GM
では、メインフェイズへ移ってまいります。
最初に公開されるハンドアウトは2つ。
GM
◆街:HO
誰もいない街。普通では考えられない、静かな大通りの交差点。信号は順に光っているが、通行人は誰もおらず、車も来ることがない。
GM
◆スマートフォン:HO
自分のスマートフォン。ほかの二人以外の誰に連絡しても繋がらない。メッセージに既読がつくこともない。
GM
*誰もいない街シーン表(2d6)
2 小学校。静まり返った校舎の窓、窓、窓。開いたそこにカーテンがはためいている。
3 コンビニ。白々しく明るい店内に宣伝音声。一番手軽に物が手に入るが、ここの弁当にはもう飽きてしまった。
4 病院。清潔なにおいだけが残っている。診てはもらえないが、ここでは病気も怪我も、24時間経てばもとに戻る。
5 駐車場。洗車したての車、薄汚れた車……いずれにせよどこにも行けない車たちが数台、乗る者を待ち続けている。
6 図書館。咳払いひとつ聞こえない本棚の森。空調の低い唸りだけが耳につく。
7 交差点。通る者のいない道路で、信号だけが淡々と色を変えている。青、黄、赤。青、黄、赤……。
8 レストラン。いくつかのテーブルの上に並んだ料理。手つかずのもの、食べかけのもの。すべてが14時32分の状態で。
9 公園。持ち主のいないボール。塗りの剥げた木陰のベンチ。遊具の大半は撤去されている。
10 河川敷。悠々と流れる川の側。この川の中にすら、魚一匹いない。ただ水の音だけが流れ続けている。
11 デパート。広々とした売り場。服屋、靴屋、本屋に雑貨屋。誰に声を掛けられることもなく、なんでも見ていられる。
12 繁華街。静けさの中、リピート再生される音声。客引きにはついていかないようにしましょう……。そんなものはいない。
GM
シーン表はロールオアチョイスです。希望があれば、表にない場所も作って構いません。
GM
ということで、改めまして、このシナリオは対立型3サイクルです。
GM
三人は、とりあえず、通りに面したカフェに腰を落ち着けました。
GM
赤と白のひさしが静かに影を作る、ガラス張りの店頭。
GM
ケーキのショーケースの右手側は板が上がるようになっていて、ふつうなら店員のいるであろうスペースにも簡単に入ることができます。
GM
ショーケースの中には、きらきらのいちごタルト、照りの良いアップルパイ、深い色のチョコレートケーキ。
GM
あとは、陶の容器に入った焼きプリンとか……食べるのが難しそうなミルフィーユとか。
GM
そんなケーキたちが、客の来ない店頭で、誰かを待っている。
浅川 水明
「おっ、いい店知ってるね~」
ショーケースを覗き込み、一通り眺めてからするりとカウンターの裏に入った。
南桑 香鹿
「会社が近くで……お昼時はご飯もあるのですが、まぁ。」
14時32分ですので。
安堂 來理
「いや~、原稿の事を考えずにこういう場所でゆっくりするのも大分久々……だった気がしますねえ」
原稿どころじゃなくなってからも大分時が経っているが、それはそれ。
浅川 水明
「とるよ~、どれがいい? 私はアップルパイ~」
食べるよね?と3人分の皿を勝手にとり、トングでケーキを威嚇している。
安堂 來理
「あ、こちらは焼プリンお願いします」
ちゃっかりご厚意に甘えて取ってもらおう。
南桑 香鹿
ちゃっかりついでに慣れた手つきでコーヒー粉をセットして、機械を動かす。
「お二方も、コーヒーで?」
浅川 水明
「オッケ~~~」
ミルクレープと焼きプリン、確保!
安堂 來理
「はーい、コーヒーで!」
返事をしてから「あ、自分だけ何もしてないな?」と気付いた。
自分たち以外に誰も居ないが、一番眺めの良い席でも確保しとこう。
浅川 水明
「お、もらうもらう」
コーヒーの機械を動かしているのを見て。
「いやあ、人に淹れてもらうっていいもんだねえ」
安堂 來理
「ああ、わかります。自分で淹れるとどうにも味気ないし適当になるんですよねえ」
南桑 香鹿
「こんなことがなかったら、ちゃんと淹れることもそうそうないですから」
エスプレッソマシンは憧れたけど高いし、掃除も面倒。そういう点でも巻き戻るのはうれしいですね。
浅川 水明
「はは、ほんとにそう」
慣れた様子で3人分の皿を持って、安堂さんの確保してる席に向かおう。
南桑 香鹿
ブラック二つと、ラテを一つ。危なげなくトレイを取りまわしてこちらも席へ。
南桑 香鹿
「お好きなものをどうぞ、僕はどちらでもいいので」
安堂 來理
「では、ブラックの方を頂きますね」
ありがとうございます、と。お皿やカップをトレイから受け取っていそいそとセッティングしよう。
GM
テーブルの上には白くつるりとしたシュガーポット。紙ナプキンの入った銀の筒。
GM
QRコード付きの「お友達募集中」のかわいらしい手書きポップ。
浅川 水明
「サンキュ~。私もブラックをいただこうかな」
ひょいとトレイからカップをとって。
「うーん、いい香り。インスタントじゃこうはいかないよねぇ」
浅川 水明
「お?」
と、一口いただいたところでポップに気づく。
浅川 水明
「こういうのさあ~、登録するだけして絶対忘れるんだよね私」
笑いながらスマホを出す。読み取れんのかな。
浅川 水明
そういや、スマホも最近あんま見てなかったかもな。メールも着信も通知もないし。
浅川 水明
(壊れてんじゃねえの、って分解してみようとしたこと、そういやあったっけな……)
浅川 水明
QRコードにスマホをかざしてみつつ……《分解》で◆スマートフォンを調査したいです。
浅川 水明
2D6>=5 (判定:分解) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
◆スマートフォン:秘密
ショック:なし
拡散情報。ホーム画面に、見覚えのないアプリが追加されているのに気づいた。闇が口を開けたような真っ黒のアイコンと、陽の光を集めたような真っ白のアイコンだ。
▼HO「黒いアイコンのアプリ」「白いアイコンのアプリ」を公開する。
GM
◆黒いアイコンのアプリ:HO
知らない間にスマートフォンに追加されていた黒いアイコンのアプリ。
GM
◆白いアイコンのアプリ:HO
知らない間にスマートフォンに追加されていた白いアイコンのアプリ。
GM
QRコードは問題なく読み取られ、「お友だち登録ありがとう♪」というテンプレートが返ってきます。
浅川 水明
「おお、登録できた」
でも特にクーポンとかは送られてこないんだろうな~。
GM
あなたがそれ以上反応のないSNSを閉じると、ホーム画面に見覚えのないアイコンがふたつ増えていることに気づきます。
GM
消灯した画面よりもなお暗い、闇が口を開けたような黒いアイコン。一方で、画面の輝度をまったく無視して、日差しを仰いだように明るい白いアイコン。
浅川 水明
「あん?」
目を眇めてホーム画面を見る。
浅川 水明
「ねえねえ、二人ともこのアプリ知ってる?」
特に見られて困るようなアプリも入れていない。普通に二人に画面を見せた。
浅川 水明
「なんか勝手に入ってんだけど~」
気味悪~
安堂 來理
「アプリ、ですか?どれどれ……」
向けられた画面をひょいっと覗く。
南桑 香鹿
「…………あれ、こっちにも入ってますね。」
2スクロールすると末尾に並んでいる。
安堂 來理
「うーん……仕事柄、色々アプリは触ってみたりするんですけど初めて見――えっ、南桑さんまで?流行ってるんです?!」
南桑 香鹿
「いや、そもそも……なんでしょう、名前表示もありませんし」
SNS……って感じではなさそうだし……?
安堂 來理
「………………」
検索してみよう!と、自分のスマホを操作すれば、そこにも先程二度見たアイコンがいつの間にか並んでいる。
浅川 水明
「色気もクソもねーアイコンだな~……え? 香鹿ちゃんも入ってんの?」
浅川 水明
「その顔は入ってるな~? 安堂くんも」
南桑 香鹿
「です」差し出すスマホの画面に、無難な壁紙と並ぶ四角いアイコン。
設定ミスした時にこんなのが出てたな……と遠い眼をしていたりする。
安堂 來理
「入ってましたねえ……………確かに昨日、いや、つい先程までは無かった筈なんですけどお……」
南桑 香鹿
「ここだと、スマホ自体あんまり気にしませんから……」
南桑 香鹿
「ん……最後に確認したのいつかも思い出せませんし……」
安堂 來理
「確かに、新しい情報が入る事が無いと確認する頻度も減りますからねえ……」
浅川 水明
「お~、ほんとだ」
香鹿ちゃんのスマホをチラ見しつつ、安堂くんに頷きつつ……
「だよねえ? 私も見た覚えないんだよなあ」
なんだこれ。
安堂 來理
「ずっと同じ事の繰り返しだったのに、ここにきて皆さんに出会ったりアプリが増えたり、急に変化が増えた……と考えると、気にはなっちゃいますよね」
安堂 來理
「…………白と黒、どっち行きます?」ごくり
浅川 水明
「君達勇気あるなあ!」
最近流行りのサイバーナントカ攻撃かもしれないよ?
