちの足はあっちへフラフラこっちへフラフラ……
クラウド
ふむ……つまりまだここは目的地ではないということ……
江瓊
楽器をぽろんぽろんと弾きながら歌い歩く……。
GM
ようやっと村のものと思しき屋根の影が見えてきたのは、四日目の昼もだいぶ過ぎた頃。
クラウド
「おやおや~ではおんぶしてあげましょう、コーが…」
江瓊
しょうがないから私が前足持って、クラウドが後ろ脚持つ?
いずみこ
「いやどっちかだけにしてよ。運びにくいじゃない」
クラウド
「おや、これはなんと 甘えん坊委員長……」
GM
お前らの目に村が見えてから村に踏み入れるまで小一時間かかった。
GM
そのへんの家から子どもたちがわらわら湧いてきて、村の広場に走っていく。
クラウド
その言葉に耳がピンと立つ 「おやつ…?」
いずみこ
「おやつの時間なんて、この国にあった?」
GM
走っていく子どもの後ろを追いかけるのは難しくない。たいしたことない村の、真っ直ぐな道だ。
いずみこ
村についたので流石にクラウドの背中から降り、子供を追う。
GM
お前たちが後ろをついていけば、小さな広場に子どもがずいぶんいて、そろってきゃいきゃい言っている。
GM
その中心に、15か16か、そのくらいの女の子が一人。
GM
そいつは子どもにまとわりつかれながら、ぽこじゃかお菓子を生んでいる。
クラウド
「わあ、噂は本当だったんだねぇ……う~ん、甘い匂い……」
いずみこ
本格的でちゃんとしたお菓子の、バターや砂糖や、甘くて香ばしくて懐かしい匂い。
クラウド
でも、並んでてもらえるものなのかな…… と、思いつつも並ぶ。
江瓊
「もう待ちきれないよ~甘味とかいつぶりだろう?」
江瓊
「でもだっていくらでも出てくるみたいだよ?」
クラウド
「……ふふ、そうだね。順番順番…」 なだめなだめ…
GM
子どもらはお前らを相当邪魔そうに見てくるが、中心の女の子が明らかに背丈のでかいお前らに目を留める。
クラウド
「あはは、どうもどうも。お邪魔してまぁす」
いずみこ
「ねぇ、お菓子を配ってるんでしょ?ちゃんと並ぶからあたしたちにもお菓子をくれない?」
クラウド
「……だってよ、コー」 並ぼう並ぼう~と後ろにひっぱり
クラウド
「いやぁ親切なひともいるものだねぇ…」ポヤポヤ~
GM
大人しく最後尾に並んだお前たちの前で、子どもが順繰りにお菓子を手にしてその場をあとにする。
GM
また明日ねえ、と手を振っていく子どもを見送り、見送り……
いずみこ
「ねぇ、あなた何をどれぐらいまで出せるの?」
アニス
「手のひらに乗るサイズの……わたしが知ってる……おかし……?」
クラウド
「なるほど~僕のタンポポみたいな感じですかね」
クラウド
そっと虚空からタンポポを取り出して頭に乗せた。
アニス
「ケーキはお皿がないとちょっと崩しちゃうかも……」
いずみこ
「マカロンとかフィナンシェって出せる?」
アニス
「じゃあ、ストロベリーのと、チョコレートのと……」
クラウド
「ええっおやつはおやつじゃないですかあ!?」
アニス
ピンク、ブラウン、グリーン。この堕落の国ではとんと見かけないパステルな色合い。
クラウド
「食べられるんですか、これ……」つんつん
クラウド
むむ…と見つめていたらそのまま口にねじられる。
アニス
「…………??」 芸豆巻はちょっと思い当たらなかったようだ。
クラウド
「あ、あま~い!! コー、これおいしいですよ!コー!」
クラウド
委員長の手持ちをかってに拾い上げて渡している
アニス
自信満々に、きらきらのアラザンとクリームでデコレーションされたカップケーキが出てきた。
クラウド
「委員長のものは~僕らのもの~ 僕らのものも、委員長のものですよ。」
いずみこ
