GM
お茶会は2ラウンド。手番は各ラウンド、1d99を振って大きいほうから。
GM
シーン表はこちら。
盲の塔シーン表
1 窓辺。塔の下を見下ろせば、緑色のラプンツェルの絨毯が広がっている。
2 図書室。並んだ背表紙には、読めるもの、読めないもの、多くの世界のあらゆる文字。
3 井戸の間。手押しポンプ式の井戸がある。この高さをどう汲み上げているのかはわからない。
4 食堂。八人がけのテーブルに白いクロス。どこかつましい空気がそっと佇んでいる。
5 衣装部屋。色鮮やかなドレスと、色鮮やかであっただろうドレス。裾の朽ちたものもある。
6 祈りの間。静けさの横たわる小部屋。ろうそくに照らされた祭壇には何もない。
7 奈落。塔の一番内側にある暗い穴。光の差さない深みが口を開けている。
8 広間。高い天井には、抽象化されたドレスと三編みの意匠が描かれている。
9 食料庫。ひやりとした空気の中に、水樽と保存食と、青々としたラプンツェルの束が並んでいる。
10 裁縫室。色とりどりの布と刺繍糸。クラシカルな足踏みミシン。
11 寝室。誰が眠るのかわからない、真っ白なシーツのベッド。内側から鍵がかかるようになっている。
12 階段。白い石の階段。今は、上っても下りても、同じ場所へ帰ってくる。
GM
では、早速手番決めから。
金鎖 きりり
1d99 (1D99) > 6
マルク
1d99 (1D99) > 63
バルトルト・リッツ
1d99 (1D99) > 95
セアラ
1d99 (1D99) > 62
GM
バルトルト > マルク > セアラ > きりり
GM
*第1ラウンド バルトルト
バルトルト・リッツ
1d12 シーン表 (1D12) > 10
GM
10 裁縫室。色とりどりの布と刺繍糸。クラシカルな足踏みミシン。
バルトルト・リッツ
「行こうか」
バルトルト・リッツ
「このまま立ち話をしていても、仕方がないからね」
金鎖 きりり
「それもそうっすねえ!」
金鎖 きりり
「ついてっても良い?」
金鎖 きりり
バルトルトではなく、セアラを見て言った。
セアラ
ぱち、と瞬く。
セアラ
「……あたし、は」
セアラ
「べつに……どっちでも……」
金鎖 きりり
「じゃあ一緒に行っちゃお!ねっマルマル!」
マルク
「うん!」
金鎖 きりり
別行動で罠でも張られるよりは、いつでも後ろから撃てる方がいい。
金鎖 きりり
そういう心の動きをする。望むと、望まざるとに関わらず。
バルトルト・リッツ
セアラを見て、あなたがたを見て、それから頷く。
バルトルト・リッツ
「……君たちは、下で誰かに会ったかね」
マルク
「うん」
マルク
「包帯の人だった」
金鎖 きりり
全部バラすなあと思っています。
バルトルト・リッツ
「黒いフードの?」
金鎖 きりり
別に秘密にしたいわけじゃないけど……いいんだけど……
マルク
「わぁ、大正解!よくわかったね」
金鎖 きりり
「しあわせになってほしいって言われた?」
バルトルト・リッツ
「ああ」
金鎖 きりり
ほらね、とマルクを見た。
マルク
「?」
バルトルト・リッツ
「同じ女だろうかね。顔はよくわからなかったから」
マルク
「ええっ、同じ人?」
金鎖 きりり
「同じ人でしょ。ルールの説明係みたいな」
金鎖 きりり
こんこん、と石造りの壁を叩いたり、床の強度を確かめたり。
金鎖 きりり
そんなことは、このなんでもありの国ではあまり意味もないんだけれど。
金鎖 きりり
「あ、でも」
金鎖 きりり
「ゲームとかだとあの人こそがラスボスだったりするかもね~」
セアラ
「らすぼす……?」
金鎖 きりり
「いちばん強いやつ。黒幕?元凶的な」
セアラ
「ふうん……」 目をぱちぱち。
マルク
「最後は降りないとってこと?」
金鎖 きりり
「そういうのもある」
金鎖 きりり
「ま、今考えても仕方ないけどね」
バルトルト・リッツ
そうして廊下をしばらく行き、ずうっと同じような廊下が、左に向かってゆるやかにカーブし続けているのを確かめる。
バルトルト・リッツ
「……どこから歩き始めたのかも曖昧になるな……」
セアラ
「……扉を開けてごらんになりますか?」
セアラ
バルトルトを見上げる。
バルトルト・リッツ
「……そうしようか」
バルトルト・リッツ
