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GM
一人。
一人。
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GM
出会って、二人になる。
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GM
そこに結び渡される絆は、どんな色をしているの? どんな歌を奏でるの?
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GM
どうかその手を離さないで。
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GM
Dead or AliCe
『They lived happily ever after.』
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GM
それから、二人は、末永く――
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GM
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GM
ということで。
早速ですが、あなたがたはとある町で、まもなく25日目を数えようとしています。
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子夏
ひえっ。
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アーユス
気が狂いそうです
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GM
心配しなくても、三十日経つと気は狂います。
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子夏
そっかあ……
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アーユス
やったね なにもやってねえよ殺るんだよ
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GM
ふふ。そうですね。
あなたがたはこれまでに、救世主の責務――三十日ルールについては知っています。
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GM
まもなく自分たちが危ないラインだということも、ご存知のはず。
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子夏
はい……知ってます……
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アーユス
殺さなければなりませんね~
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子夏
やったことないのでうまくできるか分からないんですが……
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アーユス
死体を運んだことはあるがちゃんと殺した事は多分まだないな。
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子夏
人が死んでるところを見たことはあって、ちょっと慣れつつある。
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GM
この国では、救世主も末裔も飢え乾き……
亡者も例外なく飢えています。それがために人里を襲ったりもする。
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GM
未だこの国で戦ったことのないあなたがたの手元には、それでも六ペンスコインが20枚。
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GM
これは、ひとつ前の村で亡者と相打ちになった救世主の懐から掠め取ったものです。
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アーユス
あればあるだけ良さそうだからな~
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子夏
コインを持っていても力にならない場合があるって聞きましたけど、うまくいきました。
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GM
持っていればいるだけ力は増す。
けれど、力を持っていても、それを振るって殺さなければ……この国では、ただ生きていくことすらできません。
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子夏
……はい。
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アーユス
そう、殺さなきゃならない。
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GM
ちょっとご相談をしてもらおうか。
どう探すか。どう戦い、そしてどう殺すか。
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アーユス
「いい加減救世主見つけないとだな」
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子夏
「……そうですね」
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子夏
「あと、五日しかないんだ……」
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アーユス
「……5日でバケモノか~」
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アーユス
「それはちょっとな」
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子夏
「亡者……」
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アーユス
「次、見つけた奴を殺すぞ」
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子夏
「は、」
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子夏
「はい」
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アーユス
「……一人のやつがいれば、いいんだがな……」
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子夏
「僕たち、戦いなれてもいないし」
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アーユス
喧嘩程度ぐらいならしたことはあるものの、はたして殺し合いとなるとどうなるものか。
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子夏
「……殺したこともないから」
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アーユス
「……だ~いじょうぶ大丈夫、俺がなんとかするよ」
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子夏
「…………はい」
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子夏
「すいません、アーユスさん」
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アーユス
「死ぬまで殴れば相手は死ぬ」
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子夏
「僕なんかと一緒で」
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アーユス
「……いや」
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アーユス
「俺は子夏クンと一緒に居られればどこでもいいよ」
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アーユス
「……いややっぱこの世界はナシだな。一緒に帰りたい」
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子夏
「……」
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子夏
「はい」
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子夏
「どうにかして、元の世界に帰る方法を探さないと」
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アーユス
「……まともな食いもんもねえしなここ」
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アーユス
「だなぁ」
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子夏
「それは本当にそう」
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子夏
「まともな水も飲めないし……」
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アーユス
こんな環境に後輩を置いておきたくない。
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子夏
こんな場所では、先輩の役に立てない。
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アーユス
もっと良い環境で何にも脅かされずに生きていてほしい。
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アーユス
「帰るためにはまあ、まずは生き残らないとな」
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子夏
元の世界に戻って、またふたりで一緒に、……死ぬとか、殺すとか、考えないで生きたい。
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子夏
「……はい」
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アーユス
「人のいそうなトコでも行ってみるかねえ?」
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GM
まあ、そうですね。
あなたがたは実際、ここ数日まともな水を飲んでいませんね。
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子夏
「そうしましょうか。めぼしい人を見つけないといけない」
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アーユス
酒の割材だと思っていた水が、あんなに貴重なものだったなんて……
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子夏
