GM
白波の寄せて、引いて、どこへゆくのか誰も知らない。
GM
海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは――
GM
果てしなく、果てしなく、いつまでも夢を見て
永遠の夢を
GM
いつかの日にあなたを攫ってゆく
遠い海の底を覗き込むように
GM
――堕落の国に広がる砂塵の大地を、北へ、北へ。
GM
そこに広がる、青い海。曇天の下にも、潮風のにおいがする場所。
GM
人魚が棲むという噂が囁かれる、小さな入り江です。
GM
曇った空の下、ところどころ歯を剥くような波も、その入り江では穏やかに打ち寄せるばかり。
GM
そしてあなたがたは、モックスフォンド学術連盟の依頼を受け、『オーケアニス海岸』に向かっています。
GM
長かったような短かったような旅程ですが、もうすぐ現地に到着の予定です。
Dr.エイプリル
「さあさあ、もうすぐ『オーケアニス海岸』だよ!」
金生 雛
「うわ~まともな海! もう水がいっぱいあるだけで嬉しくなっちゃうよね! ずっと荒野ばっかりだから!」
セージュ
三人の後ろをノロ……ノロ……とついていく。
セージュ
歩きやすい格好とは程遠いし、歩幅も小さい。
Dr.エイプリル
「そうだねえ、堕落の国じゃあ、まだ腐ってない海ってだけで珍しいからねえ」
Dr.エイプリル
「セージュさんは相変わらずテンション低いな。だいじょうぶ?」
セージュ
両腕でぬいぐるみを抱えているので、バランスもよくなく、よく転びかけたり転んだりしている。
金生 雛
「海の家とかあるともっとよかったんだけどな~。焼きそば食べたいな~」
セージュ
「あっ はい すみ……ません ボクは…… ぃじょうぶ…… です」
港桂
「水着とかねェ~だろうし、泳ぐならマッパかな~」
セージュ
口元を常にぬいぐるみの頭部で隠している上に、喋りかたがたどたどしいので、ひたすら聞き取りづらい。
Dr.エイプリル
「っていうか、いちおう、念の為、言っておくけど……水が腐ってなくても棲んでる魚は亡者だからね」
金生 雛
「そもそも海にマッパって……怖くない???」
Dr.エイプリル
「泳いでもいいけど、私を残して死なないでね」
金生 雛
「そういえばこーちゃんは港町生まれなんだっけ」
金生 雛
「これでもちゃんと人の話聞いてるほうなんだよ!」
金生 雛
こんなかんじで雛は基本的にずっと喋ってます、いつも。
Dr.エイプリル
「物覚えがいいのは良いことだねえ~。やっぱりうちで専属契約しようよ」
港桂
しゃべられればその話題に適当な相槌でも乗る。
セージュ
「プチプチ してて……」かわいいから……
金生 雛
「柿って柿の葉寿司ってやつかな……よくしらないけど」
セージュ
「プリン……」回転寿司で流れてくるアレのことを思っている。
港桂
「だって赤ちゃんまるごといっちゃってるじゃん、かわいそう。まあうめ~んだけど」
Dr.エイプリル
「え~、食べ物ってみんな生きてるんだし関係なくない?」
セージュ
「いきてる…… だけで…… つみぶかい……?」原罪
港桂
「そんなことないよお~」セージュちゃんを励ます踊り
Dr.エイプリル
「大概の人は死にたくないしね~」
Dr.エイプリル
「ニホンって国から来た救世主がさあ」
Dr.エイプリル
「人魚の肉って、食べるとなんか、不老不死になれるって話をしててさ~」
Dr.エイプリル
「私はそれに興味がアリアリなんだよね~」
金生 雛
「Yes, I come from Japan.」
Dr.エイプリル
「なんかね、食べるといいんだって」
港桂
「あれじゃん?上ヒューマンで下フィッシュなわけでしょ」
金生 雛
「ヒューマンのところ食べたら人だし……フィッシュのところ食べたら魚じゃん……」 [編集済]
金生 雛
「カレーとライス両方同時に食べてカレーライスじゃない?」
Dr.エイプリル
「コーケイくん、さっき可愛いの食べるの罪悪感あるって言ってたけどさ、可愛くなかったら食べてみたい?」
セージュ
「でも…… 人魚 は…… 見てみたい……」