「戦い合わせるつもりなら、死ぬような罠が……まあ、ないと思いたいね」
セアラ
頷いて。
セアラ
「あたしが開けます」
バルトルト・リッツ
「うん。気をつけなさい」
セアラ
もうひとつ頷く。
セアラ
それから、手近の扉に、まず手のひらで触れる。
セアラ
ひんやりとした感触。
セアラ
軽く撫でてから、ぐっと開いた。
GM
扉の内側には、裁縫室。壁のラックに、太く巻かれたままの布がいくつも並んでいる。
GM
壁から少し離れて、作業台と足踏みミシン。
GM
作業台の上には、無数の針が刺さった針刺しと、色とりどりの刺繍糸の束。
セアラ
中を見回して、一歩踏み込む。
セアラ
「……だいじょうぶ、そうです」
セアラ
「……新しい布がこんなにいっぱい……」
マルク
ひょいと後ろから覗き込む。
マルク
「わぁ」
金鎖 きりり
「服とか作るのかな。おひいさまがいるんだもんね」
金鎖 きりり
ユザワヤみたいだな、と思ったけど、口に出さなかった。
たぶん誰も頷いてくれないし。
マルク
「触ったら怒られるかなぁ」
バルトルト・リッツ
「……それで怒るようなら、鍵でもかけておくものだと思うが」
マルク
「確かに~」
バルトルト・リッツ
「それに、巻き込まれた挙げ句に怒られてもね」
金鎖 きりり
「確かに~」
金鎖 きりり
「持って帰ってその辺の街に売りに行ったら高く買ってくれるかも。帽子屋とかが」
セアラ
「うん……」 もう一歩、二歩、中へ。
マルク
「きれいなお洋服が着れたらみんな嬉しいだろうね」
セアラ
「だろうね……」
セアラ
そうっと、指先でミシンに触れてみたり。
セアラ
まち針の、つやっとした頭を指先でつついてみたり。
セアラ
「すごーい……」 感嘆まじりに。
金鎖 きりり
裁縫室の扉、入り口のすぐ傍で全体を見渡せる場所に立つ。
マルク
「やっぱり救世主なのかなぁ……」
バルトルト・リッツ
「おひいさま……か」
金鎖 きりり
壁を背にしてそれぞれの位置を見ながら。
金鎖 きりり
「やっぱめっちゃ強いんだろうね。16人も集められるくらい」
金鎖 きりり
「……他のひとたちって、見ました?」
バルトルト・リッツ
「いや」
バルトルト・リッツ
視線はセアラの背を見ている。
バルトルト・リッツ
「……最初は半分、それからさらに半分……」
マルク
「他にも部屋があったのかなぁ」
バルトルト・リッツ
「あるいは、私たちより前か、後かに」
バルトルト・リッツ
「……どうだろうな。今まで歩いたところに、戦闘の痕跡はなかったね。……今のところ」
バルトルト・リッツ
「我々が一番手、ということはあるかもしれないが」
金鎖 きりり
「まあ……ここから追加で4人来て、とかって雰囲気ではなさそうっすね」
金鎖 きりり
「バルトさんが救世主で、セアラちゃんは末裔?」
金鎖 きりり
指差し確認。
バルトルト・リッツ
「ああ。彼女はトカゲの末裔だよ」
マルク
「へぇ、やっぱり」
バルトルト・リッツ
「そちらは」
金鎖 きりり
「私が救世主」
金鎖 きりり
「マルマルは……なんだっけ」
マルク
「ドードーだよ!」
金鎖 きりり
「だって」
マルク
尾羽根がゆれている。
しかし、その手首の羽根は動くことがない。
セアラ
マルクの声に振り返る。
セアラ
「…………」 あなたがたを見て。
セアラ
「おふたりは、どうして、いっしょに?」
金鎖 きりり
「マルマルには貸しがいっぱいあってねえ」
金鎖 きりり
「だから、まあ、返済してもらってるわけですよ」
マルク
「うん!」
金鎖 きりり
「別に返さなくてもいいんだけどね」
金鎖 きりり
懐かれたので放っておいている、というのが実際のところだ。
マルク
「キリは僕の救世主だからねっ」
金鎖 きりり
「ぶい」
セアラ
「貸し……」
セアラ
「わたしもお借りするばかりだから」
セアラ
「ちょっとわかる」
バルトルト・リッツ
「私は別に、貸しているつもりはないよ」
バルトルト・リッツ
「お前さんがよくやってくれているというだけ」
バルトルト・リッツ
「……救世主についてくるのは大変だろうに」
セアラ
「いいえ。あたしが、バルトルトさまについていきたいの」
セアラ
「だから、あたしにできることなら、たくさん、なんでも」
バルトルト・リッツ
*セアラの『罪』を愛で舐めます。
マルク
*横槍!
