GM
飢えと乾きと亡者と……ときには救世主に蝕まれるこの国で、酒場にはそれでも、今日も人々が集まっている。
GM
なんにせよ、食べ物があればそこに人は集まる。
GM
適当に注文したものが、ウエイターの白兎に運ばれてくる。
”フー”
金髪に瞳の様子がうかがえない顔立ち。
表情はにこにことしており、給仕の白兎に礼をいいながらチップを渡す。
”フー”
針金細工のような細身に長い手足。
少しばかり大きい筋張った手が、自分の頼んだハーブで香りづけした水のコップをつかむ。
マリユス
「ありがとうございます」と、一声。
表情を隠すように頭上の冠から下がった薄布はしかし、近くにいれば遮ることはない。
マリユス
向かいの男とは対照的にさほど高くない身長。
ゆったりとしたローブから体型をうかがい知ることは難しいが、堕落の国では一般的な酒のグラスに伸ばした指は細く白い。
”フー”
一口二口とコップをあおるとふぅと息をつく。
”フー”
「おまたせおまたせ。上に話を通してきたから、とりあえずマリユスは今のところ~……仮入会、だ」
”フー”
にこにこと明るく、そしてわざとらしく柏手を打つ。
”フー”
「そ、仮入会。といっても俺も知らない間に入会のあれそれが変わっててなぁ」
マリユス
一度だけ口に運んだグラスを置き、ふむと唇に指を置く。
”フー”
「新しい救世主をつれてきた奴と、その新入りを組ませて仕事させてから正式に入会ってことになるんだとさ」
”フー”
「まぁ、簡単に信用するわけにはいかないからなぁ。仕事で送り込んだ先でめちゃくちゃされたら困るわけだし」
”フー”
「俺が入るときは全然違ったはずだけど、どっかで誰かがやらかしたのかねぇ」
マリユス
「ありえない事ではありませんね。救世主が多く集まる場所なら、それを目的に騙すような輩も存在するでしょう」
マリユス
「私はそれで構いません。初めから……信用されるとは思っておりませんし、むしろ安心いたしました」
マリユス
「ええ。規模や構成員など知りたい事は多いですが……」
マリユス
「まあ、それはおいおい知ればいい事でしょう。たとえ構成員が3、4人でも、ひとりで行動するよりは効率的です」
”フー”
「救世主と末裔が何人いるのかまでは考えたことなかったな~」
マリユス
「貴方はもう少し気にかけた方がいいのではありませんか?」
マリユス
話しながらも周囲には気を配る。
誰かに見られている可能性は低くない。
”フー”
「ん~ごもっともだなぁ。けど、あんまり意味がないっていうかねぇ」
”フー”
にやにやしているのかへらへらしているのかにこにこしているのか。
表情は笑顔であるがどこか煙に巻いたような曖昧なことを時々口走る。
マリユス
「向かってくる障害は破壊する、ですか?」
”フー”
「あんまり抱えてもさ、不利になることも多いし……」
”フー”
「そうそう、邪魔するなら処理すればいいからね」
”フー”
「ははは、まぁそこはお互い様じゃない?」
”フー”
「ふふふ、”悪いやつ”が使う言い回しだねぇ。こわいこわい」
”フー”
「まぁ上が言うには、仕事が来るまでにマリユスをちゃんと”探って”おけだってさ」
マリユス
「それがわかっているならばかまいません」
”フー”
「いや~俺そう言うの得意じゃないからなぁ。今みたいに聞いてみたほうがはやいでしょ?」
”フー”
「じゃあまあいろいろ聞いてみるか。あーそう、答えられなかったり言えないことはまぁ、なんか好きにしてくれ」
”フー”
落ち着きなく、左右の手をパタパタとテーブルの上で動かしている。
マリユス
「なるべく嘘はつきたくありませんので、そうさせていただきます」
マリユス
1d6+4 (1D6+4) > 6[6]+4 > 10
マリユス
「それで……何から話せばよろしいですか?」
”フー”
「食事とかって気にする?いいもの食べたいとか」
”フー”
表情はともかく、声色は多少まじめなように聞こえる。
マリユス
「食事……質が良いに越したことはありませんが」
”フー”
「へぇ~。まぁいいもの食べないとやる気になんないよね。こだわりはないなら安心だ。困ったらひどいもんでも食べないとならないから」
マリユス
「有害でなければ、まあ……問題ないでしょう」
”フー”
「俺もこだわらない方だけどさ。そういうの慣れてたし。でもめちゃくちゃ貧相な食事しかとれない仕事もあるし」
”フー”
「毒があるようなもののほうがうまいとかもあるんだよな」
マリユス
「慣れていないように見えますか?ふふ……見えるでしょうね」
GM
小皿にひとつまみの炒り豆。かさかさのパン。そんなもの。
あるいは、生臭い亡者の肉。緑に濁った水。そんなもの。
GM
この国で、「おいしい」と「まずい」と、「栄養がある」と「有害である」とは、ぜんぶがごちゃまぜだ。
マリユス
「できないことはない、というだけの事ですよ」
GM
ではフーの誘い受けから。距離を測ったぶん、+1でどうぞ。
”フー”
2d6+4 (2D6+4) > 6[4,2]+4 > 10
マリユス
2d6+3>=10 (2D6+3>=10) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
”フー”
2d6+3 (2D6+3) > 6[3,3]+3 > 9
GM
なんだか気持ちが昂ぶってきた。自身の情緒+1。
