GM
――むかしむかしあるところに、アステリアという名前のおとめがおりました。
GM
アステリアには、星のめぐりをよみ、未来を占うちからがありました。
GM
あるときアステリアは、ひとりのやさしくすてきな若者と恋におちました。
GM
けれどもアステリアは、その若者とむすばれることをえらんだら、じぶんがちからをうしなうことを知っていました。
GM
若者はアステリアを待ちましたが、三年の月日ののちに、アステリアをおいてべつのむすめと結ばれることをえらびました。
GM
アステリアはかなしみ、星をみるのもわすれて泣きました。
GM
そうしているうちに、アステリアは堕落の国へとおちてきて、そのぶあつい雲のむこうに星は消えてうせました。
GM
星をよむちからは意味をなくし、あとにはなにものこりません。
GM
そして六ペンスコインをうばわれたとき、いのちのかわりに、アステリアはおとめであることをさしだしました。
GM
そうして、意味をなくした星よみのちからは、ほんとうにうしなわれてしまったのです――
GM
Dead or AliCe
『In The Dark, Small And Wet Room』
アステリア
勝つことも負けることも、考えたこともなかった。
GM
アステリアを負かした救世主は、アステリアの六ペンスコインを奪った後、多少の金と引き換えに、アステリアを小さな街の娼館に放り込みました。
GM
アステリアが負けたとき、一人、死人が出ています。
そのために、アステリアはまだ生きています。
GM
いつも夜のようなそこに訪れる客のうち、ひとり。
GM
お茶会について、シナリオ上の設定をいくつか。
GM
PC2、ヴェンフリートが客としてきた日を行動とし、すべてのシーンを、PC1、アステリアが客を取る部屋で行います。
GM
No.1【心を奪う】
概要:魅了し、引きつけ、意のままに動かす
条件:PC1であること・PC2を舐める行動にのみ組み合わせられる
目標値:7
消滅条件:お茶会終了と同時に消滅
成功:PC2の次の行動のクエストを指示することができる
失敗:PC1の心の疵を回復するか悪化することで、行動とクエストの両方を成功したことにしてよい。この決定はPC1が行い、PC2が内容を指示する。その際、心の疵についてPC1自ら相手に明かすこと
GM
アステリアがこれに成功すると、指示されたクエストが公開されます。
GM
しかし、アステリアがお茶会を終わらせると決めたとき、それが裁判開廷の合図になります。
GM
つまり、ラウンドの短縮、あるいは延長があり得ます。
GM
また、PC1に限り、自分自身に対する行動への横槍が認められています。
アステリア
乾いた布で身体を拭く。
せめて、これを水に濡らすことができたらいいのに。
アステリア
床に落ちた薄い衣装を拾い上げて、着る。
アステリア
そうして、次を待つ。あるいは、夜明けを。
ヴェンフリート
大きいとは言えない街の、外れにある店。
ヴェンフリート
その店先に、抱えてきた2つの樽をどんと床に置く。
ヴェンフリート
「はい、人喰い三月のワイン。肉は門の方で引き渡し済みで、それから……」
ヴェンフリート
「遺品がいくつか。ほとんど救世主のかもしれないけど、もし知ってるのがあれば、遺族の人に渡してあげて」
ヴェンフリート
一目で救世主とわかる、この世界では見慣れない衣服の男。
ヴェンフリート
店主は仕入れ値の代金を支払うと。
渡された革袋の中身を見て頷く。
ヴェンフリート
これだけあれば、暫く余裕がある。し……
ヴェンフリート
どうせ、また亡者が出たら同じことをするのだ。
節約の必要もない。
ヴェンフリート
「それじゃ、また何か仕事があれば宿の方にね」
ヴェンフリート
機嫌のいい背中に、店主が声をかける。
GM
あの子がいるのは二階の、右から三番目の部屋。
GM
安い娼館だが、娼婦自体はそれなりの数、揃っていて。
ヴェンフリート
彼女の姿を最初に見た時、近づくのが怖いと思った。
ヴェンフリート
別に、娼館で女を買うのは初めてではなかったし
ヴェンフリート
抱くのにも、まあ、それなりにはなれていると思う
ヴェンフリート
でも、入り口から見た彼女の姿はとても儚げで
ヴェンフリート
一緒に来た仲間が別の扉を閉める音が聞こえるまで、すっかりその場に固まってしまっていた
ヴェンフリート
それから、もう、何日が過ぎただろう
アステリア