GM
では、能力値のチョイス。
[ マルク ] HP : 19 → 18
マルク
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
マルク
2d6+2>=7 愛 (2D6+2>=7) > 6[3,3]+2 > 8 > 成功
マルク
1d6 (1D6) > 5
マルク
ヤリイカなし!
バルトルト・リッツ
*ティーセット。
バルトルト・リッツ
2d6+3+2-5>=7 (2D6+3+2-5>=7) > 7[4,3]+3+2-5 > 7 > 成功
[ セアラ ] 罪 : 0 → 1
[ バルトルト・リッツ ] ティーセット : 2 → 1
バルトルト・リッツ
「……うん」
バルトルト・リッツ
「お前さんがいてくれて嬉しいよ」
セアラ
「はい。……あたしも、お役に立てるのが、うれしいです」
セアラ
笑って、バルトルトのもとに戻ってくる。
セアラ
「このお部屋には、とくべつ変わったところはなんにもないみたいですから」
セアラ
「ほかのところも、見てみましょう」
バルトルト・リッツ
「そうだね」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
マルクを捕まえて脇肉をつつく。
金鎖 きりり
「仲良いね、あのふたり」
マルク
「そうだね~」
金鎖 きりり
軽く肩を竦めた。
GM
布地は縫われるのを待っている。糸は縫うのを待っている。
GM
繋がるのを待っている。
GM
繋がるかもしれないものを、待っている。
GM
……布も糸も、繋がる前に、断たれるものだとしても。
GM
GM
*第1ラウンド マルク
マルク
1d12 (1D12) > 3
GM
3 井戸の間。手押しポンプ式の井戸がある。この高さをどう汲み上げているのかはわからない。
マルク
「でも、僕もキリとは仲いいつもりだけどね~」
マルク
ほっほっと部屋を出る。
マルク
外から見たときより広い気がする。
マルク
右を見て、左を見て、上を見て。
金鎖 きりり
「そりゃ~もちろん、ズッ友だよ~」
マルク
「じゃあ、次はあっち」
マルク
というって、適当に一つの扉を開く。
セアラ
「あっ」
セアラ
その無防備な開け方に、一瞬身構える。
GM
けれどやはり、中には誰もいない。罠もない。
GM
ただ、つややかな鋼の色をした手押しポンプ式の水場がある。
GM
室内にはやや不似合いなそれは、けれどかすかな水の匂いをさせている。
マルク
「おおっ?」
金鎖 きりり
「博物館とかにあるやつだ」
バルトルト・リッツ
「水は……においからして、実際に汲めるような気がするね」
マルク
「ねえ、キリ、やってみてもいいかな」
金鎖 きりり
「いいよっ」
金鎖 きりり
止めはしない。
マルク
「やった~」
マルク
ひょいひょいと警戒心もなく近づいていって、ポンプに触れる。
マルク
おいてあるだけではなさそうだ。
マルク
作りも普通のものと変わらない。
マルク
取手を握って引き上げると、独特の重みがある。
マルク
放置され、寂れてもいない様子から、使われているか、手入れされているか、あるいは
マルク
救世主の作り出したものか。
GM
そうして溢れる、透明な水。堕落の国では、とてもお目にかかれないような。
金鎖 きりり
「水だ」
マルク
ぐい、ぐい、とポンプを動かすたび、流れ出す。
マルク
「ほわぁ」
マルク
のんじゃお。
金鎖 きりり
勇気あるな~~~!!!!
