GM
忘れられない人。
GM
忘れたくない誰か。
GM
遠ざかっていくあの笑顔が、いつか、時の流れにかすれ果ててしまう前に。
GM
Dead or AliCe
 『I"ll never forget you.』
GM
――あなたのいちばん大切な人、あなたのいちばん深い場所から、たった一枚、お撮りします。
GM
GM
小さな街。
GM
末裔たちが行き交う通りの片隅に、その写真館はある。
GM
掠れた金文字で『Photo』とだけ書かれた、カーテンの引かれた大きなガラス窓。
GM
赤く重たげなカーテンの奥は、まだ窺えない。
GM
「窓の傍らの扉を、三度ノックするといいよ」、と。この場所を教えてくれた誰かが言っていた。
小山内 廻
『ちょっと用事ができた。』
小山内 廻
『3日帰ってこなかったら、先に出立してくれ』
小山内 廻
そう言って、この街にやってきた。
小山内 廻
ひとりきりなら、調査も、移動も。
小山内 廻
それほど時間はかからない。
小山内 廻
されど、ひとりきりで生きていけるなら。
小山内 廻
此処へは来ていないだろう。
小山内 廻
仲間から離れて、少しだけ。
小山内 廻
それでも、いつだって不安になる。
小山内 廻
自分がいない間に、他の救世主に襲われたら。
小山内 廻
戻ったら街ごとなくなっているかもしれない。
小山内 廻
そんなことが、当たり前に起こる。
小山内 廻
この国では。
小山内 廻
扉の前に立って深呼吸。
小山内 廻
本当にここに来てよかったのか、自分でもよくわからない。
小山内 廻
それでも、どうしても。
小山内 廻
ほしいと思ってしまった。
小山内 廻
一ヶ月にも満たない、ほんの僅かな間過ごした彼の顔を
小山内 廻
いつまで覚えていられるか、不安だったから。
小山内 廻
墓参りになんて、そうそう行けないだろうし。
小山内 廻
遺影の一つもない。
小山内 廻
何より……
小山内 廻
自分が変わっていくのが、恐ろしい。
小山内 廻
そうした時に、縋れるものが欲しかったのかもしれない。
小山内 廻
答えはわからない。
小山内 廻
ぐ、と握った拳をゆっくりと持ち上げ
小山内 廻
扉を3度ノックする。
GM
厚みのある木を叩いた感触。
GM
鈍い音が小さく響き、しばし。
エリオル
やや冷たい面差しの青年が扉を開く。
エリオル
あなたを一瞥。
エリオル
「救世主か」
小山内 廻
「あ……」
小山内 廻
一呼吸、その顔を見て。
小山内 廻
「あ……ああ。うん、そう。」
小山内 廻
ちょうど考えていたからだろうか。
小山内 廻
その佇まいに、失った人を重ねてしまって。
小山内 廻
「ここで、特別な写真が撮れるって聞いて」
エリオル
聞いて、短く溜息をつき。
エリオル
「中へ」
エリオル
あなたを招き入れる。
GM
扉の向こうは、暖かく、そして少し懐かしいような匂いがする。
GM
机の上には、古びたカメラと、さまざまの写真。
GM
人の写っているもの、いないもの。
GM
どこかの風景――おそらく堕落の国ではない、緑の森や、澄んだ湖畔。
GM
他にもたくさん。
小山内 廻
かつては当たり前にあったものが、今はこんなにも珍しく感じる。
小山内 廻
ちらちらと、視線が移っていく。
エリオル
そんなあなたを置いて、青年は部屋の奥にある階段に歩み寄る。そして上へ向かって、
エリオル
「シセロ。客です」
エリオル
呼びかける。
小山内 廻
どうやら、彼がここの店主ではないらしい。
小山内 廻
すこしだけ、なんとなく、ほっとしてしまった。
シセロ
「ああ、お客さんか。今行くよ」
シセロ
程なくして、ゆったりとした動作で下りてくる。
シセロ
「……どうも、お客さん」
シセロ
初老の柔らかな声。
小山内 廻
「こんにちは。あなたが……?」
シセロ
「写真を撮ってくれるのかって? ……うん、そう。シセロという」
小山内 廻
「俺は、小山内 廻です。じゃあ……死んだ人の写真を撮ってくれるっていうのは……本当なんですね」
シセロ
「そうだねえ。死んだ人やら、置いてきた人やら……」
シセロ
「写真を撮りたいと願う人の、心のいちばん深くに根ざした相手が、撮れる」
シセロ
言いながら、あなたに椅子を勧める。
小山内 廻
「いちばんふかく……」
小山内 廻
促されるままに椅子へと。
小山内 廻
きっとこの穏やかな人も、おそらく救世主であるからには、人を殺して生き延びているのだろう。
小山内 廻
しかし、この世界に来てから。
小山内 廻
『人殺し』という言葉に対する恐怖感や不信感は、意味をなさなくなってしまった。
小山内 廻
誰も彼もが、そうして生きているのだから。
小山内 廻
自分でさえも。
小山内 廻
手を、膝の上で組み合わせる。
小山内 廻
「それなら、きっと……大丈夫です」
シセロ
「撮ってほしい相手がいるんだね」
シセロ
少し苦笑するようにして、あなたの正面の椅子に座る。
シセロ
「簡単なことではないかもしれないよ」
小山内 廻
「はは……そう、ですよね」
小山内 廻
「でも、ほら。此処まで来た時点で……ね」
小山内 廻
「まあ……はい……俺は……」
小山内 廻
「どうしても、欲しくて」
シセロ
「うん。……わかるよ。ここに来る救世主は、みんなそうだ」
シセロ
「けれど、心の奥底にある相手の写真を撮るということは、心の奥深くまでを見つめ直すことだ」
シセロ
「実際のところ、かなりの人が自分自身の心に傷つくし、……時には、戻ってこられないこともある」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
心の奥深く。
小山内 廻
自分さえも偽わろうとしていた自分に、果たしてそんなことがなせるのだろうか。
小山内 廻
彼のことは、そう古い記憶ではない。
小山内 廻
しかし、古い記憶と結びついてもいる。
小山内 廻
救世主に身を委ねるという不安もある。
小山内 廻
「それでも……必要なんです」
シセロ
あなたをじっと見つめる瞳。何かを推し量るように。
シセロ
そして、しばらく。
シセロ
「……では、もう少し、実際にどうするかの話をしようか」
小山内 廻
「ありがとうございます」
小山内 廻
少し、顔がほころぶ。
シセロ
微笑み返した。
シセロ
そして、いくらかの説明が入る。
シセロ
シセロは、額を合わせた相手の心の中から、写真を撮ることができるということ。
そのためには、相手自身が、心の中で、自分の望みまで行き着く必要があること。
シセロ
「そして、行き着いた先で、私と……正確に言うなら、私のような何かと戦うことになる」
シセロ
「私が最後にシャッターを切るために、私のちからと戦って……」
シセロ
「それから、私という異物を、最終的にきみの心から排出するためにね」
小山内 廻
その言葉を、じっと黙って聞いて。
小山内 廻
一つ頷いた。
シセロ
そのさまに、こちらもやはりひとつ、頷く。
シセロ
「エリオル」
シセロ
背後の青年に声をかける。
エリオル
「嫌です」
シセロ
「そう言わずに」
エリオル
「シセロ。私は毎回嫌だと言っているのに」
シセロ
「最後には折れてくれるだろう?」
シセロ
それからあなたに向き直り、
シセロ
「きみの心の中には、エリオルがついていってくれる。彼は心の旅に慣れているから、案内人代わりにね」
エリオル
「シセロ……」
エリオル
ちら、とあなたを見る。
小山内 廻
「え……っと」
小山内 廻
機嫌が良さそうには思えない、が。
小山内 廻
「よろしく……?」
エリオル
「……はあ…………」
エリオル
「名前は」
小山内 廻
「廻」
エリオル
「廻」
エリオル
確かめるように繰り返す。
エリオル
「……エリオルだ」
小山内 廻
「よろしく、エリオル」
小山内 廻
「あ、いや」
小山内 廻
「よろしく……お願いします」
エリオル
かすかにだけ頷く。
エリオル
それから、あなたとシセロの傍らに椅子を持ってくる。
シセロ
「廻くん、もう少し近くに椅子を寄せて」
小山内 廻
「はい」
シセロ
「前髪を上げて、私と額を合わせて。片手はエリオルと繋いで」
エリオル
不機嫌に差し出される、白い指。
小山内 廻
会ったばかりの人に触れるのは、すこし気恥ずかしい。
小山内 廻
手を繋ぐのも、なんとなく緊張する。
小山内 廻
そういえば、彼に触れたのは最後の……。
小山内 廻
はやるのを押し込めて、差し出された指に触れ、手をつなぐ。
エリオル
少し冷たい指が、あなたの手を握り返す。
シセロ
「……目を閉じて、息を深く吸って、吐いて……」
小山内 廻
触れた手も、合わせた額もあたたかい。
小山内 廻
言われるままに目を閉じて、深呼吸する。
シセロ
「瞼の裏側ではなくて、もっと内側を見ようとして。眠るとき、瞼の裏側が見えなくなるような……」
