GM
では、お茶会をはじめます。
GM
シーン表は前回と変わりません。
GM
では、行動順。1d99で大きい方から。
カーシェス
1d99 (1D99) > 42
レフト
1d99 (1D99) > 13
ルゥルア
1d99 (1D99) > 31
ミア
1d99 (1D99) > 73
GM
ミア > カーシェス > ルゥルア > レフト
GM
*第1ラウンド ミア
ミア
1d12 (1D12) > 10
GM
10 裁縫室。色とりどりの布と刺繍糸。クラシカルな足踏みミシン。
ルゥルア
とくに当て所もないが、先導するのはルゥルア。
ミア
その少し後ろで、カーシェスとレフトをちらちら見ながら歩いている。
ミア
真面目な顔。
ミア
そして時折、目を細める。
カーシェス
「ん?」
カーシェス
その視線に気づいてそちらを見る。
レフト
ここでは前に出るのでなく、カーシェスとほぼ並ぶ形で歩く。
レフト
こちらもまた、視線に気づくとそれを返した。
レフト
「……先程から睨まれている気がいたします」ひそひそ。
カーシェス
「そうか?」
カーシェス
首を傾げ
カーシェス
「……一緒にいてほしくないなら、離れるけど」
カーシェス
「どうかな」
カーシェス
と、末裔へ
ミア
「?」 ぱち、と瞬き。
ミア
「なんで?」
ミア
言ってから、何か気づいたように再び瞬き。
ミア
「睨んではない」
ミア
「気にしないで」
カーシェス
「そっか、ならいいんだ」
カーシェス
「うちの従者は心配性でね」
レフト
「ならばこちらの取り違えだ。すまない」肯定。
ミア
「トランプ」
ミア
「何か心配? ルゥルア様はお茶会をする気」
レフト
「出会い頭に襲いかかられては心配もするというものだ」
レフト
「……あと、トランプではなく、レフト」
ミア
「レフト」
ミア
淡々と繰り返す。
レフト
うなずく。
ミア
「今はしない。もう一度言うけど、ルゥルア様はお茶会をする気」
レフト
「ああ、わかってはいるよ」
レフト
「ただ、こちらはおそらく前の裁判からまだ一日経っていない」
レフト
「気が立っていることは認める」
ミア
「気が立つ?」
ミア
「ふうん……」
ミア
まるで気が立たないタイプ。
レフト
「君は余裕があるな」
ミア
「そう? ふつう」
レフト
「君の主人といい、この塔に対してそれほど動揺がないのだな」
ミア
「ルゥルア様は、乗り気」
ミア
「しあわせの資格」
ミア
「そういうものがご自身にあるというなら、実際になろうとなさる方」
ミア
「レフトとあの救世主は違う?」
レフト
「乗り気、とは少し違うだろうな」
レフト
「が、負けるつもりもない」
レフト
「どちらも両立するものだ」
レフト
「他に手段が見つからなければ、そうする」
ミア
「他に手段があったら、しあわせはいらない?」
レフト
「そもそも、しあわせ、などという曖昧な言い方に困っている」
レフト
「……いる、いらないの問題ではなく」
レフト
「勝てば生きる、負ければ死ぬ。我々に今見えているのはそれだけだというのに」
レフト
「資格を問われてもな」
ミア
「レフト」
ミア
「ルゥルア様は、ご自身にそれが『ある』と思っていらっしゃる」
ミア
「レフトは、レフト自身、どちらだと思う?」
レフト
「自信を持って『ある』とは、言えないよ」
ミア
「なぜ? あのフードの女は『ある』と言う」
ミア
「それではだめ?」
レフト
「見も知らぬ者に『ある』と言われたとて、鵜呑みに出来るほど易い道は通って来なかったというだけだ」
ミア
「易い道……」
ミア
「易くない道なんてある? この国に?」
レフト
「あ、いや」
レフト
「君や、君の主人の道が易いと言ったわけではなく、だな」
レフト
「……私には出来ない、というだけ」
ミア
「そう」
ミア
「じゃあ、レフトにはきっと」
ミア
「易くない、と思う、何か」
ミア
「忘れられないことがある」
ミア
*レフトの『左手』を才覚で抉ります。
カーシェス
*横槍します
[ カーシェス ] HP : 17 → 16
カーシェス
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
カーシェス
2d6+4=>7 判定 +才覚 (2D6+4>=7) > 9[6,3]+4 > 13 > 成功