マルク
足元がびっしゃびしゃになる。
金鎖 きりり
「おいし?」
GM
どんな味もしない。泥の味も、腐臭もしない。
GM
飲んだことのない澄んだ水。
マルク
「美味しいよ、これ」
マルク
「冷たいし!」
金鎖 きりり
「よかったねえ」
金鎖 きりり
「バルトさんたちも飲んどく?」
セアラ
「…………」 ちら、とバルトルトを仰ぐ。
バルトルト・リッツ
「気になる?」
セアラ
「はい……」
マルク
「じゃ、後ろから出すね」
マルク
ポンプをもう一度動かす。
バルトルト・リッツ
「行っておいで」
セアラ
「……わぁ……」
セアラ
流れの中に、おそるおそる、指先を入れてみる。
セアラ
「つめたい……」
セアラ
そっと両手を差し入れて、掬って、ひとくち。
セアラ
目を瞬いて、もうひとくち。
マルク
その手が差し入れられた時、もう一度大きくポンプを動かす。
セアラ
「きゃっ」
マルク
「あはは」
マルク
「びっくりした?」
セアラ
「…………」 わずかにくちびるが尖る。
マルク
「はしったらあっという間に乾くさ」
セアラ
「ドードーってこれだから……」 ぼそりと呟いた。
金鎖 きりり
今度はバルトルトの脇腹をつついた。
マルク
「まってね、えっと……」
金鎖 きりり
「かわいいっすね、セアラちゃん」
マルク
「水用の革袋持ってる?」
バルトルト・リッツ
「そうだね」 きりりに応じながらバッグの中に手を差し入れて、
バルトルト・リッツ
「セアラ」
バルトルト・リッツ
革袋を手渡してやる。
セアラ
「あ、」
セアラ
「……ありがとうございます」
セアラ
もとの中身を捨てる。それから、一度洗って。
マルク
「じゃ、これ。僕のもお願い。もう一回出すね」
マルク
自分の荷物の中から取り出した袋を預ける。
セアラ
「……うん」
マルク
もういちど、反対側に回って、ポンプを動かす。
セアラ
革袋に水が満ちていく。
マルク
「入った~?」
セアラ
「うん」
マルク
キリは他人のいれた水など飲まない。
マルク
だって、毒が入っていたら大変だもの。
マルク
「ありがとう」
セアラ
「……どういたしまして」
セアラ
マルクの革袋を手渡す。
マルク
何の迷いもなく、受け取って。
マルク
一口。
マルク
普通に美味しい水だ。いや、普通以上に。
マルク
「セアラは」
マルク
「悪い救世主みたいなことはしないんだね」
セアラ
首を傾げる。
マルク
「たまに、いるからさぁ」
マルク
「毒とか、入れる人」
セアラ
「……そうだね」
マルク
「僕はあんまり気にしないけど」
マルク
口をしっかり閉じて、しまう。
金鎖 きりり
気にしてくれ~
セアラ
「……気にしたほうがいいと思う……」
マルク
「そう?」
セアラ
「……じぶんだけなら、いいかもしれないけど」
セアラ
ちら、とバルトルトときりりのほうを見る。
マルク
先程扉を開けた時のことを思い出す。
マルク
「セアラはバルトルトのことが大切なんだね」
セアラ
「…………」 視線が戻る。
マルク
「キリは自分のことは自分でしないとダメなんだ」
マルク
「だから、僕は僕のできることをするだけ」
セアラ
「…………」
マルク
「キリを守るんだ~」
金鎖 きりり
「いや~。照れますな~」
金鎖 きりり
軽い調子。ずっとそう。
金鎖 きりり
本気にしては、いないのかもしれない。
セアラ
くちびるを閉じたまま、視線がきりりを見、バルトルトを見る。
マルク
「君も」
マルク
「そう?」
セアラ
瞳が、もう一度、マルクを映す。
セアラ
「あたし、……」
セアラ
「あたし、は……」
マルク
*セアラの疵『罪』を愛で抉ります。
バルトルト・リッツ
*横槍します。
バルトルト・リッツ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
バルトルト・リッツ
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[5,4]+3 > 12 > 成功
バルトルト・リッツ
1d6 (1D6) > 3
[ バルトルト・リッツ ] HP : 22 → 21
マルク
*ティーセット使用!