いつもと変わらぬ物言いがあなたを招く。
ヴェンフリート
なるべく普段どおりに扉を開いて、声をかける。
ヴェンフリート
その、笑みに。言葉に。
舞い上がりそうになるのを抑える。
ヴェンフリート
「あ、あー……うん。迷惑じゃ、なかった?」
ヴェンフリート
「いや、だって……ほら。お店で毎回指名してくるとかさ……」
ヴェンフリート
「ストーカーみたいでキモイとか……」
ヴェンフリート
そういうこと聞くのがキモイだろ、俺。
アステリア
「やさしくしてくれるお客さまは好きよ」
アステリア
「こちらへどうぞ。まずはお座りになって?」
アステリア
ほとんどベッドしかない部屋で、自分のとなり、今は整ったシーツの上を示す。
ヴェンフリート
グローブを外し、装甲の認証確認部分に触れ
外した重たい装備をその場へ残し。
アステリア
「すぐ、ありがとうって言う」 くす、と笑う。
アステリア
まぶたを閉じれば、小さなランプの明かりに、まつげの影が頬に落ちる。
ヴェンフリート
その様子に見惚れてしまう。
綺麗だな、と思う。
ヴェンフリート
「向こうの丘に人喰い三月が出て……何人か襲われたらしくって」
ヴェンフリート
「なんとか退治はできたけど、ここのところ増えてるから……」
アステリア
少し高いところにあるヴェンの顔を見上げる。
ヴェンフリート
左手で、リアの手に触れる。そっと。
ヴェンフリート
対象的に筋張った大きな手。
宝石に触れるようにそっと包み込む。
アステリア
応じるように、もう片方の手のひらが重なる。
ヴェンフリート
「リアが心配してくれるのは、嬉しいよ」
ヴェンフリート
誰かがしなければいけない。
みんなを守らなければいけない。
ヴェンフリート
いま、自分の番が回ってきたというだけ。
アステリア
今、手の届かない場所で死なれては困る。
ヴェンフリート
絡めた指をそのままに、隣の細い首筋に頭を寄せる。
アステリア
細い首、薄い肩。呼吸に合わせてかすかに動く。
ヴェンフリート
強い香水やシャンプーの香りはしない。
ヴェンフリート
手を引き寄せるように、繋いだまま。
ベッドの上へとリアの上体を寝かせていく。
アステリア
「今日も、やさしくしてくださる……?」
ヴェンフリート
救世主を客にとるのには、大きなリスクが伴うのだろう。
ヴェンフリート
この子が受け入れるのは自分ばかりでないことは知っているし、理解している。
ヴェンフリート
筋肉に沿って頬から首、肩へと指を滑らせて服に手をかける。
アステリア
もとより肌の透けるような薄い布と、細い紐。
アステリア
するりとほどけるように、肌があらわになる。
ヴェンフリート
この肌がぼろぼろだったら。
傷だらけになっていたら。
ヴェンフリート
そうだったら、自分は黙っていることができるだろうか。
ヴェンフリート
そんな考えを振り払うように、浮き出た鎖骨へ唇で触れる。
ヴェンフリート
水も食料も十分でないこの世界で、暴力は娯楽だ。
ヴェンフリート
滑らせる指、肌のすぐ下に骨があるのがわかる。
ヴェンフリート
柔らかな肌を愛おしげに包んで、かたちをたしかめる。
ヴェンフリート
自分は女を抱きに来ているのではないとわかっている。
アステリア
*ヴェンフリートの『純愛』を舐めます。ティーセット使用。
アステリア
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 7[2,5]+2 > 9 > 成功
アステリア
*ヴェンフリートの次の手番に、クエストNo.3【心を開く】を行わせます。
GM
クエスト【心を開く】
概要:あなたは相手をもっと内側に招きたい。だから、心の鍵を渡す。
条件:PC2であること
目標値:自動的に成功
消滅条件:お茶会終了と同時に消滅
成功:PC2はPC1に対し、技能による同意や許可を求められたときに拒否できなくなる。
(主に調律について。他には伝授、貢物、愛染など)
ヴェンフリート
誰もが苦しみを、葛藤を、絶望と希望を抱えたこの国で。
ヴェンフリート
特別にしたいと思う人が、できてしまった。
ヴェンフリート
それがどのくらいの時間だったのか、いつもわからなくなる。
ヴェンフリート
ここにいる間、この店の店主が扉を叩くことはない。
ヴェンフリート
代金も十分に渡しているし、なにより、立場とこれまでの信用がある。
ヴェンフリート
ベッドの上に仰向けに横たわり、天井を見上げたまま。
