GM
三人が病院を出て、しばし。さて、これからどうするかという折。
GM
繰り返しの一日でリセットされ続けるとはいえ、真夜中にもなれば少しく眠くもなってきて。
GM
あくび混じりに、休める場所を求めて。
GM
ゆっくりと車を走らせながら、ふと、先程の交差点の近く。
GM
どこからか。何か、音がする。
GM
あなたがたのポケットの中……あるいは鞄の中。
GM
スマートフォンから、小さく、
GM
どこかで聞いたことのある……いや、何度も聞いたことがある。
GM
救急車のサイレン。
GM
白いアプリがかすかに明滅している。
晴張 希海
車を停める。
晴張 希海
「なんだ」
鴨川 水歩
「スマホ鳴ってる」ポーチから、自分のそれを取り出す。
鴨川 水歩
ちがう、サイレンだ、と気づいて、眉根を寄せる。
GM
明滅するアプリを開けば、交差点の風景が再び開かれる。
GM
そしてそのざわめきの中を裂くように、サイレンが近づいてくる。そう聞こえる。
晴張 希海
「これ、初めてだよね」
鴨川 水歩
「うん」
堆橋 みやび
頷く。
晴張 希海
自分のスマホを取り出してそれを見る。
晴張 希海
「行ってみる?」
堆橋 みやび
おねーさんを見る。
鴨川 水歩
「うん」
鴨川 水歩
どこかゆめみるように。
鴨川 水歩
すこしうわのそらでうなずく。
GM
希海が車を件の交差点へと向けると、スマートフォンからする音が大きくなる。近づくに連れ、少しずつ。
GM
――まだ……
   ……大丈夫、――
 救急車が……――
GM
まだ聞き取りづらいざわめきの中に、知らない誰かがそう言い交わす声。
GM
そして、交差点。
晴張 希海
「…………」
GM
各々が手にしたスマートフォンに映し出される光景は、
GM
あなたがたの視界と同じ場所の、あなたがたの目の前にはない雑踏を映している。
GM
あなたが首を巡らせれば、画面の景色もその通りに。
GM
今、自分が、その側近くにあるのを感じる。
GM
*儀式『現実への帰還』を公開します。
GM
◆儀式『現実への帰還』
 
段階①行き先を定める 参加条件:白いアプリの秘密を所持しているPC 指定特技《情景》 ペナルティ:なし
段階②肉体を定める 参加条件:白いアプリの秘密を所持しているPC 指定特技《手触り》 ペナルティ:なし
段階③魂を定める 参加条件:白いアプリの秘密を所持しているPC 指定特技《霊魂》 ペナルティ:失敗時正気度-1
段階④この世界を抜け出す 参加条件:白いアプリの秘密を所持しているPC 指定特技《混沌》または《夢》 ペナルティ:生命力-1 または 正気度-1 この判定は世界を抜け出すPCを一人指定して、その指定ごとに成功しなければならない(自分以外のPCを指定することも可能。ただし、既に戦闘を脱落したPCを指定する場合、判定に-3の修正を受け、ファンブル値が1上昇する。自主的に脱落したPCを指定する場合は、さらに判定に-1修正を受け、ファンブル値を1上昇させる)。成功した判定で指定されたPCは戦闘を離脱し、現実へ帰還する。
晴張 希海
帰れるのかも
晴張 希海
そう思った。
晴張 希海
車を降りる。
晴張 希海
「これ……」
鴨川 水歩
ながいこと脈打っていないことさえ忘れてしまった心臓が、少しずつ鼓動を速めるのを感じる。
鴨川 水歩
ひとつ層を隔てたところに、それがあることを。
鴨川 水歩
「いま、なんじゃない?」
鴨川 水歩
「もどるなら」
堆橋 みやび
「………」
晴張 希海
「そうかも」
GM
世界が、その薄い膜が、揺らいでいる。
GM
この瞬間。
GM
揺らぐ世界をくぐり抜ければ、
GM
この一日を出ていける。
GM
しかしまた、隔てるものは確かにある。今まだ。
GM
*戦闘には、エネミー『14時32分の走馬灯』が参加します。
GM
*『14時32分の走馬灯』はダムドとして扱います。ダムドについてはデッドループの159Pを参照してください。
GM
*加えて、『14時32分の走馬灯』はこの繰り返す世界そのもの。現象エネミーです。現象エネミーへの攻撃判定に指定する特技は《情景》。
GM
*戦闘の終了条件は、PC全員の脱落、または規定数の儀式成功。
GM
では、何かご質問ございますか?
GM
大丈夫そうですね。
GM
では、始めていきましょう。
GM
プロットから。
晴張 希海
OK
14時32分の走馬灯
OK
堆橋 みやび
OK
鴨川 水歩
OK……
GM
では、それぞれオープン。
[ 14時32分の走馬灯 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 鴨川 水歩 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 堆橋 みやび ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 晴張 希海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
『14時32分の走馬灯』とみやびがバッティング。
[ 堆橋 みやび ] 生命力 : 6 → 5
GM
では、『14時32分の走馬灯』とみやびは1d6を。プロット内では、高い方からです。
14時32分の走馬灯
1d6 (1D6) > 1
堆橋 みやび
1d6 (1D6) > 5
GM
では、プロット3はみやび>『14時32分の走馬灯』です。
GM
*第1ラウンド プロット6:鴨川 水歩
鴨川 水歩
スマートフォンの画面を見る。
画面いっぱいの雑踏を、どこか懐かしげに見つめる。
指先でそれを軽く撫でて。
鴨川 水歩
硬質ガラスを一枚隔てた向こう側。
何百何千繰り返した”今日”の、向こう側。
鴨川 水歩
永遠に続く”今”の、向こう側。
鴨川 水歩
帰るべき場所。
鴨川 水歩
儀式『現実への帰還』 段階1 行き先を定める を実行します。
GM
では、《情景》で判定をどうぞ。ペナルティはありません。
鴨川 水歩
2D6>=5 (判定:情景) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
成功!