[ マルク ] ティーセット : 2 → 1
マルク
2d6+2+2-3>=7 愛 (2D6+2+2-3>=7) > 4[3,1]+2+2-3 > 5 > 失敗
セアラ
「あたし、バルトルトさまをお守りすることは、できない」
セアラ
「でも、その代わりに」
セアラ
「あたしが、剣よ」
マルク
「剣か~」
マルク
「セアラは強いんだね」
セアラ
「……そうだと、いいな」
バルトルト・リッツ
「……セアラ」 やりとりを、聞いていたのか、いないのか。
バルトルト・リッツ
聞いていないはずはない。
バルトルト・リッツ
「そろそろまた、別のところを見に行こう」
セアラ
「……はあい」
セアラ
マルクにも少し笑って。
セアラ
「行こ」
マルク
「うん!」
金鎖 きりり
一番最後に、マルクの尾羽根が揺れるのを見ながら、部屋をあとにした。
GM
水のほんとうの清さを知らない。
GM
それに味がないということも。それに色がないことも。
GM
けれども、そんな水ばかり飲んではいられないから。
GM
口にするものには、色と、味があって。
GM
それこそが人生だ。
GM
GM
*第1ラウンド セアラ
セアラ
1d12 シーン表 (1D12) > 11
GM
11 寝室。誰が眠るのかわからない、真っ白なシーツのベッド。内側から鍵がかかるようになっている。
セアラ
扉を開く。
GM
かすかに石鹸の匂い。
GM
洗いたての、糊の利いた白いシーツに覆われて、ベッドがふたつ。
セアラ
「……ベッドルーム?」
金鎖 きりり
「なんかもう住めるね、ここ」
金鎖 きりり
不用意には近寄らない。そういうことは、マルクの役割。
マルク
「ふっかふかだ~」
金鎖 きりり
天井、床、扉、壁。ひとまずの危険がないことを確かめる。
金鎖 きりり
「寝心地どお~?」
マルク
ベッドに座るとむっとスプリングが沈む。
マルク
ごろんと横になって転がる。
マルク
「最高~」
金鎖 きりり
「よかったねえ!」
金鎖 きりり
「おひいさまのベッドにしちゃあ簡素だから、お客様(わたしたち)用かな~」
セアラ
「……ここ、鍵がかかるみたい」
セアラ
他の部屋は、今のところ、そうではなかった。
セアラ
「……この塔で、眠ること、あると思う?」 寝転がったマルクを見ながら。
マルク
「ん~~」
マルク
「今、とか?」
金鎖 きりり
「マルマル大胆だな~!」
マルク
「鍵がかかるってそういうことじゃないの?」
金鎖 きりり
「まあ、寝るとしたら一戦終わってからかな」
バルトルト・リッツ
「二組、戦い合うとして」
バルトルト・リッツ
「立て籠もったりする者も、いるかもしれないね」
金鎖 きりり
「それ」
金鎖 きりり
「30日……とまではいかなくても立てこもってさあ、相手が亡者化したらラッキーじゃんね」
金鎖 きりり
「バルトさんどうです?最近殺したのいつ?」
バルトルト・リッツ
「……つい昨日、と言ったら信じるのかね」
金鎖 きりり
「え~?信じますよ」
金鎖 きりり
「どっちにしろそういう戦法は私のスタイルじゃないし」
金鎖 きりり
「関係ないからね」
バルトルト・リッツ
「なるほど」
バルトルト・リッツ
「とはいえ、日数はいつだって重大なことだ、この世界の救世主というものには」
セアラ
「……あたしにとっても、だいじなことですよ」
セアラ
「バルトルトさまの、30日は……とっても、だいじなこと」
金鎖 きりり
ちなみに私は10日前。
セアラ
きりりを見る。
セアラ
例えば、このひとが、ここで亡者になったら。
マルク
「キリのも大事だよ」
マルク
「ねー」
金鎖 きりり
「ね~」
金鎖 きりり
次の街に移動して、救世主を探そうとしていたところ。
金鎖 きりり
つまりまあ、この状況はそんなに良くも悪くもない。
セアラ
「……救世主さまは、たいがい」
セアラ
「顔を合わせれば、お茶会に裁判」
セアラ
「……たくさん死んで、たくさん招かれる」
セアラ
「たったひとり、じぶんの救世主さまをみつけるのは……」
セアラ
「運命みたいなもの」
金鎖 きりり
「運命……かあ」
マルク
「セアラって意外とロマンチストなんだね」
金鎖 きりり
セアラを見、次いでバルトを見。
マルク
うつ伏せで横たわりながら。
金鎖 きりり
「運命?」
金鎖 きりり
にやにやと問う。
マルク
「僕はめぐり合わせかな~」
セアラ
「めぐりあわせ」
マルク
「だって、キリは二人目だもんね」
セアラ
「……そうなの?」
セアラ
ぱちりと瞬き。
セアラ
「……ひとりめも、めぐりあわせだった?」
マルク
「どうだろうなぁ……」
マルク
「兄さんは僕を助けてくれた人だから」
マルク
そして、今も。
マルク
助けてくれている。
マルク
「兄さんが僕を見つけてくれたのかも」
セアラ