カーシェス
1d6 (1D6) > 4
カーシェス
*ヤリイカをのせます
[ カーシェス ] ヤリイカ : 1 → 0
ミア
*ティーセット。
[ ミア ] ティーセット : 2 → 1
ミア
2d6+3-6+2>=7 (2D6+3-6+2>=7) > 7[2,5]+3-6+2 > 6 > 失敗
カーシェス
「そりゃ、俺についてきてくれてるんだ」
カーシェス
そちらを振り返り見て
カーシェス
「あるさ、いろいろな。それに……」
カーシェス
「俺はもう、『見も知らぬ者』じゃないだろ?レフ」
カーシェス
「……まあ、資格なんて関係ないけどさ」
レフト
忘れられない。焼きついて離れない。
見えぬ場所へ深く刺さった破片がもたらす痛みがある。
レフト
それは、この国に生きるすべての者に等しく。
レフト
「ええ」
レフト
「それこそ。易くない道なんてない、この国には」
ミア
「うん」
ミア
あなたの表情をじっと見つめるまなざし。
レフト
それをまっすぐに見つめて返す。
レフト
「それでも、今はカーシェス様が共に歩んでくださるから」
レフト
「『ある』かどうかを確かめてみよう、とは、思っているよ」
ミア
「そう」
ミア
「道は続いているものね」
ミア
言ってから、
ミア
「続かなくなるかもしれないけど」
ミア
付け足した。
レフト
「承知の上だ」
レフト
それを否定はしない。
レフト
「だが、立ち止まるわけにはいかないよ」
ミア
小さくこくりと頷いた。
GM
進む道々、振り返り、振り返り――けれども進む。
GM
一歩、また一歩。
GM
続く道々、傷ついて、傷ついて――それでも進む。
GM
易い道などないと言う。
GM
易い道があるとすれば、
GM
諦めること。
GM
そうしないから、まだ、歩いている。
GM
歩いていく。
GM
GM
*第1ラウンド カーシェス
カーシェス
1d12 (1D12) > 6
GM
6 祈りの間。静けさの横たわる小部屋。ろうそくに照らされた祭壇には何もない。
カーシェス
作りも変わらず、妙な部分もない。
カーシェス
先に来たほうが罠を仕掛けている可能性もあるが、まあ、その時はその時だ。
カーシェス
祀るもののない祈りの間に足を踏み入れる。
カーシェス
「あ、やっぱり何もない」
カーシェス
振り返り
カーシェス
「俺たちの時は最初の場所もこうだったけど、そっちも?」
ルゥルア
「ええ、何も」
ルゥルア
「あたくしにはこのほうが馴染み深いものではございますけど」
ルゥルア
空の祭壇を見遣る。
カーシェス
「へぇ……神様とか信じないタイプ?」
ルゥルア
「いいえ? 単に、あたくしの国では偶像を作らないだけでしてよ」
カーシェス
「はぁ~……なるほど、形のないタイプか」
ルゥルア
「まあ、こんなに暗い部屋にはいたしませんわね」
ルゥルア
「祭祀場には、玻璃の大窓を切りますの」
ルゥルア
「真昼の光が、それはもう燦々と入るように」
カーシェス
「そりゃ、きっと祭壇も綺麗なんだろうな」
カーシェス
「色付きの窓のを何回か見たことあるんだ」
ルゥルア
「色硝子……こちらではステンドグラスとかいうのでしたかしら」
カーシェス
「あれ、いいよな~。作るの大変そうだけど。」
ルゥルア
「大きな硝子は扱いも難しくございますからね」
カーシェス
「しかし、ということは……結構、お祈りとかしてたタイプなんだ」
ルゥルア
「あら。信心深いようには見えませんかしら?」
カーシェス
「うちの国じゃ、そういう肌が見える服はあんまり着ないんだ。信仰に厚いお方はさ」
ルゥルア
「ああ、なるほど」
ルゥルア
「あたくしの生国では、太陽をお祀りします」
ルゥルア
「陽の光に触れるのは、『よいこと』なの」
カーシェス
「はぁん、なるほど」
カーシェス
「しかし……そうだとすると辛いよな」
ルゥルア
「見えませんものね、この国では……」
カーシェス
「そうそう、晴れたところなんてレフも見たことないって言うし」
カーシェス
「それに……」
カーシェス
「だいたいどこの信仰でも、人殺しなんて禁じられてるだろ」
ルゥルア
ほほ、と笑う。
ルゥルア
「この国におひさまの目は届きませんわ」
カーシェス
「その手があったか」
カーシェス