シセロ
間近で聞こえる声は柔らかく優しい。
GM
額がほのかに熱を帯びていく。
GM
それこそ、暖かい場所で眠りに落ちていくよう。
GM
ただエリオルの指の感触だけがそこにあり、ほかは静かに融けていく。
シセロ
「…………、」
GM
声が遠ざかり――
GM
どこか、見覚えのない場所へ。
GM
門と、鍵と、錠前。
GM
錠は閉ざされているが、揃ってそこにある。
エリオル
気づけば傍らにはエリオルが立っている。
小山内 廻
「…………ここが?」
小山内 廻
目を開けば、見知らぬ場所。
エリオル
「お前の内側。今はまだ閉じている」
エリオル
「まあ、鍵があるから開けられるだろう。ここが開かないやつも結構いるが」
小山内 廻
「自分の中に知らない場所があるなんて、なんか変な感じだな」
エリオル
「そうだろうな」
エリオル
「自分で開けろ。奥に向かう」
小山内 廻
「なるほど……」
小山内 廻
示されるまま、鍵を手に取る。
小山内 廻
この錠前にさして回せばいいのだろう。
小山内 廻
「『開かないやつ』っていうのは?」
エリオル
「鍵がなかったり、錠前がなかったり……」
エリオル
「心の奥底じゃ、自分の心の中に行きたくないんだろうな」
小山内 廻
「なるほど……」
エリオル
「自分の望んでいることと、心の奥底に眠っている望みは案外違う」
エリオル
「お前は運がいい。あるいは単純だ」
小山内 廻
「あはは……そうかも」
小山内 廻
実際、救世主はこころに疵をかかえているという
小山内 廻
行きたくないと行きたいが同居することは、少なくないだろう。
小山内 廻
錠前に、鍵をさしいれて回す。
GM
かちり、と音がする。
GM
扉が開く――
GM
GM
お茶会を始めます。
GM
このセッションでは、お茶会MOD『惑乱迷宮』を使用します。
GM
お茶会は3ラウンドですが、PKの通常の手番はありません。
GM
迷宮は縦2枚*横3枚の構成。踏んだマスごとに、クエストがあったりなかったり。
GM
基本的には踏むまでわかりませんが、各ラウンドのはじめに、1枚めくって内容を偵察できます。
GM
クエストのための達成値は、得意な能力値だと+1、苦手な能力値だと-1の補正。
GM
また、このセッション中、PCは自分の疵を舐めることができます。
GM
判定に必要な能力値はランダムに決定し、判定に失敗した場合HPを-2します。
GM
ただし、疵に〇がついても、自分に援護はできません。
GM
では、1ラウンド開始前の偵察から。
小山内 廻
左上を偵察します。
GM
♡6 焦がれの痛み 目標値9 MP3(得意:愛 / 苦手:猟奇)
大切な人に会いたいという思いが溢れ出す。胸を焦がす熱。行き過ぎれば毒になるほどに。
成功 -
失敗 思いの強さに、心の柔らかい部分が剥き出しになってしまう。PCの衣裳が破壊される。衣裳が『普段着』の場合はHPが〔MP×3〕点減少する。
放置 疵の力を暴走させて、思いの暴走を相殺した。PC1人の心の疵をひとつ選んで悪化させる。
小山内 廻
右に行きます。
GM
♢3 棘の記憶 目標値9 MP3(得意:才覚 / 苦手:愛)
いつかの心残りがあなたを刺す。あの日言えなかったこと。あの時してしまったこと。
成功 -
失敗 記憶の棘が罪の意識になる。ランダムなPC1人の前科が〔MP÷2〕増加する。
放置 疵の力を暴走させて心残りから目を逸らした。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
小山内 廻
扉の向こうへと足を踏み入れる。
GM
周囲は曖昧な白に烟り、その中を時折、何かが通り過ぎていく。
GM
いつか出会った誰かの影。聞いたことのある音楽。懐かしい匂い……。
小山内 廻
ポーンと、ピアノの鍵盤を叩いた音が響く。
小山内 廻
美しいものではなく、適切な調子とは少しずれたAの音。
小山内 廻
「ピアノ……」
エリオル
「調律が甘いな」
小山内 廻
「ああ……そうか」
小山内 廻
「堕落の国(こっち)で見つけたんだ。あの時の……」
小山内 廻
「探せばもっといいのもあるんだろうけど、小さい村でさ」
エリオル
「お前が弾いたのか?」
小山内 廻
「いや……」
小山内 廻
「弾いてもらいたくて、なんとかなおしてみたんだけどね……」
小山内 廻
「弾いて貰う前に、さ」
エリオル
「……そうか」
小山内 廻
もう数日早ければ、弾いてもらうことはできただろうか。
小山内 廻
黙って自分が亡者になることをあきらめていれば、あの夜は楽しいものになっただろうか。
小山内 廻
「救世主なんだ」
エリオル
「……撮りたい相手がか」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
「たぶん、同じ世界から来て……それで」
小山内 廻
「…………俺が、殺した」
エリオル
黙ってあなたの表情を見つめる。
小山内 廻
『死にたくない』ことと『生きたい』ことは違うと、彼は言った。
小山内 廻
生きたいと願った自分は、でも、時々死んでしまいたいほどの罪の意識にかられる。
小山内 廻
死にたい、死ねない、死にたくない、生きたい。
小山内 廻
思い詰めた時のような、真剣な顔。
小山内 廻
生きたい理由、死ねない理由。
小山内 廻
「俺がさ、初めて殺した相手なんだ」
エリオル
「理由は」
小山内 廻
「…………俺の、さ。初めての責務が迫ってて」
小山内 廻
「あいつは、あとから来た3人組のひとりで」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
「殺さなきゃって思ってたけど、殺せなくて……しかも、その後俺は裁判で負けてさ」
小山内 廻
「でも、俺が『生きたい』って言ったらさ……」
小山内 廻
「あいつ、『自分より、”生きたい”と思うひとが生きた方がいい』って」
エリオル
「…………」
小山内 廻
足が、とまる。
エリオル
「差し出したのか」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
頷く。
小山内 廻
「俺より若くて、才能もあって」
小山内 廻
「『死にたくない』って言ってたくせにさ」
小山内 廻
「聞きゃしないんだ」
エリオル
あなたの一歩先で、同じく立ち止まる。あなたを振り返る。
エリオル
「死にたくなくても」
エリオル
「そうしたほうがいい時はある」
エリオル
淡々とした言葉。
小山内 廻
「……そうだな」
エリオル
「それは自分のためかもしれないし、他人のためかもしれない」
エリオル
「そのふたつが重なるときもある」
エリオル
「そいつはどうだったと思う」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
「晶は……」
小山内 廻
「そうだな……そう、かもな」
小山内 廻
人を殺して生きる苦しみは
小山内 廻
この世界ではずっと続く。
小山内 廻
生きるために、続けていくしかない。
小山内 廻
『毎回この問答』を続けたら、それこそ
小山内 廻
生きていくことは、難しかったかもしれない。
小山内 廻
小山内 廻の疵、『伊藤 晶』を才覚で舐めます。
クエストにも挑戦します。
シセロ
*横槍します。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シセロ
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
[ シセロ ] HP : 23 → 22
小山内 廻
2d6+3+1>=9 (2D6+3+1>=9) > 3[1,2]+3+1 > 7 > 失敗
GM
クエストは失敗しましたが、舐めは成功ですね。
小山内 廻
はい……
GM
前科が+2。
[ 小山内 廻 ] 前科 : 0 → 2
[ 小山内 廻 ] 伊藤 晶 : 0 → 1
小山内 廻
覚えていると約束した。
小山内 廻
最後まで精いっぱいやると約束した。
小山内 廻
だから、俺が生きることがきっと
小山内 廻
あいつの願いで……
小山内 廻
…………でも、これは。
小山内 廻
絶対に、あいつの『せい』にはしてはいけない。
GM
烟る視界が、刹那、さっと晴れる。思い出す。
GM
胸に刺さった棘のような記憶。
GM
差し出されたもの。受け取ったもの……
エリオル
目を眇めながら。
エリオル
「……最初の相手を、そこまで思えるのは」
エリオル
「救いだ。ある意味では」
エリオル
「罪だということを投げ出さずに済む」
エリオル
「……かもしれない。溺れずにいられればな」
小山内 廻
「……そうかもな」
小山内 廻