南桑 香鹿
「だめになって元に戻らなかったら、それはそれで前進かと」
けろりとした顔。
南桑 香鹿
うぅん、としばし二つのアイコンの間で指が迷う。
南桑 香鹿
ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、……と古典的な方法で幾ばくか指を往復させて。
南桑 香鹿
「こういう時は先に白ですよね」と、白の上で指を止めた。
南桑 香鹿
「僕、祖父の家に預けられてた時期が長いんでどうにもこういうのは演技担ぎしたくって」
というわけで、民俗学で白いアイコンのアプリ、調査!
南桑 香鹿
2D6>=5 (判定:民俗学) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
南桑 香鹿
……画面に映った映像に目をしばたたかせ、一瞬顔をあげた。
二人は、今の自分の顔をどう見ていることだろうか。
南桑 香鹿
「その、……えっと。何と説明していいのか、」
南桑 香鹿
しどろもどろに口を開くも、長い時間話をしていない頭がうまく口を動かせない。
南桑 香鹿
「なんでしたっけ、あの、あれだ、庁舎とかにある……カメラ……?」
安堂 來理
「カメラ?定点観測のとかですかね?」
ふむ?と首を傾げて相槌を打ちながら、続く言葉を待つ。
南桑 香鹿
「それ、それです!」とその言葉に頷いた。
「人のいる、交差点の映像……です。」
浅川 水明
一方こちらはそばかすがかわいいな……と眺めていた女である。
南桑 香鹿
「どこかはわからないんですが、人が歩いているし車もたくさん通っているので……”人のいる”街の交差点、かと。」
浅川 水明
「人のいる、ねえ……リアルタイムのやつ?録画?」
南桑 香鹿
「それくらいしか……」とまた画面に見入る。
安堂 來理
「"人のいる"場所ですか……それはとても気になる景色ですねえ。もしかしたら、我々が知らないだけでもっと人がいる場所があるかもしれないし――あるいは、"普通の"生活ができる場所かもしれないし……」
安堂 來理
喋りつつ、言葉で気を引こうとしつつ、そろ~っと南桑さんのスマホを覗いちゃおう。
《芸術》的にこっそりと、普通の生活をしていると思しき人々へのほんの少しの《恨み》も抱えつつ。【目星】を使用します。
(※指定特技が《芸術》ですが《恨み》から判定しますの意味)
安堂 來理
2D6>=6 (判定:恨み) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
安堂 來理
「(……………なるほど)」
確かにこれは"説明し難い"ですねえ、と内心で納得する。
浅川 水明
覗いてんな~と思いつつ、特に何も言わない。
その代わり、手元のスマホに目を落とした。
浅川 水明
押したらスマホが爆発するとかではなさそうだし、と爪先に透明なネイルを塗った指を泳がせる。
……気にはね、なるよね。
浅川 水明
2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
GM
◆白いアイコンのアプリ:秘密
ショック:なし
アプリを開くと、どこかの交差点の光景が画面に映し出される。たくさんの人のざわめき、通り過ぎる車の音――これは現実の光景だ。
▼この秘密を所持しているPCは、クライマックスフェイズに公開される儀式『現実への帰還』の正しい手順を知ることができる。
GM
画面の中には、もうずいぶんと前にあなたがたが切り離されてしまったざわめきがある。
GM
三人ではとてもそうはなり得ない、車と人とが奏でる雑音。
南桑 香鹿
ミュートスイッチを切り替える。スマホからあふれ出す雑踏の音。
クラクション、知らない話声、たくさんの足音。
南桑 香鹿
「……これ、なんで”これだけ”じゃないんでしょうか」
浅川 水明
「……」
暫し、その喧騒に耳を傾ける。つい昨日のことのはずなのに、随分昔のように聞こえるざわめき。
安堂 來理
「…………ああー……確かに。黒い方は何なんだって思っちゃいますよ、ねえ――」
スマホに映し出された映像を一旦閉じて、再びアイコンが並ぶ画面に視線を落とす。
南桑 香鹿
「白いほうだけでもいいじゃないですか。黒い方とセットで全員に入ってるんだとしたら、何か……こう、必要なものかもしれないかなって」
安堂 來理
「『良い知らせと悪い知らせがある』なんてお約束の台詞もありますしい…………じわーっと怖い予感がしてきましたね?」
浅川 水明
「良い知らせだけってわけにはいかんもんかねぇ」
南桑 香鹿
どうでしょう、と手元に目線を落とす。
「そもそも今知っても、意味のないものだとしたらお手上げです」
安堂 來理
「ですよね~…………まず僕から見てみますけど……皆さん、例え悪いニュースが出てきても一緒に受け止めてくださいね?」
僕ら運命共同体のようなものですし!等のたまいつつ、黒いアプリのアイコンをタップする。
安堂 來理
こわいな~という《憂い》で【黒いアイコンのアプリ】を調査します
安堂 來理
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
安堂 來理
2D6>=5 (判定:死) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
[ 安堂 來理 ] 正気度 : 5 → 4
安堂 來理
アイコンをタップする。画面に表示されたものを注視しながら、指が画面下から上へと何度もスライドする。
安堂 來理
ぴたり、と。一度その手が止まる。画面に視線を注いだままの目が、僅かに見開かれる。
安堂 來理
「ああ~~~~……これは………何と言いますか……」
誤魔化すように目を伏せて、歯切れの悪い声を漏らす。
浅川 水明
目を見開いた表情に、こちらも僅かに眉を上げる。
安堂 來理
「率直に申し上げますとお……悪い知らせなんですが~……」
安堂 來理
「……皆さん、さっき運命共同体だって言いましたもんね?」
やや上目遣いがち、阿るようにお二人を交互に見る。因みに運命共同体は自分が勝手に言っただけである。
安堂 來理
というわけで、皆さんに拡散共有しちゃいます!!!