「みんなよく考えるよな……」
カーシェス
「これは神聖なものだからって理由つけて禁じられてる酒を飲んだり……」
カーシェス
「聖戦だって殺人を正当化したりさ」
ルゥルア
「太陽はそもそも人を殺す神でしてよ」
カーシェス
「日照り、干ばつ……試練だ祟りだって……」
カーシェス
「でも、それって単純に目をそらしたいだけなんじゃないかって、思うよ」
ルゥルア
「あら。何から?」
カーシェス
「罪、後ろめたさ」
カーシェス
「あとは……絶望とか、どうしようもないこととか」
ルゥルア
「あたくし、神様はそのためにおわすものだと思いますけれどね」
ルゥルア
「何を憎めばいいかわからないときは、とりあえず神様を憎んでおけばいい」
カーシェス
「…………」
カーシェス
「あんたは、それがわかってたら」
カーシェス
「大変だろうな」
ルゥルア
「そうお思いになる?」
カーシェス
「結局、一周回ってくる」
カーシェス
「祈ったからうまくいったっていうのも、天罰とか、災害とか」
カーシェス
「神様のせいにしたって、それがわかってたら」
カーシェス
「心のそこじゃ、信じきれんだろ」
ルゥルア
「信心とは、理不尽を受け入れることでしてよ」
ルゥルア
「けっして己を振り返らないものを愛するということ」
ルゥルア
「太陽が人ひとりを振り返ったら、焼き尽くされて終いですわ」
カーシェス
「それはなんていうか……」
カーシェス
「信仰っつーより、支配みたいだな」
ルゥルア
声を立てて笑った。
カーシェス
「覆せない理不尽……まあ、運命とか未来ってやつか」
カーシェス
「それが決まってるなら、何のために愛し、祈るんだ?」
カーシェス
「気まぐれに良い方へ駒をずらすことを?」
カーシェス
「それとも、振り向かれて、焼き尽くされたい?」
ルゥルア
「それを殉教と呼んで日干しになる僧もおりますわ」
カーシェス
「あんたはそうじゃない」
ルゥルア
「うふふ……」
カーシェス
「見えない場所で、人を殺し続けてる」
カーシェス
「それは……」
カーシェス
「けっこう……耐え難くは、ないか?」
カーシェス
*ルゥルアの傷『虚偽』を才覚で抉ります
ミア
*横槍します
ミア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
ミア
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 5[3,2]+3 > 8 > 成功
ミア
1d6 (1D6) > 1
カーシェス
2d6+4-1=>7 判定(+才覚) (2D6+4-1>=7) > 12[6,6]+4-1 > 15 > 成功
GM
*スペシャル!
GM
PCがお茶会中の判定でスペシャルを起こした場合〔自身の所有する六ペンス/2〕までの価値の小道具を1つ入手します。
[ ミア ] HP : 18 → 17
カーシェス
*大きなティーセットを獲得!
[ ルゥルア ] 虚偽 : 0 → -1
[ カーシェス ] 大きなティーセット : 0 → 1
ルゥルア
もう一度、うふふ、と笑って。
ルゥルア
「信心深いようには見えませんかしら、とお尋ねしましたけれど」
ルゥルア
「あたくし、信心深いとは一言も」
カーシェス
「あ、そう?そうかも」
カーシェス
「まぁ、でもそれはそれでさ」
カーシェス
「結局全部自分で受け止めてるってことじゃん」
カーシェス
「…………大変だな、お互い」
ルゥルア
「好意的なご意見ですこと」
ルゥルア
「あたくしの国で、神に偽りを申し述べたものがどうなるかというと」
ルゥルア
「殉教者と同じく日干しにされるのですわ」
ルゥルア
「ですからあたくしったら、この国に来て大助かり、といったところですの」
カーシェス
「…………」
カーシェス
「嘘ついても、つかなくてもさ」
カーシェス
「ここじゃ生きるか殺すかだ」
カーシェス
「もっと、いい助かり方なら良かったのにな」
ルゥルア
「あたくし」
ルゥルア
「殺すのは嫌いじゃございません」
カーシェス
「好きじゃないなら、嫌と一緒さ」
カーシェス
「俺は嫌いだけどね」
GM
嘘に偽り、分厚く並べ。
GM
まことの光の届かぬ場所で、人は死んだり殺したり。
GM
ほんとうに照らされるべきものは何?