飲み水代わりに、薄くてまずいお酒を渡されたりして。
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アーユス
子夏クンが腹壊さないかメチャクチャ心配だった
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GM
食堂。酒場。
余所者であるあなたがたに真水を売ってくれるようなところはほとんどない。
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GM
そして。
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帽子屋の末裔
「やあ。あんたがた……まともな水が飲みたいのかい?」
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アーユス
「!」
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子夏
「!」
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アーユス
ついつい警戒して威嚇しそうになってしまう。
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アーユス
「……そうだな」
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アーユス
「あるってんなら」
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子夏
先輩の後ろに咄嗟に隠れるのを何とかこらえた。
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帽子屋の末裔
「そんなに警戒しないでおくれよ、救世主様」
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帽子屋の末裔
「僕はご覧の通り無力な末裔さあ」
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子夏
「末裔さん」
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子夏
「ええっと……帽子屋?」
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アーユス
末裔というのが概ね無力な存在というのは知っているが。それでも警戒はしてしまう。
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アーユス
後輩はちゃんと覚えててえらいな~って思います
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帽子屋の末裔
「そう!ちょっぴりネジは外れてるかもしれないがね、無力で無害!」
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帽子屋の末裔
「だけどお二人さんに、水の在り処は教えてあげられる」
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子夏
「……」
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アーユス
「それはそれは、ありがてえ話だ」
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子夏
チラッとアーユスさんの方を見た。
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アーユス
水があるところなら人が、救世主が居るかも知れない。
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帽子屋の末裔
「ついでに……お二人さん以外の救世主の居場所もね」
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子夏
「え」
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帽子屋の末裔
「困ってるんだろ?聞いてたんだ」
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子夏
「……」
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アーユス
「…………」
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アーユス
「親切心の塊か?それともハメにきたのか?」
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子夏
渡りに船のうますぎる話に、さすがに疑心と不安が覗く。
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帽子屋の末裔
「親切心と~、それから下心かな~!」
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アーユス
「ふぅん?」
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子夏
「なにか……僕たちにしてほしいことがある、とか」
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アーユス
下心の内容によっては、真実味があるんだが。
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帽子屋の末裔
「そう。してほしいこと……っていうか」
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帽子屋の末裔
「救世主を一人」
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帽子屋の末裔
「殺してきてほしいんだよね」
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アーユス
「へぇ」
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アーユス
「何人いる?」
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帽子屋の末裔
「たぶん一人だよ。ただし!保証はなし」
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子夏
「…知ってる情報だけ僕たちに教えてくれて…」
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子夏
「あとはお任せ、ってことですか?」
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帽子屋の末裔
「そういうことだね。
 僕らにゃ救世主様の相手は荷が重いってもんだ」
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アーユス
「ふぅん……殺して欲しい理由、聞いても?」
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帽子屋の末裔
「……最近ね。一人で行ったやつが戻ってこないんだよなあ」
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帽子屋の末裔
「三人で行かせても、一人は戻ってこない」
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アーユス
「……」
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帽子屋の末裔
「二人で行くと……まあ、戻ってくる奴らもいるな。
 ただ、そいつらが揃って歩いてるとこは、やっぱり見ない」
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子夏
「……」
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帽子屋の末裔
「あの村に救世主が一人来てからなんだよな」
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子夏
「村に……」
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アーユス
「へぇぇ……」
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GM
それから、いくつか話は続き。
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GM
この町から、一日行ったところに、プレスコットという村があること。
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GM
その村は、この近辺の水源であること。
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GM
買付けの者がずいぶん戻ってこないので、この町では水がかなり高騰していること……
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GM
そんなことがあなたがたに語られます。
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子夏
「……水」
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アーユス
同行の男に、少しはまともな水を飲ませてやりたい。
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子夏
怪しい救世主を殺して、適正な値段で水をちゃんと確保しようということか。
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子夏
理にかなっているようにも思える。
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子夏
また視線が、アーユスの方に向く。
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アーユス
子夏を見て、頷く。
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子夏
どちらにせよ、あと五日。救世主を探し回るより、いる場所の分かっている救世主を狙った方が良い。
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アーユス
どのみち、殺さなければならないのだから。
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アーユス
行ってみて、挑戦するのもいいだろう。
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アーユス
「よっし、俺らがその救世主。やったろうじゃん」
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子夏
小さくうなずく。
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アーユス
殺れたら殺るわ!
