GM
ふたりきりで悪いことをしよう。
ほの暗い秘密はいつだって魅力的で甘美な味がする。
GM
ふたりきりで悪いことをしよう。
薄暗い悦びがいつまでも二人を繋いでいてくれるように。
GM
マルチジャンル・ホラーRPG インセイン
『同じ地獄に落ちようね』
GM
導入ですが、PC2のシーンから、PC2がPC1に電話をかけるところでPC1のシーンに接続するかたちで進めていきます。
GM
自宅。目の前に横たわるものは、息をしていない。
投げ出された身体はぴくりとも動かない。
香月 花雪
学園祭で使用したブルーシートと、引っ越しの際に余ったロープ。
香月 花雪
手袋をはめて、重たいそれを包み、巻いていく。
香月 花雪
ドラマなんかじゃ、女の人だってやってるのに
香月 花雪
ブルーシートを海苔巻きのようにかけて、ごろんと転がし
香月 花雪
その下を通したロープをきつく縛っていく。何本も。
香月 花雪
あとは、どこに埋めるか。そして、どうやって運ぶかだ。
香月 花雪
右手の手袋を外して、スマートフォンを手に取り。
香月 花雪
長いアドレス帳の列から検索で引っ張り出した、「後野くん」の連絡先をタップする。
GM
夜は静かだ。夕飯を食べ終えてしばらく経った、ぼんやりとした隙間の時間。
後野やまと
特にすることもない。惰性でショート動画を眺めている。
後野やまと
このまま寝落ちしたら流石にヤバいな、程度の危機感で身体を起こす。
後野やまと
うわ、と小さく漏らす。画面に大きく出る名前ーー香月先輩。
後野やまと
合コンの数合わせ。……いや、流石におれじゃなくてもいるだろう。
後野やまと
通話ボタンをタップして、スピーカーをオンにする。
後野やまと
なんだかいつもと違う、と直感して、両手でスマホを持つ。
香月 花雪
「ちょっとさ、その……手伝ってほしいことがあって」
香月 花雪
「あーうーん……今から、うち来れる?車で。」
後野やまと
「え、なになに、なんですか、黙んないでくださいよ」
香月 花雪
「…………手伝ってくれない?埋めるの。」
後野やまと
とっさにスピーカーを切って、手を伸ばしてイヤホンケースを掴む。
香月 花雪
「冗談でこんな電話しないよ、こんな時間に」
後野やまと
「まだぜんぜん、たいした時間じゃないですよ」
後野やまと
今なら冗談と言ってくれても良い。そんな調子。
後野やまと
いや、問題なのは時間じゃない。そうじゃない。
香月 花雪
「言ったでしょ。『君にしか、頼めないと思って』」
後野やまと
目についたパーカーを適当に被って、そのへんのバッグを引っ掴んで。
こういうときって何持ってけばいいんだ。
後野やまと
指紋がつかないように、手袋。顔が分かりづらいように、マスク。
GM
香月の言った、埋める、という単語がリフレインする。
後野やまと
ひとごろし。うめる。だれを。なんで。なにを。うめる。うめる。
GM
大きく無骨なそれを、愛車の後部座席に放り込む。
後野やまと
片田舎じゃ何をするにも車が要る。
父が腰を悪くしてから、家の足は自分と姉が交代でやっている。
だからこれは、おれの車。
後野やまと
エンジンを掛ける。アクセルを踏んで。
事故ったらシャレにならない。妙に心は落ち着いていた。
GM
小さな小さな月が、星に囲まれて天に浮かんでいる。
後野やまと
一段一段、音の鳴らないよう階段を踏んで上がる。
慌てて扉を開けたら冗談、とか言われるのではないかと。
後野やまと
心のどこかにまだ、そんな気持ちが残っている。
後野やまと
チャイムを鳴らすのも恐ろしくて、スマホにメッセージを送る。
香月 花雪
ゴチャ付いた室内は、少し物が散らばっていて
香月 花雪
体の向こう側に、すでに青いシートにくるまれた何かが横たわっているのが見える。
後野やまと
思ったことが頭のなかでなんだかくにゃくにゃした文字になる。
それをどこか平然と眺めている自分がいる。
