GM
第2ラウンドの手番を決めていきましょう。
GM
各自1d99を。
マルク
1d99 (1D99) > 20
バルトルト・リッツ
1d99 (1D99) > 16
金鎖 きりり
1D99 (1D99) > 87
セアラ
1d99 (1D99) > 8
GM
きりり > マルク > バルトルト > セアラ
GM
*第2ラウンド 金鎖 きりり
金鎖 きりり
1D12 (1D12) > 4
GM
4 食堂。八人がけのテーブルに白いクロス。どこかつましい空気がそっと佇んでいる。
金鎖 きりり
扉を次々開けていく。正確には開けさせていく。
金鎖 きりり
「お。食堂っぽい」
マルク
「食堂……!」
金鎖 きりり
「ま、流石にご馳走の用意はないか~」
マルク
「えっ、食堂なのに?」
GM
皿とカトラリーが、そっと置かれているだけ。
GM
しんと静まっている。
金鎖 きりり
「食堂なのにご飯がないねえ」
金鎖 きりり
「ついでにコックもウェイターもいない」
金鎖 きりり
「はずれだなこりゃ」
金鎖 きりり
何気なくフォークを手に取る。
金鎖 きりり
「投げれば武器くらいにはなるだろうけどね」
マルク
「あぶないよ、キリ」
金鎖 きりり
「あはは」
金鎖 きりり
「マルマルには投げないよ」
マルク
「自分に刺さるかもしれないからね」
金鎖 きりり
「さっすがに自分で自分にフォーク刺さないよ!」
金鎖 きりり
「そこまで病んでないって!」
マルク
「そう?」
マルク
「そっか」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
「前から気になってたんだけどさ」
マルク
「なぁに?」
金鎖 きりり
「マルマルの羽根ってなんでそこについてるの?」
金鎖 きりり
手首を差す。
マルク
「ドードーの末裔だからだよ」
金鎖 きりり
「ドードーの末裔でもほら、背中に生えてるのもいるじゃん」
マルク
「うん」
マルク
「生まれつきだよ」
金鎖 きりり
「……あ~……」
金鎖 きりり
「んん……」
マルク
「?」
金鎖 きりり
「どっちかってと、訊きたいのは」
金鎖 きりり
「なんで動かないかって方かも」
マルク
「あー……」
マルク
「そっち?」
金鎖 きりり
「そっち」
マルク
「ん~……」
マルク
「これはさ、一回もがれちゃったんだよねぇ」
金鎖 きりり
「へえ」
金鎖 きりり
「……誰に?」
金鎖 きりり
図書室で別れた二人の気配は、まだ無い。
金鎖 きりり
何気なく踏み込む。
マルク
「兄さん」
金鎖 きりり
「やっぱり?」
マルク
「やっぱりって何~」
金鎖 きりり
「なんとなくそうなのかなって」
金鎖 きりり
「マルマル箱入りっぽいし」
金鎖 きりり
椅子を引いて、座って、フォークをナイフを手にして。
金鎖 きりり
架空の晩餐会を始める。
マルク
「なんか、でも」
マルク
「羽がなくなっちゃった時、すごく悲しくて泣いちゃって」
マルク
「剥製にしてくれたんだ~」
金鎖 きりり
「そっか~」
マルク
腕を上下に動かす。
金鎖 きりり
やべー奴だな~!