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帽子屋の末裔
「おっ、さすが!かっこいいねえ、おにーさん!」
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アーユス
「そうだろそうだろ」
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子夏
アーユスさんはかっこいいですよ。
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アーユス
後輩♡
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GM
帽子屋の末裔はやんややんやとあなたがたをおだてた後、簡単な地図を渡してくれます。
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子夏
地図だなあ。
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アーユス
「サンキュサンキュ」
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GM
見たところ、着くのは明日の夕方ってとこでしょう。
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子夏
ほんとに一日がかりですね。
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GM
この国、徒歩が基本ですからね。
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子夏
救世主を倒せなくて……
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子夏
街に戻ってきたら、残り三日。下手したら、一日切ってるかも。
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アーユス
後輩をこんなに歩かせるなんて~
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子夏
その救世主を何とか殺さなきゃいけないんだな、とぼんやり思っている。
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子夏
悪さをしてそうな、怪しい人でよかったな。
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アーユス
まったくだ
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子夏
いい救世主を殺さなきゃいけなかったら、怒られたりしそうでいやだし。
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アーユス
恨みを買うと面倒なんだよな~
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GM
堕落の国で、救世主というのは……
時と場合によって、恨まれたり、感謝されたり。
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GM
しかし基本的には、厄介ごとを持ち込むやつらですから。
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アーユス
敬遠されたりしてるワケ
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子夏
遠目に見られたりして、居心地が悪い
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GM
この町でもそうですね。
大して居心地が良いわけではないです。
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GM
その上ろくに水も飲めない町に、特に心残りもなく。
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アーユス
寧ろ日本のほうが気軽に暴れられたな~という気持ちにすらなる
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子夏
日本だとあんまりじろじろ見られないから……
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GM
ははは。
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GM
それではあなたがたは、プレスコット村に向かいます。
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子夏
がんばって歩きます。
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GM
avatar
GM
枯れ、乾いた道を丸一日くらい歩きまして。
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GM
風に巻き上がっていた足元の大地が、徐々に重くなり。
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GM
そして更に、行けば行くほど。
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GM
足元が、今度はぬかるんでくる。
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アーユス
うわ~
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子夏
歩きづらい
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GM
靴の裏で、泥がぬめる。
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アーユス
高い靴じゃなくてよかった
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子夏
やだなあ……
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子夏
ズボンに泥が跳ねる~
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GM
跳ねまくりです。
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アーユス
めちょめちょする~
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アーユス
途中からズボンの裾を捲くって歩いてます。
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子夏
「あとどれぐらいですかね……」
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アーユス
遠くに目を凝らす。
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アーユス
「こんなとこ長い事歩きたくねえな……」
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アーユス
「今日にでも着けねえかな」
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子夏
真似して遠くに目を凝らして、泥に足を突っ込んだ。
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子夏
「うわ」
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アーユス
「おっとっと」
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アーユス
大丈夫かと手を伸ばす。
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子夏
「あ。大丈夫です……」
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アーユス
「おう」
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子夏
手を掴んだ。
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アーユス
手を軽く握って、エスコートするように歩いていく。
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GM
そのようにしてあなたがたが進む頭上、分厚い雲の向こうでは日が傾いていく。
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GM
とはいえ、そろそろ……薄い霧の向こうに。
遠く、屋根の影が見え始めます。
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アーユス
「おっ、建物」
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子夏
「ほんとだ」
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GM
見えればあとは、進むだけ。
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子夏
「…村に着いたら、先に水を飲ませてもらえたりしないですかねえ」
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アーユス
「飲ませて貰おうぜ~」
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アーユス
「倒してやるつってよ」
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子夏
「頼んでみようかな……」
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アーユス
「頼も頼も」
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アーユス
楽観的に泥の中を進んで行く。
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GM
そうして、ぐちゃぐちゃだった道も、再びゆっくりと泥から土へと変わりゆき。
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子夏
わ~い
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アーユス
歩きやすいと、歩きやすい!
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GM
足元はようやく、踏み固められた、道と呼べる状態に変わります。
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子夏
ほっ。
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子夏
あの町の人たち、みんないつもこの道通ってるのかな。大変だな~。
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アーユス
整備しろ 無理か……
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GM
夕方。まもなく日が沈む頃合い。
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GM
村の家々には、ぽつぽつと明かりがつき始めています。
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GM
村の入り口からまっすぐに続く中央通りには、人がぱらぱらと歩いていますが……
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GM
村の規模と時間帯からすると、やや、人通りは少ない気がしますね。
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アーユス
あんまり栄えてなさそう
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子夏
「……水源があって、人が良く来る村にしては……」
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子夏
寂しい、かも?
