世界から太陽が奪われて1000年。

太陽を失った人々は資源や領土を奪い合い。
世界は混迷を極めていた。

それでも人は生き続けた。
ある国では日夜絶やさず火をおこし。
ある国では魔法の明かりをともし。
またある国では人を闇に適応させて。

暗黒1124年
境界を保っていた人間と魔族の間に衝突が起こる。
魔族の王『イザンナ』が常夜帝を名乗り、世界統一の戦へと乗り出したのだ。

『我は魔族の王、イザンナ。』

『聞け、人間たちよ。今この時より、世界の全ての領土を「常世の国」のものとする。』

『そして、我こそが「常世の国」最初にして永遠の主。』

『常夜帝、イザンナである。』

こうして、その世界は『常夜の国』と呼ばれるようになった。


常世192年

聖マノン教会の尋問室に人影がふたつ。

雨粒が暗い窓を叩いている。

もしも太陽が存在していたならば、丁度地平線に沈み始める時刻。

足枷で繋がれた赤い髪の"異端者"は、熱い紅茶が注がれたばかりのティーカップを口元へ運ぶ。
ラルムロッサ
「どうして、俺が繋がれなくちゃならないのかな。」

向かいの椅子に腰かける"審問官"は、薄く口元に笑みを浮かべた。
マリユス
「その椅子に繋がれる理由はひとつきり。おわかりのはずですよ。」

もったいぶったようなバリトンの響き。
マリユス
「ビアンカ・レスコー……いえ、今はラルムロッサとお呼びした方がよいでしょうか。」
マリユス
「貴方には、異端の容疑がかけられています。」
ラルムロッサ
「心当たりは数えきれないほどあるけれど……」
ラルムロッサ
「今更どうしてだい?」

異端者の容疑をかけられた男は、中身の減ったカップをことりと置いた。
ラルムロッサ
「確かに、俺は精霊信仰じゃないけど……だからって、魔族を信仰しているわけでもない。」
ラルムロッサ
「異端っていうのは『危険な思想を持った魔族を信仰する者』だろう?」
ラルムロッサ
「前にそう言って俺を助けてくれたのは……君じゃないか。」

そう言いながらも、ラルムロッサの手元には震えが奔る。
ラルムロッサ
「街への奉仕もしてるし、君の『お願い事』も聞いてあげただろう?」
マリユス
「…………。」
ラルムロッサ
「必要なら、またしてあげるし……こんなことしなくても。」
ラルムロッサ
「…………。」
ラルムロッサ
「何人だって殺すのに。」
マリユス
「口を慎みなさい。」
マリユス
「言葉で懐柔しようとしても、無駄なのですよ。」
マリユス
「質問するのは私。審判を下すのも私。」
マリユス
「異端審問官である、この、マリユス・ファリエールなのです。」

かけひき『異端審問』を開始します。

順番を決定します。
マリユス
2d6 (2D6) > 9[5,4] > 9
ラルムロッサ
2d6 (2D6) > 6[4,2] > 6

マリユスが先行です。

行動ダイスを振ります。
マリユス
 (1D3) > 3
マリユス
3d6 (3D6) > 15[3,6,6] > 15
ラルムロッサ
3d6 (3D6) > 12[6,2,4] > 12
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ マリユス ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
[ マリユス ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。
[ マリユス ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。

第1ラウンド

マリユスの手番
マリユス
パスを宣言します
マリユス
背筋は真っすぐ、毅然とした態度で目の前の異端者に圧をかける。
マリユス
両手をテーブルの上で組めば、手と手の距離が縮まる。
マリユス
「うっかり余計な事を口走らないよう、お気をつけなさい。」

ラルムロッサの手番
ラルムロッサ
アピールをします
マリユス
誘い受けをします
マリユス
2d6 (2D6) > 7[1,6] > 7
マリユス
貴方の目標値は7です。
ラルムロッサ
2d6 (2D6) > 10[6,4] > 10
[ マリユス ] 情緒 : 0 → 1
ラルムロッサ
深呼吸
ラルムロッサ
「忠告してくれるなんて、相変わらず優しいね。」
ラルムロッサ
「わかったよ。何でも質問して。」
ラルムロッサ
何も怖いことはない。
ラルムロッサ
いつも通り、うまくやればいいだけ。
ラルムロッサ
心に触れて、身体に触れて、うまくやればいい。
マリユス
「…………。」
マリユス
「では、最初の問いです。」

ダイスを補充してください。
マリユス
1d6 (1D6) > 2
ラルムロッサ
1d6 (1D6) > 4
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。