マリユス
「止めておきましょう。お酒が不味くなる」
”フー”
「おっと、なんかえらくひどいもの食べてるんだな。そういうもの食べてたような恰好にはみえないけども」
”フー”
「それは”こっち”で?それとも”向こう”で?」
”フー”
2d6+3 (2D6+3) > 7[4,3]+3 > 10
マリユス
2d6+3>=10 (2D6+3>=10) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
”フー”
2d6+3>=11 (2D6+3>=11) > 8[3,5]+3 > 11 > 成功
マリユス
「これは……報告してもしなくても、かまいませんが」
”フー”
口は感嘆の声を出してはいるが、表情はあまり変わったようには見えない。
”フー”
「いやぁ、楽しいっていうか、てっきりそういうことをする側だと思ったからさぁ」
”フー”
「あーじゃあそういう感じで変なものとかも食べさせられたわけだ」
マリユス
「今はする側ですよ……『異端審問官』ですから」
GM
なんだあいつら。救世主様だよ。そっとしといたほうがいいよ。
”フー”
「なるほど、だとしたら俺よりひどいもの食べてそうだな」
”フー”
「いやいや俺は貧しい村の出でねぇ。普通に生活が苦しかったり……いろいろと苦労ばっかりだったなぁ」
”フー”
「まああとは主流じゃないものを信仰してたから、そういうところとかね」
マリユス
2d6+3+1 (2D6+3+1) > 5[4,1]+3+1 > 9
”フー”
2d6+4>=9 (2D6+4>=9) > 6[3,3]+4 > 10 > 成功
GM
何気ない所作にドキッ!ランダムな対象1人の情緒+1。
GM
Choice[マリユス,フー] (choice[マリユス,フー]) > フー
”フー”
「そうそう、まぁ忘れられるようなものでもないからさぁ」
”フー”
「でもまぁ、そこまでのことはされたことはなかったよ」
ふい、とマリユスの腕を指さす。
”フー”
「せいぜいが周りの村や町と折り合いが悪くなったりだとか、人がこなくなったりだとか……」
マリユス
「信仰を権力と勘違いした、愚かな人々の方ですからね」
マリユス
「私は孤児で、家と呼べるようなものはありませんでしたが」
”フー”
孤児でありながらあんな傷を負うような責めを向けられるとなれば、相当に悪い環境だったのだろうか。
”フー”
「はははは、もう村そのものがないんだなぁ!」
”フー”
「よそとのやり取りがなくなったからでもあるし、元々貧しい村だっていうのもあるし、そもそもの世界の情勢が悪かったりしたのもあるんだよ」
”フー”
「村から出ることもできないわけじゃあなかったけどねぇ、まぁそういうわけにもいかないでずるずる一緒に居ることを選んだんだなぁ」
”フー”
「”こっち”に来たら、なかなかどうしてね。あまり地続きの実感がないというかさぁ」
”フー”
「”こっち”でも『異端審問官』たりえると思うか?」
マリユス
「救世主と、こちらではそう呼ばれますね」
マリユス
「ならば、そう……正しく、救世主たりえるか……」
マリユス
「そういうものを問いかけるのも、悪くないと思っていますよ」
”フー”
「んふふふ、大仰な肩書がついたよなぁ救世主なんて」
”フー”
「俺やマリユスが世界を救うかもしれないわけだ」
”フー”
2d6+4 (2D6+4) > 6[1,5]+4 > 10
マリユス
2d6+3+1>=10 (2D6+3+1>=10) > 10[6,4]+3+1 > 14 > 成功
”フー”
2d6+3>=14 (2D6+3>=14) > 3[1,2]+3 > 6 > 失敗
マリユス
「その、信仰のために『異端審問官』になりました」
”フー”
触れるその手を止めもせず、ただ好きなようにさせている。
マリユス
「貴方が救世主たりえるか……私が信用するに値するか」
マリユス
「此方も、ちゃんと見極めさせていただきますからね」
マリユス
自分から触るのはいいが触られるのは好きでない顔
”フー”
お構いなしにやや大きく筋張った手で遠慮なく手をいじる。
”フー”
「いやぁ、大丈夫じゃない?信用できるかっていうのも、裏切るとか逃げ出すとかしない限りは大丈夫でしょ~」
”フー”
「どうせ入会すれば、うちとそれから取引相手、両方の契約に縛られたりもするしさ」
”フー”
マリユスはその辺大丈夫だろうけど、と付け加えた。
”フー”
「それともマリユスの方はなにか聞きたいことが?」
マリユス
「もし、私を殺すよう……命令されたときは」
マリユス
「信頼を裏切られるより、誰かから不要と思われたと考える方が……いくらかましですから」
”フー”
「……ふふ、いいよ。さっきみたいにちゃんと、話そう」
”フー”
目元は変わらず、しかし声のトーンは今日聞いた中でも一段と低い。
マリユス
グラスに残った液体を飲みほし、目を閉じて。
”フー”
「改めてよろしく、マリユス。”フー”と呼んでくれ」
GM
嘘をつかなければ……まあ、一緒にやっていくには十分だろう。
GM
二人は手を取り合う。この国で生きていくために。うまくやっていくために。
GM
あなたがたは、これから迎える夜を越えていく。
GM
これはキャラクター作成時の所持品数制限にかかりません。