GM
画面の向こう側の情景は、ますます鮮やかになる。そのように思える。
GM
何の変哲もない、猥雑な、美しくもなんともない、だからこそ愛しい景色。
鴨川 水歩
記録された映像の雑踏なら、繰り返す今日の中でもたくさん見た。
DVDだのBDだの、いくらでもあったから。
ドラマとかバラエティとか、世界を想うのには事欠かなかった。
鴨川 水歩
けれどこの向こうは、それらとは明らかに違う。
GM
そうして整えられたものではない。
GM
あなたの望むもの。
鴨川 水歩
「のぞみん。みやびちゃん」
鴨川 水歩
「なんか。”まだだいじょうぶ”みたいだよ」
晴張 希海
「…………ああ」
堆橋 みやび
「………」
鴨川 水歩
「……ねえ?」
鴨川 水歩
「あたしが帰りたいって言ったら、どっちか諦めてくれる?」
晴張 希海
「…………」
晴張 希海
「ごめん」
晴張 希海
「無理かも」
堆橋 みやび
「………別にいい」
堆橋 みやび
「おねーさんの方が多分」
堆橋 みやび
「生きるのに向いてるから」
鴨川 水歩
「わっはっは」
鴨川 水歩
「そうきたかあ」
鴨川 水歩
「悲しいこと言うなあ」
堆橋 みやび
「そう?」
堆橋 みやび
「ラッキーって、思えばいいのに」
堆橋 みやび
「諦めてくれる?なんて言っておいて」
堆橋 みやび
「ちっとも嬉しそうじゃない」
鴨川 水歩
「若くてカワイイピチピチの娘さんが、自分は生きるの向いてない~って思ってたら、おね~さん的には悲しくなっちゃうワケよ」
鴨川 水歩
「ま、でも、たしかにあたしのほうが生きるの、向いてるかも」
鴨川 水歩
後ろ手を組んで二人に背を向ける。その先の道路には、なんにもない。
晴張 希海
「…………」
GM
*第1ラウンド プロット3:堆橋 みやび
堆橋 みやび
*儀式『現実への帰還』 段階②肉体を定めるを実行します
GM
指定特技は《手触り》、ペナルティはありません。どうぞ。
堆橋 みやび
2D6>=7 (判定:憂い) (2D6>=7) > 8[3,5] > 8 > 成功
GM
成功。
GM
画面の向こうの鮮烈な風景。手が届く気がする。自分もそこにいるような、気がする。
GM
『こちら側』の確かさが、『向こう側』へと、ゆっくりと流れていくような。
GM
そんな気がする。
堆橋 みやび
彼方に戻る?
堆橋 みやび
おねーさんを置いて。
堆橋 みやび
そんな事をしたら多分、一生後悔する。
堆橋 みやび
おにーさんには戻って欲しい。
堆橋 みやび
でも、あたしは、
堆橋 みやび
あたしは、どうしよう。
堆橋 みやび
戻りたい理由なんてなくて。
堆橋 みやび
あたしは、あっちに執着はなくて。
堆橋 みやび
だから、踏み出せはしない。
GM
それでも、現実の手触りはみやびにも届いている。おそらくは『まだ大丈夫』なみやびに。
GM
心にゆく宛がなくても。
まだ生きている命には、行く先がある。
GM
*第1ラウンド プロット3:『14時32分の走馬灯』
14時32分の走馬灯
【安楽な停滞】/サポート/《憂い》/目標を好きなだけ選ぶ。目標は指定特技で判定を行い、失敗した場合次に行う行為判定のファンブル値が1上昇する。
14時32分の走馬灯
PC3名を全員対象に取ります。
14時32分の走馬灯
全員《憂い》で判定を。
晴張 希海
2D6>=7 (判定:官能) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗
鴨川 水歩
2D6>=6 (判定:悦び) (2D6>=6) > 8[4,4] > 8 > 成功
堆橋 みやび
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
鴨川 水歩
のぞみんにお守り投げます。
晴張 希海
わーい
[ 鴨川 水歩 ] お守り : 1 → 0
晴張 希海
2D6>=7 (判定:官能) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗
晴張 希海
すみませんねぇ
14時32分の走馬灯
では、希海の次の判定のファンブル値が1上昇。
晴張 希海
「…………」
晴張 希海
「水歩ちゃんはさ」
晴張 希海
「みやびちゃんに、なれんの?」
鴨川 水歩
「え~?」
鴨川 水歩
「どうだろ、出来なくはないかなあ」
堆橋 みやび
「……………」
晴張 希海
「両親も、友人も、幼馴染も、同級生も」
晴張 希海
「みんな、みやびちゃんを待ってる。望んでる。」
堆橋 みやび
本当にそうなのか知らない。
鴨川 水歩
「おーおー、待ってる人がいる男は言うことが違いますねえ」
晴張 希海
「自分がどう思っていようと」
晴張 希海
「他人はそう見るよ」
鴨川 水歩
「別に他人がどう思ってようと、いいじゃん」
晴張 希海
「戸籍も家族も身分もあるんだよ」
晴張 希海
