GM
遠ざかっていくあの笑顔が、いつか、時の流れにかすれ果ててしまう前に。
GM
Dead or AliCe
『I"ll never forget you.』
GM
――あなたのいちばん大切な人、あなたのいちばん深い場所から、たった一枚、お撮りします。
GM
末裔たちが行き交う通りの片隅に、その写真館はある。
GM
掠れた金文字で『Photo』とだけ書かれた、カーテンの引かれた大きなガラス窓。
GM
「窓の傍らの扉を、三度ノックするといいよ」、と。この場所を教えてくれた誰かが言っていた。
小山内 廻
『3日帰ってこなかったら、先に出立してくれ』
小山内 廻
されど、ひとりきりで生きていけるなら。
小山内 廻
自分がいない間に、他の救世主に襲われたら。
小山内 廻
戻ったら街ごとなくなっているかもしれない。
小山内 廻
本当にここに来てよかったのか、自分でもよくわからない。
小山内 廻
一ヶ月にも満たない、ほんの僅かな間過ごした彼の顔を
小山内 廻
いつまで覚えていられるか、不安だったから。
小山内 廻
墓参りになんて、そうそう行けないだろうし。
小山内 廻
そうした時に、縋れるものが欲しかったのかもしれない。
小山内 廻
その佇まいに、失った人を重ねてしまって。
小山内 廻
「ここで、特別な写真が撮れるって聞いて」
GM
扉の向こうは、暖かく、そして少し懐かしいような匂いがする。
GM
机の上には、古びたカメラと、さまざまの写真。
GM
どこかの風景――おそらく堕落の国ではない、緑の森や、澄んだ湖畔。
小山内 廻
かつては当たり前にあったものが、今はこんなにも珍しく感じる。
エリオル
そんなあなたを置いて、青年は部屋の奥にある階段に歩み寄る。そして上へ向かって、
小山内 廻
どうやら、彼がここの店主ではないらしい。
小山内 廻
すこしだけ、なんとなく、ほっとしてしまった。
シセロ
程なくして、ゆったりとした動作で下りてくる。
シセロ
「写真を撮ってくれるのかって? ……うん、そう。シセロという」
小山内 廻
「俺は、小山内 廻です。じゃあ……死んだ人の写真を撮ってくれるっていうのは……本当なんですね」
シセロ
「そうだねえ。死んだ人やら、置いてきた人やら……」
シセロ
「写真を撮りたいと願う人の、心のいちばん深くに根ざした相手が、撮れる」
小山内 廻
きっとこの穏やかな人も、おそらく救世主であるからには、人を殺して生き延びているのだろう。
小山内 廻
『人殺し』という言葉に対する恐怖感や不信感は、意味をなさなくなってしまった。
小山内 廻
誰も彼もが、そうして生きているのだから。
シセロ
少し苦笑するようにして、あなたの正面の椅子に座る。
小山内 廻
「でも、ほら。此処まで来た時点で……ね」
シセロ
「うん。……わかるよ。ここに来る救世主は、みんなそうだ」
シセロ
「けれど、心の奥底にある相手の写真を撮るということは、心の奥深くまでを見つめ直すことだ」
シセロ
「実際のところ、かなりの人が自分自身の心に傷つくし、……時には、戻ってこられないこともある」
小山内 廻
自分さえも偽わろうとしていた自分に、果たしてそんなことがなせるのだろうか。
シセロ
あなたをじっと見つめる瞳。何かを推し量るように。
シセロ
「……では、もう少し、実際にどうするかの話をしようか」
シセロ
シセロは、額を合わせた相手の心の中から、写真を撮ることができるということ。
そのためには、相手自身が、心の中で、自分の望みまで行き着く必要があること。
シセロ
「そして、行き着いた先で、私と……正確に言うなら、私のような何かと戦うことになる」
シセロ
「私が最後にシャッターを切るために、私のちからと戦って……」
シセロ
「それから、私という異物を、最終的にきみの心から排出するためにね」
エリオル
「シセロ。私は毎回嫌だと言っているのに」
シセロ
「きみの心の中には、エリオルがついていってくれる。彼は心の旅に慣れているから、案内人代わりにね」
エリオル
それから、あなたとシセロの傍らに椅子を持ってくる。
シセロ
「前髪を上げて、私と額を合わせて。片手はエリオルと繋いで」
小山内 廻
会ったばかりの人に触れるのは、すこし気恥ずかしい。
小山内 廻
そういえば、彼に触れたのは最後の……。
小山内 廻
はやるのを押し込めて、差し出された指に触れ、手をつなぐ。
シセロ
「……目を閉じて、息を深く吸って、吐いて……」
小山内 廻
言われるままに目を閉じて、深呼吸する。
シセロ
「瞼の裏側ではなくて、もっと内側を見ようとして。眠るとき、瞼の裏側が見えなくなるような……」
GM
それこそ、暖かい場所で眠りに落ちていくよう。
GM
ただエリオルの指の感触だけがそこにあり、ほかは静かに融けていく。
エリオル
「まあ、鍵があるから開けられるだろう。ここが開かないやつも結構いるが」
小山内 廻
「自分の中に知らない場所があるなんて、なんか変な感じだな」
エリオル
「鍵がなかったり、錠前がなかったり……」
エリオル
「心の奥底じゃ、自分の心の中に行きたくないんだろうな」
エリオル
「自分の望んでいることと、心の奥底に眠っている望みは案外違う」
小山内 廻
実際、救世主はこころに疵をかかえているという
小山内 廻
行きたくないと行きたいが同居することは、少なくないだろう。