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アーユス
「ま~さか水がねえとかないよな?」
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子夏
「枯れちゃったとか……」
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アーユス
そうなったら人の少なさも理解できる。
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アーユス
その辺のやつでも捕まえてみるか?
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GM
ちなみにあなたがたが通ってきた道は、村の周囲では沼と化しています。
ちゃんと水べりですよ。
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子夏
そうですね、救世主のことも知りたいし……
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子夏
水はあるんだなあ。
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GM
ありますねえ。
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アーユス
ワハハ
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子夏
一日ちょっとの行程だもんな。枯れてたらさすがに街の人もみんな知ってるか。
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アーユス
まあ水はあるか、ならドリンクバーの場所でも探してえなァ
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子夏
きょろきょろと辺りを見回す。
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GM
そのあたりの村人たちは、あなたがたを見ると、なんとも言えない顔ですっと目を逸らしますね。
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GM
ただ、一人。
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子夏
歓迎されてない。
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アーユス
いい度胸してんじゃねえか~
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村人
あなたがたを、興味深そうに見ている女がいますね。
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子夏
おんなのひとだ。
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アーユス
ガンつけてやがんのか~?
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子夏
またアーユスさんの方を見る。
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アーユス
まあ行くか
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子夏
行きましょう
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アーユス
第一村人発見!
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アーユス
「ようそこの彼女」
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子夏
「こんにちは」
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村人
「こんにちは。よそのかた?」
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アーユス
「まァな」
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子夏
「水を飲みに来たんです」
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アーユス
「そそ」
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村人
「あら。お水を……お二人で?」
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子夏
「はい」
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アーユス
「2人旅なもんでね」
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子夏
「こっから一日行ったところでは、水が高くて、売ってもらえないんですよ~」
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村人
「あら。……どうしてかしら。
 この近くじゃあ、この村からお水を買ってるはずなのに」
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アーユス
「買付人がサボってるんだっけ?」
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子夏
「帰ってこないんだとか」
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アーユス
ふんわり適当な事を言う先輩。
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子夏
「この村が居心地良くて戻ってこないのかなって思ってたんですけど」
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子夏
「村にもあんまり人がいなくて、どうしたのかな~って」
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子夏
喉が渇いたから水を飲みたいな、と思っています。
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村人
「村は、いつもこんな感じですよ。
 お水、買いにくる方だけじゃなくて、売りに行く村の人も多いですからね」
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子夏
なるほど~。
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アーユス
「ふ~ん、定住者が増えそうなもんだがな」
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子夏
「……」
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村人
「……この村、周りが沼で囲まれてますから。
 建物を増やせないのよね。
 だから宿もなくって、買付けの方はいつも馴染みの村人のところにお泊まりするくらい」
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子夏
「宿がない!」
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アーユス
「えっマジ~!?」
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村人
「お二人は、泊まるあてがおありになります?」
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アーユス
「ないんだなこれが」
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村人
「あらら」
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子夏
「教えてくれたらいいのにな~あのひと」
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アーユス
「だ~よなあ」
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アーユス
「空き家とかないもんかな?」
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村人
「……うーん。どうかしら」
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アーユス
「……うーん」
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村人
「……どうしようかな。一旦、うちで一休みされます?