アステリア
目を閉じ、あなたの方を向いて、かすかに身を丸めて。
アステリア
眠ってはいない。それを、あなたはもう知っている。
ヴェンフリート
ここが元いた世界でなくてよかった。
ヴェンフリート
馬鹿みたいに花束やドレスの贈り物をして
ヴェンフリート
「じゃ、もしかして。さっき君の顔を30秒くらいずっと見てたのも気づいてた?」
アステリア
今日に限らず、もうずっと、その視線を感じている。
ヴェンフリート
「リアも知ってるだろう、救世主が……最後の一人になったら」
ヴェンフリート
「世界が救済される……みたいな話」
ヴェンフリート
「リアは……世界を救済してほしいって、思う?」
アステリア
「せかい…………」 どこかたどたどしいような声で繰り返す。
アステリア
そうなったとき。救世主の屍の山の底に、アステリアはいるだろう。
アステリア
末裔を演じるのなら、ふたつ返事で、もちろん、と言うべきだったのかもしれない。
アステリア
言えばよかったな、と。思ったけれど、もう遅い。
ヴェンフリート
「なんか、『救済』ってお得だと思ってさ」
ヴェンフリート
「争いってさ、きりがないじゃない」
ヴェンフリート
「欲しい物を奪ったり、気に入らないやつを黙らせたり」
ヴェンフリート
「そういうのって、どうやっても終わらないと思うんだよね」
ヴェンフリート
「でも、もしかするとその『救済』ってやつはぜんぶ終わらせてくれるのかもしれない」
ヴェンフリート
「って考えると、ゴールがあるのはお得だなって」
アステリア
「ヴェンは……誰かがそこに辿り着けるって、ほんとうに思う?」
ヴェンフリート
どうしたら、君がそんな顔をしなくていいように、なるのだろう。
ヴェンフリート
「正直、あんまりね……堕落の国(ここ)に来て長くはないけど、そもそもだいたいの救世主が乗り気じゃなさそうだし」
ヴェンフリート
「それに、俺が生きてる限り誰かが唯一になるってことはないだろうし」
ヴェンフリート
「そう考えると、俺がなるしかないじゃない?」
ヴェンフリート
「もちろん、今のままじゃ無理さ。コインも10枚しか持ってないし、裁判の相手を探すだけでも大変なこんな辺境じゃ……強くはなれない」
ヴェンフリート
「だから、期待させるようなこと、本当は言っちゃいけないんだ……でも」
ヴェンフリート
「君を、絶対に守れるくらい、強くなって、いつか……」
アステリア
言葉を飲み込んだそのさまに、手を伸ばす。
ヴェンフリート
いつか、は。手を伸ばさなければやってこない。
ヴェンフリート
力を手に入れたければ、離れるしかない。
アステリア
小さな手だ。なんの力があるようにも思えない。
ヴェンフリート
「なんて、随分先の話になりそうだけど」
ヴェンフリート
街を一歩出れば、どこまで続くとしれない荒野が広がっている。
ヴェンフリート
自分よりも強力な救世主や亡者にいつ遭遇するかわからない。
ヴェンフリート
この街で暮らすのが、彼女にとって安全であることはわかっている。
ヴェンフリート
「その時は、その、もし……君が望んでくれるなら、だけど」
ヴェンフリート
*アステリアの疵『純愛』を愛で舐めます
アステリア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
アステリア
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 11[6,5]+2 > 13 > 成功
ヴェンフリート
2d6+3-6>=7 (2D6+3-6>=7) > 7[2,5]+3-6 > 4 > 失敗
アステリア
「…………」 裸の胸に、シーツを手繰る。
アステリア
一瞬。ざわめいた胸に、ざらついた布地が現実を教える。
アステリア
夢見がちなヴェン。わたしが何を考えているか知りもしない。
ヴェンフリート
困らせてしまうと、拒絶されたらと思うと。
GM
あなたの心の鍵は、もう開いている。
その外に、自ら踏み出すことはできなくとも。
GM
【心を開く】は自動成功。
ヴェンフリートは、アステリアから技能の効果に同意を求められた場合、拒否できなくなります。
ヴェンフリート
「街の人も、できるだけいて欲しいって言うし……」
ヴェンフリート
「戦うの、あんまり得意じゃないしね」
アステリア
何を言おうとしたのか、自分でもよくわからない。
アステリア