GM
このセッションでは、お茶会MOD『惑乱迷宮』を使用します。
GM
お茶会は3ラウンドですが、PKの通常の手番はありません。
GM
迷宮は縦2枚*横3枚の構成。踏んだマスごとに、クエストがあったりなかったり。
GM
基本的には踏むまでわかりませんが、各ラウンドのはじめに、1枚めくって内容を偵察できます。
GM
クエストのための達成値は、得意な能力値だと+1、苦手な能力値だと-1の補正。
GM
また、このセッション中、PCは自分の疵を舐めることができます。
GM
判定に必要な能力値はランダムに決定し、判定に失敗した場合HPを-2します。
GM
ただし、疵に〇がついても、自分に援護はできません。
GM
♡6 焦がれの痛み 目標値9 MP3(得意:愛 / 苦手:猟奇)
大切な人に会いたいという思いが溢れ出す。胸を焦がす熱。行き過ぎれば毒になるほどに。
成功 -
失敗 思いの強さに、心の柔らかい部分が剥き出しになってしまう。PCの衣裳が破壊される。衣裳が『普段着』の場合はHPが〔MP×3〕点減少する。
放置 疵の力を暴走させて、思いの暴走を相殺した。PC1人の心の疵をひとつ選んで悪化させる。
GM
♢3 棘の記憶 目標値9 MP3(得意:才覚 / 苦手:愛)
いつかの心残りがあなたを刺す。あの日言えなかったこと。あの時してしまったこと。
成功 -
失敗 記憶の棘が罪の意識になる。ランダムなPC1人の前科が〔MP÷2〕増加する。
放置 疵の力を暴走させて心残りから目を逸らした。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
GM
周囲は曖昧な白に烟り、その中を時折、何かが通り過ぎていく。
GM
いつか出会った誰かの影。聞いたことのある音楽。懐かしい匂い……。
小山内 廻
ポーンと、ピアノの鍵盤を叩いた音が響く。
小山内 廻
美しいものではなく、適切な調子とは少しずれたAの音。
小山内 廻
「堕落の国(こっち)で見つけたんだ。あの時の……」
小山内 廻
「探せばもっといいのもあるんだろうけど、小さい村でさ」
小山内 廻
「弾いてもらいたくて、なんとかなおしてみたんだけどね……」
小山内 廻
もう数日早ければ、弾いてもらうことはできただろうか。
小山内 廻
黙って自分が亡者になることをあきらめていれば、あの夜は楽しいものになっただろうか。
小山内 廻
「たぶん、同じ世界から来て……それで」
小山内 廻
『死にたくない』ことと『生きたい』ことは違うと、彼は言った。
小山内 廻
生きたいと願った自分は、でも、時々死んでしまいたいほどの罪の意識にかられる。
小山内 廻
死にたい、死ねない、死にたくない、生きたい。
小山内 廻
「…………俺の、さ。初めての責務が迫ってて」
小山内 廻
「あいつは、あとから来た3人組のひとりで」
小山内 廻
「殺さなきゃって思ってたけど、殺せなくて……しかも、その後俺は裁判で負けてさ」
小山内 廻
「でも、俺が『生きたい』って言ったらさ……」
小山内 廻
「あいつ、『自分より、”生きたい”と思うひとが生きた方がいい』って」
小山内 廻
「『死にたくない』って言ってたくせにさ」
エリオル
あなたの一歩先で、同じく立ち止まる。あなたを振り返る。
エリオル
「それは自分のためかもしれないし、他人のためかもしれない」
小山内 廻
生きていくことは、難しかったかもしれない。
小山内 廻
小山内 廻の疵、『伊藤 晶』を才覚で舐めます。
クエストにも挑戦します。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シセロ
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1>=9 (2D6+3+1>=9) > 3[1,2]+3+1 > 7 > 失敗
GM
クエストは失敗しましたが、舐めは成功ですね。
小山内 廻
絶対に、あいつの『せい』にはしてはいけない。
エリオル
「……最初の相手を、そこまで思えるのは」
エリオル
「……かもしれない。溺れずにいられればな」
小山内 廻
積み重ねてきたものが、重くのしかかる。
小山内 廻
この世界では『当たり前』と割り切ることが、どうしても、できない。
GM
あなたの救いは、罪のかたちをして手渡された。
GM
けれどその重さにこそ、かつて救われたことを忘れずにいられる。
GM
♤8 思い出回廊 目標値8 MP1(得意:猟奇 / 苦手:才覚)
遠い思い出の深みへ潜ってゆく回廊。深く潜りすぎると、先へ進む足が鈍ってしまう。
成功 -
失敗 開廷時PC全員の先制値が〔MP÷2〕低下する。
放置 疵の力を暴走させて破壊。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
GM
♡9 傷つきの記憶 目標値9 MP3(得意:愛 / 苦手:猟奇)
傷つけたこと。傷つけられたこと。その痛みばかりが大きくなって、大切なものの、その大切さが揺らぐ。
成功 -
失敗 負の感情に溺れてしまう。PCの心の疵から1つをGMが選び、それを悪化させる。
放置 疵の力を暴走させて記憶を振り払う。PC1人の心の疵を1つ選んで悪化させる。
GM
厚い雲の向こうで日が沈みゆく、堕落の国の夕暮れ。