GM
◆黒いアイコンのアプリ:秘密
ショック:全員
アプリを開くと、ニュースアプリの体裁でお悔やみの記事が並んでいる。どこまでスクロールしても果てしなく続く記事。病死、事故死、殺人事件……最新の記事は繰り返す今日の日付にあったという交通事故のもの。添付の写真には、PC1とPC2の顔が並んで掲載されていた。
▼《死》で恐怖判定。
安堂 來理
「…………こんなの、とても一人じゃ受け止めきれませんからねえ。お二人が居てくれて本当に心強いです」
と、スマホの画面を二人に見せつつ。
[ 南桑 香鹿 ] 正気度 : 6 → 5
浅川 水明
「聞いたけど了承は特にしてないんだよなあ~」
と言いつつ、スマホの画面を見やる。
[ 浅川 水明 ] 正気度 : 7 → 6
浅川 水明
2D6>=9 (判定:教養) (2D6>=9) > 6[2,4] > 6 > 失敗
南桑 香鹿
「え、お答えしてましたっけ……?」二重に困惑。
南桑 香鹿
2D6>=6 (判定:霊魂) (2D6>=6) > 8[3,5] > 8 > 成功
浅川 水明
失礼、とポケットを探り、取り出した煙草に火をつけた。
浅川 水明
ふー……、と明後日の方向を見て煙を吐き出し。
「そ~~~う来たかぁ~……」
南桑 香鹿
「…………これ、本物ですかね」
よく似せたサイト、ということもあるだろう。
浅川 水明
「そうだとしたら趣味が悪いですむがねぇ」
安堂 來理
「悪趣味なフェイク、だと良いんですけれどねえ…………ほら、僕らって今までかーなーり、現実離れした状態になっちゃってるじゃないですかあ」
安堂 來理
「本当に死んじゃってて、ここがあの世でも驚かないと言いますかあ……」
ああ、こんなに早く死んでしまうのならもっと攻めた体当たり記事や、なりふり構わず趣味を詰め込んだホラー小説を書いておくべきだった。
南桑 香鹿
「そしたら、お二人は今幽霊……?!」
珍獣を見るような目。
浅川 水明
「まあ、確かに?」
空いた方の手を握ったり開いたりしてみる。
浅川 水明
「はは、そうかもよ~?」
幽霊?には、煙草を指に挟んだまま両手を垂れるジェスチャーをして見せて。
南桑 香鹿
「え、……だ、大丈夫なんですか。さっき運転されていましたが透けたり……?」
その手を取って指を確かめる。透けたり触れられなかったりということはなさそうで他から見てもほ、とした顔をしているだろう。
安堂 來理
「……まあ、今の時点では結局何もわからない……と言いますか、これを見せられてもどうしようもないわけですし……」
安堂 來理
「一旦忘れましょうか!」
にっこり。切り替えていくしかない。
浅川 水明
「うん、特に変な感じはしないよ~。まあ、だから本当か~?とも思うわけで」
にぎにぎと手を握り返している。
浅川 水明
「うん、それがいい!一旦わすれよう!」
手をにぎにぎしながら笑顔で同意しました。ノリで生きているので。
南桑 香鹿
「えぇ……お二方がいいならそれでいいんですけど……」
南桑 香鹿
「コーヒーもう一杯いかがです?」
そういわれたらまぁそうか!と流されてみよう。
浅川 水明
「もらうもらう、今度はラテにしてみよっかな」
ぱっと手を離した。黒、縁起悪いし・・・
安堂 來理
「まあほら、白いアイコンの事もありますしね!きっと何とかなりますって。 ああ、お替りいただきます!」
GM
やがてそれぞれに二杯目のコーヒーが供される。
GM
世界に暗闇が落ちていくのに、街の街灯は人がおらずとも静かに灯り。
GM
その暗さを、ひとつ、ひとつ、小さく切り取って照らす。
GM
カフェを出ると、夜風は晩秋にふさわしく冷たい。
南桑 香鹿
先ほどまで街に満ちていた白い昼の日差しも、風を温めることなく街は日暮れ。
南桑 香鹿
見慣れた夕暮れは、赤色の尾を引いて沈んでいく。
南桑 香鹿
2d6 なにかな! (2D6) > 4[1,3] > 4
GM
4 病院。清潔なにおいだけが残っている。診てはもらえないが、ここでは病気も怪我も、24時間経てばもとに戻る。
南桑 香鹿
「とりあえず、みなさん今夜はどうします?」
甘いものがひと段落した体で自動ドアをくぐる。
浅川 水明
「そりゃあ~……大の大人が三人、こんな時間に……ってなったら、ねえ?」
くいっと指先でなにかを傾ける仕草。
安堂 來理
「そうですよねえ……せっかく一人じゃないんですし、こう、ぱーっとやりたくなりますよねえ」
お酒とかお酒とか。
南桑 香鹿
「わかりますわかります、二日酔いも翌日もありませんし」
浅川 水明
「おっ、かじかちゃんもイケる口かい?」
翌日に響かない酒、サイコー。
南桑 香鹿
あ、じゃあ、とコンビニに立ち寄る気軽さで指を街の飲み屋街とは反対に動かす。
「少し、素面のうちに。調べ物だけしてもいいです?」
安堂 來理
「ええ、構いませんよ」
南桑さんはしっかりしてるなあ。(すっかり気持ちが酒盛りに向いていた男)
浅川 水明
「おっ、呑む気だねえ~」
同じくすっかり酒盛りの口になっている女である。
南桑 香鹿
「ありがとうございます、あんまり強くはないんでまぁ別日でもいいんですけど……」
小さく律儀に頭を下げる。
安堂 來理
「病院、ですか」
ふむ、とその意図を問うような目線。
南桑 香鹿
「え、だってほら」
と自分のスマホを振る。
「交通事故なら運ばれてるでしょ、きっと。」
南桑 香鹿
「それに……」
先ほどの黒いアプリとそれに並んだ二人の顔。
安堂 來理
「ああ~~~~~…………それは確かに、ですねえ」
自分の死亡診断書が見つかったら嫌だなあ。
南桑 香鹿
「そうじゃなくても、何がしか出て来るんじゃないかなって」
浅川 水明
「あ~…………そ~いう……」
それはたしかに~~~そうかもだけど~~~~
南桑 香鹿
「あはは、これで全員の体とかあったらどうします~?」
安堂 來理
「南桑さんたら、そんな縁起でもない事言わないでくださいよお!」
浅川 水明
「わはは、どうしようねえ~」
この子見た目によらず肝据わってんな~。色んな意味で。
南桑 香鹿
「だって美味しいお酒飲みたいじゃないですかー……」
南桑 香鹿
「ほら、折角人と飲むなら暗い顔しててもしょうがないかなって。気になることはすっきりしてから」
浅川 水明
「はーんそういうタイプかぁ。それならわかるかもだ」
安堂 來理
「まあ~……確かに、脱稿してからのお酒の方が美味しいとかありますけどお……」
安堂 來理
「…………ソルティドッグしか飲めない気分にならない事を祈ってますよ」
盛り塩を酒で済ます気。
GM
普段ならば、すでに診療時間を終えて正面玄関は閉まっている頃合い。
GM
しかしここもやはり、14時32分のまま、誰もいない受付が煌々と明るいまま。
GM
自動ドアをくぐると、病院に特有の清潔なにおい。
GM
受付番号を表示する画面は、そこにはいない41番を呼び出し続けている。
南桑 香鹿
ぴ、と。受付表を出力する。無駄だけど。
南桑 香鹿
「そういえば、お二方は車とかよく乗るんです?」
足は救急の方へ向けて、勝手知ったるとばかりに歩を進める。
安堂 來理
「僕はどちらかというと公共の交通機関派ですねえ。ほら、移動時間に手が空いてる方が何かと有効活用できますし」
浅川 水明
「病院に来るって発想、なかったな~」
やや気味悪そうに周囲を見回しつつ。
浅川 水明
「あー、私は車通勤だからね。シフトの日はいつも乗ってたよ」
結果、仕事上がりに駐車したまま寝こけていたわけである。
南桑 香鹿
「まぁそりゃぁ、普通に元気だったら病院って来ませんもんね」
南桑 香鹿
「僕だって、さっきの」とスマホを揺らす。「アプリの話を見なかったら、考えませんよ」
南桑 香鹿
「病院じゃ、巻き戻し直せないと思いますもん」
南桑 香鹿
一応、なのか小声で失礼しま~すと申し訳程度に声をかけ。
診療室を通って裏のセンターへ。
南桑 香鹿
どれだ、あれか、と二人を巻き込んで探すも書類はドクターのよくあるミミズ文字。電子カルテはログイン認証が突破できない。
南桑 香鹿
…………こうしてみると、繰り返すだけだと人って本当に変わらない。
浅川 水明
いまいち気乗りしない様子で何かを……恐らくあんまりありがたくない情報を……探しつつ、さっき言ってたことはなんだったんだろうか……と、途中からカルテの棚を眺めるだけの人になっていたが。
安堂 來理
「ひとまずは、良い方向に考えておきましょうか!」
何せこれから楽しく飲みたいですし!と。勢いよく手元のカルテを閉じて棚に返却。
南桑 香鹿
「いやぁ、……期待したんですけどね。」
南桑 香鹿
「よかった~~お二方が本当に死んでないかもって思ったらちょっと気が軽くなりました。」
南桑 香鹿
「……いやちょっと思ってたんですよ。」
南桑 香鹿
「本当にお二方が死んでいる人だったら、じゃあもしかして自分はどうなんだって気になっちゃって」
南桑 香鹿
考えられることはいくつかあった、それこそ時間はたっぷりあったのだ。
「例えば、何年も植物状態で~とか。」
ありえそうじゃないですか?と二人に振り向く。笑う。
南桑 香鹿
「でもそれも、よく考えたらアプリが本当だったらって話ですよね」
しゃがんでいた膝を払って立ち上がる。腰を伸ばして、んん、と軽い咳。
南桑 香鹿
「どうします?お二方、本当に死んでて……」
南桑 香鹿
「向こうに帰るのに、生き返らないといけない。とかだったら。」
安堂 來理
「おや、面白い発想ですねえ」
どうするか?と問われれば思案するように己の顎に指を添え。
南桑 香鹿
「生き返りたいか~っていうのもあると思いますけど」そのまま両手をあげてノビー
安堂 來理
「生き返る事ができるものならば、その方法を探してはみたいと思いますが……」
安堂 來理
「――果たして自分の身体に戻って来られるのか。黄泉還った先は本当に自分が生きていた場所なのか」
安堂 來理
「……なあんてことを心配しちゃうところも無きにしもあらずですね。職業柄」
浅川 水明
「さすが作家先生は面白いこと考えるなあ~」
浅川 水明
「ま、生き返りたい……生きてたいかどうかったら、まあ、生きてたいんじゃない?」
まだ呑んでない酒あるしなあ~。
南桑 香鹿
「生きてた方が楽しいこと多いですしねぇ」
南桑 香鹿
ではGM、酒が飲みたい気持ちは一緒ということで浅川さんに感情判定。
南桑 香鹿
2D6>=5 (判定:笑い) (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル(判定失敗。山札から【狂気】を1枚獲得)
GM
どなたかお守りを投げる方はいらっしゃいますか?
