GM
では、Dead or AliCe『白波に沈む』、二日目です。
GM
モックスフォンド学術連盟の依頼で、『オーケアニス海岸』を訪れたPCたち。
GM
PCたちはそこで、村人たちに『カリプソ』と呼ばれる人魚――と思しき存在と接触しました。
GM
『カリプソ』はPCたちの「お話をしたい」という言葉に、こう言いました。
GM
ひとまずDr.エイプリルのところに戻ったあなたがたです。
GM
まあ、あったことを偽る理由もないでしょうから、『カリプソ』がいたことと、あんまり協力的ではなさそうだったことをDr.エイプリルに告げます。
Dr.エイプリル
「……そっかそっか、とりあえず、いたかあ!」
金生 雛
「エイプリルさんとしてはどうしたいんでしたっけ」
Dr.エイプリル
「そうだねえ、研究に協力的でいてくれるのが一番なんだけど……」
Dr.エイプリル
「だから、ね? こう……ね?」 わきわき。
金生 雛
「エイプリルさん、ホントは救世主じゃないの?」
Dr.エイプリル
「ていうか、三人もついてきてもらったのって、護衛もそうだけど、そういうことだからな~」
金生 雛
「まあでも、お誂え向きだよね」猟奇3点だしね
Dr.エイプリル
「それにさあ、救世主諸君も、死なないお身体って便利なんじゃないかな~」
セージュ
(それでいいの?)とばかりに雛と港桂を交互に見ている。
Dr.エイプリル
「可能な限り多いほうが良い!」 即答。
港桂
「う~んでもオレお話しにきただけって言っちゃったからなぁ」
港桂
「ちょっとだけもらうって交渉じゃだめなん?」
Dr.エイプリル
「お話して分けてくれるならそれでもまあ……」
Dr.エイプリル
「腕とか? 腰とか? そういうとこから、こう……削いでもらうみたいな?」
Dr.エイプリル
「そのへんは……『お話し合い』だな~!」 含みのある言い方。
セージュ
「ボクたちの…… に にく とか……」いやな想像をしている。
Dr.エイプリル
「どうだろね。ま、明日また『お話し合い』にチャレンジしてちょうだいな」
金生 雛
こーちゃんの首のとこ、あったかそうだし……
GM
そんなこんなでアグレッシブなあなたがたは、翌日も『カリプソ』に会いに行きます。
GM
穏やかな波。潮風に吹かれながら、『カリプソ』は昨日と同じ洞窟にいます。
港桂
1d12
DiceBot : (1D12) > 2
GM
2:漂う小舟 漕ぎ出した小舟の上。入り江の中は波も静かだ。
港桂
1d12
DiceBot : (1D12) > 7
GM
7:浅瀬の波間 膝ほどの深さに、白い波が打ち寄せている。波音が心地よく聞こえる。
港桂
浅瀬の砂を踏みしめながら、脱いだスニーカーを肩にかけて。
金生 雛
ヒナはセーちゃんを乗せたまま船を押していきます。
港桂
「あれマジでさ、え~っとほら。猿って生き物知ってる?」
『カリプソ』
「……なんか、人間に似てるやつ……?」 ふわふわした知識。
港桂
「うんうん、そう。猿って山んなか住んでんのね」
港桂
「でもオレんとこは海の近くに越して、まぁ……海の生き物と友達になったわけ」
港桂
「でも猿だからな~あんま数はできんくてな。亀ってやつが友達だったんだけどさ」
港桂
「めっちゃありえん組み合わせでしょ?でもさ~マブだったんよ」
港桂
立ち止まる。足元の砂が浅瀬に舞って、その場で波に引かれるようにして足を包み込むのをうつむいて眺めた。
港桂
「……オレの内臓食う予定だった人、海のお姫さまらしいんだけど」
港桂
「カリプソちゃんみたいなコだったら、古い糸のはしを見つける感じだなって」
港桂
「したいお話するより、なんかぽろっと出たお話のほうがマジっぽいっしょ」
港桂
「まぁ、マジなんだけどさ。あーでもそろそろ、怪しまれっかなあ」
『カリプソ』
「……したいお話もあるってことかしら」
港桂
「賢いね~。言っちゃったらその話するっきゃないから」
『カリプソ』
「ここに来たあなたたちは……そのまま帰ってくれる?」
港桂
「……ね~カリプソちゃんこの海の向こうとか行ったことある?」
『カリプソ』
「……ううん。わたしはずっとここにいるわ」
港桂
なんとなくわかる。疵の入り口にたどりついてしまった感覚。
GM
はい。では判定を。クエストの目標値は10です
港桂
2d6+4
DiceBot : (2D6+4) > 7[1,6]+4 > 11
GM
わかりました。では港桂は免罪符をひとつ獲得します。
GM
『カリプソ』から鱗ももらえますね。ティーセットとして使うか、Dr.エイプリルに渡して交換するかです。
『カリプソ』
手のひらから、大粒の真珠がひとつ。そして、
金生 雛
遅れてやってくる。どんぶらこ。どんぶらこ。
金生 雛
魚の亡者とかもとったりしたと思います。多分。
GM
港桂には、そこに、一筋の糸が見えただろうか。
届いたかどうかも定かでないまま、波間に揺れるもの。
GM
糸の先も、真珠の転がる先も、まだ誰にもわからない。
GM
まだふわっとしてるからさくさく一回目のPK動こうかな……
GM
シーン表を振るので。ヒナさんはそこにいてください。
GM
1d12
DiceBot : (1D12) > 3
GM
3:潮溜まり 引き潮に取り残された小魚の亡者が、じっと満ち潮を待っている。
金生 雛
猟奇3の力で魚をざぱんざぱんと船に投げ込んでる。
金生 雛
「こんなにご飯に困らないの久しぶりだな~」