第2ラウンド

マリユスの手番
マリユス
アピールをします
ラルムロッサ
誘い受けをします
ラルムロッサ
2d6 (2D6) > 4[1,3] > 4
ラルムロッサ
イカサマを使用します。
1を4に変更し、7。
マリユス
見破るをします
マリユス
2d6+3>=10 (2D6+3>=10) > 6[2,4]+3 > 9 > 失敗
マリユス
アピールの判定を目標値7で行います。
マリユス
2d6>=7 (2D6>=7) > 10[6,4] > 10 > 成功
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 0 → 1
マリユス
「貴方は、魔族と親交を深めたいと考えておりますか?」
ラルムロッサ
「…………。」
ラルムロッサ
「そうだとも、そうでないとも言えない。」
マリユス
「ほう。」
ラルムロッサ
「人間にも魔族にも個があるからね。」
ラルムロッサ
「個人として気に入ったとき、魔族かそうでないかは些細な問題だよ。」
マリユス
「…………。」
マリユス
「ああ、そうでしたね。」
マリユス
「貴方の故郷は、確か……」
ラルムロッサ
「…………。」
ラルムロッサ
「人間かどうか。異端者かどうかだって関係ない。」
マリユス
「…………いいでしょう。次の問いです。」

ラルムロッサの手番
ラルムロッサ
一押し
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 1 → 2
[ マリユス ] 情緒 : 1 → 2
ラルムロッサ
「その前に、ひとつ聞きたいんだけど……」
ラルムロッサ
「大精霊様って、人殺しについては寛大なのかな?」
マリユス
「…………。」
ラルムロッサ
「君が俺に殺させたのは、異端者じゃないよね。」
ラルムロッサ
「だって、異端者だったらこうして……審問にかけて死刑にすればいいんだもの。」
マリユス
「口を慎みなさい。」
ラルムロッサ
「どうしてかな……君は怒っているように見えるよ。」
ラルムロッサ
「誰にも言ったりしないよ。もちろん。だって君は……正しいことをしているんだろう?」
ラルムロッサ
「正しい事の為に目を閉じ、口を閉じるのは得意なんだ。」
マリユス
「その割には随分と……おしゃべりですね。」

ダイスを補充してください
マリユス
1d6 (1D6) > 2
ラルムロッサ
1d6 (1D6) > 5
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。

第3ラウンド

マリユスの手番
マリユス
アピールします
ラルムロッサ
誘い受けします。距離を測るをのせて。
ラルムロッサ
2d6+2 (2D6+2) > 4[3,1]+2 > 6
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 2 → 3
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 3 → 2
ラルムロッサ
目標値6だよ!ほら!7じゃないんだよこのかけひきは!
マリユス
2d6>=6 (2D6>=6) > 8[5,3] > 8 > 成功
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 2 → 3
マリユス
「改めて、第2の問いです。」
マリユス
「貴方は、今までにどんな罪を犯しましたか?」
ラルムロッサ
「…………答えないといけないんだよね。」
ラルムロッサ
「難しい問いだな……罪っていうのは、単に法を犯すという意味じゃないだろう?」
ラルムロッサ
「それなら……俺の答えは。」
ラルムロッサ
「ない。」
マリユス
「ほう?」

冷たい空気が、カップから湯気を奪っている。

両手で陶器の側面に触れても、そこに温かさはもうない。
ラルムロッサ
「そりゃ、法を犯すことは何度もしたし、人もけっこう殺したよ。」
ラルムロッサ
「でも、それは生きるためだから。そうしないと、俺は生きられなかったから。」
ラルムロッサ
「生きることが罪だというのならば、たったひとつ……それが、俺の罪。」
ラルムロッサ
パスします

ダイスを補充してください
マリユス
6を1つ振りなおします
マリユス
2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
[ マリユス ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。
ラルムロッサ
2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 2 に変更しました。
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 6 に変更しました。

第4ラウンド

マリユスの手番
マリユス
アピールします
マリユス
2d6>=5 (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 3 → 4
マリユス
「生きることは罪ではありません。貴方が、そう思わない限りは。」
ラルムロッサ
「どうも。」
マリユス
「思ったより正直に答えますね。」
ラルムロッサ
「死にたくはないからね。」
ラルムロッサ
「生きるためなら何でもするって、言ったばかりでしょ?」
マリユス
「異端者は嘘をつく……なるほど。」
マリユス
「よくご存じですね。」
ラルムロッサ
「…………。」

触れた指先から伝わる緊張が、薄茶色の湖面を揺らす。
ラルムロッサ
呼吸を乱すな。
ラルムロッサ
動揺を見せるな。
ラルムロッサ
なんとかなる。なんとかしてきた。
ラルムロッサ
今回だって、なんとかできるさ。

ラルムロッサの手番
ラルムロッサ
アピール
ラルムロッサ
2d6>=5 (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功

ハプニング発生
ラルムロッサ
1d6 (1D6) > 6

6 はっと我にかえった奴がいる。ランダムな対象1人の情緒-1。

Choice[マリユス,ラルムロッサ] (choice[マリユス,ラルムロッサ]) > ラルムロッサ
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 4 → 3
[ マリユス ] 情緒 : 2 → 3
ラルムロッサ
大丈夫、まだ。
ラルムロッサ
「……異端審問官は。」
ラルムロッサ
大精霊の耳となりその罪を聞き届ける。
言葉は大精霊の耳へ届き、赦されざる罪には天から裁きが下る。
ラルムロッサ
「嘘はつかないだろう?」
ラルムロッサ
冷めた紅茶を口に運び、カップを置く。
マリユス
「はい。もちろんですよ。」
ラルムロッサ
「なら……聞いてもいいかな。」
マリユス
「聞きましょう。」
ラルムロッサ
「俺の容疑はどうやったら晴れるのかな。」
マリユス
「それは……」
マリユス
「私次第ですね。」
ラルムロッサ
「そうだよねぇ……」