「ふうん……」
セアラ
マルクが寝そべっているのとは別のベッドに、そっと腰掛ける。
セアラ
「末裔が、救世主さまに見出されるのは」
セアラ
「たいへんなことだね」
マルク
「そうかなぁ」
セアラ
「救世主さまって、あたしたちにとって、大きくて強いちからそのものみたいだもの」
マルク
「そうだね」
マルク
「でも、僕は……」
マルク
「たくさん助けてもらったし、弟にしてもらって……」
セアラ
「うん」
マルク
「…………」
マルク
そういえば、こういう風に。
マルク
他の人と話しちゃいけないって、よく言われたっけ。
マルク
「ずっと一緒にいてくれて……」
金鎖 きりり
じっとその様子を見ている。咎めるような視線ではなく、観察。
セアラ
「うん」
マルク
「でも、死んじゃったんだぁ」
セアラ
「……そっか」
マルク
ちょっと縮こまって体積が小さくなる。
セアラ
「じぶんの救世主さまを失うのは、きっと、つらいね」
マルク
「うん、でも」
マルク
「まだ、そばにいてくれてるし」
マルク
「大丈夫だよ」
セアラ
「そう……」
マルク
「キリもいてくれるし」
金鎖 きりり
ぶい
セアラ
「でも……ほんとうにそばにいてくれるのは、生きてるひとだけだよ」
マルク
「…………」
セアラ
「そうじゃないのに、そばにいてくれるのは」
セアラ
「愛かもしれないし……愛だとしても」
セアラ
「それを呪いって呼ぶこともある」
マルク
「違う」
マルク
「そんなことないよ」
マルク
だって、いつも、そこで
マルク
いつも、声が聞こえて
マルク
いつも、僕を愛してくれて
マルク
声をかけてくれて
マルク
「呪いなんかじゃないよ」
セアラ
それでも、死者が『そばにいる』のは。
セアラ
*マルクの『生呪』を愛で抉ります。
金鎖 きりり
*横槍するか~
金鎖 きりり
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
金鎖 きりり
2D6+3>=7 (2D6+3>=7) > 9[6,3]+3 > 12 > 成功
金鎖 きりり
1D6 効果量 (1D6) > 2
金鎖 きりり
*ヤリイカ載せます
[ 金鎖 きりり ] HP : 18 → 17
[ 金鎖 きりり ] ヤリイカ : 1 → 0
セアラ
*ティーセットを使用。
[ セアラ ] ティーセット : 1 → 0
セアラ
2d6+2+2-4>=7 (2D6+2+2-4>=7) > 7[1,6]+2+2-4 > 7 > 成功
[ マルク ] 生呪 : 0 → -1
セアラ
「……うん……」 曖昧な、肯定とも否定ともつかない声。
マルク
呪なんかじゃない。
マルク
これは祝福のはずなんだ。
マルク
じゃあ、なんで
マルク
ずっと
マルク
『そいつを殺せ』って言うの、兄さん。
マルク
僕が殺せるわけないじゃない、兄さん
マルク
そんな事したら……
マルク
「…………でも」
マルク
「兄さんは、ずっと」
マルク
「僕が死ぬのを待ってるんだ」
マルク
へた、と爪先が伸びる。
マルク
尾羽根が倒れる。
セアラ
「……そっか」
セアラ
「……めぐりあわせって、しあわせなばかりじゃないね」
セアラ
白いシーツを手のひらで撫ぜて。
マルク
「そうかもね」
セアラ
「どうする? すこし、眠る?」
マルク
「キリ……」
金鎖 きりり
「こらこら。うちのマルマルを誘惑しないでよ」
金鎖 きりり
「このトリチャンときたら全然安眠できないんだから」
金鎖 きりり
壁につけていた背をようやく離して、転がっているマルクの腕をぐいと引く。
金鎖 きりり
「はい、起きる起きる」
マルク
「うん……」
金鎖 きりり
呪いとか祝福とか。
金鎖 きりり
言い換えればそれは疵だ。一度ついたら二度とは消えない。
金鎖 きりり
消す方法があるとしたら、より大きな疵をつけること。ただそれだけ。
金鎖 きりり
一見呑気で、争いとは無縁のこの末裔にもまた。
金鎖 きりり
「マルマルにはまだ、死んでもらっちゃ困るよ」
マルク
「しってる」
マルク
自分が一番わかっている。
マルク
これが祝福でないことくらい。
僕が一番わかっている。
マルク
でも、どんな形でも、愛は愛で
マルク
僕はそれを受け入れるしかないんだ
マルク
だから、全部。
マルク
「よし」
マルク
「じゃあキリの為にがんばらないとね!」
マルク
ころんと転がってベッドを降りる。
金鎖 きりり
「おうおう、期待してるぞ丸鶏くん!」
GM
毎夜、毎夜、囁く声に。
GM
見出すのが、愛であれ、呪いであれ、祝福であれ、
GM
後ろを振り返りながら歩くのは難しい。
GM
何もかもが過ぎ去っていく中で、後ろばかりを見ていては……
GM
あなたもまた、過ぎ去りゆくもののひとつになるしかない。
