GM
シーン表を振る場合はどうぞ。前のシーンの続きでも良いし、選んでも良いです。
GM
わかりました。ダイスはロールの先でも後でも構いません。
鴨川 水歩
はあい じゃあまあ これはロールしてからにしようかな。
鴨川 水歩
希海が肉を焼きに行っているあいだ、甲斐甲斐しくみやびの口にフルーツを運ぶ。
鴨川 水歩
「いやあ~、私たち向こう何百年分くらいの贅沢してるんだろうねえ」
鴨川 水歩
そう。もう、何千時間と、同じ”いま”だけがここにある。
鴨川 水歩
それは過去になっていくばかりなのに、未来は一向に訪れない。
鴨川 水歩
「みやびちゃんも、あんまりはやく帰りたいって感じでも、ないよね」
鴨川 水歩
希海がいるキッチンの方へ目を向けて。
あっちには多少なり、帰りたいという気持ちが見て取れたけど。
鴨川 水歩
そういうところは、かわいいところで、ずるいところだ。
鴨川 水歩
「おや、この程度の捧げ物ではご満足いただけませんか」
鴨川 水歩
「のぞみん~、肉を持てい~」口に手を当てて呼び出した。
鴨川 水歩
やわらかくちいさな顎に滴る果汁を指で掬う。
鴨川 水歩
「つまんなくってさびしいところに、ひとりで」
鴨川 水歩
だからこそどこかで、この子は違うんじゃないか、と。
鴨川 水歩
「ね、おねえさんにだけこっそりでいいから、教えてくれないかな」
鴨川 水歩
調査判定しちゃうかあ。使用特技は『死』で。
鴨川 水歩
2D6>=5 (判定:死) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
晴張 希海
オーブンで焼いた肉と付け合せのようなものを盛り付けて、テーブルへと運ぶ。
堆橋 みやび
「それって、当たり前のものじゃないよね」
堆橋 みやび
「あっちに戻ったらこんなこと、とても出来ない」
堆橋 みやび
「時間は動き出して。また、毎日が始まって」
堆橋 みやび
ほんとに戻ることって、いいことなんだろうか。
堆橋 みやび
「戻ることが正しいことだなんて思ってない」
堆橋 みやび
「平坦で、平穏で、まるで味のしなくなったガムみたいな」
堆橋 みやび
前に進めはしない代わりに、生温いやすらぎがある。
鴨川 水歩
「嫌いなやつもいないし、嫌なこともないし、なんか現代社会のストレスってやっぱほぼ対人関係なんだな~って」
鴨川 水歩
晴張 希海に『堆橋 みやび』の秘密を渡します。
GM
◆PC2【秘密】
ショック:なし。あなたは、本当はこの一日から抜け出したいと思っていない。この二人とともに平坦だが不自由ない生活を送るのは、元の世界に戻るよりも素敵なことなのでは? あなたの本当の使命は『ほかの二人とともにこの世界に留まる』ことだ。ただし、PC1またはPC3にプラスの感情を獲得した場合、あなたは以後任意のタイミングで本当の使命を『プラスの感情を持った相手と現実に帰還する』に変更してもよい(しなくてもよい)。
晴張 希海
「何度も感動したり、泣いたりできるってことでしょ」
晴張 希海
「君がここを『すてき』だと思うのも、帰りたくないって思うのも」
晴張 希海
「100年後に、同じことが言えると思う?」
堆橋 みやび
「1回目の感動が何回味わえると思う?」
晴張 希海
「そうだね……1回の人もいれば、100回の人もいるかもしれない」
堆橋 みやび
ってことを、多分言いたいんだろうと思う。
晴張 希海
「例えば、帰れるチャンスが一回だけだったとして」
堆橋 みやび
そん時になんないとわかんないよ、なんて屁理屈を言う前に。
晴張 希海
「笑える自身があるなら、俺はそれでもいいと思う」
鴨川 水歩
「え~と、ごめん、ごめんて、のぞみん、ストップ」
鴨川 水歩
「……まだ一回しかチャンスないって決まったわけじゃないし……」
晴張 希海
「うん。おせっかいだってのはわかってるんだけど」
晴張 希海
「俺とみやびちゃんが戻れるのは、きっと今だけだと思う」
GM
◆PC3【秘密2】
