GM
あなたとあなた、一人と一人。そして二人が八揃い。
GM
あなたの隣と、あなたの敵と。どちらを見るのが正解か。
GM
もしかして、八人。そうしてまた、いつか、誰か。この塔から。
GM
あなたがたがどれほどか、さほど長くはなく……あるいはたっぷりと休んだあと。
レフト
食事を摂り、しばしの仮眠を済ませ、身支度をして。
レフト
「塔がどれほどの休息を許すものなのかはわかりませんが……」
レフト
「カーシェス様のご準備が整っていないようでしたら、お休みください」
カーシェス
「お前がちゃんと休めたなら大丈夫だよ」
カーシェス
準備と言っても武器は勝手に出てくるし、服も軽く洗ったし。
カーシェス
上にも同じ設備があることを期待したいが、ねんのため少し保存食も頂戴したし。
GM
塔の廊下と同じく、ゆるやかに左へとカーブする石の階段。
レフト
足音が遠く繰り返し反響し、自分が上っているのか下っているのかもわからなくなりそうになって。
レフト
「カーシェス様も、お疲れではありませんか?」
レフト
癖のように口にはするが、コインが増したせいか、疲れは微塵もなかった。
カーシェス
「でも、きっと相手側も同じだろうから」
レフト
「先程とは変わって、問答無用で襲いかかって来ないとは限りませんからね」
カーシェス
「それはそれでありがたいかもしれないけどな」
ミア
音もなく降りかかる、どこかで見たことのあるようなチラつく輝き。
ミア
それは目眩のとき、目の前を覆う白に似ている。
カーシェス
言葉を耳にするなり、レフトの足元を影がすり抜ける。
レフト
咄嗟に盾を構え、カーシェスを庇う体勢に入る。
カーシェス
レフトを追い越した影から、救世主と同じ姿の男が飛び出し、末裔に向かって弾丸のようにダイスを投げつける。
レフト
飛び出したそれがカーシェス自身ではないとわかっていれば、その場から動かない。
ミア
すり抜けた光の粒子はレフトの盾をも強かに叩く。
カーシェス
手元に呼び出した錨を担ぎ、とんとレフトの上に飛ぶ。
レフト
言葉を交わすこともなく完璧に合わせて、盾を上げる。踏台として。
カーシェス
盾を蹴って更に高く上がり、鎖を握って錨を敵の足元へと投げる。
ミア
ふわりと軽いステップが光の尾を引いて後ろに跳んで、
カーシェス
「こっちはゆっくり休んで元気いっぱいだ」
カーシェス
「向こうが末裔ってことは、あんたは救世主だな」
レフト
警戒を怠ることなく、盾を構え直して対峙する。
カーシェス
錨から降りれば、それは跡形もなく消える。
ルゥルア
「あたくし、ルゥルアと申しましてよ。こっちはミア」
カーシェス
「俺はカーシェス、向こうのがレフトだ」
レフト
主人が談笑しているなか、救世主と末裔の両方に視線を遣って。
レフト
視線が外れればこちらもまた、それ以上の追求はしない。
ミア
すう、とルゥルアの隣へ。そこからさらに一歩下がって控える。
ルゥルア
それに微笑んで、それからあなたがたに目を戻す。
レフト
「私も、好きかと問われれば難しく思います」
ルゥルア
「救世主が二人いて、お茶会が必要でないときなんて、ありますかしら?」
ルゥルア
「とっても退屈してたの。たくさんお喋りをしましょうね」
カーシェス
「幸い、他に罠なんかはなさそうだしな」
レフト
「……お二方も、こちらに上がって来られているということは、既に一度裁判はお済みのものとお見受けしますが」
ルゥルア
「言ったでしょう? 待ちくたびれておりましたわ。この階で二日、待ちぼうけ!」
ルゥルア
「今、あなたがたも下りられなくなりましたわ」
ルゥルア
「下りてみようとは思いましたの。でも、上がっても下がってもここに戻ってくるようで」
ルゥルア
「行けども行けども、いつの間にか、この階で待っているミアが目の前に」
カーシェス
「寝起きに見る顔としちゃ悪くないけどさ」
ルゥルア
「でも、あたくしが寝込みを襲ったら、『寝起き』なんてものはなかったかも」
レフト
「お言葉ですがその場合は、まず私とお手合わせ願うことになったかと思います」
レフト
良い従者ですが聞き捨てならなかったので黙れませんでした。
レフト
「……降りられない仕組みになっていて良かった」
カーシェス
「この階は下と作りは変わらないのか?」
ルゥルア
「あたくしたちの階と、お二人の階のつくりが同じであれば」
ルゥルア
「そうね、食料庫の中身に……緑の葉がずいぶん増えましたかしら」
ルゥルア
「ええ。萎れも腐れもしないようですけれど」
ルゥルア
「まあ、それがどう、ということもございませんでしょ。不安なら、食べなければそれで」
カーシェス
「ここにもあるなら助かるな。流石に保存食以外は持ってこなかったし」