GM
ミア > カーシェス > ルゥルア > レフト
GM
10 裁縫室。色とりどりの布と刺繍糸。クラシカルな足踏みミシン。
ルゥルア
とくに当て所もないが、先導するのはルゥルア。
ミア
その少し後ろで、カーシェスとレフトをちらちら見ながら歩いている。
レフト
ここでは前に出るのでなく、カーシェスとほぼ並ぶ形で歩く。
レフト
こちらもまた、視線に気づくとそれを返した。
レフト
「……先程から睨まれている気がいたします」ひそひそ。
カーシェス
「……一緒にいてほしくないなら、離れるけど」
レフト
「ならばこちらの取り違えだ。すまない」肯定。
レフト
「出会い頭に襲いかかられては心配もするというものだ」
ミア
「今はしない。もう一度言うけど、ルゥルア様はお茶会をする気」
レフト
「ただ、こちらはおそらく前の裁判からまだ一日経っていない」
レフト
「君の主人といい、この塔に対してそれほど動揺がないのだな」
ミア
「そういうものがご自身にあるというなら、実際になろうとなさる方」
ミア
「他に手段があったら、しあわせはいらない?」
レフト
「そもそも、しあわせ、などという曖昧な言い方に困っている」
レフト
「勝てば生きる、負ければ死ぬ。我々に今見えているのはそれだけだというのに」
ミア
「ルゥルア様は、ご自身にそれが『ある』と思っていらっしゃる」
レフト
「見も知らぬ者に『ある』と言われたとて、鵜呑みに出来るほど易い道は通って来なかったというだけだ」
レフト
「君や、君の主人の道が易いと言ったわけではなく、だな」
カーシェス
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
カーシェス
2d6+4=>7 判定 +才覚 (2D6+4>=7) > 9[6,3]+4 > 13 > 成功
ミア
2d6+3-6+2>=7 (2D6+3-6+2>=7) > 7[2,5]+3-6+2 > 6 > 失敗
カーシェス
「そりゃ、俺についてきてくれてるんだ」
カーシェス
「俺はもう、『見も知らぬ者』じゃないだろ?レフ」
カーシェス
「……まあ、資格なんて関係ないけどさ」
レフト
忘れられない。焼きついて離れない。
見えぬ場所へ深く刺さった破片がもたらす痛みがある。
レフト
それは、この国に生きるすべての者に等しく。
レフト
「それこそ。易くない道なんてない、この国には」
レフト
「それでも、今はカーシェス様が共に歩んでくださるから」
レフト
「『ある』かどうかを確かめてみよう、とは、思っているよ」
GM
進む道々、振り返り、振り返り――けれども進む。
GM
続く道々、傷ついて、傷ついて――それでも進む。
GM
6 祈りの間。静けさの横たわる小部屋。ろうそくに照らされた祭壇には何もない。
カーシェス
先に来たほうが罠を仕掛けている可能性もあるが、まあ、その時はその時だ。
カーシェス
祀るもののない祈りの間に足を踏み入れる。
カーシェス
「俺たちの時は最初の場所もこうだったけど、そっちも?」
ルゥルア
「あたくしにはこのほうが馴染み深いものではございますけど」
ルゥルア
「いいえ? 単に、あたくしの国では偶像を作らないだけでしてよ」
カーシェス
「はぁ~……なるほど、形のないタイプか」
ルゥルア
「まあ、こんなに暗い部屋にはいたしませんわね」
ルゥルア
「真昼の光が、それはもう燦々と入るように」
カーシェス
「そりゃ、きっと祭壇も綺麗なんだろうな」
カーシェス
「色付きの窓のを何回か見たことあるんだ」
ルゥルア
「色硝子……こちらではステンドグラスとかいうのでしたかしら」
カーシェス
「あれ、いいよな~。作るの大変そうだけど。」
ルゥルア
「大きな硝子は扱いも難しくございますからね」
カーシェス
「しかし、ということは……結構、お祈りとかしてたタイプなんだ」
ルゥルア
「あら。信心深いようには見えませんかしら?」
カーシェス
「うちの国じゃ、そういう肌が見える服はあんまり着ないんだ。信仰に厚いお方はさ」
ルゥルア
「あたくしの生国では、太陽をお祀りします」
ルゥルア
「陽の光に触れるのは、『よいこと』なの」
カーシェス
「そうそう、晴れたところなんてレフも見たことないって言うし」
カーシェス
「だいたいどこの信仰でも、人殺しなんて禁じられてるだろ」
カーシェス
「これは神聖なものだからって理由つけて禁じられてる酒を飲んだり……」
カーシェス
「日照り、干ばつ……試練だ祟りだって……」
カーシェス
「でも、それって単純に目をそらしたいだけなんじゃないかって、思うよ」
カーシェス
「あとは……絶望とか、どうしようもないこととか」
ルゥルア
「あたくし、神様はそのためにおわすものだと思いますけれどね」
ルゥルア
「何を憎めばいいかわからないときは、とりあえず神様を憎んでおけばいい」
カーシェス
「祈ったからうまくいったっていうのも、天罰とか、災害とか」
カーシェス
「神様のせいにしたって、それがわかってたら」
ルゥルア
「信心とは、理不尽を受け入れることでしてよ」
ルゥルア
「けっして己を振り返らないものを愛するということ」
ルゥルア
「太陽が人ひとりを振り返ったら、焼き尽くされて終いですわ」