南桑 香鹿
ないなら振り直しなしで通します。狂気いただきです。
南桑 香鹿
「ま、どうにもならなかったことですし」
南桑 香鹿
笑いは便利だ。何もかもをごまかせる。
「忘れましょ」
南桑 香鹿
「それより、どこで調達していきます?僕の働いていたところあんまりいいお酒って感じじゃなくて~」
浅川 水明
「あ~、それなら行ってみたいところがあって~」
すいすいとスマホを操作して、二人に差し出した画面には、黒と金基調のいかにもお高そうなラウンジのページ。どこかのホテルに併設されているやつだ。
浅川 水明
「多分今日開いてんじゃないかな~」
開いてるなら入っても……問題ない!
南桑 香鹿
「いいですねぇ!」
僕の給料じゃ働きにしか入れないところだ!
安堂 來理
差し出された画面を覗き込めば、おお、と声が漏れる。
「浅川さん、もしかしなくても天才では????」
浅川 水明
「ふふん」
賛辞を素直に受け取る女であった。
南桑 香鹿
「え、どうしましょう着替えたりします?」
浅川 水明
「それじゃ決まりだね。まだ呑んでないから車出してもいいし、のんびり歩いてってもいいし……着替え?」
安堂 來理
「ああ、ドレスコード的なやつですかね?」
浅川 水明
「いいんじゃん? 別に誰もいないんだし」
気分がアガるなら着替えてもいいけど。
南桑 香鹿
「あ、それだといっぱいまで飲めないか……」
安堂 來理
「いっぱい飲むなら、着慣れた楽な格好が一番ですからねえ」
GM
ここには、堅苦しいことを言う誰かなんて一人もいない。
GM
酒を注いでくれるバーテンもいないが……それはそこ、自由に、なんでも好きなものを飲めるということでもある。
GM
あなたがたは病院を後にして、駅近くの高級ホテルに向かった。
GM
ドアマンもフロント係もいないホテルの一階を通り過ぎ、エレベーターで25階へ。
GM
エレベーターを降り、金枠で磨りガラスを切り取った、深い色の木の扉を開く。
GM
扉の向こうには、柔らかな黒と、細い金の装飾で彩られたバーラウンジ。
GM
遥か下界を見下ろす一面の大窓に、夜景の光が灯っている。
GM
店内の品の良い明かりに、並んだグラスもまたきらきらと煌めいていた。
安堂 來理
一歩。扉を潜り踏み込めば僅かに目を細める。
何もかもが眩いと感じたのは、単に煌びやかな夜景やお行儀よく輝く什器達のせいばかりではないだろう。
安堂 來理
蛙が井戸の底に映った星空を見上げたのならば。
モグラが地中と上との境で木漏れ日を浴びたなら。
きっとこんな心持ちになるのではないだろうかーーと。
安堂 來理
零れそうな息と共に呑み込んで。代わりに殊更明るい声音を吐き出す。
「…………いやはや、すごい眺めですねえ!あんまりにも素敵すぎたので気圧されちゃいましたよ!」
GM
14時32分のラウンジに人は少なかったのか、店内はカウンターにふたつグラスが置かれたままになっているだけだ。
安堂 來理
「さてさて、何から開けちゃいます?ウイスキー?シャンパン?それともノリと勢いのカクテルなんか作っちゃいます?」
率先してカウンターに向かいつつ、二人を振り返って声をかける。
南桑 香鹿
「わ、すご……」
同じ夜でも地下の方よりで働く身としては、磨き上げられたカウンターもスタンドチェアですら柔らかい皮張りなのも恐れ多い
浅川 水明
「いやあ、こういうところで働きたいもんだねえ、バーテンダーとしては」
対してこちらは物怖じした様子もなく、店内を見回して。
浅川 水明
「何か作ろうか? ノリと勢いで適当に混ぜてもいいけど」
ファミレスのドリンクバーでやるやつ~。バーテンとは思えない発言をしながら、普通にカウンターの中に入って冷蔵庫や棚を物色し始めた。
「お、いいミントある~ 私はモヒートでも作ろうかな」
南桑 香鹿
その後を追うようにカウンターへ入り裏へ。
「とりあえず、気分だけでも」
そういって、おしぼりを探し出してくる。
安堂 來理
「あ、それでしたらアレやりたいですアレ。"今の気分にあったお酒を作って欲しい”みたいなシーン、よくあるじゃないですか」
せっかくプロの方がいることですし。
浅川 水明
「あれかぁ~」
勝手に拝借した腰エプロンを締め、手を洗いながら。
南桑 香鹿
「うちのお店だと、決まったものお出ししていますよ」
裏でブブ漬けドリンクって呼んでます、なんてはしたない話。
「浅川さんは言われたことあります?」
安堂 來理
「ええ?テンプレート式のお店もあるんですか?!といいますか、ブブ漬けドリンクて」
適当なお酒のアテを求めてカウンター裏を物色しながら。夢が壊れた……ような気がする。
南桑 香鹿
とん、と小皿に袋のピスタチオを開ける。
「それは、まぁ、真っ当なバーテンさんのいないようなお店でそういうものを頼むとッて話です。」
浅川 水明
「わはは」
ブブ漬けドリンクにひと笑いしつつ。
「私? あるある~」
浅川 水明
「そうだなぁ~、かわいい子だったらまずはスクリュードライバーから、かな~」
安堂 來理
「おっと、悪い大人がいらっしゃいますねえ」
軽くて効くやつから……。
浅川 水明
「わはは」
笑いながら、慣れた手つきで酒を注いでいく。
テキーラに、ホワイトキュラソー、ライムジュース。
浅川 水明
クラッシュドアイスの入ったグラスに注いで、縁を塩で飾り。
GM
さらにカウンター内を漁ると、冷蔵庫の中にも、カラフルに漬かったピクルス、花のように巻かれた生ハムなど結構いい感じのツマミがあります。
浅川 水明
「”今の気分で”なら、私から安堂さんへはこれかな~」
出来上がったグラスを、カウンターの上を滑らすようにご提供だ。
南桑 香鹿
「ふふ、”あちらのお客様からです”?」
安堂 來理
カウンターの表に戻り、スツールに腰掛けた所で目の前に滑り込んでくるグラス。その中身が純白に煌めく様は、まるで冬の湖に積もった雪のような……否、盛られた塩のような……?
安堂 來理
「……あはは。さっきの与太、覚えてらしたんですねえ」
GM
ついでに冷蔵庫の奥にチーズが三種類くらいありました。
南桑 香鹿
いいですね、マルガリータつながりでそちらもいただきますか。
南桑 香鹿
「お野菜、お嫌ではないでしょうか?」
薄切りにしたトマトとモッツアレラ、それにいい塩といいバジル。
浅川 水明
「まあね。ソルティドッグよりはこっちかな?って思ってさ」
浅川 水明
「お、いいね~。野菜は健康にいいからね」
自分用にグラスの中でミントを潰しながら。
安堂 來理
「大丈夫ですよお、お野菜」
不足しがちなので助かります。
安堂 來理
「それにしてもこう……お二人が流石と言いますか、手慣れてらっしゃるので……何だか、一人で貸し切ってる気分になっちゃいますねえ」
安堂 來理
本職二人がカウンターで手際よく作業する姿を眺めながら、ぽつり。
「…………こんな世界でも一人じゃないなら悪くないのかも、なんて」
安堂 來理
では、流れで浅川さんの秘密を調査します!