金生 雛
「ここ最近だって……草のスープしか食べてなくない?」
セージュ
「お肉 なら…… んでも いんですか……」
金生 雛
そうはいうものの雛は小食であまり食べものを食べない。
Dr.エイプリル
「ヒナちゃんあんまりごはん食べないじゃん」
セージュ
体型を維持するには適度なカロリーが必要なのだ。
金生 雛
「でも不老不死、いいじゃん。よくない? 絶対いいよ~」
Dr.エイプリル
「食べなくても死ななくなるのかな……便利だな……」
Dr.エイプリル
「死なないならちょっと……研究を……こう……」 わきわき。
Dr.エイプリル
「マッドじゃなきゃこの国で研究者できないよ!」
セージュ
「でも…… お話の中だと だいたい…… 不老不死の ひと って……」よくない末路を迎えてますよね。
セージュ
一話ごとに、義務みたいなゴアシーンを入れられたりする。
金生 雛
「でもこう、年齢制限ある服ってあるじゃない?」
港桂
「でもさ、あれじゃん。どのへんで不老不死スタートするかわかんなくね?」
金生 雛
「でもまあ、わからないからね。私はワンチャン賭けるよ」
GM
と、そんなこんなでワイワイとした旅程も、ほどなく終わりを迎えます。
GM
あなたがたの視界に、小さな村が見えてきました。
金生 雛
「あっ村じゃない? 村だ! やっとついた~~!」
Dr.エイプリル
「ノーアポだからな~。風呂とベッドは難しいかもな~」
金生 雛
「え~、おらおら~救世主さまだぞ~で行けない?」
GM
村に着くと、物見高い村人が何人かあなたがたの様子を伺いに来ます。
村人
「しかもナリからしてあれだな、この国のやつじゃないな」
Dr.エイプリル
「私、モックスフォンド学術連盟の者です。こちらは護衛のひとたち」
村人
モックスフォンド学術連盟もそんなに……評判は……微妙。
セージュ
他人のふりをして、ぬいぐるみと喋り始めました。
金生 雛
「セーちゃんセーちゃん! こっちだよ!」
セージュ
高ストレス状況になると、たまに見られる光景です。
金生 雛
「セーちゃんちゃんと挨拶しないと! ほら!」
村人
「モックスフォンドから来たんじゃあ、あれか、『カリプソ』か」
村人
「なんか、ずっと前に棲んでた人魚の子だか孫だかって話だけど」
セージュ
もしナマコだったら、雛に押し付けようと考えている。
セージュ
「いるんだ」よかった……ナマコじゃない。
村人
「なんか……船を出すと、それっぽい影が見えることはあるよ」
村人
「別に、こっちに危害を加えてきたことはないけどね」
村人
「ただ、海ん中の亡者とは……戦ってんのかどうなのか」
セージュ
危害を加えないということは…… 「ただの 末裔か 救世主」 かな……
村人
「亡者と戦ってんのか、仲良くやってんのか……どっちにしても、ずっといるね」
金生 雛
「どういう子なんだろうね。お話とかできるかな」
村人
「おれが子供の頃には、もうずっといたって話だからな」
村人
「まあ……おれらは普段、『カリプソ』には関わらないよ。そうすりゃ害はないから」
Dr.エイプリル
「……じゃあ、あの……もしできたら、こう、大学に持って帰っても……いいですか?」
村人
「……おれらは、なんにも関わらない。『カリプソ』については、そういうもんだってことになってるんだよ」
セージュ
関わると……「たたりが起こる……みたい な?」
セージュ
「たたり……!」 自分で言って怖くなった。
金生 雛
「村に伝承の人魚の歌とかあるやつじゃん」
セージュ
「手毬唄の とおりに……」見立てられて殺されてしまう。
村人
「実際、触らぬ神に祟りなし、っていうらしいだろ」
村人
「おれらは触らないことで、祟られないようにしてんのさ」
金生 雛
「いまさらなんだよな~~」堕落の国だよここ!??
セージュ
「御札とか しめ縄とか……」剥がしちゃだめだよ……
村人
「ま、あんたがた救世主なんだし。別に、この村であんたがたに文句言うやつはいないよ」
金生 雛
「話してみるといいひとだったね!」ねっセーちゃん!