ダイスを振りなおしてください
マリユス
1d6 (1D6) > 4
[ マリユス ] がダイスシンボルを 4 に変更しました。
ラルムロッサ
6を1つ振りなおします。
ラルムロッサ
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 1 に変更しました。
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。

第4ラウンド

マリユスの手番
マリユス
パスします。
マリユス
「…………いいでしょう。」
マリユス
「貴方は狡猾ですね。私の質問の意図を理解し、最善を尽くそうとしている。」
マリユス
「しかし……」
マリユス
左肘をテーブルにつき、指に頭をのせる。
マリユス
視線をぴたりと合わせ。
マリユス
「問いは続きます。貴方が……異端の『本性』を表すまで。」

ラルムロッサの手番
ラルムロッサ
アピール
ラルムロッサ
2d6>=5 (2D6>=5) > 6[4,2] > 6 > 成功
[ マリユス ] 情緒 : 3 → 4
ラルムロッサ
「『正直』だね。」
ラルムロッサ
「何でもするから見逃してって言ったら、君は……」
ラルムロッサ
「何か、お願いしてくれる?」
マリユス
「…………。」
マリユス
「気が……」
マリユス
「気が向いたら、そうさせていただきます。」
ラルムロッサ
痛くないことだといいなぁ

ダイスをふりなおしてください
マリユス
3と6を振りなおします
マリユス
2d6 (2D6) > 8[3,5] > 8
[ マリユス ] がダイスシンボルを 5 に変更しました。
ラルムロッサ
1d6 (1D6) > 3
[ ラルムロッサ ] がダイスシンボルを 3 に変更しました。

第5ラウンド
マリユスの手番
マリユス
パスします

ラルムロッサの手番
ラルムロッサ
一押しをします
[ マリユス ] 情緒 : 4 → 5
[ ラルムロッサ ] 情緒 : 3 → 4

マリユスの情緒が爆発しました
ラルムロッサ
「何でもできるよ。」
ラルムロッサ
「死ねってこと以外はね。」
ラルムロッサ
「秘密も守るし、何をしたっていい。」
ラルムロッサ
「いるんじゃないのかい……」
ラルムロッサ
「邪魔な人間が。」
マリユス
「…………。」
マリユス
「そうですね。」
マリユス
「少々困った方がおりまして。」
マリユス
「貴方を餌に、おびき出そうと……考えていたのですが。」
ラルムロッサ
「そう……」
ラルムロッサ
「欲しいのは、命?証拠?それとも……」
ラルムロッサ
「『堕落』かな?」
マリユス
「ッフフフ……。」
マリユス
「貴方は本当に……」
マリユス
「魔族の様な方ですね。」
マリユス
「……いいでしょう。」
マリユス
「火炙りにする手間も省けます。」
マリユス
異端者を庇うものは、同じく異端者として処分できる。
マリユス
善良な人間ほど、その『罠』に誘い込まれ、命を落とす。
マリユス
椅子から立ち上がり、ラルムロッサの側へと回り込む。
マリユス
背後から、今は低い両肩に手を触れさせて。
マリユス
「ビアンカ。」
ラルムロッサ
「……ラルムロッサだよ。」
マリユス
「私は、貴方を好いていますよ。こんなに……」
マリユス
肩を撫でる。
マリユス
「怖がり、震えて」
マリユス
顔を覗き込む。
マリユス
「まだ覚えているんでしょう?」
マリユス
「鞭打たれることの痛みを。」
マリユス
「傷に爪をたてられた時の恐怖を。」
ラルムロッサ
目を閉じて、ただ耐える。
マリユス
「貴方は一言も発しませんでしたね。約束通りに。」
ラルムロッサ
「あの時は……それで助けてくれただろう。」
マリユス
「ええ。」
マリユス
「朗報ですよ。」
マリユス
「私は、無駄だとわかっていることはいたしません、」
マリユス
「ですから……。」
マリユス
「今回は少し、趣向をかえましょうね。」
ラルムロッサ
「…………」
ラルムロッサ
「寛大なお心に感謝します。とでも、言えばいいかな?」
マリユス
「感謝するのは……」
マリユス
「解放された後にするのが、良いかと思います。」

首をひと撫で。

マリユスが去ると、代わりに2人の神官騎士が通される。

その手には、足枷の鍵。

『そう身構えずともよいですよ。』
『すぐに終わりますので。』
ラルムロッサ
ああ、こいつらは……
ラルムロッサ
『異端者』だ。