罪。
小山内 廻
積み重ねてきたものが、重くのしかかる。
小山内 廻
この世界では『当たり前』と割り切ることが、どうしても、できない。
GM
あなたの救いは、罪のかたちをして手渡された。
GM
けれどその重さにこそ、かつて救われたことを忘れずにいられる。
GM
あなたの願いは、まだかたちを持てない。
GM
この世界で、軽い軽い命のひとつ。
GM
その重さに。その軽さに。
GM
響く音の消え果てる前に。
GM
忘れないためのよすがを。
GM
たった一枚。
GM
GM
では、お茶会2ラウンド目。偵察から。
小山内 廻
真ん中上を
GM
♤8 思い出回廊 目標値8 MP1(得意:猟奇 / 苦手:才覚)
遠い思い出の深みへ潜ってゆく回廊。深く潜りすぎると、先へ進む足が鈍ってしまう。
成功 -
失敗 開廷時PC全員の先制値が〔MP÷2〕低下する。
放置 疵の力を暴走させて破壊。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
小山内 廻
右にいきます……
GM
♡9 傷つきの記憶 目標値9 MP3(得意:愛 / 苦手:猟奇)
傷つけたこと。傷つけられたこと。その痛みばかりが大きくなって、大切なものの、その大切さが揺らぐ。
成功 -
失敗 負の感情に溺れてしまう。PCの心の疵から1つをGMが選び、それを悪化させる。
放置 疵の力を暴走させて記憶を振り払う。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
GM
視界はやや晴れて、けれど、どこか薄暗い。
GM
厚い雲の向こうで日が沈みゆく、堕落の国の夕暮れ。
GM
その色。
GM
宿のざわめき。吹く風。血のにおい。さまざまが日暮れに溶けていく。
GM
今どこにいるのか、いないのか……
エリオル
歩みを進める廻の傍らで、どことも知れず沈んでいく陽を感じる。
エリオル
心にも夜が来る。
エリオル
そして、それは何かを連れてくる。
エリオル
紐づいた記憶。あるいは夢。暗闇にかこつけて目を逸らしたもの……。
小山内 廻
人はあんがい、あっけなく死ぬ。
小山内 廻
切っても、潰しても、窒息させても。
小山内 廻
でも、救世主はそうではない。
小山内 廻
致命傷を負っても立ち上がり、相手を倒そうともがく。
小山内 廻
『死ぬ』と思った時の感覚は今も覚えている。
小山内 廻
首をおさえた。
小山内 廻
「あのさ」
エリオル
「なんだ」
小山内 廻
「エリオルも救世主なんだよな」
エリオル
「ああ」
小山内 廻
「じゃあ、やっぱり……裁判で人殺したり、死にかけることもあった?」
エリオル
「…………」
エリオル
「ああ」
小山内 廻
「そうだよな……」
小山内 廻
「『あたりまえ』だよな」
エリオル
「この世界ではな」
エリオル
「生まれ育った世界の『当たり前』を捨てる必要はない」
エリオル
「ないが、……それは難しいな。一般的には」
小山内 廻
「……うん」
小山内 廻
自らを偽って生きてきた。
小山内 廻
いや、正確には
小山内 廻
なりたい自分だったはずのものが、全く違うものだったことを
小山内 廻
認められずにいた。
小山内 廻
この世界で、それを思い出したんだ。
小山内 廻
姿は2つに分かれ、まるで、人形遊びをする子供のようだったと
小山内 廻
今になっては思う。
小山内 廻
勇者やお姫様の姿に自分を重ねて、演じて。
小山内 廻
「俺の世界ではさ」
小山内 廻
「人殺しは犯罪だったし、戦争とかも住んでるとこではなかったし」
小山内 廻
「事件はたまに起きたけど、それもほとんど話に聞くだけでさ」
エリオル
「……平和な場所だな」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
「俺はでも、いつか帰りたいって思ってて……」
小山内 廻
「…………晶は、もう帰れないから」
エリオル
「代わりに?」
小山内 廻
首を横に振る。
小山内 廻
「俺、音楽家なんだ」
小山内 廻
「まだ、自分のしたいこと、できてなくてさ」
小山内 廻
「それを叶えるには、戻らないといけなくて」
小山内 廻
「えっと……それで」
小山内 廻
「俺の国には『遺影』って文化があるんだけど」
小山内 廻
「死んだ人の写真を、その人の代わりに家においたりするの」
小山内 廻
「俺は、晶の写真は一枚も持ってないし、実家も知らないから」
小山内 廻
「『一緒に』帰りたいんだ」
エリオル
「なるほどな……」 やや遠い目であなたから視線を逸らす。
エリオル
「帰りたい場所があるというのは、……」
エリオル
「良いことだ」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
「ありがとう」
小山内 廻
希望。なのかもしれない。
小山内 廻
未来があると思うこと。先に進もうということ。
小山内 廻
手にしたいのは、希望。
小山内 廻
忘れたくないのではなく、覚えていたい。
小山内 廻
『生きたい』と思うことが大事なのだと、言ってもらったように。
小山内 廻
前に進まなければならない。
小山内 廻
写真がほしいのは、ここに留まるためでも、あきらめのためでもない。
小山内 廻
「キミたちは」
小山内 廻
「ずっとあの写真館で暮らしていくつもりなの?」
エリオル
「シセロはそのつもりだ」
エリオル
「私はシセロの側にいる」
エリオル
「……シセロはそもそも堕落の国向きじゃない」
エリオル
わかるだろう、と息をつく。
小山内 廻
「…………そうだね」
エリオル
「そして、向いていない者は片っ端から死ぬ国だ、ここは」
小山内 廻
「キミが生かしてる……ってこと」
エリオル
「そういうわけでもないが……」
エリオル
「…………」 やや長い沈黙。
エリオル
「シセロが「戻ってこられないこともある」と言ったのを覚えているか」
小山内 廻
「うん」
エリオル
「戻ってこられない、というのは」
エリオル
「……平たく言えば、心が完全に閉じてしまったり、壊れてしまったり」
エリオル
「そういうやつらは目覚めなくなる」
エリオル
「……殺すことになるな。放っておけば、そいつの30日を過ぎた時点で亡者化する」
エリオル
あくまでも淡々としている。
小山内 廻
「そっか……」
小山内 廻
こんな場所を訪れる救世主だ。
小山内 廻
誰も彼も身を委ね、眠ったまま。
小山内 廻
「そういうのも、大変そうだな」
エリオル
「だからシセロは私を一緒に行かせるんだ」
エリオル
「戻ってこられるように」
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
「ありがとう」
エリオル
「……言っておくが、保証ではないからな」
小山内 廻
頷く。
小山内 廻
彼を求めて此処に来る者は、少なくないのだろう。
小山内 廻
その救世主のためにも、彼は此処を離れることはないのかもしれない。
小山内 廻
たとえば、帰る方法が見つかった時に。
小山内 廻
彼はどうすることを選ぶだろうか。
小山内 廻
シセロの疵『一葉の写真』を才覚で抉ります。
クエストにも挑戦します。
シセロ
*では、横槍。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
シセロ
1d6 (1D6) > 1
シセロ
*ヤリイカで計3。
[ シセロ ] HP : 22 → 21
[ シセロ ] ヤリイカ : 3 → 2
小山内 廻
*ティーセット使用します
[ 小山内 廻 ] ティーセット : 2 → 1
小山内 廻
2d6+3+2-3>=9 (2D6+3+2-3>=9) > 6[3,3]+3+2-3 > 8 > 失敗
GM
クエストは失敗し、抉りは成功。
GM
クエスト失敗の効果で『伊藤 晶』を悪化させます。
[ シセロ ] 一葉の写真 : 0 → -1
[ 小山内 廻 ] 伊藤 晶 : 1 → 0
エリオル
「シセロは……多分、本当は、自分の中から写真を撮りたいのだと思う」
エリオル
「今の彼にはできないようだが……」 遠い目。
エリオル
「……シセロは何かを諦めている」
エリオル
「なのに、写真を撮り続けている……」
小山内 廻
「諦め、か……」
小山内 廻
行き止まり、どうしようもない。
小山内 廻
「でも、生きていればさ」
小山内 廻
「なにかのきっかけで、変わることもあるかもしれないし」
エリオル
「…………」
小山内 廻
言いながら、息が詰まるような心地がする。
小山内 廻
起こったことは変えられない。
小山内 廻
でも、もしあの時もっと早く事情を説明していたら?
小山内 廻
何も言わずに分かれていたら?