「こことは違う」
鴨川 水歩
「わかってるよお、それくらい」
堆橋 みやび
「でも、中身をちゃんと知らない人が」
堆橋 みやび
「そんなこと気にする?」
晴張 希海
「みやびちゃんがそう思っているだけだよ」
鴨川 水歩
「そんなふうに言うなよお」
鴨川 水歩
「あたしたちだってお互いのこと、ぜんぶ知ってるわけじゃないんだから」
晴張 希海
「ほんの一日一緒に過ごした俺だって」
晴張 希海
「みやびちゃんが、みやびちゃんじゃなくなったら違和感を感じるだろうし」
晴張 希海
「なにより、水歩ちゃんだってきっと窮屈だ」
鴨川 水歩
「大丈夫大丈夫、すぐわかんなくなっちゃうって」
晴張 希海
「記憶喪失をでっちあげたって、名前はずっとみやびちゃんなんだから」
鴨川 水歩
「慣れるよ、そんなの、きっと」
堆橋 みやび
じゃあ、どうすればいい。
堆橋 みやび
何が犠牲になればいい。
堆橋 みやび
あの、平穏な時間のために何を差し出せば。
堆橋 みやび
時計の針は戻るんだろう。
堆橋 みやび
「……………」
堆橋 みやび
何も言わない。
GM
*第1ラウンド プロット2:晴張 希海
晴張 希海
鴨川 水歩に基本攻撃
GM
はい、判定をどうぞ。
晴張 希海
2D6>=5 (判定:破壊) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
GM
では、水歩は回避判定。目標値は10です。
鴨川 水歩
2d6>=10 (2D6>=10) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
攻撃は失敗。
晴張 希海
水歩に歩み寄り、その腕を掴む。
鴨川 水歩
「おわ」
鴨川 水歩
「なに」
晴張 希海
「なんで」
晴張 希海
「なんでそんなことが言えるんだ」
晴張 希海
「あんた、死んでるんだぞ」
鴨川 水歩
「キツいこと言うじゃあん」
鴨川 水歩
「なに?別に帰りたくないって言ってる子の代わりに帰ろうとするの、そんなに悪いこと?」
晴張 希海
「化け物の理屈だろ」
鴨川 水歩
「傷つくなあ」
鴨川 水歩
「そもそも、こっちの世界に残りたいと、ちょっとでも思うなんてさ」
鴨川 水歩
「そう感じる理由があったってことでしょ?」
鴨川 水歩
「あたしからすりゃ」
鴨川 水歩
「あんたのほうこそ、なんでそんなコト言えるんだ、って感じだよ」
晴張 希海
「死ぬのはいつでもできるからな」
晴張 希海
「俺はその子の可能性と未来を」
晴張 希海
「守ってやりたいんだ」
鴨川 水歩
「可能性と未来なんて」
晴張 希海
「俺が」
晴張 希海
「手を引くから」
堆橋 みやび
なんでだろう。
堆橋 みやび
この人には別に手を引きたい人がいるのに。
晴張 希海
「守りたいんだ」
堆橋 みやび
「おにーさんの手って、そんなにたくさんあるわけ?」
堆橋 みやび
「大事な人がいて、自分の事して」
堆橋 みやび
「両手って埋まるものじゃないのかな」
晴張 希海
「……そんなことないよ」
晴張 希海
「そんな事ないってことを、教えてあげる」
堆橋 みやび
「いい」
堆橋 みやび
「あたしは、べつに……」
堆橋 みやび
「そうしてほしいって思ってないよ」
堆橋 みやび
「おにーさんにはおにーさんの生活があってさ」
堆橋 みやび
「あたしにはあたしの生活がある」
堆橋 みやび
何をしていたのか、思い出せないような。
堆橋 みやび
味のしない毎日が。
鴨川 水歩
「フラれてやんの」
晴張 希海
「それでも、憎まれても」
晴張 希海
「俺は……」
鴨川 水歩
「あたしをここに置いていって、みやびちゃんを無理に連れ帰ってさ」
堆橋 みやび
「そうまでしたって、何も手に入らないよ」
堆橋 みやび
「そんなに優しくしなくていいよ」
鴨川 水歩
「それでみやびちゃんが苦しんでも、同じこと言うわけ」
晴張 希海
「いうけど」
鴨川 水歩
「……さいて~」
GM
ラウンドを終了します。自発的な脱落はありますか?
鴨川 水歩
しません。
晴張 希海
しません
堆橋 みやび
しません
GM
では、第2ラウンドへ。
GM
*第2ラウンド プロット6:鴨川 水歩
鴨川 水歩
様子を見ます。
GM
OK!
鴨川 水歩
二人から目を背けてしまえば、視界の先には誰もいない。
鴨川 水歩
【憂い】も、【笑い】も。
鴨川 水歩
なにもない。
鴨川 水歩
毎日目を覚ます公園。
鴨川 水歩
毎日目を覚ますベンチ。
鴨川 水歩
ずっとおなじ。
GM
何もかもが繰り返すばかり。
GM
*第2ラウンド プロット3:堆橋 みやび
堆橋 みやび
*晴張 希海に基本攻撃
GM
はい、では判定を。
堆橋 みやび
2D6>=5 (判定:刺す) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
失敗!