安堂 來理
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
浅川 水明
「ははは、いいじゃん貸し切り」
なかなかないよ~こんな機会。
浅川 水明
絞ったライムに氷、炭酸、ガムシロップは個人的な好みでなし。
浅川 水明
最後に目に鮮やかなミントの葉を飾ればモヒートの完成だ。
南桑 香鹿
「浅川さん、僕にも一杯下さいよ」
会話の隙間に横から皿にパンを添えて、おしぼりに少し香水を垂らして温めて。
一通りの作業を終えて横へ座る。
浅川 水明
「もちろん! 何がいい? おまかせ? 飲めないお酒とかある?」
自分用に作ったモヒートを横に置いて、腕をまくる仕草。
南桑 香鹿
「アレルギーとか全っっっぜんないです。何か……そうですね」
わはは、と安堂産の小皿からピスタチオを一粒くすねる。
南桑 香鹿
「じゃあ、同じのを。おいしそうなので」そろそろ空になりそうな横のグラスを指さす。
安堂 來理
浅川さんと南桑さんのやりとりを眺めつつ。グラスに軽く口をつけ、盛り塩……もとい、フローズンマルガリータを一口。
清涼感の中にどこか、苦味のようなものを覚えながら。
安堂 來理
「浅川さん、ひょっとして――」
ぽろりと、言葉が滑り落ちる。
浅川 水明
「オッケ~」
冷蔵庫から新しいミントの束を取り出しつつ。
「あ、私ももらう~」
浅川 水明
ピスタチオをつまんだところで、声がかかってそちらを向く。
「うん?」
安堂 來理
「…………あー……いえ、何でもないです。今のところは」
うっかりした、と言わんばかりに口元を抑える。
浅川 水明
「おやおや。何でもなくなさそうに言うじゃん」
肩を竦めて、しかしそれ以上突っ込むこともせず。
浅川 水明
数時間前、赤い車から降りて。
この女はなんと言ったのだったか。
浅川 水明
「追加の注文もご自由にどうぞ?」
モヒートを一口煽り、なんでもなさそうな顔をして。
女は酒を作っている。/
安堂 來理
「ああもう、痛い所を突っつかないでくださいよお……」
肩を竦められれば苦笑して。それとなく、彼女がカクテルを作る所作へと視線を移す。そこに何か答えが書いてある、というわけでもないが。
南桑 香鹿
――もう一口、固い殻を割るのに忙しいと目線をそらす。
こういう時に耳をふさげること、それが夜に働く素質の一つ。
安堂 來理
「……ええっと、追加のオーダーでしたっけ。そうですねえ、」
誤魔化すように話を切り替えるように、一度夜景の方へと視線を彷徨わせて。
安堂 來理
グラスに残った白を飲み干す。空の器をカウンターへと置いて、視線を彼女へと戻した。
「では例のアプリになぞらえて、白の次は黒いやつで~……なんて、お願いできますか?」
浅川 水明
「はは、いい趣味してんねえ」
空のグラスを引き取って、視線を見返す。
浅川 水明
「"黒"ねえ……ここだと何が作れるかな~」
と、瓶の並ぶ棚を眺めて、少しの間、言葉が途切れた。/
浅川 水明
からん、と空になったモヒートのグラスを置いて。
浅川 水明
「……そうだな。じゃあ、あれにしよう」
と、棚から瓶を2本選び出し、グラスに氷をセット。
浅川 水明
グラスに黒と透明、2種類の液体を注ぐ。
マドラーで軽く混ぜれば、甘いコーヒーの香りがふわりと香る。
浅川 水明
最後に炭酸水を注げば、底に沈んだ黒から細かな泡が立ち上る。
浅川 水明
「お待たせしました。こちら、マインド・イレーザーになります」
と、やや気取った様子でグラスを安堂さんの前へ置いた。/
安堂 來理
「いやはや、流石ですねえ。漠然とした無茶振りにもさらっと応えてくださるんですから」
目の前に置かれたグラスに感嘆の声を上げる。
安堂 來理
「更にマインド・イレーザーといったらあれじゃないですか。『即興で新しいカクテルを』という無茶振りから生まれたブラックルシアンに炭酸を加えたレシピですから――」
南桑 香鹿
「なるほど?」そういうこと?とバーカウンター内へ目をやる。
安堂 來理
「無茶振りに対する回答としても洒落が効いてますよね。名前の直訳が『心神喪失』なのはちょーっと不穏ではありますが!」
浅川 水明
そういうこと?という視線には、意味深に微笑んでみせつつ。
浅川 水明
「いやあ、さすがは作家先生だ。カクテルにもお詳しいようで」
作り甲斐があるよねえ、と嬉しそう。
安堂 來理
「ふふふ、痛み入ります」
こんな状況であっても、好きなものの話が通じるのはやはり良いものだ。満更でもない様子でグラスに口をつける。
安堂 來理
「それにしても、細かな気泡を含んだ黒の液体ってこう……奇麗ですけどちょっと怖い感じもしますよね?そこはかとなく、地獄のような――」
南桑 香鹿
「まぁまぁ、こうしてグラスに収まっていたらきれいなら」
南桑 香鹿
ぐい、とカップをさらう。
「いくらでもどうぞ、という気にもなりますよね」
浅川 水明
「地獄ときたかあ~」
ショットでも出してやろうか。
安堂 來理
「んふふ。そうですねえ、毒を喰らわば何とやら。飲み干してしまえば、案外悪くはないものかもしれませんね」
浅川 水明
「お、かじかちゃんも飲むかい? 地獄」
もう1杯作ろうか、とリキュールの瓶を引き寄せる。
南桑 香鹿
「こまったな、二日酔気にしなくてもいいといくらでも飲めて楽しいです」
浅川 水明
「何杯だって作ったげるよ~」
すっかり自分の店ですみたいな顔をしつつ、手早く同じものを作る。自分の分もついでに。
浅川 水明
泡の立つ小さな"地獄"をす、と目の前に置き。
弾ける気泡の音が聞こえるほどの距離で。
浅川 水明
こうして3人、なんでもないように酒盛りしているけれど。
置かれた状況は、果たして同じなのか、どうか。
浅川 水明
ただの勘、と言えばそれだけなんだけど。
――写真、この子だけなかったんだよねえ。
浅川 水明
《第六感》でかじかちゃんの秘密を調査したいです。
浅川 水明
2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
安堂 來理
浅川さんの受け取り処理後に【目星】を使用したいです(浅川さんの様子をチラ見する仕草)
南桑 香鹿
「……地獄って例えば、どういうところだと思います?」なんて、気軽に返しつつ。
浅川 水明
その笑顔に、途方もないものを見たような気がして。
一瞬、言葉を呑んだ。
浅川 水明
「地獄ぅ~?」
ほんの一瞬、一呼吸の後には、軽い調子で返している。
「なんか昔、学校で読み聞かせされたな~。いい子にしてないと地獄に落ちますよ~、みたいな絵本」
浅川 水明
「なんか金棒持った鬼とか描いてあんの。ベタだよねぇ、や、実際どんなもんかとか知らんけど」
けらけらと笑う。
安堂 來理
「ああ、下校時にも胡散臭い人が配ったりしてましたもんねえ」
グラスを傾けつつ、適当な茶々を入れている。
南桑 香鹿
「いましたいました、パンフレットに飴とかつけてたな」
GM
では、安堂さんは目星されるなら判定をどうぞ。
安堂 來理
では、流れがそれっぽいので(?)胡乱な宗教勧誘への《恨み》で代用しつつ判定します。
安堂 來理
2D6>=6 (判定:恨み) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
GM
◆PC3:秘密
ショック:なし。
あなたは、この世界の時が一度だけ大きく動いたことを知っている。あなたはもともと一人で一日を繰り返していたが、それは今繰り返しているこの一日でも、14時32分からでもなかった。あなたにはもうひとつ【秘密】がある。この【秘密】は調査判定に成功するか、クライマックスフェイズで回想を行うまで自分でも確認することができない(他者の調査判定が成功した場合、あなたには自動的に開示される)。
安堂 來理
「――地獄、と言えば」
ここに向かう途中、病院に立ち寄りながら考えていた”もしも"を口にする。
安堂 來理
「もしも僕らがみーんな死んでて、それも地獄に堕ちるような人間だったら」
安堂 來理
「あの白いアプリが所謂『蜘蛛の糸』だとしたら」
南桑 香鹿
……こうして話していると、まだ、と思ってしまう。
思い出す限りの繰り返しを。寒い、新雪にだれの足跡もない街を。
それが、こうして。
南桑 香鹿
ここに来る前に、あれだけ灰色の日々を過ごしていたのに、だ。
「お二方と話していると、まだ、人と居たくなってしまいます。」
南桑 香鹿
浅川さんは?と少しアルコールにとろけた目を返す。
安堂 來理
「……なるほど、人と居たい」
わかりますよ、と。静かに頷く。
浅川 水明
それはそうだろうなあ、と思う。だから、
「……そうだねえ」
と、やはり頷いて。
浅川 水明
「まあ、人間ひとりじゃ生きてても味気ないってのはわかるよ」
浅川 水明
「ところで、一説によると地獄ってのは虫を殺しただけでも落ちるんだと」
本当なら今頃大渋滞じゃない?と、最後は軽く締めくくった。
GM
ここがどこかはいざ知らず、地獄には案外簡単に堕ちてゆくものらしく。
GM
不飲酒の戒律を犯しながら、あなたがたは、今は一人ではない夜を過ごしている。
GM
酒を呑まず、享楽に溺れず、偽らず……それはどれほど味気ないことだろう?
GM
そして、「黙っている」ことは……偽りだろうか?
GM
PC2から、秘密に記載の効果の使用が宣言されました。
安堂 來理
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
安堂 來理
FT 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
浅川 水明
FT 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
安堂 來理
「仏教的には確かに、虫を殺すのもお酒を飲むのもNGでしたっけねえ。ああ、そうそう因みに西洋の方ですとほら、地獄行きのガイドラインとして有名な七つの大罪がありますが――」
安堂 來理
「――向こうの教えですと《怠惰》も、大きな罪になるそうですよ」
沈黙もまた一つの怠惰かもしれませんねえ、とまでは言葉に出さず。
安堂 來理
「まあ、こうしてそれなりに罪状を重ねている仲間だと思えば、僕としては好ましくも心強い以外の何物でもないのですが!」
というわけで、《愛情》の方で感情取得いたします!