カーシェス
「覆せない理不尽……まあ、運命とか未来ってやつか」
カーシェス
「それが決まってるなら、何のために愛し、祈るんだ?」
カーシェス
「気まぐれに良い方へ駒をずらすことを?」
カーシェス
「それとも、振り向かれて、焼き尽くされたい?」
ルゥルア
「それを殉教と呼んで日干しになる僧もおりますわ」
カーシェス
*ルゥルアの傷『虚偽』を才覚で抉ります
ミア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ミア
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[3,2]+3 > 8 > 成功
カーシェス
2d6+4-1=>7 判定(+才覚) (2D6+4-1>=7) > 12[6,6]+4-1 > 15 > 成功
GM
PCがお茶会中の判定でスペシャルを起こした場合〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手します。
[ カーシェス ] 大きなティーセット : 0 → 1
ルゥルア
「信心深いようには見えませんかしら、とお尋ねしましたけれど」
カーシェス
「結局全部自分で受け止めてるってことじゃん」
ルゥルア
「あたくしの国で、神に偽りを申し述べたものがどうなるかというと」
ルゥルア
「殉教者と同じく日干しにされるのですわ」
ルゥルア
「ですからあたくしったら、この国に来て大助かり、といったところですの」
カーシェス
「もっと、いい助かり方なら良かったのにな」
GM
まことの光の届かぬ場所で、人は死んだり殺したり。
ルゥルア
「助かったあたくしより、ずいぶん大変でしょう、この国は」
ルゥルア
「世を救うために人の血が必要なのは、どこも似たりよったりですけれども」
ルゥルア
「それを一人一人に押し付けてくるところは、そうはございませんからね」
カーシェス
「お互いぼろぼろになりながらだったんだ」
カーシェス
「だから、あんまり『殺す』って思ってしたことじゃなかったんだけど」
カーシェス
「だからって、正当防衛だとか、仕方ないだとか思っちゃいけないなって……さ」
カーシェス
「どっちかっていうと、俺って人が殺せるんだなーって」
ルゥルア
「そして、コインが増えれば、殺すのは容易くなりますわ」
カーシェス
「丈夫にもなるし、力も強くなるみたいだな」
ルゥルア
「おかげさまで二日も暇を持て余しましたので、あたくしたち、裁縫室で服を新調しましたわ」
ルゥルア
「まあ、急かされはしませんでしたけれど……」
ルゥルア
「死体に気持ちを寄せるのはおすすめしませんわよ」
ルゥルア
「死には、ただ慣れたほうがようございます」
カーシェス
「最初から死体なら、気にしなくてすむんだけどな」
ルゥルア
「できあがった死体はもう、誰が殺したかに関わりなくただ死んでいるだけ」
カーシェス
でも、頭の中に残っているその人の姿が、消えるわけじゃない。
ルゥルア
*カーシェスの『人殺しの救世主』を猟奇で抉ります。
レフト
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
レフト
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
ルゥルア
2d6+4-4>=7 (2D6+4-4>=7) > 7[4,3]+4-4 > 7 > 成功
[ カーシェス ] 人殺しの救世主 : 0 → -1
カーシェス
そのうえ、唯一になるのなら……もっと、ずっとたくさん。
カーシェス
「記憶の中で生きてる、とはいわないけど」
カーシェス
「そこで『生きてた』ことは覚えていたいから」
ルゥルア
「やはり、あたくしよりもずいぶん大変そうですこと」
GM
やがて、意味を与えずに忘れる者が、そこを通り過ぎるまで。
GM
5 衣装部屋。色鮮やかなドレスと、色鮮やかであっただろうドレス。裾の朽ちたものもある。
レフト
言葉を交わし、疵に触れては触れられ。
その感触は、救世主の持つコインの力を借りる末裔にもまた、わずかに伝わるように思う。
レフト
口ぶりから自信のあるものと思えたが、それは間違いのないようだった。
レフト
この塔での”お茶会”はずいぶん奇妙に思えたが、そもそもかつての不思議の国にあった”お茶会”の意味の歪んだ今日にあっては、これもまたひとつの形。
レフト
ぞろぞろと、散歩気分で。
最後になるかもしれないと、きっと誰もが思いながら。
レフト
「お着替えなさるお衣装は、こちらのものでも良かったのでは?」
カーシェス
「まあ、誰が袖を通したかわからないしな」
ルゥルア
「あたくしの国の様式とはずいぶん違いますし」
カーシェス
「この辺のレースとか、珍しい意匠だけど手が込んでるし」
レフト
「確かに、着慣れないものを着るには些か環境が悪いやも知れませんね」
レフト
手に取りこそしないが、カーシェスの示すものには興味のある様子で。
レフト
「それくらいはっ……流石に存じております……ッ」
レフト
阿呆だと思われているのかもしれない……!!