マルク
「本物みたいでしょ」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
でも、血が通っていないのは、わかる。
マルク
それもそのはず。
作り物を骨と肉で固定しているだけなのだから。
金鎖 きりり
「不便……って感じではないか、もとから飛ばないもんね」
マルク
「うん」
金鎖 きりり
「……マルマルさあ」
金鎖 きりり
「お兄ちゃんのこと好きだったんだね」
金鎖 きりり
見様見真似のテーブルマナー。架空の肉を切り分けて。
金鎖 きりり
「大好きだったんだね」
金鎖 きりり
思えば出会って一言目から、兄さん、だった。
金鎖 きりり
何をするにしても、兄さんがこう言ってた、ああ言ってた。やってた。
金鎖 きりり
端々に見え隠れするその影は、今やきりりの視界の端にすら亡霊として映る。
金鎖 きりり
そこにいるわけではなくとも。
金鎖 きりり
そこにいる。
マルク
「うん」
マルク
そうでなければならなかった。
マルク
僕の世界はそれまで、兄さんを通してしか存在していなかったから。
マルク
「この羽根は。でも」
マルク
「ぼくの我儘だから」
マルク
右手の羽に左手で触れる。
マルク
「兄さんはない方が良いって、いってたんだけどね」
金鎖 きりり
「なんで?」
金鎖 きりり
皿の上にあるのはたぶんステーキ。牛の、厚いやつ。
マルク
「邪魔だから」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
「それ言われたら、私だったらぶん殴ってボコボコにしてるけどな」
マルク
「キリ、こわーい」
金鎖 きりり
「怖いのはマルマルのお兄ちゃんのほうでしょ~?」
マルク
「そうかなぁ……」
金鎖 きりり
「……普通は怒っていいと思うんだけどな、そういうのは」
金鎖 きりり
つまり、ふつうじゃなかったってことだ。
マルク
「でも、兄さんは怒ると怖いから」
マルク
「それに、笑ってる方が良いって」
金鎖 きりり
「殴ったり蹴ったりされた?」
マルク
「…………」
マルク
「でも、僕治せるし」
金鎖 きりり
架空の肉を口に運ぶ。
金鎖 きりり
「殴られたり蹴られたりしたら、痛いのには変わらないよ」
金鎖 きりり
「怒られたら怖いのも、羽根をもがれたら泣いちゃうのも」
金鎖 きりり
「ふつうだよ」
マルク
「…………」
マルク
「でも……」
金鎖 きりり
「うん?」フォークを咥えてマルクを見る。責めるような目ではなく。
マルク
羽がなくなって、次は尾羽根だろうなって思ったんだ。
マルク
そうしたら、自分である部分が全部なくなってしまう気がして。
マルク
「でも、普通って……」
マルク
「それが、普通だったら……」
マルク
「僕は普通じゃない……ってこと?」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
端的な肯定。
マルク
「普通じゃないから……ダメ?」
金鎖 きりり
「ううん」
金鎖 きりり
「なんか、似てるなって。私達」
マルク
「似てる?」
金鎖 きりり
「適応しちゃうとこ?」
マルク
「てきおう……」
金鎖 きりり
「私もさあ」
金鎖 きりり
「たぶんふつうじゃないんだ、いま」
金鎖 きりり
「それくらいはわかってる」
金鎖 きりり
「でも、そうしないと生きてけなくて」
金鎖 きりり
「自分自身をさ、たくさん殺して……」
金鎖 きりり
架空の肉にナイフを突き刺す。
金鎖 きりり
何度も。
金鎖 きりり
「生きなきゃって」
金鎖 きりり
何度も。
金鎖 きりり
「思ったりしてさ」
金鎖 きりり
「変だよねえ~」
マルク
「キリ……」
金鎖 きりり
「マルマルもそう思う?」
マルク
首を横に振る。
金鎖 きりり
「そう?」
金鎖 きりり
「変じゃないのかな」
マルク
「だって、キリは……」
マルク
瞬く。
マルク
「キリは、キリだから」
金鎖 きりり
「そうかなあ?」
金鎖 きりり
マルクの顔を見る。でっぷりと肉のついた顔。
金鎖 きりり
この堕落の国で此処まで太るのは多分容易なことじゃない。
金鎖 きりり
「マルマルは、自分のこと、自分じゃないって思う?」
マルク
首を横にふる。
金鎖 きりり
「私はけっこう」
金鎖 きりり
「今の私は私じゃないなって思うんだよね」
マルク
「そうなの?」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