少しかさついた頬と、さらりと落ち掛かる髪の感触。
ヴェンフリート
毎日、毎夜、君を好きになっていく。
ヴェンフリート
触れ合った部分からぬくもりが伝わり合う。
ヴェンフリート
そんな言葉が、ずっと、自分をこの場所に。街に。世界につなぎとめていた。
アステリア
警戒されていない。開かれている。それを確かめる。
アステリア
1d12 前の客 (1D12) > 12
GM
12:前と同じ客だ。すっかりあなたをお気に入りにしている。
アステリア
気分屋の白兎は、優しくする日と、酷くする日の落差が激しい。
アステリア
強く押さえつけられた身体が、薄い布団の下の板を感じてひどく痛んだ。
アステリア
考えながら、常のように、次の客のための準備をする。
アステリア
申し訳程度に身体を清め、服を着て、ベッドを整えて。
ヴェンフリート
その手に、ちょっとした贈り物の箱を携えて。
ヴェンフリート
ラッピングなどもない、小さな。
手のひらより少し大きい程度の箱。
アステリア
「……こんにちは。それとも、こんばんは、かしら……」
アステリア
「ここにいると、ときどき、わからなくて」
ヴェンフリート
と、話したところで気づく。
ああ、外を歩くことなど……ないのだと。
アステリア
今、アステリアの世界はこの部屋がすべて。
アステリア
運ばれてくる食事と新しいシーツ。運ばれていく、空の皿と汚れた布。
アステリア
小さなランプの明かりが、絶えず揺らめくこの部屋で。
ヴェンフリート
「今日、救世主のキャラバンが来てて」
ヴェンフリート
中には、かわいい包み紙のキャンディが5つ。
ヴェンフリート
「一つ食べてみて大丈夫だったから、毒は入ってないと思うし」
アステリア
「……キャンディ?」 両手で箱を受け取って、それからあなたを仰ぐ。
ヴェンフリート
本当はもっと、色んなものをあげたい。
ヴェンフリート
でも、自分にできるのは、この身体を使って戦うことだけで。
ヴェンフリート
物を作り出すどころか、何かを取り寄せることだってできない。
ヴェンフリート
「ごめんね、こんな物しか……贈れなくて」
アステリア
キャンディひとつだって、この国ではずいぶんな貴重品だ。
ヴェンフリート
こんなものでは、彼女を笑顔にすることなんてできないと。
ヴェンフリート
右手を頬へ伸ばし、親指で目の下あたりを撫でる。
ヴェンフリート
わからない、けれど、わかっていることがひとつある。
ヴェンフリート
彼女がずっと、ここにいるということだ。
ヴェンフリート
「見つかったら俺にもらったって、言うんだよ」
アステリア
今は開いた箱の中、キャンディのひとつを指先でつついて。
アステリア
頷く。キャンディの包み紙がかさりと音を立てる。
ヴェンフリート
『きっと、すてきね』と、言われた時のことを忘れられない。
ヴェンフリート
今日は、少し疲れているように見える。
ヴェンフリート
もしかしたら、たくさん客をとったのかもしれないし
良い客でなかったのかもしれない。
ヴェンフリート
自分がここに来る前に、ここには別の男がいて
ヴェンフリート
「ごめん、ちょっとぼーっとしてた」
ヴェンフリート
君を独り占めにしたいなんて。
ここから攫いたいだなんて。
ヴェンフリート
ごまかすように、そっと。
頬から滑らせた手で頭を胸元へ引き寄せる。
アステリア
「…………」 そっと、胸に頬を寄せる。
アステリア
そのぬくもりの向こうに、心臓の音を数える。
アステリア
箱をそっと膝の上に乗せ、ヴェンの身体に腕を回す。
アステリア
なんの力もない、ただ細い女の腕の、どこか縋るような抱擁。
ヴェンフリート
そんなことを思いながら、ただ、自分がしているのは。
アステリア
娼婦とくちびるを交わすことを避ける客も少なくはない。
ヴェンフリート
「あっ、いや……嫌ならいいんだ、ぜんぜん……っ」
アステリア
「キスなんてしたがらないひとも、多いから」
アステリア
かつて、愛しいと思った相手にさえ許せなかった身体を、今は、誰にでも開く。
ヴェンフリート
頭を撫でるように支えて、唇を喰む。
アステリア
乱暴に貪られたことはあっても、こんなキスはされたことがない。
ヴェンフリート
「君のことを、そういう風に思ったことはないよ」
ヴェンフリート
身体を売ってる女。それは、その通りだけど。
ヴェンフリート
消し去ってしまえたらいいのにと、思った。
アステリア