堆橋 みやび
おにーさんが嫌いなわけじゃない。
堆橋 みやび
その気遣いが、嬉しくない訳じゃない。
堆橋 みやび
3人で帰れるなら良かった。
堆橋 みやび
3人で、カフェにいたあの時みたいに出来るなら。
堆橋 みやび
喜んで帰ったのに。
堆橋 みやび
拾ったガラス片。振り上げようとしたのに。
堆橋 みやび
たやすく道路わきの草むらに落ちてしまった。
堆橋 みやび
なんでだろう、どうしてなんだろう。
堆橋 みやび
あたしは人魚姫なんかじゃないのに。
堆橋 みやび
どうしておにーさんを刺そうとした。
堆橋 みやび
したのに、それができなかった?
堆橋 みやび
意気地なしだから?
堆橋 みやび
覚悟が足りないから?
堆橋 みやび
ううん、たぶんきっと。
堆橋 みやび
──“本当はそんなこと、したくないから”だ。
堆橋 みやび
今、すごい災害が起きて街を飲み込んでくれればいいのに。
堆橋 みやび
今、選択の余地も無くなってしまえば楽になれるのになんて。
堆橋 みやび
───身勝手なことを、考えた。
GM
*第2ラウンド プロット3:『14時32分の走馬灯』
14時32分の走馬灯
【引き止める囁き】/サポート/《夢》/目標一人を選ぶ。目標は指定特技で判定を行い、失敗した場合潜在狂気からランダムに1枚選んで顕在化させる。潜在狂気を持っていない場合は、知覚分野のランダムな特技で恐怖判定を行う。
14時32分の走馬灯
対象はみやび。
堆橋 みやび
2D6-2>=9 (判定:教養) (2D6-2>=9) > 2[1,1]-2 > 0 > ファンブル(判定失敗。山札から【狂気】を1枚獲得)
晴張 希海
お守りを使用します
[ 晴張 希海 ] お守り : 1 → 0
堆橋 みやび
2D6-2>=9 (判定:教養) (2D6-2>=9) > 5[2,3]-2 > 3 > 失敗
GM
では、潜在狂気が顕在化。
GM
堆橋 みやび【広がる恐怖】
▽トリガー:同じシーンにいる誰か(自分も含む)がファンブルする
▽あなたは、何もかもが怖くなってくる。
▽自分の【恐怖心】の特技ひとつを選ぶ。その上下左右にある特技も【恐怖心】として扱う。
堆橋 みやび
だれかの走馬灯を見ている。
堆橋 みやび
道路を横切る、誰かの透明な人影を見ている。
堆橋 みやび
正体の見えない足音が、周りを駆けまわって。
堆橋 みやび
誰か分からない。
堆橋 みやび
掴めない、見えない。
堆橋 みやび
触れられない。
堆橋 みやび
おねーさんか、あたしかが。
堆橋 みやび
いつかこうなる、きっと。
堆橋 みやび
それってほんとは、すごく怖い事なんじゃないかって、思った。
堆橋 みやび
終わること、身の回りの物。
堆橋 みやび
総てが不確かなものに思える。
堆橋 みやび
地面が揺らいでいる錯覚に陥って。
堆橋 みやび
思わず顔を伏せた。
堆橋 みやび
──怖い。
GM
*第2ラウンド プロット2:晴張 希海
晴張 希海
鴨川 水歩に基本攻撃
GM
判定をどうぞ。
晴張 希海
2D6>=5 (判定:破壊) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
GM
では、水歩は回避判定。
鴨川 水歩
2d6>=10 (2D6>=10) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
失敗。ダメージを1d6でどうぞ。
晴張 希海
回想を乗せます
GM
どうぞ。
晴張 希海
流されて生きてきた。
晴張 希海
ずっと、親に勧められた学校へ行き
晴張 希海
最初に誘われたサークルに入り
晴張 希海
持ちかけられたバイトをして
晴張 希海
そのまま、なんとなく
晴張 希海
ホストの仕事を続けて
晴張 希海
どうでも良かったんだ。ずっと。
晴張 希海
でも、今は違う。
晴張 希海
人生には、俺を変えた瞬間があった。
晴張 希海
みやびちゃんを見ていると、なんとなく。
晴張 希海
昔のことを思い出すみたいで。
晴張 希海
だから、その道を絶やしたくないと思った。
晴張 希海
それに、きっと……
晴張 希海
俺のせいだから
晴張 希海
こんなところに閉じ込められたのも
晴張 希海
今、苦しんでいるのも。
晴張 希海
秘密 ショック:なし
あなたは、この一日で出会うよりも前にPC2の顔を見たことがある。いつ、どこでかは思い出せないものの、あの驚愕に彩られた表情は目に焼き付いている。しかし、PC2はあなたを覚えていないようだが……。
晴張 希海
