GM
駅前に蔓延る無関心。
ただお互いの姿だけが目に留まる。
GM
もしもどちらかが約束を破れば、あなたたちはどこにも行かなかったかもしれない。
そのまま家に帰って、また昨日の続きを始めたかもしれない。
GM
足元だけを見つめて行き過ぎていく人びとはだれも知らないことだが、
GM
【PC1】ハンドアウト
あなたは何もかもが嫌になってしまった。
だが、ひとりで死ぬのはどうしようもなく怖い。
あなたの【使命】はPC2と一緒に死ぬことだ。
あなたは、PC2に対して任意のプラスの【感情】を取得している。
殊縁 卿
でも、そう。母ほどうまく、未来が見えない。
殊縁 卿
だから副業で、ちょっとした俳優みたいなこともしている。
殊縁 卿
どうしても、そこに刃物をあてる事ができなかった。
殊縁 卿
痛いからとか、迷惑だとか、もっともらしい理由がぽんぽん浮かんできて
殊縁 卿
沈んでくれるのかもしれないと思ったのだろう。
GM
では、続けてPC2、利藤 すず。ハンドアウトはこちら。
GM
【PC2】ハンドアウト
あなたはある日、PC1に「一緒に死のう」と持ちかけられた。
別に死ぬ気はなかったが、PC1とならそれもいいかもしれない。
あなたの【使命】はPC1と一緒に死ぬことだ。
あなたは、PC1に対して任意のプラスの【感情】を取得している。
利藤 すず
初対面であっても、利藤、と名乗ると驚いた顔をされる。
そのあたりの銀行にも、えんぴつにも書いてあるような名字だ。
利藤 すず
生まれたときから不自由のない暮らし。
両親はもとより、周囲の愛情を一身に受けて育った。
この身体にも人生にも、欠けているものなどなにひとつない。
利藤 すず
欲しいものはなんでも手に入るし、やりたいことはなんでもやらせてもらっている。
わざわざ反抗する理由もなければ、わがままを言う必要もない。
利藤 すず
だから、死のうと思ったことなんて一度もない。
利藤 すず
今日もお手伝いさんのつくった美味しい朝ごはんを食べて、学校へ行って。
お弁当を食べて、まじめに勉強をして。
利藤 すず
自販機で買ったあたたかいココアを握って。
ベンチに腰掛けた。
利藤 すず
出口を、見つけられるかもしれないと思ったのだろう。
GM
あなたがたはよく晴れた冬の日、近くの駅で待ち合わせをしました。
GM
一度も利用したことのない路線、行ったことのない駅。
GM
あなたがたが知っているのは、終着駅は海の近くだということだけです。
GM
あなたがたの乗る電車は、サイクルの始めに駅に到着し、終了時に発車します。
GM
駅のハンドアウトはそのサイクルに対応したものしか調査の対象にできません。
GM
また、到着する駅の名前は、駅命名表を振って決定します。1d12をふたつ。
GM
*駅命名表1
1:潮
2:海
3:凪
4:波
5:大
6:魚
7:静
8:湊
9:渦
10:水
11:青
12:美
*駅命名表2
1:浜
2:ヶ丘
3:崎
4:守
5:田
6:島
7:浦
8:町
9:橋
10:宮
11:津
12:ヶ井
GM
*海へ向かう電車シーン表(2d6)
2:なかなか電車のドアが開かないと思ったら、開閉ボタンを押し忘れていた。シーンプレイヤーは《恥じらい》で恐怖判定を行う。
3:こうして電車に乗っていると、昔のことを思い出すような気がする……。
4:暖房が直に当たってふくらはぎが熱い。効きすぎじゃないだろうか?
5:ポケットの中で携帯電話が震えた気がする。
6:なんとなく窓を開けてみた。暖房で火照った頬に風が心地よい……いや、普通に寒い。
7:座席の下に缶コーヒーが置いてある。マナーの悪いやつもいたものだ。
8:手すりに引っかけられた持ち主不明のビニール傘。天気予報はどうだったっけ……?
9:窓の桟の中で蜻蛉が死んでいる。
10:カンカンカンカン--遠くからかすかに踏切の警報音が聞こえる。
11:憂鬱な曇天から、綿ぼこりのようなものがちらほらと舞い落ちてくる。雪だ。
12:網棚から何か落ちてきた。これは……お守りだ。シーンプレイヤーはお守りを1つ獲得する。
GM
このセッションでは、基本的に再訪を行うことはできません。
サイクルの始めにはシーン表を振ってください。
GM
【大学ノート】ハンドアウト
網棚の上に載せられた大学ノート。
誰かの忘れ物だろうか?
GM
【音楽プレイヤー】ハンドアウト
座席に落ちていた音楽プレイヤー。
誰かの忘れ物だろうか?
GM
あとは、名前が決まり次第、最初の駅のハンドアウトも公開されます。
GM
ということで、お二人で電車に乗り込みましょう。
殊縁 卿
普段使うのと異なり、人は少なく、ゲートもない。
殊縁 卿
両手をポケットに入れて、白線ギリギリに立つ。
利藤 すず
ホームに、数日前と同じ、清潔にアイロンがけされた制服姿で現れる。
利藤 すず
学生鞄と、コンビニの袋を――それも大袋を――両手に提げて。
利藤 すず
「よかった。こんな駅来たことないから間違えてたらどうしようって不安で――」
利藤 すず
すこしばかり興奮した様子で口を走らせて。
利藤 すず
飲み物もありますよ~、と。なんでもないコンビニのお茶を出して見せる。
利藤 すず
「……大丈夫です、どうせすぐ電車に乗るんだし」
GM
軽い音でホームに入ってくる、一両編成の小さな電車。
GM
ワンマン運転の運転席から運転士が出てきて、車両の扉が開く。
GM
『発車します。揺れますので、ご注意ください……』