GM
GM
*第1ラウンド 金鎖 きりり
金鎖 きりり
1D12 (1D12) > 10
金鎖 きりり
1D12 (1D12) > 2
GM
2 図書室。並んだ背表紙には、読めるもの、読めないもの、多くの世界のあらゆる文字。
金鎖 きりり
なんとなく微妙な空気の中で、寝室をあとにして次の部屋へ。
金鎖 きりり
別にこういう空気はそんなに珍しくもない。
だからお茶会ってやつが苦手だってだけだ。
金鎖 きりり
この空気になるだけで。
金鎖 きりり
この身体や、あの身体のどこかに、心があることが否応にもわかってしまう。
金鎖 きりり
それは身体の傷よりずっと厄介だ。
セアラ
自分がマルクの疵に触れたことがわかる。
セアラ
わかっているから、それ以上喋らずにバルトルトの隣を歩いている。
金鎖 きりり
「マルマル、次そこの部屋」
金鎖 きりり
扉を指差す。
マルク
「はーい」
マルク
ためらいなく開ける
GM
インクの匂いがふわりと溢れる。
金鎖 きりり
「うわ、図書室」
マルク
「本がたくさんある!」
バルトルト・リッツ
「……この国で、これだけ『らしい』図書室に出会うとはね」
バルトルト・リッツ
視線が、ずらりと並んだ背表紙を眺める。
金鎖 きりり
「うげ~」
金鎖 きりり
「英語ばっか……こっち何語?」
バルトルト・リッツ
「ラテン語だね」
マルク
「すごいな~」
金鎖 きりり
「……バルトさんってさあ、どこから来たの?」
金鎖 きりり
さすがにラテン語という単語くらいは微かに聞き覚えがあった。
バルトルト・リッツ
「……どこから?」 小さく瞬く。
金鎖 きりり
「なんかそんな遠くないとこかなって。わりと」
金鎖 きりり
少なくとも全身機械とか、めっちゃファンタジ~って感じでもないし。
バルトルト・リッツ
「生まれは、ゲルマニア」
金鎖 きりり
「げるまにあ……」
金鎖 きりり
わかんなかった。
金鎖 きりり
「あいあむじゃぱにーず」
バルトルト・リッツ
首を傾げた。
金鎖 きりり
「うーむ。甘かったかあ」
金鎖 きりり
「ま、いいやあ。言葉は通じるもんね」
金鎖 きりり
「バルトさん、こっち来てどのくらい?」
バルトルト・リッツ
「……そろそろ二年になるよ」
金鎖 きりり
「二年!?」
金鎖 きりり
「こんなとこ二年!?」
金鎖 きりり
「すっご……」
金鎖 きりり
「意外だあ」
バルトルト・リッツ
「……向いていそうには見えないだろうからね」 何に、とは言わないが。
金鎖 きりり
「全然見えない。殺気がないもん」
金鎖 きりり
と、言ってから。
金鎖 きりり
セアラのいることを思い出したように、目を向けた。
バルトルト・リッツ
同じく、セアラに目を向ける。
バルトルト・リッツ
「苦労させているよ」
金鎖 きりり
「あはは。おじいちゃんみたいなこと言う」
バルトルト・リッツ
「キリくらいの年頃からすれば、十分おじいちゃんだろう」
金鎖 きりり
「いくつ?」
バルトルト・リッツ
「今年で48になる」
金鎖 きりり
「若い若い。お父さんよりちょっと上くらいだよ」
バルトルト・リッツ
「キリの父親……」
バルトルト・リッツ
年齢観の違い。
バルトルト・リッツ
どれだけ遅くの子だろう、と思っているが言わない。
金鎖 きりり
「でも頭いいよね、末裔ちゃんを連れて歩くのは」
金鎖 きりり
「少なくとも他の救世主とつるむよりはずっと良いもん」
金鎖 きりり
「長くいられるだけある~」
バルトルト・リッツ
「……実際のところ」
バルトルト・リッツ
「ほかの救世主と長くいるのは、なかなか難しいからね……」
金鎖 きりり
「セアラちゃんがついてきてくれてよかったね」
金鎖 きりり
「ひとり、大変だもんな」
バルトルト・リッツ
頷く。
金鎖 きりり
「……辞退制度があればよかったんだけどねえ」
バルトルト・リッツ
「ああ」
バルトルト・リッツ
「……『しあわせの資格』、か……」
金鎖 きりり
「しあわせになるのに資格っているんだな~」
金鎖 きりり
「まあでも、裏を返せばさ」
金鎖 きりり
「人殺しでも裏切り者でも、最低最悪のクソ人間でも」
金鎖 きりり
「資格さえあればしあわせになれるってことだよね」
金鎖 きりり
*バルトルトの心の疵『汚れた手』を猟奇で抉ります。
セアラ
*当然横槍します。
セアラ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
セアラ
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 11[6,5]+2 > 13 > 成功
セアラ
1d6 (1D6) > 6
[ セアラ ] HP : 21 → 20
金鎖 きりり
*ティーセット!!!!!!