「まあ、何がほんとの自分かっていうと、それははっきり言えないんだけどさ」
金鎖 きりり
「こんな風に、なりたくてなったわけじゃないなって。ずっと」
金鎖 きりり
「……うーん」
金鎖 きりり
「……まあ、だからそのお……」
金鎖 きりり
「なんか……難しいな」
金鎖 きりり
「何が言いたいんだかわかんなくなっちゃった」
マルク
「そっか……」
金鎖 きりり
「とにかくマルマルは、あんまり遠慮しないでいいってこと」
金鎖 きりり
「怒んないから、私」
金鎖 きりり
「……別に遠慮してないかもしれないけどさ」
金鎖 きりり
「笑うだけじゃなくて、泣いたりとか怒ったりとか」
金鎖 きりり
「そういうのも」
金鎖 きりり
「していいんじゃないかな~って」
マルク
「…………」
金鎖 きりり
*舐めをします。
マルクの心の疵『羽根なし羽根付き:un-vaned』を猟奇で……
セアラ
*横槍。
セアラ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
セアラ
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 8[2,6]+2 > 10 > 成功
セアラ
1d6 (1D6) > 4
セアラ
*ヤリイカを乗せます。
[ セアラ ] HP : 20 → 19
[ セアラ ] ヤリイカ : 1 → 0
金鎖 きりり
*ティーセット……借りるね……
[ マルク ] ティーセット : 1 → 0
金鎖 きりり
2D6+3-6-2>=7 (2D6+3-6-2>=7) > 9[6,3]+3-6-2 > 4 > 失敗
マルク
ティーセットでマイナスをするな
GM
+2ですね。達成値8で成功。
金鎖 きりり
すいません…… 自信がなさすぎて……
[ マルク ] 羽根なし羽根付き : 0 → 1
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
フォークとナイフを放る。
金鎖 きりり
「だめだ~!私やっぱこういうやつダメ!」
金鎖 きりり
「やっぱ私殴るの専門ってことにして!許してマルマル!」
マルク
すう、はあ。
マルク
深呼吸。
マルク
「別にいいよ、無理しなくたって」
マルク
「怒らないのも泣かないのも、そうしたくてしてるだけだし」
マルク
「……これも」
マルク
腕の羽を見る。
マルク
「本当はこんなことしたって、元通りになるわけがないってわかってるんだ」
マルク
深呼吸
マルク
「でも、無理してるわけじゃない」
マルク
「たくさん走ったら悩みなんて吹き飛ぶし、キリが」
マルク
「がんばってくれたから」
マルク
「なんか元気出た!」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
生存率を。
金鎖 きりり
上げなければいけない。
金鎖 きりり
心の疵の力。たぶん、どうやら心がある証。
金鎖 きりり
下手に触れば傷つける。身体を傷つけるよりずっと容易く。
金鎖 きりり
それがここでの戦い方で、そしてこの末裔と組むのならば。
金鎖 きりり
「よかった」
金鎖 きりり
苦手とばかり言っているわけにもいかない。
セアラ
こちらも話し込んでいた二人が、なんとなしに、あなたがたの会話の終わりを察して。
セアラ
「……行こっか。ずっといても、何かあるわけじゃなさそう」
金鎖 きりり
「はーい」
GM
死んだもの。生きたもの。
GM
もしかするとそれは、単に死に損なっているものかもしれず。
GM
けれど、その『損ない』こそが。
GM
あなたに、あなただけのかたちを与える。
GM
GM
*第2ラウンド マルク
マルク
1d12 (1D12) > 10
マルク
1d12 (1D12) > 1
GM
1 窓辺。塔の下を見下ろせば、緑色のラプンツェルの絨毯が広がっている。
マルク
次の扉はどうしようかと、あるき回りながら。
マルク
ふと、窓の外に視線をやる。
マルク
「わぁ」
マルク
思えば、登ってきてから後ろをゆっくり振り返ることもなかった。
マルク
緑色の地面が広がっている。
マルク
「堕落の国じゃないみたいだね」
セアラ
「植物ってものがこんなにあるなんて、思ったこともなかった……」
金鎖 きりり
覗き込みはせず、手を翳して窓の外を見る。
金鎖 きりり
「ファンタジ~な景色ではあるけどねえ」
マルク
「救世主の世界には、たくさんあるって聞いたよ」
金鎖 きりり
