GM
1秒先の正しい世界、あなたを置いて行っちゃった。
GM
では早速ですが、順番に自己紹介していただきましょう。
GM
GMからハンドアウトを貼り付けますので、キャラクターシートと自己紹介をどうぞ。
GM
◆PC1:HO
あなたはとある駐車場に停まった自分の車の運転席でうたた寝から目覚めた。誰もいない街で24時間経つと、スイッチを切り替えたように再び同じ日、同じ時間、同じ場所で目覚める。あなたの使命は『この一日から脱出する』ことだ。
浅川 水明
「自己紹介ねえ。こういうのはやっぱ、本名の方がいいんかね?」
浅川 水明
「浅川水明(あさかわ・みめい)。バー勤務、30歳、現在は恋人なし」
浅川 水明
「好きな酒は日本酒。濁ってないやつがいいね。まあ、なんでも呑むけども」
浅川 水明
「店の女の子達には、「みーくん」だの「めいちゃん」だの呼ばれてるけど、ま、好きに呼んでよ」
浅川 水明
「最近の悩みは、実家からの見合いコールがうるさいこと……だった、はい、でした。今はちょっとそれどころではない事態がね、起きているからね……」
浅川 水明
「孫の顔だのなんだの、しばらく嫌味を聞いてないのはいいのかもしれないがね……」
浅川 水明
そんな感じのバー勤務の女です。わりと適当。酒飲み。よろしくおねがいします!/
浅川 水明
https://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgICAi8nAogkM
GM
ありがとうございました。ひとり酒ばかりは気が滅入りますか?そうでもない?
GM
◆PC2:HO
あなたは自宅の座椅子でうたた寝から目覚めた。誰もいない街で24時間経つと、スイッチを切り替えたように再び同じ日、同じ時間、同じ場所で目覚める。あなたの使命は『この一日から脱出する』ことだ。
安堂 來理
「自己紹介、つまりは書籍や記事の宣伝チャンス!……と言いたい所だったんですが……悲しいかな今は一人。 ま、気を取り直していきましょう」
安堂 來理
「安堂 來李。『一暮』名義でホラーやミステリージャンルの小説の執筆を少々と、Webサイトで創作から胡乱な体当たり記事まで広く浅くライターをさせて頂いてます」
オモコ□とかね、想像して頂いて。
安堂 來理
「著名な作家や小説モチーフのカクテルに、いつか自分や自著が加えられたら嬉しいな~なんて思うんですが。 ああ、呑む方は美味しければ何でも割と……って、あれ、何の話でしたっけ」
何故か酒の話をしたいような気分を受信した。
安堂 來理
「……と、良く見える所だけ語ればこんな感じなんですが~……実際の所、知名度や売れ行きについてはまあ……まあ……というところで……」
安堂 來理
「更に今はこんな事になってますからねえ。一日かけて書いたものが真っ新になってまた同じ日の繰り返し、正直心にかなり悪いです」
安堂 來理
「…………締め切りの事を当面は考えなくても良さそうだ、というのはちょっとだけ悪くない気もしちゃいますが」
安堂 來理
という感じの、作家兼Webライターです!よろしくお願いします!
安堂 來理
https://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgICAj8yStgkM
GM
ありがとうございました。頭の中以外を持ち越せない日々、文筆業にとっては悲しい日々ですね。
GM
◆PC3:HO
あなたは近所の公園の木陰でうたた寝から目覚めた。誰もいない街で24時間経つと、スイッチを切り替えたように再び同じ日、同じ時間、同じ場所で目覚める。あなたの使命は『この一日から脱出する』ことだ。
南桑 香鹿
「自己紹介、ですか。南桑、南桑香鹿です。」
南桑 香鹿
「あんまり、こう、いうべきことはなく…………しがない派遣なんですけどね」
南桑 香鹿
「この年でつける派遣って言うと、そんなに種類も収入もなくて……今は夜の仕事と並行してなんとか。実家に帰るのも考えたんですけどあっちはあっちでにいさん一家がいるし。」
南桑 香鹿
「…………なので、ちょっとこんなことになっちゃって。ほっとしています。」
南桑 香鹿
「さすがに、疲れてたので。いい休暇かなって……さすがにちょっと飽きてきてしまいましたけどね。」
南桑 香鹿