心を傾けられていることだけが、あまりにもはっきりとわかる。
ヴェンフリート
額を押し付けるようにして、ゆっくりと。
ヴェンフリート
膝の上にのった小さな箱のことなど、もうどうでも良くなっていて。
ヴェンフリート
今は、眼の前の彼女に伝えたかった。
ヴェンフリート
言葉にできない。してはいけないようなそれを
ヴェンフリート
伝えるすべが、他に思いつかなくて。
アステリア
膝の上から箱が落ち、キャンディがこぼれる。
ヴェンフリート
金さえ払えば誰とでも寝る。
だって、そうして生きているんだから。
アステリア
くちびるが塞がっているからではなくて。
アステリア
今、ここに、刃を突き立てればいいのだろうか。
アステリア
「ヴェン、」 くちびるの離れるとき、名を呼ぶ。もう一度。
アステリア
「誰にでも、いまと同じように、やさしくできる?」
アステリア
*ヴェンフリートの『博愛』を舐めます。併せて、【心を奪う】。
アステリア
2d6>=7 (2D6>=7) > 9[5,4] > 9 > 成功
GM
クエスト【心を染める】
概要:あなたは相手を心から望む。だから、相手の望むままになりたい。
条件:PC2であること
目標値:自動的に成功
消滅条件:お茶会終了と同時に消滅
成功:自身のデッキから技能を一つ入れ替える。その際、PC1が内容を指示する。
アステリア
できると言ってほしいのか、君だけだよと言ってほしいのか。
ヴェンフリート
できる、できない。そう聞かれたら、そう。
ヴェンフリート
でも、大切なことだからこそ、嘘をつけなくて。
アステリア
首に触れた手は、刃を握ることも、それを絞めようとすることもなく、
ヴェンフリート
それが君の、本心でも。そうでなくても。
ヴェンフリート
大好きだという、思いをたくさん込めて、唇を。
身体を重ねる。
ヴェンフリート
誰かの心に触れるとき、どうしてこうも罪深いと感じるのだろう。
ヴェンフリート
こんなに好きでも、好きになってもらっていたとしても。
ヴェンフリート
なにかの犠牲なしに、救うことはできない。
ヴェンフリート
救うという考え自体が烏滸がましい。
ヴェンフリート
呼吸が乱れる。
脳が痺れて、思考が麻痺する。
ヴェンフリート
壊してしまわないようにと、大切にと思いながら。
ヴェンフリート
こうして、ひとつになることに舞い上がって
ヴェンフリート
それでも、どうしても、離れられなくて。
アステリア
なにもかも投げ出してしまいたい自分とが。
アステリア
女の背を抱いたあなたの腕に、重みが増す。
アステリア
背を辿っていた指先が、するりと滑って、シーツの上に投げ出される。
ヴェンフリート
いちばん大切なことを伝えられないまま。
ようやく身体を離した。
ヴェンフリート
返事は返ってくるが、背は向けたまま。
アステリア
「……ごめんなさい。起こした、かしら……」
アステリア
先程の、どこか切実な「ごめんなさい」とは違う。
ヴェンフリート
「ごめん……さっき……痛かっ、た?」
ヴェンフリート
そういうことではないのはわかっている。
ヴェンフリート
何かが、取り返しのつかなる気がしていた。
アステリア
「……大丈夫。やさしくしてくれてるもの」
ヴェンフリート
横たわる、その身体の。肩に手を添えて。
ヴェンフリート
「やっぱり、俺……君を置いて、何処へもいけないよ」
ヴェンフリート
「こんなこと言われるの、キモいって思われるかもしれないけど、でも……」
アステリア
ヴェンよりも前に、アステリアと一緒にいたい、と、そう言ってくれたひとのことを思い出した。
ヴェンフリート
君が他の誰かの隣で笑っているのを、想像したくない。
ヴェンフリート
*アステリアの疵『純愛』を愛で舐めます
アステリア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
アステリア
2d6>=7 (2D6>=7) > 11[6,5] > 11 > 成功
ヴェンフリート
2d6+3-4>=7 愛 (2D6+3-4>=7) > 4[1,3]+3-4 > 3 > 失敗
GM
あなたの言葉は、女の心を染められない。
染まっていくのはあなたのほうだからだ。
アステリア
それを、あのひとのために、捨ててしまえていたら。
アステリア
「……わたしは、いつだって、自分の身がかわいくて……」
アステリア
あれほど押さえつけていた涙が、ほろりと落ちた。