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
晴張 希海
手を伸ばして、水歩のスマートフォンを叩き落とす。
鴨川 水歩
それはあっけなく地面に落ちる。
鴨川 水歩
コンクリートにガラス面が叩きつけられて、ばき、と嫌な音がした。
晴張 希海
「……ごめん」
鴨川 水歩
それを、見つめる。
堆橋 みやび
どうして。
堆橋 みやび
──どうして、
鴨川 水歩
「……んーん」
堆橋 みやび
うつむいたまま、首を振る。
鴨川 水歩
スマートフォンを拾い上げる。もう何も映ってはいない。
鴨川 水歩
「まったくさあ」
鴨川 水歩
「やりかたがスマートじゃないよ、のぞみん」
鴨川 水歩
「そこはこう……あたしをもうちょっとワルモノにするとこでしょうよ」
堆橋 みやび
ここには、ワルモノになりたいひとばっかり。
堆橋 みやび
いい人じゃなくていいって、誰も彼も思って。
堆橋 みやび
たぶん、こうして傷付いている。
鴨川 水歩
ようやっと、肩の荷が降りたようにみやびを見る。
堆橋 みやび
首を振る。
堆橋 みやび
後ずさりする。
鴨川 水歩
「ごめん、みやびちゃん。イチ抜けだ」
堆橋 みやび
「いやだ、」
堆橋 みやび
「なんで、」
晴張 希海
「…………」
堆橋 みやび
「そんなの……」
堆橋 みやび
「やだよ……」
鴨川 水歩
スマートフォンを放り投げて、みやびの元へと駆け寄る。
堆橋 みやび
宙に舞うそれを目で追って。
鴨川 水歩
「言ったじゃん、みやびちゃん」
鴨川 水歩
「若くてカワイイピチピチの」
鴨川 水歩
「だいすきなともだちが、生きるの向いてない、なんて」
鴨川 水歩
「言ったらかなしいよ、あたし」
堆橋 みやび
「…………だって、」
晴張 希海
「…………」
堆橋 みやび
「そういうと、思ってた」
堆橋 みやび
「どうせ、何を言ったって」
堆橋 みやび
「あたしたちを帰すつもりなんだ」
堆橋 みやび
おねーさんを見る。
堆橋 みやび
帰りたくないなんてことないくせに。
堆橋 みやび
全然大丈夫でもない癖に。
鴨川 水歩
両手を伸ばす。抱きしめようとして、すこしためらう。
鴨川 水歩
「バレてたか~」
堆橋 みやび
伸ばされた手を掴んで。
堆橋 みやび
自分から、収まるみたいに抱き着いた。
晴張 希海
帰りたい。
晴張 希海
戻りたい。
晴張 希海
もう一度会いたいと。
晴張 希海
思うほどに、胸が苦しくなる。
鴨川 水歩
「のぞみんがせっかく悪役やってくれたのに、カッコつかないな~」
鴨川 水歩
その頭をおそるおそる、けれどやさしくなでる。
堆橋 みやび
泣いている。
鴨川 水歩
ちいさいあたま。
堆橋 みやび
子供みたいに。
晴張 希海
どうでもいいと思ってた世界が。
色を持ってしまった世界が。
鴨川 水歩
とっくに忘れてしまったぬくもりが、腕の中にある。
晴張 希海
手招きしている。
堆橋 みやび
どうして、行かなきゃいけない。
堆橋 みやび
帰りたくない。
晴張 希海
手を伸ばせば届く場所に、待っている。
堆橋 みやび
みんなで帰れないなら、ここに居たい。
鴨川 水歩
「生きるの、しんどいよね」
鴨川 水歩
「別に理由なんかなくたって、死にたくなること、いっぱいあるよね」
堆橋 みやび
かすかな嗚咽。
鴨川 水歩
「べつにここじゃなくたって、ふつうに生きてたって、」
鴨川 水歩
「毎日毎日同じことの繰り返し」
鴨川 水歩
「生きるために勉強して、お金稼いで、神経すり減らして【我慢】して」
晴張 希海
昔の自分でいれば迷わなかったというのは、なんて皮肉なことだろう。
鴨川 水歩
「味のないガムみたいに……捨てどき失っちゃって……」
鴨川 水歩
嗚咽をなだめるように背を撫でる。
鴨川 水歩
「……つらい思いしてでも、生きててほしい、なんて、いじわるだよね……」
鴨川 水歩
「ごめんね……」
晴張 希海
声も顔もはっきりと覚えている。
鴨川 水歩
一言口にするたび、声が震える。それでもせめて泣かないように。
晴張 希海
それも、いつまで。
堆橋 みやび
もう、何も上手く出来ない。
堆橋 みやび
そう、あたしはいつだって。
堆橋 みやび
なにもうまくできやしない。
晴張 希海
忘れたくない。会いたい。
晴張 希海
帰りたい……のに。
GM
誰も彼もの思惑ばかりが交差する。一瞬、交わって、けれど同じ方向を向いてはいない。
GM
水歩は生命力を6点喪失。
GM
脱落です。
[ 鴨川 水歩 ] 生命力 : 6 → 0
GM
では、第2ラウンドを終了します。自主的な脱落はありますか?