『カリプソ』
「……このあたりに、村はそこのひとつだけよ」 ふと声がする。
『カリプソ』
少し離れた場所。岩に乗り上げるようにしてそこにいた。
金生 雛
「こういうの、なんかやりはじめると楽しくなっちゃってさ」
金生 雛
「開いて干したらしばらく保ちそうだし……」
金生 雛
多分こーちゃんがやってくれるだろう。かしこいので。
『カリプソ』
「……そっか。……この海はまだ、ましだものね」
『カリプソ』
「ここも……そのうち腐っちゃうんだろうけど……」
金生 雛
「この世界でこんな綺麗な海、見たことないよ。こんなところあったんだ! ってびっくりしたな」
金生 雛
「元の世界だと、よく海水浴にいったんだけどね」
金生 雛
九十九里浜の……芋洗いみたいな海水浴場に……
『カリプソ』
「わたしは、ここ以外のことはよく知らないけど」
『カリプソ』
「……ここも、昔に比べると……ちょっとずつ、水が変わっていってる」
『カリプソ』
「亡者も……少しずつ、大きいのとか、強いのが来るようになってるし」
金生 雛
「……海が全部腐っちゃったら、どうするの?」
『カリプソ』
「……わかんない。陸では生きていけないと思う」
『カリプソ』
「でも、あなたたちが陸で生きてくのも、大変なんでしょ」
『カリプソ』
「ヒナは、大変でも、ずっと生きていたいって思う?」
金生 雛
「大変か大変じゃないかは、どっちでもいいかな~」
『カリプソ』
「……生きていたいかは、よく、わかんない」
『カリプソ』
「ひとりが大変だって思うことも、もうないし」
金生 雛
「じゃあ、この海が腐っちゃうことは、生きる場所が追われるってよりは」
金生 雛
「ここが台無しになっちゃうほうが、悲しいって感じかな」
『カリプソ』
「わたし、もうずうっとここにいるから……」
『カリプソ』
「おかあさんがいたころに生まれた村のひとは、もうだいたい死んじゃったし」
金生 雛
「全部ずっとそのままでいてくれたらいいなって思う」
『カリプソ』
「ヒナも、そのまま、今のままでいたいってこと?」
『カリプソ』
「そうじゃなくても、今、ここに来て……そうできるかもしれなくて」
『カリプソ』
「……そうしたらヒナは、わたしのこと、食べちゃう?」
金生 雛
「そしたら、あなたは、人魚がそういう身体だってことを、嫌だと思う?」
『カリプソ』
「わたし、わたしのことを食べた誰かがどうなるのかって、あんまり興味ないから」
『カリプソ』
「でも、自分がずっと生きてることって、……」
『カリプソ』
「ばかみたい、って思うことも、ある」
金生 雛
「でも、そんな噂があるから、こんな風に押しかけられたり、するんじゃん」
金生 雛
「自分が決めたことじゃないのに、相手の都合なのに、迷惑だよね」
『カリプソ』
「ヒナ、自分で決められない何かが、嫌いなのね」
金生 雛
金の卵を産むガチョウが、ガチョウの中だけで産まれて死んだなら、それはきっとタダのガチョウとして全うしたことだろう。
『カリプソ』
「綺麗でいられないのも。ヒナじゃなくて、時間や他人が決めていくことだものね」
金生 雛
「私も別にあなたを傷つけたいなって思ってるわけじゃないの」
金生 雛
「でも、そう思っていても、傷つけるだろうな、そうするだろうな、ってこと自体、もうはじめっから、なんか、思い通りじゃないよね」
金生 雛
それもまた、何かに強いられているということだ。何かに。
金生 雛
不老不死は、そうした軛から解き放たれる一つの答えだ。
『カリプソ』
「このままここにいられるなら、……少しだけ。一切れ。ひとりだけ、一口だけ食べられるぶんくらいの肉を、切ってあげてもいい」
『カリプソ』
「変わらずにいられるのはあなただけかもしれないし」
『カリプソ』
「そうしたら、ヒナ。あなたは変わっていくし、きっと……汚れていく」
『カリプソ』
*金生雛の心の疵、「子供のままでいたい」を抉ります。
金生 雛
「……あなたの海だって、汚れていくでしょ」
『カリプソ』
2d6+2+2>=7
DiceBot : (2D6+2+2>=7) > 3[1,2]+2+2 > 7 > 成功
『カリプソ』
「この海が腐っても、わたしが汚れるわけじゃないわ」
金生 雛
いつのまにか手に、カッターナイフを持っている。
金生 雛
「……別にあなたをここで切りつけてもいい」
金生 雛
「あなたは生きて、海が腐っていくのを見る」
『カリプソ』
「いい? ひとりだけよ。……他の誰かがそれを望んだら、わたしはきっと、ヒナを選んだりはしない」
金生 雛
決定的で、くつがえらない選択肢が、手の平に刃物の形で存在している。
『カリプソ』
「別に、あなたたちに傷ついてほしいわけじゃない」 ヒナの言葉をなぞるように。
『カリプソ』
「でも、……傷つけていいとは思ってる」
金生 雛
何もかもはじめから思い通りではないし、強いられずには始まらない。
金生 雛
「それじゃ、そろそろ戻って開きにしないといけないから、またね」
金生 雛
開いて、塩もみして、干して。腐らないように。
『カリプソ』
乗り上げていた岩から、とぷん、と波間に消えていく。
金生 雛
そうして命を食べていくこと自体、それはそう出来てるからにすぎない。
GM
ひとり。たったひとり。
選ぶこと。選ばれること。刃の先に、誰を置くのか。
その切っ先が定めたのは、どこ?
[ 金生 雛 ] 子供のままでいたい : 0 → -1