小山内 廻
本当に望んでいることなんて、きっと
小山内 廻
本人にもわからないんだ。
小山内 廻
「でも、一緒にいるんだろう?」
エリオル
「……そうだな」
エリオル
「そうするだろう」
小山内 廻
「心配になった時」
小山内 廻
「声をかけられる場所にいるっていうのは、いいことさ」
エリオル
短く溜息。
エリオル
「単純だな……」
小山内 廻
「…………俺は」
小山内 廻
「殺すことしかできなかったけど」
小山内 廻
「いつか、そうならないといいなって、思うよ」
エリオル
「…………」 あなたの目を見る。
エリオル
「……単純」 繰り返して、ふいと視線を外した。
小山内 廻
「そうかな……」
エリオル
「若いと言ってもいい」
エリオル
「苦労するぞ」
小山内 廻
「……まあ、否定はできないけどさ」
小山内 廻
「難しいね」
小山内 廻
「心も、生きるのも」
GM
夜風が過ぎた。この国のものではない、甘くさらりとした風。
GM
淡く思い出をくすぐるようにして、二人の髪を揺らす。
GM
起きたこと。起きてしまったこと。
GM
出会ったこと、別れたこと、壊したこと、引き裂かれたこと。
GM
もしもの過去、もしもの未来。
GM
なにもかも変えられないけれど……
GM
胸の内側にいる人の大切さも、変わらないから。
GM
GM
では、3ラウンド目。偵察から……と言っても、あと一枚ですね。開けます。
GM
♢J 思い出小箱 目標値8 MP-1(得意:才覚 / 苦手:愛)
思い出の品の似姿が見える。手に取れるならば、それはきっと、あなたに力を与えてくれる。
成功 価値〔MPの絶対値×10〕以下の宝物を1つ選んで入手または装備する。♦Kの場合は聖遺物も選択できる。
失敗 大切な思い出が薄らいでいく。残りの山札からカードを〔MPの絶対値〕枚引き、スートと番号に該当する迷宮カードの失敗の内容に従う。
放置 -
GM
ずいぶんと歩いてきて。
GM
けれど、時の流れは曖昧だ。
GM
ずいぶん疲れたような気もするし、まるで気にならないような感じもする。
GM
そして、最初はあれほど烟っていた景色が、少しずつ、少しずつ、鮮明になってきている。
エリオル
「……だいぶ奥まで来たな」
小山内 廻
「そうなの?」
エリオル
「……経験上」
エリオル
「上層に近いほうが、曖昧でごちゃついている事が多い」
小山内 廻
「へぇ……」
エリオル
「多い、というだけではあるが」
エリオル
「お前の心の中は、まあ……わりとありがちな雰囲気だな」
小山内 廻
「ま、そんなに深い人間じゃないからね」
小山内 廻
周囲を見る。
小山内 廻
それとも、もしかすると。
小山内 廻
3人と裁判をして少し変わったのかもしれない。
エリオル
「概ね、普通の精神構造をしているというだけの話だ」
エリオル
「この国には、時折、とんでもない壊れ方をしたやつがいるからな」
小山内 廻
「そういうのも見たことあるの?」
エリオル
頷く。
エリオル
「……もう扉がない、というやつも見たことがある」
小山内 廻
「扉が?」
エリオル
「鍵では開かないほど固く閉じて、隠してしまったのだと思う」
エリオル
「自分でも心の中がわからない、自分の内側に入っていけない」
エリオル
「……そういうこともある」
小山内 廻
「そっか……」
小山内 廻
気がつきたくないこと、気がついていても、認識したくないこと。
小山内 廻
ふと、ピアノの音色が遠くから響いてくる。
エリオル
視線をそちらに向ける。
小山内 廻
目を閉じ、その音をたどる。
小山内 廻
それは、彼の音ではないとわかっている。
小山内 廻
だって、ちゃんと演奏するところを聴いたことがないのだから。
小山内 廻
自分の心が作り出した妄想か、幻聴か
小山内 廻
でも、なんとな聴き覚えのあるその音は。
小山内 廻
足を進める先に、古びたピアノ。
小山内 廻
勝手に鍵盤が叩かれ、音がなっている。
小山内 廻
この曲は知っている。
小山内 廻
そうだ、これは自分の音だ。
小山内 廻
「ピアノ」
小山内 廻
「俺もちょっとはできてさ、ほら……入試科目にあったりするから」
小山内 廻
「っていってもわかんないか」
エリオル
「専門に学校があるのか」
小山内 廻
「うん。あるよ」
小山内 廻
「音楽でも色々。ピアノだけじゃなくて、作曲、声楽……」
小山内 廻
「俺は琴を学びたかったんだけどね」
エリオル
「コト」 知らないものの名を繰り返す響き。
小山内 廻
「弦楽器だよ。弦を爪で弾くタイプのね」
小山内 廻
「晶は、ピアノだった」
小山内 廻
「だからかな。琴の音じゃなくて、ピアノなのは」
エリオル
「本当はコトの音がするはずなのか?」
小山内 廻
「わからない」
小山内 廻
「すごく大事で、大好きなはずだったのに」
小山内 廻
「自分で、閉じ込めてしまったから」
エリオル
「……閉じ込めたものも、ここにはある。ここはお前の中だ」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
どこかにきっと、あるのだろう。
小山内 廻
それでは、このピアノはなんだろう。
小山内 廻
近づいて、鍵盤に触れようとする。
小山内 廻
すると、蓋が落ちてきて。慌てて手を引っ込める。
小山内 廻
「ああ……」
小山内 廻
「そっか」
小山内 廻
左手の薬指と小指を撫でる。
小山内 廻
裁判で切り飛ばされた。
小山内 廻
自分が見た晶の姿は、彼のほんの一部で
小山内 廻
それでも、本物だった。
小山内 廻
叶わない願い。
小山内 廻
全部夢だったら。いつか向こうで出会えたら。
小山内 廻
そんなことはないと、否定するようなこころがまた、ここにある。
小山内 廻
「あの痛みも。首を切った時の感触も。失われてく暖かさも……」
小山内 廻
「流れた血も、ぜんぶ本当だった」
エリオル
「…………」 独白を聞く。
小山内 廻
「嘘であったらって、思いたくなるほど」
小山内 廻
「それを許しちゃいけないって思うんだ」
エリオル
「自分を偽ることはできる。……自分の心の奥底以外でなら」
エリオル
「ここではだめだ」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
ポーン、と。高い音が響く。
小山内 廻
「これは……」
小山内 廻
晶の音。
エリオル
「どうした」
小山内 廻
「晶だ」
小山内 廻
自分の音に混ぜ込んだ、晶の思い。
小山内 廻
やめろ、と。何度も。
小山内 廻
ピアノの蓋をもう一度開き、鍵盤を叩く。
エリオル
そのさまを見ている。
小山内 廻
自分の曲。
小山内 廻
あの日、こうして。
小山内 廻
一緒に演奏した。
小山内 廻
美しいセッションではなかったけれど。
小山内 廻
*小山内 廻の心の疵『伊藤 晶』を才覚で舐めます
クエストも挑戦します。
シセロ
*横槍します。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗
小山内 廻
*ティーセット使用します
[ 小山内 廻 ] ティーセット : 1 → 0
小山内 廻
2d6+3+1+2>=8 (2D6+3+1+2>=8) > 6[5,1]+3+1+2 > 12 > 成功
GM
ともに成功。
[ シセロ ] HP : 21 → 20
GM
価値10以下の宝物を選んでください。
小山内 廻
*免罪符を獲得します
[ 小山内 廻 ] 免罪符 : 0 → 1
[ 小山内 廻 ] 伊藤 晶 : 0 → 1
小山内 廻
自分の音に、わざと合わない音を混ぜる。
小山内 廻
そこに、晶がいる。
小山内 廻
聞こえる。
小山内 廻
『僕、自分の意志で、自分だけの気持ちで何かを決めるのって……これが初めてだ』
小山内 廻
「…………」
小山内 廻
「これから、たくさん……あったかもしれないのに」
小山内 廻
『忘れろなんて言わない。ずっと覚えててくれ。そうしたら、僕は初めて、”ただの伊藤晶”になれる気がするんだ』
小山内 廻
「思い出だって、やりたいことだって、自分だって……全部、これから……」
小山内 廻
「俺が奪っていいものじゃなかった」
小山内 廻
「もらっていいものじゃなかった」
小山内 廻
「でも……」
小山内 廻
「そんな風に、思ったら……」
小山内 廻
「だめ、なんだよな……」
エリオル
「……思うことは止められない」
エリオル
「それに流れて、溺れることが、『だめ』なことだ」
小山内 廻
「…………うん」
小山内 廻
混ぜ込む音にふれるたび
小山内 廻
誰かの手が重なる気がする。
小山内 廻
ここは、自分の心の中だから。
小山内 廻
本物ではないのだろうけれど。
小山内 廻
そこに、晶がいる気がした。
小山内 廻
「ここで、きっと何を話しても」
小山内 廻
「出会うのは、本物じゃないんだよな」
エリオル
「……お前の中の残響だよ」
エリオル
「お前にとっては、本当にあったものの、影法師」
小山内 廻
「それなら、たぶん」
小山内 廻
「いいものだな」
小山内 廻
記憶の中の晶も、思いの中の晶も。
小山内 廻
ただの一度も、疑ったことはない。
エリオル
「そう思えるなら、そうだろう」
エリオル
「それは、今ここにあるものではないかもしれないが」
エリオル
「ある意味では、ひとつとて偽りなく本物だから」
小山内 廻
そうか。
小山内 廻
そうだ。
小山内 廻
自分の中に時折こみ上げる、不安も、不信も。
小山内 廻
全部自分に向けたものだったんだ。
小山内 廻
「俺さ」
小山内 廻
「不安だったんだ」
小山内 廻
「晶が嘘を言っていたらどうしようって」
小山内 廻
「でも……それってさ」
小山内 廻
「俺がそう思いたかっただけなのかもって」
