GM
そこに結び渡される絆は、どんな色をしているの? どんな歌を奏でるの?
GM
Dead or AliCe
『They lived happily ever after.』
GM
ということで。
早速ですが、あなたがたはとある町で、まもなく25日目を数えようとしています。
GM
ふふ。そうですね。
あなたがたはこれまでに、救世主の責務――三十日ルールについては知っています。
GM
まもなく自分たちが危ないラインだということも、ご存知のはず。
子夏
やったことないのでうまくできるか分からないんですが……
アーユス
死体を運んだことはあるがちゃんと殺した事は多分まだないな。
子夏
人が死んでるところを見たことはあって、ちょっと慣れつつある。
GM
この国では、救世主も末裔も飢え乾き……
亡者も例外なく飢えています。それがために人里を襲ったりもする。
GM
未だこの国で戦ったことのないあなたがたの手元には、それでも六ペンスコインが20枚。
GM
これは、ひとつ前の村で亡者と相打ちになった救世主の懐から掠め取ったものです。
子夏
コインを持っていても力にならない場合があるって聞きましたけど、うまくいきました。
GM
持っていればいるだけ力は増す。
けれど、力を持っていても、それを振るって殺さなければ……この国では、ただ生きていくことすらできません。
GM
ちょっとご相談をしてもらおうか。
どう探すか。どう戦い、そしてどう殺すか。
アーユス
「……一人のやつがいれば、いいんだがな……」
アーユス
喧嘩程度ぐらいならしたことはあるものの、はたして殺し合いとなるとどうなるものか。
アーユス
「……だ~いじょうぶ大丈夫、俺がなんとかするよ」
アーユス
「俺は子夏クンと一緒に居られればどこでもいいよ」
アーユス
「……いややっぱこの世界はナシだな。一緒に帰りたい」
子夏
「どうにかして、元の世界に帰る方法を探さないと」
アーユス
もっと良い環境で何にも脅かされずに生きていてほしい。
アーユス
「帰るためにはまあ、まずは生き残らないとな」
子夏
元の世界に戻って、またふたりで一緒に、……死ぬとか、殺すとか、考えないで生きたい。
アーユス
「人のいそうなトコでも行ってみるかねえ?」
GM
まあ、そうですね。
あなたがたは実際、ここ数日まともな水を飲んでいませんね。
子夏
「そうしましょうか。めぼしい人を見つけないといけない」
アーユス
酒の割材だと思っていた水が、あんなに貴重なものだったなんて……
子夏
飲み水代わりに、薄くてまずいお酒を渡されたりして。
アーユス
子夏クンが腹壊さないかメチャクチャ心配だった
GM
食堂。酒場。
余所者であるあなたがたに真水を売ってくれるようなところはほとんどない。
帽子屋の末裔
「やあ。あんたがた……まともな水が飲みたいのかい?」
アーユス
ついつい警戒して威嚇しそうになってしまう。
子夏
先輩の後ろに咄嗟に隠れるのを何とかこらえた。
帽子屋の末裔
「そんなに警戒しないでおくれよ、救世主様」
アーユス
末裔というのが概ね無力な存在というのは知っているが。それでも警戒はしてしまう。
アーユス
後輩はちゃんと覚えててえらいな~って思います
帽子屋の末裔
「そう!ちょっぴりネジは外れてるかもしれないがね、無力で無害!」
帽子屋の末裔
「だけどお二人さんに、水の在り処は教えてあげられる」
アーユス
水があるところなら人が、救世主が居るかも知れない。
帽子屋の末裔
「ついでに……お二人さん以外の救世主の居場所もね」
アーユス
「親切心の塊か?それともハメにきたのか?」
子夏
渡りに船のうますぎる話に、さすがに疑心と不安が覗く。
帽子屋の末裔
「親切心と~、それから下心かな~!」
子夏
「なにか……僕たちにしてほしいことがある、とか」
アーユス
下心の内容によっては、真実味があるんだが。
帽子屋の末裔
「そう。してほしいこと……っていうか」
帽子屋の末裔
「たぶん一人だよ。ただし!保証はなし」
子夏
「…知ってる情報だけ僕たちに教えてくれて…」
帽子屋の末裔
「そういうことだね。
僕らにゃ救世主様の相手は荷が重いってもんだ」
アーユス
「ふぅん……殺して欲しい理由、聞いても?」
帽子屋の末裔
「……最近ね。一人で行ったやつが戻ってこないんだよなあ」
帽子屋の末裔