「あるある。超ある。山とか」
マルク
「山?」
バルトルト・リッツ
「私のところは、平野に花が咲く季節があったりしたね」
金鎖 きりり
「山。木でいっぱいなの」
バルトルト・リッツ
「環境は、救世主の出身によってかなり違うようだね」
金鎖 きりり
「全身メカの救世主とかもいるもんね」
マルク
「キリのところはどうだった?」
マルク
「山が木でいっぱいなら、山に住んでたの?」
金鎖 きりり
「山には住んでなかったよ。まあ田舎ではあったかも」
金鎖 きりり
「ふつうの街……ってもわかんないか」
マルク
「キリの言ってる普通の街が、これまで一緒に通ったのと違うなら」
マルク
「わかんないかも」
金鎖 きりり
「ちがうな~。ビルっていうでっかくて四角いコンクリ……石?の建物がいっぱいあって、道路に車が走ってて……イオンとかある」
マルク
「いおん」
金鎖 きりり
「買い物できるとこ」
マルク
「お店?」
金鎖 きりり
「うん。八百屋と肉屋と魚屋と粉屋と服屋と……なんかいっぱいいっぺんにくっつけたみたいな、でっかいお店」
セアラ
「市場……?」
金鎖 きりり
「あ、近いかも」
金鎖 きりり
「市場が建物の中にあるみたいな」
マルク
「へぇ~」
セアラ
「そんなにおっきな建物が……」
金鎖 きりり
「この塔よりはちっちゃいかも。5階建てくらい?」
バルトルト・リッツ
「それは……私のところでも見ないな」
マルク
「おお……」
マルク
「キリの世界、行ってみたいなぁ」
金鎖 きりり
「いいとこだよ、たぶんね」
セアラ
「たぶん?」
金鎖 きりり
「人によるでしょ、この国だってさ」
金鎖 きりり
「あ、でも住めば都って言葉があってねえ」
金鎖 きりり
「住めば……いいトコ見つかったりもするよね」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
堕落の国をいいトコというのはちょっと憚られた。
金鎖 きりり
とはいえ住んでるひとたちの前でこき下ろすのもね。
マルク
「キリは帰れたら、しあわせ?」
金鎖 きりり
「……そりゃあ」
金鎖 きりり
「そう、なんじゃないかな……」
マルク
「じゃあ、帰れるよ、きっと」
金鎖 きりり
「簡単に言ってくれるな~」
金鎖 きりり
「……まあ、帰れたらしあわせかはともかく、帰りたいよ」
マルク
「幸せじゃないかもしれないの?」
金鎖 きりり
「まあ」
金鎖 きりり
「帰って、どんな顔して良いかわかんないから」
金鎖 きりり
「そこが不安ではある」
マルク
「でもさ」
マルク
「しあわせの権利があったら、きっと」
マルク
「一番うまくいくよ」
マルク
「足りなかったら、僕のしあわせもあげるね!」
マルク
*金鎖 きりりの『はるかなる我が家』を愛で舐めます
セアラ
*横槍を。
セアラ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
セアラ
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 5[2,3]+2 > 7 > 成功
セアラ
1d6 (1D6) > 6
マルク
2d6+2-6>=7 愛 (2D6+2-6>=7) > 4[3,1]+2-6 > 0 > 失敗
セアラ
じっとそのさまを見つめて。
セアラ
「……きっと、しあわせって」
セアラ
「どこにいるかじゃなくて……」
セアラ
ちら、とバルトルトを見て、すぐに視線を落とし。
セアラ
「一緒にいるひとが、だいじだよ」
金鎖 きりり
「そうだねえ」
金鎖 きりり
「マルマルがいたら、けっこう気楽にいられるかもね」
金鎖 きりり
それはたぶん、無理なんだけどさ。
マルク
「そう?そうかな~」
マルク
「じゃ、僕も一緒に行こうかな~」
金鎖 きりり
「いいよお」
金鎖 きりり
「おいでおいで。うちのお母さんのカレー美味しいよ」
金鎖 きりり
軽い調子で。
金鎖 きりり
叶いそうにもない誘い。
マルク
「やった~」
金鎖 きりり
そのためにまずここで、14人。
金鎖 きりり
たぶん本気で帰ろうとおもったら、もっとたくさん。
金鎖 きりり
どれくらいの年月と、どれくらいの血でそれが賄えるのか。
金鎖 きりり
果たして賄えるかすら。
金鎖 きりり
そうして帰ったところで。
金鎖 きりり
「はやく、帰れると、いいんだけどねえ」
GM
窓辺にぬるい風が吹く。
GM
緑の匂いがする。あなたの街にはなかった匂いが。
GM