小山内 廻
「晶が恨んでたらとか、あれが嘘だったらとか」
小山内 廻
「それって、晶を疑ってるんじゃなくてさ」
小山内 廻
「俺が、そう思うことで……ただ」
小山内 廻
「苦しみたかっただけだったのかも」
小山内 廻
「苦しみたいだなんて、変な話だけどさ」
小山内 廻
今、言葉にしてようやくわかったような気がする。
小山内 廻
俺は、何も疑ってなかったんだ。
エリオル
「……苦しいうちは、それを忘れずに済むものだ」
エリオル
「だが、忘れたくないために苦しみ続けるのは」
エリオル
「……思い出の色を変えていく。だから」
エリオル
「気づいたのなら、違う方法で大切にしたほうがいい」
小山内 廻
「そうする」
小山内 廻
「そのためにも……ちゃんと、向き合って」
小山内 廻
「進まないと」
GM
重なる。
GM
時間が。重みが。罪が。人生が。
GM
想いが。
GM
音が。
GM
そこに残るすべては、心の中にだけある。
GM
覚えている。
GM
覚えていたいと、願っている。
GM
GM
やがて、視界は再び白へ。
GM
先程の曖昧な色合いではなく、すっと澄んだ純白。
エリオル
エリオルが足を止める。
エリオル
「廻」
小山内 廻
「ん」
小山内 廻
足を止める。
小山内 廻
「そろそろ?」
エリオル
「ああ」
エリオル
「いいか。私は基本的には手を出さない」
エリオル
「そのほうがいい。最後の向き合いに、他人はいないほうがいいんだ」
小山内 廻
「わかった」
小山内 廻
右手に、3色のカラフルな爪。
エリオル
「手を貸す場合も、私はここで大したことはできない。ここはお前の中だからだ」
エリオル
「ここで負けて戻れるかどうかは、正直に言えば運だ」
エリオル
「……負けるなよ。シセロが嘆く」
小山内 廻
「うん」
エリオル
あなたの顔を見て、ひとつ頷く。
エリオル
そして、さらに先へ。
GM
白の輝きのほか、なにもない。
GM
ただその中に、
シセロ
シセロによく似た翳りが立っている。
エリオル
「あれだ」
小山内 廻
写真。
小山内 廻
そんなもののために、危険をおかして他の救世主に身を委ねるなんて。
小山内 廻
仲間がきいたらどう思うだろうか。
小山内 廻
晶が知ったら、呆れるだろうか。
小山内 廻
それでも、俺には必要だと思ったんだ。
小山内 廻
キミが生きていたことを覚えておくために。
小山内 廻
キミの笑顔を忘れないために。
GM
――心の底に、翳りがよぎる。
GM
それは過去。それは罪。それは……望みへの、最後の障害。
GM
だから、戦え。
GM
閃くシャッターが、その翳りを切り取るまで。
GM
裁判開廷!
GM
仕込はなし。先制判定から。
小山内 廻
1d6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
シセロ
1d6 (1D6) > 1
GM
廻 > シセロ
GM
*第1ラウンド 手札補充
小山内 廻
*s2 c5 d6 s8 cJ
シセロ
*d4 h5 s6 s9 h9
GM
*第1ラウンド 廻
小山内 廻
*霞斬 d6 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 3[1,2]+3+1+1-2 > 6 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[2,6]+3+1+1+2 > 15 > 成功
小山内 廻
3点に看破で5!
シセロ
*d4防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
シセロ
防壁3点+第二ボタン1点軽減
[ シセロ ] HP : 20 → 19
小山内 廻
爪を嵌めた指で、宙を弾く。
小山内 廻
ギャン、と弦の音。
小山内 廻
願い、思い。
小山内 廻
音が風の刃となり、飛んでいく。
小山内 廻
一度、二度
シセロ
音の刃が翳りを揺らす。実体のないものを。
GM
*第1ラウンド シセロ
シセロ
*s6闇雲 s9精確
小山内 廻
*妨害 s8 精確 s2
小山内 廻
1d6 (1D6) > 3
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 7[5,2]+3+1+1+3 > 15 > 成功
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 4
シセロ
闇雲は補正なし。
シセロ
2d6+1+4>=15 (2D6+1+4>=15) > 6[4,2]+1+4 > 11 > 失敗
小山内 廻
*切断 cJ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 2[1,1]+3+1+1 > 7 > 成功
GM
*ファンブル!
小山内 廻
唖哩吮Pを逆転!この1は6!
GM
では、シセロは3ラウンド目のシセロの手番まで指切り。
[ 小山内 廻 ] 唖哩吮P : 0 → -1
シセロ
翳りが揺れる。足元が、わずか、暗くなる。
小山内 廻
させずと、左手が浮き上がる鍵盤を叩く。
小山内 廻
現れたスピーカーから音が響く。
小山内 廻
その中を、細い弦が駆けた
シセロ
静かに受け止める。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
捨てなし
シセロ
*キープ
GM
*第2ラウンド 手札補充
シセロ
*h7 sA(h5 h9)
小山内 廻
*c3 c10 hQ hK (c5)
GM
*第2ラウンド 廻
小山内 廻
*奪取 hK 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 4[1,3]+3+1+1 > 9 > 成功
小山内 廻
*sAを奪取
小山内 廻
その影に、何があるのか。
小山内 廻
あの人が、どうしてこんな力を持っているのか。
小山内 廻
見定めて、勝たなければならない。
GM
*第2ラウンド シセロ
シセロ
*h7闇雲 h9精確
小山内 廻
妨害 c10 精確 c3
小山内 廻
1d6 (1D6) > 6
小山内 廻
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+6>=7) > 7[3,4]+3+1+1+6 > 18 > 成功
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 4
シセロ
*闇雲に-4補正。スペシャル前提。
シセロ
2d6+1+4-4>=18 (2D6+1+4-4>=18) > 9[3,6]+1+4-4 > 10 > 失敗
シセロ
そこに立つそれは、敵対しながらもどこか優しい。そう感じる。どうしてか。
小山内 廻
この人もまた、苦しめたくはない。
小山内 廻
そのためにも。
GM
*手札廃棄
シセロ
*キープ
小山内 廻
*hQ捨て
GM
*第3ラウンド 手札補充
シセロ
*h2 s7 hJ(h5)
小山内 廻
*h10 sJ dQ(c5 sA)
GM
*第3ラウンド 廻
小山内 廻
*予知 sA c3を獲得!
小山内 廻
*霞斬 c5 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 5[1,4]+3+1+1-2 > 8 > 成功
小山内 廻
看破入って3!
[ シセロ ] HP : 19 → 16
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[2,2]+3+1+1+2 > 11 > 成功
小山内 廻
3ダメ!
シセロ
*h2防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
[ シセロ ] HP : 16 → 15
小山内 廻
右手で、先程弾いた弦をつかんで引き
小山内 廻
離す。
小山内 廻
青い炎が矢のように放たれる。
シセロ
それが通り過ぎる。
シセロ
炎の光が、一瞬、陰のかたちを一層露わにする。
GM
*第3ラウンド シセロ
GM
*シセロの指切りが解除。
シセロ
*s7闇雲
小山内 廻
*妨害 h10 精確 c3
小山内 廻
1d6 (1D6) > 2
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 7[3,4]+3+1+1+2 > 14 > 成功
シセロ
*スペシャル前提で-4補正
シセロ
2d6+1>=14 (2D6+1>=14) > 8[3,5]+1 > 9 > 失敗
小山内 廻
*切断 sJ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 9[5,4]+3+1+1 > 14 > 成功
GM
*指切り、5ラウンド目シセロの手番まで。
シセロ
何かがあなたに問おうとする。
シセロ
形なき問いかけ。
小山内 廻
何を問われても、この先に
小山内 廻
進むことを、考える。
小山内 廻
あの人を倒して、手を伸ばすんだ。
シセロ
足元の影は、白の中を漂う。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*dQ
シセロ
*キープ
GM
*第4ラウンド 手札補充
シセロ
*h4 dK(h5 hJ)
小山内 廻
*d3 s5 h6 h8 sK
GM
*第4ラウンド 廻
小山内 廻
*霞斬 s5 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 9[3,6]+3+1+1-2 > 12 > 成功
小山内 廻
看破で3点!