アステリア
かすれるような声が、ごめんなさい、ともう一度繰り返す。
ヴェンフリート
「俺こそ、勝手なこと言ってごめん」
アステリア
ただ、ちがう、と、ごめんなさい、とを繰り返す。
ヴェンフリート
同じ気持ちだったらいいなって、勝手に思って。
ヴェンフリート
「もし、合うのも嫌だって……なったら」
ヴェンフリート
「店長さんに言ってくれても、いいから」
ヴェンフリート
そして、頑丈な装甲の機械的な装着音。
アステリア
ヴェン、と。呼びかかって、くちびるを閉ざす。
アステリア
いかないで、と。言ってしまう気がした。
アステリア
「……明後日……」 小さな小さな呟き。
アステリア
もう猶予はない。ヴェンがこの街に留まるのも、……アステリア自身に残された時間も。
アステリア
聞いていないところでなければ、言えない。
アステリア
窓のない部屋に時を告げるのは、下働きのトカゲが運ぶ、日に二度の食事と、リネンの交換。
アステリア
それが一度訪れるたび、来ないで、と思った。
アステリア
いっそ、店主に、訪いを拒んでもらおうかとも思った。ヴェンの言った通りに。
アステリア
……それが、怖くて、怖くて、たまらない。
ヴェンフリート
荷物は店主に預け、一番近い街へ、馬車の手配もした。
ヴェンフリート
この街ですべきことは、たったひとつ。
ヴェンフリート
だから、大好きな人を、迎えにきた。
アステリア
あなたの叩いた扉の向こうから。今日は、いらっしゃいませとも、どうぞとも声は掛からず。
アステリア
いつもはベッドに腰掛けて待つ女が、その少し手前で佇んでいる。
アステリア
その視線の先に、キャンディの小箱がある。
アステリア
「もう……わたしを連れて行っては、くれなく、なるわ」
アステリア
戦うことなどまるでわかっていない、拙い刃。
アステリア
その手は、しっかりとナイフを握っている。
ヴェンフリート
それでも、何をされているかわからない。
アステリア
*裁判MOD『不意を突く』を使用。裁判を開廷。
GM
*同時に、心の疵MOD『逆棘』が発動。すべての○の疵が、●へと変更されます。
ヴェンフリート
俺は、どうして刃を向けられているんだ。
ヴェンフリート
どうして……?街を出ると言ったから?
ヴェンフリート
こんなにも、好きで……何を犠牲にしても
ヴェンフリート
俺は泣き虫だから、とってもらったから。
ヴェンフリート
「っあ、あああ……うう、え……あああああ」
ヴェンフリート
嗚咽の声を上げながら、その場に膝をつく。
ヴェンフリート
背中で盛り上がった鱗が服を突き破り、隆起する。
アステリア
息を呑む。ナイフをぎゅっと握りしめる。
アステリア
女の手に収まるばかりの、小さなナイフを。
アステリア
*『不意を突く』の効果で、アステリアを先攻にします。
アステリア
*『不意を突く』の効果で、15枚引いて、5枚まで削ります。
アステリア
*h2 d3 h4 s4 d4 d5 s6 d9 s8 h9 d10 cJ cQ hQ sK
アステリア
*うち、残すのはs4 s6 d10 cJ sK
アステリア
*s6暗器、対象ヴェンフリート s4精確を割り込み
アステリア
2d6+1+6>=7 (2D6+1+6>=7) > 5[4,1]+1+6 > 12 > 成功
アステリア
c(2+3+2+1+3) 威力+鋭気+看破+発狂+逆鱗 c(2+3+2+1+3) > 11
ヴェンフリート
*防御 s7 h5 sQ +防弾コート
ヴェンフリート
c(11-4) c(11-4) > 7
アステリア
リア、と。呼ぶ声を振り払うように、ナイフを振るう。
アステリア
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《封印》
ヴェンフリート
避けるどころか、動こうともしない。
ヴェンフリート
世界が崩れ去ったかのような絶望の中で
ヴェンフリート
ただ、植え付けられた本能だけが、命を守る。
アステリア
硬い鱗に阻まれながら、それでも、動かなければ傷にはなる。
ヴェンフリート
人を傷つけたことなどないだろう彼女が
ヴェンフリート
2d6+4>=7 (2D6+4>=7) > 6[4,2]+4 > 10 > 成功
ヴェンフリート
c(2+3) 威力+逆鱗 c(2+3) > 5
ヴェンフリート
振るわれた右手は相手の胴を薙いで吹き飛ばす。
アステリア