ここにあるものは、ここにしかないもの。
GM
帰った先に、待ってはおらず。
GM
持ち帰れるかも、わかりはしない。
GM
そう信じられるかどうかすら、定かではない。
GM
なにもかも、今、ここにしかない。
GM
今は。
GM
[ セアラ ] HP : 19 → 18
GM
*第2ラウンド バルトルト
バルトルト・リッツ
1d12 シーン表 (1D12) > 8
GM
8 広間。高い天井には、抽象化されたドレスと三編みの意匠が描かれている。
バルトルト・リッツ
セアラの開けた扉の向こうに、今までで一番広い空間。
バルトルト・リッツ
「……なんのための広間だろうね」
GM
天井には、ドレスと思しき淡い色の重なりと、対称的にすぐそれとわかる金の三編みの絵。
金鎖 きりり
「……舞踏会とか……するんじゃない?こういうとこは」
マルク
「ダンス?」
金鎖 きりり
「そうそう」
金鎖 きりり
「いっぱい走れそうでいいね」
金鎖 きりり
言いながら、壁に背をつけたまま。
バルトルト・リッツ
「ダンスは、私には縁がなかったな。……キリやマルクは踊れるのかね?」
マルク
「ちょっとだけ!」
金鎖 きりり
「運動会のフォークダンスとかなら……」
バルトルト・リッツ
「フォークダンス?」
金鎖 きりり
「なんか、いっぱい並んで輪になって踊るやつ」
金鎖 きりり
マイム・マイムのうごき。
セアラ
「わ……」 なんとも言えない声。
セアラ
不可思議な動きだな……と思っている。
金鎖 きりり
「でもこういうとこでやるのはあれ、ワルツとかなんじゃない?」
金鎖 きりり
お姫様とかが踊るやつね。
バルトルト・リッツ
「ワルツか。楽団がいるね」
マルク
「わ~、あったら素敵だね」
金鎖 きりり
「音、響くだろうからねえ」
セアラ
「聞いたこと、ある? そういうの……」
マルク
「ない!」
金鎖 きりり
末裔ってほんとなんもないとこで暮らしてるんだな……
バルトルト・リッツ
「この国で、ちゃんと調律された楽器というのは……私は見たことがないな」
金鎖 きりり
「ないなあ。あったら一儲けできそうだけどね」
金鎖 きりり
「セアラちゃんもない?」
セアラ
「ない……」
セアラ
「音楽って、よくわかんない」
セアラ
「子守唄とか……そういうのしか、しらない」
セアラ
「マルクは、どう?」 首を傾げる。
マルク
「前にいた街で歓迎用の音楽は聞いたことあるよ、あんまりおぼえてないけど」
セアラ
「ふうん。どんなひとの歓迎?」
マルク
「そりゃ、救世主だよ」
セアラ
「……いい救世主さまだった?」
マルク
「ちょうど亡者が出て困ってたんだ」
マルク
「でも、その人は裁判で負けちゃって」
マルク
「もっと大変になったんだっけ」
バルトルト・リッツ
「……収拾はついたのかね、それは……」
マルク
「いつの間にか倒されちゃって、たぶん通りすがりの救世主が倒したんだろうって」
金鎖 きりり
そういうこともあらあな。
セアラ
「……マルクは、そのとき、その……前の救世主さまとは、一緒じゃなかったの?」
マルク
「うん」
マルク
「兄さんが来たのはそれより後で」
マルク
「その時は亡者もいなかったから……」
セアラ
「亡者はいなかったのに……たすけてくれたって、どういうこと?」
セアラ
さっき。そう聞いた。
マルク
「こんな街にいたら、いつか駄目になってしまうからって」
マルク
「僕を連れ出してくれたんだ」
セアラ
「だめに……」
金鎖 きりり
拉致されとる……
マルク
「これからは兄さんが守ってくれるって、でも……」
マルク
「…………」
セアラ
「……うん」 曖昧に頷く。
セアラ
救世主は死ぬ。ある意味では、末裔よりも儚く。
セアラ
「……守る、かあ」
セアラ
「……守る……」
セアラ
確かめるように言いながら、ちら、と。マルクの手首の、その、死んだ翼に視線を走らせる。
マルク
「?」
セアラ
「あたし、……あたしは今は剣だけど、もし、……誰かを守るとしたら」
セアラ
「そのひとに、ひとつだって傷ついてほしく、ないなって」
セアラ
「思って……」
マルク
「…………」
セアラ
「……その。さっき、……話してるの、聞いちゃったから……」
セアラ
「ちょっと、マルクの言う……マルクのお兄さまの言う、守るって」
セアラ
「どういうことなんだろうって」
セアラ
「……そう、思って、……わかんなくて……」
マルク
「それは……」
マルク
それは、どういうこと。
マルク
大切にするということ。
マルク
何を?