ショック:全員。あなたは本当は、繰り返す今日に時が動く前の時点で死亡している。すでに死人であるあなたは、このままではこの一日を抜け出しても行き場がない。この一日を抜け出せるのは、二人だけだ。あなたの本当の使命は『ほかの誰かと成り代わって現実に帰還する』ことだ。
▽《霊魂》で恐怖判定。
堆橋 みやび
2D6>=6 (判定:死) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
[ 堆橋 みやび ] 正気度 : 4 → 3
堆橋 みやび
「おねーさんはさっき、どっちを言ったんだっけ」
堆橋 みやび
「こんなとこ、毎日はだしで歩いたって」
堆橋 みやび
「おねーさんには、そっちの方が似合うよ」
鴨川 水歩
「もういいの、あたし、もうどうでもよかった」
堆橋 みやび
「ずっと同じところを回ってるんじゃん」
晴張 希海
「理不尽なことで怒られたり、排水口に足突っ込んだり」
晴張 希海
「待ち伏せされて刺されそうになったり、新品のスマホ落とて割ったりするときもあるけどさ」
晴張 希海
「買おうとした魚が目の前で半額になったり、適当に回したふくびき券で3等が当たったり」
晴張 希海
いい服も、いい車も、いい酒にも、別に執着はなくて。
晴張 希海
「……俺、100年どころか10年ももたないと思うから」
晴張 希海
たぶん、ここに一緒にいるのが恋人だったとしても。
晴張 希海
ヒトが変わっていくのを、見るのはつらいから。
晴張 希海
離れることも、死ぬことも、殺すこともできずに。
GM
三人の前で、肉が冷めていく。
ローズマリーの香りが褪めていく。
GM
この日々もいつか、同じように、何かを失っていくのだろうか。
GM
それがいつかはわからない。永遠の先かもしれない。
堆橋 みやび
あのおにーさんについては何も知らない。
堆橋 みやび
*PC1晴張 希海の秘密を調査します 使用特技は≪死≫
堆橋 みやび
2D6>=5 (判定:死) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
晴張 希海
「最初に、ここであったときのこと、覚えてる?」
晴張 希海
「『前にどこかで会ったことある?』って、聞いたよね」
GM
◆PC1【秘密】
ショック:なし。あなたは、この一日で出会うよりも前にPC2の顔を見たことがある。いつ、どこでかは思い出せないものの、あの驚愕に彩られた表情は目に焼き付いている。しかし、PC2はあなたを覚えていないようだが……。
晴張 希海
「……あれね、本当に。俺は見覚えがあって」
晴張 希海
「どこで、どんなときだったかは思い出せないんだけど」
堆橋 みやび
……あんまり人の顔覚えるの得意じゃない。
晴張 希海
「交通事故で死んだ……って、書いてあったよね」
晴張 希海
「俺たち、一緒に轢かれたのかもしれないし」
堆橋 みやび
「あたしが大学の道ショートカットしようとして」
堆橋 みやび
「フェンス登ってたの、見られた時かもしんないじゃん」
堆橋 みやび
「その場面だったかも、しれないじゃん」
堆橋 みやび
本当にそうだと思っている顔をしている。
堆橋 みやび
これっぽっちも、彼の不安が分かっていない。
鴨川 水歩
たぶんこの子慰めようとしてるわけじゃないとおもうよ……というまなざし。
晴張 希海
糾弾されて、拒絶されても仕方ないと思っている。
鴨川 水歩
良いお酒の味、全部わかんなくなっちゃうね。
堆橋 みやび
何時までここに居られるか分かんないから。
堆橋 みやび
何時まで、3人でこうしていられるか分かんないから。
堆橋 みやび
「帰ったらさ、おねーさん一人になっちゃう」
鴨川 水歩
即答するみやびを、少し眩しそうに見つめる。
晴張 希海
もし、俺がみやびちゃんを轢いてしまったのだとして。
晴張 希海
もし、彼女のご両親が俺を殺そうとすることがあっても。
晴張 希海
彼女の言葉をずっと覚えていようと、思った。
堆橋 みやび
おねーさんはひとりきりでここに閉じ込められて。
堆橋 みやび
あたしもあっちでつまんない毎日送って。
堆橋 みやび
つまんなかったんじゃないかなって思うんだ。
鴨川 水歩
あたしはといえば、べつに。ひとりきりでぜんぜん大丈夫だったのに。