ひぅっ、と。悲鳴にもならない細切れの息とともに、細い身体がベッドの方へと吹き飛ぶ。
アステリア
勢いよく投げ出されたベッドは、衝撃を和らげてくれるほど分厚くも柔らかくもない。
ヴェンフリート
謝ってすむものなら、きっと、こんなことはしない。
ヴェンフリート
じゃあ、殺さないといけないほどの理由って……なんだよ。
ヴェンフリート
どうして、何も言ってくれないんだ……
アステリア
ベッドに上体を起こしたそのさまは、形だけ見れば、見慣れたようなそれにも見えて。
ヴェンフリート
「やめよう、リア……こんなこと、やめようよ……」
ヴェンフリート
*h7 h10 s10 hK hA
アステリア
*h8鋭気、s5暗器にs2精確で割り込み
アステリア
2d6+1+3>=7 (2D6+1+3>=7) > 7[1,6]+1+3 > 11 > 成功
ヴェンフリート
2d6+3>=7 愛 (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
ヴェンフリート
c(11-5) コートあわせて5点軽減 c(11-5) > 6
アステリア
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《封印》
GM
封印のラウンド数を更新。4Rのアステリアの手番まで。
アステリア
納得できるものも、同情に足るものも、見せようとしない。
アステリア
刃は拙い。けれど、殺すために振るわれている。
ヴェンフリート
君の願いなら、それが、君の願いなら……
ヴェンフリート
2d6+6>=7 (2D6+6>=7) > 5[2,3]+6 > 11 > 成功
ヴェンフリート
c(2+3) 威力+逆鱗 c(2+3) > 5
ヴェンフリート
これまで見せなかった顔。兵士の顔。
ヴェンフリート
今日だって、もっと、やり方はあったはずなのに。
ヴェンフリート
装甲だって、いつも外していたのに。
アステリア
振り払われ、倒れるぎりぎりでかろうじて踏み留まる、覚束ない足取り。
アステリア
今、そこに、何があって。どんな自分が映っているのか。
ヴェンフリート
*c5 dK sA Joker(h10)
アステリア
*c10鋭気、c7暗器にc2精確を割り込み
アステリア
2d6+1+3>=7 (2D6+1+3>=7) > 5[1,4]+1+3 > 9 > 成功
ヴェンフリート
2d6+3>=7 愛 (2D6+3>=7) > 6[3,3]+3 > 9 > 成功
ヴェンフリート
c(11-6) 牽制 装備 防壁 c(11-6) > 5
アステリア
Choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》] (choice[《封印》,《猛毒》,《指切り》,《衰弱》]) > 《猛毒》
GM
猛毒2R。5ラウンド目のアステリアの手番まで。
アステリア
右手が震えている。それを、左手で押さえつける。
アステリア
両手で握ったナイフは、それまでにも増して、子どもの振り回すさまに似る。
ヴェンフリート
それよりも、君を傷つけているという、痛み。
ヴェンフリート
「ちゃんと、刺さないと……俺を、殺したいなら……」
ヴェンフリート
君がこのナイフを引き抜きさえすれば
アステリア
ぽろり。呼ぶまいと思っていた名前がこぼれ落ちる。
ヴェンフリート
「君のためなら、命だって惜しくはない」
アステリア
死にたくない。亡者になるのも嫌。怖い。怖いの。
アステリア
たとえ今日、あなたを殺して、たった30日を得たとしても。
ヴェンフリート
最初に君を見たとき、心臓が飛び跳ねたようだった。
ヴェンフリート
何かを諦めたようで、でも、頑張っているその眼が好きだ。
ヴェンフリート
細い指先が肌をなぞる、感触が好きだ。
ヴェンフリート
君の、その、本当は優しいところも好きだ。
ヴェンフリート
*h6 s9 hJ(sA Joker)
アステリア
「どうして……?」 聞き分けのない子どものように繰り返す。
ヴェンフリート
「好きだっていう気持ちは、変わらないから」
ヴェンフリート
「俺、もともといた世界では武器を売る仕事してたんだ」
ヴェンフリート
「たくさんって、5人とか10人とかじゃなくて」
ヴェンフリート
ぐ、と。ナイフを深くまで押し入れる。
ヴェンフリート
「俺の仕事は人を殺すことじゃなくて、その武器を運ぶことで」