 酒場に人が集まる時間になったら、泊められる方を探してみましょうか」
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子夏
「え。」
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アーユス
信用していいのか……?という気持ちになるが、歩かせた後輩を休ませたいな……
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アーユス
「アンタがそれでいいなら……ああ、そうだ、どっかで水飲めないか?」
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子夏
女の人なのにいいのかなあ、と思っているが、椅子に座りたいので言いません。
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村人
「酒場は……やっぱりお酒のほうが多いかな。
 商店に寄りましょうか。
 わたしがいれば、村人向けの値段で売ってくれると思いますよ」
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アーユス
「へぇ、ありがたいな。お言葉に甘えちゃうか」
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子夏
「はい」
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子夏
「よろしくお願いします」
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アーユス
酒は後で飲もうっと。
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GM
では、中央通りの商店に寄り。
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GM
品揃えはまあまあですね。
堕落の国の基準で言えば、わりと揃っている。
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子夏
人が来るところはやっぱり違うんだなあ。
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アーユス
わあい
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GM
奥の水樽から、革の水筒に詰めてくれます。
比較的良心的なお値段で。
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子夏
水だあ
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アーユス
救世主からパチった金で買えたぁ
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子夏
わーいわーい
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アーユス
盗んでおいてよかった~
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GM
治安が世紀末ですが、この国はもともと世紀末どころではない崖っぷちですからね。関係ないない。
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子夏
生き返る~
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アーユス
生きるためならなんでもするぞ~
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子夏
歩き歩き水を飲んでいます。
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村人
とりあえず当面の水をゲットした二人に、「よかったですね」とか言いつつ
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子夏
自販機で買ったミネラルウォーターみたいに飲んではならない。
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アーユス
後輩にもう一本分買ってあげたりしている。
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子夏
甘やかされています。
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GM
ダダ甘だなあ。
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GM
まあ、ほどほどに商店を離れて。
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アーユス
ワイワイ
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子夏
キャッキャッ
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村人
村のちょっと奥まったところ、小さな家の前で足を止めます。
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村人
「どうぞ。狭くて申し訳ありませんけど」
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子夏
「ありがとうございます」
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GM
扉の向こうは、こぢんまりとした感じのリビングになっています。
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アーユス
「どうもどうも」
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GM
四人がけのテーブルと椅子がぎゅっと詰め込まれたリビングは、なんとなく、甘い匂いがします。
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子夏
そういえばこの人は、何の末裔なんだろうな? などと思いながら、家に入っていく。
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アーユス
何の匂いだろうな~
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子夏
なんかいいにおいがするなぁ。
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村人
「どうぞ、お掛けになって。
 ……お夕飯の時間が過ぎたら、酒場にも人が集まると思いますから」
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子夏
いい人だなあ。
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アーユス
軽く礼をしつつ席に掛ける。
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子夏
歩き通しでくたくただ。腰を下ろす。
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村人
座ってしまえば、狭さもだいぶマシという感じですね。
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村人
奥は台所になっていて、そこから木のコップを三つ出してきます。
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アーユス
男2人女1人が立っていると圧迫感がある。
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子夏
ひとり暮らしなのかなあ。
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子夏
テーブルは四人がけだけど……
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アーユス
「やーどうもどうも」
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村人
「いいえ。困った時はお互い様ですから」
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村人
「それにしても、よっぽど喉が渇いていらしたんですね」
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子夏
「ずっと歩いてきたもんですから」
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アーユス
「ああ、この村に水があるって聞いてから喉が乾いてね~」
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村人
「そうですね。
 この国じゃあ、きれいな水って高いですものね」
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子夏
「ここの村の人は水がいつでも飲めていいなあ」
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村人
言いながら、水差しから、まあ……コップの六分目くらいまでお水を注いでくれます。
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子夏
ふとっぱらな気がする。
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アーユス
水も飲んだし、次は救世主を探すべきなんだが。
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アーユス
はたしてこの女が縁者とも限らないし、下手すると……
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アーユス
全てを疑ってしまう。
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アーユス
でもまあ、水は飲んじゃうよ。
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子夏
みずおいしいです。
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アーユス
後輩が喜んでてよかったなあ。
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アーユス
ここに定住してやってきた救世主を殺す生活をしたいな……
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村人
「そういえば、お水を飲みにって、言ってらしたけど。
 明日には出発されるんですか?」
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アーユス
「まあ、ちょっと探しモンをしてて」
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アーユス
「それが見つかりゃ明日にでも……いや、出ないのもいいな」
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子夏
木のコップを両手で持って、先輩の言葉を聞いてちょっと緊張している。
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アーユス
「せっかく水があるんだし、少しゆっくり泊まっていくのもいいなってな」
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子夏
「そうですねえ」
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アーユス
あんまり自分たちに余裕が無いことを誰に対しても明かしたくない気持ちがある。
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アーユス
何処で誰が聞いてるかわかんない。さっきの帽子屋みたいに……
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村人
「ふふ。じゃあ、少し長めに泊めてくれるひとを探さないと」
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アーユス
「そうだなあ」
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子夏
「気前良さそうな人います?」
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村人
「今だと……どうかしら。
 ウェンディおばさまのおうちは、おじさまがいれば泊めてくれるかも……」
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アーユス
「ふむふむ」
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GM
とかなんとか。
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GM
しばらく話を弾ませて。
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アーユス
ワイワイガヤガヤ
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GM
そうすると……ある瞬間、ふと。
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GM
歌うような女の声が、すうっと眠気を連れてくるのに気づく。
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子夏
「……」
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アーユス
「……」人の家で眠るのもな、そもそもここに泊めてもらうわけでもないし……
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子夏
あれっ。
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子夏
歩き通しで疲れてるからかな…
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GM
歌うような声――甘い匂い――
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GM
抗い難く、意識が遠のいていく。
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子夏
ちょっと外の空気を、などと言いかけて、声が出ない。
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GM
立ち上がれませんね。
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子夏
「──」
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子夏
机にのろのろと突っ伏す。
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アーユス
「…………」これはまずい、そう言おうとして。
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アーユス
何も言えずに、机の上に落ちる。
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GM
そして、あなたがたの意識が途切れる直前に。
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シュゼット・バルデ
「……これで、あなたがたの絆は永遠になりますよ……」
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GM
聞こえて、そして。
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GM
夢の中へ。
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GM
avatar
GM
……夢?まぼろし?
