マルク
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
マルク
2d6+2>=7 愛 (2D6+2>=7) > 7[5,2]+2 > 9 > 成功
セアラ
「……バルトルトさま。……勝ち、ました……」
バルトルト・リッツ
「……よく頑張ったね」 表情を緩める。
バルトルト・リッツ
それから、意識のない二人に目をやって。
バルトルト・リッツ
きりりが、今になって、ようやく身じろぎするのを、見た。
金鎖 きりり
咄嗟に跳ね起きようとして、身体がぜんぜん動かない。
金鎖 きりり
死んでいない。けれど、それはおそらくまだ、というだけ。
金鎖 きりり
訊かずとも、どれほどの戦いを経たのかわかるほどボロボロだ。
マルク
カエルのように醜く肥えた身体は、贖った罪の数だけ洗われて。
マルク
目を醒ました時、それは。元の姿に近づいていて。
マルク
でも、その腕に羽根はなく、尾もなくなっていて。
金鎖 きりり
何に対するごめんなのか、自分でもわからないまま。
マルク
「僕の方こそ、最後までちゃんと、守れなかったのに」
金鎖 きりり
「私がちゃんと一人でなんでもできないと、だめじゃん」
金鎖 きりり
「私がひとりでやれるのが、最低条件じゃん……?」
金鎖 きりり
「できなかったのに、マルマルがこんなになるまで、」
金鎖 きりり
「……がんばるなんて、思ってなかったのに、……」
マルク
「できそこないで、醜くて、何の取り柄もなくて」
マルク
「誰にも相手にされないって、思ってた、僕に」
マルク
「優しくして、助けてくれて、一緒に連れて行ってくれた」
金鎖 きりり
「マルマルがお人好しなだけじゃん、それ」
マルク
「僕、キリが優しいのも、本当は怖いのも、嫌なのも、苦しいのも、辛いのもわかるから」
金鎖 きりり
助けたのだって、それがたまたま自分の命に関わったからで。
金鎖 きりり
「いっぱい裏切ったし、いっぱい……いっぱい、酷いこと言った」
金鎖 きりり
「最初からわかってたんだよ、もうもとになんか戻れないことくらい」
マルク
「最初のアリスが帰ってこないみたいに、全部夢だよって、忘れちゃって」
マルク
「思い出せなくなるくらい、しあわせな時間をすごしてほしかった」
金鎖 きりり
「……そんな夢見がちなやつ、いちばん最初にみんな死んじゃうんだよ」
金鎖 きりり
「マルマルにしあわせに、なってほしかったよ」
金鎖 きりり
「私よりもっと優しくて、助けてくれて、連れてってくれる救世主、いたよ」
金鎖 きりり
「こんなときに涙のひとつも出ないやつになんて、」
金鎖 きりり
マルクの腕を握る。剥製の翼はもうない。
金鎖 きりり
「……もったいないよ、マルマルは……」
金鎖 きりり
たとえもはや妄執の域にあったとしても。
金鎖 きりり
「……すごいね。よく、がんばったね」
金鎖 きりり
「顔はいいと思ってたけど、思ってたよりかっこいい」
マルク
「守れなかった、ダメだった、がんばったけど」
マルク
「絶対にあるのに、キリには、しあわせの資格が……あるのに!」
金鎖 きりり
「……マルマルが、そう思ってくれてるなら、なんか」
金鎖 きりり
「マルマルが、その全員に、私を入れてくれたことが」
金鎖 きりり
ぎこちなく抱き返して、その背を撫でる。
マルク
こんなにがんばったのに、がんばってるのに。
金鎖 きりり
いっぱい殺したもん。次が私の番だってだけ。
金鎖 きりり
私がいま、泣きたいくらい嫌なことがあるとしたら、
金鎖 きりり
こんなに優しくて、助けてくれて、ここまで着いてきてくれた君を、
金鎖 きりり
謝ったところで何が変わるわけでなし。
金鎖 きりり
となればそれはただの自己満足、最悪の自慰。
金鎖 きりり
「最後にマルマルと一緒だってことが、なんかうれしくて、ごめんね」
金鎖 きりり
「気づかないうちに死んじゃってなくてよかった」
金鎖 きりり
「こうやってお話出来る時間、作ってくれてありがと」
金鎖 きりり
「マルマルが頑張ってくれたからだね」
金鎖 きりり
「……じゃあ、ここまで来て、わりと、よかったかもな」
金鎖 きりり
荒野のどこかで飢えて、裏切って殺したり。
金鎖 きりり
亡者に襲われてわけわかんないうちに死なれたり。
金鎖 きりり
知らない救世主にいつのまにか盗られちゃったりするよりは、