金鎖 きりり
2D6+3+2-6>=7 (2D6+3+2-6>=7) > 3[2,1]+3+2-6 > 2 > 失敗
[ 金鎖 きりり ] ティーセット : 1 → 0
バルトルト・リッツ
「キリは、自分がしあわせになれると信じられるかい」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
「……うーん……」
金鎖 きりり
「……うん」
金鎖 きりり
即答の後、一度取り下げるか悩んで、しかしもう一度頷く。
金鎖 きりり
「正確には、可能性を信じてるって感じかな」
金鎖 きりり
「未来ある若者だし」
バルトルト・リッツ
「……そうだね」
セアラ
じっと二人の会話を聞いていて、そしてバルトルトを仰ぐ。
セアラ
「あたし、バルトルトさまにはしあわせになってもらいたいです」
バルトルト・リッツ
まなざしを受け止める。
バルトルト・リッツ
「ありがとう、セアラ」
セアラ
「……えへへ」
バルトルト・リッツ
「キリ」 視線を転じて。
金鎖 きりり
「?」
バルトルト・リッツ
「我々も、結局は戦うことになるのかもしれないが」
バルトルト・リッツ
「私は……子どもには、しあわせになってほしいと思ってはいる」
バルトルト・リッツ
「キリにも」
バルトルト・リッツ
「『しあわせの資格』とやらがあっても、なくてもね」
金鎖 きりり
「…………」
金鎖 きりり
「あは」
金鎖 きりり
「バルトさん、こわ~~」
金鎖 きりり
いずれ殺し合う者を前にして、堂々とそう口に出来る狂気!
金鎖 きりり
「尊敬しちゃうな。けっこうまじで」
マルク
「僕もキリには幸せになってほしいな~」
金鎖 きりり
「なるなる。めっちゃなるよ」
金鎖 きりり
「……でも、しあわせってさあ」
金鎖 きりり
「しあわせなときには、そうだって気づかないもんだよね」
金鎖 きりり
「もしかしたら今ももうめっちゃしあわせかも」
バルトルト・リッツ
「そうだね」
バルトルト・リッツ
未だに。心揺れると、胸元を探ってしまう。
バルトルト・リッツ
そこにもうないロザリオ。
バルトルト・リッツ
失くした。……手放した。
バルトルト・リッツ
それでも。
バルトルト・リッツ
視線の先にはセアラがいる。
バルトルト・リッツ
しあわせになってほしい子どもが。
セアラ
視線は図書室の中を興味深げに眺めている。
セアラ
視線に気づいて、首を傾げ。
セアラ
「どうかされました?」
バルトルト・リッツ
「いいや。……何か気になるものがあるかい」
バルトルト・リッツ
キリのそばを離れる。
金鎖 きりり
手を見る。
金鎖 きりり
汚れている。
金鎖 きりり
洗ったところで落ちはしない。
金鎖 きりり
願われたところで。
金鎖 きりり
「マルマル」
マルク
「なあに、キリ」
金鎖 きりり
「マルマルも幸せになってね」
金鎖 きりり
べつにそれは、自分のおかげとかじゃなくていいから。
マルク
「うん!」
金鎖 きりり
「じゃ、次行くかあ」
GM
並んだ本と本。綴られた文字と文字。
GM
同じもののようでいて、その実まるで関わりのない、隣り合うふたつ。
GM
まるで隣を歩く人のように。
GM
けれどそこに綴られたものは、一体何?
GM
それがただのインク汚れでないと、誰が言える?