香月 花雪
玄関の戸を一度しめると、ビニールシート……『死体袋』のもとへ行き
後野やまと
のこのこついて行くと、二人して間抜けにビニールシートの包みを見下ろすことになる。
後野やまと
自分で口にする言葉がどこか浮ついている。
後野やまと
大丈夫かどうかで言えば、あんまり大丈夫ではなさそうだけど。
香月 花雪
「俺も、こんな事になっちゃったの初めてだからさ」
香月 花雪
その場にしゃがんで、じっと死体袋を見下ろす。
後野やまと
「おれが来なかったらどうするつもりだったんですか」
GM
ふわついていた思考が、具体的な形を持ち始める。
GM
この時点で後悔されるハンドアウトは、それぞれのPCのものと、後野くんの『車』。
GM
HO:【PC1】
貴方は仲が良いPC2の死体を隠蔽したいという言葉に悩んだ後首を縦に振ることにした。
それが犯罪であることも理解しているうえで、役に立ちそうなものを車に詰め込んだ。
貴方の使命は【死体の隠蔽をする】ことだ。
プライズ「ショベル」を最初から所持している。
GM
HO:【PC2】
貴方は人を殺してしまった。はじめはただの些細な口論だったはずだ。
捕まるワケにはいかない、死体も証拠もすべて隠蔽してしまおうと考えた。
一人でうまくできないと考えた貴方は震える手で手伝いを頼もうと仲の良かったPC1に電話を掛けた。
貴方の使命は【死体の隠蔽をする】ことだ。
プライズ「死体袋」を最初から所持している。
GM
HO:【車】
PC1の所持している軽自動車。
すこし古い車ではあるが、まだまだ乗れる愛車だ。
この車に死体を乗せて埋めに行こう。
GM
プライズ【ショベル】
頼れる武器にもなるが、持ち運ぶには大きすぎる。
死体を埋めるなら必須なものだ。
このプライズの所持者は1度だけアイテム武器としてこれを扱っても良い。
このプライズに秘密はない。
GM
プライズ【死体袋】
ブルーシートとロープでぐるぐる巻きにされている。
シート越しに触れてみてももう筋肉は固まり、人間だった頃の温もりは感じられずいやに重い。
このプライズの所持者はいつでも秘密を見ることができる。
GM
1.じわりとした汗がまとわりつく。今日はやけに湿度の高い夜だ。
2.虫の声が静かな夜に響き渡る。感覚が研ぎ澄まされているのか、いつもよりよく聞こえる。
3.ごと、と大きな音がする。びくとして音の方向を見るとPC1が持ってきた荷物がバランスを崩しただけだ。シーンに登場しているPCは<物音>で恐怖判定。
4.悪いことをしている事実が胸を満たしていく。背徳感の中にはたしかな興奮があった。シーンに登場しているPCは<悦び>で恐怖判定。
GM
サイクル数は1。各自1手番ずつしかないのでよく考えてね。
GM
2.虫の声が静かな夜に響き渡る。感覚が研ぎ澄まされているのか、いつもよりよく聞こえる。
GM
普段なら気にもとめないような、かすかな音が耳についた。
香月 花雪
「結構、時間たってるし……もう冷たいし」
後野やまと
好奇心半分、疑い半分で軍手のついた手をビニールシートの上に置く。
GM
なにか、固い感触。押せばわずかにだけ凹むような。
後野やまと
それがなにかの肉であるようには思えない。
GM
人間の死体。あなたが今まで触れたことのないもの。
後野やまと
手を離して、軽く振って、誤魔化すようにスマホの画面に目を落とす。
後野やまと
「あんま近いと足がつくし、かといってあんま遠くはな……」
香月 花雪
冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出して飲む。
後野やまと
なんとかキャッチしたが、中身が泡立っている。
後野やまと
動転している……わけじゃない。このひとはいつもこうだ。
後野やまと
身勝手で、自由気ままで、どことなく浮世離れしていて。
後野やまと
そのくせ人に甘えることに関しては天下一品のクズ!