セアラ
*マルクの『羽なし羽付き』を愛で抉ります。
金鎖 きりり
*横槍します。
金鎖 きりり
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
[ 金鎖 きりり ] HP : 17 → 16
金鎖 きりり
2d6+1>=7 (2D6+1>=7) > 5[3,2]+1 > 6 > 失敗
セアラ
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) > 6[3,3]+2 > 8 > 成功
[ マルク ] 羽根なし羽根付き : 1 → 0
バルトルト・リッツ
私の手番だったな。
金鎖 きりり
ずるだずるだ!
GM
普通に間違えたな……。
GM
choice[通す,振り直す] (choice[通す,振り直す]) > 通す
GM
同一陣営なので、入れ替えとします。逆だと能力値が高い方になってしまうのだが、低いほうだし。
金鎖 きりり
いいよっ
セアラ
ごめんね。
マルク
大切ってなんだろう。愛ってなんだろう。
マルク
一緒にいるのがしあわせだから?
マルク
答えはそこにある。
マルク
ただ、見たくないだけ。
セアラ
夜毎囁くのが愛という呪いなら。そこにある翼は。
セアラ
一体なんの表れだろう?
セアラ
「……マルクは」
セアラ
「キリさまを守るって、言ってて」
セアラ
「そしたら……」
セアラ
それ以上、言葉は継がれない。
セアラ
けれど、あなたにはわかる。
マルク
「僕は…………」
マルク
「うん」
マルク
「キリを守るよ」
セアラ
「……うん」
セアラ
ただ頷く。否定はしなかった。
GM
この国で、何かを守るって、どういうことだろう。
GM
命? 心? そこにある疵?
GM
それともその全部。
GM
そうした何かを乗せておくには、手のひらは小さい。誰しも。
GM
こぼれていく。取り落としていく。
GM
あるいは、これは不要と決め込んで。
GM
切り捨てていく。
GM
GM
では、申し訳ないながらに、改めて。
GM
*第2ラウンド バルトルト
バルトルト・リッツ
1d12 シーン表 (1D12) > 1
バルトルト・リッツ
1 窓辺。塔の下を見下ろせば、緑色のラプンツェルの絨毯が広がっている。
バルトルト・リッツ
扉を開けて、開けて。どこにも罠はなく、塔自体に危険のないことがなんとなしにわかり。
バルトルト・リッツ
今は、先程とは違う窓辺で休んでいる。
バルトルト・リッツ
見下ろせば、こちら側もまた、ラプンツェルの絨毯。
金鎖 きりり
「一周したかな、そろそろ」
バルトルト・リッツ
「かもしれない。最初のあたりは、扉を開けていなかったから」
バルトルト・リッツ
「外見よりも、中はずいぶん広いな」
金鎖 きりり
「確かに。こんなに広いとは思わなかったな……」
バルトルト・リッツ
「やはり、『おひいさま』とやらの力だと思うかね」
金鎖 きりり
「さあ。確証はないな~……数人の救世主で大掛かりなことやって、ハメようとしてる可能性もあるし」
金鎖 きりり
「なんでもありだもんな、ここは……」
バルトルト・リッツ
「キリは、こういう……この国にありがちな、不思議のない世界から来たのかい」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
「魔法とかもないし、こういうわけわかんないこともあんまり起きない」
金鎖 きりり
「まあ、でも」
金鎖 きりり
「私が知らなかっただけで、ほんとはあったのかもね」
金鎖 きりり
現にこういう目に遭っているわけだから。
バルトルト・リッツ
「そうだね」
バルトルト・リッツ
「……ただ、そう……なにかしら不思議……魔法だとか。そういうもののある場所から来た者のほうが、この国で課される責務には有利だな」
バルトルト・リッツ
「キリはそうではないのに、戦うことにあまり……物怖じしていないね」
金鎖 きりり
「そうなんだよねえ!もうハンデだよハンデ!完全に!」
金鎖 きりり
「え~?でもそこ突っ込んじゃう?バルトさん大胆だな~」
金鎖 きりり
「まあ……魔法も不思議もなかったけど、殺し合いはあったから」
金鎖 きりり
「そういうことだね、つまり」
バルトルト・リッツ
「適応」 先程聞いた、あなたの言葉を繰り返す。
金鎖 きりり