「マカロンたべたかったらお願いしなさい!」指をぺいっ
アニス
「いっぱいご用意できますから大丈夫ですよ!」
クラウド
「わ~い!じゃあ僕はそのマカロンというやつを……」
いずみこ
カップケーキを手に取り上から下から見つめる。
GM
そうやってお前らが女の子を囲んでぎゃあぎゃあやっていると、
GM
広場の隅から、めちゃくちゃ不機嫌な顔をした男の子が一人、寄ってくる。
アントン
「アニス。おやつの時間はもう終わりでしょ」
クラウド
「おや、こちらもお客さん? お知り合いみたいだけれども…」
アニス
「アントン、初めてのお客さんなんだから怒らないで、ね?」
クラウド
おっと……これはこれは。 委員長の後ろに隠れる。
アニス
「えーっと……この子はアントン。わたしはアニス。ふたりとも、救世主です」
いずみこ
のばされている。
俺の、の後を待っていたが、二人とも救世主と紹介されてしまった。
クラウド
「僕らも救世主だよ~ コーで、委員長で、クラウド」
順々に勝手に紹介の図
アントン
アニスの服の裾をぎゅっと握って、ますます険しい顔つき。
クラウド
「委員長も威嚇しないの~」ほ~らよしよし…
アントン
「アニスは誰にでもお菓子あげちゃうけど、ほんとはそんなのだめなんだからな」
江瓊
「あ、そうか。救世主ならこの村じゃなくてもいいじゃんね」
いずみこ
クラウドにもちゃもちゃにされている間にコーが切り出した。
クラウド
「お菓子が出せる救世主なんて珍しいもんね、きっとみんな喜んでくれると思う…けど……」
クラウド
「ああ~‥ごめんね、コーってこういうやつだから……」
クラウド
「でも水とか運んでくれるすっごい奴なんだよ!」
アントン
「知らない! アニスは俺ので、アニスのお菓子はホントは誰にもあげちゃだめなんだから!」
いずみこ
「ちょっと待って。嫌って言ってるんだから何か理由があるんでしょ」
クラウド
「も~コーったら マイペースなんだからぁ…」
アントン
「アニス、俺こいつらやだ! もう行こ!」
アニス
「アントン……わたしはアントンのお友達だけど、アントンのじゃないのよ」
アニス
「あんまり悪い子だと、おやつ抜きにしちゃうよ」
GM
実際、アントンはなにやらぶるぶると震えだす。
クラウド
ああっ… なんだかコーのせいで大変なことに!!
アントン
「どうして? アニスは……アニスは……」
アントン
「アニスは俺の。俺のだもん。誰にもお菓子はあげちゃだめだし、俺以外と仲良くしちゃだめなんだもん」
クラウド
「お、落ち着いて!落ち着いてください…!」
アントン
「アニスは、おれのじゃなきゃだめなんだもん!!」
いずみこ
慌てて数歩、距離をとるように後ろに下がる。
アントン
チョコレート色に染まる。それがバニラの色になり、オレンジの色になり……
アントン
ぐるぐると。雑多なお菓子を混ぜ合わせたような色とにおい。
GM
そしてそれが、数秒も経たずにばきりと割れて。
C・C・C
割れた蛹の中から、毒々しい色の飴玉が溢れる。
クラウド
「アニス、下がって…!」 腕を引いて離そうとする
C・C・C
お前たちには目もくれず、暴力的なほど甘いにおいをさせる腕が、アニスに伸びる。
クラウド
「ダメです……!!」 腕をつかむ、しかしそれは離れていく
いずみこ
伸ばされた腕に割り込むこともできずアニスが頭上へと持ち上がる。
クラウド
「もう!ぼんやりしないで……追いかけますよ!!」
C・C・C
そのにおいが残る場所が、村の姿を失っていく。
GM
においが色を持ったように、お前たちの視界は変わっていく。
いずみこ
周囲の形が崩れ、グロテスクなほどにファンタジーな空間へと書き換わっていく。
クラウド
走り出した先から景色が甘い色に染まっていく……