GM
宿のざわめき。吹く風。血のにおい。さまざまが日暮れに溶けていく。
エリオル
歩みを進める廻の傍らで、どことも知れず沈んでいく陽を感じる。
エリオル
紐づいた記憶。あるいは夢。暗闇にかこつけて目を逸らしたもの……。
小山内 廻
致命傷を負っても立ち上がり、相手を倒そうともがく。
小山内 廻
『死ぬ』と思った時の感覚は今も覚えている。
小山内 廻
「じゃあ、やっぱり……裁判で人殺したり、死にかけることもあった?」
エリオル
「生まれ育った世界の『当たり前』を捨てる必要はない」
エリオル
「ないが、……それは難しいな。一般的には」
小山内 廻
なりたい自分だったはずのものが、全く違うものだったことを
小山内 廻
姿は2つに分かれ、まるで、人形遊びをする子供のようだったと
小山内 廻
勇者やお姫様の姿に自分を重ねて、演じて。
小山内 廻
「人殺しは犯罪だったし、戦争とかも住んでるとこではなかったし」
小山内 廻
「事件はたまに起きたけど、それもほとんど話に聞くだけでさ」
小山内 廻
「俺はでも、いつか帰りたいって思ってて……」
小山内 廻
「まだ、自分のしたいこと、できてなくてさ」
小山内 廻
「それを叶えるには、戻らないといけなくて」
小山内 廻
「俺の国には『遺影』って文化があるんだけど」
小山内 廻
「死んだ人の写真を、その人の代わりに家においたりするの」
小山内 廻
「俺は、晶の写真は一枚も持ってないし、実家も知らないから」
エリオル
「なるほどな……」 やや遠い目であなたから視線を逸らす。
小山内 廻
未来があると思うこと。先に進もうということ。
小山内 廻
忘れたくないのではなく、覚えていたい。
小山内 廻
『生きたい』と思うことが大事なのだと、言ってもらったように。
小山内 廻
写真がほしいのは、ここに留まるためでも、あきらめのためでもない。
小山内 廻
「ずっとあの写真館で暮らしていくつもりなの?」
エリオル
「……シセロはそもそも堕落の国向きじゃない」
エリオル
「そして、向いていない者は片っ端から死ぬ国だ、ここは」
エリオル
「シセロが「戻ってこられないこともある」と言ったのを覚えているか」
エリオル
「……平たく言えば、心が完全に閉じてしまったり、壊れてしまったり」
エリオル
「……殺すことになるな。放っておけば、そいつの30日を過ぎた時点で亡者化する」
エリオル
「だからシセロは私を一緒に行かせるんだ」
エリオル
「……言っておくが、保証ではないからな」
小山内 廻
彼を求めて此処に来る者は、少なくないのだろう。
小山内 廻
その救世主のためにも、彼は此処を離れることはないのかもしれない。
小山内 廻
シセロの疵『一葉の写真』を才覚で抉ります。
クエストにも挑戦します。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
小山内 廻
2d6+3+2-3>=9 (2D6+3+2-3>=9) > 6[3,3]+3+2-3 > 8 > 失敗
GM
クエスト失敗の効果で『伊藤 晶』を悪化させます。
エリオル
「シセロは……多分、本当は、自分の中から写真を撮りたいのだと思う」
エリオル
「今の彼にはできないようだが……」 遠い目。
小山内 廻
「なにかのきっかけで、変わることもあるかもしれないし」
小山内 廻
言いながら、息が詰まるような心地がする。
小山内 廻
でも、もしあの時もっと早く事情を説明していたら?
小山内 廻
「声をかけられる場所にいるっていうのは、いいことさ」
小山内 廻
「いつか、そうならないといいなって、思うよ」
エリオル
「……単純」 繰り返して、ふいと視線を外した。
GM
夜風が過ぎた。この国のものではない、甘くさらりとした風。
GM
淡く思い出をくすぐるようにして、二人の髪を揺らす。
GM
出会ったこと、別れたこと、壊したこと、引き裂かれたこと。
GM
胸の内側にいる人の大切さも、変わらないから。
GM
では、3ラウンド目。偵察から……と言っても、あと一枚ですね。開けます。
GM
♢J 思い出小箱 目標値8 MP-1(得意:才覚 / 苦手:愛)
思い出の品の似姿が見える。手に取れるならば、それはきっと、あなたに力を与えてくれる。
成功 価値〔MPの絶対値×10〕以下の宝物を1つ選んで入手または装備する。♦Kの場合は聖遺物も選択できる。
失敗 大切な思い出が薄らいでいく。残りの山札からカードを〔MPの絶対値〕枚引き、スートと番号に該当する迷宮カードの失敗の内容に従う。
放置 -
GM
ずいぶん疲れたような気もするし、まるで気にならないような感じもする。
GM
そして、最初はあれほど烟っていた景色が、少しずつ、少しずつ、鮮明になってきている。
エリオル
「上層に近いほうが、曖昧でごちゃついている事が多い」
エリオル
「お前の心の中は、まあ……わりとありがちな雰囲気だな」
小山内 廻
「ま、そんなに深い人間じゃないからね」
小山内 廻
3人と裁判をして少し変わったのかもしれない。
エリオル
「概ね、普通の精神構造をしているというだけの話だ」
エリオル
「この国には、時折、とんでもない壊れ方をしたやつがいるからな」
エリオル
「……もう扉がない、というやつも見たことがある」
エリオル
「鍵では開かないほど固く閉じて、隠してしまったのだと思う」