GM
信心は血に汚れる。
GM
この国でも、この国の外でも。
GM
愛は血に塗れる。
GM
この国でも、この国の外でも。
GM
GM
*第1ラウンド ルゥルア
ルゥルア
「人殺しがお嫌いでしたら」
ルゥルア
「助かったあたくしより、ずいぶん大変でしょう、この国は」
ルゥルア
「世を救うために人の血が必要なのは、どこも似たりよったりですけれども」
ルゥルア
「それを一人一人に押し付けてくるところは、そうはございませんからね」
カーシェス
「まあね」
カーシェス
「最初の時は必死でさ」
カーシェス
「お互いぼろぼろになりながらだったんだ」
カーシェス
「だから、あんまり『殺す』って思ってしたことじゃなかったんだけど」
カーシェス
「だからって、正当防衛だとか、仕方ないだとか思っちゃいけないなって……さ」
カーシェス
「どっちかっていうと、俺って人が殺せるんだなーって」
ルゥルア
「そして、コインが増えれば、殺すのは容易くなりますわ」
ルゥルア
「大概の場合は」
ルゥルア
「だんだんと習熟いたしますしね」
カーシェス
「丈夫にもなるし、力も強くなるみたいだな」
カーシェス
「そっちも、下で裁判してきたんだろ」
ルゥルア
「ええ、もちろん」
ルゥルア
「それはもう血みどろの裁判を」
ルゥルア
「おかげさまで二日も暇を持て余しましたので、あたくしたち、裁縫室で服を新調しましたわ」
カーシェス
「血みどろじゃあな……」
カーシェス
「なんですぐ上に?」
ルゥルア
「大した理由はございませんわ」
ルゥルア
「まあ、急かされはしませんでしたけれど……」
ルゥルア
「ミアが怖がりましたの」
カーシェス
「ああ……」
ルゥルア
「敗者の末路、ご覧になったでしょ?」
カーシェス
「末路?」
ルゥルア
「あら」
ルゥルア
「ご覧にならなかったの。そう」
カーシェス
「えっ?何?すごい気になるんだけど」
ルゥルア
「あとでミアに聞くといいと思いますわ」
カーシェス
「わぁ……」
ルゥルア
「まあ、どんな末路であれ、死人は死人」
ルゥルア
「死体に気持ちを寄せるのはおすすめしませんわよ」
カーシェス
「…………」
ルゥルア
「死には、ただ慣れたほうがようございます」
カーシェス
「最初から死体なら、気にしなくてすむんだけどな」
ルゥルア
「自分で殺したって同じことですわ」
ルゥルア
「できあがった死体はもう、誰が殺したかに関わりなくただ死んでいるだけ」
カーシェス
そう考えられたら楽かもしれない
カーシェス
でも、頭の中に残っているその人の姿が、消えるわけじゃない。
カーシェス
「頭ではわかってるんだけどな」
ルゥルア
「それを、心でわかるようになるのが」
ルゥルア
「『慣れる』ということです」
ルゥルア
*カーシェスの『人殺しの救世主』を猟奇で抉ります。
レフト
*横槍を。
レフト
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
レフト
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
レフト
1d6 (1D6) > 2
レフト
*ヤリイカ使用。
[ レフト ] ヤリイカ : 1 → 0
ルゥルア