聞かれてたなあ、と思う。少しばかり気恥ずかしい。
金鎖 きりり
頷く。
バルトルト・リッツ
「……では、キリは」
バルトルト・リッツ
「そうでさえなければ、戦いたくなかったんだろう。……少なくとも、以前には」
金鎖 きりり
「あはは」
金鎖 きりり
「そりゃもちろん。戦うなんて、人殺すなんてぜんぜん、考えたこともなかったよ」
金鎖 きりり
「バルトさんは?初めて殺すよりも前、考えたことあった?戦うこととか、殺すこととか」
バルトルト・リッツ
「…………」
バルトルト・リッツ
「あるよ」
バルトルト・リッツ
「私自身が、殺したことがあったわけではないが」
バルトルト・リッツ
「戦争に行く者……行かされる者は大勢いた」
バルトルト・リッツ
「国が劣勢になれば、みなそうなる……」
金鎖 きりり
「あー」
金鎖 きりり
「戦争も、なかったな……遠い国の話だと思ってた」
バルトルト・リッツ
「そうか」
バルトルト・リッツ
「なら、初めて殺したときは」
バルトルト・リッツ
「きっと、私よりも辛かったろうね」
金鎖 きりり
「初めての時、もう夢中だったからあんまり覚えてないけどね」
バルトルト・リッツ
「うん」
バルトルト・リッツ
「それも、わかるよ」
金鎖 きりり
「二年、長いもんね」
金鎖 きりり
「……長い。すごく」
金鎖 きりり
それでも帰れない。この人は帰ってはいない。
バルトルト・リッツ
「長かったな。……だが、まあ」
バルトルト・リッツ
「私はもう帰れないだろう。例え帰るすべがあったとしても」
バルトルト・リッツ
「……帰れない、と思う」
金鎖 きりり
そう。
金鎖 きりり
帰れない。あなたは。ここで生き残るのが私なら。
金鎖 きりり
「……そんなことない、んじゃない?」
バルトルト・リッツ
「もう、元の世界に居場所はないよ」
バルトルト・リッツ
「何人も殺して」
バルトルト・リッツ
「私が……あの場に残してきた人たちの思う、バルトルト・リッツは……」
バルトルト・リッツ
「もういない」
バルトルト・リッツ
「どこにも」
バルトルト・リッツ
*きりりの『はるかなる我が家』を愛で抉ります。
マルク
*横槍!
マルク
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
マルク
2d6>=7 猟奇 (2D6>=7) > 6[5,1] > 6 > 失敗
バルトルト・リッツ
*ティーセット使用。
[ マルク ] HP : 18 → 17
[ バルトルト・リッツ ] ティーセット : 1 → 0
バルトルト・リッツ
2d6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 10[6,4]+3+2 > 15 > 成功
[ 金鎖 きりり ] はるかなる我が家 : 0 → -1
金鎖 きりり
それを うん、と肯定することは。
金鎖 きりり
つまり。
金鎖 きりり
「じゃあさ」
金鎖 きりり
「やっぱしあわせの資格ってやつ、要るよね」
金鎖 きりり
「こんなとこ連れてこられて、こんなことさせられて」
金鎖 きりり
「それくらいもらわないと割に合わないよねえ」
バルトルト・リッツ
「……そうかもしれないね」
バルトルト・リッツ
「……キリや、セアラや、マルクには」
バルトルト・リッツ
「未来がある。まだ、長く」
金鎖 きりり
「……」
金鎖 きりり
「じゃ、譲ってくれる?」
バルトルト・リッツ
「私一人ならね」
バルトルト・リッツ
それはつまり、ノーだ。
金鎖 きりり
「そっかあ」
バルトルト・リッツ
「やるしかないよ。……わかっているんだ。私もね」
バルトルト・リッツ
「……戻る道はない。我々に空を飛べる翼はない」
バルトルト・リッツ
「……この塔からも、人生からも」
バルトルト・リッツ
「逃げられない」
金鎖 きりり
「うん」
金鎖 きりり
「……うん、そうだね」
金鎖 きりり
わかってるんだ。
金鎖 きりり
「じゃあ、上に行かなきゃな」
バルトルト・リッツ
「お互いにね」
GM
帰り道はない。行く道は狭い。
GM
それでもここには留まれない。
GM
時は流れていく。人生は否応なく進む。
GM
置いていかれれば、それまで。
GM
そのことを知っている。
GM
嫌というほど。
GM
GM
では、お茶会が終了。これより裁判へと移ります。