カーシェス
「俺は子供の頃知らなかったからな……」
カーシェス
「なんか、葉っぱみたいにとれるのかとか」
カーシェス
「カーテンみたいな布から切り取ってくるとか……」
レフト
「……私はそのように想像を巡らせもしませんでしたので」
レフト
「カーシェス様のお生まれは高貴なお家とお窺いしておりますが」
レフト
「このようなものは日頃見慣れておられましたか?」
カーシェス
「両親がこういうの好きでさ。装飾品とか、凝った調度品も色々あったし……」
カーシェス
「あと、ちょっと年の離れた兄さんがいたんだけど」
カーシェス
「結構、いろんな女の子連れ込むからドレスも色々見たし……」
カーシェス
「終わってから、あれはどうだったこれはどうだったって、色々聞かされてさ」
カーシェス
「まあ、うちの一族ではけっこう一般的だったかも」
レフト
「決してカーシェス様を疑っているわけでは!」
レフト
「ただ、その、……奔放が一般的となると……ご苦労は……耐えなかったのではないかと」
カーシェス
「話すまでセットなんだよな、あの人……」
カーシェス
「そろそろ家継ぐって言ってたし、落ち着いてくれてたらいいんだけどな……」
レフト
懐かしむともすこし違うように思うその瞳を、見つめて。
カーシェス
「両親も、兄も、親戚も……ろくでもない奴ばっかだけどさ」
カーシェス
「全員死ねばいいのに、とか、生涯関わりたくない、とは……」
レフト
「近くにいればいるほど、身内のことを正しく推し量ることは難しいものです」
レフト
嘘をつけないこのひとの、言葉の選び方。その端々。
レフト
すべてを語られなくても、わずかに。染み出すものがある。
レフト
「それでも、離れてなおそのようにおっしゃられるのですね」
カーシェス
「こっちに来てからさ、色々あっただろ」
カーシェス
「ようやく、逃げるように海に出ることだけじゃなく」
カーシェス
「もっと、何かできることがあったんじゃないかなって」
カーシェス
まあ、余計なことをしたらそもそも死んでいたかもしれないけれど。
カーシェス
「自分以外に、余分に目を向けられるようになって」
カーシェス
「そう思ったときに、どうしても忘れられはしないんだよな」
レフト
やはり眩しいものを見つめるように、うなずいた。
レフト
*カーシェスの心の疵『貴族主義』を愛で舐めます。
ルゥルア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ルゥルア
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗
レフト
2d6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 3[1,2]+3+2 > 8 > 成功
カーシェス
「一人だったら、そうはなってなかった」
カーシェス
「お前が守ってくれて、俺も、守るものができて」
カーシェス
「だから、いろいろ考えることができたんだと思うよ」
レフト
きっとそれは、弟殺しの罪人が受け取るべき言葉ではない。
レフト
半身のように思っていた弟の死に顔を忘れるはずもない。
レフト
けれどこのひとの忘れられない景色はきっと、違う。
GM
忘れられない繋がりと、手放したくない繋がりと。
GM
変えられなかった繋がりと、自分を変えた繋がりと。
GM
編み上げられたレースのように、深く傷つき破れても、きっとすべてはほどけない。
GM
なにもかもが、あなたという図案を編むひと連なりの糸。