GM
何がどこまであるのかは、今はまだわからないが……マーブルの空は、遠く視界の果てまで続いている。
クラウド
「アニスさん!!」 呼びかけど返ってくるものはない。
GM
ま、亡者謹製のお菓子の世界だ。何があっても不思議じゃあないが……
クラウド
「とりあえず出口を探しましょう。
もしくはアントン……あの亡者を倒せれば、おそらく……」
江瓊
「アニスを巻き込まないように気をつけなきゃねえ」
クラウド
「そうだね、彼女が無事なままならいいんだけど……」
いずみこ
「とにかくアニスかアントンを見つけないと……!」
GM
今回のお前たちの敵はC・C・C。事前に言っといた通り、強化MOD適用の亡者だ。
GM
それでもって、こいつも事前に言っといた通り、お茶会MOD『PK追加行動』が適用される。
GM
C・C・Cはお前たちの行動を妨げない。代わりに、行動回数は5回だ。
GM
これは後でもう一回言ってやるが、裁判MOD『祈り』も適用される。
裁判で誰が倒れても死んでも、そいつはまだまだ役に立てるってことだな。
GM
ついさっき攫われていったアニス。あれは放っておくと死んじまうだろう。
GM
ちなみにこいつは、アニスを救出するためのクエスト。
GM
クエスト1 『アニスの解放』
概要 囚われているアニスを解放する。
目標値 8
消滅条件 1回成功するか、お茶会終了と同時に消滅。
成功 アニスを開放し、クエスト2、クエスト3、クエスト4を公開する。
失敗 特になし
放置 裁判開廷時、アニスはC・C・Cに取り込まれて死亡する。
GM
しかしまあ、放っておいたって構いやしない。
必要だと思うならそうすればいいだけさ。
GM
この異界の……地図ってほどじゃないな。
どっからどういったらここにつく、って場所が決まってるわけじゃない。
それでも、だいたいどんなところがあるか教えといてやる。
GM
シーン表
1:チョコレートの泉。とろりと溶けたチョコレートの泉。いつまでも固まることなく甘いにおいをさせている。
2:お砂糖の砂漠。さらさらで真っ白のお砂糖が、かすかな風に巻き上げられながら、どこまでも敷き詰められている。
3:キャンディのプラネタリウム。夜空色の天井に、色とりどりのキャンディ。手が届けば、星の数ほど手に入る。
4:マシュマロのベッドルーム。柔らかいクッションのようにマシュマロが詰め込まれたお部屋。千切って食べてもおいしい。
5:ビスケットの迷路。ビスケットが壁のように立ち並んでいる。ときどきマシュマロやチョコレートが挟まっている。
6:グミキャンディの吊橋。ぷよぷよしたグミが編まれた吊橋。橋の下からはちょっぴり焦げた砂糖のにおい。
7:クッキーのチェス盤。バニラが白、チョコレートが黒の巨大なチェス盤。あなた達と同じサイズの駒は、氷砂糖でできている。
8:シャーベットの氷河。カラフルな氷菓子がゆっくりとどこかへ流れていく。オレンジ、レモン、ストロベリー。とっても寒い。
9:タルトの広間。床がフルーツタルトでできた円形の大広間。つやつやのいちごに足を取られないように注意!
10:キャラメルの滝。とろけたキャラメルが、見えないほど高い場所から流れ落ちてくる。そこらじゅうがべたべたする。
11:ロリポップの森。赤、青、黄色。見上げるほど大きなロリポップがたくさん!でも、飴の部分には手が届かないかも。
12:アラザンの雪原。銀色のアラザンが雪つぶてのように降っている。綺麗だけれど、ちょっと痛い。
GM
はてさて、出してやれる情報ってのはこのくらい。
GM
C・C・Cはこの異界の主。
倒せばここを出られるし、倒せなければ……まあ『そういうこと』になる。
GM
せいぜい気張って頑張って、ここから脱出することだ。