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GM
眠りの淵の、暗闇の中で。
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GM
女の左手の薬指に、銀色の指輪。
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GM
それが、黒いもやを纏って輝いているのが見える。
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GM
ただそれだけを、覚えている。
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GM
avatar
GM
――それから、しばらく。
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GM
空気が冷たい。
冷たいということが、わかるようになる。
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GM
意識が戻ってくる。
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アーユス
目を開ける。
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子夏
「……う」
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アーユス
何が起きた?何かをされた。
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子夏
甘いにおいと、女の歌声。
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アーユス
油断した。アレが多分、探していた奴。
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アーユス
「……子夏クン、起きてるか」
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子夏
「アーユスさん」
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子夏
「はい、……いま、起きました」
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アーユス
体を起こし、部屋の中を見回す。
avatar
GM
家の中には、もはや二人以外のだれもおらず。
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GM
小さな窓の外は、深夜の暗さ。
avatar
アーユス
立ち上がって、後輩の横で警戒している。
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子夏
「……」
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アーユス
「多分よ、あの女だわ」
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子夏
「…………はい、でも」
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子夏
「殺そうと思ったら、殺せたと思うのに」
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子夏
「いない……?」
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アーユス
「……」
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アーユス
(あなたがたの絆は永遠になりますよ……?)
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子夏
どういう意味だろう。
avatar
アーユス
そんな事言われなくても永遠だが……?
avatar
GM
外にはぽつぽつと、灯りのともる家々。
通りにも、人の影が絶えてはいません。
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子夏
何時ぐらいなんだろう。今……
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アーユス
「……結構な夜中だと思うが……灯りがある。随分遅くまで動いてる街なんだな」
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GM
時計をお持ちなら、概ね日付の変わった頃だということがわかるでしょう。
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子夏
「さっき見た時は、そんなふうには思えなかったけど……」
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アーユス
「寝ずに動く街って活気でもねえよな」
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子夏
「でも、みんな起きてるなら」
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子夏
「酒場……とかに行って、」
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子夏
「あの女の人のこと、聞いてみますか」
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子夏
「ここで待ってるのも、なんか嫌な感じがするし」
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アーユス
「そうだな……」
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アーユス
家でも荒らしてやろうかと思ったが、とっとと女を探して締め上げたほうがよさそうだ。
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アーユス
というわけで家を出る。
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GM
では、あなたがたがこの家を出るとですね。
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子夏
はい。
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GM
通りを行く村人の目が、さっと集まり。
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子夏
え。
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GM
顔を見合わせた村人の中から……
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アーユス
「なんだァ……?」
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白兎の末裔
白兎の末裔が一人、近寄ってきます。
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子夏
わ。
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白兎の末裔
「……お二人ですか?」
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子夏
「え?」
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アーユス
「……2人だが?」
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アーユス
どういう質問だ?