晴張 希海
脱落しません
堆橋 みやび
脱落しません
GM
OK ラウンドを進めます。
GM
*第3ラウンド プロット3:堆橋 みやび
堆橋 みやび
*儀式『現実への帰還』 段階段階③魂を定めるを実行します
GM
判定は《霊魂》です。どうぞ。
堆橋 みやび
2D6>=6 (判定:死) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
GM
成功。
晴張 希海
「……みやびちゃん」
堆橋 みやび
「……進めないとさ」
堆橋 みやび
「立ち止まって、傷つけあってても」
堆橋 みやび
「だれも、どこにもいけない……」
晴張 希海
「…………」
晴張 希海
「君は」
晴張 希海
「まだ、ここに残りたい?」
堆橋 みやび
「おねーさんが、」
堆橋 みやび
「のこるなら」
堆橋 みやび
「おにーさんのきもちも、うれしいけどさ」
堆橋 みやび
「残してなんて、おけないよ」
晴張 希海
「…………」
晴張 希海
「それなら、俺も残るよ」
鴨川 水歩
「こらこら」
鴨川 水歩
「そんなこと言う流れじゃないでしょうが~」
鴨川 水歩
みやびの頭をぐりぐり撫でる。
堆橋 みやび
「おにーさんは帰んないとじゃん」
晴張 希海
「一人じゃ戻らない」
堆橋 みやび
「かえるとこ、あるんでしょ」
晴張 希海
「それでも、戻れない」
鴨川 水歩
「あたしはもういいよ、もうじゅうぶん」
鴨川 水歩
小さな頭に頬を寄せて。
鴨川 水歩
「かえりな、みやびちゃん」
鴨川 水歩
「のぞみんと一緒に」
堆橋 みやび
「…………」
堆橋 みやび
もう、どうしていいのか分からない。
堆橋 みやび
「それしか、」
堆橋 みやび
「ないのかなあ……」
堆橋 みやび
おねーさんにしがみつく。
晴張 希海
「俺をおいて二人で戻る?」
堆橋 みやび
そんなことしたって、何の意味も無いのに。
堆橋 みやび
「それもやだ」
堆橋 みやび
間髪入れず、返事。
鴨川 水歩
「わがままプリンセスめ」
晴張 希海
「うん……」
堆橋 みやび
「帰りたくないし」
堆橋 みやび
「置いて行きたくないし」
堆橋 みやび
「おにーさんにも帰って欲しい」
堆橋 みやび
「ぜんぶは、とてもかなわない」
鴨川 水歩
ちいさくうなずく。
鴨川 水歩
そう、ぜんぶは。
鴨川 水歩
叶えられない。
晴張 希海
「いいよ、もう」
晴張 希海
「どうせ、向こうでは死にかけてることがわかったし」
晴張 希海
「死んだら、死ぬだけだし」
堆橋 みやび
「あたしもじゃん……」
鴨川 水歩
「おのれら~~~」
鴨川 水歩
「良いから!ふたりとも!帰る!」
晴張 希海
「あいつは俺が死んだら別の誰かに支えてもらえるかもしれないけど」
晴張 希海
「ここには『別の誰か』はいないわけだし」
鴨川 水歩
みやびを離す。
名残惜しさを感じさせないよう。
軽く背中を押して希海のほうへと。
晴張 希海
「二人より、三人のほうがにぎやかでしょ」
堆橋 みやび
全部は取れない。
堆橋 みやび
袖で、涙を拭う。
晴張 希海
そのくらい
晴張 希海
『どうでもいい人』ではなくなってしまった。
鴨川 水歩
「そういう態度だからナンバーワンとれないんだぞ」
鴨川 水歩
「三流ホストめ~」
晴張 希海
とれなくていいも~ん
晴張 希海
「三流ですみません」
堆橋 みやび
「喧嘩しないで……」
堆橋 みやび
ぐすぐす。まだ涙声。
鴨川 水歩
「ごめんごめん」
鴨川 水歩
「……みやびちゃんも、泣かないでよ」
堆橋 みやび
頷いた。
堆橋 みやび
鼻水を啜る。
鴨川 水歩
「いいこ。おねーさん安心した」
GM
*第3ラウンド プロット3:『14時32分の走馬灯』
14時32分の走馬灯
【巻き戻る時計の針】/攻撃/《霊魂》/目標を一人選び、命中判定を行う。目標が回避判定に失敗すると、正気度に1D4から目標の顕在狂気の数を引いた値だけダメージを与える(最低0)。
14時32分の走馬灯
目標はみやび。ダムドの命中判定は自動成功。
14時32分の走馬灯
回避判定の目標値は7です。
堆橋 みやび
2D6>=6 (判定:死) (2D6>=6) > 4[2,2] > 4 > 失敗
GM
失敗。
14時32分の走馬灯
1d4 (1D4) > 1
堆橋 みやび
横を何かが通り過ぎた気がするけれど。
堆橋 みやび
それは気のせいだったようで。
堆橋 みやび
微かな風を残して、すり抜けていった。
GM
ただ時計が進むだけ。
GM
*第3ラウンド プロット2:晴張 希海
晴張 希海
晴張 希海に基本攻撃
GM
いいでしょう。どうぞ。
晴張 希海
2D6>=5 (判定:破壊) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
晴張 希海
回避しません
晴張 希海
1d6 (1D6) > 2
[ 晴張 希海 ] 生命力 : 6 → 4
晴張 希海
「…………」
晴張 希海
手元のスマートフォンを、足元に投げつける。
晴張 希海
ぱり、と画面の割れる音がした。
晴張 希海
それを踏みつけようとして、足が動かない。
晴張 希海
そこにある希望を破壊することに、まだ足がすくむ。
晴張 希海
なくなってしまえば
晴張 希海
なくなってしまえば、あきらめもつくだろう。
晴張 希海
「……結構丈夫だね、これ」
鴨川 水歩
「ちょ」
鴨川 水歩
ドン引き。
堆橋 みやび
「!」
堆橋 みやび
何もかもが、上手く行かない。
堆橋 みやび
スマホが次々割れていく。
晴張 希海
「君が決めたくないなら」
晴張 希海
「俺が決めるよ」
堆橋 みやび
「帰りたかったって」
堆橋 みやび
「帰るべきなのに、」
堆橋 みやび
「なんで、なんで、なんで……」
晴張 希海
「なんでだろうね」
鴨川 水歩
「そんな脅すみたいなことするのやめなさいって」
鴨川 水歩
「あたし帰れなくしといてそれはないでしょ」
晴張 希海
「別に脅してるわけじゃないんだけどな……」
鴨川 水歩
「も~、きみもしょうがない男だな!」
鴨川 水歩
「あたしが帰れって言ってんだから二人で帰りなさいよ!」
堆橋 みやび
「…………」
堆橋 みやび
おろおろ、ひとしきり、二人を見て。
堆橋 みやび
「…………」
晴張 希海
「ま、楽しくないことはないよ」
晴張 希海
「車出すしさ」
堆橋 みやび
何か、考えている。
堆橋 みやび
残ったスマホはひとつ。
鴨川 水歩
「ここにいたらそのうち気が狂うって言ったのだれよ……」
晴張 希海
「そんときゃそんときでしょ」
鴨川 水歩
「みやびちゃん~」
鴨川 水歩
「こいつ言い出したら聞かないよお~連れて帰ってよお~」
堆橋 みやび
「…………」
GM
ラウンドを終了します。自主的な脱落はありますか?