GM
*さっき第二ボタンのぶんを忘れましたね。合算します。
[ シセロ ] HP : 15 → 14
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[2,2]+3+1+1+2 > 11 > 成功
シセロ
*h4防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
[ シセロ ] HP : 14 → 13
小山内 廻
前に進むために
小山内 廻
足元に盛り上がるペダルを踏んで、鍵盤を叩く。
小山内 廻
キーボード特有の電子音ではなく、ピアノの音。
小山内 廻
和音と装飾。そこに右手の琴の音が加わる。
小山内 廻
音波は色を伴って影を貫く。
シセロ
ふわり、何かが浮かび上がる。翳りの中に。
シセロ
あなたの声が――いや、音が。
シセロ
思い出せる限りの何かを、思い出させるように。
GM
*第4ラウンド シセロ
シセロ
*hJ 回復
小山内 廻
*妨害 h8 精確 d3
シセロ
*dK 遊撃
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 10[6,4]+1 > 11 > 成功
[ 小山内 廻 ] HP : 17 → 16
シセロ
1d6 減少量 (1D6) > 6
小山内 廻
1d6 (1D6) > 5
小山内 廻
2d6+3+1+1+5-6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+5-6>=7) > 8[4,4]+3+1+1+5-6 > 12 > 成功
シセロ
1d6+3>=12 (1D6+3>=12) > 4[4]+3 > 7 > 失敗
シセロ
2d6+3>=12 (2D6+3>=12) > 8[6,2]+3 > 11 > 失敗
シセロ
揺らぐ、揺らぐ。足元に揺れる影。
シセロ
立っている以上は、己の影から逃れられない。
小山内 廻
こうして、戦った。
小山内 廻
あのときもそれからも。
小山内 廻
今も。
小山内 廻
誰かを傷つけて、戦っている。
シセロ
ちくりと胸を刺す痛み。
GM
*手札廃棄
シセロ
*キープ
小山内 廻
*捨てなし!
GM
*第5ラウンド 手札補充
小山内 廻
*h3 s10 cA (h6 sK)
シセロ
*s4 c9 cQ(h5)
GM
*第5ラウンド 廻
小山内 廻
*予知 cA でcJを獲得
小山内 廻
*奪取 sK
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 7[5,2]+3+1+1 > 12 > 成功
小山内 廻
*c9を獲得
小山内 廻
その中に、何を見つけられるか。
小山内 廻
晶は、そこにいるのか。
小山内 廻
手を伸ばすには、まだ遠い。
GM
*第5ラウンド シセロ
GM
*シセロの指切りが解除
シセロ
*h5闇雲
小山内 廻
*妨害 s10 精確 h3
小山内 廻
1d6 (1D6) > 5
小山内 廻
2d6+3+1+1+5=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+5>=7) > 5[1,4]+3+1+1+5 > 15 > 成功
シセロ
*スペシャル前提 闇雲に-4補正。
シセロ
2d6+1-4>=15 (2D6+1-4>=15) > 7[6,1]+1-4 > 4 > 失敗
小山内 廻
*切断 cJ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 10[5,5]+3+1+1 > 15 > 成功
GM
*7Rのシセロの手番まで。
シセロ
ピアノの音。琴の音。あなたの投げかけるものの残響。
シセロ
思い出のように美しく悲しい。
小山内 廻
ひとりきりの演奏。
小山内 廻
そこに、もう一人いてくれたのなら。
シセロ
その影は、あなたの望むかたちをしてはいない。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*キープ
シセロ
*キープ
GM
*第6ラウンド 手札補充
シセロ
*c2 d2(s4 cQ)
小山内 廻
*c7 c9 cK hA (h6)
GM
*第6ラウンド 廻
小山内 廻
*予知 hA でc3を獲得
小山内 廻
*霞斬 h6 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 5[4,1]+3+1+1-2 > 8 > 成功
小山内 廻
看破で3!
シセロ
*c2防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
[ シセロ ] HP : 13 → 12
シセロ
*cQ報復
小山内 廻
*妨害 c9 精確 c3
小山内 廻
1d6 (1D6) > 3
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 7[2,5]+3+1+1+3 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1>=15 (2D6+1>=15) > 7[5,2]+1 > 8 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[1,3]+3+1+1+2 > 11 > 成功
小山内 廻
3!
シセロ
*d2防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[6,2]+3 > 11 > 成功
[ シセロ ] HP : 12 → 11
小山内 廻
倒れられない。
小山内 廻
ギャンと、弦の音。
小山内 廻
それは曲にはなっていない。
小山内 廻
流れる音楽に合いの手を入れる。
小山内 廻
風が吹く。
シセロ
今、あなた一人。一人きりのセッション。
シセロ
音は白い空間に響いている。
GM
*第6ラウンド シセロ
シセロ
*パス
GM
*手札廃棄
シセロ
*キープ
小山内 廻
*キープ
GM
*第7ラウンド 手札補充
シセロ
*s3 d7 d8(s4)
小山内 廻
*c8 d9 Joker(c7 cK)
GM
*第7ラウンド 廻
小山内 廻
*霞斬 c7 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 11[5,6]+3+1+1-2 > 14 > 成功
小山内 廻
3ダメ!
シセロ
*s3防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
[ シセロ ] HP : 11 → 10
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[5,3]+3+1+1+2 > 15 > 成功
小山内 廻
3ダメ!
シセロ
*s4防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
[ シセロ ] HP : 10 → 9
小山内 廻
効いているのか、わからない。
小山内 廻
実態がないというのはこんなにも、不安なものだったのか。
小山内 廻
それでも、続けるしかない。
シセロ
その不安。
シセロ
実体のなさ。
シセロ
それは、記憶の不確かさに似て。
GM
*第7ラウンド シセロ
シセロ
*d7闇雲 d8精確
小山内 廻
*妨害 d9
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 4[1,3]+3+1+1 > 9 > 成功
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 5
シセロ
闇雲に-2の補正。
シセロ
2d6+1+5-2>=9 (2D6+1+5-2>=9) > 8[3,5]+1+5-2 > 12 > 成功
シセロ
4点。
小山内 廻
第2ボタンで3!
[ 小山内 廻 ] HP : 16 → 13
シセロ
なにもない。この純白の中に、確かなものは、ひとつもない。
シセロ
その不安が、あなたの胸を刺す。
シセロ
きりきりと痛む。
小山内 廻
きっと、あるはずだ
小山内 廻
信じなければ、自分自身を。
GM
*シセロの指切りは解除済み。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*キープ
シセロ
*手札なし
GM
*第8ラウンド 手札補充
小山内 廻
*d5 dJ(c8 cK Joker)
シセロ
*c4 c6 d10 sQ dA
GM
*第8ラウンド 廻
小山内 廻
*奪取 cK
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 3[1,2]+3+1+1 > 8 > 成功
小山内 廻
*dAを奪取
小山内 廻
痛いと感じるのはなぜだろう。
小山内 廻
信じきれないのか、自分を。
小山内 廻
もっともっと、近づかなくては。
GM
*第8ラウンド シセロ
シセロ
*c6闇雲 d10精確
小山内 廻
*妨害 c8 精確 Joker
小山内 廻
1d6 (1D6) > 3
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 6[5,1]+3+1+1+3 > 14 > 成功
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 2
シセロ
*スペシャル前提。-4補正
シセロ
2d6+1+2-4>=14 (2D6+1+2-4>=14) > 8[2,6]+1+2-4 > 7 > 失敗
小山内 廻
*切断 dJ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 6[1,5]+3+1+1 > 11 > 成功
GM
*10ラウンド目、シセロの手番まで。
シセロ
不安は誰しもが持つ。その色。その翳り。
シセロ
それはどんなかたちをしている?
小山内 廻
偽っていた心が、きしむ。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*dA捨て
シセロ
*キープ
GM
*第9ラウンド 手札補充
小山内 廻
*h2 d6 h10 hJ (d5)
シセロ
*d9 s9(c4 sQ)
GM
*第9ラウンド 廻
小山内 廻
*霞斬 d6 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 2[1,1]+3+1+1-2 > 5 > 失敗
GM
*ファンブル!
小山内 廻
*伊藤 晶を逆転!この1は6!
[ 小山内 廻 ] 伊藤 晶 : 1 → 0
小山内 廻
3点!