エリオル
「自分でも心の中がわからない、自分の内側に入っていけない」
小山内 廻
気がつきたくないこと、気がついていても、認識したくないこと。
小山内 廻
ふと、ピアノの音色が遠くから響いてくる。
小山内 廻
それは、彼の音ではないとわかっている。
小山内 廻
だって、ちゃんと演奏するところを聴いたことがないのだから。
小山内 廻
でも、なんとな聴き覚えのあるその音は。
小山内 廻
「俺もちょっとはできてさ、ほら……入試科目にあったりするから」
小山内 廻
「音楽でも色々。ピアノだけじゃなくて、作曲、声楽……」
エリオル
「コト」 知らないものの名を繰り返す響き。
小山内 廻
「弦楽器だよ。弦を爪で弾くタイプのね」
小山内 廻
「だからかな。琴の音じゃなくて、ピアノなのは」
小山内 廻
「すごく大事で、大好きなはずだったのに」
エリオル
「……閉じ込めたものも、ここにはある。ここはお前の中だ」
小山内 廻
すると、蓋が落ちてきて。慌てて手を引っ込める。
小山内 廻
全部夢だったら。いつか向こうで出会えたら。
小山内 廻
そんなことはないと、否定するようなこころがまた、ここにある。
小山内 廻
「あの痛みも。首を切った時の感触も。失われてく暖かさも……」
小山内 廻
「嘘であったらって、思いたくなるほど」
小山内 廻
「それを許しちゃいけないって思うんだ」
エリオル
「自分を偽ることはできる。……自分の心の奥底以外でなら」
小山内 廻
ピアノの蓋をもう一度開き、鍵盤を叩く。
小山内 廻
*小山内 廻の心の疵『伊藤 晶』を才覚で舐めます
クエストも挑戦します。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 4[1,3]+1 > 5 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+2>=8 (2D6+3+1+2>=8) > 6[5,1]+3+1+2 > 12 > 成功
小山内 廻
自分の音に、わざと合わない音を混ぜる。
小山内 廻
『僕、自分の意志で、自分だけの気持ちで何かを決めるのって……これが初めてだ』
小山内 廻
「これから、たくさん……あったかもしれないのに」
小山内 廻
『忘れろなんて言わない。ずっと覚えててくれ。そうしたら、僕は初めて、”ただの伊藤晶”になれる気がするんだ』
小山内 廻
「思い出だって、やりたいことだって、自分だって……全部、これから……」
エリオル
「それに流れて、溺れることが、『だめ』なことだ」
エリオル
「お前にとっては、本当にあったものの、影法師」
エリオル
「それは、今ここにあるものではないかもしれないが」
エリオル
「ある意味では、ひとつとて偽りなく本物だから」
小山内 廻
自分の中に時折こみ上げる、不安も、不信も。
小山内 廻
「晶が嘘を言っていたらどうしようって」
小山内 廻
「俺がそう思いたかっただけなのかもって」
小山内 廻
「晶が恨んでたらとか、あれが嘘だったらとか」
小山内 廻
「それって、晶を疑ってるんじゃなくてさ」
小山内 廻
「苦しみたいだなんて、変な話だけどさ」
小山内 廻
今、言葉にしてようやくわかったような気がする。
エリオル
「……苦しいうちは、それを忘れずに済むものだ」
エリオル
「だが、忘れたくないために苦しみ続けるのは」
エリオル
「気づいたのなら、違う方法で大切にしたほうがいい」
小山内 廻
「そのためにも……ちゃんと、向き合って」
GM
先程の曖昧な色合いではなく、すっと澄んだ純白。
エリオル
「そのほうがいい。最後の向き合いに、他人はいないほうがいいんだ」
エリオル
「手を貸す場合も、私はここで大したことはできない。ここはお前の中だからだ」
エリオル
「ここで負けて戻れるかどうかは、正直に言えば運だ」
小山内 廻
そんなもののために、危険をおかして他の救世主に身を委ねるなんて。
小山内 廻
キミが生きていたことを覚えておくために。
GM
それは過去。それは罪。それは……望みへの、最後の障害。
小山内 廻
1d6+3 (1D6+3) > 5[5]+3 > 8
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 3[1,2]+3+1+1-2 > 6 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[2,6]+3+1+1+2 > 15 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[4,1]+3 > 8 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 7[5,2]+3+1+1+3 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1+4>=15 (2D6+1+4>=15) > 6[4,2]+1+4 > 11 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 2[1,1]+3+1+1 > 7 > 成功
GM
では、シセロは3ラウンド目のシセロの手番まで指切り。