鴨川 水歩
ひとりきりでたのしかったし、大丈夫だったし、コワイものもなかったのに。
鴨川 水歩
きみたちに出会って、きゅうに、もう、ほんとうに、急に。
鴨川 水歩
あたしってばめちゃくちゃにさみしくて、つまんなくて、怖かったんだって。
GM
そこにある心の内側も、闇の中から拾い上げられて。
GM
よいでしょう。先に振ってもロールのあとでも構いません。
晴張 希海
二人でちょっと話したいかな~と思うのでどうしよかな
晴張 希海
2d6 (2D6) > 4[2,2] > 4
GM
4 病院。清潔なにおいだけが残っている。診てはもらえないが、ここでは病気も怪我も、24時間経てばもとに戻る。
晴張 希海
「もし、近くの病院に運ばれたりしたのならさ」
GM
カルテや、受け入れ記録や、そんなもの。
普通ならば見られないだろうが、今は誰にはばかることもないだろう。
晴張 希海
「ここで事故が起こったとすると、多分運ばれるのはここの大きい病院だから」
晴張 希海
「事故の時間とか、生きてたならどのくらいまで生きてたのかとか」
晴張 希海
「ここから出たときに『死んでる』とは限らないし」
鴨川 水歩
「あれか、いままさに生死の境をさまよってる、てきな」
鴨川 水歩
ま、つまりあたしはかなり死側なわけだが……
堆橋 みやび
「そうなら記事にならないんじゃない?」
晴張 希海
「このアイコンのアプリも、本当にあるかわからないからね」
晴張 希海
「まあ、それで何が変わるかっていうのもわからないけど」
鴨川 水歩
「なんかあるよね~、ほら、都市伝説でさ」
鴨川 水歩
「夜中のテレビの砂嵐のなかに、明日死亡する人のリストが流れる……みたいな」
晴張 希海
戻ったときに死んでいるのでは、という懸念が。
鴨川 水歩
「ま、いいんじゃない?確かめに行くのくらいは」
晴張 希海
「じゃ、ちょっと行ってみようか。遠くなさそうだし。」
GM
希海の示した病院は、車なら15分かからないだろう。
GM
しかし、病院の窓は、そのすべてが煌々と白く光っている。
晴張 希海
流石に不気味さはあるが、無機質な建物にそういう怖さは感じない。
晴張 希海
自動ドアの電源も入ったままで、明るい建物に足を踏み入れる。
晴張 希海
「やっぱり、受付とかナースステーションとかかな」
堆橋 みやび
「そんなところに大事な書類あるのかな~」
鴨川 水歩
「大事な書類じゃなくてもいいんじゃない?」
鴨川 水歩
「ふたりの受け入れ記録でしょ、たぶん、欲しいのは」
晴張 希海
「それが分かればパソコンで調べられると思うし」
鴨川 水歩
「あたしICUとか見て来ちゃおっかな~」
鴨川 水歩
ぺったぺったと素足が病院の廊下を歩いていく。
鴨川 水歩
いまさら夜の病院が怖いということもないらしい。
GM
普通なら忙しく人の行き来する場所も、今はしんとしている。
GM
誰かが立ち上がったばかりのように、斜めになった椅子。
GM
卓上、なんらかの書類の上に転がったボールペン。
GM
どれがどんなものやら、開けてみるまでわからないが。
晴張 希海
「みやびちゃん、そっち見てもらってもいいかな」
晴張 希海
受付の机の上の来訪者名簿を取り上げながら、背後の棚の方をお願いする。
晴張 希海
名簿の面会者のなかに、見知った名前がないかを探しながら。
晴張 希海
「水歩ちゃんをひとりにしたくないから?」
晴張 希海
「君が、現実に嫌気が差して、もう二度と帰りたくない……って言うなら、こんなに言わないんだけどさ」
晴張 希海
「っていうか……まあ、気になるはそうなんだけど」
晴張 希海
「色が変わったみたいな感覚とか、映画で別のBGMに変わるときとか」
晴張 希海
「適当に勉強して、適当に決めた大学に行って」
晴張 希海
「なんか、誘われたからって理由でホストしてるけど」
堆橋 みやび
「会いたい人に会えないのって辛いもんね」
晴張 希海
「たぶん、君と同じ年の頃なら、帰らなくてもいいかって思ってた」
晴張 希海
「君にもそういう時が来るんじゃないかなって思って」
晴張 希海