後野やまと
検索履歴をいちいち神経質に消しながら調べる。
後野やまと
「一時間以内に決めて、運び出して、運転して穴掘って……」
後野やまと
「やっぱあんま遠くは無理ですね。明日おれ昼からバイトだし……」
香月 花雪
「大丈夫、君が探してくれた場所だし……たぶん、見つからないよ」
後野やまと
「あんたわかってます?人生懸かってるんですよ」
後野やまと
「……おれがケーサツ行くかもしれませんよ」
香月 花雪
「そうなったら、俺は捕まって死刑とかになるのかな」
後野やまと
「べつ、に、そういうわけじゃないですけど……」
香月 花雪
「嬉しかったな、君がすぐに来るって言ってくれたとき」
後野やまと
「……おれの人生も懸かってるってわかってんなら、その態度どうにかなんねえんですかって話ですよ」
後野やまと
「いい年こいて甘え過ぎじゃないですか?」
香月 花雪
「まあ、死体を埋めることになるなんて思わなかったしね」
香月 花雪
「もうちょっと刑事ドラマとか見とくんだったかな」
後野やまと
「真似して上手くいくとかあるわけねーじゃん」
後野やまと
「……やっぱダメだな、一人じゃ絶対ムリですね、せんぱい」
後野やまと
2D6>=5 (判定:悦び) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
香月 花雪
FT 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
後野やまと
FT 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
後野やまと
おれがいないと、たぶん、もうぜんぶダメだ、このひと。
後野やまと
おれよりぜんぜん役に立つやつ、いくらでもいるだろうに。
後野やまと
「……おれのいうこと、きいてくれます?」
後野やまと
「……そしたら、手伝ってあげても、いいですよ」
香月 花雪
冷蔵庫からお茶のペットボトルをもう一本出して飲む。
GM
ああ。紛れもなく現実ではありながら、こんなことになるなんて思ってもみなかった。
GM
2.虫の声が静かな夜に響き渡る。感覚が研ぎ澄まされているのか、いつもよりよく聞こえる。
GM
開け閉めした冷蔵庫が、失った冷気を取り戻そうと唸る。
香月 花雪
誰かが聞いているかもしれないという気持ちが、そうさせるのかもしれない
後野やまと
結局泡立ったペットボトルの茶を飲んだ。あんまり飲んだ気がしない。
GM
更けていく夜の底。窓辺に寄れば、街灯に照らされた駐車場がこの部屋からでも見える。
香月 花雪
「じゃ、運んじゃう……?先に車の準備ってしたほうがいいのかな」
GM
車の中には、さきほど放り込んだショベルや、それ以前に積まれていた細々したものが置き去りのままだ。
後野やまと
「トランク開けて、ふたりで下ろすのが良いと思いますけど」
香月 花雪
「いや、俺も行くよ。どっちにしてもふたりで運ばないとだし」
後野やまと
「ダメ元で訊きますけど、先輩なんか掘れるものとか持ってます?」
香月 花雪
「いや、だってそういうの普通家においてないでしょ」
香月 花雪
「君の車にのせてもらうの、いつぶりかな……終電逃して以来だっけ」
後野やまと
バッグを肩に掛けて、ゆるゆる立ち上がる。
後野やまと
「あんた酔ったら記憶飛ばす癖直したほうが良いですよ」
GM
そうして、なんだか、そこだけ見ればごくいつも通りの会話をしながらも。
香月 花雪
なにか不安なことがないかを調べるので、【憂い】で
香月 花雪
2D6>=5 (判定:憂い) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
GM
【車:秘密】 ショック:なし
<拡散情報>
テレビやラジオ機能のついたカーナビが搭載されている。
この車は二人で乗るだけなら不自由はないが、死体を埋める為の荷物を詰め込むのには少し小さい。
車内はPC1が詰め込んだ荷物で少し散らかっている為に、これを片付けて死体袋を乗せる場所を確保しなくてはならない。