2d6+4-4>=7 (2D6+4-4>=7) > 7[4,3]+4-4 > 7 > 成功
[ カーシェス ] 人殺しの救世主 : 0 → -1
[ レフト ] HP : 24 → 23
カーシェス
「…………」
カーシェス
心で『慣れる』
カーシェス
きっと楽にはなるだろう
カーシェス
30日に1度は殺さなければならない。
カーシェス
そのうえ、唯一になるのなら……もっと、ずっとたくさん。
カーシェス
でも、殺すことに慣れてしまったら
カーシェス
俺は、今の俺のままでいられるか
カーシェス
「…………」
カーシェス
無理だ。
カーシェス
「…………簡単に言ってくれるなぁ」
ルゥルア
「だって、簡単なことですわ」
ルゥルア
にこりと笑う。
カーシェス
「俺にはちょっと難しいかな……」
カーシェス
「だから」
カーシェス
「もう少し……頑張ってみるさ」
カーシェス
「記憶の中で生きてる、とはいわないけど」
カーシェス
「そこで『生きてた』ことは覚えていたいから」
ルゥルア
「やはり、あたくしよりもずいぶん大変そうですこと」
ルゥルア
「あたくしにはとても、とても」
GM
事実はひとつ、そこに転がる死体だけ。
GM
生者だけがそれに意味を与える。
GM
与えれば、それは降り積もる。
GM
生者が死者へと変わるまで、
GM
やがて、意味を与えずに忘れる者が、そこを通り過ぎるまで。
GM
GM
*第1ラウンド レフト
レフト
1d12 (1D12) > 5
GM
5 衣装部屋。色鮮やかなドレスと、色鮮やかであっただろうドレス。裾の朽ちたものもある。
レフト
言葉を交わし、疵に触れては触れられ。
その感触は、救世主の持つコインの力を借りる末裔にもまた、わずかに伝わるように思う。
レフト
口ぶりから自信のあるものと思えたが、それは間違いのないようだった。
レフト
この塔での”お茶会”はずいぶん奇妙に思えたが、そもそもかつての不思議の国にあった”お茶会”の意味の歪んだ今日にあっては、これもまたひとつの形。
レフト
ぞろぞろと、散歩気分で。
最後になるかもしれないと、きっと誰もが思いながら。
レフト
扉を開ければ微かにカビの臭い。
レフト
「衣装部屋ですね」
レフト
ぽつりと呟く。
カーシェス
「ん」
レフト
「お着替えなさるお衣装は、こちらのものでも良かったのでは?」
レフト
純粋な疑問。
カーシェス
「まあ、誰が袖を通したかわからないしな」
ルゥルア
「あたくしの国の様式とはずいぶん違いますし」
ミア
「つばさが入る服、なかった」
カーシェス
「へぇ……」
カーシェス
「趣味は悪くないけどなぁ……」
カーシェス
「この辺のレースとか、珍しい意匠だけど手が込んでるし」
レフト
「確かに、着慣れないものを着るには些か環境が悪いやも知れませんね」
カーシェス
手製かどうかは別として
レフト
「レース」
レフト
手に取りこそしないが、カーシェスの示すものには興味のある様子で。
レフト
しげしげと眺める。
ミア
「裁縫室で、レース編みの針も見た」
カーシェス
「これ、一個一個作るの大変だもんな」
レフト
「作り方の想像もつきません」
カーシェス
「全部最初は糸なんだぞ」
レフト
「それくらいはっ……流石に存じております……ッ」
レフト
阿呆だと思われているのかもしれない……!!