「……暇つぶし、何か新しいことでもあればいいんですけどね」
南桑 香鹿
そういう感じの、HO3です!よろしくお願いいたします。/
南桑 香鹿
https://character-sheets.appspot.com/insane/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgIDAhJuaiAsM
GM
ありがとうございました。ここには果てしない暇ばかりがありますが、いまどき、暇を潰せるものも山程。とはいえ、ひとりでは虚しいかもしれませんね。
GM
……では、この三人で。みなさま、この一日を抜け出すために頑張ってください。
GM
お三方の自己紹介が終わったところで……導入フェイズです。
GM
14時32分――あなたはふと、うたた寝から目覚める。
GM
昨日と同じ、よく晴れた昼下がり。
明日もきっと、同じように晴れるだろう。
GM
何故なら、昨日も、一昨日も、三日前も、その前も……ここでは、雲の形さえ変わることなく同じ一日が繰り返されているからだ。
GM
フロントガラスから射し込む、ひやりと冷たく真っ直ぐな日差し。
GM
まだ冬というほどではなく、さりとて秋は終わりつつあり。
浅川 水明
「……まぶし」
差し込む日差しに顔を顰め、身動ぎする。
いつの間にか寝入っていたらしい。
浅川 水明
突っ伏していたハンドルから顔を上げると煙草の箱が目に入る。
ほとんど無意識にそれをとり、端を叩いて一本取り出し、助手席に放っていたライターで火をつけた。
浅川 水明
「はー………………あ」
大きく煙を吐いてから思い出す。
浅川 水明
「…………禁煙を。しようと思ってたんだったな、そういえば」
浅川 水明
「……まあ。いいか。明日からで」
別に今更やめたところで、何が変わるわけでもなし。なら別に明日からだっていいわけだ。
浅川 水明
なんせ、このくだりももう何度目かわからない。
そう、もう何度目か数えてすらいないが、どうやら私は同じ一日を繰り返しているらしい。
しかも決まって同じ時間に同じ場所で自分の車で寝こけて目覚め、つい煙草に火をつけてから禁煙の決意を思い出す。我ながら間抜けだ。
浅川 水明
「ふー……」
暇である。なんせやることが何もない。
浅川 水明
何をしても巻き戻るのをいいことに、いつだったかノリで買って忘れ去っていたレインボーなヘアカラーを一通り試したが三日くらいで飽きた。
ピアスを増やす……のは、痛い思いをして開けた穴が一日で塞がると思うとダルい。見せる相手もいなけりゃ張り合いもない。
職場の酒を全部飲んでやるかとも思ったが、折り悪く休みの日だったので鍵が開いてなかった。
浅川 水明
「あの高ぇ酒、今日こそ押し入って飲んでやろうかな……いやいや、流石に」
どうせ巻き戻るなら窓ガラスでも割って侵入しても問題ないのでは?それはそう。まあ、ヤケ酒でもしたくなったらアリかもしれない。少なくとも今じゃない。
浅川 水明
「はあ……今日もいい天気だなぁ……」
窓を開ける。能天気な晴れた空に、ため息が煙と共に登っていった。/
GM
それでも、あなたがここにいることを示している。
GM
同日、14時32分――あなたはふと、うたた寝から目覚める。
GM
窓からの日差しはやはり透き通り、あなたの頬に、薄いレースの模様の影を落としている。
GM
しかし何かに引き上げられるように、あなたの瞼は開く。
安堂 來理
「――…………、んん、」
ぼんやりと意識が浮上する。欠伸を一つしながら伸びをして、部屋にある時計に目をやれば、針が指すのは幾度となく目にした時刻。
安堂 來理
「んー……ループでも体内時計とか起床時間って習慣化したりするんですかねえ」
その手の題材のものを書く時が来たら使えそうな要素だ、メモ帳を手繰り寄せて。
安堂 來理
「……っと、いけないけない。メモを書いてもどうせ明日には白紙に戻るんでした」
長年染み付いた癖というのは難儀なものだ。無駄だとわかっていても体が勝手に動いてしまうのだから。
安堂 來理
「記憶力には自信がある方……ではあるんですけど、」
あれもこれもと手広く覚えておこうとすれば何かしらは零れてしまうだろう。勿体ないが仕方がない。
安堂 來理
そんな事を一人ぼやきつつ、身を起こして座椅子から立ち上がる。それから、ふと窓ガラスに映る自分の姿――首元をじっと見て指でなぞる。