ヴェンフリート
「でも、仲間とか家族が生きるためにはそうするしかなくて」
ヴェンフリート
そのまま、すぐ目の前に立ったまま。
ヴェンフリート
「これは、俺が勝手に死んだだけ……なんて」
ヴェンフリート
「気休めを言っても、君がもっと傷つくだけだって、知ってる」
ヴェンフリート
「君を、追い詰めてしまったの、かな……?」
ヴェンフリート
「心は、変えようと思って変えられるものじゃないから」
ヴェンフリート
皮膚と刃の間から、血が流れているが
ヴェンフリート
*救済 Joker 対象はアステリア
ヴェンフリート
3d6 (3D6) > 7[2,3,2] > 7
ヴェンフリート
今にも崩れてしまいそうなその、頭のてっぺんに口付ける。
ヴェンフリート
「でも、こうやってちゃんと話せたから」
ヴェンフリート
「刺したときより、抜いたときのほうがたくさん血が出るんだ」
アステリア
今日。彼の名は、呼ぶまいと思っていたのに。
アステリア
もう何度、その音がくちびるを通り過ぎただろう。
アステリア
「もし……わたしが、このナイフから、手を離したら」
アステリア
わたしを置いて行ってくれるかもしれない。
アステリア
わたしはここで、この暗い場所で、それを見送って。
アステリア
ヴェンの去ったこの部屋で亡者になって、
アステリア
そうしてようやく、この部屋を出るのかもしれない。
アステリア
「わたし、……わたしがこれ以上生きていたら」
アステリア
「どのみち、きっと、あなたを殺してしまう」
ヴェンフリート
2d6+3>=7 愛 (2D6+3>=7) > 7[4,3]+3 > 10 > 成功
ヴェンフリート
1d6+3 (1D6+3) > 2[2]+3 > 5
ヴェンフリート
2d6+1 判決表 (2D6+1) > 4[3,1]+1 > 5
ヴェンフリート
それで、君が、なにかから救われるなら。
ヴェンフリート
再びその手をとって、ナイフを引き抜く。
ヴェンフリート
傷口から吹き出した血が、男を、ベッドを、部屋を
ヴェンフリート
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
ヴェンフリート
2d6+3>=7 愛 (2D6+3>=7) > 2[1,1]+3 > 5 > 失敗
ヴェンフリート
背中の鱗を突き破り、尖った骨が店に向かって伸びる。
ヴェンフリート
君を幸せにできたかもしれないのに。
ヴェンフリート
こうなればもう、助けるすべはない。
アステリア
手のひらが。変わっていくあなたに触れようとして、迷って。
アステリア
震えながら、落としたナイフを拾い上げる。
ヴェンフリート
うつ伏せに倒れた状態から、右手を着く。
ヴェンフリート
植物の葉が茂るように、真っ白な羽根が生える。
アステリア
わたしの本当の名前を、もう、呼んでくれない。
ヴェンフリート
そんなナイフで、殺せるわけないのに。
ヴェンフリート
そんなナイフで、落とせるわけがないのに。
ヴェンフリート
あなたへ届けられる、最後の贈り物。
ヴェンフリート
亡者になりきっていない救世主は、まだ、救世主だ。
ヴェンフリート
もう言葉を発することはなく、もう動くこともない。
ヴェンフリート
ただ、真っ赤な血の広がった床の上に。
ヴェンフリート
半分亡者化した肉体と、救世主の首。
アステリア
「わたしの……ほんとうの名前は、アステリア」
アステリア
「ほんとうは、あなたの声で呼んでほしかったけれど」
アステリア
いとしいものを撫でる指先が、頬を滑って、くちびるに触れる。
アステリア
「……わたし、きっと、天国にはいけない。あなたにはもう会えない……」
ヴェンフリート
触れた唇はまだ暖かく、やわらかい。
アステリア
「この世界を離れたあなたが、どこか、やさしい場所で」
アステリア
「わたしの名前を覚えていてくれますように」
ヴェンフリート
それも、すぐに冷たく、固くなるだろう。
アステリア
10枚の六ペンスコイン。そして、30日間。
ヴェンフリート
ヴェンフリートは最後まで、裏切ることはなかった。
GM
どれだけ大きく心を占めたものを引き換えにしても、そこに残るのは、たった30日。
GM
この暗く、小さく、湿った部屋に、細い細い光を与えたのは、
GM
Dead or AliCe
『In The Dark, Small And Wet Room』