GM
それから、Dr.エイプリルが村人といくらか実務的な話をして。
GM
残念ながら風呂とベッドは無理でしたが、比較的小綺麗な納屋を借りられることになりました。
GM
ということで、一度レギュレーションなどの話を。
GM
まず情報タブにそれぞれキャラシを貼ってくださ~い
GM
今回のお茶会は2ラウンド。
それぞれの手番が各ラウンド1回、PKの手番は計3回。
GM
手番は都度希望を出し、カブった場合は1d6で目が高い方から行います。
GM
反対に、誰も手番を行いたくない場合は、やはり1d6を振って出目の低いほうから手番を開始することとします。
GM
それから、このシナリオには『クエスト』が存在します。
概要を情報タブに記載します。
GM
クエストは、お茶会で手番の行動を決めるとき、同時に選択できます。
クエストを選択したシーンを描写する際は、クエストの内容を踏まえて演出を行ってください。
GM
……ということになってますが、どうしていいかわかんないなってなったら追加シーンにしてもいいです。
GM
クエストをやるシーンでは、通常のお茶会と同様に判定を行います。そのときの達成値がクエストの目標値に達していれば、クエストも同時に成功です。
つまり今回は、クエストを選択した手番、疵を抉る/舐めるなどの判定の際に10以上が出ていればクエスト成功です。
能力値補正やティーセットの効果も普通に乗ります。
GM
誰もやらないとランダムでものすごい強烈にビンタされます。
Dr.エイプリル
「まずは無駄足にならなくてよかったね!」
金生 雛
「無駄足だったら帰り道完全にもう……おしまいじゃん。エイプリルさんがなんかごめん……ってなってたよ」
Dr.エイプリル
「まあ、いいんだよ!今回はいたから!」
Dr.エイプリル
「それで、もちろん、私はくだんの『カリプソ』にお目にかかりたいわけだけれども」
Dr.エイプリル
「きみたちは、こう……これから、」
Dr.エイプリル
「すなお~!先生うれしいな~!」
Dr.エイプリル
「謝礼は大学からいくらか出てるでしょ!ちょっとだけだけど!……ほんのちょっとだけど!」
GM
村人の話によると、入り江にはいくつかの小さな洞窟があって、『カリプソ』はそのうちのどこかにいるようです。
GM
引き潮を狙えば、浅い場所を歩いて入れるものが多いようですね。
Dr.エイプリル
「聞いたとこ、もうすぐ引き潮の時間だってさ!」
金生 雛
「荒野で人喰い三月追いかけ回してるより良くない?」
GM
あなたがたはDr.エイプリルに見送られて納屋を出ました。
セージュ
「洞窟は…… 転ぶし…… 頭ぶつける……」
GM
浅い海。水は……濁ってはないな。腐ってもいない。
セージュ
スカートの裾が濡れるなぁ……と思っている。
GM
入り江ですから、こう、海を囲うように陸があり。崖のような場所もある。
GM
歩いていけそうですね。濡れるのが嫌なら小舟がそのへんに繋がれています。
金生 雛
乗って、こーちゃんをにこにこしながら見る。
港桂
靴を脱いで海にじゃぶじゃぶ。
船につながれた縄を手でもって引っ張る。
金生 雛
なんか小舟押すのも楽しそうだなって思っています
GM
水の中には、時折、手のひらにも満たないような小魚が泳いでいます。魚たちも亡者ですが、もともと噛む力もないようなやつ。
GM
このくらいのやつは獲って食えるんじゃないかな……
セージュ
水面(すいめん)に手を伸ばしては触れる前に引っ込めている。
GM
まあそんなかんじで三人が適当な洞窟に向かうとですね。
金生 雛
スカートをずりずり上げながら立ち上がる。
GM
ただ、何か。背後で、規則的な波を乱すような水音がしました。
『カリプソ』
「わたしのこと……村の人間がそう言っているの?」
『カリプソ』
呼ばれ方には、あっという間に興味を失ったようです。
『カリプソ』
「あなたたちは、……何しに来たの? 村のひとたちは、わたしには関わりたがらないのに」
『カリプソ』
「ヒナ。……じゃ、そっちの二人は?」
金生 雛
なんかはしゃいでたから元気よく挨拶しちゃったな……って急に反省モードになる。
セージュ
(ボクの名前は……)「セージュ……」(です……)
『カリプソ』
確かめるように、ひとつふたつ、瞬き。
港桂
「あ、ね~カリプソちゃんこの海の向こうとか行ったことある?」
『カリプソ』
「……いいえ。わたし、ずっとここにいるわ」
『カリプソ』
「亡者は……たまに、大きなのが来る。たまにだけ」
金生 雛
「カリプソちゃんって救世主なの? 末裔?」
『カリプソ』
「……わたしのおかあさんは、救世主だったみたい」
『カリプソ』
「わたしのことは……よく、わかんない」
『カリプソ』
「大きいのとも、なんとか、戦うことはできるわ。……でも、わたしは外の世界から来たわけじゃないから」
セージュ
二人が話している間にしげしげとカリプソの姿を観察しています。
港桂
「なんか懐かしー的な?めっちゃここの海いいね!」
『カリプソ』
「……海の中は、ここもそんなに変わらないって、おかあさんは言ってた」
セージュ
「まあ……そうかも……」マシなほうかも……
港桂
「あ、もしかしてカリプソっておかーさんの名前だったりして?」
『カリプソ』
「今の村に、おかあさんを知ってるひとはいないわ」
『カリプソ』
「お母さんがいた頃のひとは、たぶんみんな死んだから」
金生 雛
「エイプリルさん呼んでくればいいのかな?」セージュに話しかける。
セージュ
「この人で あってるのかな……」他にいないだろうけど……
港桂
「そーお話だけよ。潮満ちてくるし、オレたちもう帰るし」
セージュ
「今は……合わせないほうが いいかもね……」小声
『カリプソ』
「……うそつき」 背中に小さな声が聞こえる。
『カリプソ』
「おかあさんを食べちゃおうとしたひと……」