「三人で行かせても、一人は戻ってこない」
帽子屋の末裔
「二人で行くと……まあ、戻ってくる奴らもいるな。
ただ、そいつらが揃って歩いてるとこは、やっぱり見ない」
帽子屋の末裔
「あの村に救世主が一人来てからなんだよな」
GM
この町から、一日行ったところに、プレスコットという村があること。
GM
買付けの者がずいぶん戻ってこないので、この町では水がかなり高騰していること……
アーユス
同行の男に、少しはまともな水を飲ませてやりたい。
子夏
怪しい救世主を殺して、適正な値段で水をちゃんと確保しようということか。
子夏
どちらにせよ、あと五日。救世主を探し回るより、いる場所の分かっている救世主を狙った方が良い。
アーユス
どのみち、殺さなければならないのだから。
アーユス
「よっし、俺らがその救世主。やったろうじゃん」
帽子屋の末裔
「おっ、さすが!かっこいいねえ、おにーさん!」
GM
帽子屋の末裔はやんややんやとあなたがたをおだてた後、簡単な地図を渡してくれます。
GM
見たところ、着くのは明日の夕方ってとこでしょう。
子夏
街に戻ってきたら、残り三日。下手したら、一日切ってるかも。
子夏
その救世主を何とか殺さなきゃいけないんだな、とぼんやり思っている。
子夏
いい救世主を殺さなきゃいけなかったら、怒られたりしそうでいやだし。
GM
堕落の国で、救世主というのは……
時と場合によって、恨まれたり、感謝されたり。
GM
しかし基本的には、厄介ごとを持ち込むやつらですから。
GM
この町でもそうですね。
大して居心地が良いわけではないです。
GM
その上ろくに水も飲めない町に、特に心残りもなく。
アーユス
寧ろ日本のほうが気軽に暴れられたな~という気持ちにすらなる
GM
それではあなたがたは、プレスコット村に向かいます。
GM
風に巻き上がっていた足元の大地が、徐々に重くなり。
アーユス
途中からズボンの裾を捲くって歩いてます。
子夏
真似して遠くに目を凝らして、泥に足を突っ込んだ。
アーユス
手を軽く握って、エスコートするように歩いていく。
GM
そのようにしてあなたがたが進む頭上、分厚い雲の向こうでは日が傾いていく。
GM
とはいえ、そろそろ……薄い霧の向こうに。
遠く、屋根の影が見え始めます。
子夏
「…村に着いたら、先に水を飲ませてもらえたりしないですかねえ」
GM
そうして、ぐちゃぐちゃだった道も、再びゆっくりと泥から土へと変わりゆき。
GM
足元はようやく、踏み固められた、道と呼べる状態に変わります。
子夏
あの町の人たち、みんないつもこの道通ってるのかな。大変だな~。
GM
村の家々には、ぽつぽつと明かりがつき始めています。
GM
村の入り口からまっすぐに続く中央通りには、人がぱらぱらと歩いていますが……
GM
村の規模と時間帯からすると、やや、人通りは少ない気がしますね。
子夏
「……水源があって、人が良く来る村にしては……」
GM
ちなみにあなたがたが通ってきた道は、村の周囲では沼と化しています。
ちゃんと水べりですよ。
子夏
一日ちょっとの行程だもんな。枯れてたらさすがに街の人もみんな知ってるか。
アーユス
まあ水はあるか、ならドリンクバーの場所でも探してえなァ
GM
そのあたりの村人たちは、あなたがたを見ると、なんとも言えない顔ですっと目を逸らしますね。
村人
あなたがたを、興味深そうに見ている女がいますね。
子夏
「こっから一日行ったところでは、水が高くて、売ってもらえないんですよ~」
村人
「あら。……どうしてかしら。
この近くじゃあ、この村からお水を買ってるはずなのに」
子夏
「この村が居心地良くて戻ってこないのかなって思ってたんですけど」
子夏
「村にもあんまり人がいなくて、どうしたのかな~って」
子夏
喉が渇いたから水を飲みたいな、と思っています。
村人
「村は、いつもこんな感じですよ。
お水、買いにくる方だけじゃなくて、売りに行く村の人も多いですからね」
アーユス
「ふ~ん、定住者が増えそうなもんだがな」
村人
「……この村、周りが沼で囲まれてますから。
建物を増やせないのよね。
だから宿もなくって、買付けの方はいつも馴染みの村人のところにお泊まりするくらい」
村人
「お二人は、泊まるあてがおありになります?」
村人
「……どうしようかな。一旦、うちで一休みされます?