安堂 來理
「昨日のアレはかなり悲惨な目に遭ったな……」と、今はもうそこにはない縄の痕と苦痛を思い返して苦い顔。どうせ元通りの一日が始まるのだから、死なないのだからと、「様々な死に方を試して記憶しておこう」と思いついたのは軽率だったかもしれない。
安堂 來理
――最初は純粋に、死ぬつもりだった。
けれど、気が付けばまた元通りの14時32分だったから。死んでも逃れられないのだとわかってしまったから。タダで転ぶのも癪だったのだ。
安堂 來理
「どうせなら、今しかできない経験を今後に活かす材料にしたい」その一念で、数回の繰り返しにつき一度のペースで色々な死に方を試してきた。
安堂 來理
「さて、直近2回で溺死、首吊りと来たので今日は――」
睡眠薬……はもう少し疲れた時にとっておきたい気もする。今の時期なら凍死も条件を整えて頑張れば狙えない事も無さそうだが……。
安堂 來理
「うーん……どうせですし、正常な社会なら入手が難しいものを使った方向からの切り口もそろそろ……?」
劇薬、大振りな刃物、大量の燃料etcetc――うろうろと部屋を行ったり来たり横切りながら思案する。
安堂 來理
「…………よし。今日は切ったり刺したりとか……何かそういう系の方向で!」
ぴたり、と足を止めて誰にともなく宣言する。
そうと決まれば、小説に出しがいのある凶器を見繕いに行こう。足取り軽く、外出すべく玄関へと向かった。/
GM
それでも、あなたがここにいることを変えられぬままに。
GM
さらに同日、14時32分――あなたはふと、うたた寝から目覚める。
GM
それが眼鏡のレンズをわずか曇らせて、しかしその視界もずっと同じ。
南桑 香鹿
手元には、文庫本。冷たいガードレールの感触がズボンの向こうにあって、あぁ、またかと立ち上がる。
つま先がしびれている。
南桑 香鹿
手元の薄い、何度か読み直した本をカバンにしまって定位置から立ちあがれば指先が白くなっていた。
「……肉まんとか、買って……、いや、お金要らないんだっけか」
南桑 香鹿
慣れてきたとはいえ、勝手にとっていいといわれても手が鈍る。……どうしても、気が引ける。
南桑 香鹿
この近所の本屋に揃っていた単行本はほぼ読み終わっていた。読もうと思ってとっておいた漫画も、DVDも。最新作だけ読めないことが悲しいが完結しているものに限ればこんなに優雅なものはない。
南桑 香鹿
あの時読んでみたかった本、見たかったドラマ。話題になってたのに触れられなかったゲーム。…………やりたかったことを、順番にできるこの世界を楽しめていたのは最初だけ。
南桑 香鹿
「……」本屋の棚に本を返して、隣の本を手に取る。
誰もがいない世界で、自分ができないことだけが浮き彫りになる。
南桑 香鹿
カフェでコーヒーはいれられる、けどしゃれたものは作れない。
南桑 香鹿
レストランには入れる、けれど食べられるのは自分で作れるものばかり。
南桑 香鹿
「……誰か、居ないかなぁ。」
睡眠だけとれるのは、すごくいいんだけどな。
南桑 香鹿
本屋の自動ドアを引いて、外へ出る。……陽ざしに目を細めて街を行く。
静かだ、静かでとてもいい。/
GM
ひとりきりで、止まった世界の多くに触れながら、
GM
それでも、あなたの世界は広がりきらぬままに。
GM
では、マスターシーンとしてお三方の合流シーンをやりましょう。
GM
安堂さんと南桑さんは結構出歩いていそうなので、そこの二人から遭遇してもらおうかな。
GM
よく晴れた晩秋の日差しが、少しずつ影を長くしていく。
GM
それは、大したことのない、どこででも掛かっていそうな、有線が垂れ流しにするBGM。
GM
その音楽が、自動ドアが、開いて、閉じる。それほどの短い間、すっと耳に入り込んできた。
安堂 來理
息を呑む。聞き間違えじゃなければ、誰かいる。
聞き間違いであってくれるなと祈るように足早に、音がした方へと向かう。
南桑 香鹿
街を歩いて、歩いて、歩いて。
新しい本屋を、貸しビデオ屋を、ゲーム屋を目指す。
安堂 來理
――足を止め、ゲーム屋の建物とドアとを交互に見る。音がしたのはここからだ。
先に入っていったであろう誰かの足跡を追いかけるように、ボタンを押してドアの向こうへ。
南桑 香鹿
棚の間を進む。……足音が聞こえる。足音?