カーシェス
「俺は子供の頃知らなかったからな……」
カーシェス
「なんか、葉っぱみたいにとれるのかとか」
カーシェス
「カーテンみたいな布から切り取ってくるとか……」
レフト
「……」
カーシェス
「そういうもんかと思ってた」
レフト
「想像力が大変豊かでいらっしゃる」
カーシェス
「普段触らないしさ」
レフト
「……私はそのように想像を巡らせもしませんでしたので」
レフト
「発想のあることを素晴らしく思います」
カーシェス
「そうかな」
レフト
「ええ」
レフト
目を細めてカーシェスを見る。
レフト
眩しいものを見つめるように。
レフト
「カーシェス様のお生まれは高貴なお家とお窺いしておりますが」
レフト
「このようなものは日頃見慣れておられましたか?」
カーシェス
「まあね」
カーシェス
「両親がこういうの好きでさ。装飾品とか、凝った調度品も色々あったし……」
カーシェス
「あと、ちょっと年の離れた兄さんがいたんだけど」
カーシェス
「結構、いろんな女の子連れ込むからドレスも色々見たし……」
レフト
「お兄様が女の子を」
レフト
ごほん。
カーシェス
「そう」
カーシェス
「終わってから、あれはどうだったこれはどうだったって、色々聞かされてさ」
カーシェス
「だからちょっと詳しいかも」
レフト
「ど……ドレスに、でございますか」
カーシェス
「ドレスとか」
レフト
「とか……」
レフト
「奔放な……お兄様ですね……」
カーシェス
「まあ、うちの一族ではけっこう一般的だったかも」
レフト
「……いっぱんてき……」
カーシェス
「あっ、俺はそういうことしてないぞ」
カーシェス
娼館にはいくけど
レフト
「決してカーシェス様を疑っているわけでは!」
レフト
「ただ、その、……奔放が一般的となると……ご苦労は……耐えなかったのではないかと」
レフト
外に出ていた、と聞いているとはいえ。
カーシェス
「まあね」
カーシェス
「話すまでセットなんだよな、あの人……」
レフト
「内容をですか……?」
カーシェス
「まあ、うん」
カーシェス
「そろそろ家継ぐって言ってたし、落ち着いてくれてたらいいんだけどな……」
レフト
「……」
レフト
懐かしむともすこし違うように思うその瞳を、見つめて。
レフト
「ご兄弟のことはお好きでしたか」
カーシェス
「…………」
カーシェス
「まあね、どんな人間でも家族だし」
カーシェス
「両親も、兄も、親戚も……ろくでもない奴ばっかだけどさ」
カーシェス
「全員死ねばいいのに、とか、生涯関わりたくない、とは……」
カーシェス
「思わなかったよ、俺はね」
レフト
「近くにいればいるほど、身内のことを正しく推し量ることは難しいものです」
レフト
嘘をつけないこのひとの、言葉の選び方。その端々。
レフト
すべてを語られなくても、わずかに。染み出すものがある。
レフト
「それでも、離れてなおそのようにおっしゃられるのですね」
カーシェス
「…………」
カーシェス
「こっちに来てからさ、色々あっただろ」
カーシェス
「そういう経験をしてさ」
カーシェス
「ようやく、逃げるように海に出ることだけじゃなく」
カーシェス
「もっと、何かできることがあったんじゃないかなって」
カーシェス
まあ、余計なことをしたらそもそも死んでいたかもしれないけれど。
カーシェス
「自分以外に、余分に目を向けられるようになって」
カーシェス
「そう思ったときに、どうしても忘れられはしないんだよな」
レフト
「……ええ」
レフト
やはり眩しいものを見つめるように、うなずいた。
レフト
*カーシェスの心の疵『貴族主義』を愛で舐めます。
ルゥルア
*横槍!
ルゥルア
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
ルゥルア
2d6>=7 (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗
[ ルゥルア ] HP : 23 → 22
レフト
*ティーセットを使用。
レフト
2d6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 3[1,2]+3+2 > 8 > 成功
[ レフト ] ティーセット : 1 → 0
[ カーシェス ] 貴族主義 : 0 → 1
カーシェス
「お前のおかげだよ」
レフト
「……私の?」
カーシェス
「一人だったら、そうはなってなかった」
カーシェス
「お前が守ってくれて、俺も、守るものができて」
カーシェス
「だから、いろいろ考えることができたんだと思うよ」
レフト
心がざわつく。
レフト
きっとそれは、弟殺しの罪人が受け取るべき言葉ではない。
カーシェス
「一緒に救おうな、世界」
レフト
半身のように思っていた弟の死に顔を忘れるはずもない。
レフト
けれどこのひとの忘れられない景色はきっと、違う。
レフト
そうわかっていて。
レフト
「ええ」
レフト
頷く。
レフト
うまく笑えている、きっと。
GM
忘れられない繋がりと、手放したくない繋がりと。
GM
変えられなかった繋がりと、自分を変えた繋がりと。
GM
編み上げられたレースのように、深く傷つき破れても、きっとすべてはほどけない。
GM
なにもかもが、あなたという図案を編むひと連なりの糸。
GM
断ち切られるまでは、続いていく。