小山内 廻
させずと、左手が浮き上がる鍵盤を叩く。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 4[1,3]+3+1+1 > 9 > 成功
小山内 廻
あの人が、どうしてこんな力を持っているのか。
小山内 廻
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+6>=7) > 7[3,4]+3+1+1+6 > 18 > 成功
シセロ
2d6+1+4-4>=18 (2D6+1+4-4>=18) > 9[3,6]+1+4-4 > 10 > 失敗
シセロ
そこに立つそれは、敵対しながらもどこか優しい。そう感じる。どうしてか。
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 5[1,4]+3+1+1-2 > 8 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[2,2]+3+1+1+2 > 11 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
シセロ
炎の光が、一瞬、陰のかたちを一層露わにする。
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 7[3,4]+3+1+1+2 > 14 > 成功
シセロ
2d6+1>=14 (2D6+1>=14) > 8[3,5]+1 > 9 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 9[5,4]+3+1+1 > 14 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 9[3,6]+3+1+1-2 > 12 > 成功
GM
*さっき第二ボタンのぶんを忘れましたね。合算します。
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[2,2]+3+1+1+2 > 11 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[5,5]+3 > 13 > 成功
小山内 廻
足元に盛り上がるペダルを踏んで、鍵盤を叩く。
小山内 廻
キーボード特有の電子音ではなく、ピアノの音。
小山内 廻
和音と装飾。そこに右手の琴の音が加わる。
シセロ
思い出せる限りの何かを、思い出させるように。
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 10[6,4]+1 > 11 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+5-6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+5-6>=7) > 8[4,4]+3+1+1+5-6 > 12 > 成功
シセロ
1d6+3>=12 (1D6+3>=12) > 4[4]+3 > 7 > 失敗
シセロ
2d6+3>=12 (2D6+3>=12) > 8[6,2]+3 > 11 > 失敗
シセロ
立っている以上は、己の影から逃れられない。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 7[5,2]+3+1+1 > 12 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+5=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+5>=7) > 5[1,4]+3+1+1+5 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1-4>=15 (2D6+1-4>=15) > 7[6,1]+1-4 > 4 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 10[5,5]+3+1+1 > 15 > 成功
シセロ
ピアノの音。琴の音。あなたの投げかけるものの残響。
シセロ
その影は、あなたの望むかたちをしてはいない。
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 5[4,1]+3+1+1-2 > 8 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 7[2,5]+3+1+1+3 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1>=15 (2D6+1>=15) > 7[5,2]+1 > 8 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 4[1,3]+3+1+1+2 > 11 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[6,2]+3 > 11 > 成功
小山内 廻