堆橋 みやび
脱落しません
晴張 希海
脱落します。
GM
みやびから脱落への妨害はありますか?
堆橋 みやび
なしです
GM
では、希海は自主的に戦闘を脱落。
晴張 希海
足元のスマートフォンを踏みつける。
晴張 希海
それで、光っていた画面は沈黙したようだった。
晴張 希海
「一人で戻ったら、きっと」
晴張 希海
「後悔する」
堆橋 みやび
「…………」
晴張 希海
明日からはもう、ひとりじゃないわけだし。
GM
では、次のラウンドへ。
GM
*第4ラウンド プロット3:堆橋 みやび
堆橋 みやび
残るスマホはひとつ。
堆橋 みやび
開いた選択はふたつ。
堆橋 みやび
選んだ人はふたり。
堆橋 みやび
──だったら、
堆橋 みやび
──だったら、あたしの選べるのは。
堆橋 みやび
最初からたった一つ。
堆橋 みやび
*堆橋 みやびに基本攻撃
GM
判定をどうぞ。
堆橋 みやび
2D6>=5 (判定:刺す) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
GM
成功。
堆橋 みやび
スマホを、放り投げた。
堆橋 みやび
たかく、
堆橋 みやび
たかく、
堆橋 みやび
空を登るみたいに舞い上がって、
堆橋 みやび
そのあと、向こうの景色を煌めかせながら落ちたそれが。
堆橋 みやび
さいご、地面にぶつかって。
画面がブラックアウトして。
堆橋 みやび
こっちの景色を映したところで、
堆橋 みやび
上から踏みつけた。
鴨川 水歩
「は、……」
堆橋 みやび
画面の割れる音。
晴張 希海
「…………」
堆橋 みやび
選択肢の消える音。
鴨川 水歩
それをぽかんと目で追って、
鴨川 水歩
「なんで、」
鴨川 水歩
「え?」
堆橋 みやび
二人を振り返る。
鴨川 水歩
地面に向かってつぶやく。
堆橋 みやび
「ワガママなお姫様の」
堆橋 みやび
「おねがいきいてくれてありがと!」
堆橋 みやび
二人の腕を掴む。
堆橋 みやび
ぐい、と引き寄せて、
晴張 希海
「ふふ」
堆橋 みやび
笑った。
鴨川 水歩
「そりゃないでしょお~~~~~~」
堆橋 みやび
「さて、今日はいつまた巻き戻ると思う?」
鴨川 水歩
「ちょっとお~」
晴張 希海
「んー……眠くなったらかも」
堆橋 みやび
「おにーさん、“今日”こそちゃんとしたシャンパンタワーしたい」
堆橋 みやび
「おねーさんもやりたいでしょ」
鴨川 水歩
「いまそういう気分じゃない~~~~~~~」
晴張 希海
「あはは……」
堆橋 みやび
「じゃあ今度でいっか」
堆橋 みやび
「じゃあご飯行こ」
堆橋 みやび
「いっぱいまだ、できることある」
堆橋 みやび
ごめんねって言ったら。
堆橋 みやび
二人とも悲しい顔するでしょ?
堆橋 みやび
だから、笑っている。
堆橋 みやび
ここにみんな残ったのは、
堆橋 みやび
あたしのワガママだ!