GM
かしこまりました。浅川さんはいかがされますか?
浅川 水明
「そうそう、虫も酒もいちいち数えてないっての――……」
けらけらと笑って。
浅川 水明
「ははは、そりゃあ大変だ。多分そっちもアウトだな~私」
店ではちゃんとしてるけど、私生活は怠惰の権化のようなものだ。部屋とかヤバいからな。
浅川 水明
「いやあ嬉しいなあ、怠惰仲間!」
勝手に怠惰仲間ということにして、気安く肩を組んだ。
浅川 水明
……実際、教養のある客ってのは好きだ。色んな意味でね。
GM
あなたがたは心ゆくまで高い酒と夜景とを楽しみましたが……
GM
夕方にケーキを食べてからそのままですから、まあおなかは空いてくる頃合いでしょう。
GM
酒宴のあと、締めの食事を求めて、あなたがたはラウンジを去りました。
安堂 來理
名残惜しくも眩い高層ラウンジを後にして住み慣れた地上へと戻って来れば、俄かに空きっ腹が自己主張を始める。
「お酒の後に何か食事を、となると、やっぱりこう……がっつり味の濃いものに行きたくなりません?」
安堂 來理
「具体的にはラーメンとか、ラーメンとか……あとラーメンとか……」
実質一択。
浅川 水明
「そ れ な」
豚骨にニンニクマシマシのやつ。なんと今なら翌日の口臭を気にする必要ナシ!
安堂 來理
「でしょう!! いやあ、三人揃って気が合いますねえ」
安堂 來理
「せっかくこんな状況ですし、今ならきっと行列の出来るラーメン屋も貸し切り状態……」
浅川 水明
「その発想はなかったな~」
三人よれば文殊の知恵ってこういうことか~。(※おそらく違う
GM
ではせっかくですし、ちょっと地方グルメ雑誌に載るみたいなラーメン屋を当たってみましょうか。
安堂 來理
「ふふ、三人だからこその醍醐味ですね!」
話題のラーメン屋に進路を定めて行きましょう。呪文とかあるとこかもしれない。
GM
時間はぼちぼち深夜に差し掛かっていますが、ここでは、14時32分に開店していた店がシャッターを閉めることなどありません。
GM
さほど広くない店内も、あなたがたの貸し切りです。
GM
ガラスの引き戸を開けると、無人にもかかわらず、染み付いたスープの匂いが鼻をくすぐります。
GM
カウンターには冷めきったどんぶりが並んでおり、14時32分にはきっと満席だったことが窺えます。
安堂 來理
「ああ~……やはりというか、そうなりますよねえ」
カウンターの冷めきったどんぶりたちをちらっと眺め。そっと隅っこにまとめて寄せていく。
浅川 水明
「やってる~?」と、酔っぱらいじみたテンションでのれんをくぐるが、別に酔っ払ってはいない。
浅川 水明
「あらま、もったいない」
そうは言いつつ、寄せるのを手伝いつつ……
安堂 來理
どんぶりを寄せ寄せ。余裕をもって三人分のスペースをカウンターに確保する。
安堂 來理
「さて、おそらくスープは温め直すだけで良いでしょうし、麺を茹でてトッピングを乗せるだけで何とかなるとは思うのですが……」
厨房に回り、寸胴の中身や冷蔵庫の在庫を勝手にチェックし始める。
浅川 水明
「しかし、ここも店員がいないとなると……ラーメンは……」
厨房の方に目をやる。
GM
寸胴の中にはカエシがたっぷり残っています。冷蔵庫の中は、チャーシューやもやしや、あれやこれやのトッピング。
GM
そして冷蔵庫の扉には、客席から見えないように、ラミネートされたA4の用紙がマグネットで留められています。
南桑 香鹿
「粉から麺やるとこですよね、ここ」うわ、製麺機だ
GM
麺の茹で時間、カエシの温め時間と割る分量……
GM
麺はひと玉ひと玉分けられた状態のものが見つかります。
GM
つまり、あなたがたでもなんとかなりそうです。
浅川 水明
厨房の入口らへんから中の様子を一通り見て。
「へー、マニュアルとか意外とちゃんとしてんだ」
安堂 來理
「……っと、あったあった。これに従って作ればそれなりによい感じになるかと」
ラミネートされた手順書に目を通し。冷蔵庫から麺やらトッピングやらごそごそと取り出していく。
浅川 水明
「お、安堂くんは料理する系?」
私はお湯を沸かしたことしかない系。
安堂 來理
「さて。先程はお二人に色々とやってもらいましたからねえ。ここは僕に任せて、お二人はどーんと構えてお待ちください!」
南桑 香鹿
「え、好きなもの頼んでも?」キラキラの目。
安堂 來理
「えっ?体当たり記事で偶に料理に手を出す以外は、大体出来合のものですが」
料理しない系だった。
浅川 水明
「ちょっとスリル出てきたな。私は豚骨~」
自分でやるよりは安全という判断。
安堂 來理
「もうチャーシュー山盛り野菜抜きでも何でも、好きなようにオーダーいただけましたら!」
南桑 香鹿
ダメな気配があるけど、冷蔵庫の中のものはまぁ、きっと大丈夫。
「……じゃあ塩で~」
浅川 水明
「やった~~~!じゃあチャーシューと、メンマと~、もやしと~……味玉もつけちゃおう!」
南桑 香鹿
「ワンタンいれたいですー」言いたい放題
安堂 來理
「はあい!塩と豚骨で、ワンタンにチャーシュー、メンマ、もやしに味玉と……」
手順書脇にあったメモと筆記用具を拝借してオーダーを書き記しながら。
南桑 香鹿
「こうしてみるとちょっと似合いますね」
バイト姿の想像がつくというか。
安堂 來理
「ではでは。少々お待ちいただく間の話題といっては何ですが、そういえば我々がこうして出会う前って皆さんどんな風に過ごしてたのか……とか、そういう話をお聞きしても?」
浅川 水明
「なるほど、アリだな……」
ピッチャーで3人分の水を注ぎつつ、バイト姿、に納得しつつ……
南桑 香鹿
「それは聞きたいですね…… というか、みなさんどこでいつも起きてるんです?」
南桑 香鹿
「いや、僕はいつも公園なんですけど……」
浅川 水明
「公園? 公園で寝てんの? 風邪引くよ?」
車の中もあまりえらそうなことは言えないが……
安堂 來理
「僕は自分の部屋ですが……なるほど、三者三様にかなりバラバラですねえ」
南桑 香鹿
「うたたねしてたんですよ、昼休憩の間に」
安堂 來理
「ああ、確かに14時過ぎでしたらお昼休みのところもありますが……」
安堂 來理
「それでは、目覚めた後は如何過ごされていたのでしょうか?」
安堂 來理
と、じりじり探りを入れていく感じで南桑さんの【もう一つの秘密】を調査したいです!