*c8 d9 Joker(c7 cK)
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 11[5,6]+3+1+1-2 > 14 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[4,5]+3 > 12 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[5,3]+3+1+1+2 > 15 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[3,4]+3 > 10 > 成功
小山内 廻
実態がないというのはこんなにも、不安なものだったのか。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 4[1,3]+3+1+1 > 9 > 成功
シセロ
2d6+1+5-2>=9 (2D6+1+5-2>=9) > 8[3,5]+1+5-2 > 12 > 成功
シセロ
なにもない。この純白の中に、確かなものは、ひとつもない。
小山内 廻
*d5 dJ(c8 cK Joker)
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 3[1,2]+3+1+1 > 8 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 6[5,1]+3+1+1+3 > 14 > 成功
シセロ
2d6+1+2-4>=14 (2D6+1+2-4>=14) > 8[2,6]+1+2-4 > 7 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 6[1,5]+3+1+1 > 11 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 2[1,1]+3+1+1-2 > 5 > 失敗
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[2,5]+3 > 10 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+3=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+3>=7) > 4[1,3]+3+1+1+3 > 12 > 成功
シセロ
2d6+1+3>=12 (2D6+1+3>=12) > 5[1,4]+1+3 > 9 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 10[6,4]+3+1+1+2 > 17 > 成功
シセロ
2d6+1+2-2>=7 (2D6+1+2-2>=7) > 2[1,1]+1+2-2 > 3 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 5[1,4]+3+1+1 > 10 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 8[3,5]+3+1+1-2 > 11 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 11[6,5]+3+1+1+2 > 18 > 成功
シセロ
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 4[3,1]+1 > 5 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+6=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+6>=7) > 12[6,6]+3+1+1+6 > 23 > 成功
シセロ
2d6+3>=23 スペシャル前提 (2D6+3>=23) > 4[2,2]+3 > 7 > 失敗
シセロ
けれど、その翳りはやはり、不安の色もしている。
小山内 廻
本物の、ところに行くのは、まだずっと先で。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 7[3,4]+3+1+1 > 12 > 成功
小山内 廻
知らないキミじゃなく、あの時のキミを。
小山内 廻
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+1>=7) > 7[4,3]+3+1+1+1 > 13 > 成功
シセロ
2d6+1+6-2>=13 (2D6+1+6-2>=13) > 8[6,2]+1+6-2 > 13 > 成功
小山内 廻
*予知 hA sA でd9とs9を獲得
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 7[4,3]+3+1+1-2 > 10 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[5,2]+3 > 10 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[3,5]+3+1+1+2 > 15 > 成功
