GM
歌声が呼ぶひとは誰?
GM
あなたとあなた、一人と一人。そして二人が八揃い。
GM
光をなくしたのは誰?
GM
今は十四人。それで、糧には満ち足りて。
GM
目の前に立つのは誰?
GM
あなたの隣の、その人を見つめて。
GM
自由になったのは誰?
GM
もしかして、十四人。そうしてもうすぐ、あなたがたも、この塔から。
GM
Dead or AliCe 『盲の塔』
GM
第4話 しあわせの資格
GM
しあわせになってね。
GM
大切な人。
GM
どうか、どうか。しあわせになってね。
GM
GM
最後の休息を終え、あなたがたは階段へ。
GM
今はまだ、閉ざされた扉まで。
レフト
身繕いを終え、部屋を出て。
レフト
”いつも通り”のレフトがそこにいる。
レフト
あなたの前に立ち、その姿を見て。
カーシェス
ぐっと伸びをして深呼吸。
カーシェス
すっかり乾いた外套が風に翻る。
カーシェス
「よし、行くか」
レフト
「はい」
レフト
こちらもまた、乾いたサーコート。
レフト
上るしかない。此処まで来ては。
カーシェス
階段の扉の前に立って、軽くこんこんと叩く。
GM
その音に呼ばれたように、あなたがたの来たほうとは反対の側から。
案内人
「お待ちしておりました」
案内人
変わらぬ黒いフードの姿。
案内人
どこにいたのか、何をしていたのか。
案内人
「十分お休みになれました?」
カーシェス
「おかげさまでね」
レフト
「充分に」
案内人
「何よりでございます」
案内人
「では、そろそろ階段をお開けしましょうか」
案内人
微笑んで。
カーシェス
「ああ、よろしく」
案内人
「ふふ。どうぞ」
案内人
示した先、階段の扉は音もなく開く。
案内人
「ご健闘をお祈りしております」
レフト
「ご健闘を、か」
カーシェス
「がんばるしかないな」
レフト
「この先に、”おひいさま”が?」
案内人
「はい。お二人をお待ちです」
レフト
「…… ……」
レフト
「参りましょう、カーシェス様」
カーシェス
「行くしかないからな」
GM
そうしてあなたがたを見送る女を置いて。
GM
例によって、窓のない階段。
GM
暗闇の中に揺れるろうそくの明かり。
GM
足音が上から下まで響き渡り、
GM
あなたがたは上へ、上へ。
GM
やがて、また。右手に扉。
GM
そこで階段は途切れている。
GM
あなたがたは扉を開く。
GM
今までとは違う内装。
GM
外側に、レースのカーテンをかけられた窓がいくつもいくつも並んでいる。
GM
その窓の向こうに、青い空。
GM
雲の上。
GM
ところどころ開いた窓から、柔らかな風が吹き込んでいる。
レフト
目を見開く。
レフト
思っていた光景とはずいぶん違った。
レフト
窓の外に広がる薄青に、瞬く。
カーシェス
「はぁ……」
カーシェス
「この世界にも、雲の上ってあったんだな」
レフト
「これが……空、ですか……」
カーシェス
「そうだな」
レフト
堕落の国の雲は晴れない。
レフト
百年のあいだ、ずっと、空は曇っている。
レフト
まるで”おとぎ話”のよう。
レフト
「……思っていたよりも、なんというか」
レフト
「ええと……」
レフト
「まぶしいものですね」
カーシェス
「明るくていいな。久々に。」
カーシェス
窓の外を眺める。
カーシェス
晴天。
カーシェス
「これはご褒美ってやつかもなぁ」
カーシェス
「おめでとうございま~す!って祝福されるだけならいいんだけど……」
レフト
「……その可能性は、薄いようですね」
GM
周囲にひとけはない。
GM
ただ柔らかい風に揺れる空気。
GM
そして、階段と奈落を囲むように、内側に向けていくつかの扉。
GM
ということで、お茶会をはじめていきましょう。