安堂 來理
《憂い》で判定します。不確定要素への不安
安堂 來理
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
GM
成功です。お送りします。また、同時にPC3にも開示されます。
[ 安堂 來理 ] 正気度 : 4 → 3
安堂 來理
2D6>=6 (判定:死) (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗
[ 南桑 香鹿 ] 正気度 : 5 → 4
南桑 香鹿
2D6>=5 (判定:霊魂) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
GM
ないようでしたら、狂気カードを一枚引いてください。
浅川 水明
2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
GM
◆PC3:秘密2
ショック:全員
あなたは本当は、繰り返す今日に時が動く前の時点で死亡している。あなたの生きる24時間は終わった。すでに死人であるあなたは、このままではこの一日を抜け出しても行き場がない。この一日を抜け出せるのは、二人だけだ。
あなたの本当の使命は『ほかの誰かと成り代わって現実に帰還する』ことだ。
▼《霊魂》で恐怖判定。
[ 浅川 水明 ] 正気度 : 6 → 5
浅川 水明
2D6>=8 (判定:教養) (2D6>=8) > 4[1,3] > 4 > 失敗
南桑 香鹿
「…………」
視線。もう久しく感じることなどなかった、人に見られているという居心地の悪さ。
南桑 香鹿
「そりゃぁ、最初は驚いて……誰かいないか探して回りましたよ。一日中。」
南桑 香鹿
「……あぁ、朝って今はないんでしたっけ。」
浅川 水明
「幽霊だったのはかじかちゃんの方ってこと!?」
安堂 來理
「……おや、意外でしたねえ。まさか南桑さんの方が先輩だったとは」
南桑 香鹿
「おいしいですねぇ、やっぱり温かいものは格別です」ちーん、と洟をかむ。
安堂 來理
「さて。先程お酒を呑んでいる時に僕がした与太話、南桑さんは『まだ人と居たい』とおっしゃっていましたね」
安堂 來理
「それはやはり……誰かを蹴落とし蜘蛛の糸を伝ってでも生きた人間の世界に戻りたい、というニュアンスになるのでしょうか」
安堂 來理
「――ああ、それを非難してるわけじゃあないんです。 ただ、もしも仮に『ここで一人では無い時間を過ごせる』のならどうなのだろうと思いまして」
南桑 香鹿
「そういうってことは、安堂さんは結構この世界は楽しかった……んでしょうか?」
南桑 香鹿
麺をすする。……誰もいない世界では、欲というものの輪郭がぼやける。
安堂 來理
「まあ……そうですねえ。稀有な体験は出来ていると思っていますよ」
ただ、と麺を啜りながら言葉を続ける。
浅川 水明
はっ。そうだ、ラーメンが伸びてしまう。
とりあえずスープを一口飲んでから麺を啜る。
安堂 來理
「ほら、僕と浅川さんだって必ずしも二人とも元の世界に戻れるかなんてわからないわけですし。それこそ切符が一人分の可能性、まだ疑ってるんですよねえ」
浅川 水明
「おいしー。え? そうなの?」
口でもおいしー、と言ってから、提示された可能性にええ?、とそちらを向く。
南桑 香鹿
「それはそうですよねぇ」
それこそあの白いアプリを信じる信じない、の話も含めるけど。
安堂 來理
「考えてもみてくださいよ。後から後から『そうだったんですか?!』と叫びたくなるような事実がでてくるんですよ。そのくらいはあっても最早驚かないといいますか~……」
安堂 來理
「…………そうだった場合、競合は少ない方が嬉しいんですけれどねえ…………」
南桑 香鹿
「だとしても、まぁ」味玉を口にほおりこむ。
「……一人につき体は一つなわけで」
南桑 香鹿
「正直、どちらでもいいんですよ。」
僕的には。そう笑って見せる。
南桑 香鹿
「だって考えても見てくださいよ。……毎日、必死に生きなきゃって働いて、働いて。」
それ以外をする時間も、心もなく。……誰でもいい、と追い詰められて。
「向こうにいたときより、こっちの方が健康的なくらい。」
南桑 香鹿
「……未練、って言われたら。ちょっと違うんですよね、誰もいないっていうのは”誰からも傷つけられない”んで楽なんですよ。」
でも。
南桑 香鹿
先ほど見た、交差点の風景。様変わりした街並みと、知らない機器。すんなりと他人を受け入れる二人。
「…………随分時間もたったみたいだし。少し、生きやすくなってるかもと思うと興味はあります。」
南桑 香鹿
「どうしてここに?」
とん、と。器が置かれる。
安堂 來理
「…………………」
南桑さんの口から淡々と語られる無彩色の日々。それは自分自身にとっても、想像に難くないもので。
安堂 來理
「……そうだったら、良いんですけどねえ」
果たして生きやすい世界などあるのだろうか。
安堂 來理
「それで、僕がここに来た理由というか原因ですか…………それが正直なところ、さっぱりわからなくてですねえ」
南桑 香鹿
「いやあおいしいこれ、もしかして本当にバイトしてました?」
話の腰を鯖折。
浅川 水明
それはつまり、"誰も去っていかない"ということでもある。
「まあ、悪くないようには思えるがね……」
浅川 水明
「え? 事故で死んだからでは?」
なんかこの……黒いアプリによると。
安堂 來理
「ああ、お口に合ったようで何よりです。ラーメン屋のバイト経験は無いんですけど、以前に記事で少々齧った事がありまして」
自宅であの店のラーメンを再現する、とかね。
安堂 來理
「…………浅川さんは事故に遭った覚え、あります?」
浅川 水明
「…………ないな!?!?!」
ないですね……!!?
安堂 來理
「でしょう?仮に事故に遭ったなら、その瞬間くらいは記憶に焼き付いていても良い筈なんですが……」
南桑 香鹿
「いやぁ、さすがにないでしょ。たまたま事故にあった二人だけが来るなんて」
ねぇ、と明るく二人に返す。
南桑 香鹿
「聞かせてくださいよ、覚えてる限り。何があったのか。」
安堂 來理
「……どこで事故に遭ったのか、自分が事故を起こしたのか、あるいは誰かに起こされたのか……一つくらいは覚えてても良いとは思いませんか?」
それらがさっぱりなのだ。
浅川 水明
「そうなんだよな~~~……」
一応、思い出そうと首を捻ってみるが。
浅川 水明
「…………禁煙を、しようと思ってたんだよな」
虚空を見て呟く。
「で、気がついたら車の中で寝てて」
浅川 水明
「起きたら煙草が目の前にあって……」
シュッと火を点ける。別に禁煙とかじゃないでしょこの店。
浅川 水明
「でも、あの感じだと一緒に事故に遭ったっぽいよね」
安堂さんをみる。
浅川 水明
顔見てたらなんか思い出さないかな~~~~。
浅川 水明
こんなところで、《第六感》で安堂さんの秘密を調査したいです。
浅川 水明
2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
[ 浅川 水明 ] 正気度 : 5 → 4
浅川 水明
2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
安堂 來理
「……あのお、浅川さん。そろそろ穴が開いてしまいそうなんですが~……」
視線に、バツが悪そうな苦笑を浮かべる。
浅川 水明
「さっき呑んでた顔を思い出したら、ついね」
悪い悪い、と笑う。
安堂 來理
「ええっ?!どの瞬間の顔ですか?! 人間、呑んでる時なんて大体失態を晒しがちじゃないですか…………と、言いたい所なのですが」
浅川 水明
「失態なんてあったっけ」
面白そうだから見てみたいけど、と煙を吐いて。
安堂 來理
「面白そうだなんてそんな……まあ、自分で言うのも何ですが驚いた時のリアクションなんかはまあまあ人によく擦られる失態芸人になったりしますねえ」
よよよと溜息を吐き出し、ちらりと浅川さんを横目に。
安堂 來理
「まあ…………浅川さんも楽しかったと言って頂けるなら、酔った甲斐もあったのかもしれませんねえ」
浅川 水明
「へーぇ、そりゃぜひ見てみたいなぁ。ねえかじかちゃん」
3人でケーキをつついたり、酒を呑んだり、こうしてラーメンを啜っていたのだて。
浅川 水明
楽しかった。酒が美味いのと同じように。
だから、どうしたって気安い。そういう気質だ。
まあ、そういうところ、だったのかもしれないが。
南桑 香鹿
「そうですね、人がダメになってる姿ってかわいくて」
南桑 香鹿
「今なら特に、道に寝ころび放題ですから」
安堂 來理
「ああもう、南桑さんまで~…………まあ、確かに今なら道に転がろうが見ているのはお二人だけ、跳ね飛ばす車も来ない、そのまま寝入ったらまあ……凍死くらいはするかもですが」
南桑 香鹿
そう続けて置いて、ぱ、と顔を明るくする。
「便利ですよね~」
安堂 來理
「ええ、ええ。凍え死のうが飛び降りようが劇物を煽ろうが致命傷を負おうが、次の14時32分には元通り、ですから――」
安堂 來理
「――作家としては『体験しないものは書けない』の煽りに対抗できそうですよねえ」
浅川 水明
「>>>体当たり取材にも程があるだろ!!!!<<<」
南桑 香鹿
「いや~~~~さすが死後まで取材に来ている人は違うなぁ~~~~」
浅川 水明
「凍死なら見てないとこでやんないと持って帰っちゃうぞ~」
安堂 來理
「そりゃあ勿論、タダでは転びたくないじゃないですか? 戻れる目があるなら尚の事」
安堂 來理
「またまた浅川さん、そんな死にかけの人間を拾うなんて小説じゃないんですから~……」
南桑 香鹿
「わかりませんよ?ゴミ捨て場に落ちている人間も結構いるものですし」
浅川 水明