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白兎の末裔
「まだ、お二人とも起きていらっしゃいますね?」
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子夏
「あ。はい。いや、」
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子夏
「え? はい」
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アーユス
「さっきまで寝てたが……まあ、そうだな」
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白兎の末裔
「……お二人は、救世主?」
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子夏
びくつく。
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アーユス
「……そうだ。……この家に住んでる女も、そうか?」
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白兎の末裔
「……はい。この村の『魔女』です」
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子夏
「魔女」
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アーユス
ため息をつく。
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アーユス
「魔女、か」
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子夏
「えっと、あの、僕たち……」
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子夏
「この村に来た人が、戻ってこないことがあるとか」
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子夏
「二人で行ったのに、別々に戻ってくるとか」
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子夏
「なんか、そういう話を聞いて……その」
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白兎の末裔
「……『二人でひとつの人生』と」
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白兎の末裔
「あの魔女は言いますね」
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白兎の末裔
「このままだと、あなたがたもそうなります」
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アーユス
「何だそりゃ?」
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子夏
「……?」
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アーユス
「……どうなるって?」
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アーユス
質問ばかりにもなっちゃうぜ。
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GM
白兎の末裔の言うことには。
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GM
この村には、『シュゼット・バルデ』という魔女がいて。
彼女はほうぼうに呪いをかけて回っています。
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アーユス
クソ女~!
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GM
この呪いの影響下で、二人は『二人でひとつの人生』を歩むことになるそうです。
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GM
具体的に申し上げますと、
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GM
片方が起きているとき、片方は必ず眠りにつくことになります。
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GM
ちなみに、二人になれなかった者は、二度と目覚めません。
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GM
概ねそのまま死にます。
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子夏
えっ。
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アーユス
はへぇ
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子夏
えっ!?
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子夏
「僕たち、いまふたりとも起きてますけど……」
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アーユス
2人で来ないと死ぬクソゲー!?
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白兎の末裔
「……あの魔女は、この呪いを『ハッピー・マリッジ』と呼んでいますね」
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アーユス
「クソセンス……」
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白兎の末裔
「呪いをかけられて、次に眠ると、もう『会えない』」
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子夏
「えっ」
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白兎の末裔
「それまでの時間は……結婚前夜、だそうです」
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アーユス
「おいおいおいおいおい」
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子夏
「つまり、次眠ると……」
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白兎の末裔
「会えなくなります。でも、二人の人生は繋がっている……」
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アーユス
「…………」
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白兎の末裔
「……死がふたりを分かつまで、だそうですよ」
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アーユス
殺す。
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子夏
「ええ…………」
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子夏
「何でそんな……」
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白兎の末裔
「……人の睦まじくあるのが、気に食わないようですね」
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アーユス
左手の薬指にあったリングを思い出す。
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アーユス
「嫉妬か?」
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子夏
「八つ当たり……」
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白兎の末裔
「私たちにはなんとも……」
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白兎の末裔
「でも、お二人は救世主ですから」
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子夏
「ふあ」
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白兎の末裔
「まだ。……眠るまでにあの魔女を倒せれば、間に合うでしょう」
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子夏
「な。なるほど。」
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アーユス
「わかりやすくて助かるね」
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アーユス
「……あの魔女が何処に居るかとか、わかるかい」
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アーユス
首を傾げ、末裔に問う仕草。
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白兎の末裔
「……いいえ。
 でも、村じゅうどこでも、お構いなしに歩いています」
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白兎の末裔
「探せばすぐ見つかると思いますよ」
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子夏
「そ、そうですかあ……」
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子夏
救世主はみんな狂っているんだなあ……
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アーユス
「ありがとよ……結構なことをしておいて……余裕ぶってんのか?」
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アーユス
殺す……
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子夏
「さ、探しましょうか」
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アーユス
「ああ」
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アーユス
「あんがとよ」白兎に向かって軽く手を振り。
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白兎の末裔
「……頑張ってください。
 ……勝ってください、どうか」
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子夏
最初から教えてくれればいいのに…
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子夏
みんな顔逸らすんだもんな……
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アーユス
「なんか夜のやつらは協力的だな……」
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GM
触らぬ神になんとやら。
触らぬ救世主には……まあ、祟りがないわけでもないのですけれど。
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GM
魔女の家から出てきたってことは。
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GM
あなたがたも、同じ被害者ですからね。
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アーユス
な~るほどね
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子夏
え~ん。
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アーユス
「やったらあ」
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子夏
「はい」
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子夏
「あの人を……」
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子夏
喋っちゃったなあ、と思っています。
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アーユス
「殺すぞ」
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子夏
「……はい」
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GM
時は真夜中。
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GM
タイムリミットは眠るまで。
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GM
二人の『結婚前夜』――お茶会が始まります。