天宮 ありす
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
天宮 ありす
2d6>=7 (2D6>=7) > 10[6,4] > 10 > 成功
レフト
散らばっていたカードが掻き消える。それは閉廷の合図。
レフト
しかし尚も身体に力を入れたまま、足は固く床を踏みしめて。
カーシェス
「今回は、救世主だけってわけにもいかないな」
レフト
「……しかし、放棄した場合は、どうなるのでしょうね」
レフト
ならば殺すしかない。それが、堕落の国の救世主が等しく負う定め。
レフト
「……どちらも、殺さなければならないのなら……」
カーシェス
「俺も、あれあんまり好きじゃないんだよね」
カーシェス
「死後の世界があったとして、なかったとして」
カーシェス
「あるなら向こうで話せばいい、ないなら……」
カーシェス
「…………見世物だ、自己満足だって、思う。思ってた」
カーシェス
「レフが先に倒れて、そのまま俺が倒れて」
カーシェス
「お前が責任感じながら死ぬのは、ちょっとやだな」
カーシェス
ありすの傍らに膝をついて、その首に右手を伸ばす。
カーシェス
同様に強いられたものとはいえ、生きるためとはいえ
オリゾン
「…………、」 頬に触れた感触に、声にならない呻きを上げ。
オリゾン
諦めというには、いささか軽く。
それでいてどこか、虚しいような悲しいような。
カーシェス
「起こしちゃったついでに、聞いていいかい」
オリゾン
「……どーぞ? 答えられるかは知らねーけど」
カーシェス
「君の救世主は、この世界を愛していたかい?」
オリゾン
「アタシの救世主様ってのは、ホントはありすじゃなかったよ」
オリゾン
「アタシの救世主様は、こんな世界でも、愛していらしたかもしれないけど」
オリゾン
「……世界なんて考えられるような子じゃなかったよ」
オリゾン
「救世主サマってのは、かわいそーだよねえ……」
オリゾン
「ほんと、……ありすも、かわいそうな子だったな……」
カーシェス
ここにいる時間が長くても、来たばかりでも。
カーシェス
「ひとりじゃないってのは、結構、嬉しいものさ」
オリゾン
「ひとりじゃないって、どういうことかね」
オリゾン
「……アタシらはただ、横にいただけかもしれねーけど」
オリゾン
「……ま、地獄があったら、そこでありすに聞いてみるかね……」
カーシェス
その手に力を込めて、ありすと同じように首を締める。
オリゾン
ぐ、と漏れる呻きとともに、指先が小さく床を掻く。
カーシェス
負けたほうがその対象だなんて、ただの推測でしかない。
レフト
ただ、そうするしかないという強迫と信仰のもと。
GM
二人の息が止まり、心臓が止まり、命が止まって。
GM
そうして、あなたがたの勝利が確かなものになると――
案内人
「ご健闘されたようで、何よりでございます」
案内人
「まず半分。お二人はここから上へお進みいただけるようですね」
カーシェス
「やっぱ、2人死なないと上がれないか」
レフト
サーコートの内側でメイスについた血を拭いながら。
案内人
「ご覧頂いたかと思いますが、塔の中には食料庫も、水場も、ベッドルームもございますよ。ご自由にご利用ください」
案内人
「ええ。お二人と、どちらが先かはわかりかねますが」
案内人
「この国の不思議を、ちいさくちいさく詰め込んだ時計ですよ」
案内人
それはよく見れば、時を逆巻きに刻んでいる。
レフト
「始祖の白兎の遺失物とも云われていますが、なんとも」
案内人
「おひいさまは、辿り着く方を待っていらっしゃいます」
レフト
「カーシェス様にいつまでも此処にいていただくわけには参りませんので」
案内人
「では、改めまして、お疲れさまでございました。準備が整いましたら、どうぞ上階へ」
カーシェス
近づいていって、肩を組むように腕を回す。
レフト
右手の拳を視線のあたりまで上げて、カーシェスへ向ける。
カーシェス
「最後まで登って、お前をしあわせにしてやるさ」
GM
そうと名のつく何かに、一体どうして選ばれたものか、わからぬままに。
GM
けれども今、少なくとも、その幸福を願っている。願われている――互いに。
GM
上るべき塔はまだ高く、進むべき道はまだ遠く。