「ここに残るってことは、今を『続けない』ことだよ」
晴張 希海
「見つかるまで進んでほしい。見つからなくても……」
晴張 希海
「君が二人で残りたいと言うならもちろん止めない」
晴張 希海
「でも、もし……水歩ちゃんが君をおいて戻ろうとすることがあれば」
堆橋 みやび
「“けっこう”大丈夫なんて強がり云うおねーさんに」
堆橋 みやび
「そろそろ、良いことがあって欲しいと思う」
晴張 希海
「大事に思っている人のことは考えてない」
堆橋 みやび
「おにーさんのその優しい気持ち、上手く受け取れてないと思う」
晴張 希海
「君のご両親に『なぜお前だけ』とか言われるのとか」
晴張 希海
「考えて、そういうのから逃げたいと思ってるだけ」
堆橋 みやび
「あたしのことなんて知らない振りをすればいいのに」
堆橋 みやび
「なのにどうしてそんな必要ないしんどいきもち」
晴張 希海
「君が、ここで俺たちに会ったときみたいな、ね」
晴張 希海
2D6>=5 (判定:笑い) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
晴張 希海
FT 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
堆橋 みやび
FT 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
堆橋 みやび
「誰かに笑って欲しい気持ちは分かるよ」
堆橋 みやび
瞬間がいつか未来になるなんて実感もないけど。
晴張 希海
本当のやさしいという言葉は、彼女のような人にふさわしいのだろう。
晴張 希海
だからだろうか。
その世界に、鮮やかな花を添えたいと思うのは。
晴張 希海
実際、何が理由なんかなんて、自分にもわからない。
晴張 希海
それでも、もし必要なら。嫌われたとしても。
晴張 希海
「気持ち悪いとか言われたら立ち直れないところだったよ」
鴨川 水歩
ぺったらぺったらと呑気な足音が戻ってくる。
行って、戻ってきたらしい。
鴨川 水歩
「ていうか流石に鍵とかいるみたいでさあ、探したんだけどなくて」
鴨川 水歩
「ガラスぶちやぶってもよかったけど……」
鴨川 水歩
「学校のガラスぜんぶぶちやぶれ~♪みたいな歌あったよね」
鴨川 水歩
みやびが笑っているのを見て、にへへと笑う。
堆橋 みやび
どうしてこのままじゃいけないんだろう。
堆橋 みやび
どうしてこの瞬間は未来へ続かないんだろう。
堆橋 みやび
あたしが欲しいのは多分、この瞬間の先の未来なのになって思う。
鴨川 水歩
この様子だと、たぶんふたりの成果も芳しくなかったのだろう。
鴨川 水歩
この子がもう死んでいる証拠なんて、見つからなくってよかった。
鴨川 水歩
のそのそとナースステーションに入ってくる。
晴張 希海
クリップボードに挟まれた紙に、面会日時と名前が書いてある。
鴨川 水歩
知らない人の名前ばっかり。そりゃあそう。
鴨川 水歩
「お、これすごい名前。後手河原さんだって」
鴨川 水歩
どうでもいい人の名前ばっかり。そりゃあそう。
晴張 希海
「俺の方は知ってそうな名前なかったけど」
晴張 希海
「そういう段階じゃなかった可能性もあるな」
鴨川 水歩
「戻ってきたときぜったい、14時32分、じゃない?」
鴨川 水歩
「ちょっと前までそうじゃなかった気がするんだよね」
鴨川 水歩
「はっきりしたことは言えないんだけどさ」
鴨川 水歩
なんせもそれも ずいぶん前のことだからさあ
鴨川 水歩
「だから、その時刻なことが、なんか関係あったりすんのかもな~って」
鴨川 水歩
そして、それはあたしには、もう関係がなかったりするのかもなって。
鴨川 水歩
「けっこう盛れてるとおもうんだけどな~」
鴨川 水歩
「みやびちゃんものぞみんも、かわいいよ~」
GM
誰もいない病院には、生のにおいも死のにおいもしなかった。
GM
通り過ぎる待合室で、時計がゆっくりと時を刻んでいる。
GM
それもまた巻き戻る。あなたがたがここにいる限り。
GM
これより、クライマックスフェイズに移行します。