シセロ
*c4防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
[ シセロ ] HP : 9 → 8
シセロ
*sQ報復
小山内 廻
*妨害 h10 精確 h2
小山内 廻
1d6 (1D6) > 3
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 4[1,3]+3+1+1+3 > 12 > 成功
シセロ
*s9精確
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 3
シセロ
2d6+1+3>=12 (2D6+1+3>=12) > 5[1,4]+1+3 > 9 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 10[6,4]+3+1+1+2 > 17 > 成功
小山内 廻
3点!
シセロ
第二ボタンで2点。
[ シセロ ] HP : 8 → 6
小山内 廻
晶。
小山内 廻
疑わないって、決めたのに。
小山内 廻
いや、疑ってなんかないのに。
小山内 廻
自分の心が邪魔をする。
小山内 廻
苦しみと、苦しみから逃れたい気持ちと
小山内 廻
それを、否定したい心と。
シセロ
ただ、静かに影が差す。心に。
GM
*第9ラウンド シセロ
シセロ
*パス
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*キープ
シセロ
*キープ
GM
*第10ラウンド 手札補充
シセロ
*s2 h5 dQ(d9)
小山内 廻
*h6 cQ hO(d5 hJ)
GM
*第10ラウンド 廻
小山内 廻
*パス
GM
*第10ラウンド シセロ
GM
*シセロの指切りが解除
シセロ
*h5闇雲 d9精確
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 2
シセロ
*闇雲に-2補正。
シセロ
2d6+1+2-2>=7 (2D6+1+2-2>=7) > 2[1,1]+1+2-2 > 3 > 失敗
GM
*ファンブル!
小山内 廻
*切断 hJ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 5[1,4]+3+1+1 > 10 > 成功
GM
*12R、シセロの手番まで。
シセロ
静かに深まる。夜のように。
GM
*手札廃棄
シセロ
*キープ
小山内 廻
*h6 hQ cQ
GM
*第11ラウンド 手札補充
シセロ
*h9 sJ(s2 dQ)
小山内 廻
*s4 s6 dK cA (d5)
GM
*第11ラウンド 廻
小山内 廻
*予知 cA h10を獲得
小山内 廻
*霞斬 s6
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 8[3,5]+3+1+1-2 > 11 > 成功
小山内 廻
3!
シセロ
*s2防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
[ シセロ ] HP : 6 → 5
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 11[6,5]+3+1+1+2 > 18 > 成功
小山内 廻
3!
[ シセロ ] HP : 5 → 3
シセロ
*dQ報復
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 4[3,1]+1 > 5 > 失敗
小山内 廻
電子音の音楽が流れる。
小山内 廻
これも紛れもない自分の音楽。
小山内 廻
弦の音と、ピアノの音。
小山内 廻
やりたかったこと。
小山内 廻
風になり、炎になり立ち向かう。
シセロ
そのさまに、ひそやかに揺らぐ。
シセロ
受け止めるようにして迎え入れる。
GM
*第11ラウンド シセロ
シセロ
*sJ回復
小山内 廻
*妨害 h10 精確 s4
小山内 廻
1d6 (1D6) > 6
小山内 廻
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+6>=7) > 12[6,6]+3+1+1+6 > 23 > 成功
GM
*スペシャル!
小山内 廻
1d6 (1D6) > 6
[ 小山内 廻 ] HP : 13 → 17
シセロ
2d6+3>=23 スペシャル前提 (2D6+3>=23) > 4[2,2]+3 > 7 > 失敗
シセロ
やわらかく、何かが微笑むような気配。
シセロ
不安であることをも受け止めて。
シセロ
けれど、その翳りはやはり、不安の色もしている。
シセロ
曖昧に行き来する、安堵と不安。
小山内 廻
待っている。この先で。
小山内 廻
本物の、ところに行くのは、まだずっと先で。
小山内 廻
だから……
小山内 廻
「覚えてるよ、ずっと」
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*キープ
シセロ
*キープ
GM
*第12ラウンド 手札補充
シセロ
*h7 c10 sA(h9)
小山内 廻
*d2 d3 h8(d5 dK)
GM
*第12ラウンド 廻
小山内 廻
*奪取 dK 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 7[3,4]+3+1+1 > 12 > 成功
小山内 廻
*sAを獲得
小山内 廻
キミの姿を、留めておきたいんだ。
小山内 廻
知らないキミじゃなく、あの時のキミを。
GM
*第12ラウンド シセロ
GM
*シセロの指切りが解除
シセロ
*h7闇雲 h9精確
小山内 廻
*妨害 h8 精確 d3
小山内 廻
1d6 (1D6) > 1
小山内 廻
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+1>=7) > 7[4,3]+3+1+1+1 > 13 > 成功
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 6
シセロ
*闇雲に-2補正
シセロ
2d6+1+6-2>=13 (2D6+1+6-2>=13) > 8[6,2]+1+6-2 > 13 > 成功
シセロ
4点
小山内 廻
第2ボタンで3
[ 小山内 廻 ] HP : 17 → 14
シセロ
写真は留める。光を。影を。焼き付ける。
シセロ
あなたの熱こそがそれをフィルムに焼く。
シセロ
けれど、そのぶん。
シセロ
そのぶんだけ、熱はあなたを蝕みもする。
小山内 廻
残してくれたものを、こんなところで
小山内 廻
失ったりはしない。
シセロ
痛いほど熱い想い。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*キープ
シセロ
*キープ
GM
*第13ラウンド 手札補充
小山内 廻
*cJ hA(d2 d5 sA)
シセロ
*c2 s3 d7 cK(c10)
GM
*第13ラウンド 廻
小山内 廻
*予知 hA sA でd9とs9を獲得
小山内 廻
*霞斬 d5 対象はシセロ
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 7[4,3]+3+1+1-2 > 10 > 成功
小山内 廻
3!
シセロ
*c2防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
[ シセロ ] HP : 3 → 2
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[3,5]+3+1+1+2 > 15 > 成功
小山内 廻
3!
シセロ
*s3防壁
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
[ シセロ ] HP : 2 → 1
小山内 廻
キミに会いたい。
小山内 廻
本当は、もっともっと、したいことはたくさんある。
小山内 廻
だけど、今は。
小山内 廻
右手をおろして、別の鍵盤を呼び出す。
小山内 廻
ピアノ。
小山内 廻
きっと、キミには遠く及ばない。
小山内 廻
奏でる。
GM
*第13ラウンド シセロ
シセロ
*d7闇雲 c10精確
小山内 廻
*妨害 d9
シセロ
*cK遊撃
小山内 廻
*妨害 s9
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 10[6,4]+3+1+1 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1>=15 スペシャル前提 (2D6+1>=15) > 9[3,6]+1 > 10 > 失敗
小山内 廻
*精確 d2
小山内 廻
1d6 (1D6) > 1
小山内 廻
*切断 cJ
小山内 廻
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+1>=7) > 9[6,3]+3+1+1+1 > 15 > 成功
GM
*15Rシセロの手番まで。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 12[6,6]+3+1+1 > 17 > 成功
GM
*スペシャル!
小山内 廻
1d6 (1D6) > 5
[ 小山内 廻 ] HP : 14 → 17
シセロ
1d6 精確 (1D6) > 2
シセロ
*スペシャル前提、-4補正
シセロ
2d6+1+2-4>=17 (2D6+1+2-4>=17) > 5[3,2]+1+2-4 > 4 > 失敗
シセロ
音が響く。あなた自身の心の中に。
シセロ
あなたの心の中で。あなた自身が奏でている。
シセロ
流れていく。遠く。
シセロ
純白の中へ。
GM
*手札廃棄
小山内 廻
*なし!
シセロ
*カラ!
GM
*第14ラウンド 手札補充
シセロ
*s7 c8 d10 sK
小山内 廻
*c3 d4 s5 c7 s8
GM
*第14ラウンド 廻
小山内 廻
*霞斬 s8
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 6[1,5]+3+1+1-2 > 9 > 成功
[ シセロ ] HP : 1 → 0
GM
*シセロのHP0。判決表
シセロ
2d6+2-0 (2D6+2-0) > 5[2,3]+2-0 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[6,2]+3 > 11 > 成功
[ シセロ ] HP : 0 → 1
[ シセロ ] 前科 : 0 → 1
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[2,6]+3+1+1+2 > 15 > 成功
[ シセロ ] HP : 1 → 0
GM
*シセロのHP0。判決表
シセロ
2d6+2-1 (2D6+2-1) > 6[2,4]+2-1 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シセロ
2d6>=7 (2D6>=7) > 4[3,1] > 4 > 失敗
GM
*昏倒!