「いーんじゃない? ある意味王道で」
冗談か本気か、やはり口調は煙のように軽かった。
南桑 香鹿
そうだ、とスープも全部飲み切った器をカウンター上に返す。洗う人もいなければ伏せておく必要もない、油の塊が縁に乗っている。
南桑 香鹿
「少し歩いて、腹ごなししましょうよ。」
南桑 香鹿
「……誰か、落ちてるかもしれませんから」
GM
外は真っ暗で、間もなく、日付も変わろうかという頃合い。
GM
しかし、次の一日は14時間31分で終わり。その後は、再びその前の14時32分へと巻き戻る。
GM
それでも月は、今この夜空でわずかに欠けていく。目に見えないほどわずかずつ。
GM
街灯はスポットライトのように転々と歩道を照らし、
GM
夜の静寂は、冬の初めを感じさせる――このままでは辿り着けない季節を。
南桑 香鹿
夜の湿度を帯びた風が、温まった体を冷やしていく。
暗くなれば、うっすらとどこかから漂ってくるきんもくせいの香り。
南桑 香鹿
――誰もいない。歩道を歩く足音も、通り過ぎる車も。
もう意味をなさない横断歩道の城だけを、ほっ、ほっ、とおどけて踏んでいく。
南桑 香鹿
「いやぁ、特権ですよね。」
大の大人がこんなこと、と大通りの十字路で二人を振り返る。
安堂 來理
「懐かしいですねえ、横断歩道の白しか踏めないやつ」
南桑 香鹿
「お二人もしましたか」
子供って思いつくこと一緒なんだな~
南桑 香鹿
「僕の所も流行ってましたね。ここだけセーフゾーンで~って。」
南桑 香鹿
「友達と帰り道でどつきあって。黒いところに落ちるとサメに食われるとか、マグマで焼ける~とか」
南桑 香鹿
というところで判定入れまーす。
HO街を調査です。技能は……
南桑 香鹿
2D6>=5 (判定:物陰) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
GM
◆街:秘密
ショック:なし 拡散情報
横断歩道の白いラインに急カーブするタイヤの跡があり、「事故多発」の看板を設置された電柱の傍らに花束が置かれている。そういえば、いつだったかにここで事故があったのを見た気がする……。
▼《乗物》で恐怖判定。
▼この【秘密】を最初に獲得したPCはお守りをひとつ入手する。
[ 南桑 香鹿 ] お守り : 1 → 2
浅川 水明
2D6>=5 (判定:乗物) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
安堂 來理
2D6>=8 (判定:効率) (2D6>=8) > 10[5,5] > 10 > 成功
南桑 香鹿
2D6>=7 (判定:民俗学) (2D6>=7) > 8[2,6] > 8 > 成功
GM
安堂 來理【盲目】
トリガー:自分が恐怖判定を行う
あなたの心は、これ以上怖いものを見るのを拒絶している。
自分が新たに【狂気】を公開するまで、調査判定と命中判定にマイナス2の修正がつく。
南桑 香鹿
とんとん、と弾んでいた足が一か所で止まる。
GM
端の掠れた横断歩道の白――セーフゾーンを大きく汚す、急カーブするタイヤの黒い痕。
GM
明らかに対向車線まで突っ込んだ痕跡の向こう側、横断歩道を渡りきった先には黄色の看板が立っている。
GM
甲高いブレーキの音と、重たいもののぶつかる鈍い音と、悲鳴と、
GM
そしてぱっと鮮やかな赤い色が、路面を叩く音と。
GM
ひやりとしたものが、あなたがたの背中に伝い落ちる。
GM
……しかし、その前後の記憶はぷっつりと途切れ、思い出すことができない。
GM
全員、《痛み》で行為判定してください。失敗すると、正気度を1点失います。
安堂 來理
2D6>=8 (判定:憂い) (2D6>=8) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(判定成功。【生命力】1点か【正気度】1点回復)
南桑 香鹿
2D6>=6 (判定:官能) (2D6>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功
[ 安堂 來理 ] 正気度 : 3 → 4
浅川 水明
2D6>=6 (判定:分解) (2D6>=6) > 2[1,1] > 2 > ファンブル(判定失敗。山札から【狂気】を1枚獲得)
[ 南桑 香鹿 ] お守り : 2 → 1
浅川 水明
2D6>=6 (判定:分解) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
南桑 香鹿
「……ほら、見てくださいよ。」
そう路肩の花を爪先でつつく。
南桑 香鹿
「ここでも、死んでる。どうしてですかね?」
わかり切った質問。こんなタイヤの跡、……人がいればどうなるかくらい。
安堂 來理
蘇った記憶に顔を顰め、短く息を吐き出す。南桑さんの声がすれば、そちらへ視線を向け。
安堂 來理
「……………それが、僕らと関係あるかなんてわからないじゃないですか」
蘇った痛みの記憶、車、それから――推測できないことはない筈だが今は何も考えたくなかった。
浅川 水明
背中に冷たいものが流れるのを、電信柱にもたれてやり過ごし。
浅川 水明
対向車線まで伸びた痕を横目に見て、灰を落とした。
南桑 香鹿
「お二人が来てから、色々思い出しますね。」
南桑 香鹿
一日が少し短くなって、……コートがいらなくなって、日のある時間が増えて。花の香りがして、街が少し変わって。
南桑 香鹿
死んでもまたもどるだけ。……繰り返し、言葉がだんだんただの記号になって音楽が音の羅列になってゆくと何が残る?
「……楽しいんです。」
南桑 香鹿
「浅川さん、安藤さん。……あなたたちは、」
南桑 香鹿
ぱっと、一斉に交差点の信号が赤に変わる。
……誰もいない街に、誰かの行き来を遮るシステムだけが動く。
南桑 香鹿
「苦しくは、辛くは、悲しくは……ありませんでしたか?」
南桑 香鹿
「思い通りにいかないことは……ありませんでしたか?」
南桑 香鹿
だったら。それなら。そう振り向く顔は笑みの形に歪んでいる。
南桑 香鹿
「ここにいても、同じじゃありませんか?」/
浅川 水明
「…………」
赤信号の中、振り返る笑顔を見る。
浅川 水明
「楽しかったし、めんどくさかったし、全然思い通りにいかないし、キツかった」
浅川 水明
「そうだね、同じかもしれない」
なんなら、口うるさい誰かや、去っていく誰かがいないだけマシかもしれない。
浅川 水明
「でも、結局酒も飯も、いつだって美味いんだよ」
死ぬまで生きてたのは、結局そういうことだ。/
安堂 來理
「………………」
笑みという表情が持つ本来の意味は果たして何だったか。どこかで何かに使おうと思っていた雑学を思い返しながら、南桑さんを眺め、浅川さんの言葉を聞いていたが。
安堂 來理
「…………そうですねえ」
一度空を見上げてから口を開く。
安堂 來理
「生きていればそれは勿論、楽しい事も苦しい事もそれなりにあるもので――実際、僕の人生もそんなものでした」
安堂 來理
「もし、こことあちらの違いを僕なりに見出すとしたら……ここでは成し遂げたい事を果たせない、といった所になるかとは思うのですが――」
安堂 來理
「――逆にここなら、誰かに貶められる事も、誰かと比較をして苦しむ事も、無いんですよね」
安堂 來理
「自分を評価しなかった連中に苛立つこともない、読者層や編集者の顔色を窺う必要だってない。自分に都合の良いものだけに囲まれて、自分の好きなことだけをしていられる」
安堂 來理
「そう、そういう意味では……案外ここも悪くはないんです」
安堂 來理
「ま、それを良しとしていいのかどうか……というとやはり悩ましいところではあるんですけれどね」
安堂 來理
「さて、南桑さん。あなたが聞きたいのは僕らの人生観ではなくて、もっと直接的な話では?」/
南桑 香鹿
「あ、ばれてますよね~」さすが物書きさん。
南桑 香鹿
「いや、だって期待しちゃうじゃないですか。二人も話し相手がいて、いきなり知らない機械が手元にあって、」
南桑 香鹿
チカチカ、と明滅を繰り返す歩行者信号。
「そんなに、僕のいたころと変わっているんだったらなおさら。」
チカチカ、チカチカと。
南桑 香鹿
「……お二人がどんなところにいたのかとか、どうして死んだとか。探る気はありません。」
南桑 香鹿
「だって、成ってしまえばわかることでしょう?」
南桑 香鹿
ただただ、楽しそうに立っている影が赤に、青に。
「なので、聞いてみたんです。……全員、ここに残る気はなさそうですね。」
南桑 香鹿
「――だって、”生きたくもない”所には、行きたくないですから。」/
安堂 來理
「…………なるほど、そういう意図の問いかけでしたか」
様子が変わった――否、内に抱えていたものを露わにした南桑さんの姿に一瞬、目を見開く。
安堂 來理
「隣の芝は何とやら、という言葉もありますが…………まあ、既に言っても仕方がないという段階でしょうね、これは」
安堂 來理
「僕も物書きの端くれ、南桑さんが生きたいという想いもそれなりにわかるつもりではおりますが…………」
安堂 來理
「それでもやはり、阻ませて頂かざるを得ませんねえ。僕も、僕のエゴを貫かせて頂きたいので」/
浅川 水明
"成ってしまえば"。
その言葉に、けらけらと笑う。
「いいねえ、そういうガツガツした感じ」
浅川 水明
「こんな場所で出くわして、酒呑んで、〆のラーメンまで食べたんだ」
浅川 水明
たいして楽しそうに見えなくとも。ただの惰性であっても。
南桑 香鹿
「ふふ、」思わず、二人の返事に笑いがこぼれた。
「……うれしいな。」
南桑 香鹿
「喧嘩って、初めてするんですよ僕。」/
GM
通り過ぎるたくさんの車の音、人々のざわめき。
GM
今この世界と、現実との境が薄くなっているのを感じる。