酒場に人が集まる時間になったら、泊められる方を探してみましょうか」
アーユス
信用していいのか……?という気持ちになるが、歩かせた後輩を休ませたいな……
アーユス
「アンタがそれでいいなら……ああ、そうだ、どっかで水飲めないか?」
子夏
女の人なのにいいのかなあ、と思っているが、椅子に座りたいので言いません。
村人
「酒場は……やっぱりお酒のほうが多いかな。
商店に寄りましょうか。
わたしがいれば、村人向けの値段で売ってくれると思いますよ」
アーユス
「へぇ、ありがたいな。お言葉に甘えちゃうか」
GM
品揃えはまあまあですね。
堕落の国の基準で言えば、わりと揃っている。
GM
奥の水樽から、革の水筒に詰めてくれます。
比較的良心的なお値段で。
GM
治安が世紀末ですが、この国はもともと世紀末どころではない崖っぷちですからね。関係ないない。
村人
とりあえず当面の水をゲットした二人に、「よかったですね」とか言いつつ
子夏
自販機で買ったミネラルウォーターみたいに飲んではならない。
アーユス
後輩にもう一本分買ってあげたりしている。
村人
村のちょっと奥まったところ、小さな家の前で足を止めます。
GM
扉の向こうは、こぢんまりとした感じのリビングになっています。
GM
四人がけのテーブルと椅子がぎゅっと詰め込まれたリビングは、なんとなく、甘い匂いがします。
子夏
そういえばこの人は、何の末裔なんだろうな? などと思いながら、家に入っていく。
村人
「どうぞ、お掛けになって。
……お夕飯の時間が過ぎたら、酒場にも人が集まると思いますから」
村人
座ってしまえば、狭さもだいぶマシという感じですね。
村人
奥は台所になっていて、そこから木のコップを三つ出してきます。
アーユス
男2人女1人が立っていると圧迫感がある。
村人
「それにしても、よっぽど喉が渇いていらしたんですね」
アーユス
「ああ、この村に水があるって聞いてから喉が乾いてね~」
村人
「そうですね。
この国じゃあ、きれいな水って高いですものね」
子夏
「ここの村の人は水がいつでも飲めていいなあ」
村人
言いながら、水差しから、まあ……コップの六分目くらいまでお水を注いでくれます。
アーユス
水も飲んだし、次は救世主を探すべきなんだが。
アーユス
はたしてこの女が縁者とも限らないし、下手すると……
アーユス
ここに定住してやってきた救世主を殺す生活をしたいな……
村人
「そういえば、お水を飲みにって、言ってらしたけど。
明日には出発されるんですか?」
アーユス
「それが見つかりゃ明日にでも……いや、出ないのもいいな」
子夏
木のコップを両手で持って、先輩の言葉を聞いてちょっと緊張している。
アーユス
「せっかく水があるんだし、少しゆっくり泊まっていくのもいいなってな」
アーユス
あんまり自分たちに余裕が無いことを誰に対しても明かしたくない気持ちがある。
アーユス
何処で誰が聞いてるかわかんない。さっきの帽子屋みたいに……
村人
「ふふ。じゃあ、少し長めに泊めてくれるひとを探さないと」
村人
「今だと……どうかしら。
ウェンディおばさまのおうちは、おじさまがいれば泊めてくれるかも……」
GM
歌うような女の声が、すうっと眠気を連れてくるのに気づく。
アーユス
「……」人の家で眠るのもな、そもそもここに泊めてもらうわけでもないし……
子夏
ちょっと外の空気を、などと言いかけて、声が出ない。
アーユス
「…………」これはまずい、そう言おうとして。
シュゼット・バルデ
「……これで、あなたがたの絆は永遠になりますよ……」
GM
それが、黒いもやを纏って輝いているのが見える。
GM
空気が冷たい。
冷たいということが、わかるようになる。
アーユス
(あなたがたの絆は永遠になりますよ……?)
GM
外にはぽつぽつと、灯りのともる家々。
通りにも、人の影が絶えてはいません。
アーユス
「……結構な夜中だと思うが……灯りがある。随分遅くまで動いてる街なんだな」
GM
時計をお持ちなら、概ね日付の変わった頃だということがわかるでしょう。
子夏
「さっき見た時は、そんなふうには思えなかったけど……」
子夏
「ここで待ってるのも、なんか嫌な感じがするし」
アーユス
家でも荒らしてやろうかと思ったが、とっとと女を探して締め上げたほうがよさそうだ。
白兎の末裔
「まだ、お二人とも起きていらっしゃいますね?」
アーユス
「さっきまで寝てたが……まあ、そうだな」
アーユス
「……そうだ。……この家に住んでる女も、そうか?」
子夏
「この村に来た人が、戻ってこないことがあるとか」
白兎の末裔
「このままだと、あなたがたもそうなります」
GM
この村には、『シュゼット・バルデ』という魔女がいて。
彼女はほうぼうに呪いをかけて回っています。
GM
この呪いの影響下で、二人は『二人でひとつの人生』を歩むことになるそうです。
GM
片方が起きているとき、片方は必ず眠りにつくことになります。
GM
ちなみに、二人になれなかった者は、二度と目覚めません。
子夏
「僕たち、いまふたりとも起きてますけど……」
白兎の末裔
「……あの魔女は、この呪いを『ハッピー・マリッジ』と呼んでいますね」
白兎の末裔
「呪いをかけられて、次に眠ると、もう『会えない』」
白兎の末裔
「それまでの時間は……結婚前夜、だそうです」
白兎の末裔
「会えなくなります。でも、二人の人生は繋がっている……」
白兎の末裔
「……死がふたりを分かつまで、だそうですよ」
白兎の末裔
「……人の睦まじくあるのが、気に食わないようですね」
白兎の末裔
「まだ。……眠るまでにあの魔女を倒せれば、間に合うでしょう」
アーユス
「……あの魔女が何処に居るかとか、わかるかい」
白兎の末裔
「……いいえ。
でも、村じゅうどこでも、お構いなしに歩いています」
アーユス
「ありがとよ……結構なことをしておいて……余裕ぶってんのか?」
アーユス
「あんがとよ」白兎に向かって軽く手を振り。
白兎の末裔
「……頑張ってください。
……勝ってください、どうか」
GM
触らぬ神になんとやら。
触らぬ救世主には……まあ、祟りがないわけでもないのですけれど。