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 7[6,1]+3 > 10 > 成功
小山内 廻
本当は、もっともっと、したいことはたくさんある。
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 10[6,4]+3+1+1 > 15 > 成功
シセロ
2d6+1>=15 スペシャル前提 (2D6+1>=15) > 9[3,6]+1 > 10 > 失敗
小山内 廻
2d6+3+1+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+1>=7) > 9[6,3]+3+1+1+1 > 15 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1>=7) > 12[6,6]+3+1+1 > 17 > 成功
シセロ
2d6+1+2-4>=17 (2D6+1+2-4>=17) > 5[3,2]+1+2-4 > 4 > 失敗
シセロ
あなたの心の中で。あなた自身が奏でている。
小山内 廻
2d6+3+1+1-2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1-2>=7) > 6[1,5]+3+1+1-2 > 9 > 成功
シセロ
2d6+2-0 (2D6+2-0) > 5[2,3]+2-0 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
シセロ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[6,2]+3 > 11 > 成功
小山内 廻
2d6+3+1+1+2=>7 判定(+才覚+万能+多彩な凶器) (2D6+3+1+1+2>=7) > 8[2,6]+3+1+1+2 > 15 > 成功
シセロ
2d6+2-1 (2D6+2-1) > 6[2,4]+2-1 > 7
GM
6~8 ランダムな能力値で判定し、成功すればHPを1点回復して立ち上がる。失敗すれば〈昏倒〉する。
シセロ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
シセロ
2d6>=7 (2D6>=7) > 4[3,1] > 4 > 失敗
小山内 廻
手を離せば、それは先程のピアノのように勝手に奏で始める。
小山内 廻
「人気に乗っかってるようだとか、ずる賢いだとか」
小山内 廻
「俺自信が、そういうイメージに、不信感とか嫌悪感とか」
小山内 廻
「お前が、本当はどうしたかったかなんて」
小山内 廻
「勝手なイメージで、何度も何度も悩むのは」
シセロ
あなたに。今ここにある、あなたの心すべてに。
シセロ
ほどけた光が広がって、あなたの額に触れる。写真館で、シセロと合わせた額の、その場所に。
シセロ
その音が、あなたの深みから一瞬を切り出す。
小山内 廻
それを少し。見つめ直すことができたから。
シセロ
けれど、翳りが微笑んだ気のした、その感覚と同様に、やさしい笑みの気配を残して、
小山内 廻
「え。まさか、まだ戦わなくちゃダメとか?」
エリオル
「いや。ただ、目覚める……ようなものだな。ここは一番深い場所だから」
エリオル
「最後にここで迷うような阿呆もいるが……」
エリオル
「言ったろう。帰ってこられるように、シセロは私をつける」
エリオル
笑みもなくそう言って、静かにあなたに歩み寄る。
エリオル
「入ってきたときと同じように、深く、長く息をするんだ」
エリオル
「今度は外側を思え。まどろみの半覚醒から、目を開くように」
エリオル
シセロの優しい声とは違う、淡々とした言葉の連なり。
GM
暖かく、そして少し懐かしいような匂いがする。
シセロ
どこを押したふうでもないのに、シャッターの切れる音。
エリオル
言って、さっさとカメラごと持っていってしまう。
GM
そうして、小一時間。あなたとシセロは現像を待つ。
小山内 廻
お礼と、他に何も、自分の力では返せそうなものはないということ。
小山内 廻
「街で、音楽をさせてもらってるんです」
小山内 廻
「遺影にするにはちょっと、真面目さが足りないかもしれないけど」
シセロ
「この国は過酷だけれど……どうか、気をつけて」
小山内 廻
「あの、本当に……俺にできることとか、他に……」
シセロ
「……まあね。いつもそうだって、エリオルも知っているだろう?」
エリオル
「だ、そうだ。待ってる仲間がいるんだろう」
小山内 廻
「それじゃ、また……何か、お礼になりそうなものがあったら」
GM
末裔たちが行き交う通りの片隅に、その写真館はある。
GM
掠れた金文字で『Photo』とだけ書かれた、カーテンの引かれた大きなガラス窓。
GM
遠ざかっていくばかりの一瞬を、その手にひとひら、切り取って。
GM
あなたのいちばん大切な人。あなたのいちばん深い場所から。
GM
Dead or AliCe
『I"ll never forget you.』