小山内 廻
純白に響く、ピアノの音色。
小山内 廻
手を離せば、それは先程のピアノのように勝手に奏で始める。
小山内 廻
「俺、昔はさ」
小山内 廻
「嫌だったんだ」
小山内 廻
「流行りの曲とか、ゲーム音楽とかに」
小山内 廻
「弾いてみたとか、アレンジとか」
小山内 廻
膝をつき、手を下ろせば。
小山内 廻
地面に横たわる、琴。
小山内 廻
「でも」
小山内 廻
「その『嫌』っていうの」
小山内 廻
「おんなじな気がしてきた」
小山内 廻
流れるクラシックのピアノにあわせて。
小山内 廻
弦を弾く。
小山内 廻
「人気に乗っかってるようだとか、ずる賢いだとか」
小山内 廻
「俺自信が、そういうイメージに、不信感とか嫌悪感とか」
小山内 廻
「持ってたんだと思う」
小山内 廻
だって、弾いてみたらきっと
小山内 廻
楽しい。
小山内 廻
聴いてもらえたら、嬉しい。
小山内 廻
「晶」
小山内 廻
「お前が、本当はどうしたかったかなんて」
小山内 廻
「勝手なイメージで、何度も何度も悩むのは」
小山内 廻
「終わりにするよ」
小山内 廻
もっと、ずっと。
小山内 廻
ちゃんと、キミ自身を覚えていたい。
小山内 廻
不器用で、頑固で、優しくて。
小山内 廻
『覚えていてほしい』と言ったキミを。
小山内 廻
『伊藤 晶』を。
小山内 廻
影を見ずに、真剣な様子で弦を弾く。
小山内 廻
普段琴で奏でるよりもずっと忙しい。
小山内 廻
それに呼応するように風が舞い上がり。
小山内 廻
影を取り巻く。
シセロ
風に微笑う、その翳り。
シセロ
柔らかく手を伸べる。
シセロ
あなたに。今ここにある、あなたの心すべてに。
シセロ
そして、
シセロ
ふわり、光へとほどけていく。
シセロ
ほどけた光が広がって、あなたの額に触れる。写真館で、シセロと合わせた額の、その場所に。
シセロ
――パシャリ。
シセロ
シャッターの切れる音。
シセロ
たった一度。一枚きり。
シセロ
その音が、あなたの深みから一瞬を切り出す。
シセロ
それが、わかった。
小山内 廻
その、音を聞いて。
小山内 廻
弦から手が離れる。
小山内 廻
「ありがとう」
小山内 廻
写真だけではない。
小山内 廻
心の奥にずっとあった
小山内 廻
自分のこと、晶のこと。
小山内 廻
それを少し。見つめ直すことができたから。
シセロ
光は何も語らず。
シセロ
けれど、翳りが微笑んだ気のした、その感覚と同様に、やさしい笑みの気配を残して、
シセロ
純白の中へと消えていった。
GM
*これにて裁判閉廷。勝者、小山内 廻!
GM
光の消えたあとに残る、真白の空間。
エリオル
「……撮れたな」
小山内 廻
「よかっ……たぁ」
小山内 廻
ふ、と楽器が消える。
エリオル
「あとは帰るだけだ」
小山内 廻
「え。まさか、まだ戦わなくちゃダメとか?」
エリオル
「いや。ただ、目覚める……ようなものだな。ここは一番深い場所だから」
エリオル
「最後にここで迷うような阿呆もいるが……」
エリオル
「言ったろう。帰ってこられるように、シセロは私をつける」
小山内 廻
「……うん」
小山内 廻
「大丈夫、俺」
小山内 廻
「帰りを待ってる仲間がいるから」
エリオル
「そうか」
エリオル
笑みもなくそう言って、静かにあなたに歩み寄る。
エリオル
「私の手をとって、目を閉じろ」
エリオル
「入ってきたときと同じように、深く、長く息をするんだ」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
手を取って、目を閉じる。
小山内 廻
ここは自分の心の中。
小山内 廻
きっと、思えばまた会える。
小山内 廻
ゆっくり、深呼吸をして。
エリオル
「今度は外側を思え。まどろみの半覚醒から、目を開くように」
エリオル
シセロの優しい声とは違う、淡々とした言葉の連なり。
小山内 廻
堕落の国の空。
小山内 廻
少しほこりっぽい空気。
小山内 廻
写真館の椅子と、シセロと。
小山内 廻
飾られていた写真と。
小山内 廻
目を、開く。
GM
あなたの世界が閉じ、そして……開く。
GM
すう、と意識が戻ってくる。
GM
暖かく、そして少し懐かしいような匂いがする。
小山内 廻
「…………」
シセロ
「……おかえり、廻くん」
シセロ
額を離す。
シセロ
「頑張ったね」
小山内 廻
「シセロさん……」
小山内 廻
「じゃあ!」
シセロ
立ち上がる。
シセロ
机の上のカメラに、そっと触れる。
シセロ
どこを押したふうでもないのに、シャッターの切れる音。
小山内 廻
「撮れたんですね」
シセロ
「現像に少し時間をもらうよ」
シセロ
「まあ、1時間かそこらだ」
小山内 廻
「ありがとうございます」
エリオル
「……ところで、手を離してくれないか」
小山内 廻
「え……?あっ」
小山内 廻
慌てて手を離す
小山内 廻
「忘れてた」
小山内 廻
「ごめん」
エリオル
「まったく……」
小山内 廻
「ありがとう、エリオル」
エリオル
「別に。礼はシセロに言えば十分だ」
エリオル
こちらも立ち上がる。
エリオル
「シセロ。現像は私が」
シセロ
「エリオルは疲れていないかい」
エリオル
「シセロほどではないでしょう」
エリオル
言って、さっさとカメラごと持っていってしまう。
小山内 廻
「たくさん助けてもらいました」
シセロ
「エリオルは律儀だからね」
シセロ
「冷たいようにも見えるだろうけれども」
小山内 廻
「少し、その……」
小山内 廻
「そういうところが、似ていて」
小山内 廻
「よけいに」
小山内 廻
「はは……」
シセロ
少し笑う。
GM
そうして、小一時間。あなたとシセロは現像を待つ。
小山内 廻
お礼と、他に何も、自分の力では返せそうなものはないということ。
小山内 廻
一応、稼いだお金は少しある。
小山内 廻
「街で、音楽をさせてもらってるんです」
小山内 廻
「娯楽にしか、ならないんですけど」
小山内 廻
「俺は、機械で奏でる音楽と」
小山内 廻
「琴が得意で」
小山内 廻
そんな事を話して。
シセロ
優しく聞いている。
エリオル
そして、エリオルが戻ってくる。
エリオル
「廻」
エリオル
封筒を差しだす。
小山内 廻
「あ……」
小山内 廻
「できたのか?」
エリオル
「お前より年下らしい男が一人」
小山内 廻
「うん」
エリオル
「撮りたい相手だったか?」
小山内 廻
「間違いないと思う」
小山内 廻
差し出された封筒を受け取る。
小山内 廻
あの日、最後に。
小山内 廻
不器用に笑った、その瞬間の。
小山内 廻
「遺影にするにはちょっと、真面目さが足りないかもしれないけど」
小山内 廻
中身をみて、笑みを浮かべる。
小山内 廻
「本当に写真だ……」
小山内 廻
「ありがとう、ふたりとも!」
シセロ
「うん。よかった」
シセロ
「大切にね」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
封筒に戻して。
小山内 廻
後で何か作ろうと思う。
小山内 廻
写真立てみたいななにか。
小山内 廻
ふたりにも見せてあげたい。
小山内 廻
喜ぶだろうか。
小山内 廻
「お世話になりました」
シセロ
「いや。……よかったよ」
シセロ
「この国は過酷だけれど……どうか、気をつけて」
小山内 廻
「シセロさんもお元気で」
小山内 廻
「あの、本当に……俺にできることとか、他に……」
エリオル
「……シセロ。良いんですか」
シセロ
「……まあね。いつもそうだって、エリオルも知っているだろう?」
エリオル
短く息をつく。
エリオル
「だ、そうだ。待ってる仲間がいるんだろう」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
「それじゃ、また……何か、お礼になりそうなものがあったら」
小山内 廻
「来ます」
シセロ
「ふふ……」
エリオル
「来なくていい」 こちらはバッサリ。
小山内 廻
「今度は仲間も一緒に……」
小山内 廻
「ね!」
エリオル
「……早く行け」
小山内 廻
「うん」
小山内 廻
丁寧に頭を下げてから
小山内 廻
扉で、一度振り返って
小山内 廻
写真館を出る。
GM
小さな街。
GM
末裔たちが行き交う通りの片隅に、その写真館はある。
GM
掠れた金文字で『Photo』とだけ書かれた、カーテンの引かれた大きなガラス窓。
GM
赤く重たげなカーテンの奥は、もう窺えない。
GM
忘れられない人。
GM
忘れたくない誰か。
GM
遠ざかっていくばかりの一瞬を、その手にひとひら、切り取って。
GM
あなたのいちばん大切な人。あなたのいちばん深い場所から。
GM
撮った写真の中で、笑っている。
GM
Dead or AliCe
 『I"ll never forget you.』
GM
――おしまい。