儀式シート「共犯の夜」を公開する。
HO「ラジオ」を公開する。
GM
儀式【共犯の夜】
1.片付け 指定特技:《整理》
参加条件:全員 / 2ラウンド目まで
失敗:正気度-1
2.運び込み 指定特技:《我慢》
参加条件:全員 / 2ラウンド目まで
失敗:正気度-1、死体袋に1点のダメージ
3.詰め込み 指定特技:《効率》
参加条件:全員 / 2ラウンド目まで
失敗:正気度-1、死体袋に1点のダメージ
GM
車の中を片付け、死体袋を持ってきて、そして車に詰め込んで……出発することになります。
GM
後野の乗ってきた車は、家の足だけあって、こまごまといろいろなものが積みっぱなしです。
GM
誰かが片付けるだろうと、家族みんなが思っていた。
GM
しかし、今。片付けなければならないのは、あなたです。
香月 花雪
開けてもらったトランクを見て、むうと考え。
[ 後野やまと ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 香月 花雪 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
後野やまと
2D6>=6 (判定:電子機器) (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功
後野やまと
ブランケットを詰めた紙袋だの、空のクーラーボックスだの、捨て忘れたゴミだの。
後野やまと
誰かに見られるのも困る。行き来するわけにもいかずに、黙々と。
GM
がさり、ごそごそ。静寂に響く音が、誰かの耳につかないか……
GM
こんな夜の中で、何かを片付けている自分たちが、誰かの目につかないか。
後野やまと
「たぶん……ちょっと横になってみてくださいよ」
香月 花雪
横になってみると、非日常の狭さに少しわくわくする。
GM
部屋の窓の外を、車のヘッドライトだろうか。白い光が遠く通り過ぎる。
香月 花雪
2D6>=6 (判定:物音) (2D6>=6) > 5[1,4] > 5 > 失敗
[ 後野やまと ] お守り : 2 → 1
香月 花雪
2D6>=6 (判定:物音) (2D6>=6) > 10[5,5] > 10 > 成功
香月 花雪
ドアのところにストッパーを掛けて開きっぱなしにする。
GM
それは自らバランスを取らない。積極的に体重を預けてもくれない。ただそこにある。
香月 花雪
それはおそらく冷たいのだろうが、巻かれたビニールシートが感覚を和らげている。
香月 花雪
少し中心よりに、下から支えるように持ち上げる。
後野やまと
こちらは足を抱きかかえるような形になる。
GM
あなたたちは、その青い包みを、車の前まで持ってきました。
[ 香月 花雪 ] 生命点 : 6 → 5
後野やまと
2D6+1>=7 (判定:味) (2D6+1>=7) > 8[3,5]+1 > 9 > 成功
GM
遠く、サイレンの音が聞こえる――あれは、何のサイレンだったか。
救急車だった気も、パトカーだった気もする……うまく思い出せない。
香月 花雪
足の方を曲げるようにして、もう半分をトランクの中に押し込む。
後野やまと
申し訳程度に、上からブランケットを掛けた。
後野やまと
「どっちかってとこっからが大変だな……」
GM
あなたたちは、その包みを乗せたトランクを閉める。
香月 花雪
誰が入っているのだとか。どうしてこうなったのだとか。
香月 花雪
君は聞かずにこうして隣りにいてくれている。
後野やまと
「あんたのことそんな嫌いじゃないですし」
後野やまと
「おれは脅されてやったって言えば良いんですよ」
後野やまと
「その顔がありゃ仕事あるんじゃないですか、いくらでも」
後野やまと
「あんたの顔がいいお陰でおれ、女子にめちゃめちゃ声かけられるんですよね」
後野やまと
「……おれと付き合ってるって言ったら逃げていきましたよ」
GM
この道は地獄に続いていると、わかっているのに……
GM
マルチジャンル・ホラーRPG インセイン
『同じ地獄に落ちようね』