安堂 來理
「っ、」
唐突に響いた誰かの問いかけに、思わず変な声が出た。長らく誰もいない生活に、人の声を聴かない日々に慣れてしまった弊害だ。
安堂 來理
「あ、ええと……います!人!ここにいます!」
振り返った人物に存在をアピールするように、手を軽く上げてひらひらと振りながら棚の向こうから姿を現した。
南桑 香鹿
「あ、わ、はっはい、こっちも人です……」
南桑 香鹿
手を振りながら、そちらの方へ。角を曲がる。
「あっ、と、その、どちら様で……!」
安堂 來理
「ああーーーー良かった!もうずっと誰とも会えなかったので……」
こちらも駆け寄り、それから誰何されればはたとして。
安堂 來理
「ああ、失礼しました。僕はこういう者でして……」
上着のポケットをごそごそ。名刺を取り出して差し出す。
南桑 香鹿
あえぇ……と口から意味不明の音を漏らしながら狼狽える。
そうだ、社会人ってそうだった。この世界でそんなことがるなんて。
南桑 香鹿
「そ、その、すみません名刺のあるような仕事じゃ、なくて……」
と、とりあえず。首から下げていた社員証を差し出す。
南桑 香鹿
「南桑 香鹿です。その……」ちらり、と見やる。
安堂 來理
「え、いえいえ!お気になさらず!! 名刺なんてあってもなくても、居てくれるだけで地獄に仏!ですから!」
ええもう!としゃべくりながら、差し出された社員証を覗き込む。
安堂 來理
「南桑さん、ですね。改めまして、僕は安堂 來理と申します。適当に物書きだと思って頂ければ……っと、」
安堂 來理
「こうしてお会いできたのも何かの縁。よろしければ、どこかで情報交換などなどさせて頂けたら嬉しいなー……なんて」
どうでしょうかね?と首を傾げる。
南桑 香鹿
「あ、はい。」久しぶりに声を出すと、ガサガサだ。
「でしたら、座れるところが、いい……ですかね……」
南桑 香鹿
幸い、この辺りの店には出入りした覚えがある。
南桑 香鹿
「あ、えと、コーヒー……大丈夫です……か……?」/
安堂 來理
「ええ、幸か不幸か時間は余るほどありますし。ゆっくりできる場所が良いですね……ああ、お気遣いありがとうございます。全然大丈夫ですよ、コーヒー。そりゃあもう、締め切り間際は親の顔よりよく見ますし」
頷き、微妙な事情を滲ませつつも了承の意を示す。
GM
ではお二人は、とりあえず座って喋れる場所を求めて、ゲーム屋を出ます。
浅川 水明
高いブレーキ音を立てて、目を引く赤い小型のセダンが二人の前で止まった。
浅川 水明
自動車はひとりでには動かない。
運転席で動いた人影と目が合った、瞬間。ドアが開く。
安堂 來理
おや、と目を丸くする。
まさか二人も、自分以外に誰かがいたなんて。
浅川 水明
ガサついて低い、しかし恐らく女であろうとわかる声で呟いて。
浅川 水明
「えーと。とりあえずは、こんにちは……かな?」
そう言って、咥えていた煙草を踏み消した。/
南桑 香鹿
「……え、」
安堂さんと目の前の人を見比べる。
安堂 來理
南桑さんの視線を受けて、それから視線の先の人物に向き直る。
挨拶してくれたし、やや戸惑いがちな所を見るに自分達と同じ状況の人だろう。そして害意もなさそうだ。よし!
安堂 來理
「はい、こんにちは。あなたもやはり……誰かを見るのは久しぶりで?」
浅川 水明
「うん、久しぶりも久しぶり。もう何日とか覚えてないけど。え~嬉しいな、そっちの子も似たような感じ? 奇遇じゃん」
南桑 香鹿
「その……じゃああなたも繰り返して」
首が忙しい。
南桑 香鹿
「あの、これから、その。コーヒーでも…………?」
安堂 來理
「ええ、僕らこれから情報交換するところだったので。是非よろしければ……ええと、」
何と呼ぶべきか、と問うように言葉を区切る。
浅川 水明
「おお、やっぱり同じ状況じゃん。いや~とりあえずあれだ、どっかでお茶でも……ああ、コーヒー?いいねいいね!私あんまり喫茶店は詳しくないんだ、案内してよ」
浅川 水明
流れるように喋ってから、区切られた言葉にああ、とこちらも言葉を切って。
浅川 水明
「浅川水明。みーくんでも、めいちゃんでも、好きに呼んでよ」
そう言って、二人に名刺を渡す。
浅川 水明
『Bar トワイライト
浅川ミメイ』/
GM
会えなかったことが正しいのか、出会えたことが正しいのか。
GM
けれどいずれにせよ、あなたがたの胸には、何かが変わるかもしれない予感。
GM
永遠を漂っていた一日に、見知らぬ他人という小さなほころび。