堆橋 みやび
そういうことに、しといてよ。
堆橋 みやび
ね。
鴨川 水歩
腕を引かれながら、自分の思い描いた結末ではないことに引きずられながら。
深く溜息を吐きながら、誰もいない道を並んで歩く。
堆橋 みやび
跳ねるみたいなステップ。
堆橋 みやび
両側の二人の顔を代わる代わる見る。
晴張 希海
「前にさ、高速で関西まで行ったことあるんだけど。パーキングエリアってご当地お土産とか、スナックとか色々あってさ」
晴張 希海
「そういうとこ回るのも楽しいかもね」
鴨川 水歩
それに笑ってみせるには、すこしばかり複雑な心境だった。
堆橋 みやび
「たこやき!!」
晴張 希海
「いいね~」
鴨川 水歩
「すぐ飽きるよ~?」
堆橋 みやび
「お好み焼き!!」
晴張 希海
2人でできることより、3人でできることのほうがずっと多い。
晴張 希海
頭は、少ないより多い方がいい。
晴張 希海
人間、いつかは死ぬんだ。
晴張 希海
それが、今だったというだけ。
晴張 希海
ごめんな。
晴張 希海
さよなら。
晴張 希海
ありがとう。
晴張 希海
伝えられないのが心残りだなんてことはない
晴張 希海
死ぬときは伝えられないのが当たり前だし。
晴張 希海
もう、一人で苦しむことはないんだし。
鴨川 水歩
ずっとずっとひとりで。
鴨川 水歩
何百回、何千回。
鴨川 水歩
繰り返した今日がほんの少し前に進んだからって。
鴨川 水歩
これもまた、いつかは繰り返す今日になる。
鴨川 水歩
この子たち、ほんとにわかってんのかな?
鴨川 水歩
死んでも、同じ時間の中に戻って、死ぬことへの恐怖もなくなって、すり減るのが、どんなに怖いことなのか、頭でわかってたって確かめるまで知る由もないって。
鴨川 水歩
わかってないって言ったって、たぶん、こうなったんだろうけど。
鴨川 水歩
別に本気で帰りたくなかったわけじゃない。
鴨川 水歩
誰も犠牲にしなくていいなら、出来れば帰りたかった。
やりたいことだって、あった。
鴨川 水歩
でも、まあ。
鴨川 水歩
いつかの昔、この時間に初めて来た時みたいに。
鴨川 水歩
そんなに悪くないかって思える瞬間を、待つしかないな。
鴨川 水歩
こちらを見たみやびと目が合う。
堆橋 みやび
目配せして、笑う。
堆橋 みやび
*回想入れます
堆橋 みやび
ぼんやりと生きてきて。
堆橋 みやび
明日が何日だとか、何曜日だとか。
堆橋 みやび
そんな事さえはっきりと考えないようなルーティーン。
堆橋 みやび
味のしない毎日。
堆橋 みやび
味のしないガムを噛み続けて。
堆橋 みやび
でも、次のガムはポケットに無くって。
堆橋 みやび
そんなある日、こうなった。
堆橋 みやび
同じ毎日。同じルーティーン。
堆橋 みやび
同じガム、同じコンビニ。
堆橋 みやび
だけど、そんなに日々の中に。
堆橋 みやび
おねーさんとおにーさんが現れた。
堆橋 みやび
あたしのガムは、あたしの日々は。
堆橋 みやび
味と色彩を取り戻した。
堆橋 みやび
きっと、今まで生きてきたどの時間よりも、
堆橋 みやび
鮮明で、楽しくて。
堆橋 みやび
だからあたしは、ここでいい。
堆橋 みやび
ううん、ここがいい。
堆橋 みやび
◆PC2:秘密
ショック:なし
あなたは、本当はこの一日から抜け出したいと思っていない。この二人とともに平坦だが不自由ない生活を送るのは、元の世界に戻るよりも素敵なことなのでは?
あなたの本当の使命は『ほかの二人とともにこの世界に留まる』ことだ。
堆橋 みやび
*ダメージダイス!
堆橋 みやび
2d6 (2D6) > 7[1,6] > 7
GM
では、みやびは残り生命力5点を喪失。脱落です。
堆橋 みやび
投げたスマホは、おっきい音で砕けた。
堆橋 みやび
こんなに大胆に投げること、ないかもしんないな。
堆橋 みやび
ちょっとだけ、愉快になった。
堆橋 みやび
地面に落ちて割れたスマホを残して、
堆橋 みやび
あたしたちの3つの影が地面に伸びた。
GM
PCが全員脱落しましたので、クライマックスフェイズを終了します。
GM
あなたがたは、この繰り返す世界に、三人、残ることになりました。
GM
GM
*エンディングフェイズ
GM
やがて夜が明けて、時計の針は朝を通り過ぎ、14時31分。
GM
あなたがたの意識は、まったく『いつも』と同じように、ふと中断され。
GM
それぞれが、それぞれに、『いつも』と同じ場所で目覚める。
GM
14時32分。
GM
車の運転席で、自宅の座椅子で、公園の木陰で。
GM
そして、三人、取り決めた通りに……
GM
ケーキショップへと向かう。
GM
昨日はミルフィーユだった。
GM
今日は何を食べようかな。
GM
三人で、次はどこへ行こうかな。
GM
何を話そう。何をしよう。
GM
割れたスマートフォンは、元通りの状態であなたがたの手元にある。
GM
けれど、白と黒のアプリは消えてしまっていた。
GM
いつか。また、誰かやってくるのかもしれない。
GM
いつか。また、何かが起こるのかも。
GM
けれど、それは今ではない。
GM
今はただ、繰り返す『今』の中で、『今日』の中で、
GM
三人だけ。
GM
時計の針は、一体どこで間違えた?
24時間くるりと廻り、同じところへ元通り。
GM
1秒先の正しい世界を放り投げて。
GM
昨日も、明日も、あなたたちと一緒に。
GM
ここは永遠の一日。
GM
inSANe 『14時32分』  おしまい。